2010年03月24日

Morning Glory  〜午前中のザ・ガーデン

  突然ですが、個人的な事情により明日より一時帰国いたします。
 たった1週間だけですが。。。

 またも中屋ジム新進気鋭のプロモーターのご好意のおかげで、有明コロシアムでの亀田対ポンサクレック戦など生観戦できる予定(そのために帰るわけじゃないですよ、念のため(笑))。

 時差ぼけが治ったと思ったら終了しそうな短期滞在なのですが、日本の皆さまどうぞ宜しくお願い致します。

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 で、NYで迎える3月最後の日となった今日(いちいち大げさですみません(笑))、朝からデンバー・ナゲッツの練習取材に行ってきました。

 しかし10時からシュートアラウンド開始と聴いていたのに、行ってみたら「11時に変わった」と。Twitterを見てくれた人はご存知と思いますが、この土壇場での変更のおかげで、1時間余計に待つ羽目となってしまいました。


 まあこのおおらかさにももう慣れましたがね。渡米直後はカリカリしたものだけど、こっちではいちいち腹を立てていたらキリがない。大切なのはアクシデントがあったときのための準備を怠らず、その時間を有効に利用すること。

 結果として、無人の朝の美しいマディソンスクウェア・ガーデンが拝め(目映い光量に照らされたコートは例えようもないほど奇麗でした)、空いた時間でコーヒー&クロワッサン&NYデイリーニューズの静謐な時間を過ごし、その後のインタヴューも上手く行ったのだから、まずは万々歳でした。

 あとこれもTwitter上で書きましたが、ナゲッツのJRスミスが、ガーデンの通路に飾られたニックスの伝説的な選手たちのポートレイトを時間をかけて一生懸命に見つめていたのも印象的でした。

 勝手な解釈ですが、彼がNBAの歴史に敬意を払っているように見えたもので。特に才能は抜群のJRにとって、「最も足りないものはゲームへのリスペクトなんじゃないか」と個人的に常々感じて来ただけに。。。

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 そして、夜のゲームも接戦となり、ニックスが格上のナゲッツに勝利。
 地元ファンも総立ちで大喜び。もう完全な消化ゲームなのに、それでも接戦の試合に心の底から一喜一憂してくれるのがこの国のスポーツファンの素晴らしいところですよね。優勝争いから離れても、その1戦に心を砕いて観戦する。

 一方、打倒レイカーズの一番手と目されるナゲッツはニックスに負けてしまったのは頂けない(ジョージ・カールHC不在とはいえ)。試合後の選手たちは不機嫌だったこと。やっぱり朝に必要な取材を終わらせておいて良かった。。。

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 というわけで、これから荷造りに入りますの今夜はこの辺で。
 報告のためだったので、内容の乏しい記事ですいません(笑)。
 
 運が良ければ日本でお逢いしましょう!



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2010年03月22日

マッグレディに欠けていたもの 〜Tーマックが古巣と対戦

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 今日はMSGでニックス対ロケッツ戦。
 トレーシー・マッグレディが古巣を相手にプレーするということで、消化ゲームながらそれなりに大きな注目を集める一戦となりました。


 昨年12月に膝の故障からロケッツに復帰したTマックですが、その後も満足なプレータイムを貰えず。
 結局今季はロケッツのメンバーとしては6試合に出場したのみで、以降はチームから離れたまま、ついに今年2月にニックスに移籍の運びとなりました。
 
 そんな紆余曲折を経て、いわばリベンジ戦とも考えられる今日のゲームーーー。

 Tマック本人も「単なる1試合だよ」と一応は述べつつも、「僕がこれまでフランチャイズのためにやって来たことを考えれば、ロケッツに正当に扱わってもらったとは思わない」と本音もチラリ。

 一方のロケッツのリック・アデルマンHCの方は、こんな発言。
 「私たちの間になにか個人的な問題があったわけではないよ。トレーシーはすぐに満足なプレーができるとは思わなかっただけさ。試合で貢献できると思っていたら起用していたよ」

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 Tマックの気持ちも分かりますが、ただ背景をよく考えれば、ロケッツの方針は十分に理解できますよね。

