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2000本安打目前の荒木雅博の役割

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 荒木雅博の通算2000本安打が迫ってきている。  今や、落合監督就任時代のレギュラーで1軍にいるのは、荒木と岩瀬くらいなので、早く2000本安打を達成して、低迷するチームを軌道に乗せてもらいたい。

 実は、本塁打50本以下で通算2000本安打を達成した選手はまだいない。  日本プロ野球で通算2000本安打以上を放った選手は、2017年4月現在、47人いるが、その中で最低本塁打数は、宮本慎也の62本だ。  そうそうたるメンバーが集まっている通算2000本安打達成者たちは、主軸打者として活躍しており、パンチ力を持っていた。

 そんな2000安打達成者の中に、現在通算33本塁打で入ろうとしているのが荒木雅博である。  シーズン最高本塁打は4本。打率も、3割に到達したのはジャスト3割で終わった1回のみである。  さらに過去のスタメンをさかのぼってみても、荒木がスタメンでクリーンアップに名前を連ねたのを見つけることができなかった。

 1番打者か2番打者としての出場がほとんどで、そういった役割をずっと担わされてきたこともあるが、これだけ安打を重ねてきて、クリーンアップに抜擢されたことのない打者は珍しい。

 荒木の打撃成績を見ていると、レギュラーとして最低限の成績は残してきている。2015年末現在の通算打率は、.268だが、二塁手で毎年それくらいの成績を残せれば、首脳陣も満足だろう。山田哲人の打撃成績が規格外なのである。  荒木の打撃は、一発の怖さこそないものの、状況に応じて左右に打ち分ける技術があり、特に右方向に内野手の頭の上を超えていく安打を放つ技術に長けている。  他の選手が打ちあぐねている投手も、荒木だけが安打を放つということがあるのもそのためだ。

 そして、荒木には、誰にも真似できない二塁守備と走塁技術がある。さらに、大きな故障をしない丈夫さを持っている。  落合博満監督が築いた黄金時代の8年間のうち、すべての年で規定打席に到達したのは荒木のみである。落合が野手として荒木を最も評価したのは、レギュラーとして毎年しっかりと働き続けたためだ。  落合は、一貫いて守備を重視した監督で、内野の要として常に荒木、井端を中心に考えていた。投手を中心とした守りの野球で5度の日本シリーズ進出を果たし、そのすべてに荒木は貢献したのである。

 太く短く輝く者もいれば、細く長く続ける者もいる。どの世界でも最も重宝されるのは、長期間に渡ってある程度太く輝き続ける者だ。  放っておいても、確実に安定した実績を残してくれる者が多ければ多いほど、未来を計算しやすいからである。  中日で言えば、まさに荒木がそんな存在であった。  黄金時代の中で最も地味な野手だった荒木が最後までプレーしているというのは興味深い。それだけ体調管理、技術、人格が優れており、球団からも必要とされている証である。

 そんな荒木も、2017年には40歳を迎えるのだが、荒木の守備にはまだ衰えが見えない。盗塁数こそ減ってはいるが、スピードにも衰えがほとんどない。  動体視力や疲労の抜け方など、年齢を重ねるうえでどうしても避けて通れない衰えはあるだろうが、荒木には、選手としての姿勢を後輩に背中で見せながら、中日が再び黄金時代を築き上げるまで1軍でプレーし続けてもらいたい。



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荒木雅博

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