2009年06月29日
Lopez stops Lontchi! 〜WBOジュニアフェザー級タイトル戦より
PM7:00 アトランティックシティのボードウォークホールに到着。 いつもの大ホール(1万2000人収容)と違い、後楽園ホール程度の大きさの会場。大イベント感はなし。 ペイパービューで中継されるとはいえ、ホープ群のお披露目的な興行にはこのぐらいがちょうど良いのかもしれませんね。しかし空腹だったのでメディアルームに直行したが、お目当ての食事はハンバーガーとホットドッグのみ。小規模ファイトじゃこれもしゃあないですな(笑)。 PM7:45 記者席で隣に座ったフランス系カナダ人記者フィリップくん(フレディ・ローチ似/写真↓)としばし日加ボクシング論を戦わす。
彼は普段は「BOX.REC」記者としてカナダ国内の興行を担当。今夜はメインイベントに登場する地元出身オリビエ・ロンチのファイトを見るために、8時間(!)も車を運転してモントリオールから来たのだとか。メインはロペスの圧勝だろうとたかをくくっていたが、こんな熱心な支持者の話を聴くと挑戦者にも頑張って欲しいという気になってしまいます。 ところで現在のカナダで一番人気のボクサーはルシアン・ビュテだそうで。オールタイムだと「エリック・ルーカスかな」とのこと。 2人とも決してメインストリームのスターでないことを考えると、やっぱりカナダボクシングの層は厚いとはいえないんでしょうね。 PM7:55 前座にロシア人ミドル級ホープのマット・コロボフがまたも登場し、38歳のラテン系選手に1R1分22秒でKO勝ち。 コット戦の前座に出た際には酷評させて頂いたコロボフですが、この日も相手が余りにもころっと倒れてしまったので評価はできず。ロシア人記者仲間のバシリーによると、コロボフ本人も試合後に「これじゃ経験にもならない」と憤慨していたとか。 そんな話をしていると、目の前をリングアナウンサーのジミー・レノンジュニアが苦笑いして首を振りながら通り過ぎる。気持ちは分かる(笑)。とにかく、コロボフの戦績は7戦7勝(6KO)に。 PM9:00 PPV放送がスタート。スーパーウエルター級の実力者アンドレイ・ツルカン(この日まで26勝(17KO)4敗)と売り出し中のホープ・バーネス・マーティロスアンの対戦は、結果が読み辛いという意味では今夜一番のカード。 しかしリングに上がったツルカンが明らかに太めでがっかり。そんな相手をマーティロシアンはシャープなジャブでコントロールし、機を見て的確な右ストレート、アッパーをヒットしていく。強打を盛んに浴びたツルカンは6R終了時に棄権。 ボクシングマガジンの新年号でも期待のホープに含めたマーティロシアンは、これで25戦全勝(16KO)。馬力のなさは気になるが、「シャープシューター」という言葉がぴったりの好素材。決して層が厚いと言えない現在のスーパーウエルター級でなら、チャンスは遠からず来るかも。 PM10:00 続いて行なわれたのはIBFスーパーウエルター級の挑戦者決定戦、ユーリ・フォアマン対コーネリアス・バンデージ戦。フォアマンの「ラン・ユーリ・ラン!」戦法が進化したかどうか見るのを楽しみにしていたのですが・・・・・・3回終了時にそのフォアマンがバッティングで右目を激しくカットし、試合はノーコンテストに。あぁーあ。 まあ手数の少なさで両者は1Rからブーイングを浴びていたから、ストップ後もそれほど残念そうな観客はいなかったんですがね。ともあれ、フォアマンは依然として27勝(8KO)無敗。 PM10:15 セミファイナルはWBCスーパーフライ級挑戦者決定戦。元ジュニアフライ級世界王者のホルヘ・アルセが3Rに右オーバーハンドライトを決めて、無名のフィリピン人選手にワンパンチKO勝利。
人気者のアルセも今日のような中堅どころはこのように印象的な形で倒すものの、近年はダルチニアン、ミハレスといった有力選手たちには勝てていない。今夜も全体にキレを欠いた印象で、スーパーフライ級じゃどうみても厳しいでしょう。今のアルセは一流どころには美味しい相手でしょうね。 PM10:45 記者仲間のキーシャ嬢(写真・下)に頼まれてブレイクの間に「Fightnews」をチェックすると、新鋭ビクター・オルティスがストップ負けの速報が。。。瞬間、記者席が軽く騒然となる。 内容が分かりませんが、スター候補と言われた選手にとってこの時点での挫折はいずれにせよ痛いですなあ。
