2011年04月29日

再開

国立での水原戦、横浜FM戦の2試合。

震災で大きなビハインドを負いながらACLアウェイ2連戦を1勝1分と乗り越えてきたアントラーズの雄姿はテレビで見ていたが、やはり実際にプレーする姿を目にすると、いろいろな気持ちが込み上げてきて、なんだか涙が出そうになった。でもそれはカシマスタジアムの再開までとっておく。

2試合とも勝利を得ることができず、残念な結果であった。
「引いた相手の攻略」が苦しい現状にもかかわらず、先制点を許してしまってはいけない。セットプレーでの失点も目立つ。Jは開幕2戦とも、昨季は1度もなかった3失点。2点差以上の敗戦も昨季は無かった。

なんとか引き分けていたこれまでと違い、横浜FM戦、被シュートわずか4本で3失点と完敗を喫したことは自らの立ち位置を確認し直すには丁度いい契機となるだろう。

即ち、我々は「まだ」弱い。
震災のビハインドは思いのほか大きく、新戦力とチームの融合は思うように進んでいないのは明らかだ。ACLの試合があったことでまとまった時間がとれなかったせいかもしれない。これではローテーションも絵に描いた餅だ。
今、チームは、言うなれば生まれたての小鹿のようなものだ。

攻守の切替や、局面での玉際の強さ。そして新たなメンバーとの連携。
ひとつひとつ見直していってほしい。
そしてサブメンバーは今がチャンスである。奮起してほしい。

日付変わって今日はもう福岡戦。
横浜FMに快勝しておれば安心して遠くから見守るつもりであったが完敗。なにせ生まれたての小鹿である。これでは心配で直接見に行かざるを得ない。6時の新幹線で行くとするか。まったく仕方がないものである。

サッカーのある日常が戻ってきた。
嬉しい。

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2010年05月04日

J1 第九節 ガンバ大阪戦@カシマサッカースタジアム

ホームG大阪戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:興梠・マルキーニョス
MF:フェリペ・野沢
MF:中田・満男
DF:ジウトン・ジョンス・岩政・新井場
GK:曽ヶ端

G大阪
FW:ルーカス・宇佐美
MF:安田理・二川・加地
MF:遠藤・明神
DF:高木・山口・中澤
GK:藤ヶ谷

予想通り。

いまだ録画を見ることもできていないので本当に感想のみ。

試合後のG大阪監督選手コメント。

西野朗監督
「なかなか負けを認めるのが辛い状況だなという感じはする。」

宇佐美貴史選手
「流れのなかでは点を取られていないので負けた気はしません。結果は2-1だけど“したたかやなあ”という感じ。すごい強いチームという気はしなかった。」

遠藤保仁選手
「試合はうちのペースで進んでいた。」
「危ない場面は前半のマルキ(マルキーニョス)の1対1の場面くらいしかなかった。セットプレー以外はパーフェクトだったと思う。」

思わずニヤっとしてしまう。
これを見ると、鹿島らしい見事な試合であったことがよく分かる。
30000人以上を集めたGWのカシマスタジアムのアントラーズサポーターも堪能できたのではなかろうか。

(宇佐美は「したたか」の漢字での表記、そして意味も調べておいたほうがいいだろう。)

ミッドウィークのACLで主力を温存、結果予選1位通過を逃してまで備えた鹿島戦でのこの結果は、G大阪にとって受け入れ難いものであっただろうが、やはりここはオリヴェイラの言うとおり、その相手に対する鹿島の粘り強い守備を誉めるべきところだと感じる。中2日での連戦、そして篤人を欠き、ジウトン左新井場右の慣れぬDFラインだっただけになおさらである。

守備だけではない。好調興梠慎三の切れ味鋭いドリブル突破、自分より身長の高い中澤の上から久々の岩政大樹ドンキーヘッド、カレンダーを間違えたかの如き野沢拓也の1G1A。この試合をスタジアムで見ることができなかったことが残念でならない。

毎年調子が上がらぬGW、という印象はそろそろ忘れてもよさそうだ。

ところで、観戦していた知人からのメールの半分が扇谷主審への罵詈雑言で埋まっていたのだが、相変わらず酷かったのだろうか?まあ、この人に関してはまずは走れる体型に絞ってからな気がする。

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posted by desafio |20:49 | 試合感想 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2010年04月30日

ACL予選リーグ 第六節 全北現代戦@カシマサッカースタジアム

ホーム全北戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:興梠・マルキーニョス
MF:フェリペ・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端

フェリペが復帰。
全北はイドングクがベンチスタート。

前半、4-2-3-1でトップにルイスを据えた全北。
勝利で1位通過の条件だけに全北は積極的に出てくる。
サイドバックが信じ難いほど高い位置を取り、攻撃時は最終ラインがCB2人になるような形。
そしてその裏をきっちりと狙う鹿島。
フェリペとのワンツーで左サイド抜け出した興梠がクロス、マルキーニョスヘッドがオープニングシュート。
その後も、カウンターから興梠のドリブル中央突破→左足ミドルや、左サイドから興梠→新井場→野沢のミドルシュートなどいい形でフィニッシュまで持ち込む。
そして先制点。野沢の左CKからイジョンスが完璧にあわせて先制。叩き付けるヘッドで1-0。
さらに畳み掛ける。ドリブルで仕掛けた興梠が倒されたところ、相手陣に入ったところ中央でFK。
右サイドへ走る岩政へ、満男が丁寧なFK。岩政が中央へ折り返すと興梠が胸トラップからボールを戻す。
これを岩政が左足で逆サイドへダイレクトのラストパス。
最後は野沢が右足アウトサイドボレーをファーサイドネットに突き刺し追加点。2-0。
FKからボールを一度も落とさずにつないでの美しいゴール。
野沢のテクニックも光る一発。
その後も、興梠ドリブルから左足シュート、マルキの抜け出し、終了間際にはジョンスのフィードの裏に抜け出したフェリペがGKと1対1、GK弾いたところをマルキのシュートと、カウンターからチャンスを数多く作った鹿島。
全体としては全北にボールを保持され、サイドからはあわやオウンというようなクロスも上げられたり、エニンヨの危険なミドルシュートがあったりもしたが、粘り強く守り2点リードで折り返す。

後半、猛攻を見せる全北、耐えて守る鹿島という姿勢はより鮮明に。
特に、イドングクが入ってからはより劣勢は明らかになる。
J'sのリポートにもあるが、前半の反省からボランチも1枚残る形にした全北に対し、野沢やフェリペの動きも落ちてきた鹿島は、前半ほどカウンターを繰り出せない。
それでも、マルキーニョスが3人を相手にしたカウンターや、セットプレーからジョンスすらしてファー興梠(これは決定的だったが外す)など、チャンスがなかったわけではない。
しかし第一は守備。
フェリペ→青木、篤人→伊野波と投入で守備を固め、興梠→竜太で前線からのプレスも徹底。
鹿島左サイドからのクロスを曽ヶ端が弾いたところ、全北6番の見事なミドル1発で1点は返されたものの、しっかりとリードを守りきって2-1勝利。

個人評。
曽ヶ端:果敢な飛び出しでクロスに対抗。猛攻に耐える。1失点のミドルはコースが厳しかった。
篤人:早めの先制でほぼ守備に専念。足の怪我の状態が心配。
岩政:らしくない見事な左足のアシスト。守備も安定。
ジョンス:先制点。公式戦二戦連発。横パスを奪われて危ないミドルを撃たれるシーンあり。自陣でのパス回しには注意したい。
新井場:こちらも守備に専念。失点につながるクロスはあげられたが、全体には好守を見せた。
中田:猛攻にDFラインの前がほとんど定位置に。守備で大きく貢献したが運動量には少し不満。
満男:前から厳しいプレスをみせた。青木が入ってからはより躊躇なく前から行けるようになった。
野沢:1ゴール1アシストの活躍。実にすばらしいゴールだったが、あそこでなぜアウトサイドという判断をしたのか、何度見ても分からない。さすが天才。後半はやや落ちた。
フェリペ:足が攣るまでプレスに走る。遠藤との違いは、縦への速さ。簡単に縦へボールを送ったり、スピードに乗って飛び出したりでカウンターの鋭さを演出できる。あの1対1は決めたかった。
興梠:突破からパスではなく自ら左足シュートを放つなど、積極性が際立つ。シュートの少なさという課題は解消か。あとは最後の精度だけ。後半のチャンスは決めたかった。
マルキーニョス:最後まで前線からチェイシング。チャンスメイクでも貢献。
青木:運動量を見せ守備を引き締めた。
伊野波:久々のサイドバック起用も問題なく守る。
竜太:前線からしっかり追う。ファウルになったが、奪えていれば1点という惜しい守備もあった。

2-1勝利。
前半2点のリードからしっかり守り切り。
カードも無く、ほとんど完璧な勝利と言っていいだろう。
唯一、篤人、興梠、伊野波と負傷の情報が入っておりその点だけが残念である。
特に膝を痛めた篤人はG大阪戦の出場も危ぶまれているが、あせらずじっくり治してほしいところだ。

全北はやはり強かった。
サイドからは結構上げられたシーンもあっただけに、イドングクが頭からいたらどうなっていたことか。
2点リードでも、あれほどの攻めてくる、そして鹿島をハーフコートに押し込めるチームはJではまずいない。
2点差での安心感が先日の横浜FM戦とははっきり言ってまるで違う。
まあ、それでも3点獲られて負ける感じはしなかった。
この相手にカードをもらわずしっかり守り切ったアントラーズも見事であった。
「攻撃的」とか「自分たちのサッカー」とか言うJのチームは多いが、あのくらい攻めてから言えと言いたい。
最近は相手ががっつり攻めてくるという展開自体が少ないだけに、自然と高評価となってしまう。
とはいえラフプレーも多く、もっとカード出せよ、とも思ったのも確かだが。

全勝で堂々の1位で予選突破を果たした。
しかし、ROUND16をホームで戦える以外にアドバンテージは無い。
何も成し遂げていない。
目の前の一戦を、ひとつひとつしっかりと戦っていきたい。

ROUND16は浦項とホームで対戦。
指揮官はワルデマール・オリヴェイラ。兄弟対決として注目を浴びることになるだろう。

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posted by desafio |19:56 | 試合感想 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2010年04月26日

J1 第八節 横浜Fマリノス戦@日産スタジアム

アウェイ横浜戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:興梠・マルキーニョス
MF:遠藤・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端 

横浜FM
FW:山瀬・渡邉・坂田
MF:兵藤・小椋・中村
DF:田中・中澤・栗原・波戸
GK:飯倉

鹿島は予想通り。
横浜は兵藤を起用。

前半は比較的静かな立ち上がり。
両チームとも比較的守備から入るような形。
鹿島は前からきっちりとプレス、カウンターからマルキーニョスがオープニングシュート。同じくカウンターからマルキーニョス→野沢のミドルシュート、興梠のシュート、セットプレーからジョンスのシュートなど、リズムをつかむ。
先制点はセットプレーから。左サイドで遠藤が中村のファウルで得たFK、小笠原満男の完璧なキックは栗原と中澤を超える。イジョンスが難しいヘッドを叩き込んで先制。1-0。ファーサイドで中田も地味に走りこんでおり、ジョンスが触れなくてもゴールになっていただろう。見事なセットプレーだった。
しかし横浜も反撃。中村からの大きな展開で鹿島左サイドで波戸、新井場と1対1。波戸はシザーズフェイントから、縦を切った新井場を交わして左足でクロス。完璧なクロスはDFとGKの間、しかも岩政を超えてファーの渡邉。篤人のマークを抑えてこれを決め、1-1同点。逆足であのキックをした波戸、篤人に寄せられながらも決めた渡邉を褒めるべきだろう。新井場の悔しがりようが凄かった。
この後はやや落ち着かぬ展開。鹿島は野沢の中央突破からのミドルや、右サイドマルキ→走りこんだ篤人が深い位置からグラウンダー→GKが触ってこぼれた所に遠藤の右足、というかなり決定的な形を作る。
逆に守備ではミスが出た部分もあったが、相手の拙攻に助けられた感。最終盤の中村のFK、CKからの栗原のヘッドは共にソガが片手で弾く。特にCKは危なかった。
そのまま1-1で前半終了。

