2008年03月18日

ダニーロ

ダニーロ対する愛にあふれるコラム2本。

---
まずは映画評論家柳下毅一郎氏。

「ここで投入されたのがダニーロ(11)。「サンパウロの10番」として鳴り物入りで来日したが、日本の早いサッカーに適応できずすっかり時間稼ぎ要員に。でもスタジアムでは人気なのだよね。まあ人柄の良さもあるんだが。
 ダニーロがなぜ駄目だったのか、今日の試合を見てよくわかった。ダニーロってともかくプレーが大きいのだ。下手なのではない。ともかくスケールがでかい。まるで跳ね返すかのようなトラップ、蹴り出すようなドリブル、早くて長い(明後日に出す)スルーパス。まるで中田ヒデのスルーパスのようだが、中田のパスは本人の性格の反映だが、ダニーロのスルーパスがあんなに鋭いのは何故なのか? それは彼のスケールがあまりに大きいからである。トラップもドリブルも、無駄にでかい(190センチある)身体のスケールに合わせて大きいのだ。本山のテクニックは狭いところを抜いていくのに特化したものである。本山はその名人で、いわば日本的テクニックの完成品である。ダニーロのボール扱いはそういうものではない。もっとおおらかな、青空の下でたわむれるかのようなものだ。ダニーロは、古き良きサッカーを思い出させてくれる。だから誰もがダニーロを好きになってしまうのだ。」

---
そして海江田哲朗氏。

「それにしても、ダニーロは一体何者だ。ゆったりボールを運び、蚊の止まりそうなシザースフェイント。プレーのテンポが明らかに異質だった。簡単に捕まえられそうに見えて、ひょいと急所にパスを通す。百戦錬磨の服部が一度のみならず、二度までも止められなかった。スピード全盛の現代サッカーにおいて、80年代から抜け出てきたゲームメーカーを思わせるスタイル。その希少性は、まるでシーラカンスのような趣がある。加えて、決定機につながった場面を除けば、まるっきり存在感を消しているのも不気味だ。この試合のダニーロについて、私は前述した以上のことを何一つ覚えていない。彼は、毎度こんな調子なのだろうか。」

---
ダニーロ。

本名ダニロ・ガブリエル・デ・アンドラーデ
(Danilo Gabriel de Andrade)
1979年6月11日生まれ。

昨年オフに鹿島にやってきた、ブラジルの名門サンパウロの10番を背負った男。巨大な体躯、長い手足、そして小笠原本山と同い年とは思えぬおっさん顔。母国でジダニーロとも呼ばれた選手の入団に期待は高まった。

しかし来日後しばらくは日本のサッカーに慣れることが出来ず、またコンディションも悪かったようでひどい出来だった。昨年開幕5試合勝利無しのときには、オリヴェイラとともに戦犯の如きたたかれようであった。(かく言う私もそうだった。あの時期ダニーロをスタメンで使い続けたことは、オリヴェイラの選手起用の中で唯一今も疑問が残る点である。)

野沢復帰後はベンチをあたためるようになり、主にリードしたゲームで後半半ばから登場、その持ち前のキープ力を活かして、ゲームをクローズする役割を担う。高い給料の割に、という批判は相変わらずあったが、伝え聞く人柄の良さとともに、徐々にその働きも認められていった。

そして鹿島サポーターの心を鷲掴みしたのは今年の元旦、11冠目を確実にした強烈な左足のゴールだった。本山から去就に揺れる柳沢へ、決めてくれとばかりに渾身のスルーパスが出る。当然の如く柳沢は打たず、浮き球の華麗なパスを左サイドへ。そしてそこに駆け込む巨体。ゴール裏まで聞こえるようなズドンという重量級の一撃。ゴール裏は歓喜の坩堝と化した。

そして今シーズン、オリヴェイラの要請を受け残留。多数のオファーを蹴り、鹿島残留を選択。本人も昨年の出来には納得しておらず、動ける体を作ってキャンプイン。キャンプやプレシーズンマッチ水戸戦でも予感を漂わせていたが、先日の第二節ヴェルディ戦でついに覚醒ともいえる活躍。

遅れてきたモッサリファンタジスタ、ダニーロにこれからも期待せずにはいられない。

でもやっぱり推定年俸8000万は高すぎると思うけれどもね。


DA DA DANILO METI BRONCA!!!

