2006年12月04日
最終節、首位浦和レッズを勝ち点3差、得失点5差で追いかけるガンバ大阪は、浦和のホームにやってきた。
ガンバの逆転優勝の可能性は、3対0での勝利以外になかった。
開始直後からガンバはハイペースだった。先制し、押し気味に進めていたガンバに、レッズサポーター以外の誰もが「いけるかも?」と思えたのではないだろうか。
しかし、ガンバの守備の要、シジクレイの身体は限界だったようだ。先制6分後にはポンテに簡単にかわされて同点においつかれ、前半最後にはワシントンに2失点目を喫した。後半のはじめに自らピッチを出て続行不能の合図をベンチに送っていた。
前半をビハインドで終えた試合に諦めムードな雰囲気を感じていたが、シジクレイがピッチを去ったことで今シーズンのJリーグが終わった。
眉間に刻まれた深い皺が印象的だった。
ガンバの最終成績は、20勝6分8敗の勝ち点66で首位と6差の3位。
ホームで12勝4分1敗、アウェイで8勝2分7敗と申し分ない。
80得点はトップの川崎フロンターレ(84)に次いで2位。3位ジュビロ磐田(68)以下を大きく引き離している。
なかでもワシントンとともに得点王となったマグノアウベス(26得点)、播戸(16得点・7位)のツートップは、川崎Fのジュニーニョ(20得点・3位)、我那覇(18得点・4位・日本人最高)のコンビを合計得点で上回ってJリーグトップだ。
48失点はリーグ5位と上位だが、浦和(28)には大きく引き離されている。
ガンバ大阪というチームは、高い個人能力の外国人選手とそれを支える充実した中盤だと思える。
来年は、圧倒的な攻撃力をそのままに失点を減らしていく方針だろう。
そしてマグノアウベスやシジクレイが戦線を外れたときにも、チーム力を落とさない控えの充実が課題と見る。点を取れる3人目のFWと1対1に強いDFの補強という準備が必要ではないだろうか。
posted by 一里 |14:27 |
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2006年11月27日
ラス前のこの節、最大の功労者は2位G大阪だ。
G大阪はロスタイムの勝ち越しゴールで勝ち点3を奪い、最終節の直接対決に優勝の望みを託す。最終節を前に、Jリーグ制覇の行方は最高の展開をみせている。
面白いスポーツは2位が強くないといけない。
独走を許すような展開は、興味が冷めやすいのだろう。
大相撲の記事は「横綱独走でしらける」なんてひどい表現も聞く。
J1は独走ではなく川崎Fを交えた三つ巴が続いたが、
そういう意味でもG大阪は最高の仕事をした。
浦和対FC東京がスコアレスドローでホイッスル。味の素スタジアムは静まり返る。
テレビがG大阪対京都の中継に変わる。このとき2対2の同点でロスタイム。
このまま終われば浦和の優勝が決まる。
テレビは青いユニフォームが京都のゴールキーパーをかわすシーンから始まる。
ゴールを決めればG大阪の勝利は間違いない。
ゴールへの角度が悪くなり、態勢を整える間に京都の選手が自陣前に集ってくる。
時間は刻々と過ぎていく。
「早くゴールを!」と気持ちが昂ぶる。
焦る。
その青いユニフォームは、ボールを浮かす。何か走りこんでくる。ゴールに刺さる。
万博記念競技場ドッカン。
味の素スタジアムは放心。
ロスタイムの勝ち越しゴール!
G大阪が土壇場で勝利を強引に引き寄せる。
優勝は最終節へ持ち越し決定!