後半、立ち上がり横浜FMにアクシデント。
セットプレーからの鹿島のカウンター、遠藤を止めるべく足を伸ばした際に接触、負傷。藤田に交代。これが横浜FMとしては痛かったか。
少しずつリズムをつかんだ鹿島、追加点は早い時間帯。右サイドからマルキ、篤人、野沢が細かいパス回しでコンビネーションを見せる。マルキ下げる→篤人縦へ→野沢右足アウトサイドでマルキへ。マルキは細かいステップでエリア内に侵入、DF3人4人を引き付けて相手の股を抜く中央へグラウンダーのクロス、中央興梠は足を伸ばすも届かず、しかし大外に小笠原満男、左足で押し込んで勝ち越し。2-0。満男はあそこに来ると完全に分かっていた、否、信じていたというべきか。
早い時間帯でリードした鹿島は、4-4-2の2ラインをしっかりと維持して守ってカウンターという形に早々と移行。ゴール前混戦から最後田中のシュートは篤人が体を張ったブロック。逆に、中央パスカットから新井場のドリブル独走、最後マルキへのスルーパスはクリアされるも、鹿島らしいゲーム運びを見せる。
そして追加点。曽ヶ端のスローイングから、野沢が絶妙のスルーパス、中澤を振り切って抜け出したマルキーニョスが右足できっちり決め、3-1。マルキーニョスはJリーグ100得点、鹿島での50得点のメモリアルゴールを古巣相手に決めた。
曽ヶ端のスローイングから、野沢がダイレクト、マルキーニョスはワンタッチで前に運んでシュート。ゴールまでタッチはわずか3回。時間にして10秒もたっていない。久々に素晴らしいカウンターが炸裂し3-1。
その後は鹿島の注文どおりの試合。きっちり守ってカウンターという得意の形。横浜FMの攻撃は鹿島ディフェンスの壁を前に置いてのシュートくらいで怖さが無い。青木、伊野波と投入しボランチだらけの鹿島を相手に横浜FMはますます攻め手無し。出しどころに困る途中出場の狩野が印象的だった。逆に、マルキや篤人、途中出場のフェリペとカウンターからあと1点、というようなシーンも作る。
リーグ戦久々の好ゲームで3-1快勝となった。

個人評。
曽ヶ端:安定。セットプレーを好セーブでチーム救う。キックミスはあったが。
篤人:攻め上がりは少ないながらも効果的。守備でも奮闘。
岩政:強力3トップ相手にしっかり守り破綻は見せず。
ジョンス:先制点。だいぶ安定したように見えるが、時折見せるボールを奪った後のパスミスが怖い。
新井場:失点につながるクロスを上げさせてしまったが、その後はしっかり守る。素晴らしいドリブルも見せる。
中田:最終ラインの前でしっかりポジショニング。中央で相手を自由にさせず。
満男:1ゴール1アシスト。抜群の存在感で中村との「司令塔対決」とやらには完全勝利。積極的な守備でも魅せる。
遠藤:まだまだ課題ありも、少しずつフィットしている。あの決定機を決めていれば・・・。
野沢:チロ・フェラーラが(空気を読まずに)絶賛。あとはフィニッシュの精度を。枠に飛ばせ。
興梠:決定機こそ少なかったが、常にFWらしいポジショニングで相手に脅威を与えた。転ぶシーンが多く、スパイク変えたら?
マルキーニョス:1得点1アシスト、通算100得点達成。前線でのキープ力、守備も非常に効果的で、改めて絶大な存在感を示した。
フェリペ:前から追い回す守備に、カウンターの際は縦への速さも魅せる。最後はFWの位置に上がる。
青木:しっかり守ってタスクをこなす。
伊野波:同上。

シュートは横浜FMの半分の10本。
ポゼッションでも下回る。
しかし、こういった試合のほうが実は鹿島らしい好ゲームが多い。
久々の快勝であった。

マルキーニョスの復帰が何よりも大きい。
まずは前線からの守備。
岩政が語るように、それに引っ張られて皆が前から行くようになる。
そして、この試合で見られたようなサイドでの崩しである。
篤人、そして野沢とのコンビネーションで、前半も、後半2得点目もチャンスメイクに絡んだ。こういったサイドでの崩しはマルキ不在の間は物
足りなかった点でもある。
100得点で「サポーターに感謝している」と語るマルキーニョス。
感謝するのはこちらのほうである。
マルキーニョスがいなければ、10冠も、3連覇も無かっただろう。
「マルキ頼み」と言われたっていい。頼れる存在のある喜びよ。
100得点を積み重ねたこの偉大なるストライカーの背を見て、若い興梠慎三、大迫勇也、佐々木竜太らは成長していってほしい。

横浜FMの印象としては、新システムはしっくりきていない印象。展望で書いたとおりに小椋の左右をうまく使われまくっていた。やはりダブルボランチでそこを安定させるのが最初だろう。あとは、鹿島に執拗に左サイドを突かれていたのは田中には何か課題があるのか。それから、体調不良があるのか中澤の出来の悪さは目についた。ジョンスに競り負け、マルキに裏とられ。中村に関してはセットプレー以外の怖さは無かった。
とは言え、セットプレーから一発食ったら分からなかったし、また仮に1点差のままだったとしても、前半乱発されたカードが効いて、鹿島はこれほど余裕ある守りは難しかっただろう。
特にセットプレーの精度を考えると、守備が安定すればどんなチームに対しても勝ち点を奪うチャンスのあるチームではある。

「王者鹿島を倒した」
「やっぱり日本の司令塔は中村俊輔だ」
「日本の最終ラインには絶対中澤が必要だ」
そんなシナリオを43000人の前で完璧に粉砕したKY鹿島。
痛快な試合であった。
先入観なしにこの試合を普通に見れば、代表として相応しいプレーをした選手が誰かは、おのずと分かるというものだろう。

水曜日にはACL1位突破をかけた重要な全北現代戦。
いいムードで臨めそうである。

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2010年04月24日

J1 第七節 サンフレッチェ広島戦@カシマサッカースタジアム

遅くなったがホーム広島戦を簡単に。

鹿島
FW:興梠・大迫
MF:遠藤・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端 

広島
FW:佐藤
MF:山崎・高柳
MF:服部・森崎浩・横竹・山岸
DF:槙野・中島・森脇
GK:西川

前半、いきなり立ち上がりに鹿島左サイドを山岸に破られるピンチから始まるが、それを凌ぐとほぼ鹿島がボールを保持して攻める展開に。しかし5バック気味にサイドのスペースを消し引いて守る広島に攻め手は少なく苦しむ。
鹿島左サイドから野沢や大迫のシュートなど、何度かいい形を作ったが得点には至らず。守備は佐藤や山崎をしっかりケアしてほぼピンチなく。前半を終える。

後半はセットプレーから岩政のヘッドなど好機を迎えるもクロスバーに阻まれる。逆に、相手セットプレーから佐藤のシュートはポスト、跳ね返りを山崎シュートは岩政がブロック。これも1点もの。
野沢がエリア内いい動き出しでボールを受けるなど存在感を見せる。鹿島がかなり押し込むも1点が遠い。広島佐藤や途中出場の李らのカウンターを食う場面もあったが、DFはきっちりと寄せてコースを消し、曽ヶ端もしっかりセーブし相手ゴールも許さない。
前線から終えぬ鹿島はフェリペをFW起用、佐々木竜太も投入。1点を獲りに行く。篤人のクロスから竜太ヘッド、ロスタイムの新井場→フェリペのダイレクトでの落とし→興梠反転左足シュートと完璧な崩しも西川にわずかに触られる。
スコアレスドローに終わった。

昨季磐田戦依頼、ほぼ半年ぶりのスコアレス。
DFラインに5人を揃える広島を相手に非常に苦しんだ。
やはり、このように引いてくる相手をどう崩すかは大きな課題と言えよう。
前線からのプレスという意味で、マルキーニョス不在の影響はあったのは確かだが、サイドのスペースは無く、攻め手という意味ではマルキがいても苦しんだのではないか。
こういった相手から勝ち点3を奪えなければ、4連覇は難しい。

大迫、遠藤、そして竜太と若手にはチャンスではあったが、結果は残せなかった。ここは耐えるところである。この苦しい経験が必ずや糧になることだろう。
この試合では切られなかった3枚目のカードだが、練習試合で6点と大爆発した小谷野は次はチャンスをもらえるのではないか。

ピッチ上ではあちこちで選手同士が話し合いがなされていた。言い合いに近い厳しいものもあった。ジョンスと岩政がポジションを入れ替えたり、野沢と遠藤のポジションチェンジも前半から頻繁だった。いろいろと試行錯誤は続いている。これはポジティブなものとしてとらえたい。変化を恐れてはならない。

チーム全体としては見た目の疲労は明らかで、特に前から追えないのが苦しい。伊野波雅彦、青木剛というスタミナ自慢をうまく使えないものか、悩ましい。両方とも守備の選手だけに難しいが、リードしているときの守備固めだけでは勿体無い。とは言え、バタつきながらも0点に抑えている最終ライン、満男に中田というボランチ、これらを外してまで使うかというと難しいところだ。

広島の印象としては、やっぱりしっかり守ってきやがったなという感想。こと鹿島戦に関しては、攻撃サッカーとかいう評価は全く当てはまらない。4-3で勝つとか、得点が無いのが悔しいとかのコメントを額面どおりには受け取れない。
5バックで守る守備的戦術でしっかりとアウェイでしっかり勝ち点を持ち帰った点は悔しいが大きく評価できる。佐藤、山崎といった前線の嫌らしいプレーヤーも印象的だったが、GK西川の果敢な飛び出しも強く印象に残った。クロスキャッチが非常に多かった。鹿島を相手にあそこまで出るGKはなかなかいない。

マルキーニョスがリーグ戦出場停止から戻ってくるし、フェリペも完全復活、ジウトンも戻ってきた。本山もフィジカルを上げていく段階に入り、笠井や、八木、川島、大道と、重傷を負っていた選手も戻り、チームは活気付いていることだろう。これからである。

まだ首位との勝ち点差は4。これ以上放されないよう、なんとか中断前まで喰らい付いて行きたい。

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posted by desafio |06:21 | 試合感想 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年04月18日

ACL予選リーグ 第五節 長春亜泰戦@長春経開体育場

アウェイ長春戦の感想を簡単に。
ようやくのTV観戦。

スタメン。

FW:興梠・マルキーニョス
MF:遠藤・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端 

予想通り。

気温1度という寒さに加え、短い芝に砂を撒かれたピッチ、セットしたボールが動くほどの強風。前日は大雪で練習もできず、まさにアウェイという厳しいコンディションとなったこの試合、全体に低調な内容であったことは否めない。
前半、ホームということで前回対戦より多少は前にポジションをとる長春だったが守備重視は変わらず。中々チャンスは作れず、2トップと野沢、満男が絡みつつ主導権を握って攻撃を見せる鹿島だがシュートまで行く回数は少ない。
長春の攻撃はスピードが無くそれほど脅威とはなっていなかったが、それでも前半中頃には強烈なミドルを曽ヶ端が弾き、こぼれ玉に詰められるという決定機もあり。サイドからはちょっと形を作られた。
しかし、前半残り5分、興梠が前からのプレスで相手最終ラインカバジェロのミスを誘い、後ろへのトラップが大きくなったところを強引に体をねじ込み前に出る。GKとの1対1をゴール右隅へ冷静に流し込んで先制。1-0。
その後も遠藤のシュートやCKから岩政のヘッドなどもあったが追加点は無く終了。

後半はリードした鹿島は無理をしなかった。
点が欲しい長春をいなすような展開。
ミドルシュートは何本か放たれるも大きなピンチはなし。
逆に、野沢のポスト直撃の左足シュートや、途中で入った青木のミドルなど止めを刺す好機も生かせず。
終盤は、ロングシュートが大きくワンバウンドして曽ヶ端の手をかすめポストに当たるという危ないシーンも。最後はセットプレーも続いたがしっかり守って1-0勝利。

個人評は割愛。

難しい試合であったがしっかり勝利した。

無論、もっとやれたという気持ちはあるが、しかし中国アウェイで勝ち点3を獲れたのは初である。それ以上を求める必要は無い。

守備はやや連携にバタバタ感もあるのだが、無失点で凌いでおり大きな問題は無い。ただ、ボランチとあわせて相手に簡単にミドルを撃たせないような工夫は必要だろう。相手のミスと曽ヶ端の好セーブで救われているシーンは今季多い。

