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来季構想―All or Nothing

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シーズンも終わりもう次のシーズンへ向けて動かなければならないシーズンになりました。
来季のジェイズの構想としては大きく分けて2つあります。

①とにかくお金をかけまくってプレーオフに100%いけるチームを作る
②ファイヤーセールで再建へ

題名通りのAll or Nothingしかありません。
来季のジェイズのペイロールは110Mが確定しています。恐ろしいことにこの中にはリンド、ジャンセンらのオプションや、ラスマス、セシルらの年俸調停などは含まれていないので、それを考慮するとFAを除いた現有戦力を維持するだけでも140M弱くらいまでかかります。
こんなチーム状況でどっちつかずのシーズンを送るのは金の無駄、ということは言うまでもなく、さらに大補強するか、それとも売り払うかのどちらかの選択肢に迫られます。


①大補強を敢行する
まず始めにおさえておかないのが、今季のジェイズは借金14を抱えてシーズンを終えました。東地区首位のボストンとは23G差、WCのレイズですら16.5G差あります。当然ながらこの差を埋めるには大補強をするのが前提となります。
もちろん既存の選手が怪我せずプレーする、若手が成長するなどして既存の戦力でも来季はもっと勝てるかもしれません。しかしながら、それはすでに経験的に否定されるべき事象で、ここでは考慮にあげません。
例えばここ5年で140試合以上出場したシーズンがわずか1シーズンしかないレイエスが、いきなり来季フル出場するなんてことはあまり考えられません。(今季の93試合よりは若干増えるかもしれませんが) 2年連続怪我でシーズン終了したバティスタも、シーズンのどこかで故障してしまうという可能性も大いにありえます。実際、怪我とは無縁のバーリーやディッキーは故障せずにフル稼働した一方で、毎年のように怪我をするJJは今季もDL入りばかりで、稼働率はとても悪かったです。怪我しない選手は怪我をしない、する選手はするというのは来季も変わらないと見たほうがよさそうです。ロジャースセンターの天然芝張り替えが実現されるなど状況が変われば怪我も減りますが、それも実現できるかとても懐疑的です。
若手に関しても、そもそも誰に期待するのか?ということについて疑問が浮かび上がります。ジェイズにはBAの有望株ランキングで1桁をとるようなトッププロスペクトは存在しません。ロウリーは怪我が多く成績についても停滞している感が否めず、それ以外の選手は打席数も少なく未知数でマイナーでの成績も芳しくありません。投手については特に病み上がりのハッチソン、有望株のストローマン、などがおり、こちらに関してはある程度期待できるのかなと思います。ただ先発補強をするのなら彼らはマイナー行きになるので、デプスが若干マシになった程度しか変わりません。
そう考えると怪我も若手の成長も非常に限定的で、これらを頼みにして来季を本気で臨むのであればあまりにも愚かです。

そうなるとやはり大型補強しかありません。
そもそもJJらFA選手を除いた現有戦力をキープするだけで140M弱が果たして大型補強できるのか相当怪しいですが、それを言ってしまうと身もふたもない話なので、大型補強できるという仮定をもとに話を続けます。
公式サイトやGMの発言からも、先発補強にはかなり力を入れそうです。先発をできれば1,2枚は獲りたいとのこと。
問題は誰をどのように獲るかという問題があります。
トレードは非現実的です。即戦力有望株を放出すればデプスが薄くなり、下層の逸材タイプならまだあまりバリューもありません。マイナー有望株を出してもあまり戦力の上積みにはなりません。
メジャーのほうを見れば、ラスマスかゴースをトレードに、という公式サイトの見解がありますが、ゴースがあまりにも期待外れすぎてそれもあてにできません。今季のゴースはマイナーですら打てず、三振が多く、盗塁数も平凡、守備もイマイチといいところがまるでありません。これではトレードバリューなんてあるはずもなく、またラスマスをトレードの駒にしてその後釜をゴースに任せれば戦力は大きくダウンします。

となるとFA補強になります。
個人的にはスターターを整備するなら黒田やコロンといった奮闘しているベテランを狙うあたりに落ち着くのがベストかなあと思います。コロンは薬物使用歴がありメルキーを彷彿とさせますが。。多くのFA投手はア東で防御率4点台が関の山といった投手で、あまりチーム防御率がよくなると思えません。ポスティング移籍の噂のある田中将大の獲得も是非狙ってほしいですが、狙うとすると金銭的には田中だけで終わりになるかなという印象。