PM11:00 いよいよメインイベント! ファン・マヌエル・ロペスとオリビエ・ロンチがリングに登場。 ロペスーロンチ 1R10−9 ロペスの右フックが鋭い。まさに伝家の宝刀。ただロンチもディフェンス力の高さは垣間見せる 2R10−8 引っ掛け気味の右フックでロペスがダウンを奪う。ロンチも必死に右を繰り出すが 3R10−9 ロペスが追い回す。クリーヒットは少ないが、ロンチはもうひたすら逃げ腰 4R10−9 ロペスが相手を見下したようにプレッシャーをかけ続ける。ロンチはホールドが精一杯 5R9−10 ロペスがやや雑になったところでロンチが強烈な右を2発ヒット。流れ変わるか?ロペスが右フックを使わなくなったのはなぜ? 6R10−9 ロペスがプレッシャーで流れを取り戻すが、まだ雑?ロンチの守備力もかなり高くヒットは少ない 7R10−9 右アッパー、フックを多用したロペスがあわやの場面を作る。ただロンチもロープ際でアッパーをヒット 8R10−9 ロンチはスタミナ切れか足がふらつく場面が目立つ。ロペスはクリンチ間際に記者席にウインクする余裕を見せる 9R10−8 ロペスがタイミングの良い左ストレートでダウンを奪う。ロンチはダックとクリンチで必死にサバイブ PM11:40 第9R終了時点でドクターが合間に入って試合をストップ。 余裕の試合運びで挑戦者を退けたロペスはこれで26戦全勝(24KO)に。
両拳に一撃筆頭のパワーは秘めたロペスはやはり強い。 今夜はKOを意識し過ぎてやや荒っぽい印象もありましたが(右ジャブと右フックを上手く使っていればもっとラクに奇麗に試合を運べたでしょう)、まあ許容範囲内。専守防衛の相手にずるずるとラウンドを重ねなかったのは評価できます。 試合後の陣営の話によると、次は9〜10月にNYのマディソンスクウェア・ガーデンのシアターでの興行に登場(おそらくフェザー級で)。そして来年にもユーリオルキス・ガンボアとのドリームマッチの予定とか!その試合が実現すればMSGの大ガーデンの方を使用するレベルのビッグファイトになるかもしれません。 一部から「ネクスト・パキャオ」などと呼ばれ始めた軽量級のニュースター、「ファンマ(ロペスの愛称)」の今後に注目です!!
posted by daisuke |04:40 |
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PM7:00
アトランティックシティのボードウォークホールに到着。
いつもの大ホール(1万2000人収容)と違い、後楽園ホール程度の大きさの会場。大イベント感はなし。
ペイパービューで中継されるとはいえ、ホープ群のお披露目的な興行にはこのぐらいがちょうど良いのかもしれませんね。しかし空腹だったのでメディアルームに直行したが、お目当ての食事はハンバーガーとホットドッグのみ。小規模ファイトじゃこれもしゃあないですな(笑)。
PM7:45
記者席で隣に座ったフランス系カナダ人記者フィリップくん(フレディ・ローチ似/写真↓)としばし日加ボクシング論を戦わす。
彼は普段は「BOX.REC」記者としてカナダ国内の興行を担当。今夜はメインイベントに登場する地元出身オリビエ・ロンチのファイトを見るために、8時間(!)も車を運転してモントリオールから来たのだとか。メインはロペスの圧勝だろうとたかをくくっていたが、こんな熱心な支持者の話を聴くと挑戦者にも頑張って欲しいという気になってしまいます。
ところで現在のカナダで一番人気のボクサーはルシアン・ビュテだそうで。オールタイムだと「エリック・ルーカスかな」とのこと。
2人とも決してメインストリームのスターでないことを考えると、やっぱりカナダボクシングの層は厚いとはいえないんでしょうね。
PM7:55
前座にロシア人ミドル級ホープのマット・コロボフがまたも登場し、38歳のラテン系選手に1R1分22秒でKO勝ち。
コット戦の前座に出た際には酷評させて頂いたコロボフですが、この日も相手が余りにもころっと倒れてしまったので評価はできず。ロシア人記者仲間のバシリーによると、コロボフ本人も試合後に「これじゃ経験にもならない」と憤慨していたとか。
そんな話をしていると、目の前をリングアナウンサーのジミー・レノンジュニアが苦笑いして首を振りながら通り過ぎる。気持ちは分かる(笑)。とにかく、コロボフの戦績は7戦7勝(6KO)に。
PM9:00