興梠慎三は公式戦4試合連続弾と好調。相手のミスを突く見事なゴール。しっかりと結果を出し続け、マルキーニョス不在の中、もはやエースと言える活躍を見せている。そのマルキーニョスも、相手の厳しいマークに合いシュートこそ少なかったが存在感は示した。

遠藤→青木の交代の後、野沢が前でチャンスに絡む数が増えたのは興味深い。FC東京戦でも同様であった。野沢も遠藤もゴールに近いところで仕事をさせたい選手だが、守備も、下がってボールをもらうこともやらねばならない。そこらへんのバランスをとるうまさが、本山と比較すると2人とも足りないのかもしれない。
鹿島の2列目は常に流動的で、特にどっちが前、という感じは見ている分にはあまり無いが、結果としては本山がバランスをとって野沢が前で、というのは、得点やアシストを見ても明らかである。そういったことを考えると、同じくバランス型のフェリペ先発、終盤にスペースが出来てからの遠藤投入という形がまずはいいのかもしれない。無論、遠藤を我慢して使う選択肢もあるが、チームとして結果が出ていることが前提となるだろう。

後は、サブに甘んじながらも青木はずっといいコンディションを維持しているのが素晴らしい。また、白シャツに紺パンツ、両SBに野沢と青木のタイツ、伊野波のネックウォーマーと、見た目的にはいろいろと見所はあった。

長春はホームでもラフプレーは少なかった。ホームでフェリペの攣った足を伸ばしてくれたシーンも含め好印象。鹿島と全北に4戦全敗とはいえ全て1点差。簡単な相手ではなかった。

全勝で勝ち点15に伸ばした鹿島だが、全北がペルシプラに大勝したため、首位通過のためには最終節ホーム全北戦に引き分け以上が求められる。勝ち点15で首位が確定しないとは、ある意味最も厳しいグループとも言えよう。
なお、試合後の中田のコメントや、新聞報道、エルゴラなどで「全北は2点以上が必要」というようなことが出ているが、予選のレギュレーションではアウェイゴールは考慮されない。当該チーム同士の勝ち点、得失点差、総得点の次はグループ内での得失点である。ここはしっかりと注意しておきたい。

結果として、首位通過に向けては、この試合敗北でも結果は変わらなかったことにはなる(長春戦がたとえ敗北だとしても、全北に引き分け以上ならどっちにしろ首位通過)。
しかし、この試合主力を使い勝ちを得た意味は無いのか、と言えば答えは否。ここ3年のACLウィナーは予選無敗。先に記した通り、中国アウェイ初勝利は鹿島にとって大きな価値があるし、ここまで予選アウェイ3戦全勝は、「内弁慶」脱却を目指す鹿島の成長の証でもある。こういった試合をサブ組中心の調整試合にして、結果落とすようなマネをするチームがタイトルを獲ることは決してできないということだ。

ホームで全北を粉砕し、全勝で予選1位を勝ち取りたい。

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2010年04月12日

J1 第六節 FC東京戦@味の素スタジアム

アウェイFC東京戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:大迫・興梠
MF:遠藤・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端 

FC東京
FW:平山・重松
MF:松下・石川
MF:羽生・徳永
DF:キム・今野・森重・長友
GK:権田

鹿島はジウトンが怪我で篤人強行出場。
FC東京はFW重松、MF松下、左SBキム、右に長友を回す布陣。今野も出場。

立ち上がり、アグレッシブに出て来る相手に受身の鹿島は、前節に引き続き不安定さを露呈してしまう。相手CKをジョンスが最後クリアしきれなかったところ、こぼれたボールの奪い合いで野沢が今野の足をかけてPK。今野の足も伸びきっていただけにちょっと厳しい判定。これを平山に決められまたもビハインドを負っての試合となってしまう。0-1。
その後、興梠→大迫ボレーで得たCKから連続のCKで怒涛の攻めを見せる鹿島、ジョンスのヘッドは枠に飛ぶがGK権田のセーブにあい、追いつけず。
中盤の厳しいプレスは勿論、FW重松も走り回って前からもプレスをかけ、奪ったらワイドに開いた石川と松下の両サイドへ長いボールを送るFC東京に後手に回る時間が長くなった前半。サイドから危ない場面は作られるものの、決定的なシュートは撃たせず。
30分も過ぎるとFC東京のハイペースも落ち、ようやく時間とスペースを持った中でボールを回せるようになった鹿島は、少しずつポゼッションを高めて反撃。左サイド新井場のえぐるような突破からのクロスなどチャンスを作り始める。
そして同点弾。新井場から中央フリーでボールを受けた満男が強烈なミドルシュート、GK権田が弾いたところを興梠が詰めてゴール。1-1。
同点のまま後半へ。

後半は、前半終盤同様に鹿島がややペースを握り攻撃の時間が増える。左サイドや、セットプレーなどでもチャンスは作るも決定的な形までは行かない。
逆に東京はカウンターから石川が鹿島左サイドをえぐってクロス、曽ヶ端が弾いたところに重松、これは決まったかと思われたが外す。
鹿島はめずらしく先に動く。遠藤→フェリペ・ガブリエル。久々のフェリペだが全く違和感なくフィット、攻撃を活性化する。ヘッドも強く、同じくらいの身長の相手にはまず負けないためここも大きい。
鹿島の攻勢は続く。中田のロングスルーに興梠が超絶胸トラップからドリブルも最後はボールを置いてきてしまってシュートならず。左サイド大迫の粘りから新井場の突破、中央興梠のつなぎに最後フェリペの右足はGK権田がセーブ。
FC東京もCBの間を抜けた石川がシュートを放つ。曽ヶ端セーブ。縦へ早いリカルジーニョを投入したFC東京、攻められつつもカウンターの意識は強く一瞬たりとも気が抜けない展開。
鹿島攻勢の終盤、野沢のミドル、フェリペのクロスから興梠のダイビングヘッド、右サイド青木のクロスが直接バーを叩くなど、セットプレー含め決定機は数多く作りながらも決められず。
リカルジーニョのカウンターも凌ぎ、相手の得点も許さず。
拮抗したゲームは1-1で終了。

個人評。
曽ヶ端:安定。派手なセーブこそ少なかったがよく守った。
篤人:強行出場もほとんど高い位置取れず、やはり本来の出来ではない。
岩政:1失点でよく凌いだとは言えるが、もうひとつ安定感に欠ける。前半はボランチへのプレスが早いためにどうしても岩政からのフィードも多くなるが、これがつながらないことがリズムを作れない要因のひとつ。
ジョンス:同じく安定感に欠ける印象。新井場とは悪くないが、岩政との連携がまだまずい。
新井場:積極的な攻め上がりで左サイドからいいクロスを送る。クリアが横や後ろに飛んだシーンもあったが、守備でも石川をよく抑えた。スピードでも負けていない。副審へのクレームは程々に。
中田:中央での捌きのみならず、CBのカバーリングも適切。落ち着いていた。
満男:強烈なミドルで興梠の同点弾を演出。惜しいFKもあり。相変わらず相手のプレスは厳しいものがあるが、それでも中盤での存在感は光る。
野沢:時々チャンスには絡むも消えている時間が長くもどかしすぎる。
遠藤:再三書いている、スペースが無いときの動きと守備が課題。
大迫:オリヴェイラは「マルキーニョスとはスタイルが違う」と言うが、もっと運動量を出す必要がある。90分持たせるとか考えなくていい。絶対にもっとやれる。
興梠:苦しい中でも1得点。時折、苦しそうな、痛そうなそぶりをみせていたのが心配。
フェリペ:途中出場でも惜しいシーンを数多く作った。完全復活も近い。野沢遠藤がほぼ競り勝てないため、二列目で高さがあるのは大きい。痛んで足を引きずっていた時間も長かったのでその点は心配。
竜太:10分もらうもチャンス作れず。
青木:満男を上げてボランチに入る。最後右サイドから惜しいクロス。

実に好ゲームであった。
主審と、メイン側の副審には勿論言いたいこともあるが、オリヴェイラが吼えていたようなので控えることにする。
終了後にバタバタと倒れるFC東京の選手たち(鹿島選手は膝に手をやる選手はいてもぶっ倒れる選手はいなかった)。脳震盪でもプレーし続け、最後ピッチから担架で運ばれたGK権田。
改めて、「対鹿島」で向かってくるチームの気持ち、モチベーションの強さが感じられた試合であった。対して鹿島のほうは疲労感というか満身創痍感がもうすでに滲み出てきてしまっているなあと。
こういう相手を倒して連覇を続けるというのはまあ至難の業だわ。
そんな感想を抱いた桜の綺麗な夜だった。
また、味スタの鹿島サポーターの声援は大きく、素晴らしいものだったことは記しておきたい。

鹿島としては立ち上がりのPKが痛恨。まあエリア内では慎重にという教訓か。今季は痛い授業料が多い。
攻撃陣は、何よりコマ不足が響いている。大迫、竜太とチャンスは与えられているが、それを掴むのは難しいものだし、期待の若手のみで簡単に勝てれば苦労は無い。幸い、フェリペの帰還は大きなプラス。マルキーニョスとてリーグ戦停止はあと1試合だ。本山も戻って来る中断明けまでなんとか上位にくらいついていきたい。
気になるのは守備陣の不安定さ。一緒に観戦した知人はジョンスに不満タラタラであったが、私は実はそれほどでもない。PKによる1失点で守備陣を責めるのはそもそもお門違いだし、この試合新井場が数多くのチャンスに絡めたのは、ジョンスが左サイドに寄って新井場を高い位置に上げていたこと、時折のドリブルによる攻撃参加の影響が大きいのは明らかだ。また、自陣で寄せられて危ない、クリアに余裕がなくてあぶなっかしい、というのは、実は寄せられてもまだ余裕がある、ということだと解釈している。
左サイドに流れた相手に対処するため、ジョンスと新井場が入れ替わって、或いは最終ラインに中田が入って対応するようなシーンは多くなっている。このあたりは注意しなければならない。また、正確なフィードを持つジョンスだから、ボールを持ったら前線は動き出しを見せて、ボールを引き出す動きを見せなければならない。高い位置のポジションもとるジョンスだけに、岩政にはカバーリングの動きも強く求められる。
「鹿島はいい意味で1人1人の個性が強いチーム。その特長を出そうとするのが鹿島のやり方。」
ジョンスがその力を如何なく発揮できるようにするのが我々の流儀。今はその途上と捉えている。
しかし伊野波がベンチにも入っていないのはどういうことかは気になるが・・・。

FC東京はというと、やはり石川の印象が強い。ほとんどのチャンスに絡んでいた。ジウトンが対峙していたらどうなったかは実に興味深いところだ。リカルジーニョも連携はまだ難あれど、独特のリズムと高いスピードを持った選手であるという印象。フィットしてくればチャンスはありそうだ。
しかしこの鋭いカウンターとサイド攻撃を持ちながら、何故に浦和や川崎から勝ち点を奪えないのか。鹿島から勝ち点2は奪ったが、上位からもっと削っていただくようお願いしたい。

リーグは6節が終わるが、まだホームはわずかに2試合。全く悪くない。
水曜日はACL、気温0度前後の長春アウェイと、まだアウェイの連戦が続くが、一丸となりなんとか乗り切って欲しい。

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posted by desafio |03:08 | 試合感想 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2010年04月09日

J1 第五節 ベガルタ仙台戦@宮城スタジアム

今週は仕事が忙しくここまで遅れてしまった。
アウェイ仙台戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:マルキーニョス・興梠
MF:遠藤・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端 

