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2014 F1 Rd.8 オーストリアGP〈極私的〉採点

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【採点基準】 ・基本的には管理人のフィーリングです。 ・イタリアの新聞よろしく、6.0が基準点、10.0満点。 ・クルマの評価は難しいですが、チームがターゲットとしていそうな順位を達成したかどうかも採点に含みます。 ・テレビ中継とライブタイミング以外の資料がない状態での速報的な採点です。正確性はありません。トラブルでペースが落ちてしまったドライバーも、レース後のコメントなどは基本的に参考にしないので、点数が不当に低くなる場合があります。4日後に見ればとんでもない点数ということもあるでしょうが、気にしません。 ・全体的なパフォーマンスを基に、目立ったアクションで増減します。一点突破や小ネタで高い点をつけることもありますので、かならずしも決勝順位と点数は連動しません。ポジションを失うミスやペナルティ対象行為には厳しめです。

〈レッドブル〉 1 セバスチャン・ベッテル(予選13位/決勝リタイア):5.0 リカルドにコンマ4秒負ける予選Q2が「限界のアタック」だったことの闇は深い。決勝は2周目に駆動系と思しきトラブルであっさりと後退。走りながらなんとかペースは戻したが彼のレースは終わった後だった。”I lost drive.”の無線に悲痛さはなく、ただ淡々と通常の連絡をするようなトーンだったことが哀愁を誘う。
3 ダニエル・リカルド(予選5位/決勝8位):6.0 ついに初優勝を飾ったチャンピオンチームの「新エース」がベッテルを上回っていることに、もはや驚く人はだれもいないだろう。チームの名前が冠されたサーキットで戦闘力がおいつかず苦戦したが、それでも予選5位は渾身の結果で、レースもスタートを失敗しながらつねに入賞を確保し、最後にはターン4でヒュルケンベルグとのブレーキング勝負に持ち込んで外から抜き去ってみせた。

〈メルセデスAMG〉 44 ルイス・ハミルトン(予選9位/決勝2位):8.0 一発の集中力は随一のドライバーであるが、レッドブル・リンクでの予選は最悪、グリッドを決めるQ3は1回目のアタックはコースオフでタイム抹消、2回目はブレーキロックでスピンした。それでも決勝はスタート直後あっという間に5位に浮上すると、最後までロズベルグの背中を脅かした。グリッドからすれば上々の結果だが、コース上もっとも優れた車だったことを思うと、選手権を考えてももうひとつ上に登りたかったのは間違いない。
6 ニコ・ロズベルグ(予選3位/優勝):8.5 優勝を争った上位4台のなかではいちばん車の動きが悪く見え、優勝は苦しいと思っていたが、作戦、ピット作業、直線スピードなど勝負を分けるポイントはすべて彼に優位をもたらした。強さに欠けた優勝は、しかしそれを拾うことこそ強さとも言える。終わってみればこういうレースが選手権を左右した、とシーズンが終わったら振り返ることになるかもしれない。。

〈フェラーリ〉 14 フェルナンド・アロンソ(予選4位/決勝5位):7.0 ハミルトンが失敗した分予選グリッドを一つ上げ、ハミルトンが戻った分ポジションを下げてフィニッシュと、きわめて正確に車の戦闘力を反映した結果を持ち帰るのは、実際には戦闘力以上の仕事をしている証拠。勝負にならないチーム力でありながらドライバーとしての凄みがますます際立つ存在感はやはり一級品。最後は1.5秒差までマッサを追い詰めたが、さすがに攻略する一手は存在しなかったか。
7 キミ・ライコネン(予選8位/決勝10位):5.5 車が決まっていないのはわかる。PUに戦闘力が足りないのもそのとおり。だがそれもチームメイトから30秒差で負けたことの理由にはならないだろう。春ごろには互角に近い戦いをしていた予選も、コンマ数秒劣ることが当たり前になってきている。能力の差といえばそれまでだが、チャンピオンのひとりとしてそれを受け入れるわけにもいくまい。

〈マクラーレン〉 22 ジェンソン・バトン(予選12位/決勝11位):5.5 このサーキットを知る数少ないドライバー、という経験はあまり意味を持たなかった。予選、決勝とも見どころはなく、地味にペースを上げて4位を拾ったカナダのようながんばりも見られなかった。チームメイトの日。
20 ケビン・マグヌッセン(予選6位/決勝7位):7.0 バトンの苦労を思えば、車以上の働きをしたといってもいいだろう。ペレスに出し抜かれたのはやむを得ず、それよりもリカルドとヒュルケンベルグを10秒退けたことをこそ注目すべきか。恵みのなかった中での好結果という意味では開幕戦の3位をも凌ぐ。今季のルーキーはクビアトだけではない。

〈フォース・インディア〉 27 ニコ・ヒュルケンベルグ(予選10位/決勝9位):6.0 しぶといレースをさせたら右に出るものはいないが、今回は全体的なペースでペレスに劣る。予選、決勝ともに欠点が見当たらず、しかし強調すべき突き抜けた点がないのがもどかしいが、こういうドライバーにこそいい車を与えてみたい。
11 セルジオ・ペレス(予選15位〈P〉/決勝6位):7.0 ソフトタイヤでスタートしたことで中盤の入り口あたりまで先頭に居座り、レースに混沌をもたらした功労者。もちろん虚を突いただけでなく、タイヤを上手く使って6位で終えたことも評価されなければならない。ライバルと異なる作戦でこそ結果を出す巧みなレースぶりは、F1のなかでの確固たる個性。

〈トロ・ロッソ〉 26 ダニール・クビアト(予選7位/決勝リタイア):6.5 予選でベルニュとほぼ互角にやりあうスピードは才能に疑いを差し挟む余地がない。サスペンションのトラブルであっさり終わったレースも彼に瑕疵はなく、将来への飛躍が期待される。

〈ウィリアムズ〉 19 フェリペ・マッサ(P.P/決勝4位):7.5 圧倒的な速さを誇るメルセデスの牙城を崩し、6年ぶりに最前列のグリッドにたどりつく予選は、ハードブレーキングを要する3つのコーナーで微かにブレーキをロックさせながらクリッピングポイントに吸い付いていく圧巻の走りでもたらされた。セクター3は完璧で、ほぼトップタイムを確信していたチームメイトをなお上回る。レースも序盤から得意の逃げ態勢を固めたものの、チームの柔軟性にかけた作戦とピット作業のわずかなロスでポジションを失った。レース前の期待からの落差は大きいが、それでも重要な結果。
77 バルテリ・ボッタス(予選2位/決勝3位):8.0 予選Q3、1回目のアタックは十分にポールポジションを予感させるものだったが、2回目のアタックでミスが出てマッサにわずかながら上回られる。レースでマッサを上回ったのは作戦やタイヤ交換時間のわずかな綾で、2人に差はなかったと言っていい。それでも事実として表彰台に上がったのはボッタス。才能あふれる若手はやがて一番高いところへ登っていくのだろう。

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