PPV放送がスタート。スーパーウエルター級の実力者アンドレイ・ツルカン(この日まで26勝(17KO)4敗)と売り出し中のホープ・バーネス・マーティロスアンの対戦は、結果が読み辛いという意味では今夜一番のカード。
しかしリングに上がったツルカンが明らかに太めでがっかり。そんな相手をマーティロシアンはシャープなジャブでコントロールし、機を見て的確な右ストレート、アッパーをヒットしていく。強打を盛んに浴びたツルカンは6R終了時に棄権。
ボクシングマガジンの新年号でも期待のホープに含めたマーティロシアンは、これで25戦全勝(16KO)。馬力のなさは気になるが、「シャープシューター」という言葉がぴったりの好素材。決して層が厚いと言えない現在のスーパーウエルター級でなら、チャンスは遠からず来るかも。
PM10:00
続いて行なわれたのはIBFスーパーウエルター級の挑戦者決定戦、ユーリ・フォアマン対コーネリアス・バンデージ戦。フォアマンの「ラン・ユーリ・ラン!」戦法が進化したかどうか見るのを楽しみにしていたのですが・・・・・・3回終了時にそのフォアマンがバッティングで右目を激しくカットし、試合はノーコンテストに。あぁーあ。
まあ手数の少なさで両者は1Rからブーイングを浴びていたから、ストップ後もそれほど残念そうな観客はいなかったんですがね。ともあれ、フォアマンは依然として27勝(8KO)無敗。
PM10:15
セミファイナルはWBCスーパーフライ級挑戦者決定戦。元ジュニアフライ級世界王者のホルヘ・アルセが3Rに右オーバーハンドライトを決めて、無名のフィリピン人選手にワンパンチKO勝利。
人気者のアルセも今日のような中堅どころはこのように印象的な形で倒すものの、近年はダルチニアン、ミハレスといった有力選手たちには勝てていない。今夜も全体にキレを欠いた印象で、スーパーフライ級じゃどうみても厳しいでしょう。今のアルセは一流どころには美味しい相手でしょうね。
PM10:45
記者仲間のキーシャ嬢(写真・下)に頼まれてブレイクの間に「Fightnews」をチェックすると、新鋭ビクター・オルティスがストップ負けの速報が。。。瞬間、記者席が軽く騒然となる。
内容が分かりませんが、スター候補と言われた選手にとってこの時点での挫折はいずれにせよ痛いですなあ。
PM11:00
いよいよメインイベント!
ファン・マヌエル・ロペスとオリビエ・ロンチがリングに登場。
ロペスーロンチ
1R10−9 ロペスの右フックが鋭い。まさに伝家の宝刀。ただロンチもディフェンス力の高さは垣間見せる
2R10−8 引っ掛け気味の右フックでロペスがダウンを奪う。ロンチも必死に右を繰り出すが
3R10−9 ロペスが追い回す。クリーヒットは少ないが、ロンチはもうひたすら逃げ腰
4R10−9 ロペスが相手を見下したようにプレッシャーをかけ続ける。ロンチはホールドが精一杯
5R9−10 ロペスがやや雑になったところでロンチが強烈な右を2発ヒット。流れ変わるか?ロペスが右フックを使わなくなったのはなぜ?
6R10−9 ロペスがプレッシャーで流れを取り戻すが、まだ雑?ロンチの守備力もかなり高くヒットは少ない
7R10−9 右アッパー、フックを多用したロペスがあわやの場面を作る。ただロンチもロープ際でアッパーをヒット
8R10−9 ロンチはスタミナ切れか足がふらつく場面が目立つ。ロペスはクリンチ間際に記者席にウインクする余裕を見せる
9R10−8 ロペスがタイミングの良い左ストレートでダウンを奪う。ロンチはダックとクリンチで必死にサバイブ
PM11:40
第9R終了時点でドクターが合間に入って試合をストップ。
余裕の試合運びで挑戦者を退けたロペスはこれで26戦全勝(24KO)に。
両拳に一撃筆頭のパワーは秘めたロペスはやはり強い。
今夜はKOを意識し過ぎてやや荒っぽい印象もありましたが(右ジャブと右フックを上手く使っていればもっとラクに奇麗に試合を運べたでしょう)、まあ許容範囲内。専守防衛の相手にずるずるとラウンドを重ねなかったのは評価できます。
試合後の陣営の話によると、次は9〜10月にNYのマディソンスクウェア・ガーデンのシアターでの興行に登場(おそらくフェザー級で)。そして来年にもユーリオルキス・ガンボアとのドリームマッチの予定とか!その試合が実現すればMSGの大ガーデンの方を使用するレベルのビッグファイトになるかもしれません。
一部から「ネクスト・パキャオ」などと呼ばれ始めた軽量級のニュースター、「ファンマ(ロペスの愛称)」の今後に注目です!!

