2009年06月14日

Cotto survives Clottey 〜WBOウエルター級タイトル戦より

daisuke-94428.jpg


PM8:00
 マジソンスクウェア・ガーデン入り。
 プエルトリカン・パレード前日の今日は、MSGにて毎年恒例のミゲール・コットのタイトル戦。
 またもプエルトリカンのお祭り騒ぎが予想されるが、しかし相手のジョシュア・クロッティも強い。
 タフネス、スタミナ、手数をすべて備えているという意味で、コットには決して相性は良くない相手(スモール・マルガリートwithスピード)。
 さて、どうなることやら。


PM9:00 
 前座のWBOライトフライ級タイトル戦で、イバン・カルデロン(プエルトリコ)とロデル・マヨール(フィリピン)が熱戦を繰り広げる。
 カルデロンの技巧を楽しみしていたのだけど、始まってみるとなんとなくマヨールに肩入れ。やっぱり僕もアジア人!
 マヨールの動きが良く、第1ラウンド途中で早くも記者席から「マヨールってやるな。ちゃんと勝ちに来ているじゃないか」と声が挙がる。昔のフィリピン人ファイター(ビラモアとかタバナスとか)はアメリカに来るとびびってリングに上がる前に負けていたイメージがあるが、最近は逞しいもの。
 これもパッキャオ効果か。今じゃアジア人(特にフィリピン人)でも米のリングでスターになれることが分かっている。MLBにおいて野茂やイチローやマツイがやってのけたことにも似ている。


PM9:30
 6R途中にカルデロンの出血が激しくなり試合はストップ。採点は3者3様のドロー。
 ポイント付けながら観ていたわけではないが、まあ妥当な印象。再戦あるかな(たぶんプエルトリコで?)。世界的には無名のマヨールがカルデロンのレコードにキズを付けて(32勝1分けに)、これでまたフィリピン人の評価が上がったかもしれん。


PM9:45
 会場に来ていたマニー・パキャオがジャンボトロンで紹介されると、場内にどよめき。
 リッキー・ハットン戦でのKOパンチが映し出されると、さらに大きなどよめき。凄いパンチのねじ込み。スローで観た方が衝撃が大きいパンチってのも珍しい。
 続いてサブウェイシリーズを終えたばかりのカルロス・ベルトランが紹介され、歓声と、軽くブーイングも。
 なぜブーイング?ヤンキースファンからか?前日に「歴史的エラー」をやらかしていたルイス・カスティーヨが来てたらもっと凄い歓声&ブーイングだっただろうな(笑)。


PM10:00
 セミファイナル格で、ロシア出身のミドル級ホープ、マット・コロボフがリングに登場。
 ここまで5戦5勝(5KO)のコロボフを生で観るのは初めて。印象としては、頑強で技術の下地もあるが、パンチや動きにキレを欠く、いわゆる典型的なロシアン重量級ファイター。
 ロシア人記者仲間のヴァシリーは「良い選手だよ」と絶賛していたが、タクシードライバーみたいな相手を持て余し、倒し切れずに判定勝ち。調子悪かったのかなんか知らんが、いくらなんでも4Rでスタミナ切れはないだろう。
 カルデロン、コロボフともにやや期待外れだっただけに、今夜はコット戦のみ中継のHBOの選択は正かったかも。HBOはこの時間は代わりに「ダークナイト」を放映中。まあ無名の前座よりもバットマンか(笑)。


PM10:30
 メイイベント開始直前、ガーナ、プエルトリコ、アメリカの国歌が続けて斉唱される。
 ボクシングの国際戦では、ビッグファイトの前の各国国歌タイムに会場の雰囲気が一気に引き締まり、盛り上がる。基本的にアメリカ国歌(&カナダ)だけのMLB、NBAでは味わえない至福の瞬間。鳥肌もの。I live for this!


PM11:00
メインイベント開始
  コット クロッティ
第1 10−8 
終了間際にコットがジャブでダウン奪う。ノーダメージだがそこまではややクロッティ優位だっただけに大きい(3ポイントスイング?)
第2 9−10 
両者ともクリーンヒット少ない。ややクロッティか?
第3 10−9 
前のラウンドとほぼ同じ。ただ終了間際にバッティングでコットが目尻をカット
第4 10−9 
カットが火を付けて、激しい打ち合い。前半クロッティ、後半コット
第5 9−10 
クロッティが前半にクリーンヒット連発、コットがクリンチ際にボディスラムで一時中断
第6 10−9 
コットがロープ際で連打、ポイントは明らかだが、クロッティにダメージはないのでは?
第7 9−10 
クロッティが好打をヒット、コットは休んだのか?それともスタミナ切れか?
第8 9−10 
クロッティが攻勢、コットは動きが鈍る。コットはジリ貧で、状況はマルガリート戦に酷似
第9 9−10 
コットが踏ん張るもクリーンヒットの数ではクロッティ
第10 10−9 
コットがアウトボクシングで流れを変える。クロッティは手数少なく惜しいラウンド
第11 10−9 
コットがアウトボクシングと強打を使い分ける。上手いラウンドを作った。クロッティは疲れた?
第12 9−10 
非常に際どいが手数を買ってクロッティ。しかしクロッティは反則アピールでポイント減点を狙ったのが印象悪い


PM11:50
 僕の採点はダウンの分だけ1ポイント差でコット。ただ明らかにコットに肩入れしているため、自分の採点が信用できない(笑)。
 隣の席のプエルトリコ人記者は「5ポイント差でコット」。近くで騒いでいるアフリカ人ファンは「ドロー」。アメリカ人記者仲間は「明らかにクロッティ」。メキシコ人女性美人記者は「コット。なぜなら彼が好きだから(笑)」。さて?


AM12:00
 公式採点は2−1でコットが辛くも勝利。プエルトリカンたちは大喜び。
 採点に不満のクロッティはインタヴューを受けずにリングを下りようとする。ちょっと同情したくなるが、ただ敵地同然の場所でダウンを奪われ、しかも最後の3R失速したのは頂けない。終盤は手数が少な過ぎ。
 コットにとってまたも苦しい苦しい試合。目のカットが中盤の劣勢時にどれだけ影響していたのかは不明(リングサイドからは止めないのが不思議なくらいのケガにも見えたが)だが、ほぼ同様の流れで敗れたマルガリート戦の経験が生きたようにも見えた。


AM12:20
 試合後の記者会見ではコット対パッキャオ戦の話題でも盛り上がっている(11月に実現?)。メイウェザーはどう絡むかと訊かれ、ボブ・アラムは「メイウェザーはカルデロンとでも戦るだろう。彼は自分より小さい相手としかやらないからね」と(笑)。ちなみにアラムの採点は1〜3ポイント差でコットだとか。


AM12:40
 コットが会見場に登場。「厳しい試合だが勝てて良かった」と、安堵の表情。
 英語は決して流暢ではないが、それでも通訳なしで真摯に質問に答える。こういう姿勢がゆえに彼はボクシング関係者に愛されるんだよな(だから判定でも味方してもらえる)。今夜も4回以降は「出血で見えない」と言えば負傷判定勝ちにしてもらえたのに、最後まで奮闘。マルガリート戦の悪夢を振り払いたかったのか。
 正直いまのままではパキャオ、メイウェザーとの決戦、あるいはモズリー、クロッティの再戦、どれが実現しても極めて苦しいファイトになるはず。ただ圧倒的な力がないがゆえに、持ち得るすべてを駆使しての進撃は逆に見応えがある。
 パッキャオ戦ではどんな総力戦を見せてくれるか。ぜひともマジソン・スクウェア・ガーデンでやってくれ!!

daisuke-94426.jpg
daisuke-94427.jpg
daisuke-94425.jpg


posted by daisuke |15:33 | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加