90分の素晴らしいドラマを堪能させてもらいました。
首位の浦和は、勝ち点差5の2位G大阪がこければ最終節を前に優勝が決まる試合だった。一方のG大阪は、京都に勝つことが最低条件だった。
アウェイの浦和は引き気味に試合を進めていて、時折少ない人数でゴール前までボールを持っていく感じだった。この試合の中では浦和DFの闘莉王が目立った。
ミドルシュートを顔面でブロックするは、前半の途中には前線に上がるなど、いつも通りに闘志を燃やしているようにみえた。でも、少し苛立っているようにも見えた。
試合後は、「こんなサッカーはもうやりたくない。情けない」(デイリー)、「引き分けでイイと思うやつらがいたら間違い」(日刊スポーツ)などとコメントしている。
このコメントに表れている雰囲気が、優勝へのプレッシャーだったのか。
このような結果に繋がってしまったのだろうか。
最終節の優勝をかけた浦和とG大阪の直接対決は、
G大阪が3点差で勝利を収めない限り浦和が優勝する。
可能性の問題ではない。
最後まで1点を、勝利を求めてやってきた最強の2位が、次節で首位と対戦する。
浦和には、そのG大阪を倒して最強チームの証明をしてもらいたいと願う。
posted by 一里 |19:54 |
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2006年11月21日
旬を過ぎたが、2006年の全7戦を終えて
オシム監督の選手選考を検証していきたいと思う。
オシム監督の初めての代表選手選考は13名だった。
2006年8月4日に新生日本代表が強烈なインパクトとともに誕生した。
誰もが予想しなかった人数だ。
(千葉、鹿島、G大阪、海外組、U21世代は選考外)
「11人以上いるので試合はできますよ。この13人は90分走れる選手です」
この話を聞いた時、新しい日本の誕生に驚きと喜びを覚えながらも、
この13名がどれだけ生き残るのだろうか、と思った。
GK(2名)川口能活、山岸範宏
楢崎の名前が無いので世代交代するかと思いきや、
初選出の山岸もそれほど若くは無いことに違和感があった。
経験と完成度の高さを重視しているのか。
7戦を経て、二人とも残っている。
DF(4名)三都主、坪井慶介、闘莉王、駒野友一
坪井が怪我で外れている以外は、メンバーに変更がない。
前回のサウジ戦では3名ともスタメンだった。
MF(4名)田中隼磨、今野泰幸、小林大悟、長谷部誠
小林はアウェーでのサウジ戦(0-1で敗戦)以来、代表に呼ばれなくなった。
チームの状況が現在15位と悪いのもあるのだろう。
残りの3名は現在も選出されている。今野は前回スタメンで、
長谷部は控えでありながら、存在感を発揮している。
一方で田中隼は初戦以来、出場がなくなっている。
この中盤は千葉・川崎Fの台頭が目立つ。
FW(3名)我那覇和樹、佐藤寿人、田中達也
得点ランキング上位から選出した中では、怪我から復帰した田中達は異色だった。
オシム監督の評価が高いのだろう。現在は呼ばれていない。
我那覇、佐藤寿は代表に呼ばれながらもJリーグで得点ランキング上位に位置している。
厳しい日程の中で結果を出し続けるこの二人はもっとも評価できるだろう。
初めて呼ばれた13名のうち、3名が怪我などで選にもれているが、
生き残りは代表の中心メンバーとして活躍していることは間違いない。
つまり、チームとして、選手選考のブレが無いと検証できる。
*追加召集(6名)栗原勇蔵、青山直晃、中村直志、鈴木啓太、山瀬功治、坂田大輔
ちなみにこの追加召集された6名の中では、鈴木啓が全試合スタメン出場している。
その他の選手は、青山が3回呼ばれた以外は、選に漏れている。
posted by 一里 |20:12 |
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2006年11月15日
日本代表戦 11月15日
対サウジアラビア戦直前
オシム監督就任後3ヶ月を経て7試合目に当たり、これまでの戦績は4勝2敗。
本日のサウジアラビア戦は、オシムの蒔いた種が少しずつでも芽を出す試合になると考えている。
が、新メンバーが加わり新しい種が蒔かれている。
これまでの選手起用とポジションごとの今後の方向性を
個人的見解と希望を混ぜて紹介する。
▽フォワード(FW5名)
名前(年齢・所属) 代表(選出:出場:得点)、J最近5試合(出場:得点)、全得点
巻 誠一郎(26歳・千 葉) 代表(5:5:0)、J(5:0)、12点
我那覇和樹(26歳・川崎F) 代表(6:5:1)、J(5:4)、17点
佐藤 寿人(24歳・広 島) 代表(6:6:1)、J(4:2)、16点
高松 大樹(25歳・大 分) 代表(0:0:0)、J(4:2)、12点
前田 遼一(25歳・磐 田) 代表(0:0:0)、J(5:2)、12点
