2009年09月26日
いまだにジャバ・ルール
今夜からニューヨークではヤンキース対レッドソックス3連戦の開始です。 しかし両チームとももうプレーオフ進出が確実なため、緊張感と盛り上がりはもう1つ。ワイルドカード制度のおかげでプレーオフ戦(&その座席争い)がより興味深くなったのは間違いないですが、一方でライバル同士のシーズン中の直接対決がやや興ざめとなってしまいました。 結局両方がポストシーズンに進むんですもんねえ。もしもこの時期に1つの座席を争っていれば、凄いことになったのでしょうが・・・・・・さて、地区優勝が時間の問題となってしまい、さすがのヤンキースの周囲もややネタ枯れ気味。 現在最大の話題というと・・・・・・未だにチェンバレンの使い方。「ジャバ・ルール」は正しいのか?プレーオフではどう起用するのか? 以前も書きましたが、たいした実績も残さずにこれだけ起用法が騒がれる投手は本当に観たことがありません。 シーズン中盤までは行けるとこまで投げさせて、大事な終盤になってイニング制限を始めたヤンキース首脳陣に対し、最近は批判的な声も多いようです。 実際にチェンバレンは過去8試合で防御率8,42と乱調で、本人がフラストレーションを感じているのも手に取るように分かる。 結果的に、方法を誤った感が強いのは確か。ただその一方で、ニューヨーク特有の必勝の重圧下で、早いうちに勝てるだけ勝っておきたかったっていうヤンキース首脳陣の心情も理解できます。 近年流行り(?)のこの若手投手の投球回数制限問題は、とにかくまだプロトタイプがほとんどないだけに、賛否を述べるのも難しい。 チェンバレンの場合もニューヨークだから余計に騒がれている感が強いです。しかしこのまま調子が戻らず、プレーオフの戦犯にでもなってしまった場合には、ヤンキース首脳陣はかなり叩かれるでしょうね。 あとこれはジャンルを越えた個人的な印象ですが、ジャバはネイト・ロビンソン(NBAニックス)に似ている、と感じることが多いです。 爆発的でエキサイティングで、観ていて面白いことは間違いない。ファンと共に熱くなれる希有な存在ですが、一方でエモーションを制御できずに墓穴を掘ることも多い。好選手ではあっても、チームを背負って立つスターの素材なのかというと??? そんなジャバの未成熟さを観るに付け、6thマンが適役のネイトと同じく、短いイニングに凝縮したエネルギーを爆発させる方が良いのかなと思ってしまいます。 さて、来年はどう使うのやら?
もう1つヤンキースネタ。 アレックス・ロドリゲスがプレーオフで打てないことについて、カート・シリングがボストンのラジオ番組内でこう語ったそうですーーー。 "His problem has always been that he's a guy with holes and you can pitch to those holes," Schilling said. "For a guy that's as good as he is, he still strikes out a lot. Guys who strike out a lot tend to have a tough time in October." まさにその通りだと思います。 基本的に「ミステイクヒッター(投手側がミスしたときのみ打つ打者)」のAロッドにとって、ミスの少ないエース級が数多く出てくるプレーオフは分の悪い舞台だということ。 ポストシーズンでの成功は好投手へのアジャストメント次第。Aロッドはそれが苦手なのであって、彼の大舞台での弱さを精神面にばかり帰結させるのは間違いでしょう。まあそれにしても打てなさ過ぎではあるので、もちろんメンタルも影響しているのだとは思いますが。 シリング(&ビリー・ワグナー)は余計な発言も多いけど、基本的に常に的を得ているんですよね。
今週の「スポーツイラストレイテッド」誌に、デトロイト・タイガースに関する上質なコラムが掲載されていました。 「Tigertown」 http://sportsillustrated.cnn.com/vault/article/magazine/MAG1160513/index.htm 失業率23%の街にエネルギーを与えるべく、今秋の戦いに臨むタイガース。80歳のマイク・イリッチ・オーナーは、地元の自動車産業の復興を促進するため、すでにコストが払えなくなったジェネラル・モーターズの広告を未だに球場内に掲げ続けているのだとか(この世知辛い世の中に凄い話ですよね)。 こんなストーリーを読むと、今季の「team of destiny」はヤンキースやエンジェルスではなく、このタイガースなのかなという気もして来ます(笑)。いずれにしても、「運命のチーム」が揃った今秋の戦いは楽しくなりそうです。 "People are going to be spending some of their last dollars to come to these games, and we need to give them our best effort. This is not the year not to run out a ground ball." (ジム・リーランド監督)
NFLでは、現時点でニューヨークの両雄はそれぞれの地区でともに単独トップに立っています! ・・・・・・といってもまだたった2戦を終えただけなので、「なんぼのもんや」という感じではありますが。ただ両チームともに内容も良いため、今後に期待が持てるのは確かですね。 街の話題はペイトリオッツを撃破したジェッツ&新QBマーク・サンチェスに集中。あと、2試合で相手攻撃陣にTDを1つも許していないディフェンスの向上振りも見事です(さすがレイブンズ出身の新HC)。 一方、ジャイアンツも宿敵カウボーイズに逆転勝利。まあ先週の試合ではトニー・ロモの信じられないほど酷い凡プレーの数々に助けられた感もありますが。しかし強豪チームらしい安定感に満ちているので今後も大崩れはしないでしょう。 これはニューヨーカーには楽しいシーズンになるか?! ただ・・・・・・ジャイアンツ戦は日系の飲み屋で見たのですが、最後のドラマチックな逆転FGの場面でも場内は見事に無反応。。。野球なら大騒ぎなんですがねえ。 アメリカ在住者ですらも、やっぱり日本人にとってフットボールはマニアックなスポーツなのでしょうか。
ニュージャージー・ネッツの新オーナーにロシア人の大富豪が就任! さっそくロシア人の記者仲間に問い合わせたところ、「NBAの全チームのオーナーをすべて併せたよりも強大な財力を備えた人物」とのこと。米が不況に見舞われている中、ネッツにとって起死回生のニュースになりかねません。 これでブルックリン移転話がようやく進むか? あるいは他の街に移る? もしくはFW強化の切り札としてアンドレイ・キリレンコ獲得?(笑)