 マッグレディが故障離脱して臨んだ昨プレーオフで、ロケッツは久々に第1ラウンドを突破(マッグレディはキャリアを通じてプレーオフシリーズ全敗)。
 今季も前半戦はサプライズチームに挙げられるほど好調な戦いを続けていただけに、「契約最終年のスターに今さら戻って来られても」とフロントが考えるのは当然だったのでしょう。

 特にTマックはボールを支配せねば貢献できない選手。ロールプレーヤー間のケミストリーで勝ち抜いていた今季のロケッツは、中途加入するには相性最悪のチームでした。


 果たして今日の試合でも、マッグレディはプレーメーカーとして15得点、7リバウンド、5アシストとオールラウンドに活躍。接戦で迎えた第4Qも残り5分でコートに戻った際には盛大な拍手で迎えられながら、しかし肝心のクラッチタイムには得点ゼロ。最後はアーロン・ブルックスにビッグショットを立て続けに決められ、ニックスはいつも通り逆転負けを喫しました。

 好成績→歓声を浴びてコート帰還→結局は敗北、とマッグレディのキャリアを凝縮するような流れのゲームだったと言ったら皮肉が過ぎるでしょうか?


 「気分良くプレーできた。(古巣相手のために湧き出た)アドレナリンのおかげだったのかな」

 そしてそれでも試合後には笑顔でこんな言葉を残してしまうから、Tマックは「ルーザー」の代名詞のように語られてしまうのかもしれません。

 真のスーパースターと呼ばれる選手たちは、例え自身が良いプレーをしても、チームが負ければ沈痛な表情(少なくとも表面上は)で会見に臨むものですがね。Tマックは悪い意味でおおらかというか、勝利に対するハングリー精神の薄さが滲み出てしまいます。

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 さて、このマッグレディは今後どこに向かうのでしょうか。
 
 もうフランチャイズプレーヤー扱いしてくれるチームはないだろうし、複数年契約は望み薄。とにかく勝利の実績が皆無なだけに、例え体調万全でも、強豪チームが主力と考えて触手を伸ばすことは考え難いのは事実です。

 ニックスがレブロン&ウェイドを逃し、ボッシュ(かアマレかあるいは他の誰か)獲得のみに終わった場合、とりあえずマッグレディと安価の1年契約を結び、2011年のFA戦線を待つ可能性はあるでしょう(そしてカーメロ、クリスポールあたりを狙う)。
 記者席では「レブロン残留後のキャブスあたりに最低年棒で入り、優勝を狙うシナリオもあるかも?」なんて意見も出ていました。

 いずれにしても、上位進出を狙うチームの一員として、緊張感に満ちた場面でボールを託される時期はもう過ぎたはず。この選手にキラーインスティンクトさえあれば・・・・・・

 「好調時の能力はコビーと同等」(クリス・シェリダン(ESPN)談)とまで言われたほどの力を持つ男のキャリアとしては、やはり「期待外れ」として語られて行ってしまうのでしょうね。そして、この失速を周囲が思うほど本人が残念に思っていなさそうな点が、何より残念な部分でもあります。



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2010年03月17日

Brooklyn's Finest 〜アミア・カーン対ポーリー・マリナージ記者会見より

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 パキャオ対クロッティ戦を終えた後も、世界ボクシング界では注目のカードが目白押し。今日の昼にはその中の1つ、アミア・カーン対ポーリー・マリナージ戦の記者会見がマディソンスクウェア・ガーデンにて行なわれました。

 5月15日にMSGシアターで行なわれるこの試合。
 カーンにとっては保持するWBAスーパーライト級タイトルの2度目の防衛戦であるというだけでなく、アメリカ進出第1戦となる重要なファイトです。

 カリスマ性とエキサイティングなスタイルを兼ね備えたカーンは世界的な期待を集めているだけに、囲み取材時にも多くの記者に囲まれ、長時間のインタヴューに答えておりました。

