2008年05月27日

【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

昨年4月に我那覇へチームドクターがビタミンB1入りの生理食塩水を点滴した行為に対して、翌5月Jリーグ側はこれを「正当な医療行為」ではないとし、我那覇に公式戦6試合出場停止と川崎Fに制裁金1000万円の処分を科しました。我那覇側はこれを不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴していましたが、その裁定が下りました。

 ■「我那覇はシロ」スポーツ仲裁裁判所が無罪判決SANSPO.COM

以前のエントリーでは、素人の私が「正当な医療行為」の判断ができないためドーピングのシロクロについては書きませんでしたが、WADA/JADAの定義に準じているとしているJリーグのドーピング規定が最新のWADA/JADAの規定と異なる表現(変更に気がつかなかった?)であることについて問題があることを述べました(以下引用)。


ちなみにJリーグ側は今季開幕前に「緊急の医療行為以外の点滴などの静脈注射は原則禁止する」という告知を各チームドクターに伝えています。06年の禁止リストでは確かに「正当な緊急の医療行為を除き、静脈内注入は禁止される」とありますが、先に述べたように07年からは「緊急の」という文言が削除されています。WADA/JADAの定義に準ずるとしておきながらそれとは異なる告知をしたことは、アンチドーピング違反に対しての二つの定義が存在することになるという問題を生じさせています。

ドーピングとは何かの定義をWADA/JADAの内容と同一と明記している以上、JADAの見解は重視されるべきものでしょうし、同じ定義を採用しているのに見解が異なるのでは、定義を規定している意味が失われてしまいます。このJADAの見解が発表されても、Jリーグ側は我那覇及び川崎Fへの制裁の取り消しは起こしていません。Jリーグ側は「正当な医療行為」ではないと判断しているからでしょう。素人の私が「正当な医療行為」か否かを判断することはできませんが、少なくとも同一定義を基にしながらもJリーグとJADAで見解が異なるのは大きな問題だと思います。


Jリーグサイドは今回のCASの決定に従うようですが、この一連の騒動で当事者の一人であったチームドクターは辞任しています。我那覇はCASの裁定で晴れて潔白が証明されましたが、チームドクターの名誉回復はあるのでしょうか。

「Jリーグのルールは『疑わしきは罰する(管理人注釈:すごい暴論…)』という立場だったが、今回のような件をどう扱うかがはっきりした。今後のリーグ運営にとっては良かった」(小倉淳二・日本サッカー協会副会長)などという自らのミスを認めない呑気なコメントが、Jリーグの危機管理のなさを表しているように思えてなりません…。


■参考:【Jリーグ】我那覇のドーピング問題について当ブログ

posted by dongking |18:33 | サッカー | コメント(7) | トラックバック(1)
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ついカッとなってやった。別に反省してない。 【殺したいほどママが好き】

「我那覇選手に苦労をかけた」と謝罪しました。(NHKニュース)「裁定を真摯に受けとめる。我那覇選手には1年間苦労をかけた。われわれは反省すべき点がある」と謝罪した。(47NEWS)…えと…僕の日本語認識が間違っているのかもしれませんが…これって…謝罪してなくね?「苦労...

2008-05-29 00:15 | 続きを読む
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【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

>今回のような件をどう扱うかがはっきりした。

これって、敗北宣言だよね
だったら、我那覇と川崎Fへの制裁も取り消して、謝罪しろよ!

posted by 有言実行 | 2008-05-27 19:10

【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

>有限実行様、

Jリーグ側は明日午後にCASの裁定を受けて記者会見を行うようです。そこでどういった発言をするのか注目したいと思います。

posted by dongking(管理人) | 2008-05-27 19:21

【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

対応なにもなし!とかだったらだまってられないですよね

posted by deratto | 2008-05-27 19:22

【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

ニュースによって書き方が曖昧なのですが、

あくまで今回は、

「点滴が医療として必要だった=ドーピングではない」

という判断をしたのではなく、



「点滴が医療として必要かどうかは判断が付かなかった。
しかしどちらにしろ我那覇に責任はない」

という判断だと思います↓


(以下読売http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080527-00000035-yom-socc)
>点滴の必要性については、
>専門家の間で意見が分かれることを
>付記しながらも、
>仮に点滴行為が規則違反とされた場合でも
>医師の診断と治療を受けた我那覇選手に
>自己過失はなく、
>処分を受けるべきではないとしている。

posted by 今回のCASについて | 2008-05-27 20:38

【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

処分が間違っていたのなら、裁定費用もJリーグ側が負担すべきではと...

posted by きんちゃん | 2008-05-27 20:46

【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

今回の件は、管理人様の記事や、各種報道などからすると、
 ① WADA/JADAの定義変更に気づかず判定ミス。
 ② JADAから間違えを指摘されても面子優先
 ③ どうせ金がかかるからCASには持ち込まないだろと脅し。
で、CASでは当然の結論。

 挙句、「今回のような件をどう扱うかがはっきりした。」=「判らなかった」というコメント。
 普通(=真っ当な)の会社なら、違法行為で会社の信用を落とす様なリスクを避けるため、法律の解釈に自信がない場合は専門家に確認します。
 従って、今回の件では、そもそも上記②の時点で、Jリーグ側がお金を出してでも確認するべきものです。ましてや、チームドクターや、我那覇選手の人生を変える裁定なのですから。
 とても責任のある組織の対応とは思えません。

 Jリーグ側は、深く反省し
 ① 我那覇選手への制裁の取り消しとチームドクターを含めた謝罪
   川崎Fは、Jリーグ側の裁定に同意したので、、、
 ② 裁定費用もJリーグ側が負担
 ③ 我那覇選手とチームドクターの被った被害/精神的苦痛への賠償。
 ④ 再発防止策としてのJADAの中立性の確保
 ⑤ ドーピングコントロール委員会の陽性判断に対しての異議申し立ての手続きの明確化
に取り組むべきと考えます。

面子を優先し、法規遵守を疎かにしているとどこかの会社の様に倒産しますよ。

posted by 普通の会社に勤めています | 2008-05-27 22:13

【サッカー】スポーツ仲裁裁判所、我那覇の訴えを認める

>管理人様
>普通の会社に勤めています 様

大同意でありんす。まったくですよ。「疑わしきは罰する」のであれば、それだけ厳格なルール作りと運用が必要です。ところがJはそれができなかったばかりか自分たちの手ぬかりを全部選手側に負担として押し付けました。ダメ組織ですね。Jってこんなお役所じみたところじゃないと思ってたので大失望ですよ。謝罪・補償したらちょっとだけ見直しましょう。

我那覇選手には何としても大活躍してほしいですね。

posted by mint | 2008-05-28 15:12

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