さて仮に先発を2枚とってジェイズは優勝候補になれるでしょうか? 
私の答えはノーです。
今季のジェイズの得点数はリーグで15位中8位、ちょうどど真ん中です。
そのため、もしジェイズが現在の打線でPOを目指すならば、リーグ屈指の投手陣を構築しなければなりません。ただそれが先発2枚を獲ったくらいで達成するとはとても考えにくいです。つまり勝つには野手の補強も必要になります。

具体的には捕手、二塁手、左翼手あたりが補強ポイントになると思います。
アレンシビア、イズトゥリス、メルキーに代わる新たなレギュラー獲得に成功すれば、攻守ともにアップグレードが見込めるので打線もよくなると思います。
捕手ならマッキャンやソト、二塁手ならカノー、インファンテ、左翼手ならグランダーソン、モースあたりが候補になりますかね。

投手2枚補強、野手レギュラーを3名入れ替えて、そこにいい選手を並べることができるならば、来季はプレーオフが狙える位置につきえると思います。前述のように、ジェイズは借金14です。生半可な補強ではせいぜい勝率5割くらいしかいきません。
今季最下位から躍進したレッドソックスについても野手ではビクトリーノ、ゴームズ、ナポリ、ドリュー、投手では上原、デンプスター、ハンラハン(戦力にはなりませんでしたが)、シーズン半ばからピービ獲得などロスターを大幅に入れ替えています。少なくともこれくらいはやらないとジェイズもプレーオフなんて狙えません。

問題は果たしてこうした大型補強が実現可能か?という話です。
ペイロール140Mの状態からローテ投手2枚に野手のレギュラーを3人連れてくるとなると、ペイロールは恐らく200M近くまで膨れ上がり贅沢税に引っかかるレベルです。そこまでの金をロジャースが出せるのか、出す気があるのか、そもそも疑問です。現実的にはカノーの獲得なんかは見込みがほぼゼロで、一線級の選手を複数人連れてくるのはペイロール的にかなり厳しいです。
公式サイトはガーザの獲得さえ否定的と言っています。そんなチームが大補強できるか?多くは期待できません。
となると、プレーオフに狙えるだけの戦力が整えられるか、かなり怪しくなってきます。

さらに将来性を考えても、レイエスが15年から2200万ドルで17年まで在籍など、将来に向けて大きな負担があるジェイズがこれ以上FA市場の選手などに手を出してはそれ以降ますますペイロールが増加して身動きが取れない問題も生じます。来年度にはラスマスがFA、調停組の年俸もバカにならないのでそこへの対処も難しくなります。

結論から言えば、ジェイズが来季攻めの補強を行うのは非現実的です。
もちろんロジャースがペイロールを250Mくらい投入してカノーだのマークンなど獲る大盤振る舞いの補強をするなら大型補強をするのもありかな、と思いますが実際には先発投手1,2枚とってお茶を濁す程度の補強しかできないのでは?と思います。それならば何度も述べているようにPO進出に届くほどの戦力が整備されているとは言えません。


②ファイヤーセール敢行

来季は諦めて、主力を一斉に放出します。
レイエス、バーリーら高年俸選手は多少の年俸負担をしてでも放出すべき。オプションのジャンセン、リンドや、来季オフFAのラスマスあたりも放出候補。ディッキーも年俸自体はそこまでいないのでトレードバリューはまだあると思います。場合によってはバティスタ、エンカーナシオンの放出もありうるかもしれません。個人的にはバティスタ、エンカーナシオンはジェイズの顔で軸となる選手がいなくなるので放出にはやや否定的ですが。

ファイヤーセールにはいくつかのメリットがあります。
1. 若手有望株の充実化
トレードの見返りに有望株が狙えます。もちろんジェイズが昨年出したような超一流のプロスペクトが見返りに来るとはあまり思えませんが、それでも特に上部がスカスカのジェイズのファームでは有用な若手を狙うことができます。
加えて、ファイヤーセールをすれば来季の勝率は落ちるので必然的にドラフト順位は上がります。そうすれば、これまでにない逸材の指名も可能となります。
さらに、ペイロールを浮かせることで、海外ドラフトの選手へお金を充てることができます。ポスティングの日本人選手や、キューバ人選手などは相当の資金が必要となりますが、そちらにお金を集中投資できます。さらに16歳からの海外ドラフトは上限を超えてもサスペンションが甘いので、そちらで大量に投資してマイナーの充実をはかることも可能。