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 しかし・・・・・・壇上でのスピーチ時に脚光を浴びたのは、やはり我らがブルックリナイト、ポーリー・マリナージ。歯に衣を着せぬマシンガントークで知られるポーリーは、この日もエンジン全開。

 「ニューヨークシティは俺の街。カーンがパンチを貰えば客は大喜びさ。彼はそんな経験は初めてだろう?」
 「ボクシングを続けているのは金のため。引退したらボクシング界に残ろうとは思わないね。こんな世界にはもう我慢できないよ」
 「リッキー・ハットンに負けたのはすべてトレーナーのせいだ。バディ・マクガートに俺のボクシングは一時的にめちゃめちゃにされてしまったんだ」
 ・・・・・・と矢継ぎ早に捲し立て、集まった人々の歓声を浴びておりました。


 ただ、そんなボクシングらしい誇大発言ばかりの中で、つい微笑まされてしまったのがこんなくだりーーー。

 「このカードがナジーム・ハメドが米国進出を果たした試合(97年12月@MSG)と比較されているのは知っているよ。実は俺が初めて生で観たプロの試合が、そのハメド対ケビン・ケリー戦だったんだ。まだボクシングを始めたばかりの頃で、有り金を叩いて一番安いチケットを買った。最上階の席に座って、第1試合からすべてを目を凝らして観たんだ。ケビンと知り合いになっていたから彼を応援したけど、でもより大きな影響を受けたのはハメドのスタイルの方だったな・・・・・・」

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 スポーツファンなら、若い頃に誰もがこんな経験をしているんじゃないでしょうか。
 なけなしのお金で最も安価なチケットを買って、早くに会場に行って、胸をわくわくさせながら、何一つ逃さない意気込みで見守る。最上階の席だからこそ、その光景を決して忘れない。
 ・・・・・・もちろん僕にもそんな時期がありました。


 そのときに「いつかあの中央に立ちたい」と思うかどうかは人それぞれですが、例えそう思ったとして、願いを叶えられるのはほんの一握りの人間。その中の1人が、ポーリー・マリナージ。

 ときは流れて2010年5月15日ーーー。
 夢を諦めなかったブルックリンの少年は、おそらくは最後となるであろうビッグファイトの舞台に立ちます。その相手が、ハメド以来となるBUZZに包まれたイギリスの天才ボクサーだという事実は、確かに皮肉にも感じられますね。

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 ボクシングファンにはグローバルな見方をする人が多く、例え地元出身選手の試合でも「業界のことを考えたら相手が勝った方が良いかも」なんて言ったりするもの。そしてカーンのフレッシュな魅力は今後の中量級戦線にはなくなてはならないものに思えるだけに、この試合も彼が順当勝ちするのがボクシング界にはベターなのでしょう。
 ただそれでも、僕はもう一度だけポーリーを支持しようと思っています。


 ボクシングとスポーツライティングを志し、いつも最上階に座っていた東京育ちの少年は、輝かしいメッカのリングには立てなかったけど、リングサイドのプレス席には座れるようになった。

 その想いを投影しながら、このファイトを見守ろうかな、と。もちろんポーリーの勝ち目は薄いだろうけど、そんなことは問題ではなく。


 とにかく、良い試合になることを祈りつつーーー。
 これまでやって来たことに一区切りを付けられ、あとで笑って振り返れるような、マリナージにとってそんなファイトになると良いですね。

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2010年03月15日

Everything Is Big In Texas 〜パキャオ対クロッティ戦より

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 ダラス・カウボーイズスタジアムでのビッグファイトを終え、NYに戻って来ました。

 当日、集まった観衆はなんと50,994人!
 NBAオールスターのほぼ半分ですが、壮観だったことに変わりはありません。特にボクシング特有の熱狂的なファンたちのおかげで、「electric」とか「amazing」といった形容が相応しい見事な雰囲気となりました。

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 ただ・・・・・残念ながらメインイベントの試合内容はもう1つでしたね。
 結局は「パキャオの無難な大差判定勝ち」という大方の人が予想したまさにそのままの結果に終わってしまいました。

