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中日のGM制度は失敗だったのか ~落合GMを振り返る 終章~

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 果たして中日のGM制度は、失敗だったのか。  最近3年間の成績から判断すると、誰が見ても失敗という結論を出すだろう。落合GMも、3年間で結果を残せると踏んだからこそ3年契約にしたのだ。  3年間で結果を残せず、さらには自ら起用した谷繁元信監督が就任3年目で最下位に転落して途中解任となった事実は重い。

 しかし、本当に失敗であったかどうかは、あと2、3年の成績を見る必要がある。落合GMの任期は、2017年1月末であり、2月1日からキャンプインすることを考えれば、実質2017年の編成を終えて退任したということになる。  2017年の成績も、落合GMの編成と成績が直結するわけで、2017年が集大成と言っても過言ではない。

 また、落合GMがドラフトに関与したのは、2015年以降の選手であり、2017年の新人選手も含めて、彼らが本当に力を発揮するのは、今後2、3年の成長ぶりを見なければならない。  また、落合GMが招いたコーチの育成能力が結果として出てくるのも、今後、2、3年の結果を待たねばならない。

 一度沈んだチームを立て直すのは、極めて困難である。広島カープのように前回の優勝から25年かかったのは極端ではあるが、優勝から次の優勝まで10年以上遠ざかることは珍しくない。

 かつて、ダイエーホークスを率いた根本陸夫は、1993年から2年間監督を務めた後、王貞治に監督を譲って専務として編成を担当した。弱小チームだったダイエーは、根本の下で力を徐々につけて、根本がダイエーに来てから6年目の1998年にようやくAクラスの3位に入り、7年目の1999年にリーグ優勝を果たす。  本来は、このように6、7年かかるチーム作りを落合GMは、3年間でやろうとしたことに無理があったと考えるべきだろう。

 落合GMが退任したことにより、日本では今後、GM制度が日本球界には不向きであるという潮流が起きる可能性が高い。  日本ではGMの編成能力が効果を発揮して、リーグ優勝を果たしたという事例はまだないことも、その追い風になるだろう。

 こう書くと、日本ハムが2008年からGMを置いて、2009年、2012年、2016年とリーグ優勝を果たしているという反論が来るかもしれない。  日本ハムの好成績をGMの編成能力と言えなくもないのだが、日本ハムは、GMを置く前の2006年、2007年にも連覇を果たしており、元々強かった。  さらには、ダルビッシュ有や大谷翔平といった絶対的エースがおり、大事な試合ではほぼ確実に勝つことができた。  さらには、他球団と比較してドラフト運もあり、育成能力も高い。  そういった様々な要因が重なって、日本ハムは、ここ11年間にわたって黄金時代を築いてきたのである。

 GM制度が今後、再評価をされるなら、中日が2017年から2020年の間にリーグ優勝を果たした時だろう。  幸い、落合GMが編成したコーチ陣は、健在であり、監督は、落合の参謀と呼ばれた森繁和である。  かつてのダイエーのように、ここから中日が浮上することを期待したい。



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記事カテゴリ:
プロ野球
タグ:
落合博満

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この記事へのコメントコメント一覧

できれば在任中にもう少し結果が欲しかったが、意図は感じられた

前GM、ちょっと選手の評価軸に独自の癖は感じるものの、ドラフトで一貫して強く振れる野手を指名し続けた点は個人的に評価してます(下で燻っている友永や石川も、決して軽打に偏るタイプじゃないですし)。
それは、コーチの人選も含め、石岡や遠藤らが今キャンプで見せてくれている力強さに繋がっていると思います。

一方、就任時の選手層が中堅若手共に壊滅状態で、ある程度出来上がってる(歳のいった)選手を指名せざるを得なかったこと、そして何より自身の思想を周囲に伝えることが不得手だった点が、減点対象でしょうか。
森繁みたいな察する能力の高い人はレアケースで、自分の考えが強くあり、なおかつ頑固な谷繁前監督とは思想を共有することができませんでした。
どちらのやりたい事も理解できたし、何より二人とも好きな野球人なので、寂しい結末ではありますが。

谷繁政権時でハッキリ改善したのは、守備、そして投手の四死球率と奪三振率。選手層は投打共微増なれどまだ不足で道半ば。
こう振り返ると、10%底上げを謳った監督就任時と同じく、じっくり底上げする路線という意味ではとても「らしい」ですね。
現役時代と同じような、静かな去り際も含めて。

「中日のGM制度は失敗だったのか ~落合GMを振り返る 終章~」へのコメント

推測での話になってしまいますが

落合さんは3年で結果を残すつもりはなかったのではないかなと考えています。

本来であれば今年も谷繁が監督をやっていたはずで
谷繁が監督として一本立ちするまで
編成面でのバックアップ、森さんが現場でのバックアップそういう役割だったと思っています。

予想外といいますかフロントが谷繁を解任させてしまったので
予定が狂ったといいますか
それ以前にも上手く噛み合わなかったことも含め今に至るのかなと思います。

落合GMとして仕事をしたかどうかといえばこれからだと思っていて
2、3年をみてチームが上向いていくならばもちろん森さんの力を改めて評価しますが落合さんの編成は間違ってなかったと感じるのは当然ですね。

昨年、飛躍的に伸びた二軍の選手たちが今度は一軍の舞台で躍動してほしいです。

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