メイウェザー対マルケスは、メイウェザーの圧勝に終わりました。 体格が違い過ぎて、もう話にならなかった感じ。「スポーツコミュニケーションズ」で書いた通り、身体が大きい方がスピードもあるんだから始末が悪かったですね。 しかし最近はパキャオのおかげで感覚が麻痺していましたが、どんな強い選手だろうと急激に階級を上げれば本来はこうなるのが当たり前なんですよね。ボクシングでは常に「大よく小を制す」。 逆に言えば、増量後も普通に快進撃を続けるパキャオの凄さが、改めてクローズアップされた形でしょうか。まあパキャオもメイウェザーにぶつければまた話は違うのでしょうがね。
現在、我が家のすぐ近くの映画館にて、是枝裕和監督の「歩いても 歩いても(英題・Still Walking)」が上映されています。 というわけで先日、友人と夕食後にてくてくサンダル履きで歩いて観て来ました。しかしこんな日本の雰囲気たっぷりの映画を、マンハッタンのど真ん中で鑑賞するというのも妙な感じだったですねえ。 決して不仲ではないが、それでもそれぞれ見過ごせない問題を抱えた家族のホームドラマ。まあ日本では昨年公開だったとのことなので、プロットなどくどくど書きませんが。 事件らしい事件は何も起こらないのに、1つ1つのセリフがスリリングで、先の読めない緊張感が常に漂っている。これは優しい映画なのか、怖い映画なのか。個人的にはサスペンスだなと思った。特に樹木希林さんが演じたお母さんは怖い!あとトウモロコシの天ぷらがめちゃめちゃ美味しそう(笑)。 テーマは、「人生はいつもちょっとだけ間に合わない」。 そう、その通り。大切なことは、常に後になって気付く。残念だけど。 と、個人的には非常に楽しめたのですが、しかし離婚や子連れ再婚など当たり前のアメリカで、この内容が受け入れられるのかはかなり疑問。 案の定、僕と同行した西洋人(笑)も退屈そうでしたね。 そう、この人種&カルチャーによる食い違いが、実はアメリカ暮らしの醍醐味でもあるのです。
posted by daisuke |10:32 |
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さて、地区優勝が時間の問題となってしまい、さすがのヤンキースの周囲もややネタ枯れ気味。
現在最大の話題というと・・・・・・未だにチェンバレンの使い方。「ジャバ・ルール」は正しいのか?プレーオフではどう起用するのか?
以前も書きましたが、たいした実績も残さずにこれだけ起用法が騒がれる投手は本当に観たことがありません。
シーズン中盤までは行けるとこまで投げさせて、大事な終盤になってイニング制限を始めたヤンキース首脳陣に対し、最近は批判的な声も多いようです。
実際にチェンバレンは過去8試合で防御率8,42と乱調で、本人がフラストレーションを感じているのも手に取るように分かる。
結果的に、方法を誤った感が強いのは確か。ただその一方で、ニューヨーク特有の必勝の重圧下で、早いうちに勝てるだけ勝っておきたかったっていうヤンキース首脳陣の心情も理解できます。
近年流行り(?)のこの若手投手の投球回数制限問題は、とにかくまだプロトタイプがほとんどないだけに、賛否を述べるのも難しい。
チェンバレンの場合もニューヨークだから余計に騒がれている感が強いです。しかしこのまま調子が戻らず、プレーオフの戦犯にでもなってしまった場合には、ヤンキース首脳陣はかなり叩かれるでしょうね。
あとこれはジャンルを越えた個人的な印象ですが、ジャバはネイト・ロビンソン(NBAニックス)に似ている、と感じることが多いです。
爆発的でエキサイティングで、観ていて面白いことは間違いない。ファンと共に熱くなれる希有な存在ですが、一方でエモーションを制御できずに墓穴を掘ることも多い。好選手ではあっても、チームを背負って立つスターの素材なのかというと???
そんなジャバの未成熟さを観るに付け、6thマンが適役のネイトと同じく、短いイニングに凝縮したエネルギーを爆発させる方が良いのかなと思ってしまいます。
さて、来年はどう使うのやら?
もう1つヤンキースネタ。
アレックス・ロドリゲスがプレーオフで打てないことについて、カート・シリングがボストンのラジオ番組内でこう語ったそうですーーー。
"His problem has always been that he's a guy with holes and you can pitch to those holes," Schilling said. "For a guy that's as good as he is, he still strikes out a lot. Guys who strike out a lot tend to have a tough time in October."
まさにその通りだと思います。
基本的に「ミステイクヒッター(投手側がミスしたときのみ打つ打者)」のAロッドにとって、ミスの少ないエース級が数多く出てくるプレーオフは分の悪い舞台だということ。
ポストシーズンでの成功は好投手へのアジャストメント次第。Aロッドはそれが苦手なのであって、彼の大舞台での弱さを精神面にばかり帰結させるのは間違いでしょう。まあそれにしても打てなさ過ぎではあるので、もちろんメンタルも影響しているのだとは思いますが。
シリング(&ビリー・ワグナー)は余計な発言も多いけど、基本的に常に的を得ているんですよね。
今週の「スポーツイラストレイテッド」誌に、デトロイト・タイガースに関する上質なコラムが掲載されていました。
「Tigertown」
http://sportsillustrated.cnn.com/vault/article/magazine/MAG1160513/index.htm
失業率23%の街にエネルギーを与えるべく、今秋の戦いに臨むタイガース。80歳のマイク・イリッチ・オーナーは、地元の自動車産業の復興を促進するため、すでにコストが払えなくなったジェネラル・モーターズの広告を未だに球場内に掲げ続けているのだとか(この世知辛い世の中に凄い話ですよね)。
こんなストーリーを読むと、今季の「team of destiny」はヤンキースやエンジェルスではなく、このタイガースなのかなという気もして来ます(笑)。いずれにしても、「運命のチーム」が揃った今秋の戦いは楽しくなりそうです。
"People are going to be spending some of their last dollars to come to these games, and we need to give them our best effort. This is not the year not to run out a ground ball."
(ジム・リーランド監督)
NFLでは、現時点でニューヨークの両雄はそれぞれの地区でともに単独トップに立っています!
・・・・・・といってもまだたった2戦を終えただけなので、「なんぼのもんや」という感じではありますが。ただ両チームともに内容も良いため、今後に期待が持てるのは確かですね。
街の話題はペイトリオッツを撃破したジェッツ&新QBマーク・サンチェスに集中。あと、2試合で相手攻撃陣にTDを1つも許していないディフェンスの向上振りも見事です(さすがレイブンズ出身の新HC)。
一方、ジャイアンツも宿敵カウボーイズに逆転勝利。まあ先週の試合ではトニー・ロモの信じられないほど酷い凡プレーの数々に助けられた感もありますが。しかし強豪チームらしい安定感に満ちているので今後も大崩れはしないでしょう。
これはニューヨーカーには楽しいシーズンになるか?!
ただ・・・・・・ジャイアンツ戦は日系の飲み屋で見たのですが、最後のドラマチックな逆転FGの場面でも場内は見事に無反応。。。野球なら大騒ぎなんですがねえ。
アメリカ在住者ですらも、やっぱり日本人にとってフットボールはマニアックなスポーツなのでしょうか。
ニュージャージー・ネッツの新オーナーにロシア人の大富豪が就任!
さっそくロシア人の記者仲間に問い合わせたところ、「NBAの全チームのオーナーをすべて併せたよりも強大な財力を備えた人物」とのこと。米が不況に見舞われている中、ネッツにとって起死回生のニュースになりかねません。
これでブルックリン移転話がようやく進むか?
あるいは他の街に移る?
もしくはFW強化の切り札としてアンドレイ・キリレンコ獲得?(笑)
メイウェザー対マルケスは、メイウェザーの圧勝に終わりました。
体格が違い過ぎて、もう話にならなかった感じ。「スポーツコミュニケーションズ」で書いた通り、身体が大きい方がスピードもあるんだから始末が悪かったですね。
しかし最近はパキャオのおかげで感覚が麻痺していましたが、どんな強い選手だろうと急激に階級を上げれば本来はこうなるのが当たり前なんですよね。ボクシングでは常に「大よく小を制す」。
逆に言えば、増量後も普通に快進撃を続けるパキャオの凄さが、改めてクローズアップされた形でしょうか。まあパキャオもメイウェザーにぶつければまた話は違うのでしょうがね。
現在、我が家のすぐ近くの映画館にて、是枝裕和監督の「歩いても 歩いても(英題・Still Walking)」が上映されています。
というわけで先日、友人と夕食後にてくてくサンダル履きで歩いて観て来ました。しかしこんな日本の雰囲気たっぷりの映画を、マンハッタンのど真ん中で鑑賞するというのも妙な感じだったですねえ。
決して不仲ではないが、それでもそれぞれ見過ごせない問題を抱えた家族のホームドラマ。まあ日本では昨年公開だったとのことなので、プロットなどくどくど書きませんが。
事件らしい事件は何も起こらないのに、1つ1つのセリフがスリリングで、先の読めない緊張感が常に漂っている。これは優しい映画なのか、怖い映画なのか。個人的にはサスペンスだなと思った。特に樹木希林さんが演じたお母さんは怖い!あとトウモロコシの天ぷらがめちゃめちゃ美味しそう(笑)。
テーマは、「人生はいつもちょっとだけ間に合わない」。
そう、その通り。大切なことは、常に後になって気付く。残念だけど。
と、個人的には非常に楽しめたのですが、しかし離婚や子連れ再婚など当たり前のアメリカで、この内容が受け入れられるのかはかなり疑問。
案の定、僕と同行した西洋人(笑)も退屈そうでしたね。
そう、この人種&カルチャーによる食い違いが、実はアメリカ暮らしの醍醐味でもあるのです。
今夜、U2のコンサートがジャイアンツスタジアムにて盛大に行なわれました。
NFLのジャイアンツ&ジェッツの本拠地であり、大物ミュージシャンの公演会場として起用されて来たこの場所。しかし今年でその幕を閉じ、来年には新たにメドウランズ・スタジアムがオープンすることになります。
U2にとって、現スタジアムでは最後となる2日間のツアーの初日ーーー。
このバンドの特徴なのかもしれませんが、まずセットが凄かったですねえ。
本当はコンサートは明後日(25日)に予定されていたのですが、「その2日後のジェッツ戦までにセットの撤去作業が終わりそうにないから」という理由で、23日に繰り上げ。まあそりゃそうだろ、という感じで(笑)。
しかも今日はステージ前のフィールドが座席なしで解放されて(general admission=いわゆるスタンディング)、我々が陣取ったのもそのど真ん中。NFLの取材でサイドラインに下りることは可能なのですが、フィールドの中央から大スタンドを眺めたのは僕も初めてでした。
8万人を見上げるのはなんと壮観なこと。そして周囲は、飲もうが、歌おうが、走ろうが、踊ろうが、ケンカしようが、マリファナを吸おうが(もちろん僕は吸ってないですよ)、何をしても構わないライブハウス状態・・・・・・。
コンサート自体も素晴らしかったこと!
「ビューティフル・デイ」の途中には鬱陶しくない程度の雨が降り始め、場内は幻想的な雰囲気に。「ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン」の前には「この曲はスギモトサンに捧ぐ!」とかボノが叫んでいたが、「スギウラサン」の間違いでは?(笑/注・後に調べたところ、杉本氏とは最新アルバムのジャケ写真を撮影した方だとか)
アメリカのNBAファンには懐かしい「ヴァーティゴ」ももちろん演奏されましたよ。
何年か前に、リーグのテレビCMの主題歌に「ヴァーティゴ」が使われたんですよね。まだイケてた頃のリンジー・ローハンが出て来て、「私はNBAがだーい好き!理由はマブスのダークがキュートだからよ」とか叫ぶ映像が繰り返し放送されたもの。
あんなナイスなCM、また作って欲しいですね。
そんなこんなで、今夜のショウはまさに圧巻。
ローリング・ストーンズやパール・ジャム(発売されたばかりの新アルバムはロック!)と比べ、U2は決して個人的なフェイバリットだったわけではないのですが、しかし初体験のコンサートでエネルギーに圧倒されてしまいました。U2は本当にとてもスケールが大きく、スタジアムライブが似合うバンドですね。
さて、この熱気がジャイアンツとジェッツにも飛び火し、伝統あるスタジアムの終焉を華々しく飾って欲しいもの。両チームともポストシーズンに進んで、最後に次々とプレーオフ戦を行なってくれれば盛り上がるんですけどねえ。。。
と、半ば無理矢理にスポーツに結びつけたところで・・・・・・また次回!
今夜からNYではメッツ対ブレーブスの3連戦が開始ーー。
日本的には高橋健投手と川上憲伸投手のリリーフ登板があるかどうかが見どころなのでしょう。しかしマニアックな僕(?)は、アトランタに再び形成されつつある強力先発投手陣に注目しています。
期待されたトミー・ハンソンはどうやら噂通りエース級の器のようで、ジャイア・ジュジェンスとともに順調に伸びれば凄いデュオになるはず。さらに実績のあるデレック・ロウ、ハビアー・バスケス、ティム・ハドソンもまだ1,2年はいけるでしょう。
このメンツなら川上投手がローテーションから弾き出されてしまうのも仕方ない。このまま故障などなければ、来季はすべて先発3番手以内(2番手以内?)の力を持った贅沢な5枚看板を引っさげて、希望に満ちた戦いに臨むことができるかもしれません。
そんなブレーブスの投手陣について、ブルペンコーチのエディ・ペレスにミニインタヴューを敢行ーーー。
このペレスはかつてグレッグ・マダックスの専用捕手として、攻撃型キャッチャーのハビアー・ロペスとともにブレーブス黄金期を支えた縁の下の力持ちです。
ーーブレーブスから好投手が続々と育つ秘密は?
EP:はっきりと指摘するのは難しい。ただこのチームはマイナー、メジャーを通じて、確固たるプランを持って投手を育成していることは間違いないね。
ーー具体的には?
EP:例えば今季にしても、ハンソンがすぐにメジャーの先発としてやれるだけの力を持っていることは誰もがわかっていた。それでも決して急がせずに、彼抜きでも戦えるだけの先発投手を5人揃えてシーズンに入ったんだ。
ーー川上投手に、そしてグラビンもいた。
EP:その通り。現時点で私たちはプレーオフ争いをしているけど、何らかの事情でもしもハンソンを外さなければいけないとしても、すぐに埋め合わせ出来るだけに実力を持った投手がいる(注・川上のこと)。そのような形で、素晴らしい能力を持った投手に対し負担をかけないように務めている。そしてそのためのシステムが組織全体に浸透しているんだよ。
ーーハンソンに対する期待はやはり大きいようだけど?
EP:新人ながら2点台の防御率が示す通り、すでにメジャー有数の素晴らしいピッチャーだ。それでいて伸びしろがたっぷり残っている。どれだけの投手になるか、正直言って私にも分からないよ。
ーーマダックス、スモルツなど数々の大投手を見て来たあなただけど、ハンソンは誰を思い出させる?
EP:ブルージェイズのロイ・ハラデイだ。体格に恵まれていて、しかも制球力抜群。どんな球種でもストライクが取れる点も共通している。ハラデイのように大きく育って欲しいし、そうなれると思っているよ。
・・・・・・かつてグレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツを揃え、「投手王国」の名を欲しいままにしたブレーブス。才気あふれるハンソンとジュジェンスは、その「黄金期を再現」との期待を抱かせてくれる逸材です。
特にハンソンにチームが力を入れていることは、ペレスコーチの言葉からも伝わって来ますね。
実際にブレーブスは今季のプレーオフ出場はもう絶望ですが、来季のナリーグのダークホース的存在になっても不思議はないと思います(気が早過ぎ?)。野手にもジェイソン・ヘイウッドという大物候補がいるらしく、そちらも楽しみです。
時を同じくして王者フィリーズには勝利の伝統が芽生えつつあるし、マーリンズにも好素材は多いし、ナショナルズにも話題のストラスバーグが入団。そしてブレーブスの先行きも決して暗くはない。ナリーグ東地区は近未来に群雄割拠となるか?
そしてその中で、地区内で最もホープが枯渇していると言われるメッツには、しばらく厳しいシーズンが続くかもしれませんね。残念ながら。。。
それにしても昨日のイチロー選手の逆転サヨナラホームランは凄かったですね。
打たれたリベラの言葉に反し、あの球は決して失投ではなかったと思います。コントロールミスではないリベラのカッターを、左打者が奇麗に捉えたシーンを見たのはいつ以来だろう?驚異的な動体視力とスイングスピード。鳥肌ものでした。
あと、これはあくまで個人的な興味ですが・・・・・・
年間200本安打記録が何らかの理由で止まったあと、イチローがどんなプレーをするのか見てみたいと思うときがあります。
基本的に何でもこなせる選手ですが、このとてつもない安打記録が続いている限りはそれにこだわり続けるはず。それはそれでもちろん凄いことなのですが、しかし願わくば他の面も見てみたいなと。
ホームラン王とか狙ったらマジでなんとかなりそうだしねえ。
NYの2つのNFLチームは明日にそれぞれ地区内のライバル対決を迎えます。
ジェッツはペイトリオッツ、ジャイアンツはカウボーイズと対戦。どちらも地区優勝の行方を占うカードと言って良いのでしょう。
特に舌戦などやたらに盛り上がっているのがジェッツ対ペイトリオッツ戦。
普段は「ライバル」などと呼ぶのがはばかられるほど実績に差がある両チームですが(ジェッツは地元でペイトリオッツに8連敗中。。。)、しかし今年は風向きが変わる気配がほんの少し感じられるのも事実です。
ジェッツは新コーチを迎え、新人QBも初戦で好スタートを切り、一方のペイトリオッツのエースQBブレイディは故障あけで、先週は敗北寸前の大苦戦・・・・・・
さて、どうなることやら。
「still」か「new」か、とりあえず明日の試合に注目ですね。
「アメリカンフットボールマガジン」の2009年イヤーブックが発売になっております。
http://www.sportsclick.jp/magazine/a-football/mook634/index.html
僕はNFC東部地区、南部地区の展望、戦力分析、選手寸評などに貢献しています。
こちらもよろしくどうぞ。
世界ボクシング注目のビッグファイト、メイウェザー対マルケス戦がもう今夜に迫っています。
あなたがこれを読むのはちょうど試合中くらいか、もしくはもう結果が出ている頃だと思うので、これ以上余計なことを書くのはやめておきますが・・・・・・
直前展望(&パキャオ対コットについても)は「スポーツコミュニケーションズ」にまとめています。
こちらの方もよろしくどうぞ。
・メイウェザー対パキャオ戦、カウントダウン開始 〜秋の2大ビッグファイト展望
http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=2783
先日、ポップアーティスト・村上隆氏の新作レセプションをのぞいて来ました(写真・上)。
しかし会場はとてつもない大盛況で、なかなか身動きも取れずにしばし呆然。僕はアートに関しては分かったようなことは言えませんが、とにかくマンハッタンにこれだけの人を集められるのは凄いことだなと。
そして多様な国籍の人々が出席していたのも印象的でした。言葉を必要としないアートとスポーツは、本当に国境を軽々と越えるんですよね。
と、無理矢理にスポーツに結びつけたところで・・・・・・
レブロン・ジェームスの「Shooting Stars」を読破しました。
http://www.amazon.com/Shooting-Stars-LeBron-James/dp/159420232X
英語本はやはり読むのに時間がかかる場合が多いのですが、今回は惹き込まれてあっという間に終えてしまいました。
中学時代から大の仲良しだった5人の少年たち(ファブ・ファイブ(Fab Five)/うち1人は高校から仲間に参画)が、ひたむきに努力を重ね、慢心による挫折を乗り越え、高校生活最後の年に夢だった「全米制覇」を達成・・・・・・
と、まるでハリウッド映画のような、ほとんど出来過ぎのストーリー!
読み進めるうちに次第にファブ・ファイブの一人一人に感情移入し、そして自身の高校時代のことなども嫌が応にも思い出させられてしまいます。チームスポーツの良いところって、喜びを仲間と分かち合えることですよね(逆に個人スポーツの良いところは、喜びを独り占めできること)。
あとこれはこの本で初めて知ったのですが、「ファブ・ファイブ」のうち2人は昨年のNBAサマーリーグでキャブズの一員としてプレーし、現在はドイツでプロ選手として活躍しているとのこと。さらにもう1人はフットボール選手となり、未だにNFL入りを目指しているのだとか。
エリート選手が意図的に集められる高校や大学チームのOBならともかく、オハイオの田舎町の中学生チームから、それほどのアスリートが複数育っているというのは驚異的にも思えます。
もちろん優れた才能が偶然に(運命的に)集まった、指導者に恵まれた、などといった理由も指摘できるのでしょう。しかしそれ以上に、このストーリーは若いスポーツ選手にとって環境がどれほど大事かを教えてくれているいるようにも思えます。
周囲に良い選手がいれば、ポテンシャルが引き出される。特に未成熟な年代であればあるほど。
また、レブロン・ジェームスの「周囲をベターにする能力」はNBA入り後も高く評価されていますが、ここにその源泉を見たような気にもさせられました。
少年期から才能ある仲間に恵まれ、「お山の大将」となる必要がなかった(なることが許されなかった)がゆえに、あの献身的な姿勢は育まれたのか。あるいは爆発的な能力を持つ彼が、それでも「独裁者」になろうとしなかったがゆえに、周囲の力も引き出されたのか。
いずれにしても、悔いのない青春が送れた「ファブ・ファイブ」は幸せですね。
レブロンにとっても、今後になにがあろうと、高校時代の勝利こそが最高の栄光であり続けるのかもしれません。
[I love this picture and always will. It remind me of what the Fab Five did on the basketball court, playing with a purity and joy that I have yet to find in the NBA, with its travel and trades and players moving in and out. I adore the NBA, relish the challenge of it. But it is a business.]
(レブロン・ジェームス 「Shooting Stars」)
今夜もヤンキースタジアムです。
いつも騒がしいニューヨークですが、今日の話題はポサダ捕手が中心になって昨日の試合中に展開した乱闘事件。
「主犯」のポサダとブルージェイズのジェシー・カールソン投手は3試合づつの出場停止処分を受けました。まああれだけ派手にやれば仕方がないでしょう。
「ケガ人が出なかったのはラッキー。失うものが多いヤンキースには不必要な事件」
地元の報道はだいたいそんな感じ。確かにベースカバーに入ったカールソンに向けてポサダが肘を突き出したのはまったく無意味で、後に審判がコメントした通り「cheap shot」(あんな取るに足らない行為でサティスファクションを得てどうする?)。
ただ個人的にそれ以上に痛切に思ったのは、「現在の「報復カルチャー」は度を超しているな」ということ。
味方選手が死球を受ければとりあえずぶつけ返し、「チームメートをプロテクトした」などと(ほとんど好意的に)言われる。これを「メジャーの通例」なんて語る人もいますが、しかしかつては報復するのは「味方が明らかに故意に当てられた場合のみ」じゃなかったですか?
昨日なんてヤンキースのメランサン投手の制球が定まってなかったのは明らかで、アーロン・ヒルに対する死球はただのコントロールミス。その直後に報復で背中に向かって投げられれば、ポサダが怒るのも無理はない。そもそも制球ミスの後にいちいち同僚が危険にさらされるのだとすれば、投手は怖くてインサイドに投げられない。
結論をいうと、この「マチョ・カルチャー」に関しては、メジャーリーグは完全に間違った方向に進んでいると思います。オフにリーグに矯正に動いて欲しいですね(保守的なMLBには無理かな?)。
誰かが本当に酷い目に遭ってからじゃ遅いでしょう。昨日だって、もしもポサダか止めに入ったサバシアあたりが大ケガをして、プレーオフに出れないようにでもなっていたら・・・・・・
ちょっと前から「実はヤンキースの先発投手の層はかなり薄い」と言い続けてますが、ペティートが左腕に違和感を感じて登板を飛ばされたことで、その部分が改めてあぶり出されていますね。
夏場あたりから好投しているのはサバシアとペティートだけ。チェンバレンは長いイニング投げさせられず、バーネットは不安定。
その中から36歳のペティートがまず一時的に離脱。そしてエースのサバシアにしても、8、9月に抜群に良くて、10月に炎上するのは過去のパターンであります(まあプレーオフ2度の実績だけで「パターン」とまで呼ぶのは可哀相ですが)。
ケミストリーに覆いかぶされてまだ目立ちませんが、先発陣は万全からはほど遠いのは確か。そして大舞台での実績の乏しいサバシアとバーネットは、今秋にある意味で「人生最大の先発機会」を迎えることになります。
才能抜群の左右の両輪がどんな投球を見せるか、1人の野球ファンとして楽しみであります。しかしヤンキース首脳陣とファンにとっては、予想以上に胃の痛い季節になるかもしれませんね。
NFL開幕1週目はエキサイティングだったこと!
ペイトリオッツ&ブレイディは大逆転勝利、マクナブ故障、アーラッカーは今季絶望、新人マーク・サンチェスは大活躍(NYじゃ「スター誕生!」の見出しも)、ブリーズは6TD、ファーブも好滑り出し、ロモは自己記録更新、レイブンズは球団新501㍎、ブロンコスは漫画みたいなプレーで逆転勝利、ペイトン・マニングはチームタイの通算118勝・・・・・・あとなんかあったっけ?
人呼んで「近年最も盛りだくさんな開幕ウィーク」。
今年は楽しいシーズンになりそうです。
「Jスポーツ」のモバイルサイトに隔週でNFLコラムを書いています。
こちらもどうぞよろしく。
・いきなり試練を迎えたカトラーとベアーズ
・イーグルスのヴィック獲得は分の良いギャンブルか
http://www.jsports.co.jp/mobile/index.html??
「スポイラ」誌内で紹介されていた衝撃映像ーーー。
http://www.youtube.com/watch?v=A5O7FRJmJgU&feature=fvw
ミシシッピー州のスクールバス内で14歳の少女が突然銃を振りかざすも、地元高校のスター・フットボール選手が冷静に犯人にタックルをかまし、乗客は全員無事だったとのこと。
ニュースではこの少年を讃える美談として報道されています。
一方で「スポイラ」では、この事件によって少年の注目度が異常に高まってしまい、フットボールのプレーに影響してしまっている、という切り口になっていました。
しかし個人的に感じたのは・・・・・・14歳の少女が普通にハンドバッグから銃を取り出すなんて、今さらながらアメリカという国はやっぱり怖い!
報道の際にもその部分にはまったく焦点があたらないのだから、日本人とはそもそもの感覚が違うんですよね。
2日前にレブロン・ジェームズの自叙伝「Shooting Stars」を購入し、現在せっせと読んでいます。
「レブロンの本」と言っても決して「選ばれし男」の生涯に集中した内容ではなく、高校時代のチームについて丹念に語られています。上記したような銃やドラッグがはびこるアメリカの貧民街でも、悪の道には陥らず、努力を続け、そして夢を叶えた高校生たちの友情物語。
初の自叙伝にも関わらず、レブロンも登場人物の1人にしか過ぎない構成になっているのが、またいかにもレブロンらしいなと感じてしまいますね。
まだ半分も読み終えていないので感想はまた次回にしますが。。。
しかし、少年たちの友情と家族への愛情に、すでに2度ほど落涙(笑)。
この本に関しては「ダンクシュート」誌の取材ブログもよろしくどうぞ。
http://kmaga.jp/dunk/
[ Was I a dreamer? Of course I was. But if you wish hard enough, try hard enough, find the right group of guys to dream along with you, then maybe, because there is always a maybe with dreams, they can come true. ]
(レブロン・ジェームズ 「shooting stars」より)
関係ないのですが、上の写真はジーターが記録を達成した後のスタジアムの風景。
別に打った後に客がぞろぞろ帰ったわけではなく、雨のせいで進行が遅れ、試合終了がAM1:30頃になったためです。いやー、このチームの試合でスタンドがここまでガラガラになったのを見たのは初めてかも。記念に1枚撮影しておきました(笑)。
ヤンキースに関しては、少し前ですに「スポーツナビ」にAロッドのコラムを書いています。
・Aロッド改心? 出遅れた主砲がヤンキースにもたらす好影響
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/mlb/2009/text/200909040001-spnavi.html
今日のヤンキースの対戦相手はオリオールズ。
試合前にマット・ウィータース捕手に彼が表紙を飾った「スラッガー」8月号を差し上げようと持っていったら、「もうコウジからもらったよ」とのこと。上原さん、購読されているのでしょうか?
さて、デヴュー前は前評判が異常なほど高かったウィータースですが、蓋を開けてみればインパクトに乏しく、最近は話題にされることも少なくなってしまいました。
「奇跡のような選手」とまで言われたわりには、有望株が放つ閃きのようなものが余り感じられないのですが・・・・・・
しかし、せっかくだからミニインタヴューを敢行ーーー。
——マイナーとメジャーの違いはどこに感じる?
MW:やはりスピードだね。投手の球速も、打者のスイングも、プレーのスピードも、メジャーではすべてが一段も二段も速い。マイナーにも個々に良い選手はいるけど、メジャーでは全体のスピードが段違いだ。
——自身の長所と課題をどう自己評価する?
MW:リード面ではそれなりにやれると持っていた。しかしアリーグ東地区では打者のレベルが本当に高いから、投手たちの良い部分をもっと引き出してあげなければいけない。ウチのチームの投手たちの長所を学び、そして相手打者のより効果的な攻め方を学ばないといけないね。
——ちょっと早いけど、オフの過ごし方は?
MW:多くの知識を身に付けて、もちろんフィジカルのトレーニングもこなさないと。休んでいる暇なんてないよ。まだまだ勉強しなければならないことだらけだからね。
――同じ大学出身のマーク・テシェイラとは話した?君が比較されることも多い選手だけど?
MW:ああ、彼と比べられるなんてとても光栄だよ。対戦時には何度か話して、いろいろと丁寧に教えてくれた。同じスイッチヒッターで、選球眼が良く、凄い実績も残して来ている。尊敬している選手だし、学ぶべき部分は多い。彼のようになっていけたら良いね。
・・・・・・新人らしい初々しさはもう少なく、それでいて浮ついた感じもない(やや期待を裏切っているので当然かもしれませんが)。テシェイラと同じく勤勉そうな選手だけに、2年目にどれだけ伸びるか楽しみにしておきたいところです。
今月はヤンキース対エンジェルス戦が4試合予定されており、明日はその第1弾。
ALCS前哨戦の声も出ているだけに、楽しみなマッチアップですね。
そのエンジェルスが、今週の「スポイラ」でフィーチャーされてました。
4月にニック・エイデンハート投手が自動車事故で急死した際、車に同乗していた友人に関するなんとも切ないストーリー。
「Touched by an Angel」
http://sportsillustrated.cnn.com/vault/article/magazine/MAG1160028/index.htm
こんな記事を読んでしまうと、今季の「team of destiny(運命のチーム)」は新球場元年のヤンキースではなく、このエンジェルスの方なのかなと思ってしまいます。まあ、必ずしもハッピーエンドで終わらないという点も、スポーツの醍醐味ではあるのですがね。。。
祝・NFL開幕!
さっそくヤンキースタジアムのダイニングでも、職員たちがモニターでジェッツ戦を見て騒いでおりました。実はアメリカって野球じゃなくてフットボール・カントリー。熱い戦いが、これから2月まで続いていきます。
「スポーツコミュニケーションズ」に今季のプレヴューを書いております。
・NFL開幕直前展望
http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=2755
アレン・アイバーソンのグリズリーズ入団が決定!
で、面白かったのがいつもハイセンスなESPNのヘンリー・アボット氏のブログ内の記述↓。
http://myespn.go.com/blogs/truehoop/0-44-29/Allen-Iverson-s-Grizzly-Liaison.html
要約すると、アイバーソンのメンフィス行きは、「プロムに行く相手が見付からなかった者同士が、ラストミニッツにお互いに好きでもないのに歩み寄り、手に手を取ってパーティ会場に現れたような移籍劇」。(笑)。
確かにこのオファーの話はオフ開始直後から出ていたわけで、アイバーソン側は他に良い話がなかったからしぶしぶ飲んだ感じ。グリズリーズ側にとっては、30勝チームを35勝チームにしてくれて、チケットを少し多く売ってくれる選手が安価で手に入るのだから(地元の観客動員はそんなに変わらんと思いますがね。違いがでるのはアウェーでの動員力でしょ)、まあ悪い話ではない。
それでもここで脇役の役割に納得して活躍できれば、次のトレード期限にコンテンダーに移れるのでしょうが・・・・・・黄昏のAIにそれができるかどうか?
昨夜、ミケル・ケスラーとアンドレ・ウォードがデンマークとアメリカに分かれてそれぞれKO勝ち。
何よりどちらもケガを負うこともなく、これで11月に予定される直接対決に駒を進めることとなったのです。
ここでもしものことがあったら、大イベント「スーパーシックス」に始まる前からミソがつくことになっていたところ。とりあえず無事に開幕を迎えられそうで良かったですね。
この「スーパーシックス 〜ワールド・ボクシング・クラシック」に関しては、ちょうど明日発売の「ボクシングマガジン」10月号でプレヴューを書いております。
こちらの方もどうぞよろしく。
http://www.sportsclick.jp/magazine/boxing/new/
で、最後にケスラー対ウォードの展望も少し。
ウォードもここ2年ほどで急成長してますが、やはりまだケスラー戦は時期尚早の印象。少なくとも現時点ではスケール感が違い過ぎ、序盤KOで終わっても不思議はないでしょう。
そしてこれは「ボクマガ」でも書いたのですが、ケスラーに敗れたと仮定して、ウォードにとって辛いのはすぐにまた王者級と対戦せねばならないこと。まだ「ホープ」と呼ぶべきレベルの選手にとっては厳しいスケジュールだし、3連敗でも喫すれば商品価値に取り戻せないほどの大打撃を負うことになります。
まあここで連敗するような選手なら、いずれにしてもその程度っていえばその通りなんですがね。ただ育て方には段階というものがある。ウォードとディレルに関しては、「2連敗して3戦目は棄権」という流れは十分にあるような気もします。
・・・・・・と、この「スーパーシックス」に関してはいろいろ難くせ付けてますが、それでも僕もとても楽しみにしているのは確かです。なんとか大きなアクシデントなく成功して欲しいもの。そして、点が線となり、最後に満場一致の王者が誕生するまでの過程を楽しみたいものです。
今日はヤンキースはお休みで、代わりにヤンキースタジアムではボクシング・タイトル戦の発表記者会見が行なわれました。
そのカードとは、もちろんマニー・パキャオ対ミゲール・コット戦。
11月14日にラスベガスで行なわれるこの試合は、今年度最後にして最大のビッグファイト。僕もベガスまで出向こうと考えているくらい。新球場のフィールドで発表するに相応しいインパクトのある重要な試合だと言って良いでしょう。
しかし今日はやたらに風が強く、屋外の会見にはタイミングが悪かったのは事実。今ではジャッキー・チェンみたいな長さの僕の髪の毛も吹き飛ばされまくれ、特に両選手が現れるのを待つ間はなかなか悲惨でした。
ただそれを除けば活気に溢れた良い会見だったと思います。
主役のパキャオ、コットに加え、フレディ・ローチ氏(パキャオのトレーナー)、ポーリー・マリナージ、ジョシュア・クロッティら2人にゆかりのある関係者も出席。さらに一般客にも公開されたため、早くもプエルトリカンとフィリピーノの応援合戦が開始され楽しかったですね。
また普段は入れないレジェンド・スイートでメディアに食事が振る舞われたのも素晴らしかったですな。やはりボクシングの会見はこれがなくちゃあね。
そして会見中には、近い未来にヤンキースタジアムを会場に使用したビッグファイトの計画も盛んに囁かれていました。
やるとすれば、メイウェザー対パキャオ、あるいはメイウェザー対コット戦?
もしくはデラホーヤが復帰し、コット戦が実現した場合?(集客力が最も高いのはこれでしょう)
いずれにしても、僕はスタジアム・ファイトの取材経験はないので、ぜひとも実現させて欲しいものです。
さて、パキャオ対コット(&メイウェザー対マルケス戦)に関しては来週あたりにネット上のコラムで書こうと考えています。2人のコメント、展開予想などはそのときに。
そちらの方も、どうぞ宜しくお願いします。

移転から50年以上が過ぎたというのに、地元では未だに憧憬とともに語られる伝説のチーム、ブルックリン・ドジャース。
名著「The Boys of Summer(写真↓日本語版を見せたら地元民は大喜びでした)」を先頭に、モチーフにされた本、フィルムも数知れず。
今夜もコニーアイランドで何人かから話を聴きましたが、ドジャースの話になると、どこか遠くを見つめて目を細める年配の方が多かったですね。
取材にあたり「ボーイズ・オブ・サマー」やHBOのドキュメンタリーを改めて見直したのですが、実際に探れば探るほど、本当に底知れない魅力を感じさせてくれるチームではあります。
当時は今とは違い、オフにはバイトをし、簡易な住宅に住んでいたというドジャース選手たち。スター選手と地元民の距離がホントに身近で、彼らがピーウィー・リースやジャッキー・ロビンソンを「ピーウィー」「ジャッキー」と呼ぶのには、現代ファンがスーパースターをファーストネームで呼ぶのとはまったく違う意味があったようです。
いわゆる「おらが街のチーム」。人々の話を聴いていたら、マンハッタン在住の僕も、なんだかブルックリンに引っ越したくなってしまいました(笑)。
さて、これらの取材の成果は近々発表するとして・・・・・・
コニーアイランドに訪れたのは久々でしたが、やっぱり素敵な場所ですね。
オンボロな遊園地に、夏祭りを思わせる出店に、幸せそうな家族連れ。まるで映画の中にでもいるみたいで、ニューヨークにもこんな場所が残っているんだなあと。
そしてマイナーリーグのスタジアムには、華やかながらもどこか倦怠したメジャーのそれとは違い、ただひたすらに楽しいベースボールがあります。
いや、今日はカルロス・ベルトランがリハビリに登場し、相変わらずチャンスに三振して、ブーイングを喰らったりしていたのですが。まあそれは置いておいて(笑)。
決して高レベルとはいえないながらも、ここでは子供みたいな選手たちが常に全力プレー。イニングの合間には手作りのアトラクションが展開され、球場のみんなで楽しみます。
非常に純粋で、どこかノスタルジック。見ているこちらの方も、なにか懐かしいものを思い出させられるかのようで、とても気分が良くなります。
野球って楽しむためのものだから、gameっていうんですよね。
これは余談ですがーーー。まだライターを始める前のこと、ある女の子に「なんでわざわざヘタな人たちの野球を見に行くの?どうせお金払うならメジャーを見れば良いのに」とマイナー観戦を拒否されたことがありました。
この女とはダメだなとそのときに直感したら、やはり案の定。
相手との関係に悩んでいる人は、マイナーリーグ戦に誘ってみても良いかもしれませんね。
そこで「スター揃いの某メジャーリーグチームの試合観戦じゃなきゃヤダ」と言われるようなら、先行きいろいろ大変なはずなので、その彼女はgoner。逆に喜んでくれる人は、身近な幸福が理解できる可能性が高いので、望みあり(?)。
幸福へのリトマス紙、マイナーリーグ。
・・・・・・とにかく(笑)、いろいろなことを考えさせられ、思い出させられた、残暑の夜のマイナーリーグ取材でした。

今夜はフィラデルフィアのシチズンズ・バンク・パークに来ています。
2連覇を狙うフィリーズを分析しつつ、NBA、NFLの取材もこなしてしまおうという我ながら強引なミッション。到着するなり散々走り回ったので、フィリーズ対ジャイアンツ戦が始まる前の時点ですでにふらふらになってました。
しかしおかげで思っていた目的はほぼ達成ーーー。
NBAネタ(49ersへのアパシー)はダンクシュート誌の取材ブログで、NFLに関して(マイケル・ヴィック&開幕展望)は「スポーツコミュニケーションズ」のコラムで発表する予定なので、それらもどうぞよろしく。
(「ヴィックが来たから飼い犬をかくせ!」Tシャツ)
で、肝心のフィリーズですがーーー。
球場の周囲は試合数時間前からざわついていて、なんだかボストンみたい。強豪チームの本拠地らしい雰囲気になってましたね。数年前までは勝負弱いチームの代名詞みたいに言われていたのに、季節は変わるもの。
ニューヨーカーの僕は実は(?)メッツのファンですが、宿敵のはずのフィリーズも好きなチームの1つです。理由については少し前にペドロの記事で書いた通り。
ジミー・ロリンズとかシェーン・ビクトリーノとか、レイエスやベルトランにないものを沢山持っている選手たち。才能はメッツの2人の方が遥かにあるのにね。ベルトランにビクトリーノのハートがあれば、とんでもない外野手になっていたでしょう。
今夜も試合前に新加入のクリフ・リーに話を訊いたら、新天地の同僚たちの逞しさについていろいろと語ってくれました(内容はまだ内緒ね)。いつも僕に良くしてくれる「Philadelphia Inquirer」紙のジョン・ゴンザレス氏も、「今季のフィリーズは総合力では昨季より上。連覇の可能性は十分」と。
1年前の功労者ハメルズ、リッジに不安があるだけに、個人的には現時点で戦力はカージナルスが上かなとも思います。ただ勝負度胸を加味すればイーブン?今秋もまた、フィリーにとって騒がしい季節となるのでしょうか。
ただこれはほとんど余談ですが、ジョンを始め複数の地元記者がこんなことも言ってました。
「Dear Mets, we miss you」
(同タイトルの「インクワイヤラー」の記事↓)
http://www.philly.com/philly/sports/56134297.html
過去2年のフィリーズはメッツの背中を追いかけることでモチベーションをかきたてられ、9月に素晴らしいプレーを展開することができた。ファンの想いも盛り上がり、おかげでイーグルス(NFL)と76ers(NBA)に遅れをとっていた地元でのフィリーズ人気も再び爆発した。
しかし今季はペースメーカーのメッツが大失速し、9月突入時点ですでにプレーオフ進出は確定的。この物足りない状況下(?)で、勝負の時期に向けて調子を上げられるか・・・・・・??
・・・・・・アンチ・ヤンキースor巨人のオヤジかなんかが、その標的があんまり弱いと張り合いがなくて寂しく感じるのと似ている?
ちょっと違うか?(笑)
ともあれ、フィリーズが今季もワールドシリーズを制することがあれば、連覇がめっきり難しくなった現代MLBに金字塔を打ち立てることになります。アンニュイなスイートハート(メッツ)を恋しがってないで、9月も気を引き締めて戦って欲しいものです。。。