 「NY摩天楼通信」の展望に書いた通り、大一番で一念発起したクロッティの攻勢を期待したのですが、蓋を開けてみれば普段以上の専守防衛。
 パキャオのスピード、ポジショニング、カウンターの上手さが想像以上で、手を出すに出せなかったという部分はあるのでしょう。もしも闇雲に出ていたら、第2戦時のJM・マルケスのようにカウンターで引っくり返されていたかもしれません。

 もともとクロッティは完璧なポジショニングのときしかパンチを打てない人(無理に出しても体重が乗らない)ではあって、それが原因で強豪相手の接戦をこれまでも落として来たわけですし。 

 しかしそれをすべて理解した上でも、フルラウンドに渡って勝ちに行く姿勢はほとんど見せてくれなかったことにはがっかり。

 セコンドは「何度手を出してくれと叫んでもダメだった。全ラウンド取られていただろう」と語っていたらしいですが、気持ちは分かる。パンチを放てばそれなりに良い角度で当たっていただけに、支持者の方々はフラストレーションのたまる内容だったでしょう。

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 何て言うか、今回の週末を通じて感じたのが、クロッティの「happy to be here(ここにいれるだけで満足)」的なメンタリティ。
 計量時にもニコニコ、そしてラウンドの合間にも笑顔でグローブタッチ。あれはパキャオのペースであり、クロッティには必要ない。

 メガマッチの主役になるチャンスはおそらくこれが最後のはずのクロッティからは、ギラギラしたものはついぞ感じられませんでした(この試合でクロッティが受け取るファイトマネー+PPV歩合の総額は300万ドル以上とか。生涯の金銭的保証を得たことと緊張感のなさは関係あったのでしょうか)。

 現場でも「いつも対戦相手に敵意をむき出しにして、イベント全体を盛り上げてくれるメイウェザーが懐かしいな」なんて声が挙がっていたのは事実です。


 これは余りにも結果論的になりますが・・・・・・かつて観たことがないほどノリノリでダンスしながら時間をかけてリングに向かったクロッティ、一方で通過点を駆け抜けるかのように早足だったパキャオ、それぞれの入場シーンを観ていたら、何だかその後の結果が想像できてしまったんですよね。

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 パキャオの方には何も文句はありません。

 小刻みなステップワークと矢継ぎ早のコンビネーションで、ポイントリードを分かった上でも常にアグレッシブに前に出てくれました。PPVファイターの責任を十分に理解している。

 あれだけがっちり守られたらKOなんてガメラやゴジラでも無理だし、それでいて11Rにそれなりのヤマを作ったのはたいしたもの。タフネスも証明し、相手がアッパーしか当てられないのに終盤ラウンドにわざわざ自分からくっついていったこと(あれは??)以外はディフェンスも良し。
 
 トップコンディション(少なくとも身体的には)の真性ウェルターをフルラウンドに渡って圧倒したという意味で、増量後の過去3戦より高く評価できる部分もあります。

 もうこの選手に懐疑論を唱えるのは止めましょうか(笑)。メイウェザー戦が実現しても有利の予想を出そうかな、と現時点では考えています(まあメイーモズリー戦の内容次第ですが)。

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 さて、とにかくこうして今季上半期最大のイベント終了。
 クロッティの姿勢、アンダーカードの質の悪さ以外は素晴らしい興行だったと思います(「それらが肝心だろ」という突っ込みは置いといて(笑))。


 最後に会場の話をもう一度すると、ここは史上最大の大きさの巨大ビデオボードが天井から吊るされているため、後方の席の人でも会場の雰囲気を楽しみながら映像も楽しむことが出来る。 ボクシング興行向きと言えるのではないでしょうか。

 今回の盛況のおかげで、近未来にまたビッグイベントが行なわれる可能性は高いでしょう。「近々また来ることになるかも」と考えながら現地をあとにしました。

 このダラスに限らず、6月にはヤンキースタジアムでコット対フォアマン戦、そして今秋にニュージャージーにオープンする新ジャイアンツスタジアムでもボクシング興行のプランがあるとか。スタジアムでのボクシングは1つの流行りになりそうな気配もあります。

