2009年06月25日

連載!股関節理論38!心技体の矛盾!股関節と全てのスポーツ!

心技体の矛盾について今回は熱く語ろうかと思います。最近このブログの読者つながりでスポーツ界の重鎮ともお会いする機会が増えてきました。果てしなく大きい夢を掴もうともがき苦しんでいる若者からプロの選手、オリンピックの選手強化担当の方々まで様々なレベルと立場の方と直にお話しすることが出来ることを感謝しています。先日のミーティングで出た議題の一つが心技体の問題でした。多分ほとんどの指導者の方が心技体の順番で考えられていると思いますが私は順番に関しては無頓着です。ある程度の選手までなら多少能力がある選手に心がなくとも活躍することは可能ですし、どんなに心が強くても100Mを15秒で走る選手に短距離走でオリンピックに出場することは不可能です。その選手の置かれた状況、能力、目指しているゴールにおいて心技体の順番は変動していくのではないのでしょうか。

しかし、私の経験上、心(メンタル)とは一流選手が超一流になる為には絶対要素ですがまだ、体も技術も持ってない選手が強化する問題ではないと強く信じています。逆に体と技術が不完全の選手に対してのメンタルトレーニングは勘違いを呼び起こす負の原因にもなりかねます。勿論メンタルトレーニングを否定しているわけではありませんし、私の尊敬するメンタルトレーナーの先生方はたくさんいらっしゃいます。ただ、私が指導してきた今の若い選手たちは体と技術の未熟さをすぐにメンタルの弱さに押し付けて、楽な方法で結果を残そうとする傾向があるということをお伝えしたいのです。

ゴルフをたとえにすればよくこういう話を聞きます。「俺ってメンタルが弱いから試合のとき必ず上がりの3ホールで大たたきして予選落するんだよな。来週プロになった先輩に頼んで有名なメンタルコーチのアポをとってもらったんだ。もう今度は大丈夫だと思うよ。」この類の選手は100%同じ過ちを繰り返します。彼の中では試合会場での練習ラウンドで合格圏内のスコアをたたき出し、通常のラウンドでも毎回楽勝で合格圏内のスコアです。メンタルに問題があるとしか考えられないのが現状です。しかし、まだ駆け出しの中の彼らは何の競技においてもプレッシャーの掛かった試合では通常の3-5倍の体力を消耗することを知らないのです。私の42歳での格闘技デビュー戦では入場シーンで緊張のあまり記憶を失い。試合開始から30秒でガス欠状態になったことを覚えています。練習なら20分でも大丈夫でした。プレッシャーの恐ろしさを知らないし、勿論初めからプレッシャーの知らないのが当然です。しかし、そこで学習しないことが大きな過ちであり、実績を残しているプロでもないのに安易な方法を頼ることにより、自分の可能性を自ら狭めているのが現状です。

特にゴルフは1ミリのクラブフェイスのズレが致命なミスにつながります。体の一部分がコンマ1秒遅れたら試合終了です。野球ではレフトスタンドに打ち込んだつもりの打球がライトスタンドに入ってもヒーローです。現役のころの落合監督のようにインコースをレフトスタンドにと思ってテレビで観戦していたら上手く腕をたたんでライトスタンドへホームランなんかはゴルフではありえません。OBです。キャディ又は観客が「フォー!!!」と叫んでいます。ファールボールもありません。次のセットで取り戻すことも出来ません。今まで全打席三振の汚名を9回裏で返上する機会さえ与えられません。一つのミスが命取りなのです。そしてそのミスはミクロの基準から生まれるのです。過酷なスポーツです。なぜ体力が必要ないと思うのでしょうか?体の疲れは脱水症状と同じで疲れたと感じたときはすでに手遅れです。しかし、いかにゴルフといえども疲れたと認識できたら何らかの調整が出来ます。それなりに普段の力が出せれば合格圏内の選手なのですから。

そうなのです、体が疲れたと認識するまでのログタイムが存在するのです。他のスポーツはそのログタイム中にミスをしても命取りのミスはないのですがゴルフでは意識がないのに体にズレが生じてきて普段通りのスイングなのにミスの連発です。ミクロ単位のズレが致命傷になるスポーツですから当然です。だから、試合で18ホール平常心を持ってプレイする為には普段一日5ラウンドくらい平気でプレイできる体力が必要なのです。それだけの体力を持ってしても予選を通らない選手はただ単に技術がないのです。体力と技術を備え、更に毎回最後の3ホールで大たたきする選手は初めてメンタルトレーニングが必要な選手として認識していいのではないのでしょうか。自分に不足している部分を見つけ出す為には消去法が確実です!

最後に心技体の最大の矛盾点です。心が強い選手に限って体技心を心がけ、体力又は技術が劣っている選手の大半が心技体と考えます。この異なる志向を持つ選手たちの実力の差と結果は広がるばかりです。超一流の選手は他の選手を陥れる為の発言なのかなと勘ぐるくらい「心技体」と言い張ります。ただ、単に一流(天才)から超一流(天才を超えた選手)になる為には最後に心に頼っただけなのです。一流の体技に心が加わると超一流になるのです。それこそ「体技心」なんじゃないですかね。以前から口うるさく書き込んでいますが、天才の言うことは信じてはいけません。天才は見て学ぶものなのです。聞いて学ぶのは凡才からが一番です。

私は体力があれば自信がつき、有意義な練習が人の何倍も出来、更に強い心につながると信じています。勿論武道の精神では心技体です。その信念は揺るぎません。

一緒に体技を磨きましょう!(www.dio-sports.com)

posted by diosports |17:13 | コメント(0) | トラックバック(0)
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