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中日の10点差逆転負けを検証する

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 2017年7月26日、中日は、神宮でのヤクルト戦で10点差を逆転される敗戦を喫した。  最大得点差逆転負けのプロ野球タイ記録である。  11点差以上からの逆転はまだないのね。10点差の逆転は、プロ野球史上4度も起きているのね。と、いろいろ思いを巡らしてみるが、2桁得点は珍しくないから10点差の逆転も決してありえないことではない。  ただ、実際にリアルタイムに起こると、さすがに驚きを隠せない。

 私は、10-0になった時点でネット速報を逐次チェックするのはやめていた。試合が終わった頃を見計らってネット速報でスコアを見たら10-10になっていたので、サイト側の更新ミスかと思ったほどだ。

 7回表を終わった時点で10-0。中日ファンの誰もがここからまさか負けるとは思わなかっただろう。  7回裏、ヤクルトは、今シーズン1本も本塁打を放っていなかった代打中村悠平が2ラン本塁打を放つ。先発大野に疲れが出る頃ではあるが、出会い頭としか言いようがない一発だ。

 中日は、10-2の8回裏も、大野を続投させる。大差がついており、リリーフ陣を休ませるための措置だ。これも、プロ野球界ではよく見られるセオリーである。仮に5-2なら続投はなかっただろう。

 そして、中日は、主軸選手のビシエドをベンチに下げて守備固めをした。首脳陣も、「追いつかれることはない」と踏んでいたのだ。これも、セオリーどおりではある。8点差あれば、主軸を休ませて控え選手を試すのが普通の考え方だ。

 結果的に最大の得点源を下げたことがが大きな痛手となった。ビシエドと並んで最大の得点源であるゲレーロも5回表に死球で交代している。  この時点で中日打線は、飛車角抜きとなった。

 8回裏、大野は、想定を超える崩れ方をした。ヒットと本塁打、四球で1アウトも取れずに降板したのだ。  スコアは10-4。  ここで中日は、福谷を投入する。現在の福谷は、大差で勝っている場面か、ビハインドの場面で使われる投手だ。首脳陣の見込みは、「6点差あれば、福谷でしのげる」。まあ、セオリーどおりである。  これが7-4であれば、状況が異なる。岩瀬、伊藤、又吉のいずれかを送り込んでいたはずだ。ホールドがつくリードかどうかは、投手起用にも大きな影響がある。

 結果的に福谷は、火に油を注いだ。2アウトを取る間に2安打1四球を与えて10-6に詰め寄られたのだ。  ここでようやく岩瀬を投入。おそらく7回表の10-0の時点では登板はないと考えていただろう。  急遽マウンドに上がることになった岩瀬は、連続タイムリーを浴びて10-8に詰め寄られる。

 そして、ここで交代した又吉もまた、四球を出し、タイムリー安打を浴びて10-10に追いつかれたのである。

 1イニング3回の投手交代をして、飛車角抜きの打線となった中日が負けるのは、もはや時間の問題であった。勝つためには伊藤が2回、田島が2回を抑えきって、飛車角抜きの打線で何とか得点を挙げなければならないからだ。  10回裏に伊藤がサヨナラ本塁打を浴びて、10-0からの逆転負けが成立した。

 多くの選手が絡む野球において、奇跡は、一つの要素のみで偶然起きるわけではない。様々な伏線が複雑に重なり合って、それが大きな流れとなり、起きるのだ。  そういう意味で、この試合は、記憶にも記録にも残っていくはずである。  中日は、おそらく1つか2つ、打つ手を変えていれば、勝っていただろう。今後、2度とこういった逆転負けを喫しないような危機管理をしてほしいものである。



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中日の10点差逆転負けを検証する

8回裏、リリーフ投手陣を休ませるための大野投手続投とのお診立てですが、休ませるべきは、リリーフはリリーフでも、僅少差で投げる必要がある勝ちパターン継投組ではなかったでしょうか?

8点差もあれば、態々勝ちパターン組を使うまでもなく、負けパターン組の投手に頑張って貰う展開だったと思います。残り僅か2イニングでもあり、イニングの頭からリリーフを出して置けば、これだけ悲惨なことにはならなかったと思いますし、2軍から上がって来たばかりの投手でも余裕を持って投げられたのではないかと思います。

ジョーダン投手離脱で先発投手が余るどころか、不足気味になっていたればこそ、登板間隔を詰めてでも投げて貰わなければならなくなった大野投手は、大差で勝っていたこともあり、100球も投げたら交代で良かったと思いますが。

何れにせよ、この敗戦が起点となったかの如く負の連鎖が続いてしまいましたね。明けない夜は無いと言いますが、現在の中日に早く朝が来れば良いのですが・・・・・・。

中日の10点差逆転負けを検証する

カープファンですが、カープも5月に阪神戦で9点差を
ひっくり返されて負けてしまいました。
あまりのショックで受け入れられなかったことを記憶
してますが、あの試合を機に大差のついた試合でも手を
緩めず、またビハインドでも諦めず試合に集中する姿勢
を身につけたと思っています。

これから先の糧として生かすも殺すもチーム次第ですから、
先日の試合がドラゴンズにとって意義のある試合だったと
思えるような今後になると良いですね。

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