2010年03月07日
ホーム浦和戦の感想。
スタメン。
鹿島
FW:マルキーニョス・興梠
MF:フェリペ・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・伊野波・岩政・篤人
GK:曽ヶ端
浦和
FW:エジミウソン
MF:エスクデロ・柏木・ポンテ
MF:阿部・細貝
DF:宇賀神・坪井・山田暢・平川
GK:山岸
鹿島スタメンは予想通り。
浦和は、エジミウソンをワントップに、2列目にはエスクデロ起用。ボランチは鈴木啓太ではなく細貝。
立ち上がりは浦和。セットプレーからの細貝のヘッドを皮切りに、昨季から標榜しているパスサッカーで鹿島陣内に攻め入る。相手にポゼッションを許しながらも、相手セットプレーからの速攻で鹿島マルキーニョスがロングシュートを放つ。これがファーストシュート。
ポゼッションする浦和に、しっかり守ってカウンターの鹿島、という構図が早くも鮮明に。
しかしそんな中であっさりと先制点は生まれる。相手陣内左サイドでフェリペが競り合ってこぼれたボールを小笠原満男がゴール前へ送ると、飛び出した興梠慎三が右足を伸ばしてゴールへ押し込み先制。見事なクロス、そして見事な飛び出しとシュートであった。リーグ戦、2009年最後のゴールも、2010年最初のゴールも興梠。1-0。
その後も浦和にボールを回される展開が続くが、鹿島は粘り強く守りフィニッシュまでは持ち込ませない。遠めからは何本かシュートを撃たれるも得点には至らず。柏木の左足ミドルは曽ヶ端がナイスセーブ。
逆に、CKから岩政のシュート、そして2トップで相手守備陣の綻びを突き、マルキーニョスが2本ほどエリア内でいいシュートを放つなど、決定機は鹿島が明らかに上。中盤でボールを奪って相手を完全に崩し、最後はエリア内右サイドで野沢がドフリーでボールを持つシーンがあったが切返して滑って撃てず。
前半を、もっと点獲れただろう、という印象で終える。
後半も浦和が攻撃に出てくる。
しかし前半とおおきく変わらず、しっかり守る鹿島を相手に崩しきる場面は無く、長めの距離からシュートを放つ程度。
開始後、いきなりの阿部のミドルは曽ヶ端セーブ。
鹿島も、左サイド深い位置からのセットプレーで、満男のボールに大外ファーに走りこんだ中田浩二があわせるもGK山岸に触られるという大きなチャンスはあったが追加点奪えず。
クリアボールからポンテのミドルや、細貝に代わって入った田中達也のミドルなどもあったが、曽ヶ端がしっかり防ぐ。
後半半ばを過ぎると、さすがに動きの落ちた浦和を見ながら、鹿島がゆっくりとボールを回すシーンも出てくる。そんな中で切られた交代カードが勝負を決定付けた。鹿島はこの日もよく走ったフェリペに代えて遠藤投入、浦和は坪井を下げて原口投入。
原口投入直後の阿部のリアクション、両手を上げ、いったいどうするのかを問うているように見えた。この交代は完全に失策。阿部が下がって柏木ワンボランチという交代後の布陣は全く機能せず、恐慌をきたした浦和守備陣に対して、鹿島はマルキーニョスのミドル(クロスバー)、野沢の突破から左足、GKはじいてこぼれたところにマルキが詰める、などの決定的なチャンスを作り続ける。
そして、相手ミスで得た左サイドからのスローイン、新井場の素早いリスタートに遠藤が完全に抜け出しタッチライン際から丁寧なクロス。中央フリーのマルキーニョスが完璧なヘッドで追加点。2-0。
終了間際にはジウトンと大迫を投入。
その後の浦和の攻撃も、左サイドからのクロスからのエジミウソンのヘッド(ソガ正面)くらいに抑える。逆に野沢のループや、満男FK→篤人ヘッド折り返し→大迫ヘッドという大チャンスを作ったが決めきれず。
そのまま試合終了。
昨季と同じスコアで、開幕戦を勝利で飾った。
個人評。
曽ヶ端:安定。結構際どいミドルも止めた。
篤人:セルヒオ、宇賀神相手に対応苦慮したがなんとか無失点。
岩政:ほぼ完璧に浦和の攻撃を封じる。ポカもなし。
伊野波:素晴らしいカバーリング、鋭い出足の潰しで完封に貢献。
新井場:篤人同様守備で苦慮した。キックの精度もいまひとつだったが、2点目は新井場の素早いスローインから。
満男:中盤での存在感は相変わらず圧倒的。1点目の完璧なアシスト。セットプレーの精度も上がっている。
中田:適切なポジショニングから何回かパスカット、インターセプトを見せるも、やや終盤の運動量には不安が。