 そんな良い流れを作ってくれた最大の功労者であるパキャオに感謝しなければいけませんね。
 「メイウェザー戦後に引退」なんてプランもありますが、もう2年くらいは現役を続けて欲しいもの。そしてついにクリチコ挑戦だ!(・・・・・・冗談ですよ)


 アジアの神秘が去ったらまた辛い時代が来そうな予感も少なからずあるだけに、今を精一杯楽しんでおきたいところ。

 現在のパキャオのファイトをしっかり観ておけば、いつか孫たちに自慢気に思い出話しをすることができそうですもんね(おっと、コット戦と似たような締めとなってしまいましたが、毎回そう思えるのだからご堪忍を。。。(笑))


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2010年03月13日

パキャオ対クロッティ、前日計量より

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 再びダラスの地に戻って来ました。

 今回は雪も降らず、順調に夕方にはカウボーイズ・スタジアムに到着。予定通り、決戦を翌日に控えたマニー・パキャオとジョシュア・クロッティの公開計量を拝むことができました。
 
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 笑顔で何度も握手をかわし、試合前とは思えないほど友好的な様子だった両雄。
 まあパキャオはいつもあんな調子だから、メイウェザーと戦ることになっても結局はニコニコしていそうですけどね。

 ただちょっと緊張感が無さ過ぎた感も?特にクロッティはもっとギラギラしてて欲しかったですが。。。


 予想の方は先週に「スポーツコミュニケーションズ」で書いたのでもう繰り返しません(最近は更新告知はTwitter上で随時行なっているので、そちらもよろしく)。

「準決勝、開戦 〜パキャオ&メイウェザーの行方は」
 http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=3046

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 とにかく、4万5000人とも言われる大観衆と、ビッグファイト独特の雰囲気が本当に楽しみ。この大スタジアムで行なわれる初の興行に相応しく、ハイレベルでエキサイティングなファイトとなって欲しいもの。

 そしてジェリー・ジョーンズ氏(カウボーイズのオーナー/写真下)が大喜びで、「ボクシングを定期的に開催しよう!」とか言い出すような流れになれば業界も潤って最高なんですけどね。
 さて、どうなることやら?

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 夜にはそのビッグファイトのツユ払いのような形で、スタジアムから車で30分ほど走ったオフィシャルホテルにて小規模興行も行なわれました。

 元ヘビー級挑戦者サム・ピーター、元世界王者ベン・タッキー、ライト級期待の新鋭アンソニー・ピーターソン(30戦全勝(20KO))、日本でもお馴染みのデニス・ローレンテ、16歳で全米ゴールデングローブを制した天才ホセ・ベナビデス・・・・・・と役者が数多く登場。
 好試合、豪快なノックアウトも多く、こちらもなかなか興味深いカードでした。

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 こっちのビッグファイトはこのイベント全体の層の厚さがたまりませんなあ。週末を通じて徐々に盛り上がって行く感じが楽しいのです。

 こちらの結果、詳報に関してもTwitter上で何度か呟いておりますので、そちらもご覧下さい。

 ではではまた明日!


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2010年03月07日

ヴィンス・カーターが迎える「デカいヤマ」 マジック@ネッツ戦より

 昨夜、ニュージャージーではネッツ対マジックのゲームが行なわれました。
 マジックが来訪ということは、ヴィンス・カーターがNJに帰還!

 試合前の紹介時にも、ヴィンスはそれなりに大きな歓声を浴びていましたね。実際に彼の移籍と同じタイミングでネッツの大転落は始まったわけで、「いなくなってから感謝される」ってやつですか。

 しかし今季、このカーターとマジックほど評価の難しいチームはないかもしれません。 パウンド・フォー・パウンドでレイカーズに匹敵するほどのタレントを擁しながら、キャブズに6ゲーム差も付けられてイースト2位。

 実際に試合を見ても、無闇にスリーを連発する大ざっぱで横着な戦い振り。ハワード、ルイス、ネルソンら主力選手はほぼすべてそれぞれのスタンダードを下回る数字となってしまっています。