これまでは巻、我那覇、佐藤寿の3名がFWの核として選出され出場を続けている。
そして田中達也(浦和)に代わりここ2試合は播戸竜二(G大阪―怪我)が選出され、先発したインド戦で2発決めた。今回は高松と前田が初選出されFWに身長180cm台が4名となった。
1トップを張れるFW4名によるサバイバルが見られるはずだ。オシム流を熟知している巻が一歩リードしているかもしれないが、そろそろ蒔いた種が芽を出す頃……つまり戦術理解度での優位性は無くなりつつあってもおかしくない。
メディアでは巻と我那覇の2トップなんて話もあるが、播戸が怪我した今、Jでも結果を出している佐藤寿をスタメンから外すことは考えづらい。
オシム監督は、このポジションの選手を点取り屋に育てているようには見えないにしても、日本代表FWに選出されるにはJリーグでゴールを決めなくてはならない、という簡単でハッキリした図式を見せている。
▽ゴールキーパー(GK3名)
名前(年齢・所属) 代表(選出:出場:失点)、J最近5試合(出場:失点)
川口能活(31歳・磐田):代表(6:6:2)、J(5:9)
山岸範宏(28歳・浦和):代表(6:0:0)、J(5:7)
西川周作(20歳・大分):代表(2:0:0)、J(4:4)
スタメンは川口と確信。これまでの起用法を見る限り、川口には全幅の信頼を寄せていると思われ、2007年のアジア大会本戦まで守護神の座は譲らないと予想できる。
山岸範は緊急用と推測。ディフェンスライン浦和勢との連携面に強みもあり。
西川は将来の守護神候補。躍進する大分の守護神。代表に選出して育てに育てまくると思われ。世代交代はアジア大会本戦後かW杯までいってしまうか。
はたまた……
▽ディフェンダー(DF6名)
名前(年齢・所属) 代表(選出:出場:得点)、J最近5試合(出場:得点)、全得点
三都主アレ(29歳・浦 和) 代表(6:6:2)、J(5:0)、5点
加治 亮 (26歳・G大阪) 代表(3:3:0)、J(4:0)、1点
田中闘莉王(25歳・浦 和) 代表(4:4:0)、J(4:2)、7点
駒野 友一(25歳・広 島) 代表(6:5:0)、J(5:0)、1点
伊野波雅彦(21歳・東 京) 代表(0:0:0)、J(3:0)、1点
青山 直晃(20歳・清 水) 代表(3:0:0)、J(5:0)、0点
代表4戦目のイエメン戦まで坪井(浦和)と闘莉王に加えて、駒野や加治が守備的なポジションで出場しているが、坪井と闘莉王が怪我で抜けてからの2試合は、水本(千葉―怪我)や今野(東京)が加わっている。
今回の登録で闘莉王と青山以外はDFなのかMFなのかわからない。
今日の試合では、闘莉王の相方にこれまで出場がなかった青山が代表初スタメンで登場!!なんてことになるかもしれんと秘かに期待している。
オシム監督はDFに守備だけを求めておらず、展開によっては試合終盤に攻撃するDF(主に闘莉王)なんてシーンが見られるはずだ。
最終ラインは闘莉王を中心に、青山や水本など守って攻められる若手の成長を待っていそうだ。
海外には中田浩二(スイス)がセンターバックとしてチームの核になって活躍している。今後の召集と、その際に新チームへどうフィットするか期待されるところだ。
▽ミッドフィルダー(MF10名)
名前(年齢・所属) 代表(選出:出場:得点)、J最近5試合(出場:得点)、全得点
羽生直剛(27歳・千 葉) 代表(5:4:0)、J(4:1)、6点
中村憲剛(26歳・川崎F) 代表(2:2:1)、J(5:1)、8点
鈴木啓太(25歳・浦 和) 代表(6:6:0)、J(5:0)、1点
野沢拓也(25歳・鹿 島) 代表(0:0:0)、J(5:2)、5点
阿部勇樹(25歳・千 葉) 代表(5:5:1)、J(5:3)、10点
田中隼播(24歳・横浜M) 代表(6:1:0)、J(5:0)、4点
今野泰幸(23歳・東 京) 代表(2:2:0)、J(5:3)、5点
山岸 智(23歳・千 葉) 代表(2:2:0)、J(5:1)、6点
長谷部誠(22歳・浦 和) 代表(6:3:0)、J(4:0)、2点
本田圭祐(20歳・名古屋) 代表(0:0:0)、J(5:0)、6点
これまで阿部、鈴木、三都主に遠藤の4名が中盤の核として出場していた。
ここ2試合では中村憲と山岸智が台頭し、活躍している。遠藤が病気の今は、この5名が核になっていると思われる。長谷部や羽生も交代出場でチームに貢献している。
山瀬功治(横浜M)や小林大悟(大宮)、佐藤勇人(千葉)、二川(G大阪)、梅崎司(大分)を押しのけて野沢(鹿島=新体制で鹿島からは初召集!)と本田(名古屋)が招集された。
オシム監督が率いるチームの特徴として、ポジションに拘らず点に絡むシーンが増えていくと思われる。むしろ、中盤の選手のゴールが増えていくはずだ。