仙台
FW:フェルナンジーニョ・中原
MF:リャン・関口
MF:千葉・富田
DF:パク・渡辺・エリゼウ・菅井
GK:林

両チームとも予想通り。

立ち上がり、キックオフからいきなり試合が動く。
仙台右サイド菅井のロングボール、岩政が中原に競り負けてリャンに落とされる。
リャンは思い切りよくミドルシュート、これはポストに救われるが、こぼれ玉をイジョンスのヘッドでのクリアが中途半端となりフェルナンジーニョに渡る。そのまま押し込まれて開始1分でビハインド。0-1。
さらに、左サイドに流れたマルキーニョスが肘を振って菅井の顔面に命中。一発レッドで退場となる。
鹿島はビハインドの上に、75分を10人で戦う極めて厳しい戦いを強いられることになった。
苦しい時間帯もあったが、全体には数的不利を感じさせない奮闘を見せた前半の鹿島。
興梠が右サイド突破、相手GKの飛び出しにシュートはブロックされるが、こぼれ玉を無人のゴールへ篤人がロングシュートも大きく外れる。
右サイドロングスローからの中田のシュートはDFブロック。
さらにセットプレーのチャンスも多かった。
しかしカウンターにしっかりと備える仙台守備陣に大きな穴は無く、流れの中からはチャンスはあまり見られず。
0-1で前半終了。

後半もサイドから危ない場面を作られるなど苦しい展開での立ち上がりとなった。
点をとるべく少しずつ前がかりになる鹿島だったが、カウンターから追加点を許してしまう。
センターライン付近でオフサイドを取るほど高いラインの裏を突かれる形。
GKのロングキックにこんどはイジョンスが中原に競り負けリャンに落とされる。
この時点で鹿島は岩政1人、仙台はリャンとフェルナンジーニョ。
リャンのアシストからきっちりとフェルナンジーニョが決めて0-2。
劣勢の中、遠藤→大迫、篤人→ジウトンと手を打った鹿島。
野沢や新井場がサイドからクロスをあげるシーンなども出始める。
そして、満男のロングフィードにDFを振り切った興梠が抜け出し、最後囲まれるも左足執念で押し込んで1-2。
1点差に迫る。
その後もなんとか1点を獲ろうとリスクを犯して攻める鹿島。
カウンターからピンチを招くも守護神曽ヶ端の好セーブなどで追加点も許さない。
セットプレーのチャンスは得るものの、満男のキックがニアの壁を越えない。
交代選手を投入した仙台を相手にさすがに終盤は疲労の色が濃く、追いつけないまま試合終了。
1-2、悔しい敗戦となった。

個人評
曽ヶ端:2失点は防ぐのは難しかった。後半は好セーブ連発。
篤人:攻守にコンディションの悪さが感じられる出来。途中交代。
岩政:最初の失点の競り負けが残念。その後はよく守った。
ジョンス:最初の失点のミスのせいか、10人のせいか、山形戦とは別人のように終始ドタバタ。連携のまずさも露呈。
新井場:守備面でいくつかミスが見られたが、10人ながら攻めあがってチャンスは演出した。
満男:終始厳しいプレスに苦しみ、FW1枚でパスの出しどころにも苦しむが、興梠へのアシストも見せた。
中田:劣勢の中で中盤のバランスを保った。
遠藤:スペースが出来て攻撃力が活きる終盤を前に交代で残念。守備面と、スペースない中でどうするかは課題。
野沢:守備に追われて持ち味出せず、消えている時間帯も長かった。
興梠:苦しい展開の中で意地の1ゴール。
マルキーニョス:前半での退場が全て。
大迫:前線でよく頑張ったが、なかなかシュートまでも持っていけず。
ジウトン:攻撃参加は見せるも、スペースない中で前方への推進力はそれほど発揮できず。
小谷野:大迫との絡みでいいシーンは見せたが、野沢を押しのけて出る最後のカードとしてはまだ力不足か。

ビハインドの中で1人退場、10人で75分という時点で、正確な評価は難しい試合となってしまった。
ACLの疲労の中では、この劣勢をひっくり返す力は無かったということか。
それでも、追加点を奪われる厳しい展開の中で1点返し、最後まで試合をわからなくしたことはまずまず評価できる。

とはいえ失点シーンは反省すべきだろう。
1点目、ジョンスのミスは明らかだが、その前、岩政の中原との競り負けからリャンのミドルもよくない。
2点目もジョンスが中原と競り負け、リャンに持たれて2対1というところ。
競り負けたところ、そして、セカンドボールに誰も寄せていかないところが課題といえよう。
鹿島のCBは空中戦であっさり負けてはならない。
そして、セカンドボールへの対処というのは岩政がコメントで言っている通りである。
昨季からの課題であるならば、しっかり修正して次へと臨みたい。

仙台が2点目を欲しがらず、10人を相手にもしっかりと守備から入ってきたことが、鹿島にとってはより試合を難しいものにしてしまった。
クレバーな試合運びと確かなカウンターはチームとしての意思統一がしっかりとできていることを印象付けた。個人としては、展望で要注意とあげたリャンとフェルナンジーニョはもちろんだが、基点となった中原の高さ、そして菅井の印象(積極的な攻撃参加と、マルキの退場にシミュレーション)は残った。
11人いればひっくり返せたとは思うが、それはホームで完勝してこそ証明できることだろう。

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以下は余談。

朝8時前の新幹線で仙台へと向かった訳だが、ホームでサンドウィッチマンの金髪のほうを見かけた。
まさかとは思ったが宮城スタジアムで登場したときはちょっと驚いた。
試合を見ずに帰るのが残念と言っていたが、忙しいのは芸人冥利に尽きるというものか。

帰り、仙台駅3Fの牛タン屋(行列がなかったところ)で飯を食ってたらなんと大東社長が1人で現れた。
この社長、早稲田で大学選手権、全日本選手権優勝を勝ち取ったラガーマン。
監督としても大学選手権を制し、今も日本ラグビー協会の評議員という筋金入り。
Jリーグ理事、FIFAクラブフットボール委員も努める大物である。
06年就任の翌年から三連覇というのは、社長の手腕も大きいと言えるだろう。
とはいえ、偉ぶったところは皆無で、スタジアムでもサポーターに気軽に挨拶する、人当たりのいい気さくなお父さんという印象である。
ビールと牛タンで一杯やっておられたところ、軽くご挨拶をして別れた。

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posted by desafio |21:50 | 試合感想 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年04月01日

ACL予選リーグ 第四節 ペルシプラ・ジャヤプラ戦@ゲロラ・ブンカルノスタジアム

アウェイペルシプラ・ジャヤプラ戦の感想。
TV観戦、遅ればせながら。

スタメン。

鹿島
FW:大迫・興梠
MF:遠藤・野沢
MF:中田・満男
DF:ジウトン・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端 

5バックで引き篭もったカシマでの一戦と異なり、3トップ気味にして攻撃的に出てきたペルシプラ。しかし前半開始直後に鹿島は先制に成功する。右サイドでボール奪取から遠藤を経由して左サイドジウトンへ。スピードにのったドリブルから正確なクロスを、やや遅れて中央に入っていった遠藤が難なく右足ボレーで押し込み先制。1-0。何気なく見えるが実に難易度の高いゴール。
ワンサイドとなるかと思ったがそううまくはいかなかった。両サイドが高い位置を取るも、その裏を狙われる。バイタルエリアでボールを持たれて前を向かれるシーンも多々。2番、9番、21番となかなかいい動きをする選手がジャヤプラの前線には揃う。
相手21番が鹿島左サイドを破り立て続けにシュートを放つピンチは、曽ヶ端、ジョンスが守る。しかし、左サイドを2番が突破しシュート、曽ヶ端はかろうじて触ってポストに逃れるも、跳ね返りを21番に押し込まれ同点とされる。1-1。
苦しい時間帯の中だったが、勝ち越しは鹿島。右サイド野沢のフィードをゴール前で興梠が胸トラップから強烈な反転右足シュート。これがゴールに突き刺さって2-1。興梠のJ開幕戦以来のゴールで勝ち越し。
3点目はカウンターから。相手FKの跳ね返りを野沢→ジョンスロングフィード→遠藤→篤人→逆サイド斜め前の野沢へグラウンダーのクロス→野沢はGKをかわす丁寧なシュート→相手DFが辛うじて止めたところに篤人がスライディングシュートで押し込む。カウンターとなれば最後まで走る、篤人の良さが出たゴールであった。3-1。
この後、野沢のパスから大迫のワントラップボレーがクロスバーを直撃する決定機もありつつ、また逆に、相手に左サイドをえぐられラストパスを送られるも曽ヶ端がかろうじて抑えるシーンもあり、なかなか厳しい展開で前半を終える。

後半、鹿島は守備から入る。両SBは上がりを自重し、バイタルは基本的に中田が埋める。やや攻め手は減り、相手にボールを持たれる時間はあったものの、ピンチらしいピンチは左サイドからのクロスが直接ゴールに向かってきたシーンくらい。
興梠に代わって入った佐々木竜太、それに遠藤、大迫らにシュートチャンスはあったが決められず、追加点はなし。特に竜太の2本は決定的に見えただけにどっちかは叩き込んでおきたかったところ。
終盤は遠藤→青木、満男→伊野波と入れて、左から伊野波、中田、青木、そしてトップ下青木の3ボランチ気味の中盤ダイヤ型でしっかりと凌ぎきってそのまま試合終了。3-1勝利。

個人評。
曽ヶ端:ファインセーブでチームを救う。湿ったピッチのせいか、パンチングも多かった。
篤人:カウンターから1得点。攻守に大きく貢献した。
岩政:相手9番2番に1対1で脆さを露呈。前を向かれて1対1は苦しい。
ジョンス:シュートブロックに攻撃の起点となるフィードと安定した出来。ただこの暑さでは広範囲のカバーはさすがに難しい。
ジウトン:先制点をアシスト。左サイドからの相手の攻撃頻度の多さから守備面の課題は感じるも、明らかな破綻は見せず。フル出場は上出来か。
満男:攻撃のスイッチとなる鋭いパスを前線へ供給し続けた。
中田:中盤の底でどっしりと構えチームに落ち着きをもたらした。
遠藤:鮮やかな先制点。スペースがある場所では抜群のキープも見せる。
野沢:実質2アシスト。ピッチに足をとられトラップミスも多かったが最後までチャンスを作り続けた。
興梠:1ゴール。これが復調のきっかけとなってほしい。
大迫:惜しいシーンもあったが決められず。この相手にはもっとゴリゴリ行ってシュートも撃っていい。運動量的に物足りなさもあるが、去年あたりとくらべると雲泥の差。
竜太:決定機2回。特に2回目、伊野波からボールを受けて1人かわすまでは完璧だったが・・・。厳しいが、あそこを決めないと第四FWの位置からは抜けるのが難しい。チャンスは確実に作れる。次こそ決めてくれ。
青木:抜群の運動量とハードな守備、そして右サイドでの攻撃参加も。
伊野波:久々の中盤も自慢の運動量でらしさ発揮。

TVからでも暑さが伝わるような、苦しい試合であった。
雨上がり、蒸発することなく漂う湿気。
そして荒れたピッチ。
このような厳しいアウェイでの勝利をまずは評価したい。

開始早々の先制で前がかったところが苦戦の要因のように思う。
この気温では前目からプレスはかからないし、サイド、特にジウトンは上がり気味だったので、攻める意識の高い相手からカウンターを食った。しかし、まず前半できっちり3点を獲る力は大したものだろう。エース不在のここでは及第点だ。
後半は前半の反省からバイタルをしっかりと埋めるように修正。そして、暑さの中お互いになかなかボールを奪えず、一度片方がボールを保持したらなかなか奪うのは難しい展開の中、マイボールはすぐに前に送るのではなく、確実につないでカウンターをケアした。
まさに、昨季5連敗からの復活となったポイント2つ、中田がバイタルでどっしり構えること、そして、攻めるときには慌てずにボールを散らすこと。これを忠実に実践し後半はピンチもなく乗り切り、ゲームを殺したこともまた見事。
青木、伊野波を終盤の守備固めに使うというのも、贅沢ではあるが実に有効なオプションであったように感じる。
この日のように、疲労や暑さで、前からプレスに行こうとしても行けないときもある。この後も苦しい展開となる試合は夏場に向けて増えてくるだろうが、この試合のように、昨季の苦しみを活かして乗り切ってほしい。