 そしてその象徴と言えるのが今季から加入したヴィンス。
 平均得点16,3はキャリアワースト(04~05年の移籍前のトロントでの20戦を除く)で、特に1月は平均8,7得点(!)。
 ゴールに敢然と切れ込むシーンはこれまで以上に減り、完全に低確率(FG%もここ5年で最低)のジャンプシューターとなってしまいました。

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 ただ・・・・・・それほどアンバランスな戦い方でも、それでもキャブズ、レイカーズに次ぐリーグ3位の星を残すわけだから、マジックはやはり力があるという見方も出来るのだろうと思います。

 キャブズにこそ1勝2敗ですが、セルティックスに3勝1敗、ホークスに3勝0敗とイーストの上位陣にはきっちり勝って来ている。


 今夜もネッツ相手にのらりくらりと戦いながら、最後は普通に突き放して勝利。
 スタン・バンガンディHCはキラーインスティンクトのなさに激怒してましたが(試合後の会見は50秒で終了。代表質問役の地元テレビのお兄さんが気の毒でした。。。)、選手たちはあっけらかんとしたもの。
 そしてそれはもちろんヴィンスも同じ。


ーーコーチは随分と怒っていたけど。
VC:それでも望んでいた勝利を手に入れたからね。彼ら(ネッツ)をほめ讃え無ければいけない。低迷しているにも関わらず常にハードにプレーする。僕たちは一次的に気を抜いてしまったときもあったけど、最後にはやり遂げることができた。

ーープレーオフに向けての準備は。
VC:そのときが来たら考えるよ。まだシーズンは20試合以上も残っているから。

ーー過去に属したチームと比べて自信は。
VC:いま言えるのはプレーオフは最高の季節で、僕たちはそのためにプレーしているんだってこと。そしてこのチームには素晴らしい選手が揃っていて、大きなチャンスがあるってことさ。


 ・・・・・・こんな気のない問答を繰り返し、「ファミリーが待っているから」と去って行ってしまいました。

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 とにかく、全体的に昨季の快進撃の二日酔いが続いている感が消えないマジック。
 ハイパーな指揮官が笛吹けど、選手たちは踊らず。それでもタレント豊富だけに、少し気を入れれば勝ててしまう。そうであるからこそ、余計にしまりがなくなる。

 いつかのピストンズのような「勝負師軍団」といった趣からはほど遠いマジックは、この状態で今季に2年連続ファイナル進出を果たすことができるのでしょうか?


 それでもボストンの沈滞振りを見る限り、プレーオフでもイースト内ではキャブズ以外のどのチームと当たっても有利の予想が出されるはず。個人的にもカンファレンス・ファイナルが2年連続で同じカード(キャブズ対マジック)になる可能性はかなり高いと考えています。


 そしてキャブズとの2年越しの決戦を考えたときーーー。
 ハーフタイムに話をきいた某チームのスカウトの意見では、「やはり鍵はヴィンス」だとのこと。 

 「昨季はドワイト・ハワードの廻りにシューターを並べるスタイルが、サイズのないキャブズ相手に見事にはまった。ただ今季のキャブズはドワイト対策にシャックを獲得し、イルガウスカスも戻って来れば人海戦術の人員は揃う。そうなればドワイトがダブルチームを仕掛けられるケースは少なくなるから、必然的にマジックのシューターたちにフリーで打たせる機会も減る。となると・・・・・・マジックが突破口を開くには、単なるシューターではないスコアラーの個人技が必要となるだろう」

 マジック内でそれができるのは、やはりヴィンス・カーター。
 腐っても鯛(ファンの方すいません)。

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 まあもともとその状況を見越して、昨季のゴー・トゥ・ガイだったヒド・タコールーに代えて個人能力で勝るヴィンスが連れて来られたわけで。フロントが睨んだ通りの流れになっていると言えば、その通りなんですがね。

 熾烈な戦いとなりそうなキャブスとのシリーズ。接戦で迎えた終盤、ヴィンス・カーターの手にボールが渡される場面は必ず来るはず。その大舞台で、仕事を果たせるか。クリーブランドの怪物を凌駕できるのか。

