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なぜまたもビデオ判定の末に誤審が起きたのか

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 昨年のデジャブのような光景がまた起きた。  9月17日の広島×中日戦での誤審である。8回裏に広島の丸佳浩が放ったレフトへの大飛球は、フェンス越えようとしたところで中日の外野手工藤隆人が追いつき、グラブに収めるかに見えた。  だが、外野席にいた観客がグラブを差し出し、グラブが交錯した末に打球は、観客のグラブに収まったのだった。

 通常なら守備妨害となるところではあるが、審判員のビデオ検証結果はなぜか本塁打。マツダスタジアムで、しかも、丸佳浩の自身初となる20号本塁打がかかっていたとあって、広島ひいきの判定、つまり誤審が起きた。

 この光景を見ると、どうしても2015年9月12日に起きた誤審を思い出してしまう。  私が1年前に書いたブログでは下記のように記している。


 あってはならない誤審が起きた。  9月12日の阪神×広島戦での誤審についてである。12回表に田中広輔の放った打球はセンターのフェンスを越えてスタンドに入っていたが、跳ね返ってグラウンドに戻ってきたため、インプレーで三塁打とされてしまった。  2010年から本塁打について、ビデオ判定が導入されているため、今回も当然ビデオ判定が行われたのだが、それにもかかわらず誤審となったのだ。 (中略)  現在は、テレビをはじめとするメディアがしっかりと映像や画像を撮っているから、真実はすぐに判明する。  問題は、審判員たちがビデオ判定に持ち込んだものの、誤審をしてしまっていることである。  甲子園球場だから阪神有利な判定で仕方ない、というのは、ビデオ判定をしなければ成り立つが、ビデオ判定をしながら誤審をしてしまうというのは、あってはならないことである。 ———————————————–

 今回も、いろんな角度から写真や映像が提供されていて、それを見れば一目瞭然で、ファンがグラブを出してキャッチしていなければ、中日の工藤によるファインプレーの外野フライであったことが判明する。

 幸い、リーグ優勝が決まった後であり、中日のCS進出も絶望となっており、試合も中日が勝利したことから大きな問題にはなっていないが、これが優勝争いの渦中やCS進出争いの渦中であれば、大きな騒動になるはずだ。仮に中日が敗れていたとしたら、まだ中日も順位は確定していないだけに、後々問題となっていた可能性もある。

 2年連続でビデオ判定の末、誤審ということになれば、もはやビデオに頼らない構造を目指すべきである。  マツダスタジアムは、フェンスが低く、外野手が本塁打の打球をジャンプして捕球できるのだが、観客もフェンス際で体をグラウンドに乗り出して捕球ができるという構造になっている。

 そうなると、今後も、またビデオ判定の結果、誤審になる可能性がずっと残ってしまう。  そうならないようにするには、観客にフェンス際2メートル程度は立ち入りできないようにするという方策が必要である。  もしくは、フェンスをもっと高くして、観客のグラブと選手のグラブが接触しないように工夫すべきである。

 この2年間でビデオ判定があまり信用できない代物であることが分かってきた。ビデオ判定に頼るのではなく、ビデオ判定が必要ない構造に変えることが誤審を防ぐ近道である。



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なぜまたもビデオ判定の末に誤審が起きたのか

たびたび失礼します。

今ふと気づいたのですが、「妨害がなかったらどうなっていたか」というのは妨害そのものの裁定後のことで、今回のことには関係ないような気がしてきました。私の解釈の間違いであればすみません。

なぜまたもビデオ判定の末に誤審が起きたのか

初めまして。私はあまりルールに詳しくない者ですが私見を書かせていただきます。

densetsuplayさんの書かれたことの中で、「体を競技場の方へ乗り出して」をどう解釈するかが焦点になると思います。競技場はどこまでなのか(フェンスまでという可能性もあります)、競技場と観客席の境界線はどこか、「乗り出す」のはグローブだけ競技場内にあることも含まれるのか、ということも関係します。

グローブだけを見ても明らかに黄色い柵を越えたかどうかは微妙ですし、体は明らかに観客席にあります。審判が「妨害はなかった」と言っている以上「乗り出していなかった」と判断されたと考えます。

もしくはグローブが競技場内(フェンス上部の黄色い柵まで、だとしたら)にあることで「乗り出している」と解釈され、「もし妨害がなかったらどうなっていたか」という観点で「野手は捕れていない」と判断されていれば結果はホームランです。

これらを考えると結構微妙な部分が多いので、「明らかに誤審」というのは私は違うと思います。審判が複数集まってスロービデオを見てホームランと判断したのであれば、誤審の要素は限りなく低くなります。

「これを妨害にしなければ、ぎりぎりでスタンドインする打球には外野手が捕れる打球でも観衆が競技場内に手を出して捕っていいことになってしまいます。」については私もそう思いますが、これはルールの不備です。相当ざっくりと書かれたルールですから、観客の邪魔が入ってもその都度「捕れていたはず」かどうか判断するだけでよいという見解だと思います。

もちろんこの観客がやったことは明らかに「プレイの邪魔」ですし、球場運営者から大きなペナルティが課せられるべきだと思います。中日ファンの方には非常に申し訳ないことをしてしまいました。

なぜまたもビデオ判定の末に誤審が起きたのか

いろいろ御意見ありがとうございます。
野球規則3.16には次のような記述があります。
「観衆が競技場内に入ったり、身体を競技場の方へ乗り出して野手の捕球を明らかに妨害した場合には、打者は観衆の妨害によってアウトが宣告される。」
 丸の打球がスタンドインしていたかどうか、工藤が捕球していたかどうか、に関わらず、工藤が捕球しようとしているときに観衆が競技場に身体を入れてしまっている以上、妨害と言わざるをえません。
 これを妨害にしなければ、ぎりぎりでスタンドインする打球には外野手が捕れる打球でも観衆が競技場内に手を出して捕っていいことになってしまいます。
 なので、どう見ても、誤審と考えております。
 「工藤によるファインプレーの外野フライ」だったというくだりだけは、中日ファンの私としての主観が入っていますね。申し訳ございません。これは、工藤があの後「捕れた」と言っていたのを信じての記述です。

なぜまたもビデオ判定の末に誤審が起きたのか

少しだけ映像を見ましたが、、、微妙ですね。

ただ「反論」されている方は、少しだけ勘違いしています。
スタンドに着弾するまでは「インプレー」なんです。
スタンド中段とかなら「明らか」ですから問題が無いのですが、ああいう微妙な打球の場合、触ってはいけませんでした。
工藤選手が捕球出来たかどうかはわかりませんが、過去にもスタンドにグラブを突っ込むようにして「ホームランを捕った」ファインプレーがありましたが、その可能性を「邪魔」した事は否めません。

「誤審」、、、かどうかは分かりません。
映像判定で色々なケースを勘案して判定したんでしょうし「妨害」の可能性も協議したと思いますから、、、ねぇ。

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