守備的な阿部、鈴木を核に、山岸や羽生のような走って周りを活かせる選手を育てているように思える。
ワールドカップの頃には、中村俊輔(28歳・スコットランド)や松井大輔(25歳・フランス)など、エクストラキッカー(EXと略してみる)と呼ばれる技術の最も高い選手が加わり、日本代表を構成するだろう。本田もこのEXの部類か。
その頃には、どんなEXが加わっても、EXがチームを最大限に活かせるだけでなく、逆にEXがチームに活かされているようなチームになる(と思われ)。
それにしても今日の試合までは結果を重視しなくてよい時期だと思う。
新しい選手をバシバシ使って、来年のアジアカップに向けて新しい種を蒔き、貪欲に刈り取っていきたい。
posted by 一里 |16:12 |
日本代表 |
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2006年11月11日
Jリーグ第30節・横浜Fマリノス対、首位浦和レッズのこの試合、
とにかく闘莉王がたくさんいた。
1点を追う横浜は後半残り15分、立て続けに攻撃3選手を投入。
久保竜彦選手、田中隼磨選手、坂田大輔選手の加わった横浜は圧倒的に攻めたてる。
セカンドボールを拾っては放り込み、拾っては放り込んだ。
時間は刻々と過ぎて行ったが、選手交代の意図がはっきりした横浜は
怒涛なまでの波状攻撃を繰り返していた。
必死に攻めあがる横浜を応援せずにはいられない心境になった。
しかし、そこには闘莉王がとにかくたくさんいた。
解説「横浜がクロスを上げる。闘莉王クリア!」
解説「セカンドボールを拾った横浜、クロス。闘莉王の頭!!」
解説「横浜クロス。また闘莉王が!!!」
解説「横浜上げる。はい、闘莉王!!!!」
解説がこういったかどうか覚えていないが、
ほとんどの攻撃は闘莉王の頭が砕いていった。
試合終了の笛は、ロスタイムの3分を過ぎて少したった頃、
ボールがハーフウェイラインまで久しぶりに近づいたときに鳴った。
スタジアムには勝利の歓声ではなく、
忘れていた息を吐き出したような音が響いた気がした。
波状攻撃を守りきった首位浦和レッズには、
強さを感じさせられた試合になった。
選手の意志と監督の采配(選手交代)が合致しているように見えた横浜Fマリノスは、結果が出なかったものの応援したくなる戦い方をするチームに思えた。
すばらしい試合を観れて、とても嬉しい。
posted by 一里 |18:03 |
Jリーグ |
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2006年11月06日
古来から伝わる諺だ。
大きい組織の下っ端よりも小さい組織のトップの方が、やりがいがあるという意味だ。
自身の働き場所を考えた時、いつも浮かんでくる言葉だ。
海外にはさまざまなレベルのリーグ、そしてチームがある。
サッカー選手が海外チームに移籍するときは何を基準にするだろうか。
強いチームに所属できても試合に出られなければ、意味がない。
試合感も無くすだろうし、何よりも試合で成長する時間を無駄にしている。
一方で弱いチームなら試合に出られる。
しかし、レベルの低いところで試合に出ても、成長には繋がらない。
本当にそうなのだろうか。
友人や教え子、後輩など身近な人が海外チームに移籍する際に、私が相談に乗る立場だとしたら、そんな基準では判断できないし、相談に乗ることもできないだろう。
日本人選手が海外チームに所属するようになって、海外リーグのレベルがだいたいわかるようになった。
名前の聞かないリーグはレベルが低いのか。
そこだと成長できないのか。
有名なリーグなら強くなるのか。
一つ言えるのは、強い意志さえ持てれば、どんなリーグやチームででも成長できるだろう。
メディアで中村俊輔選手の声が多く聞けるようになった。
言葉の端はしに強い意志が感じられる。
スコットランドのリーグで活躍する彼は、もっともっと光があたることだろう。
彼ほどに強い意志を持って、真摯にサッカーに取り組んでいければ、
今後、代表に選出されなかったとしても彼のプレーに一片の曇りも感じる必要は無い。
新しい職場への移籍を考えた時に、
中村俊輔選手の頑張り方が、私を奮い立たせてくれる。
posted by 一里 |17:12 |
海外の日本人選手 |
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2006年10月31日
「点を取るだけがフォワードの仕事だと思えない」
「(ゴール前で)待つことは性に合わない」
こういった考えを持つフォワードは、欧米などの強豪国では通用しないそうだ。
「いいじゃないか、それはそれで」
オシム監督は日本人にそうメッセージしている。
点を獲るべきフォワードそれじゃあ、どうやって点を取るんだ?