この試合、現地組の応援は途切れることなく常に響いていた。
選手たちにとって計り知れない力になったはず。
本当にありがとう、そしてお疲れ様でした。

我らがアントラーズは4連勝で早くも予選突破が確定した。
同組では、全北も長春に2勝し突破を決めている。
最終戦で全北と予選1位を賭けた戦いとなる。

次節は予選突破のなくなった長春との一戦。メンバーを落としてくる可能性もあるだろうが、アウェイ長春はインドネシアとは真逆で厳しい寒さが予想される。ここの勝利で得られる可能性のあるアドバンテージは、「最終戦、全北に1点差負けでも1位抜けOK」というもの。
決して小さくは無い。できればメンバーは温存しつつしっかり勝ちたいし、ペルシプラ・ジャヤプラが全北相手に奮闘してくれることも祈りたい。

その前にJリーグ。日曜は仙台アウェイである。
次が5連戦の最後だけに踏ん張って欲しい。

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posted by desafio |01:33 | 試合感想 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年03月29日

J1 第四節 モンテディオ山形戦@カシマサッカースタジアム

ホーム山形戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:マルキーニョス・興梠
MF:遠藤・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・ジョンス・岩政・篤人
GK:曽ヶ端

山形
FW:田代・古橋
MF:宮沢・北村
MF:佐藤健・秋葉
DF:石川・石井・西河・宮本
GK:清水

鹿島はイ・ジョンスがゼロックス以来の復帰。
山形は予想通り。

前半立ち上がり、中2日でどこか重さの残る鹿島に対して攻勢をかけた山形。中盤で鹿島のプレッシャーを受ける前に田代へのロングフィード、落としてから両サイドからのフォローも早く、鹿島はやや後手に回る時間帯が続く。
田代は岩政、ジョンスを相手に競り勝つシーンも多く、前線の基点となっていた。
左サイドから石川の精度の高いサイドチェンジから、北村がシザーズフェイントで新井場をかわしてクロス、これに山形は4人が詰めるも合わず。大きな決定機。
ハーフウェイラインで田代がワンタッチで岩政を振り切って独走、エリア内まで持ち込むも潰される(あそこを1人でなんとかするストライカーなら、今山形にいることもないだろうが。)
他、CKからの田代のヘッドに合うなど、チャンスもあった。田代が曽ヶ端と激突したときは音がした。
鹿島は2トップを中心に攻め込む。サイドに流れつつ興梠、マルキーニョスが打開を図るも、ラストパスが通らず、惜しいシーンは続きながらもフィニッシュに至らない。
しかし少しづつ鹿島がボールを持つ時間が増えだした前半残り10分、セットプレーから先制点が生まれる。野沢の右CKを頭で合わせたのはイ・ジョンス。田代のマークを振り切っての高い打点のヘッド。1-0。
そしてすぐに追加点。イ・ジョンスのロングフィードを胸で落としたマルキーニョス、石川のクリアによりつめた野沢には通らずも、左サイドにこぼれたところで遠藤。利き足の左で強く撃ったグラウンダーのシュートはキーパー清水の股間を抜けてゴールへ。追加点。2-0。
その後もマルキの左足シュートなど決定機を作るいい流れで2-0で前半を折り返す。

後半、山形は北村に代えて下村を投入、秋葉を一列上げる形。
やや前がかりになる山形、スペースが出来、立ち上がりいいペースで攻めるのは鹿島。
その流れのまま追加点。右サイドを持ち上がった篤人がDF2人の間を抜く右足でのショートパス、二アサイドのスペースに走った遠藤はDFを背負ってクルリと一回転、左足でボールを持つとニアに落ち着いて強烈な一撃、ポスト直撃も跳ね返りはGK清水の背中にあたりゴールへ。3-0。試合を決めた。これまで山形の窮地を何度も救ってきた清水だがこの日はツキもなかった。
遠藤はバックスタンド私の目の前で守備からボール奪取、ヌルヌルっとドリブルで3人を抜き去り中央マルキへパス、マルキ、興梠と2人がヒールで流したところに野沢の左足は惜しくも外れる。鮮やかな崩しが見られたシーン。
その後は、増田、山田と早めのカードを切る山形に対し、ややペースを落とした鹿島が攻め込まれる展開。両ボランチの攻撃参加も減り、守備に回る時間が続く。
そして田代と増田にやられた。鹿島ゴール前左サイドからのスローインを田代が落として増田へ。増田はもう一度中央へ張った田代にあわせる正確なクロス。田代が移籍初ゴールを叩き込み3-1。
鹿島は疲労の見える篤人に代えてジウトン、守備固めに青木、最後大迫といつもの交代カードでゲームを締める。しっかりと守り、また、カウンターやセットプレーからチャンスもあったが追加点もなく、そのまま試合終了。
3-1と快勝した。

個人評。
曽ヶ端:安定。失点はやむなし。
篤人:1アシスト。ミスもあったが無難な出来。
岩政:前半は田代を意識しすぎたか。失点シーンは田代のマークを外したようにも見えるが、ニアを埋めること自体は間違っていない。
ジョンス:1得点。攻守に貢献し見事復帰戦を飾る。
新井場:守備で北村にかわされる決定的なシーン作るも、サイドでチャンスメイクは多かった。
満男:中盤をしっかりコントロール。終盤は多少ミスもあった。
中田:こちらも安定。ドイスボランチの出来は毎試合いい。
野沢:1アシスト。毎試合決定的なシーンを作るが決めきれず・・・。消えている時間もある。
遠藤:2得点の活躍。周りとの連携も向上。
興梠:鋭い突破で前半は攻撃の中心となったが得点はなし。後半はやや落ちた。
マルキーニョス:前半の左足シュートや後半のヘッドなど決定機作るも決められず。こちらも得点なし。さすがに疲労も見られる。
ジウトン:スピードは凄いが、上がるタイミングはもうひとつ。
青木:時間少ないもしっかり守備。
大迫:時間少ない。

この日はリーグ戦初先発の2人に尽きる。

「格の違い」。
イ・ジョンスについて、伊野波はいいプレーをしていると評価しつつも、オリヴェイラはこう語った。カシマスタジアムで彼のプレーを見たサポーターも感じたことではないだろうか。
高さ強さは前評判通り。先制点は美しいヘッドだった。中田、岩政と揃う3人は鹿島のセットプレーに大いなる期待感をもたらす。
そして、カバーリングの範囲の広さ。伊野波のそれをスピードとするならば、ジョンスは読み、とでも言おうか。新井場を前に出すようなジェスチャーもさかんに行っており、相当な自信は伺える。
加えて、前線への正確なフィードには目を瞠る。2点目の起点にもなっている。
自分にプレッシャーが無いと見るや、ドリブルで持ち上がるプレーもできる。ボランチにハードマークが付かれる鹿島においては、相手守備陣を動かすこういったプレーは重要なことだ。
プレッシャーがあっても懐の深い切り返しで難なくマークを外せる。
日本人ならばまず代表召集は間違い無いだろう。さすがに現役韓国代表である。
オリヴェイラの言葉で、かつてセレーゾが大岩獲得にあたって語った言葉を思い出した。
「センターバックというポジションは、名前と格が重要。」
まさに見せ付けた格の違い。伊野波のみならず、岩政とも感じた。伊野波、岩政には手本が隣にいると考え、精進を重ねて欲しい。特に伊野波は悔しいだろうが、乗り越えなければならない壁である。

そして遠藤康。ついにブレイクのときである。
サテライトでも無敵を誇った遠藤の得点力については、驚きには値せず、特に言うことは無い。ポっと出と思っている輩は、とりあえずWikipediaでも読んでおけという感じである。
満男と何度も話し、指示を受けていた。満男らの世代が万全なうちにこうして同じピッチで戦えるのは何よりの成長機会だ。
しかしまだまだである。守備面では課題もあるのだろうし、2点獲った後は、シュートの意識が減り、ペルシプラ戦のような積極性も見られなかった。2得点という結果に満足することなく、さらなる成長を期待したい。
念願だったヒーローインタビューも受けられ、この日誕生日の篤人もうれしそうに水をかけて祝福していた。

山形は、シュート0本に抑えた前回と比べて積極性は強く見えた。田代の高さは敵としてはやはり脅威だったし、後半、いい形でボールを奪う8番を見て、青木ではないが誰かと思ったら増田だった。運動量やフィジカルも強く、ヘッドも強いし、FKも蹴る。才能ある選手だけに出場機会はできるだけ多く得てほしい。やはり2人セットで使うのがいいんではなかろうか。得点とアシストをプレゼントしたことだし、これから前半戦おおいに強豪を食いまくってほしいところだ。
チャントもしっかりもう出来ていて、愛されてるかんじだね。次の対戦は最終節アウェイ山形か。優勝とか、残留がかかる一戦になる可能性も高い。

試合自体は最後落ちているし、1点返されたのも不満である。が、そこらへんは試合後の満男の負けたかのような厳しい表情が表している通り、選手も十分自覚しているだろう。
また、やはり交代カードをもう少し早くというのが気持ちとしてはある。特に大迫にはもっとチャンスをやりたいところだ。が、体調不安のある篤人、守備固めの青木というのはセオリー通りだし、怪我人を考えたら3人目の交代があの時間というのも妥当だともいえる。結果も出ている。ただ連戦は続く。体調、疲労、怪我には気をつけたい。

チームはもうインドネシアへ。
中2日でACL、灼熱のジャカルタアウェイである。
次が5連戦の4戦目、厳しい日程だが、底上げした戦力でなんとか乗り切って欲しい。

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2010年03月25日

ACL予選リーグ 第三節 ペルシプラ・ジャヤプラ戦@カシマサッカースタジアム

ホームペルシプラ戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:興梠・大迫・マルキーニョス
MF:野沢
MF:青木・満男
DF:新井場・伊野波・岩政・篤人
GK:曽ヶ端

予想通り。

低い気温に冷たい雨。
今季雨は何試合目だろうか。

立ち上がりから、FW1人を残し最終ラインに5人のDFを配置、自陣に引きこもるペルシプラに対し、鹿島が攻め立てるという展開。
フィールドプレーヤー9人で守るペルシプラのゴールをこじ開けられず苦しむアントラーズ。
中盤で際立った存在感を示す満男を起点として、大迫が、野沢が、興梠が、セットプレーから岩政が、シュートを放つも決めきれない。
下がりすぎたり、動きがカブったりと、3トップという形に選手たちはどこかとまどう様子も見られた。
ほとんどの時間ボールを保持、しかし決められないという状況の中では、犯したミスも目立つ。
ジリジリする展開の中、しかし先制点は意外な形で決まった。
左サイドから新井場が右足でアーリー気味に放り込んだクロスは、大迫もDFも越えキーパーも触れずゴールへそのまま吸い込まれた。
集中してよく守っていたペルシプラだがガックリ来たか、前半ロスタイムに鹿島は追加点。2-0。
満男のFKが壁に当たって得たCKから岩政がヘッドで折り返し、混戦の中で右足ボレーで押し込んだのはマルキーニョス。
2点をリードして前半を終える。

後半、ペルシプラは選手交代。やや前線に出てくる選手も増え、サイドの選手も上がるようになる。
こうなるとむしろスペースは空いてきて、鹿島はいいペースで責める。
一度、カウンターから3対3の数的同数を作られる形があったが、試合を通してピンチはこれくらい。
エリア内で大迫が倒されて得たPKを満男が決めて3点目(PKの判定には正直えっ?ってなった)。
右サイドから内に切れ込んで左足で上げたクロスに飛び込んだ大迫が決めて4点目。
満男からのスルーパスに右サイド走りこんだ興梠のクロスにマルキーニョスが左足であわせて5点目。
交代カードとしては、ジウトン、遠藤、そしてこれが公式戦デビューとなる小谷野を投入。
満男や遠藤のミドル、大迫・興梠のFW陣にもチャンスはあったが追加点はならず。
5-0大勝で予選3連勝を決めた。

