プロ野球の魅力を語る

落合GMを振り返る 1

このエントリーをはてなブックマークに追加

 2016/12/21、中日の落合GMの退任が発表された。  3年間の任期が満了し、中日が契約を更新しなかったからだ。

 中日が契約を更新しないという方針をとったことには驚きはなかったが、3年連続Bクラスという結果になったことは驚きがある。

 2013年オフに落合がGMに就任し、谷繁が監督、森繁和がヘッドコーチに就任したとき、私は、中日が再び常勝チームになることを疑っていなかった。

 かつての中日であれば、星野仙一が行ったように、大型補強を断行して浮上させることができたはずだ。  しかし、時代が変わり、新聞が売れなくなってきている今、大型補強をする予算はなく、予算をかけずに浮上させなければいけない、という難題があった。

 他の人なら不可能でも落合なら可能だと私が思ったのには理由があった。落合は、監督時代に2008年以降、福留や川上、ウッズ、中村紀といった主力選手が抜ける状況となりながら、チームを立て直してリーグ2連覇を達成した実績がある。

 おそらく、2013年オフの中日も、同じようなことを考えたはずだ。しかし、現実は、落合でも不可能であったという結果が残った。  高木守道監督の2年間で崩壊してしまったチームは、3年間で立て直せるほど甘くなかったということだ。  崩壊したチームを立て直すには、崩壊した期間の2倍はかかると思っていたので、もう1年落合GMを残して様子を見たかった気もあるが、そこは、最初に3年契約としてしまったからには、仕方のない話である。

 振り返ってみると、落合GMは、チーム立て直しの特効薬として、非情なまでのコストカットを行い、嫌われ役となった。特に監督時代に重用していた井端弘和を放出したのはその象徴でもあった。故障がちになり、高木監督との軋轢もあったことで、放出せざるを得ない事情もあった。

 その特効薬は、7月末までは貯金2を維持して効果を発揮していた。しかし、8月に入ると、和田、吉見、岩瀬、森野、エルナンデスとレギュラー選手が次々と離脱する事態に見舞われ、8月を7勝20敗と負け越して、前年と同じ4位に終わった。

 それでも、67勝73敗4分の借金6と前年の借金13から半分以下に減らして期待を持たせてくれる結果となった。

 落合GMは、就任早々にトライアウトで日本ハムを皮切りに3球団を渡り歩いた名外野手工藤隆人を獲得し、工藤も期待に応えて46試合で打率.308を残す活躍を見せた。  また、巨人の構想から外れていた小笠原道大をFAで獲得。代打の切り札として打率.301を残す活躍を見せた。  また、シーズン途中で獲得した捕手の武山真吾も、33試合に出場して強肩を武器に盗塁阻止率.412を記録する活躍を見せた。

 この調子で行けば、2015年は、もっと浮上できると思ったものである。



1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
プロ野球
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

結果としては残念ですが

 落合GMの退任は、管理者様も御指摘のとおり、卓越した野球観を持った落合GMであればドラゴンズを立て直せるかともいましたが、結果としては大失敗であったことは非常に残念でした。管理者様のコメントのとおり、中日球団からのカネのバックアップがない中での船出である点を割り引いたとしても、もう少し何とか中日球団はフォローできたのではないかとは考えます。
 ただ、白井オーナーが、8月ごろ、球団に白井オーナーと落合GMに対して超過激な脅迫状が届くなど尋常でない状況というコメントがあり、これが真実であれば、中日球団とすればコンプライアンス面から考えて、契約を更新しない=脅迫状に屈することなく、契約終了まで職責を全うさせるという選択は正しい行動だと考えます(仮に中日球団が落合GMを契約期間中に解任した もしくは 落合GMが契約期間中に辞任した場合、脅迫という犯罪行為に屈したことになると考えます。)。
 ただ、落合GMは退任しましたが大きなお土産を残してくれました。それは、途中で解任・辞任という選択をしなかったことで、森監督・小笠原二軍監督以下、優秀なスタッフがほぼ「残留」しただけでなく、森脇・土井・田村といった育成ができるコーチが就任できたことではないでしょうか。落合GMは中日ドラゴンズに在籍していましたが、森繁和は全くの外様です。森繁和の流出は今のドラゴンズにとっては死活問題であり、かつ、2018シーズンは落合GMの「後任」として中日球団のフロントに入り、かの根本陸夫の仕事をする余地を残したことは、数少ない功績の1つであると考えます。
 

こんな記事も読みたい

* 清原クン、頑張れよ。【ブラッサム・ウェイダーの戯言。】

【中日】2016年打撃陣の出塁能力と長打力を分析!【Stats and Index】

NPB経験者というが…【飛鴎乗雲】

高橋周平選手、輝いてほしい。【竜の咆哮はきこえるか?】

エルビス・アラウホ守護神 候補【春夏秋冬ドラ応援】

塞翁が馬と感じた中日 落合GM退任と雑感【いろいろ所持雑感】

お口にチャックしてください!!【竜の咆哮はきこえるか?】

落合GM退団と、フロント主導のチーム作りの難しさ【赤の血潮と、青の魂】

ブロガープロフィール

profile-icondensetsuplay

サイト『伝説のプレーヤー』管理人の犬山です。
よろしくお願いいたします。
  • 昨日のページビュー:544
  • 累計のページビュー:2325664

(09月20日現在)

関連サイト:伝説のプレーヤー プロ野球

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 中日の正遊撃手は誰になるのか
  2. 16球団構想に思う
  3. 外国人の遊撃手を獲得するという発想
  4. 大島洋平の7400万円は安いのか
  5. それでも中村紀洋の中日復帰を願う
  6. イチローの三塁打記録に大リーグのすさまじさを知る
  7. イチローをどう起用するか
  8. 方向転換が1か月遅かった中日
  9. あってはならない誤審を防ぐために
  10. 得点は打点以上に評価すべき記録だ

月別アーカイブ

2017
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年09月20日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss