2009年11月30日
明日はどっちだ? ~内藤対亀田戦より
昨夜はさいたまスーパーアリーナに足を運びまして、注目の内藤対亀田戦を観戦してきました。 結果はもうご存じの通り。 この試合の内容、展開に関しては様々な場所で散々語られているので、むし返したりはしませんが・・・・・・。
個人的に少し驚かされたのが亀田の落ち着きぶり。あの大舞台、しかも事前にKО宣言などまでしながら、蓋を開けれてみれば徹底的にリスクを避ける戦術を確実に遂行。 「慎重すぎ」とのちに批判されることへの懸念など微塵も感じさせず、ファイトプランを淡々と守り抜く姿には、ブーイングなどどこ吹く風だったいつかのパーネル・ウィテカを思い出させられました(彼らの実力が同格だと言ってるんじゃないですよ。あくまで昨夜の亀田のシステマティックな「態度」のみに関してです)。 2万人以上が詰めかけた大観衆の前でなら、少しは気負う場面もありそうなもんですけどねえ。これまでリング内外で種々な経験を重ねてきたのが、ここで生きたのかなあ、なんて。
まあ「ファンの期待に応えて打撃戦を挑んで敗れた内藤」と「最も勝利に近い方法を選択して実行した亀田」のどちらがプロらしいか、どちらが好みかは分かれるところでしょう。 僕は基本的にはプロアスリートは技量で客を楽しませてナンボと思っています。プロはただ勝つのではなく、スタイルにエンターテイメント性がなくてはならない。 しかし今回のタイトル戦の場合、どうしても勝利にこだわる必要があったのは痛いほど理解できます。
とりあえず亀田選手が今後にどんな内容の試合を見せるか、楽しみにしておきたいところです。次以降はもっと中身も問われるでしょうから。 キャラや連勝記録でなく、技量自体でファンを魅了できるか? それともこれから先も石橋をたたいて渡る戦いを続けるのか? 亀田には伸びしろ自体はもうそれほど感じられない気もするものの、ただビッグファイトの勝利で一皮むけるケースも多いのが事実。 実力者のエドガル・ソーサの名前を出していましたが、本当に戦るのなら楽しみなカードになりますよねえ。オプションなど興行の事情を詳しく知らないのですが、ぜひとも実現させてほしいものです。。。
posted by daisuke |23:27 |
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昨夜はさいたまスーパーアリーナに足を運びまして、注目の内藤対亀田戦を観戦してきました。
結果はもうご存じの通り。
この試合の内容、展開に関しては様々な場所で散々語られているので、むし返したりはしませんが・・・・・・。
個人的に少し驚かされたのが亀田の落ち着きぶり。あの大舞台、しかも事前にKО宣言などまでしながら、蓋を開けれてみれば徹底的にリスクを避ける戦術を確実に遂行。
「慎重すぎ」とのちに批判されることへの懸念など微塵も感じさせず、ファイトプランを淡々と守り抜く姿には、ブーイングなどどこ吹く風だったいつかのパーネル・ウィテカを思い出させられました(彼らの実力が同格だと言ってるんじゃないですよ。あくまで昨夜の亀田のシステマティックな「態度」のみに関してです)。
2万人以上が詰めかけた大観衆の前でなら、少しは気負う場面もありそうなもんですけどねえ。これまでリング内外で種々な経験を重ねてきたのが、ここで生きたのかなあ、なんて。
まあ「ファンの期待に応えて打撃戦を挑んで敗れた内藤」と「最も勝利に近い方法を選択して実行した亀田」のどちらがプロらしいか、どちらが好みかは分かれるところでしょう。
僕は基本的にはプロアスリートは技量で客を楽しませてナンボと思っています。プロはただ勝つのではなく、スタイルにエンターテイメント性がなくてはならない。
しかし今回のタイトル戦の場合、どうしても勝利にこだわる必要があったのは痛いほど理解できます。
とりあえず亀田選手が今後にどんな内容の試合を見せるか、楽しみにしておきたいところです。次以降はもっと中身も問われるでしょうから。
キャラや連勝記録でなく、技量自体でファンを魅了できるか?
それともこれから先も石橋をたたいて渡る戦いを続けるのか?
亀田には伸びしろ自体はもうそれほど感じられない気もするものの、ただビッグファイトの勝利で一皮むけるケースも多いのが事実。
実力者のエドガル・ソーサの名前を出していましたが、本当に戦るのなら楽しみなカードになりますよねえ。オプションなど興行の事情を詳しく知らないのですが、ぜひとも実現させてほしいものです。。。
そこで輝きを放ったのが、北秋津すばるFCの高橋駿太選手(写真上)。
すばるFCは3試合併せて1-8(9かも?)で大敗を喫したのですが、その唯一の1点をたたき出したのが高橋選手。
しかも自軍ゴール前からドリブルで独走し、そのまま相手ゴールにシュートを打ちこむというマラドーナも真っ青の見事な得点劇でした。
日本サッカー界に超新星登場か?
ちなみにこの高橋選手は私の甥っこでもあります(写真で隣に写ってるのがウチの姉ちゃん)。
今後の活躍も期待したいところです。
============
発売中の雑誌上の執筆記事
「スラッガー」
・松井秀喜去就座談会
・プレーオフレポート(Wシリーズ、ALCS、NLCS)
・ワース&ビクトリーノ ストーリー 他
http://www.sluggernet.com/slugger/slugger.html
「ダンクシュート」
・マディソンスクウェアガーデン物語
・セルティックス開幕ダッシュチェック
・現代NBAポジション論
・デビン・ハリス・バイオグラフィー 他
http://www.dunkshootnet.com/newissue/index.html
「ボクシングマガジン」
・海外トピックス
・フロッチ対ディレル 試合レポート
http://www.sportsclick.jp/magazine/boxing/new/
「スポルティーバ」
・ヤンキースインタヴュー(ジーター、サバシア、リベラ、ポール・オニール)
http://sportiva.shueisha.co.jp/
======
ウェブ上のコラム
「スポーツコミュニケーションズ」
・パッキャオ対メイウェザー戦へ、機は熟した
・WシリーズMVP、松井秀喜の未来
http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/index.php?storytopic=43
「Jスポーツ」
・スティーラーズの連覇に黄信号
・ベンガルズの好調は続く
http://www.jsports.co.jp/mobile/index.html??
八王子中屋ジムの中屋一生プロモーターのご好意により、昨日は後楽園ホールでのボクシング興行を観戦することができました。
訪れるのはもう7,8年ぶりだったと思いますが、やっぱりホールは試合が見やすいですねえ。まずそれに感動。
もちろん狭さが心地よさの最大の原因とは言え、照明の加減や全体のクリーンかつ趣のある雰囲気も◎。ここは小規模ファイトの会場としては世界に誇れるレベルじゃないかと(っていうほど世界中のハコを知っているわけではないですが)。
日本での学生時代にはあえてこの近所の大学を進学先に選び、主要ファイトに通い詰めたもの。空いている席であればリングサイドに勝手に座っても黙認されるのがこの会場の長所の1つ。金のない時分には、特にありがたい通例でした。
名護が松倉を壮絶にKОしたシーンとか、ピューマ渡久地の打撃戦とか、葛西や竹原の台頭とか、リングサイドでふと目を閉じると未だに走馬灯のように・・・・・・
学生特有の気楽さも考慮すれば、本場の大試合が拝める現在とそれほどそん色ないほど贅沢な時間を当時も過ごしていたような気もしてきます。
MSG、MGMより、後楽園ホール。
「人生の大事なことはすべて幼稚園の砂場で学んだ」って本を読んだことがありますが、そのタイトルの「すべて~」の後を「後楽園ホール」と置き換えたくなるボクシングファンの人は日本には数多く存在するのではないでしょうかねえ。
昨夜の試合では、メインに登場した荒川仁人選手(写真・上)、スパーを披露したチャーリー太田選手を始め、八王子中屋ジムの選手たちの質の高さが目立ちました。
いや、プロモーターが友人だから誉めているわけじゃないっすよ(本当はそれもある?(笑))。
来日経験のあるディミトリー・サリタのマネージャーと話した時、彼は「日本の選手たちはspectacularではないが、みんなトップコンディションだし、誰もが懸命にファイトする」と言っておりました。
そして良い意味でその言葉が当てはまるなと思えたのが中屋ジムの選手たち。彼らからは、少なくとも消化不良の試合を見せられる心配はない。
というわけで、これからボクシングを始めようと思っているそこのあなた、今すぐ中屋ジムへゴーッ!
http://www.8nakaya.com/(中屋ジム公式HP)
http://nakaya8issei.blog.shinobi.jp/(中屋一生氏ブログ)
あと、ニューヨーク出身の黒人選手だけあって、昨日の興行内で唯一毛色の違う動きをみせたチャーリー選手(写真・下)からは直接話も聴けたのですが・・・・・
それについてはまた次回!
もうしばらく日本にいますので、どうぞよろしく!!

AM11:00
マンダレイ・ベイのロビーにてシェーン・モズリー対アンドレ・バートの発表会見に出席。
このカードは1月30日、WBA&WBCウェルター級統一戦として行なわれるとのことです。モズリー、バート両選手はもちろん、デラホーヤ、ルー・ディヴェラ、ロベルト・デュランなどお馴染みの顔ぶれが登場。
自身がプロモートするモズリーを「偉大!「凄い!」「殿堂入り!」「誰も戦いたくない選手!」と持ち上げ続けるゴールデンボーイの声ばかりが目立ちました。しかしこのデラホーヤという人、いるだけで場が華やぐ存在感を持っているのは確かですが、スピーチ自体はそんなに上手じゃないですよねえ。
PM12:00
同じマンダレイ・ベイの中華料理屋さんに移動し、今度はWBAヘビー級王座を獲得したばかりのデビッド・ヘイの祝賀昼食会に出席。
ヘイに「あんな大きい相手(ニコライ・ワルーエフ/213cm)を想定したスパーリングパートナーをどう調達したのか」と訊きたかったが、新王者はずっと囲まれていたので断念。代わりに(?)僕たちの席にも挨拶に来てくれたイベント主催者・デラホーヤと初めて言葉を交わす。
ダイスケ「で、シャックはボクサーとしてはどうだったの?」
デラホーヤ「おー、彼は強いよ。何と言ってもデカいからね」
ダ「デカいのは分かるけど、スキルの方は?」
デ「スキルも優れていたよ。やっぱりシャックは運動神経が良いのさ」
ダ「その割にはあの番組内ではあなたは随分ラクに勝っているように見えたけど?」
デ「ハハハ!僕はスピードを駆使してサイズで上回る彼を翻弄したんだよ!」
・・・・・シャキール・オニールのリアリティ番組内で実現したデラホーヤ対シャックのボクシング戦(デラ判定勝ち)に関する質問でした。せっかくだからもっと内容のあること訊けって?いや、突然だったから何も準備してなかったんですよ。。。
PM4:30
MGMグランドガーデン入り。NYエリアではお馴染みのミドル級ロシア人ホープ、マット・コロボフの6回戦を見届ける。
無難に3−0の判定勝ちで、コロボフは8戦8勝(6KO)。スキル、馬力ともに標準以上なのですが、しかしロシア人特有のもっさりした印象は変わらず。ちょっと伸び悩み?
PM5:00
メディアルームで夕食。メニューはカツレツ、パスタ、ピッツァなど。
NYポストのコラムニスト、レジー・ウィルスと逢ったので最終予想を訊く。
意外にも「判定でコット。序盤を乗り切ればペースを掴み、そのまま押し切る」とのこと。コット有利派の人はたいていそんな流れを予想してますね。
PM6:00
ペイパービュー放送がスタート(やっぱり東海岸と比べて早いこと!)。
メディアルームから記者席に向かう途中、オリバー・ペレス(メッツ)とすれ違う。「去年あんな成績(3勝4敗、防御率6,82)だったくせによくおめおめと公の場に顔を出せたもんだな!」と掴み掛かろうかと思ったが、大人げないので止めておく。
彼もメキシコ人なのだから、ボクシング大好きで当然ですよね。まあ楽しんでください。そして来年は12、3勝くらいはしてくれよ(笑)。
PM6:05
WBC米大陸ウェルター級タイトル戦では、アルフォンソ・ゴメスが7回負傷判定でヘスス・ソト・カラスに勝利。
いつもやる気満々のゴメスですが、今日の試合は退屈でした。日本の実力派王者たち(願わくば長谷川選手)も、このPPVの1,2番手あたりのスポットで地元コンテンダーなんかと戦って名前を売って欲しいものです。
PM6:45
会場で女性ボクサー中村チカさんと久々の再会。
相変わらず元気一杯で、興味深い話をたくさん聴かせて頂きました。現在の彼女はパキャオと同じワイルドカードジムでトレーニングしています。12月にLAで試合予定ですが、1月にWBCタイトル戦が決まりそうで、そうなったら来月のファイトはキャンセルかも、とのこと。
他にもいろいろ面白い話題があったので、後に機会をみてアップデイトします。
チカさんと話しながら見たWBAウェルター級タイトル戦で、ブルックリンのユーリ・フォアマンがダニエル・サントスに3ー0判定勝ちでタイトル獲得!
普段は完全なラン・ベイビー・ラン戦法のユーリですが、この試合は通常より遥かにメリハリがありました。
ジュダーの失速、マリナージの停滞、サリタの伸び悩み、ガッティの引退&急死など最近は良いニュースがなかったNYエリアのボクシング界にとってもこれは大きい星!!初防衛戦は手頃な相手で良いからブルックリンでやってくれないかなあ。
PM7:40
セミファイナルにはフリオ・セサール・チャベスJrが登場も、無名のトロイ・ローランドと拙戦を演じて場内を凍てつかせる。所々にブーイング。たまに「パッキャオ」「コット」コール。チャベスが大差判定勝ちで、これで41勝(30KO)1分。しかしそろそろまともな相手と戦えば?
うーん、今日のアンダーカードは全体的にどうにも小粒。せっかくの大試合なんだからもっと頑張って用意してくれれば良かったのに。。。
PM8;45
ついにメインイベント!両者がリングに入場。
プエルトリカン&フィリピーノの応援合戦が凄いが、とは言っても雰囲気は殺伐とはしておらず、なんというか「友好的なエキサイトメント」。パキャオは自信満々、コットも気合い十分。改めて激闘の予感が漂う。
いよいよ試合開始!
コット パキャオ
1R 10−9
並ぶと体格差は明らか。コットがジャブを使い上手くプレッシャーをかける。
2 9−10
ハイレベルの激しい打ち合い。一発の重みはコットだが、回転力を買ってパキャオ。
3 8−10
右フックでコットがダウン。ただダメージはなく、コットも何発かクリーンヒット
4 8−10
左アッパーカットでコットが再びダウン。今度は効いてる!場内大興奮!!
5 10−9
コットがやや盛り返す。ただ劣勢を覚ったプエルトリカンファンはすでに沈黙。
6 9−10
依然として激しい打ち合いだが、よりシャープなのはパキャオ。
7 9−10
休みなく追い回すパキャオ、そのエネルギーは脅威。後半失速するとか言ったの誰だ?
8 9−10
コットは完全サバイバルモード。パンチのキレ落ち、もはや武器はなし。
9 9−10
パキャオの連打でKO寸前。コットの顔面はボロボロ。ストップすべきでは?
10 9−10
コットはもう足を使うのみ。パキャオ追い回すも相手の消極策に不満気。判定か?
11 9−10
同じ展開が続き、観客からついに大ブーイング。一部の客が帰り始める。
12
ラウンド中盤のパキャオの猛攻で、レフェリーがついにストップ!
第4〜5ラウンドまでは個人的観戦歴の中でも屈指のスリリングファイト。
しかしコットがこらえきれずに下がり始めた中盤以降はパキャオの凄さだけが目立ちました。
呆気なく勝負がついたハットン戦と比べても、長いラウンドに渡って真性ウェルター級を圧倒したこの試合のパキャオの方により本格的な強さを感じました。
コットの強烈なパンチを受けても、ケロッと前に出て打たれ強さを証明。そしてハンド&フットスピードももちろんですが、本当にどの角度からもパンチが打てて、しかもすべてのパンチに上の階級の選手にもダメージを与えるだけの威力がある。試合後にコットも「パンチの出所が分からなかった」と語ってましたが、その点はどんな相手にとっても脅威でしょうね。
これでデラホーヤ、ハットン、コットを連破。フライ、Jフェザー、フェザー、Jライト、ライト、Jウェルター、ウェルター級を制覇。・・・・・・もう言葉もありません。怪人です。ウルトラマンです。その業績に関しては何を言っても陳腐に聴こえそうなので、ここで止めておきます。
試合後には観衆から「ウィー・ワント・フロイド!」コールが起こってました。
メイウェザー対パキャオの空前絶後の最終決戦は実現するのでしょうか。メイウェザーがウェイト、報酬などなんだかんだと文句をつけて、伸び伸びになりそうな気がしますね(パキャオ対メイウェザー戦に関しては近々コラムを書こうと考えています)。
それよりもパキャオ対モズリー戦の方が先かもしれません。モズリーは喜んで対戦を受けるだろうし。まあフレディ・ローチがこのカードには難色を示すかもしれませんが。
一方、コットの方は・・・・・・
出来る限りのことはやりましたが、残念ながら力が違った。8回に左肩を痛めたなんて話もありましたが、それがなくても結果は同じだったはずです。
この選手はダメージを受けるとパンチの威力がなくなってしまうので、中盤以降はもうパンチャーズチャンスすら残っていなかった。だったらストップすべきだったのでしょう。
ただチーフトレーナーの助言を拒否してまで試合を続けたのは、マルガリート戦で最後に膝をついて敗れたために批判を受けたことに対する、コットなりの落とし前だったような気もします。
もう確実にピークは過ぎたのだから、MSGであと1戦くらい格下とでも戦って、そのまま引退して欲しいもの。素晴らしいファイトの思い出を供給してくれた選手だから、これ以上傷つくところは見たくない。
でも、止めないんでしょうね。プエルトリコ人の記者と話したら、「マルガリートと再戦させるだろう」と。止めて欲しいときに、絶対に止めてくれない。それがボクサーたち。本当に罪作りな人々です。
PM11:00
パキャオが試合後の記者会見場に登場。
このイベントを取材した僕たち報道陣に感謝を捧げる律儀なマニー。
「With you, we are here. Without you, we are not here.」
でも、礼を言うべきなのはたぶんこっちの方だぜ。
そしてパキャオは会見の最後に持ち歌のワンフレーズを熱唱し、今度はマンダレイベイのアリーナでこの後すぐに行なうというコンサート(8曲歌うそうです)に向けて発って行ったのです。まったくなんて奴だ!
真剣な話ーーー。僕たちはこのボクサーと同世代に生きられたことを、後の人々に偉そうに自慢することになるのでしょう。
予定通り、今日の昼にラスベガス入りしました。
そしてそのまま現地の知人たちに合流し、パキャオ、コットの公開計量に直行ーーー。
両選手ともにウェイトは問題なかったようで、なによりです。
この時点ですでに会場のMGMグランドガーデンにはかなりのファンが詰めかけ、大変な騒ぎになっておりました。
うーん、やっぱり東海岸の興行とは少し趣が違いますな。特にマディソンスクウェア・ガーデンの試合には何だか偉そうな重みがありますが、西はそれよりもお祭りという感じ。計量の司会者たちもやたらに煽るし。
Jeremy Pivenとかって俳優がインタヴュアーになり、パキャオに「試合前はどのくらいの期間セックスは控えるんだ?」とか訊いていたが、ちょっと調子に乗り過ぎでは?(笑)
まあ気さくな選手同士のこういう雰囲気になるんでしょうけどねえ。
計量終了後、ホテルに移動。
今回は知人記者のご好意でMGMから歩いて5分ほどの場所に泊まれたのですが、そこでNBAのセルティックス対ホークス戦を見ながら原稿を執筆。まだ外も明るい5時くらいから東海岸のNBAの試合を見るのはなんか妙な気分であります(東は3時間早く、この場合はもう8時)。
仕事終了後、しばらく夜のベガスを散策。
ここに来るのはフレイタス対カサマヨール戦以来(!)だからかなり久々なのですが、相変わらず強烈な街ですなあ。エッフェル塔とか凱旋門とか巨大ライオンとか自由の女神とか、立て続けに偽物を見せられてしばし唖然。いやはや(笑)。
「What happens in Vegas stays in vegas」なんて言葉がありますが、偽物でも許されて、誰もが別人になることも許されるのがこの街。短期間に騒ぐだけ騒いで、そして翌日には、みんなメイクを落として、服を着替えて、実生活に戻って行く。
そんなラスベガスの街は、パキャオとコットのどちらを勝者に選ぶのでしょうか。
2人とも偽物ではなく、正真正銘の実力者たち。それでも、勝ち残るのは1人だけ。どちらかが来た時とは別の人間になって、この砂漠の都を去らなければならない。
僕はコットのファンですが、この試合はやっぱりパキャオが有利ではないかと思います。
コットも修羅場を潜っているだけにパキャオのハンドスピードには対応できるでしょうが、それよりもあのステップインの速さがやっかい。しかもサウスポーだし。一瞬で距離を詰められ左ストレートを決められるシーンが序盤から見られるのではないでしょうか。
順当ならばデラホーヤ戦と良く似た展開で、パキャオが中盤にストップ勝ちか。類い稀なバネと瞬発力がゆえに生み出されるパキャオのパンチ力は対格差を超越するでしょうから、真性ウェルター級のコットが奇麗に倒されても特に驚きません。せめて、コットがマルガリート戦で消し切れないダメージを負う前に対戦できていれば・・・・・・。
まあ僕は(あなたと同じで)パキャオも好きなので、彼の勢いが止まるのも見たくはないのですがね。
最終決戦・メイウェザー戦はこの業界には必要なカードに思えるし。
いずれにしても、勇気と知己を誇示し、ここしばらく僕たちを心から楽しませてくれたボクサーのうちの1人が、明日、MGMで敗北を喫することになります。
楽しみな反面、観るのが少し怖いようなビッグファイト。
開始のゴングは間もなくーーー。

久しぶりの更新になります。
ワールドシリーズ第5戦直後以来になるんですねえ。
時間が経つのは本当に速いもの。
ヤンキースの強さが目立ったシリーズに関しては・・・・・・これから発売される雑誌等に書いたこととダブったらまずいので、ここでは止めておきます。
とにかく優勝決定直後のニューヨークはかなりの騒ぎで、この街におけるヤンキースの存在の大きさを再確認させられました。そしておかげさまでかなりの量の仕事も振って頂き、ヤンキースの経済価値も個人的に再認識させられました(笑)。
これまでひた隠しに隠して来ましたが(?)実は僕はヤンキースファンではないのですが、そのチームのおかげで経済的に助かってしまうのだから皮肉なものです。なんという運命のイタズラァァァッッ(「ジョジョの奇妙な冒険」風)。
あとそういえばこの間、食事をとったダイナーのウェイトレスに「あなたは松井に似てるわね」と言われたが、似てます?
今思えばあれは松井選手の価値上昇に伴う新手のアジア人ナンパ手口だったのか?まあいいか(笑)。
・・・・・・ただその一方で、数日すると優勝の盛り上がりもかなり一気に引いてしまうのがニューヨークらしいところ。今はもう街を見ても地元メディアを見ても、結構何ごともなかったかのようであります。
この辺がスポーツバーに入ると未だに人々が2004年のワールドシリーズの話をしている(実話)ボストンとは違うところなんでしょうね。
新陳代謝の速さがニューヨークの特徴の1つ。良い意味でも、悪い意味でも。しかしその気質は松井選手の契約問題にも影響しそうな気配です(まあレッドソックスのフロントも切り替えは速く、功労者でも簡単に切るのですが)。
で、シリーズ終了直後からはず〜〜〜〜っと執筆、NBAニックス&ネッツの取材と怒濤の日々を過していたのですが、やっと少し落ち着いてきたところです(まだ終わってませんが)。
そして明日朝にはラスベガスに飛んで、明後日には注目のボクシングタイトル戦、マニー・パキャオ対ミゲール・コットを取材予定。好きなボクサー同士の激突のため、すでに緊張してます。
その後の来週月曜にはちょっくら日本に帰り、2週間ほどを過ごす予定です。
というわけなので、次はラスベガスか日本でお逢いしましょう!
さて、ほぼ互角だった最初の2戦を経て、「フィラデルフィアでの3試合が力関係を測る指標になる」といったようなことを2戦目後のコラムにて書きましたが・・・・・・
その3試合で強さを見せたのはヤンキースの方でした。
第3戦では3点を先制されながら逆転し、本塁打が飛び交う打ち合いに勝利。続く第4戦では8回に一度は追いつかれながら、9回表に再び突き放して競り勝ち。
エンジェルスやツインズのように相手が勝手にすっ転んだわけではない。「乱打戦」「終盤のせめぎ合い」といったいわばフィリーの得意パターンで戦い、ねじ伏せた意味は大きかったと思います。
正直、敵地でDH制なしにここまで戦えるとは思いませんでした。5戦では敗れはしたものの、打線にもブレイクの気配が感じられます。「王者」に相応しい逞しさを誇示して来たヤンキースが、普通にいけば6戦で勝負を決める公算が高いのでしょう。
ただ心配事は、巷で盛んに言われている通りやや息切れ気味の先発投手陣。第3、4戦のペティートとサバシアは明らかにキレを欠いていただけに、中3日でもう1度ずつ投げさせるのは不安が大きいはず。
LCSまではシリーズ中にオフが多かったために助かってましたが、今季のチームにとって唯一の弱点と言える「先発陣の薄さ」が最後の最後で響いて来る可能性は少なからずあると思います。
特に第6戦にフィリーズが勝った場合。先発投手の誰にも無理をさせずローテを保ったマニエル監督の決断が一気にポジティブに見えてくることになるでしょう。
リーをより高確率で勝てそうな第5戦に廻し、実際に勝利を手にし、そして相手のスタミナ切れが望める6,7戦に挑むーーー。
ま、それでもフィリーズ側のペドロとハメルズも例え休養十分でも不安だらけなだけに、ヤンキース優位なことに変わりはありません。
しかしもしも勝負が最終戦に持ち越されたとして、ハメルズとサバシアが崩れたとしたら(サバシアは中3日でフル回転させたツケがついに出た1年前とパターンが少し似ている気もします)?その後に誰を投げさせる?
フィリーはハップ、ブラントン、そしてリー(前の2人は6戦に出番かもしれませんが)。ヤンキースの方は滅多打ち明けのバーネット?あるいはすべてを託してリベラを3〜4回くらい使うか?(笑)
・・・・・・うーん、ここまで来たら総力戦の第7戦が見たい気もしますねえ。
あと、小技を良しとしないフィリーズのスタイルについて、シリーズ中も何通か批判的なメールを頂きました。大雑把なスタイルは日本人記者たちからの受けも悪い気がしますね。
おそらく「正しい野球」を信奉する日本人好みのチームではないのでしょう。
ただこうやって8−6とか10−5とかで勝つのがあの人たちが確立してきたベースボール。1年前にも書きましたが、無死からランナーが2人出たとして、後続の3人が3ラン本塁打を狙うのがフィリーズスタイル。
彼らにとって、進塁打などいたずらにアウトを増やし、ホームランの確率を減らす駄策でしかない。
日本人にとって野球は「試合」でも、こっちの人たちには「ゲーム」。
そしてゲームとは楽しむもの。フルスイングが好みで、支持してくれるファンがいるなら、それを貫けば良い。例えときに敗れたとしても、お客さんが喜んでくれるなら「プロ野球」として成立する。
特にフィリーズの場合、「肉を切らせて骨を断つ」このスタイルでプレーオフで5シリーズ連続で勝って来たのだからもう文句を言うべきじゃないでしょう。
僕も日本で10年以上も野球をプレーしたわけで、アメリカスタイルにフラストレーションを感じることも未だにままあります。ただそもそもベースボール(ひいてはスポーツ全般)に対する考え方が違うのだという風に理解しています。
それを象徴するようなベーブ・ルースのコメントも、少し前に紹介したことがありましたね↓。
[ I swing big with everything I've got.
I hit big or miss big.
I like to live as big as I can. ]
・・・・・・アメリカのスポーツは、戦争ではなくエンターテイメント。
だからそれを伝えるこのページでは、なるべく米スポーツの楽しい部分を紹介したいと考えているところがあります(それゆえ軽いネタが多いのです)。
というわけなんで、ワールドシリーズの最後の2試合でもぜひともネタになりそうな(?)エキサイティングなエンターテイメントが見たいところ。あくまで真剣に、そして楽しく。そんなゲームで2009年を締めくくってもらいたいものです。