個人評。
曽ヶ端:仕事なし。相手が痛んだ時には寒かったせいかランニングしていた。
篤人:1アシスト。前半、この相手に1対1で勝てないシーンが多かったのは少し気がかり。
岩政:1アシスト。前半の謎のドリブル攻め上がりからのボールロストには驚いたが、他は安定した出来。セットプレー時もかなりボールを捉えていた。
伊野波:いつもどおり全く問題ない出来。前からのパス回しにも参加。
新井場:1ゴール。いつも通りの出来も、ジウトンと比較すると安定感が違う・・・。
青木:カウンターを許さぬ鋭い潰し。味方のミスを多くカバーした。ロングフィードの精度が今ひとつだったのは試合感の問題か。あとは満男の如くもっとシュートを。
満男:PKで1ゴール。中盤でまるで王の如くに君臨。交代選手へボールを回す配慮も見せる。ミドルシュートも打ちまくり。1つくらい決めていれば完璧。
野沢:前半狭いエリアの中でもアイディアを見せる。
大迫:1ゴール、PKゲットの活躍。前線でしっかりボールを収める。ゴールシーンの飛び出しや、遠藤のミドルシュートのコースを変えたシーンなど、いい動きを見せている。
興梠:1アシスト。相変わらずキレはあるのだが得点できなかったのは残念。スペースなく引かれてしまい一番厳しかったのは興梠か。
マルキーニョス:2ゴール。こちらはきっちりと決めたので気分よく次へ臨んでほしい。
ジウトン:2回くらいは突進を見せたが、上がるタイミングなどもまだまだ。空振りでのクリアミスには驚いたが、オフサイドでよかった。短い時間でも必ずドキドキをくれるので、先発は正直まだ怖いかな。
遠藤:短い時間ながら積極的にミドルシュートを連発。得点への意欲を見せた。
小谷野:公式戦初出場。高い位置でキレのあるドリブルを見せる。

シュート37本らしい。
もう少し点は獲れたかと思うが、5点はまあ悪くない。無失点というのも非常によい。
勝ち点3を獲るというタスクは確実にこなした。
この試合で採用した3トップは、正直オプションとして使うにはまだこなれていない。
山形戦も同様の布陣となるのか、遠藤を起用で4-4-2に戻すか、注目だろう。
先制が遅かったとは言え、かなり消エネな試合展開にもできた。怪我人もない。カードもない。
もっともっと点が見たかったという欲求はあり、満足は出来ないが、グズグズとネガるほどでもない。

ペルシプラとはまあ、力の差はあった。
かつ、厳しく当たる、ラフに止めるということをほとんどしないから、満男なんかはほとんどボールを失っていない。
フェイントに反応するから抜けるのに、そもそも相手が反応「できず」、結果ボールが相手あたって抜けない、とかギャグみたいなことが起こっていたので、こういう相手なりの難しさも多少あったか。
45番のポニーテールのカメルーン人は、それなりに高さ強さがあってペルシプラの中にあっては手強かった。
前半終了時やPK時にマルキと談笑していたが・・・。
あとはGKがショボかったのも大きい。足を攣るGKは初めて見た。新井場の先制点もミスだし、ゴールキックも飛ばなくて鹿島の攻撃の起点になっていた。
全体に、前半の必死の守りと、あとは汚いプレーがほとんど無かったので好印象ではあった。
まだホームの試合が残っているのに、「鹿島の優勝を願う」とかコメントをしてしまうブラジル人監督にも好印象。

あとは何と言っても小谷野顕治の公式戦デビューが嬉しい。
4年目である。しかも、サテライトで無敵を誇った遠藤康とのコンビで登場。
PSM水戸戦でも見事なコンビネーションを見せていた。
トップチームでも同期のヤスコヤコンビが輝けることができれば、鹿島の未来も明るい。

この試合ベンチ入りながら出番のなかった船山、竜太は悔しい思いをしているに違いない。
しかし必ずチャンスはある。
今週のダイジェストに載っていた話だが、現浦和の宇賀神が福岡と迷っていた際、流通経済大の先輩宮崎智彦はこう語ったという。
「俺は鹿島を選んで、何の後悔もしていない。」
2年目の宮崎もまた未だ出場機会は無いが、この志は素晴らしいし、その通りである。
昨季わずか1試合のみ出場の遠藤康の今季ここまでのブレイクを見れば分かるだろう。
質の高い練習、リーグチャンピオンたるレギュラーとの紅白戦。これらを通して、必ずや大きく成長できるのだ。
全員皆日々精進し、チャンスをモノにしてほしい。

試合最終盤の面子。
大迫、興梠、遠藤、小谷野、篤人、ジウトン、伊野波・・・。
ベンチの竜太や船山、それにGK川俣や八木、DF當間、来年入団の柴崎、土居らも加えれば、将来の姿もうっすらと見えるというものだ。
この試合で垣間見えたアントラーズの未来は、寒さと雨に耐えた甲斐のあるものだったと思う。

アントラーズはアジア26勝でJ新記録らしい。
長くアジアへの挑戦を続けてきたことは誇りであるが、やはり、青木の言う通り、タイトルを獲ってから記録を喜びたいところである。
長春対全北はアウェイで全北が逆転勝利。最終戦は一位突破をかけた戦いとなりそうである。

まあ、まずは週末の山形戦、そしてアウェイのペルシプラ戦である。
ひとつひとつ、しっかり勝っていきたい。

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2010年03月21日

J1 第三節 大宮アルディージャ戦@NACK5スタジアム大宮

アウェイ大宮戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:マルキーニョス・興梠
MF:フェリペ・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・伊野波・岩政・篤人
GK:曽ヶ端

大宮
FW:石原
MF:内田・金澤・橋本・藤本
MF・アン
MF・坪内・マト・深谷・杉山
GK:北野

両チームとも予想通り。

前半立ち上がりはホーム大宮の厳しい当たり、そして不安定なジャッジに苦しむ鹿島。いきなり中田が、そしてフェリペが倒れ込む。フェリペは一度ピッチに戻ったがダメで、開始5分で最初の交代カードという誤算。遠藤がピッチに入る。直後にも深谷とマルキーニョスが小競り合いを起こすなど序盤から激しい試合展開に。
そしてピンチ。太陽が目に入ったか、ロングボールに伊野波、岩政がカブり処理ミス、石原が抜け出したところ、前に出た曽ヶ端が倒したかに見えたが笛はなし。
バタバタした流れが続いたが、鹿島はロングボールで裏を突く形で少しずつリズムを掴み始める。岩政のロングフィードにエリア内左サイドで受けた野沢のシュート、岩政のヘディングシュート2発、野沢のフィードから抜け出した興梠のラストパスに飛び込んだマルキーニョスなど、決定機を作るが大宮GK北野の活躍もあり得点を奪えない。
ただ、大宮の攻撃もワントップが孤立し怖さはほぼ無し。何度かサイドからクロスを上げられるも、ラファエルがいない前線では岩政・伊野波が完全に弾き返す。あとは藤本のミドルと、セットプレーくらいしかチャンスを与えず、前半終了。

立ち上がり、大宮のサイド攻撃からヘディングシュートを浴びてヒヤリとする場面から始まった後半だったが、全体に鹿島が攻勢の展開となる。
果敢にラインを上げる大宮の裏、特にサイドを破る場面が増えてくる。クロスに興梠が頭であわせるシーンが2回。大宮は藤本が交代、FW市川投入で2トップに。中盤が一枚減ったことで、動きやすくなった鹿島はよりボールを回せるようになる。左サイド突破した野沢の鋭いクロスに反応した興梠のシュートは枠外。決定的であった。
坪内が足を攣って交代するなど、前半のロングボール攻勢が「ボディブロー」のように効いてきた中で、今度はマルキーニョスが決定機。相手DFのバックパスをエリア内でカットもGK北野に足元のボールを奪われシュートできず。直後には完全に裏へ抜け出し最後マトと北野を切り返してシュートも枠外。最近マルキは同じようにニアに外してサイドネットというシーンが多く少し心配である。
次々とカードを切る大宮に対し相変わらず動かない鹿島ベンチ。やや足が止まる苦しい時間帯で、エリア内で伊野波が市川を倒すシーンなどあったがこれも笛はなし。かなり理解できないファウルのジャッジが多く、両チームサポーターからブーイングをあびるなど不安定なジャッジに終始した松村主審だったが、PKをとられなかっただけ鹿島にとっては幸運な面があったことは確かだ。
動かない鹿島ベンチ、次々と外す決定機にイライラが募る展開も、満員のゴール裏はそのイライラさえもコールへと変えて大声援をとぎらせない。そして残り10分を切ったところで興梠に代えて大迫投入。この男が大仕事を果たす。
右サイド突破したマルキーニョスが最終ラインとGKの間に低いクロスを送ると、DFを完全に振り切った大迫が右足でやさしくワンタッチ。再三好セーブを続けた北野の股間を抜いてサイドネットへ。交代後のファーストタッチで決めた大迫のゴールで鹿島が遂に先制。アウェイながら凄い歓声が響いた。1-0。
その後、マトを上げて反撃に出る大宮だったが、鹿島は青木を投入して守備を固め、しっかりと凌ぐ。逆に、右サイド満男のクロスから大迫シュートや、マルキのスルーに野沢左足(クロスバー!)などカウンターから決定機も作りつつ、また、マルキのコーナー際の鬼キープなどで、京都戦の轍は踏まず、長いロスタイムもしっかり締めた。
1-0勝利。NACK5で初勝利をあげた。

個人評。
曽ヶ端:安定。大きなピンチなし。明らかなキックミスが残念。
篤人:攻守に安定した出来。
岩政:堅守を見せるも、フィードの精度が悪くチャンスを潰した。
伊野波:長女誕生のせいか、気迫溢れる出来。
新井場:こちらも安定した出来。大宮の攻撃は新井場のサイドが多かったがよく止めた。
満男:相変わらず攻守に存在感。最後まで走ってチャンス演出。
中田:好調に見える。満男を残し前に出るシーンも多くなっている。
野沢:消えている時間もあるが決定的なチャンスを演出している。最後のは決めたい。
フェリペ:怪我は痛い。
興梠:毎試合必ず決定機は作っている。決められるかどうかだ。
マルキーニョス:2回の決定的チャンスを逃すも、決勝点アシスト。最後の鬼キープも効く。
遠藤:急遽前半から出場も、ドリブル突破にやわらかいトラップにキープにと上出来。スペースがない中どうボールにからむ回数を増やすかと、あとは守備面でさらに向上したい。
大迫:殊勲の決勝点。落ち着いた見事なゴールだった。
青木:最後きっちりと締めた。

苦しい試合だった。これを勝ちきったことは大きい。
決定機を外しまくり、相手にはワンチャンスでやられる。
鹿島の負けパターンだ。この日もはまりかけていた。
決めたのは大迫勇也。
昨季終盤から出番を減らし、今季もロスタイム途中投入など、限られた時間の中での出場が続いていたが、ここで遂に結果を出した。同点もしくはビハインドで、本当に点が欲しいときの途中投入で、点を獲ったのは初めてであろう。チームを救うのみならず、大迫にとっても非常に大きいゴールだった。苦しいときのこういうゴールは、見るものの心を強く掴むものでもある。サポーターは決して忘れることはない。
しかしファーストタッチであの落ち着き。
ここは、やはりこの言葉を送るしかあるまい。
本当に、「半端ない」。

しかしオリヴェイラの交代カードを切るタイミングというのは絶妙だ。
スタンドから見てるこっちからすると、遅すぎる、というように見えるのだが、ACL全北現代戦の遠藤といい、この試合の大迫といい、直後に大仕事、というのは、やはり流れを見極めた上での交代タイミングがズバリ当たっているという面は否めないだろう。
早めの交代策というのは積極的な采配に見えるが、逆に「動かない」ということのほうがなかなかできることではない。京都戦で見せた、「交代が遅い」の批判を、結果で黙らせるオリヴェイラは見事である(京都戦の反省からか、青木は少しは早めに投入していたが)。

大宮はやはりラファエル抜きでの攻撃面が特に課題であろう。セットプレー以外ではあまりやられる感じはなかった。再三裏をとられながらも、最終ラインは高く維持していたのが前節京都との大きな違い。高い位置でボールを奪えればチャンスにつながっている。ラファエル復活で前線にタメが作れればまた違いそうだ。
また、セットプレーをじっくり見たが、マトを活かすためのスクリーンプレーが徹底している。岩政が深谷あたりにブロックされてマトに抜け出されるシーンもあった。ここらは引き続き注意をしたい。

しかし、ひとつ勝つのも本当に大変である。
痛い代償も払っている。フェリペは靱帯で全治6週間。試合後元気に挨拶をしていたようにも見えたのだが・・・。
本山離脱中で最も薄い2列目だけに痛いが、遠藤、そして船山・小谷野には大きなチャンスとなるだろう。なんとかここをうまく乗り切って欲しい。

水曜日ホーム、ACLペルシプラ・ジャヤプラ戦。
オリヴェイラのことだから、大幅な入れ替えはないかもしれないが、少なくとも何人かはローテーションさせたいところだ。

余談ではあるが、日本代表岡田氏が見に来ていたらしい。
駐車場を出た瞬間、大迫ゴール。
・・・最初からいなかったら前半から何点か決まってたんじゃないか?