---

昨日の亜細亜大学との練習試合詳報が地元紙に出た模様。

前半3-1
小澤 笠井 金古 伊野波 石神 中後 船山 増田 ダニーロ 興梠 佐々木
得点 興梠2 ダニーロ

後半2-1
杉山 當間 金古 大道 石神 鈴木 船山 笠井 小谷野 佐々木 遠藤
得点 小谷野・金古

慎三2点。
ダニーロも。

石神も前後半出場。元気で安心した。

相変わらず得点力は持ってるな金古。
失点はコンビネーションの問題もあるだろうからしかたない面もある。
頑張れ金古。

posted by desafio |17:30 | その他サッカー関連 | コメント(11) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/desafio/tb_ping/47
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
ダニーロ

ダニーロは昨年の成績でよく残留できたなと思う。複数年契約だったのかな

posted by soccerbaseball | 2008-03-18 18:24

ダニーロ

↑オリヴェイラが残留を熱望したから。

posted by φ | 2008-03-18 18:31

ダニーロ

ブラジルではジダニーロと呼ばれていましたが、ブラジルやアルゼンチンはやたらと誰々二世とかって誰かとダブらせて呼びたがりますよね、、。マラドーナ二世って何人出てきたことか。ジーコも「白いペレ」なんて呼ばれてましたから。ジダンとダニーロがどこが似ているかというとボールを持った時の懐の深さでしょうか。それ以外は体格の類似でしょうか。あまり同じところは見当たりませんね~。比べる人が偉大すぎて。

金古選手に関しては、いろんなチームを渡り歩いた経験の中で何か掴んでいるといいのですが、、。
鹿島フロントの親心に早く答えてあげないとね~。本人重々承知していると思いますが、、。

posted by 鹿島信仰 | 2008-03-18 18:35

ダニーロ頑張れ!

どうも丁寧なエントリーありがとうございました。

ダニーロはサンパウロの10番つけていたんですね。極めつけのブラジルサッカーエリートじゃないですか。

個人的観測によると、サンパウロというクラブは、「人格も整っていないとプレーできないクラブ」と言う感じがあって、過去のスター選手たち、レオナルド、ライー、カフー(?)、トニーニョ・セレーゾ、そして最近ではカカと、綺羅星のごとくきっちりとした正統派スター選手を出すクラブですよね。

そっかー「ジダニーロ」ですか。プレーの大きさと大柄ながら繊細なパスが出来る所は似ていますね。本家には遠く及ばないとしても。あと頭髪も似ているかな(すいません)。リズム感が似ていると思いますよ。ジダンもイタリアにいた時はダイレクトプレースタイルに馴染まないリズムでプレーしていましたから。

ダニーロ、おもしろい存在になりそうですね。少なくとも鹿島の攻撃に変化はつけてくれそうです。彼のプレーリズムに合うチームメートが出現してくれるといいですね。

posted by ball_no_think | 2008-03-18 18:50

ダニーロ

うまいっ。

posted by とある大分ファン | 2008-03-18 19:22

ダニーロ

引用・転載のガイドライン
記事を投稿される際に、第三者の記事・写真の引用・転載にはご注意ください。
ルールを守らない引用・転載は、第三者の著作権・肖像権を侵害する行為となります。

■第三者の記事について
引用の場合には、公表済みのものにつき必要な範囲に限りご利用ください。
また、必ず引用元を明記し、引用されている部分が他の部分と明確に区別できるように記載してください。
転載の場合には、必ず事前に著作権者の承諾を得るものとし、転載されている部分が他の部分と明確に区別できるように記載してください。
■第三者の写真について
引用・転載の場合を限らず、必ず事前に著作権者および被写体の承諾を得てください。
また、引用・転載されている部分が他の部分と明確に区別できるように記載してください。
なお、このガイドラインは引用・転載の際のご参考として注意事項を記載したものに過ぎず、このガイドラインに従った記事投稿の結果、投稿者が、著作権者・被写体等の第三者からクレーム等を受けた場合にも、当社は一切の責任を負いかねます。

posted by http://www.plus-blog.sportsnavi.com/about.html | 2008-03-18 20:41

ダニーロ

ガイドラインひっかかりますかね・・・

引用ですが、
・文章の中で著作物を引用する必然性があること。
・質的にも量的にも、引用先が「主」、引用部分が「従」の関係にあること。
・本文と引用部分が明らかに区別できること。
・引用元が公表された著作物であること
・出所を明示すること
ということで、満たしているとは思いますが、問題のある箇所明示いただければ対処します。
勿論、引用元からクレームがございましたら即時に対処いたします。

問題ございましたらご連絡ください。

posted by 管理人 | 2008-03-18 22:53

ダニーロ

皆様コメントありがとうございます。

ジダニーロというのは、ジダンでもないのにジダン並に動かないという意味で言われていたとかいないとか・・・

見たことも無いモッサリとした動きから鋭すぎるパスを繰り出し、しかもこれに味方が合うようになってきました。

是非スタジアムで見てください。

posted by 管理人 | 2008-03-18 22:58

ダニーロ

今のサンパウロの10番ってアドリアーノじゃないの?
人格が整っている選手ですか?

posted by ジダヌ | 2008-03-19 01:47

ダニーロ

あのもっさり感がなんか良いんですよねダニーロ
初めて来日したときの宮崎キャンプで見たときあまりのモッサリ感に衝撃を受けましたから。それが1年間続いたのでさらに笑いました。
でも嫌いになれない良い選手(笑)
 

posted by 鹿島樹 | 2008-03-19 12:31

ダニーロ

ゴル裏でのもっさり姿もまた良し

posted by 隆盛 | 2008-03-31 16:48

コメントする