2008年05月26日
【競馬】史上最強の善戦マン ~ロイスアンドロイス・前編~
「オークス買わないでよかった」と胸を撫で下ろしている管理人です。今回振り返ってみたい名馬(迷馬?)はロイスアンドロイスです。
■未勝利のまま青葉賞挑戦 1993年、牡馬クラシック戦線はビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ウイニングチケットという三強馬が主役で盛り上がっていました。その中で東京優駿への最終トライアルレースの青葉賞に不思議な名前の競走馬がエントリーしてきました。それがロイスアンドロイスです。1992年12月に新馬戦デビューを果たしてから(0-5-1-0)という善戦マンぷり。デビュー戦以外は1番人気が3回、2番人気が2回と人気を集めながらも勝ちきれないレースが続いていました。素質は十分あるけれど、このままではクラシック戦線に間に合わないと判断し、未勝利のまま青葉賞に参戦することになったのでしょう。当時オープン特別だった青葉賞は2着までにダービーの優先出走権が与えられます。ロイスアンドロイスが2着入線したら、未勝利で獲得賞金ゼロのままダービーに出走してしまうのではないかと、一部ファンの間では噂になりました(注:ダービー出走の条件として「未勝利馬でないこと」があるため、実は青葉賞では勝たないといけなかった)。 レースでは中団後方で脚を貯める作戦を取ります。長い東京の直線へ入ると外に持ち出して猛然と追い込みをかけます。先頭を捉えたかに思われましたが、その瞬間脚が止まってしまい結局3着入線という結果に終わりました。ダービー出走はなりませんでしたが、オープンでも十分戦える資質があることを見せ付けてくれました(しかし悲しいかな、この「勝負弱さ」は後々まで続くことに…)。 ダービー出走の大博打は失敗に終わりますが、この後6月の未勝利戦でロイスアンドロイスは見事に勝利し、未勝利馬扱いから脱出することになります。 ■500万円下で勝てないままGII挑戦 続く7月には初重賞となるラジオたんぱ賞(福島GIII)へエントリー。6番人気という微妙な人気の中、先行策を取るものの最後の直線で力尽き3着。8月には新潟で500万円以下に進むものの、2戦連続して1番人気に応えられずに2着に終わります。条件レースで勝てないながらもそこそこの結果を残すロイスアンドロイスは、9月に入ると中山に戻り、菊花賞挑戦を見据えてセントライト記念(GII)に参戦します。ダービーを夢見て未勝利で青葉賞に挑んだ状況に酷似したエントリーといえるでしょう。陣営側はその素質に期待していたのでしょう。7番人気とこれまた青葉賞同様に微妙に人気を集めます。 レースではまたまたデジャブか、中位をキープして差し勝負を仕掛けてきます。しかし先行していたラガーチャンピオンを捉えきることまではできずにここでも2着入線。勝てないながらも念願の菊花賞優先出走権を手にいれることに成功しました。レースのグレードに関係なく2着、3着を重ねる不思議な姿は、まさしく善戦マンそのものでした。 ■念願のクラシック出走、そして… 牡馬クラシック最終戦の菊花賞の鞍上はまだ若き横山典先生に乗り替わりました。未勝利戦しか勝ったことのない馬ながら、なぜか4番人気に推されます。なぜかGII戦よりも人気が上がっています…。しかし距離適正なのかペースが合わなかったのか、差し足不発で7着に終わってしまいました。 クラシック戦線で独特の存在感を与えたロイスアンドロイスですが、決定的に底力というか勝負根性が劣っていたように感じられました。しかし一瞬の差し脚の鋭さとキレに非凡な才能があったことも間違いありませんでした。この非凡さが一部に熱烈なファンを生んだのでしょう。 ロイスアンドロイスは古馬になってからもその善戦マンぶりを如何なく発揮します。古馬での活躍は後編で述べたいと思います。
posted by dongking |18:46 |
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