至極当然の疑問だが、その答えはジェフユナイテッド千葉・市原の試合に隠されている。
象徴的なのが、津波のように次から次へと押し寄せる、人数かけた攻撃の繰り返しだ。
少ない決定機に高い技術で1点を獲るサッカーは、世界で通用するストライカーか、相当な強運の持ち主がいないと成り立たない。
日本には世界的なストライカーがいるのだろうか。残念だがいない。
決定力不足と言われて久しい日本が、そういうサッカーでワールドカップを制することは、まったく想像できない。
しかし、決定力不足なら決定機を多く作り出せばどうだろう。
技術の高くない選手が、多くの決定機で1点を獲るサッカーならば、90分間走り続けられるスタミナと知性、それに全体の意思疎通があれば成り立ちやすい。
そして、この3つは多くの日本人が得意とする肉体構造、分野、考え方ではなかったか?
フォワードの高原選手。彼ひとりの攻撃で通用しないなら、柳沢選手が絡んでいけばいい。
中村選手、中田選手、小笠原選手と次々に攻撃参加していけばいい。
足りないなら福西選手やディフェンダーの選手まで、それこそみんなで1点を獲りにいく。
どんなに優秀なディフェンダーでも一度に二人の相手はできない。
ドイツ大会に出場した日本代表の選手たちは日本のトップクラスだったはずだ。
その彼らの特徴を最大限に活かせるチームづくりがされていたら。
決定力不足、フォワードの力不足を嘆くぐらいなら、組織として機能しないチームを嘆きたい。
現在の日本代表には天才的なフォワードはいない。
天才的なフォワードがいれば、通常なら当然、チームの核になるだろう。
その人物の存在こそが、チームの戦術とまで言われるかもしれない。
だが、一国の代表なら話は別だ。その選手が怪我したときに、代わりの選手がいない――チームの戦術が無くなる――なんて事態は組織して成り立たないからだ。
天才的な選手の出現を待ち望むぐらいなら、今、存在する選手たちでチームとしての機能を最大限に発揮できるように作り上げていく。
極めて現実的だが、確実な成長が見られる。
オシム監督の作り上げるチームは、そんなチームなんだろうな。
「日本化」のキーワードを基に、私はこう解釈した。
posted by 一里 |18:55 |
日本代表 |
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2006年10月27日
帰化――代表チームの結果が出ない時にしばしば使われる単語。
「技術の高い選手を帰化させて代表チームの強化を」
という意味で多くの場合、自国代表チームを蔑んで使われている。
「上手な選手を帰化させれば、そりゃ強くなるさ。
しかし、そんな応急処置で日本の力は強くなるのか。
帰化選手にポジションを一つ奪われることは、
代表試合での成長のチャンスを一つ無くすようなものではないか」
そんな、瞬間的に反発するような気持ちが芽生えてから、
現日本代表には三都主アレサンドロ選手がいることを思い出した。
これまで日本代表には、ラモス瑠偉選手や呂比須ワグナー選手が、
帰化選手として日本サッカーに大きく貢献されている。
彼らの高い技術、素晴らしいスピリッツ、強いサッカーは
ファンを増やし、リーグのレベル底上げ、サッカーの質の向上などに繋がり、
現在の日本サッカーに至った一つの功績と考えられるのではないか。
また、帰化選手ポジションを奪われて出場機会が減ることになった選手は、
ポジションを奪い返すべくさらなる実力向上を目指すだろう。
そして、Jリーグなどで三都主選手と対戦することで、
抑えたり、突破したりすることで自信を付け、
今以上の力を身につけていくだろう。
前節10月21日の川崎フロンターレ対浦和レッズ戦で、
三都主選手(浦和)とサイドの攻防を繰り広げた
森勇介選手(川崎)の戦いが面白かった。
豊富な運動量とスピードで三都主サイドを度々突破し、
