2010年03月07日

ヴィンス・カーターが迎える「デカいヤマ」 マジック@ネッツ戦より

 昨夜、ニュージャージーではネッツ対マジックのゲームが行なわれました。
 マジックが来訪ということは、ヴィンス・カーターがNJに帰還!

 試合前の紹介時にも、ヴィンスはそれなりに大きな歓声を浴びていましたね。実際に彼の移籍と同じタイミングでネッツの大転落は始まったわけで、「いなくなってから感謝される」ってやつですか。

 しかし今季、このカーターとマジックほど評価の難しいチームはないかもしれません。 パウンド・フォー・パウンドでレイカーズに匹敵するほどのタレントを擁しながら、キャブズに6ゲーム差も付けられてイースト2位。

 実際に試合を見ても、無闇にスリーを連発する大ざっぱで横着な戦い振り。ハワード、ルイス、ネルソンら主力選手はほぼすべてそれぞれのスタンダードを下回る数字となってしまっています。


 そしてその象徴と言えるのが今季から加入したヴィンス。
 平均得点16,3はキャリアワースト(04~05年の移籍前のトロントでの20戦を除く)で、特に1月は平均8,7得点(!)。
 ゴールに敢然と切れ込むシーンはこれまで以上に減り、完全に低確率(FG%もここ5年で最低)のジャンプシューターとなってしまいました。

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 ただ・・・・・・それほどアンバランスな戦い方でも、それでもキャブズ、レイカーズに次ぐリーグ3位の星を残すわけだから、マジックはやはり力があるという見方も出来るのだろうと思います。

 キャブズにこそ1勝2敗ですが、セルティックスに3勝1敗、ホークスに3勝0敗とイーストの上位陣にはきっちり勝って来ている。


 今夜もネッツ相手にのらりくらりと戦いながら、最後は普通に突き放して勝利。
 スタン・バンガンディHCはキラーインスティンクトのなさに激怒してましたが(試合後の会見は50秒で終了。代表質問役の地元テレビのお兄さんが気の毒でした。。。)、選手たちはあっけらかんとしたもの。
 そしてそれはもちろんヴィンスも同じ。


ーーコーチは随分と怒っていたけど。
VC:それでも望んでいた勝利を手に入れたからね。彼ら(ネッツ)をほめ讃え無ければいけない。低迷しているにも関わらず常にハードにプレーする。僕たちは一次的に気を抜いてしまったときもあったけど、最後にはやり遂げることができた。

ーープレーオフに向けての準備は。
VC:そのときが来たら考えるよ。まだシーズンは20試合以上も残っているから。

ーー過去に属したチームと比べて自信は。
VC:いま言えるのはプレーオフは最高の季節で、僕たちはそのためにプレーしているんだってこと。そしてこのチームには素晴らしい選手が揃っていて、大きなチャンスがあるってことさ。


 ・・・・・・こんな気のない問答を繰り返し、「ファミリーが待っているから」と去って行ってしまいました。

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 とにかく、全体的に昨季の快進撃の二日酔いが続いている感が消えないマジック。
 ハイパーな指揮官が笛吹けど、選手たちは踊らず。それでもタレント豊富だけに、少し気を入れれば勝ててしまう。そうであるからこそ、余計にしまりがなくなる。

 いつかのピストンズのような「勝負師軍団」といった趣からはほど遠いマジックは、この状態で今季に2年連続ファイナル進出を果たすことができるのでしょうか?


 それでもボストンの沈滞振りを見る限り、プレーオフでもイースト内ではキャブズ以外のどのチームと当たっても有利の予想が出されるはず。個人的にもカンファレンス・ファイナルが2年連続で同じカード(キャブズ対マジック)になる可能性はかなり高いと考えています。


 そしてキャブズとの2年越しの決戦を考えたときーーー。
 ハーフタイムに話をきいた某チームのスカウトの意見では、「やはり鍵はヴィンス」だとのこと。 

 「昨季はドワイト・ハワードの廻りにシューターを並べるスタイルが、サイズのないキャブズ相手に見事にはまった。ただ今季のキャブズはドワイト対策にシャックを獲得し、イルガウスカスも戻って来れば人海戦術の人員は揃う。そうなればドワイトがダブルチームを仕掛けられるケースは少なくなるから、必然的にマジックのシューターたちにフリーで打たせる機会も減る。となると・・・・・・マジックが突破口を開くには、単なるシューターではないスコアラーの個人技が必要となるだろう」

 マジック内でそれができるのは、やはりヴィンス・カーター。
 腐っても鯛(ファンの方すいません)。

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 まあもともとその状況を見越して、昨季のゴー・トゥ・ガイだったヒド・タコールーに代えて個人能力で勝るヴィンスが連れて来られたわけで。フロントが睨んだ通りの流れになっていると言えば、その通りなんですがね。

 熾烈な戦いとなりそうなキャブスとのシリーズ。接戦で迎えた終盤、ヴィンス・カーターの手にボールが渡される場面は必ず来るはず。その大舞台で、仕事を果たせるか。クリーブランドの怪物を凌駕できるのか。

 正直、多くの業界関係者が「カーター頼みでは心許ない」と考えていて、それゆえに「イーストはキャブス本命」との大方の予想にも繋がっています。
 「勝負強さ、チームへのハマり具合でタコールーの方が良いのでは」という昨オフから続く声も未だに消えていません。しかしそんな逆境を打ち破れば、得られる賞讃も大きいに違いないーーー。


 これまで常に「煮え切らないスーパースター」であり続けて来たヴィンス・カーターは、今春にキャリア最大の大勝負を迎えることになります。

 「男っぷり」が問われる場面で、彼がどんな表情を見せるか?いつもの泣きっ面か、あるいは大舞台でついに一皮むけるか。今年のプレーオフでは、レブロンやコビーだけでなく、カーターが迎える「一世一代のデカいヤマ」にも注目するべきなのかもしれませんね。



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posted by daisuke |00:55 | トラックバック(0)
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