 正直、多くの業界関係者が「カーター頼みでは心許ない」と考えていて、それゆえに「イーストはキャブス本命」との大方の予想にも繋がっています。
 「勝負強さ、チームへのハマり具合でタコールーの方が良いのでは」という昨オフから続く声も未だに消えていません。しかしそんな逆境を打ち破れば、得られる賞讃も大きいに違いないーーー。


 これまで常に「煮え切らないスーパースター」であり続けて来たヴィンス・カーターは、今春にキャリア最大の大勝負を迎えることになります。

 「男っぷり」が問われる場面で、彼がどんな表情を見せるか?いつもの泣きっ面か、あるいは大舞台でついに一皮むけるか。今年のプレーオフでは、レブロンやコビーだけでなく、カーターが迎える「一世一代のデカいヤマ」にも注目するべきなのかもしれませんね。



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2010年03月03日

Who R U Picking? 〜メイウェザー対モズリー記者会見より

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 今日の昼、タイムズスクウェアのノキアシアターにてフロイド・メイウェザー対シュガー・シェーン・モズリー戦の発表記者会見が行なわれました。

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 コンサート会場を使用しての一般公開会見だったため、シアターにはアメリカ人ファンが鈴なり。ボクシング興行の特色と言える人種の多様性は無し。
 そんな光景を見て思ったのですが・・・・・・最近はアメリカ人同士の真のビッグファイトって少なくなりましたよね。

 会場でも同僚記者たちとそういった話になって、「たぶんメイウェザー対デラホーヤ以来じゃないか」。そして黒人同士となると「レナード、ハーンズの80年代まで遡らなければならないかも」なんて声も。

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 いや、それはちょっと大げさですけどね。ヘビー級を中心に(ホリィ対タイソンとか)辿って行けば他にも幾つかあったでしょう。

 ただ、同胞意識の強い黒人たちがメイウェザー対モズリー戦にエキサイトしているのは事実。勝者がアメリカ代表として秋にパキャオと激突(クロッティ戦の勝利は予定調和ではありませんが。。。)、という方向に進めばまさに理想的にも思えます。

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 そう、全世界待望のメイウェザー対パキャオ戦がとりあえず消滅となり、実はいわば代役として用意されたのがこのカード。もう来週に迫った(マジか?)パキャオ対クロッティに続く、準決勝第2試合。

 しかし何度か書いてますが、ここに来てのウェルター級最強トーナメント実現でより面白くなったという見方もできると思います。


 まあ「美味いものから先に食う」派の人は気に入らんかもしれますが、ね。 でも僕は「明日が無いつもりで生きる」なんて格好付けている割に(?)、けっこう気が長い方なんで。

 その1試合だけではなく、大河ドラマのように長い目でボクサーの成長と生き様を眺めるのもボクシングの楽しみの1つ。おかげでメイウェザー対モズリーの「戦わざるライバル」がついに実現したのだから、悪い流れだとは思いませんよ。

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 さて、それではこの強豪対決はどんな試合になるのか・・・・・・?

 高レベルなファイトになることは確実。問題はエキサイティングになるかどうか?
 今日は軽く壇上でつかみ合いなんてシーンもあったのですが、まあポーズでしょう(笑)。


 予想などについては今週中にコラムを書きますので、もう少々お待ち下さい。

 そういえば来週のパキャオ対クロッティ戦も取材に行くことにしました(カウボーイズスタジアムが気に入ったので(笑))。そちらのレポートもお楽しみに。

 これから数ヶ月、世界ボクシング界は熱くなりそうですよ!

