2008年01月10日

【プロ野球】藤川vsウッズの11球~団体競技の中での自己主張というジレンマ

先日放送されたCXの「すぽると!」で、07年9月14日甲子園での中日ウッズとの直球対決にフォーカスした内容で阪神藤川投手の特集が組まれました。スポナビ+の「スポーツ☆ちゃんぷる」さんのところでもこの特集についてエントリーを書かれています。

確かにこの勝負は見応えがありましたが、何か心に引っかかるところがあったことも事実でした。

阪神は9月初めての東京ドームで巨人を3タテし10連勝を達成しました。優勝の二文字がちらつく中、広島に乗り込みながらも2連敗。かろうじて9/13の広島戦で勝ちましたが、チームに10連勝時の勢いは全くなくなり、疲弊しきっていました。9/14はチーム状況の悪い中での中日との3連戦の初戦。優勝争いの中での重要な一戦でした。

その勝負は5-5の同点、9回表2アウト2、3塁の場面で訪れます。藤川はウッズへの11球すべてで直球勝負を挑みました。途中バッターボックスを外したウッズは笑みまで浮かべ、その勝負を楽しんでいるかのようです。勝負は11球目をウッズがセンター前への2点勝ち越し打を放ちウッズの勝利に終わり、結果阪神はこの試合を落とすことになりました。

以降阪神はこの中日3連戦を負け越し(1勝2敗)、次の巨人戦は2連勝するものの3戦目を大敗。その後暗黒の8連敗を喫し、優勝戦線から脱落していくことになります。

藤川がストレートに最も自信を持っていることは明白ですし、幾度となく藤川のそのストレートで阪神が勝ちを拾ってきたのも事実です。番組内で藤川はウッズとの対戦を振り返り、「逃げたくなかった」とコメントしました。そういった強気はストッパーとして必要な資質でしょう。

私は既に述べたように藤川とウッズの全球直球勝負に痺れながらも、何か引っかかるところも感じていました。それはチームという概念を外れた選手個々の駆け引きを超えたぶつかり合いを観たいという衝動と、野球という団体競技においての勝敗にこだわる価値観という、相反する感情が生んだ思いなのかもしれません。

野球という団体競技は投手(守備側)vs打者(攻撃側)という個人対戦が基本となっています。「投手が投げて打者が打つ」という過程は誰も冒すことができません。また通常、球技では攻撃側のアクションをトリガーとして動きが発生しますが、野球は守備側がアクションを起こすことでゲームが始まるという特殊性を持っています。投手vs打者の直球ガチンコ勝負という潔い決闘的要素にその神秘性と特殊性が絡み合い、ファンは酔いしれるのでしょう。

この手の勝負を振り返り、藤川がいいとか悪いとかを論じてもしょうがないのかもしれません。先ほど述べたようにファンの中でも相反する思いが入り混じっているのですから…。

posted by dongking |19:42 | 野球 | コメント(6) | トラックバック(0)
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【プロ野球】藤川vsウッズの11球~団体競技の中での自己主張というジレンマ

変化球を投げていれば抑えられたかも、

もしくはあのストレートがもう5センチ高めに行っていれば抑えられたのかも、

もしくは敬遠して満塁策で次のバッターと勝負したら点は取られていなかったかも、

意見は色々ありますが全部仮定です。

事実は討ち取れると思って投げたストレートが打たれたということだけ。

それを見た私たちが、何ヶ月か過ぎてなお、そのときの手に汗握るような興奮を思い起こすほど、印象的な対決であったことは間違いない。

藤川投手が持つプロ意識というのは「ファンの人を楽しませる」に尽きるんでしょう。そしてそれに忠実であったがゆえにあの対決を選んだんだと思います。

野球以外のパフォーマンスで魅了した新庄も、ひたすらプレーに拘る広島の前田なんかもプロ。それぞれのプロ意識があって良いと思います。

posted by BOC | 2008-01-10 20:29

【プロ野球】藤川vsウッズの11球~団体競技の中での自己主張というジレンマ

矢野のフォークのサインに首振ったことに後で球児は後悔してましたね。
自分を慰めるようにその後サバサバしてはいましたが。
この辺のところは、投げるに従い直球の速度が落ちてましたから、冷静な目も必要だったはず。
球児には申し訳ないが、ちょっとおぼこいと思います。
速球のスピードが落ちてないなら、11球でも12球でもいいが、あの速度じゃ、意地張らずフォークよねえ。
来季は、球児も成長するでしょう。

posted by 球児も勝負師なら。優勝めざせ | 2008-01-10 20:44

【プロ野球】藤川vsウッズの11球~団体競技の中での自己主張というジレンマ

今年は去年の分取り戻して優勝を見せてくれ球児

posted by mmm | 2008-01-10 22:54

【プロ野球】藤川vsウッズの11球~団体競技の中での自己主張というジレンマ

今年の球児、9月の調子はたぶんいいよ。オリンピックで8月まるまる休みみたいなもんやから。調子悪かったら栗原にも打たれるからなあ。後半戦の安定感はいまいちやった。まあ投げさせまくる岡田も岡田やけどな。

posted by 虎・虎・虎 | 2008-01-10 23:24

【プロ野球】藤川vsウッズの11球~団体競技の中での自己主張というジレンマ

あの一打席のみを切り取って評価するのは
適正ではないと思います。
フォークという選択肢もありますが次打者に
森野も控えていたので四球を恐れたのかも
しれません。先頭の立浪にフォークを打たれた
からとも。
矢野の要求したインハイが正解に近いのかも
しれませんがウッズは前打席に久保田から
インハイの球(真ん中寄り)をHRしていま
したのでその残像が藤川の心理に影響を及ぼした
のかもしれません。
あの日の試合は好調な滑り出しを見せた朝倉が
突如みだれたりウッズの逆転2ラン・金本の
同点タイムリーなどで二転三転した試合で
優勝争いそのももだったと思います。
僕は藤川がチームの勝利より個人の勝負を優先
させたとは思いませんでした。
点をやらないない為、アウトローストレート
の選択をしましたが中日の打線粘りそのものが
最善の道をわずかに狂わせたものだったと
考えます。

posted by KEI | 2008-01-11 17:43

八回まで1安打無失点の岩田を考えるとなぁ

 フルカウントまで全て独り善がりのストレートやろ、不調のウッズが笑ってた…かー悔しい!!
 しかもこれ、今回が初めてじゃないでしょ。たとえば、日ハムのダルなんか、ペナントとCSで配球、ガラッと変えてきてる…それで負けたんなら「仕方がない」と思えるけど…
 私は、まずチームが勝って欲しい。その上で個々の選手がヒーローになる姿を見たい、という順番で応援してるから、こんな負け方は、悔しくて仕方がない。

posted by 気分はもう阪神後のメジャー… | 2008-10-22 00:38

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