2009年04月27日
ticket to ride 〜76ers対マジック・第3戦より
PM5:30 またも渋滞にはまり、試合開始1時間前にようやくフィラデルフィアのアリーナに到着。慌ててロッカールームに駆け込むが、シクサーズ側はもうほとんど空っぽ。マジックの方ではタコールーがのんびり中国人記者のインタヴューに答えている。 コートに出てみると、ドワイト・ハワードが相変わらずタンクトップを着てニヤつきながらシュート練習をこなしている。傍らで両チームの練習を見守っているファンもそれほど騒がしくない。 1年前にも同じことを書いた気がするが、ボストンとは違い、フィリーのプレーオフ戦は緊張感がほとんど漂っていない。ヤンキースのシーズン中の試合の方がまだビッグゲーム感があるような。 PM5:45 昨年のワールドシリーズで知り合ったマーカス(フィラデルフィア・デイリーニューズ)とジョン(フィラデルフィア・インクワイアラー)に逢ったので、両コーチの談話を教えてもらう。けが人も出ていないし、さしたる大事はナシ。小洒落たコラムが売りのジョンは「いやー、この第4戦がシクサーズの今季最終戦かと思っていたのになあ」なんて言っている。確かにマジックの不安定さを差し引いても、戦前はシクサーズは1勝が精一杯と思われていたシリーズだったんですけどねえ。 PM6:00 プレスルームのテレビでは、キャブス対ピストンズ第4戦の終盤が映し出されている。キャブスが圧倒的なスイープで第2ラウンド進出一番乗り。今年は1回戦から波乱が多いのだけど、キャブスとレイカーズのゲームを見ると他の全シリーズが軽く無意味に感じてしまいますな。。。 しかし昼間のゲームでセルティックスが負けたため、これでシクサーズにもカンファレンス・ファイナル進出の目がほんの少しだけ出て来ました(マジックをこのまま押し切って、次もブルズと対戦になれば可能性はゼロではないでしょう)。ま、今夜の試合に勝って3勝1敗にすることがマジック撃破の必須条件なんでしょうけれど。 PM6:40 試合開始。観客は恒例のタオル振りでそれなりに盛り上がるが、やはりアリーナの上の方には空席が目立つ。原因はアイバーソンが去って以降の無関心の継続か、あるいは経済危機の影響か?経済かな。NYの新球場ですらも満員にならないご時世ですからね。 PM7:10 マジックが24−22とリードして第1Qが終了。 探り合い。ジャブの応酬。勇壮華麗なオペラの序曲・・・・・・というのは良く言い過ぎで(笑)、両チームとも攻撃の軸が定まっていない印象。 もともとオフェンスは駒不足のシクサーズは、それゆえに前評判が低かったわけで。シュート力も個人技も乏しく、とにかく走って走っての「ラン&ラン」戦術でどこまで行けるか。 マジックは第1Qだけで5ターンオーバー。ここはハワードが絶対の大黒柱だと思われがちだけど、実際は彼が何点取るかは体勢には影響なく、周囲のシューターたちのスリーが入るかどうかで勝負が決まる、なんてデータがどこかに出てました。このシリーズここまでの結果も実際にそれを裏付けてますね(ハワードが30得点以上した2試合はどちらも敗れ、11点に終わった第2戦では勝利)。 まあ彼がゴール下にいるからこそ外が生きるのだけど、タコールー、ラシャード、オルストンのうち誰かがホットにならねば、ハワードが何点取っても(ここまで6点)今夜も厳しいのでしょう。 PM7:40 36対36の同点で前半終了。しかし今年のプレーオフではずっとこんな互角のゲームばかり見ている気がするな。。。ま、第1ラウンドはブロウアウトばかりの例年よりかずっと楽しいですが。 シクサーズ勢ではサディアス・ヤングが10得点、4リバウンドと活躍。「ダンクシュート」誌のプレーオフ展望にも「ヤングがワイルドカード」と書きましたが、ときにイグダーラやミラー以上の得点力を見せつけるこの若手は後半でも鍵を握りかねません。 PM8:30 マジックが後半開始早々に突き放し、64−55とリードして第3Qを終了。相手のディフェンスの集中力が高いことを考えても、とにかく呆れるほどまるでFGが決まらないシクサーズ(ここまで35、5%、フリースローも4/7)。ペースを落とされてハーフコート戦にされるともうどうしようもない。 対するマジックはFG51、0%で、これで9点差で済んでいる方が奇跡的。シクサーズはスリーだけは7/13と良く入っているのと、オフェンスリバウンドを1本も取らせていないのがなんとかブロウアウトを避けている要因なり。しかし僕は別にシクサーズファンでも何でもないのだが、いつの間にか肩入れしてしまってますな。。。やはり大番狂わせが1つくらいあった方が楽しいし、それにフィリーが勝った方が取材に行き易いですからね。 PM9:15 例の如く終盤は大接戦となり、シクサーズはPGミラーを中心に意外な逞しさを(4戦も続けば「意外」と呼ぶべきではない?)、逆にマジックは精神的支柱のいない脆さを見せつける。大事な場面で攻め手を見つけ切れずオロオロしていたマジックのスターたちには正直落胆。バンガンディHCもあれほど無策じゃシャックに「パニックの王者」と揶揄されても仕方ないでしょう。 しかしそんなマジックには煮え切らない展開の中で、OTが濃厚と思われた残り1,1秒から、タコールーが起死回生の決勝スリーを成功!やはりこのチームはスリーか!! 続いて同点を狙ったイグダーラのスリーは外れ、84−81でマジックが勝利。決して容易ではなかったタコールーのショットは、もしかしたらこのシリーズを分けることになるかも(個人的にはかなりの確率でそうなるかと。記者席からは弾道が奇麗に見えたレインボージャンパーは、まさに第2ラウンドへの架け橋!)。 PM9:45 会見場とロッカールームで、両チームのコーチと選手たちが次々とインタヴューに答える。 デルリオHCも、タコールーも、ラシャードも誰もが「これからまた3ゲームシリーズが始まる」とコメント。そしてラシャードは「ウチのホームコートアドバンテージがここで効いてくるはず」と。 実際にこうなると地力に勝るマジックの絶対優位は動かないでしょう。番狂わせのチャンスなど下位チームにはそれほど何度も訪れるものではなく、地元で迎えた第4戦はシクサーズにとって最大最後のチャンスでした。10点差を最終Qに追い上げた意地は見事だったが、やはりこれが限界か? それにしても、今季プレーオフは取材に行ったゲームはすべて、ファイナルショットで決着がつく大熱戦!カバーしているセルティックス対ブルズ、マジック対シクサーズはどちらも2勝2敗。しょせんはキャブスへの挑戦権を巡るサバイバル戦だとしても、実力伯仲の戦いはエキサイティングなことに変わりありません。 次は・・・・・・火曜にボストン、木曜に再びフィリー。 どうかどちらも負けて以降は取材に行けなくなるなんて結末にだけはなりませんように(笑)。
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posted by daisuke |14:57 |
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PM5:30
またも渋滞にはまり、試合開始1時間前にようやくフィラデルフィアのアリーナに到着。慌ててロッカールームに駆け込むが、シクサーズ側はもうほとんど空っぽ。マジックの方ではタコールーがのんびり中国人記者のインタヴューに答えている。
コートに出てみると、ドワイト・ハワードが相変わらずタンクトップを着てニヤつきながらシュート練習をこなしている。傍らで両チームの練習を見守っているファンもそれほど騒がしくない。
1年前にも同じことを書いた気がするが、ボストンとは違い、フィリーのプレーオフ戦は緊張感がほとんど漂っていない。ヤンキースのシーズン中の試合の方がまだビッグゲーム感があるような。
PM5:45
昨年のワールドシリーズで知り合ったマーカス(フィラデルフィア・デイリーニューズ)とジョン(フィラデルフィア・インクワイアラー)に逢ったので、両コーチの談話を教えてもらう。けが人も出ていないし、さしたる大事はナシ。小洒落たコラムが売りのジョンは「いやー、この第4戦がシクサーズの今季最終戦かと思っていたのになあ」なんて言っている。確かにマジックの不安定さを差し引いても、戦前はシクサーズは1勝が精一杯と思われていたシリーズだったんですけどねえ。
PM6:00
プレスルームのテレビでは、キャブス対ピストンズ第4戦の終盤が映し出されている。キャブスが圧倒的なスイープで第2ラウンド進出一番乗り。今年は1回戦から波乱が多いのだけど、キャブスとレイカーズのゲームを見ると他の全シリーズが軽く無意味に感じてしまいますな。。。
しかし昼間のゲームでセルティックスが負けたため、これでシクサーズにもカンファレンス・ファイナル進出の目がほんの少しだけ出て来ました(マジックをこのまま押し切って、次もブルズと対戦になれば可能性はゼロではないでしょう)。ま、今夜の試合に勝って3勝1敗にすることがマジック撃破の必須条件なんでしょうけれど。
PM6:40
試合開始。観客は恒例のタオル振りでそれなりに盛り上がるが、やはりアリーナの上の方には空席が目立つ。原因はアイバーソンが去って以降の無関心の継続か、あるいは経済危機の影響か?経済かな。NYの新球場ですらも満員にならないご時世ですからね。
PM7:10
マジックが24−22とリードして第1Qが終了。
探り合い。ジャブの応酬。勇壮華麗なオペラの序曲・・・・・・というのは良く言い過ぎで(笑)、両チームとも攻撃の軸が定まっていない印象。
もともとオフェンスは駒不足のシクサーズは、それゆえに前評判が低かったわけで。シュート力も個人技も乏しく、とにかく走って走っての「ラン&ラン」戦術でどこまで行けるか。
マジックは第1Qだけで5ターンオーバー。ここはハワードが絶対の大黒柱だと思われがちだけど、実際は彼が何点取るかは体勢には影響なく、周囲のシューターたちのスリーが入るかどうかで勝負が決まる、なんてデータがどこかに出てました。このシリーズここまでの結果も実際にそれを裏付けてますね(ハワードが30得点以上した2試合はどちらも敗れ、11点に終わった第2戦では勝利)。
まあ彼がゴール下にいるからこそ外が生きるのだけど、タコールー、ラシャード、オルストンのうち誰かがホットにならねば、ハワードが何点取っても(ここまで6点)今夜も厳しいのでしょう。
PM7:40
36対36の同点で前半終了。しかし今年のプレーオフではずっとこんな互角のゲームばかり見ている気がするな。。。ま、第1ラウンドはブロウアウトばかりの例年よりかずっと楽しいですが。
シクサーズ勢ではサディアス・ヤングが10得点、4リバウンドと活躍。「ダンクシュート」誌のプレーオフ展望にも「ヤングがワイルドカード」と書きましたが、ときにイグダーラやミラー以上の得点力を見せつけるこの若手は後半でも鍵を握りかねません。
PM8:30
マジックが後半開始早々に突き放し、64−55とリードして第3Qを終了。相手のディフェンスの集中力が高いことを考えても、とにかく呆れるほどまるでFGが決まらないシクサーズ(ここまで35、5%、フリースローも4/7)。ペースを落とされてハーフコート戦にされるともうどうしようもない。
対するマジックはFG51、0%で、これで9点差で済んでいる方が奇跡的。シクサーズはスリーだけは7/13と良く入っているのと、オフェンスリバウンドを1本も取らせていないのがなんとかブロウアウトを避けている要因なり。しかし僕は別にシクサーズファンでも何でもないのだが、いつの間にか肩入れしてしまってますな。。。やはり大番狂わせが1つくらいあった方が楽しいし、それにフィリーが勝った方が取材に行き易いですからね。
PM9:15
例の如く終盤は大接戦となり、シクサーズはPGミラーを中心に意外な逞しさを(4戦も続けば「意外」と呼ぶべきではない?)、逆にマジックは精神的支柱のいない脆さを見せつける。大事な場面で攻め手を見つけ切れずオロオロしていたマジックのスターたちには正直落胆。バンガンディHCもあれほど無策じゃシャックに「パニックの王者」と揶揄されても仕方ないでしょう。
しかしそんなマジックには煮え切らない展開の中で、OTが濃厚と思われた残り1,1秒から、タコールーが起死回生の決勝スリーを成功!やはりこのチームはスリーか!!
続いて同点を狙ったイグダーラのスリーは外れ、84−81でマジックが勝利。決して容易ではなかったタコールーのショットは、もしかしたらこのシリーズを分けることになるかも(個人的にはかなりの確率でそうなるかと。記者席からは弾道が奇麗に見えたレインボージャンパーは、まさに第2ラウンドへの架け橋!)。
PM9:45
会見場とロッカールームで、両チームのコーチと選手たちが次々とインタヴューに答える。
デルリオHCも、タコールーも、ラシャードも誰もが「これからまた3ゲームシリーズが始まる」とコメント。そしてラシャードは「ウチのホームコートアドバンテージがここで効いてくるはず」と。
実際にこうなると地力に勝るマジックの絶対優位は動かないでしょう。番狂わせのチャンスなど下位チームにはそれほど何度も訪れるものではなく、地元で迎えた第4戦はシクサーズにとって最大最後のチャンスでした。10点差を最終Qに追い上げた意地は見事だったが、やはりこれが限界か?
それにしても、今季プレーオフは取材に行ったゲームはすべて、ファイナルショットで決着がつく大熱戦!カバーしているセルティックス対ブルズ、マジック対シクサーズはどちらも2勝2敗。しょせんはキャブスへの挑戦権を巡るサバイバル戦だとしても、実力伯仲の戦いはエキサイティングなことに変わりありません。
次は・・・・・・火曜にボストン、木曜に再びフィリー。
どうかどちらも負けて以降は取材に行けなくなるなんて結末にだけはなりませんように(笑)。

