2008年09月07日
【大相撲】統制力と危機感のない相撲協会 ~大相撲大麻疑惑問題
若ノ鵬(間垣部屋)の大麻所持が発覚後、新たに報道された 露鵬(大嶽部屋)と白露山(北の湖部屋)の大麻疑惑問題ですが、両力士の尿サンプルの精密検査の結果、簡易検査と同じく大麻への陽性反応が出たとのことです。一方疑惑の当事者である露鵬は6日午前、記者会見を開き吸引を否定しています。 ■参考記事:[大相撲大麻疑惑]精密検査でも陽性反応…露出身2力士@Livedoorニュース ■参考記事:大相撲大麻疑惑:検査指揮した大西・再発防止委委員が会見@毎日jp ■参考記事:露鵬「やってない」=記者会見で潔白強調-大相撲大麻問題@スポーツナビ ■参考記事:大相撲大麻疑惑:分析「陽性」でも力士処分決めず…理事長@毎日jp ■参考記事:大相撲:若ノ鵬・大麻所持 14~15歳で大麻、帰国のたび吸引@毎日jp
■調査機関と実施手順 上記記事によると今回の精密検査を実施したのは「WADA公認の日本唯一の機関」とあります。ということは三菱化学メディエンス社なのでしょう。同社のHPにも実施手順に関しての記載がありますが、A検体とB検体の2つの検体を必要とします。B検体はA検体が陽性だった場合の再検査用で、今回の「陽性」報道はA検体で陽性反応が出たということのようです。従って「クロ」と完全に判定されたという状況ではないようです。 露鵬の記者会見では、大嶽部屋の顧問弁護士が「検尿のコップを任意に選べなかった」として公正性を欠いていると発言しています。確かに実施手順にも採尿コップとサンプルキットは対象となる選手が選択できることが明記されています。しかし同時に「公正に採尿作業が行われたことを確認してサインをする」というステップが記載されており、署名をしているのであれば今更公正性を欠くことを主張するのは筋が違うように感じます(記事からは署名の有無について明言されていません)。 既に申し上げた通りB検体の再検査結果が出ていない以上、両力士をクロと決め付けるのは時期尚早です(個人的にはクロに限りなく近いグレーだとは思いますが…)。B検体で再検査を行い陰性反応の場合、検査全体の結果としては「シロ」の判断が下されます。従ってB検体の再検査結果を待つ必要はあると思いますが、北の湖理事長の言う「別機関での再調査」は必要ないでしょう。何しろ今回精密検査を依頼しているのは、「WADA公認の日本唯一の機関」である三菱化学メディエンス社なのですから。 ■相撲協会の情報のリーク ここで気になるのはA検体で陽性反応が出たという情報が漏れてしまったことだと思います。最終的に陰性と判断された場合、両力士にとっては「痛くもない腹を探られた」ということになってしまいます。またマスメディアの報道を見ると、今回の陽性反応がA検体であることや、B検体での再検査を持って判断が下されることについてしっかり触れているものは非常に少なく、角界としてもダーティーなイメージが世間に植えつけられてしまうというマイナス要素があります。中途半端なタイミングでの情報リークが起こってしまったということは、相撲協会として情報統制が取れていないことを指している訳で、組織としての統制力のなさを露呈してしまっています。これは問題ありではないでしょうか。 ■北の湖理事長の対応 時太山への暴行問題などでも北の湖理事長は「各部屋の問題」として自らの進退については不問としてきました。今回は自らの部屋から疑惑が起こったにもかかわらず、別機関での再検査や警察の捜査結果が出るまで両力士の処分を決めない方針を示唆しています。この呑気ぶりは何なのでしょうか?B検体の結果が出れば大麻吸引の事実が客観的に証明されたということになるのですから、警察やら別機関やらの動きを待つまでもなく、相撲協会として両力士、部屋の責任者ならびに相撲協会首脳陣に対して厳しい処分を下さなければならないと思います。時太山の時もそうでしたが、相撲協会の「我関せず」的な態度が世間の相撲離れを加速させていることに気が付かないのでしょうか。力士あがりばかりの相撲協会の自浄作用を期待するのが無理なのであれば、協会首脳陣に角界とは関係のない人材の積極的な登用を行うべきでしょう。文部科学省は業務監督の観点(注参照)からそれを日本相撲協会に強く指示しなければならないと感じています。 ※注:「文部科学大臣の所管に属する公益法人の設立及び監督に関する規則」第十二条2項『文部科学大臣は、法人の監督上必要があると認めるときは、法第六十七条第二項 の規定により、法人に対して、その業務に関し事業計画の変更命令その他の必要な命令をすることができる』を適用することで可能と認識しています。 ■参考リンク:WADA(World Anti-Doping Agency)(英語) ■参考リンク:日本相撲協会 ■参考リンク:三菱化学メディエンス株式会社 ■参考リンク:法令データ提供システム ■参考記事:【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める@当ブログ ■参考記事:【Jリーグ】我那覇のドーピング問題について@当ブログ
posted by dongking |01:20 |
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【大相撲】大麻疑惑問題の法的問題とアンチドーピング 【酒のツマミはスポーツ観戦】
連日メディアで報道されている大相撲大麻問題ですが、今回は大麻使用に関する法律やアンチドーピング規定からこの問題を考えて見たいと思います。
2008-09-08 03:02 | 続きを読む
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【大相撲】統制力と危機感のない相撲協会 ~大相撲大麻疑惑問題
ファンが今できることは一つだけ。相撲を見ない見に行かない。でも、420億円も協会の貯財があるなんて・・・痛くもかゆくもないんだろうな~~。
posted by god | 2008-09-07 19:00



