2009年02月19日

「bjリーグ」 個人タイトルの行方

■シーズン終盤に向け、気になるタイトル争い


2008-2009シーズンも各チーム32試合を消化し、イーストは浜松と東京の首位争い、ウエストでは沖縄の独走に待ったをかけるべく、高松が怒涛の連勝を続けているなど上位争いが混沌とする面白い展開となっている。

そんななか、選手個々がチーム内での自分の役割が見えてくる時期でもある。オフェンスで第1オプションとして得点を取る役割の者。ベンチから6thマンとして流れを作る役割の者。スタッツには表れないところでの駆け引きが重要になってくるバスケットボールにおいて、目に見えない所でのディフェンスなどでチームに貢献する者など、役割は選手の数だけ存在する。

とはいうものの、ブースターにとって、数字で読み取ることができる個人タイトル争いは非常に気になるところである。これまでの戦いぶりや、チームの成績を加味して各タイトル王の予想をしてみたい。




■際立つ浜松・マイケル・ガーデナーの躍進ぶり


まずは主要3部門。

『得点部門』
福岡を支える絶対的エース、マイケル・パーカー(ライジング福岡)が平均26.4点を挙げトップに立つ。3位につけるのは、23.7点のマイケル・ガーデナー(浜松・東三河フェニックス)。昨シーズン、この二人が同じチーム(2007-2008シーズンは共にライジング福岡所属)にいたことは今考えれば驚異的だ。

大阪エヴェッサを支えるリン・ワシントンは25.0点で2位。ジョン“ヘリコプター”ハンフリー(東京アパッチ)は、サポーティングキャストの充実でセルフィッシュなプレイがなくなり、チーム自体の成績も上がったことから21.3点にとどまっている。

さらに上位には、22.0点のボビー・セント プルー(仙台89ERS)、20.8点のレジー・ウォーレン(埼玉ブロンコス)など、やはり各チームの外国人エースが名を連ね、今のところ日本人選手が入り込む余地は全くない。


『アシスト部門』
得点ランキング3位のガーデナーが、1試合あたり7.4本ものアシストを記録してダントツのトップに立つ。今季はトリプルダブルを達成するなど、bjにその名を刻んだガーデナーは、オールラウンドでの活躍で首位・浜松の立役者となっている。

昨季のキング澤岻直人(沖縄・琉球ゴールデンキングス)は4.8本、一昨年富山グラウジーズに在籍していた大阪のナイル・マーリーが5.2本、逆に大阪から富山に移籍した宍戸治一が4.9本と健闘している。また、リーグ有数のシューターである岡田優(高松ファイブアローズ)が、澤岻に並ぶ4.8本を記録しているのも評価できる。


『リバウンド部門』
今季から仙台に加入したクリス・ホルムが平均16.4本で、昨季タイトルを獲得した数字とほぼ同等の14.2本をマークするゴードン・ジェームス(埼玉)ニック・デービス(東京)など歴代のキングを押さえてトップに立っている。




■日本人選手が死守したいタイトル


『スティール部門』
ここでも昨季、この部門で2位だったガーデナーが平均2.6本でトップ。攻守に渡っての活躍が数字にも如実に表れている。スティール部門では外国人選手が居並ぶなか、JBLの経験が長い大口真洋(浜松)が2.2本で4位と検討が目立つ。アシスト部門でも2位につけるラシード・スパークス(高松)が2.3本でここでも2位。昨季2.6本でキングに輝いたパーカーが2.3本、澤岻も2.2本を記録している。


『フリースロー部門』
ここは青木康平(東京)の定位置で、目指すところはマイケル・ウィリアムズ(当時NBAミネソタ・ティンバーウルブズ所属)が持つ世界記録の97本連続成功のみだ。高校の後輩でもある竹野明倫(新潟アルビレックスBB)がわずかの差で追う。


そして『3ポイント成功率』では、今シーズン、リーグ1番の成長株といっていい沖縄の金城茂之が42.2%で悠然とトップに立つ。ここでも竹野が40.5%で2位につけている。昨シーズン2位のセント プルースパークス庄司(埼玉)などを含め最後まで分からない争いになりそうだ。このタイトルは日本人選手が連続で獲得しており、今季も死守したいところだ。




■今シーズン最も輝く選手はだれになるのか


そして楽しみな『ベスト5』、『シーズンMVP』には誰が選ばれるのか? 昨シーズンのベスト5のうち、今季リーグでプレイする選手は澤岻ウォーレンのみ。昨シーズンは日本人選手として唯一名を連ねた澤岻、一昨年は青木が受賞と、日本人選手がひとり入るのが通例となっており、はたして今季は誰がそのポジションにおさまるのか。やはり澤岻、青木、さらには金城などが候補か。

ポジション別にピックアップすると、以下のようなメンバーから選出されるのではないか。だが、これはあくまでも現段階での話になる。

・マイケル・ガーデナー(浜松)ラシード・スパークス(高松)澤岻直人(沖縄)青木康平(東京)リン・ワシントン(大阪)マイケル・パーカー(福岡)レジー・ウォーレン(埼玉)ボビー・セント プルー(仙台)ゴードン・ジェームス(高松)ジェフ・ニュートン(沖縄)クリス・ホルム(仙台)

昨シーズンの『シーズンMVP』には、今季からドイツリーグでプレイするマット・ロティック、超万能選手のマイキー・マーシャル、沖縄に移籍し活躍を見せるジェフ・ニュートンら、そうそうたるチームメイトを抑え、大阪を3連覇に導いたワシントンが選ばれている。

今シーズンの最有力は、ファイナルまで駒を進め優勝する事が最低限の条件となるが、現時点では間違いなくガーデナーを差し置いて他にいない。だが、チームの最終成績いかんでは、上記のベスト5候補の中から別の選手が選ばれることになるだろう。

成長過程のbjリーグにとって、選手全体の質も年を追うごとに上がっていっている。今後はぜひMIP賞(最も成長を遂げた選手)も設けてほしい。シーズン終盤戦に向け、プレイオフ争いと共に各タイトルの行方にもいっそうの注目が集まりそうだ。

posted by ララ |03:38 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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