野沢:前半はやや集中を欠いたプレーが散見。後半はカウンターの基点として、また、フィニッシャーとしても見せ場を作った。どれか一個は最低でも決めてほしかったところ。
フェリペ:マルキとはそれなりに息のあった連携を見せ始めている。運動量、守備面の貢献も高いが、攻撃面でフィニッシュにつながるようなプレーが欲しいところ。もっと思い切ってもいい気がする。
興梠:唯一のシュートが決勝点。終盤まで浦和守備陣に脅威を与え続けたが、やはりシュートはもっと欲しい。
マルキーニョス:数多くのシュートを放ち、最後まで前線で駆け回り、時にはSBのカバーにまで回る。やはり欠くことができない戦力。
遠藤:起用に答える見事なアシスト。増田の穴はもはや埋まった。
ジウトン:時間短い。
大迫:時間短い。惜しいヘッドはあった。
大事な開幕戦、しっかりと勝利を得ることができた。
ポゼッションは鹿島35%だそうだが、「回させている」感は非常に強かった。さらに、展望で書いたように、相手最終ラインは、CB2人がカブったり、ハイボール処理をミスったりで、かなり基本的な連携に難があった。そもそも高さもない(フェリペや篤人に負ける!)し、ボランチ2人も前に出るだけに、あっさりと2トップがボールを持って最終ラインと対峙できるシーンが続出。チャンスは本当に多かったのだ。それだけに、2点という得点は残念ながら少なすぎると言える。まあ、ぜいたくは言うまい。
2点目のマルキのヘッドは、新井場の素早いスローインが隠れたファインプレーであったが、さらに隠れたファインプレーが、新井場に素早くボールを渡したボールボーイの判断である。リスタートは、得点に直結する大切なポイントである。アントラーズユースやジュニアユースの選手にとっては言わずもがなのことだが、これからボールボーイを努める可能性のある地元高校生なども、アントラーズ勝利に直結する大切な仕事であることは、しっかり理解しておいてほしい。
ゼロックスに続きスポーツニュースで取り上げられている遠藤康は、そろそろ全国区の知名度になってきたか。ずっと鹿サポだけが知っている秘密兵器という立場だっただけに、TV慣れしていないヤスが一生懸命インタビューに答える様を見るのは実に感慨深いものがある。アシストも決めたし、次は豪快な得点を是非。
フェリペが前半から飛ばし、相手の足がとまったあの時間帯での投入、さらに、玉離れの良いフェリペとのプレースタイルの違い、これらが効果的に作用した、という点は見逃してはならない点だろう。遠藤先発で、という意見もあるかもしれないが、暫くはこの起用法でいい気がする。
あとは「さやえんどう」の相方の佐々木竜太にも奮起を期待したいところだが、大迫もほとんど時間を与えられていない情況の中では難しい部分もあるか、頑張れ。
浦和に関しては、先に述べたように最終ラインの整備が急務なことは確かだ。
オリヴェイラが就任後に最初に着手したのが「守備の安定」であったことを考えると、フィンケのアプローチは全然方向が違うようにも感じられるが、早く修正しないとこの最終ラインは失点を重ねることだろう。
攻撃についても昨季から大きな進歩は感じられない。崩されてフィニッシュまで持っていかれた回数は相変わらず非常に少ないし、闘莉王がいなくなった分、放り込みの怖さも大きく減っている。
例えるなら、守備が弱い岡田ジャパン、といった印象だ。
個人で見れば、柏木はさすがだと感じる。山田直が復活し、かつフィットしたら、というのが、浦和サポが待ち遠しいところだろう。
また、エスクデロのドリブル、そのスピードとフィジカルに鹿島守備陣はてこずった。非常に見事なものではあったが、ただ、大して効果的ではなかったことも確か。相手にとって嫌な場面で出せるかどうかが重要になりそうだ。
さて、余韻に浸っている場合ではない。
9日火曜日にはすぐにアウェイで韓国王者である全北現代との対戦がある。今日の出来では正直不安な相手だ。
しかも、代表で捻挫のイ・ジョンスは無理、伊野波も実は痛んでおり、今日は痛み止めを打ってプレーしていた(まったくそんなそぶりは感じられなかったが)ということで、CBがピンチである。
ベテラン大岩、或いは青木の起用も考えられるか、ともかく総力戦で臨むしかない。
切り替えて、次に意識を集中させる必要がある。
posted by desafio |03:40 |
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