後半早々には逆転弾をお膳立てして、交代に追いやった。
川崎には森勇介選手がいることを知らしめた戦いになった。
この試合で三都主選手の存在が、
森選手のレベルの高さを表す尺度になったわけだ。
自国代表を侮蔑するように使われる「帰化」は、
間違った表現の使い方だ。
日本サッカーのために、人生を賭して国籍を変え、
そして数々の功績を残した選手に対する敬意の念があるなら
前向きな使い方をしたいものだ。
最後に、
ワールドカップ初出場を決めた1997年の日本代表チームに、
多大な貢献された呂比須ワグナー選手に最大の敬意を込めて。
posted by 一里 |17:43 |
日本代表 |
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2006年10月24日
オシム氏が監督就任会見で最初にやることとして挙げた
日本化とは、具体的に一体何だったんだろうか。
日本人には良いフォワードが育ちにくいと言われる。
ゴール前でボールをジッと待って、点を取るためだけに存在するフォワードだ。
ヨーロッパや南米には、そういった点取り屋が必ずいて、日本にはいない。
「点を取るだけが仕事だと思えない」日本人フォワードの発言だ。
嘆くべきところにも思えるが、逆に考えてみる。
チャンスメイクをするフォワード。
味方を使う。視野の広さを持つ。
点を取るのは誰でもいい。
ゴールを決めるのはポジションに拘らない。
いくつかのキーワードを想定して、
現代表のメンバー構成を考えてみる。
そこでオシム監督の構想、日本化の輪郭が見えてこないだろうか。
なぜ、現メンバーが選ばれているのか。
うまい選手ではなく、チームに貢献できる選手だからだろう。
そして、この日本化とは、
ドイツワールドカップに出場した日本の選手に向けて
強烈な一つのメッセージを持っていると思えてならない。
キーワードは「決定力不足」だ。
(続く)
posted by 一里 |09:39 |
日本代表 |
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2006年10月18日
サッカーマガジンとサッカーダイジェスト。
この2誌を読み日本サッカーの情報に触れる愉悦に満ちた時間が
私の生活の一部に組み込まれつつある。
しかし、さらに贅沢なことを言わせてもらいたい。
私の火曜日は、サッカー雑誌で始まる。
通勤時間の退屈は、この雑誌たちが極上の時間に変えてくれる。
駅の売店に飾られた2誌のどっちかを電車に揺られながら読む。
お気に入りのチームや気になる選手の記事が、喜びと愉しみを与えてくれる。
だが、同日に2誌買うほど裕福な家庭環境なわけではない。
なので、手に取るのがキヨスクか、後の本屋かで両誌の命運は別れる。
今週、駅の売店で手に取った雑誌は
中村俊輔選手が表紙になっている緑色のサッカーマガジンだった。
残念ながら選ばれなかったもう1誌は、
本屋などでの立ち読みで済まされる運命だろう。
ここ5,6週はどうやらサッカーマガジンが連勝しているようだ。
選択のポイントは表紙の印象だけだ。内容に差は無い。
というか、購入時は一瞬で、中身の差まで吟味できない。
どっちの雑誌を買っても大概、満足できる。
あ、今思い出したのだが、
今週号のサッカーマガジンに一つだけ不満を言わせてもらうならば、
毛もじゃ男のシャワーシーンを眺めて喜ぶ趣味は無い。
それがかつての英雄であってもだ。
これだけは誰かに言いたかったのだ。スッキリした。
しかし、どちらかの雑誌を違う曜日に発売にしてくれれば、両誌とも確実に買う。
週5回の出勤のうち、2回はサッカーに触れて楽しめるようになれば、何も言うことはない。
posted by 一里 |16:36 |
サッカー情報誌 |
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