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posted by desafio |09:12 | 試合感想 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2010年03月16日

J1 第二節 京都サンガ戦@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

アウェイ京都戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:マルキーニョス・興梠
MF:フェリペ・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・伊野波・岩政・篤人
GK:曽ヶ端

京都
FW:柳沢
MF:中村太・ディエゴ・鈴木
MF:チエゴ・中山
DF:森下・水本・カク・増嶋
GK:水谷

鹿島は予想通り。
京都は、左SBに森下を起用。

春の日差しが強く、暑いとも感じられる気候の中キックオフ。
開始直後、ボールと共に足を刈るような森下のタックルにマルキーニョスが激昂、森下の頭を振り払うような動きを見せる。報復と見られればカードは必須のところであったが、ファウルもカードもなし。鹿島にとっては幸運なジャッジであった。ホーム開幕に気合の入る京都の姿勢が感じられたシーン。
京都戦では、相手は頻繁に形を変えてくるため、鹿島は序盤、「見る」形となるケースが多い。この日も同様の展開。
京都は、柳沢ワントップ、中山とチエゴのドイスボランチ。ただ、チエゴが最終ラインの前に常に位置し、中山は上がり気味という見かたによってはワンボランチのような形。
序盤こそ、柳沢のヒールから右サイドを崩されディエゴにシュートを放たれたり、左サイドから柳沢の単騎突破を許すなど、やや後手に回る時間帯もあったが、15分を過ぎたあたりからは鹿島がボールを支配しだす。前線からプレスをかける京都をしのぎつつ、高めのラインの裏を狙い簡単にボールを2トップ目がけて送り、また、ワンボランチの左右のスペースを中盤の選手が活かしだす。
圧倒的に攻勢の中、マルキーニョス、興梠、野沢とGKと1対1のシーンがいくつもあったが決めきれず。特に左サイドを完全に抜け出した新井場のクロスを受けた興梠は、ドフリーながら左足シュートはおおきくフカす。前13番を思い出す外し方であった。
篤人の内へ切れ込んでの左足ミドルや、興梠とのワンツーで抜け出したフェリペのシュートはGK水谷の好守に阻まれ、無得点のまま前半を終える。

後半、角田をボランチの位置に入れて中山を左サイドに出した京都。鹿島がボールを持つ展開は変わらないが、ディエゴを中心にカウンターから何度かチャンスを作る。
大きなサイドチェンジから左サイド中山がクロス、ディエゴのヘッドはゴールを外れる。ペットボトルを蹴り上げるディエゴ(昔ヤナギがコレでイエローもらってたような)。そしてエリア外から強烈なミドルシュート。
やや京都ペースとなったところだったが、そんな中生まれた先制点は鹿島だった。興梠が中央でドリブル突破、たまらず倒したカク・テヒ。エリアのすぐ外、ゴール正面やや左サイドという絶好の位置でFKを得る。執拗に前に出る壁そして柳沢を、こちらもなんとか下げさせようとする満男と野沢。審判の目を盗み、ほんの少しボールを後ろに下げた野沢。その右足から放たれたボールは壁をかすめてそのままゴールへ。GKは一歩も動けず。1-0。壁を押さえた篤人のファインプレーも光る。
この後は、ゲームを締めにかかる鹿島。前に出てくる京都の裏を突いての2トップのカウンターや、セットプレーから中田というチャンスが2回ほどあった。途中出場の遠藤もチャンスに絡むが追加点は決められず。1-0のまま試合は終盤へ。
鹿島逃げ切り濃厚と思われたが、落とし穴があった。京都は柳沢を下げて安藤を投入し、0トップ、というか前線3人の形となっていた。カク・テヒも攻撃参加し、マークもルーズになりつつあった試合終了間際。ワンタッチで中央を崩され、中山のポストプレーから最後走りこんだディエゴに左足ダイレクトで決められ同点。この試合ほとんど無かった鮮やかな崩しが得点に。1-1。青木投入直前の出来事だった。
大迫を投入し反撃に出る鹿島だが時すでに遅し。大迫のロングシュートや、セットプレーから最後新井場のシュートなどを見せるが決められずタイムアップ。悔しいドローに終わった。

個人評は割愛。

試合終了間際の同点弾で私が観戦していたバックスタンドの京都サポーターは歓喜爆発、もう負けたかのような気分でその後の京都観光と夕飯もちょっと盛り下がった感じになってしまった。
前半あれだけあったチャンスを決められなかったこと、終盤相手の形が変わりマークがルーズになってしまったこと、とりわけ要注意のディエゴをあそこでフリーにしてしまったことが追いつかれてしまった要因か。さらに、青木投入や2トップの交代が遅すぎた、というのもあるが、これは結果論にすぎない。1点差ではこういうことは常に起こりうる。
ただ、選手にとってもサポにとっても、アウェイ全北戦と同じような、勝負に対する厳しい姿勢、同じようなメンタルで臨めなかった部分が、もしもあったとするならば、その点は反省する必要があるだろう。

内容としては、オリヴェイラのコメントの通りであって、疲労は多少は感じられた(とくに前線)ものの大きな問題はなく、むしろ京都よりも動けていた。チャンスも数多く作っていたのも事実。開幕戦のように最初の決定機をあっさり獲れるときもあれば、山のようなチャンスを全然決められないときもあるのがサッカーの得点というものだ。
一日たって冷静に考えれば、それほど悲観する必要はない。鬼門の西京極(対戦成績ほぼ互角)で勝ち点を拾ったここはそれほど悪い結果ではないだろう。昨季は第二節は新潟で敗戦を喫しており、それと比較しても上出来だ。

むしろ、鹿島にとってはものすごく久々に決まった野沢の直接FK。これは見事だった。直線的な助走はC・ロナウドを参考にしたものだという。そういわれて見てみるとそんな感じもする。コースはそれほど厳しくないが、縦回転で落ちる美しい軌道とスピード。これからのゴール前のFKには大きな期待を抱くことのできる、そんな一撃だった。
思い返せば西京極では3年連続の野沢弾。
個人としても、それを見ることができただけでよしとしよう。

京都の印象としては、CB二枚、そして両外国人と、個の強さは十分に感じられたが、しかし、あれだけピンチを招いてしまうと基本的にはまずいだろう。ボランチに入ったチエゴだが、これも完璧にCBタイプの選手で、CBを並べる布陣に拍車がかかった印象も。
前線では中山とディエゴ。決勝点となった中山の落としは柳沢のようだった。しかしディエゴにはやられまくっているな。ヤナギもまだまだやれるな。
守備陣は連携が高まれば結構持ちこたえそうなだけに、前半戦、上位陣の勝ち点を削っていって欲しいものだ。

しかし、他の鹿系のブログを見ると皆危機感アリアリである。最近勝つようになってから増えたサポーターも多いからでもあるだろうが、鹿島は、開幕2戦、勝ち点4でサポがこの有様になるクラブだ。
確かに、ここで失った勝ち点2は、昨季2位川崎との勝ち点差でもある。監督・選手は誰よりもその重みを十二分に理解している。何の心配もいらない。

ここで日程としては1週間空く。
しっかりと疲労をとって大宮戦に向けて調整して欲しい。
昨年、一昨年と不調時の象徴のような試合をしてしまって、いい印象のないNACK5だが、しっかりと勝ち点を持ち帰ろう。

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posted by desafio |03:18 | 試合感想 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2010年03月09日

ACL予選リーグ 第二節 全北現代戦@全州ワールドカップスタジアム

アウェイ全北戦の感想。テレビ観戦。

スタメン。

鹿島
FW:マルキーニョス・興梠
MF:フェリペ・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・伊野波・岩政・篤人
GK:曽ヶ端

予想通り。

0度近い気温、そして冷たい雨。ピッチも悪く、厳しいコンディションでのアウェイゲーム。

試合開始直後。
全北の厳しい寄せと、ボールが収まらないピッチコンディションのせいもあるが、ボールを繋げない鹿島。
岩政のパスミスから、最後20番のイ・ドングクのシュートまで持っていかれる危険なシーン。曽ヶ端が左足でファインセーブを見せたものの、やや浮き足立っていた感は否めない。
鹿島最初の決定機は、右サイドマルキの守備から。ボールを奪うと相手を一人外してクロス。中央フェリペが後ろへそらして、最後は中田のシュート。DFにあたりゴールへ向かうもおしくもGKセーブ。
しかしその後のCKでは思いっきりカウンターをくらう。最後満男の渾身のシュートブロックでなんとか凌ぐ。
落ち着いた後も長いボールが多く、最終ラインからのビルドアップができていない。また、クリアボールが中途半端になったり、セカンドボールを拾われたりでなかなかボールを保持できずやや劣勢も、一方で鹿島のしっかりとした守備は綻びを見せず、また、満男や中田、特に満男は落ち着いたボールキープを見せ、一進一退の展開。フェリペや野沢の素早い玉離れが相手ファウルを誘うシーンもあった。
そしてまたも決定機。エリア正面右サイドでボールを持った野沢が切り返して左足のミドル、これも相手にあたりゴールへ向かうもポストに阻まれる。
好ゲームの中、しかし先制したのは全北。鹿島左サイドをエニンヨとチェテウクの鮮やかなワンツーで崩され、チェテウクが中央へ折り返し、イドングクが正確なポストプレーでつないで最後は走りこんだエニンヨ。実に美しい崩しで先制を許す。0-1。
決定機を作りながらも決められず、先制を許し、ゲーム的にもやや劣勢のまま、前半を終えることとなった。

雨が雪に変わった後半、立ち上がりも全北ペース。
エニンヨのミドルは曽ヶ端ナイスセーブ、こぼれ玉も篤人がよくカバー。
危険な位置でのセットプレーも多かったが、曽ヶ端を中心によく守った。
点が必要な鹿島も反撃。満男からのパスに走りこんだ興梠の左足は惜しくも外れる。マルキーニョスがエリア内で2人を振り切ってシュートもGKセーブ。
早めの選手交代を見せる全北。ロブレクも投入。セットプレーからイドングクヘッドという決定機も、曽ヶ端ビッグセーブで追加点は許さない。
そんな中で遂に生まれた鹿島ゴール。かなり遠めからの野沢のFKは一度DFに弾かれるも、こぼれ玉をフェリペが左斜め前、ファーへふわりとしたボールを送る。そこへするすると上がってきたのは中田浩二。完璧にマークを外し、ワントラップ、右足で落ち着いて決めて同点。1-1。
その後は全北の攻勢を凌ぎつつ、カウンターを狙う展開。相変わらず脅威あるセットプレーに加え、ミドルも危ないのがあった記憶が。曽ヶ端中心によく守り、岩政もイドングクに競り勝ち続け辛抱した。
中盤にスペースが出来、速攻が決まりそうなシーンは多く見られるも、しかし惜しいところでつながらない。フィニッシュまで行った野沢の左足ミドルはGKのセーブにあう。
そんな中、試合終了間際でオリヴェイラがついにカードを切る。フェリペ→遠藤、新井場→ジウトン。1-1で上等と思うならば、あえてバランスを崩す恐れのある交代は必要なかったと言える。フェリペも中二日ながら非常に動けていた。しかし、相手の足が止まっており速攻も決まりかけている中、「逆転」を狙ってギリギリのところで打った一手は「攻めろ」のメッセージ。これが勝利を引き寄せた。
試合終了間際、中央右サイドでボールを受けた満男が相手マークを何人か引きはがしながらドリブル、そしてスルーパス。走りこんだ遠藤はドリブルでエリア内に侵入すると冷静に右足でファーに流し込み逆転。2-1。
その後は野沢に代えて青木を入れてロスタイムを逃げ切り。
韓国王者相手に、敵地で貴重な勝ち点3を得た。