2. 来季以降の補強しやすい時期に補強できる
正直来季補強をするのはあまり効率的ではありません。何故なら無駄に金を払っている選手が多数存在しており、満足な補強がしにくいです。
メルキー、イズトゥリスらWARがマイナスなのに来季も支払が確定している選手や、ロメロのようにまるで計算できない長期契約選手、バーリーなどそもそもの年俸が高すぎる選手などいまのジェイズは無駄使いが多く、それが大型補強をしにくくしています。幸い、あと1,2年すればそうした不良債権も解消されるので、FA選手にも手を出しやすくなります。そうした補強しやすい時期に集中的に補強できます。


3. 試したい選手を試せる。
本気で勝ちにいくのならば、今季の成績が酷すぎる選手や、ローテの当落線上にいる選手、若手有望株を呑気に使っている暇はありません。しかしながら、ジェイズはいろいろと試したい選手がいます。
ローテはまさにその象徴です。ローテ当確線上にいるロジャース、レドモンド、TJから復帰のハッチソン、ドレイベック、若手有望株のストローマンやノリンなど様々な選手がいます。仮にバーリー、ディッキーを放出すればモロー、ハップをローテに入れたとしても非常に多くの選手を先発起用できます。逆にここに新たにローテ投手が入るようでは、試したい選手も試せません。かといってトレードバリューもさほどある選手はいないので宝の持ち腐れになりえます。野手でも昇格後よく打ったシエラなども試したいですが、仮にリンドを放出すればDHに起用できます。DHなら最悪シエラがだめでも他に選手が試せるので将来的に戦力となりえる選手を探すのにいいかと。
加えて言えば、ハラデーのような怪我でバリューがストップ安の選手も試しに獲得、ということもできます。とても勝ちに行くならこのような博打はできません。

もちろんファイヤーセールにもデメリットはあります。もちろん今季のPO進出の確率はゼロになり、観客動員減少という問題も間違えなくおこります。
しかし観客動員に関してはただ補強しても勝てないのならば観客動員は減少します。リッチアーディ末期のジェイズはまさにそれです。来季もPOが厳しい状況になるようなら、ファンもいままで通りには球場にやってきません。

結論を言ってしまえば、今季を犠牲にしても、マイナーを充実させ、使える選手の見極めを行い、使うべきその日にまで資金を温存しておくほうが今後数年を考えた場合よほど有用です。
来季も勝ちにいくのならば、それが正当化されうるのは本気で大補強をする場合だけです。それでも、将来性を考えたらリビルドしたほうがいいかなという印象。
GMはどちらかといえば補強する気マンマンですが、先発投手にしか触れておらず、結局中途半端な補強に終わりそうな嫌な予感しかしません。
どちらにしても、「今年とは全然違うチーム」にする必要は大いにあると言えそうですね。



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来季構想―All or Nothing

セカンド川崎じゃダメですか?(小声)

来季構想―All or Nothing

 今日は。すっかりご無沙汰しております。
前回のコメントが大型補強以前でしたから約1年ぶりですか…

 それにしても大型補強=いい順位にはならないものですね。かつてのDETを思い出しました。

 こうなるとすぐに勝ちに行けるチーム状況ではなくなった気がしますがレイエスやディッキー、バーリー等軸となる選手はいるのですから彼らの活躍如何では来期はいいところにいけるのでは…
 甘すぎる考えでしょうか?

来季構想―All or Nothing

私は概ね書かれていることに同意です。中途半端な補強で結局下位に沈むよりは、高くなる選手を売り払って布石を打つべきだと思います。
BOSが去年のシーズン中にやったブロックバスター、あれが理想かなと。レイエス、バーリーら高額な選手を売り、ロスターに柔軟性を持たせる。この二人ならまあそこそこな交換要員も得られそうです。特にレイエスは20Mを超える前に是非売り払ってほしい。
勝ちにいくなら本気で補強しないとダメですが、ペイロールの自由が利かないという点で詰んでいる気がします。それでいて来年も勝ちに行くというGM他首脳陣は現状を正しく認識できてないのでは……今年の成績でGMも監督もお咎めなしというのもおかしな話です。
あらゆる意味で組織を作りなおしたほうが将来のためにはなると思うのですが……

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