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2010年03月01日

来年があるさ 〜ニックス&ネッツの場合

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 ダンクシュート誌上でラス・ベンソン氏が何度か書いていますが、近年のNYエリアでは本当にホームチームの負け試合ばかり観させられる羽目になっています。

 今年は特に酷く、ニックス、ネッツがともに轟沈。
 ネッツは歴代ワースト更新ペースだし、ニックスも中盤辺りから完全に失速。最後に彼らの勝ち試合を観たのがいつだったのか思い出せないくらい。

 生観戦経験のある方なら分かると思いますが、米では基本的に地元の応援一辺倒。それゆえに地元チームが弱いとなると、会場の盛り上がりをほとんど経験できないことになります。
 さらに隣町のフィリーも酷いだけに、たまにボストンに行くと「強いチーム」の雰囲気を懐かしく感じてしまったり。。。

 昨夜はグリズリーズ@ニックス、今夜はウィザーズ@ネッツの取材だったのですが、ニックスはまたも上昇中のグリズリーズに敗北。今日のネッツも後半に逆転負けを喰らい、今季初(!)の連勝はならず。あぁーあ。

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 しかし・・・・・・もうご存知の通り、NYエリアでは「あと1年の辛抱!」という声が多いのも事実ではあります。

 ともに今夏のFA戦線を睨み、長い目での経費削減政策を敢行。すでにニックスはマックスマネー選手を2人獲得できる位置、ネッツもオフまでに2700万〜3000万ドルのキャップスペースの作れる地点までこぎ着けています。

 浮いたカネを今オフに上手く使えば、すぐ来季にプレーオフ上位進出も夢ではないでしょう。そのプランを誰もが理解しているからこそ、この惨状でもファンは(それほど)文句も言わずに我慢し続けているんですよね。

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 ただ・・・・・・チームフロントの思惑通りにいくかどうかは、まったく別の話。

 レブロンがこの時点でニックスに来るとはどうしても思えないし(3〜6年後でしょ)、Dウェイドも同様。ボッシュ+ジョー・ジョンソンといった組み合わせではカンファレンス・ファイナルが精々に思えるだけに、レブロン強奪が無理と分かった時点で、ニックスは今夏に2人目の引き金を引くのかどうか。

 ボッシュだけ獲っておいて(それが確定事項という意味ではないです)、もう1年待って2011年夏にカーメロ狙いですかね。

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 一方のネッツの方は、「実はニックス以上に未来は明るいのでは」と思えたりもします。

 もともとブルック・ロペス、デビン・ハリス、コートニー・リーといった若手好選手がいる上に、今季の惨敗でドラフト上位指名権がゲットできる。さらにマックスFA選手を1人得る金があって、来季は評判の良いニューアークのアリーナに移るだけに、そこそこのスターが来てくれるかもしれない。

 でも、その件について今夜にクリス・シェリダン氏(ESPN)に訊くと・・・・・・ 

 「ネッツがトップ3(レブロン、ウェイド、ボッシュ)を獲得することはあり得ないよ。FAで可能性があるのはルディ・ゲイ、ジョー・ジョンソンあたりだろう。あとはアマレかな(トレードも?)。ブルックリンに移転となればスーパースター獲得の線も出てくるけど、エリート級が1年でもニューアークでプレーするとは思えない。まあ金を費やしさえすれば、トップ選手のうちで誰かしらは獲れるだろうけどね。現時点で最も濃厚な選手?私の意見ではゲイだ」


 となると、来季はハリス、リー、ゲイ、新人、ロペス?
 あるいはベストシナリオとしては、ジョン・ウォール(20年に一度のPGと評される大型新人)、リー、ゲイ、デビッドリー(サイン&トレードでハリスと交換)、ロペス?
 
 後者のラインナップならそこそこ勝てそうではありますが。
 まあ、そう上手くはいかないんでしょうけど、ね。

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 とにかく、繰り返しますが、今季までの辛抱(ホントか?)。
 NYエリアに春が戻ってくる日も近い?

 誰かサッカーのライターさんが書いていたのを覚えていますが、「海外のスポーツはホームチームが勝った方が絶対に面白い」。その通りだと思います。なんだかんだ言っても、取材活動もやっぱりポジティブな空気の中でできるに越したことはない。
 
 そしていつか近い将来に地元でファイナルを取材できる日が来ることを願いたいもの。近年の沈滞を考えればそこまでの大転換を想像するのは難しいのですが、ただ低迷が長ければ長いほど、エキサイトメントも大きいはずですもんね。


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posted by daisuke |12:43 | トラックバック(0)
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