個人評。
曽ヶ端:好セーブ連発でチームを救う。
篤人:かなり苦しい出来だったが、ギリギリで守った好プレーもあり。最後のカウンターでも最前線へ走った。
岩政:立ち上がりのパスミス以外はいい出来。イドングクに高さではほぼ完勝。
伊野波:最後まで衰えぬ運動量で相手へ厳しく寄せた。足の怪我の影響は微塵も見せず。
新井場:なんとか守ったが、右サイド同様こちらも厳しい出来。守備でも攻撃でも、相手の厳しいアタリに苦しんだ感。
満男:激しいチャージの中にあって、しっかりとボールキープしゲームケイク。一人別次元のフィジカルを見せた。まさに攻守の要。決勝点のアシストも見事。
中田:安定したフィジカルと繋ぎで、満男と2人チームを落ち着かせた。同点弾も実に中田らしい。開幕戦でもあったが、なぜあそこにノーマークで入り込めるのか。
野沢:フィニッシュへの意識が強く惜しいシュートを見せる。満男の如く、競り合いでもっと頑張れ。
フェリペ:同点ゴールをアシスト。連携が高まればさらにいいパスを出してくるだろう。中2日でも最後まで運動量落ちず守備にも走り回る。また、浦和戦でも思ったが、案外ヘッドでの競り合いは弱くない。
興梠:満男からのホットラインで惜しいシーンはあったが、それ以外は印象が薄い。もっとシュートを。
マルキーニョス:浦和戦に続きこの日も本当に誰よりも走り続け、ボールを追い続けた。終盤ややミスが増えたが責められぬ。「献身」を体現するプレーヤー。
遠藤:公式戦初ゴール。しかも逆足である右足で、実に落ち着いたものであった。
ジウトン:時間短い。
青木:時間短い。

素晴らしい試合、劇的な勝利であった。
この勝利はとてつもなく大きい。
予選突破に大きく前進しただけではない。
なんと13年間も勝利していないという韓国相手のアウェイ勝利。
展望でも書いたが、ひとつ大きな壁を乗り越えたといえる。
長距離移動を伴う中2日という日程。
厳しい気候、そしてピッチコンディション。
相手は確かな実力を備えた韓国王者。
しかも先制を許してしまう苦しい展開。
そんな中で、新戦力のフェリペ・ガブリエルが同点ゴールをアシスト。
同点でよしとせず、アウェイでの勝利にこだわったオリヴェイラの采配。
そして、鹿島の未来を担う遠藤康の公式戦初ゴールで勝ち越し。
この試合、得たものはとてつもなく大きい。

全北は強かった。今季対戦したどのチームよりも。
失点シーンは本当に鮮やかにやられた。
人を揃えながらもあそこまでやられるのはまあここ最近は全然見ない。
アタリの厳しさ、カウンターの鋭さ、外国人の技術の高さ。
ギリギリの緊張感が感じられた。
このような素晴らしいチームを相手にしての勝利だけに、嬉しさもひとしおである。

そして、この最高の試合、現地でアントラーズを鼓舞し続けたサポーターを本当にうらやましく思う。
お疲れ様でした。

皆気をつけて帰ってきてほしい。
そしてゆっくり休んで、次節に備えて欲しいと思う。

カッコよすぎるぜ、ヤス

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2010年03月07日

J1 第一節 浦和レッドダイヤモンズ戦@カシマサッカースタジアム

ホーム浦和戦の感想。

スタメン。

鹿島
FW:マルキーニョス・興梠
MF:フェリペ・野沢
MF:中田・満男
DF:新井場・伊野波・岩政・篤人
GK:曽ヶ端

浦和
FW:エジミウソン
MF:エスクデロ・柏木・ポンテ
MF:阿部・細貝
DF:宇賀神・坪井・山田暢・平川
GK:山岸

鹿島スタメンは予想通り。
浦和は、エジミウソンをワントップに、2列目にはエスクデロ起用。ボランチは鈴木啓太ではなく細貝。

立ち上がりは浦和。セットプレーからの細貝のヘッドを皮切りに、昨季から標榜しているパスサッカーで鹿島陣内に攻め入る。相手にポゼッションを許しながらも、相手セットプレーからの速攻で鹿島マルキーニョスがロングシュートを放つ。これがファーストシュート。
ポゼッションする浦和に、しっかり守ってカウンターの鹿島、という構図が早くも鮮明に。
しかしそんな中であっさりと先制点は生まれる。相手陣内左サイドでフェリペが競り合ってこぼれたボールを小笠原満男がゴール前へ送ると、飛び出した興梠慎三が右足を伸ばしてゴールへ押し込み先制。見事なクロス、そして見事な飛び出しとシュートであった。リーグ戦、2009年最後のゴールも、2010年最初のゴールも興梠。1-0。
その後も浦和にボールを回される展開が続くが、鹿島は粘り強く守りフィニッシュまでは持ち込ませない。遠めからは何本かシュートを撃たれるも得点には至らず。柏木の左足ミドルは曽ヶ端がナイスセーブ。
逆に、CKから岩政のシュート、そして2トップで相手守備陣の綻びを突き、マルキーニョスが2本ほどエリア内でいいシュートを放つなど、決定機は鹿島が明らかに上。中盤でボールを奪って相手を完全に崩し、最後はエリア内右サイドで野沢がドフリーでボールを持つシーンがあったが切返して滑って撃てず。
前半を、もっと点獲れただろう、という印象で終える。

後半も浦和が攻撃に出てくる。
しかし前半とおおきく変わらず、しっかり守る鹿島を相手に崩しきる場面は無く、長めの距離からシュートを放つ程度。
開始後、いきなりの阿部のミドルは曽ヶ端セーブ。
鹿島も、左サイド深い位置からのセットプレーで、満男のボールに大外ファーに走りこんだ中田浩二があわせるもGK山岸に触られるという大きなチャンスはあったが追加点奪えず。
クリアボールからポンテのミドルや、細貝に代わって入った田中達也のミドルなどもあったが、曽ヶ端がしっかり防ぐ。
後半半ばを過ぎると、さすがに動きの落ちた浦和を見ながら、鹿島がゆっくりとボールを回すシーンも出てくる。そんな中で切られた交代カードが勝負を決定付けた。鹿島はこの日もよく走ったフェリペに代えて遠藤投入、浦和は坪井を下げて原口投入。
原口投入直後の阿部のリアクション、両手を上げ、いったいどうするのかを問うているように見えた。この交代は完全に失策。阿部が下がって柏木ワンボランチという交代後の布陣は全く機能せず、恐慌をきたした浦和守備陣に対して、鹿島はマルキーニョスのミドル(クロスバー)、野沢の突破から左足、GKはじいてこぼれたところにマルキが詰める、などの決定的なチャンスを作り続ける。
そして、相手ミスで得た左サイドからのスローイン、新井場の素早いリスタートに遠藤が完全に抜け出しタッチライン際から丁寧なクロス。中央フリーのマルキーニョスが完璧なヘッドで追加点。2-0。
終了間際にはジウトンと大迫を投入。
その後の浦和の攻撃も、左サイドからのクロスからのエジミウソンのヘッド(ソガ正面)くらいに抑える。逆に野沢のループや、満男FK→篤人ヘッド折り返し→大迫ヘッドという大チャンスを作ったが決めきれず。
そのまま試合終了。
昨季と同じスコアで、開幕戦を勝利で飾った。

個人評。
曽ヶ端:安定。結構際どいミドルも止めた。
篤人:セルヒオ、宇賀神相手に対応苦慮したがなんとか無失点。
岩政:ほぼ完璧に浦和の攻撃を封じる。ポカもなし。
伊野波:素晴らしいカバーリング、鋭い出足の潰しで完封に貢献。
新井場:篤人同様守備で苦慮した。キックの精度もいまひとつだったが、2点目は新井場の素早いスローインから。
満男:中盤での存在感は相変わらず圧倒的。1点目の完璧なアシスト。セットプレーの精度も上がっている。
中田:適切なポジショニングから何回かパスカット、インターセプトを見せるも、やや終盤の運動量には不安が。
野沢:前半はやや集中を欠いたプレーが散見。後半はカウンターの基点として、また、フィニッシャーとしても見せ場を作った。どれか一個は最低でも決めてほしかったところ。
フェリペ:マルキとはそれなりに息のあった連携を見せ始めている。運動量、守備面の貢献も高いが、攻撃面でフィニッシュにつながるようなプレーが欲しいところ。もっと思い切ってもいい気がする。
興梠:唯一のシュートが決勝点。終盤まで浦和守備陣に脅威を与え続けたが、やはりシュートはもっと欲しい。
マルキーニョス:数多くのシュートを放ち、最後まで前線で駆け回り、時にはSBのカバーにまで回る。やはり欠くことができない戦力。
遠藤:起用に答える見事なアシスト。増田の穴はもはや埋まった。
ジウトン:時間短い。
大迫:時間短い。惜しいヘッドはあった。

大事な開幕戦、しっかりと勝利を得ることができた。
ポゼッションは鹿島35%だそうだが、「回させている」感は非常に強かった。さらに、展望で書いたように、相手最終ラインは、CB2人がカブったり、ハイボール処理をミスったりで、かなり基本的な連携に難があった。そもそも高さもない(フェリペや篤人に負ける!)し、ボランチ2人も前に出るだけに、あっさりと2トップがボールを持って最終ラインと対峙できるシーンが続出。チャンスは本当に多かったのだ。それだけに、2点という得点は残念ながら少なすぎると言える。まあ、ぜいたくは言うまい。

2点目のマルキのヘッドは、新井場の素早いスローインが隠れたファインプレーであったが、さらに隠れたファインプレーが、新井場に素早くボールを渡したボールボーイの判断である。リスタートは、得点に直結する大切なポイントである。アントラーズユースやジュニアユースの選手にとっては言わずもがなのことだが、これからボールボーイを努める可能性のある地元高校生なども、アントラーズ勝利に直結する大切な仕事であることは、しっかり理解しておいてほしい。

ゼロックスに続きスポーツニュースで取り上げられている遠藤康は、そろそろ全国区の知名度になってきたか。ずっと鹿サポだけが知っている秘密兵器という立場だっただけに、TV慣れしていないヤスが一生懸命インタビューに答える様を見るのは実に感慨深いものがある。アシストも決めたし、次は豪快な得点を是非。
フェリペが前半から飛ばし、相手の足がとまったあの時間帯での投入、さらに、玉離れの良いフェリペとのプレースタイルの違い、これらが効果的に作用した、という点は見逃してはならない点だろう。遠藤先発で、という意見もあるかもしれないが、暫くはこの起用法でいい気がする。
あとは「さやえんどう」の相方の佐々木竜太にも奮起を期待したいところだが、大迫もほとんど時間を与えられていない情況の中では難しい部分もあるか、頑張れ。

浦和に関しては、先に述べたように最終ラインの整備が急務なことは確かだ。
オリヴェイラが就任後に最初に着手したのが「守備の安定」であったことを考えると、フィンケのアプローチは全然方向が違うようにも感じられるが、早く修正しないとこの最終ラインは失点を重ねることだろう。
攻撃についても昨季から大きな進歩は感じられない。崩されてフィニッシュまで持っていかれた回数は相変わらず非常に少ないし、闘莉王がいなくなった分、放り込みの怖さも大きく減っている。
例えるなら、守備が弱い岡田ジャパン、といった印象だ。

個人で見れば、柏木はさすがだと感じる。山田直が復活し、かつフィットしたら、というのが、浦和サポが待ち遠しいところだろう。
また、エスクデロのドリブル、そのスピードとフィジカルに鹿島守備陣はてこずった。非常に見事なものではあったが、ただ、大して効果的ではなかったことも確か。相手にとって嫌な場面で出せるかどうかが重要になりそうだ。

さて、余韻に浸っている場合ではない。
9日火曜日にはすぐにアウェイで韓国王者である全北現代との対戦がある。今日の出来では正直不安な相手だ。
しかも、代表で捻挫のイ・ジョンスは無理、伊野波も実は痛んでおり、今日は痛み止めを打ってプレーしていた(まったくそんなそぶりは感じられなかったが)ということで、CBがピンチである。
ベテラン大岩、或いは青木の起用も考えられるか、ともかく総力戦で臨むしかない。
切り替えて、次に意識を集中させる必要がある。

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posted by desafio |03:40 | 試合感想 | コメント(4) | トラックバック(0)
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