2009年11月30日
大分トリニータが悲願であるジェフ越えを果たし、最下位脱出を果たした。
西川周作の好セーブが勝因ではあるけれど、なかなか自分達のペースが掴めない中で、走り続けて我慢して手にした勝利は、ハマった川崎戦よりも価値のあるもののように感じた。今の大分トリニータのサッカーが勢いだけではないことの証左となった試合だった。
今季、何度もサポから飛んだ「走れっ!」という言葉は今はなく、スタンドから漏れていたため息は、今感嘆に変わっている。
あんなに走れなかった選手達が走り続けている。ゴールを決められ、うなだれて立ち尽くしていた選手達が、得点を上げて輪になっている。試合終了後、ピッチに跪いていた選手達が抱き合いハイタッチし、G裏前に呆然と腰に手を当てていた選手達が「大分よりの使者」に合わせ、手拍子をし、ヘンな踊りをし、みんな笑顔でいる。そんな光景を観られることが本当に嬉しい。
ジェフ戦ではG裏は後半アディショナルタイムに「トリニータオーレ」も歌ったらしい。僕自身は国立以来歌っていないような気がする。
今、勝ち続けたところで何にもならない、という人もいるけれど、そんなことはない。ジェフの斉藤大輔選手が引退セレモニーで「ジェフが大好きです」と言っていたけど、選手も僕達サポも「トリニータが大好きな」気持ちを確かめられる今があることは幸せなことではないだろうか。いろんなことが起きる中、もしかつてのような状況だったら、僕達はどんな気持ちで今を過ごしていただろう。
勝利を重ねても、このチームが今季限りである虚しさを感じずにはいられない。だけど、だからこそ常に心のどこかに失望を抱えつつも「トリニータといつもいつまでも歩み続けたい」という想いが勝利を重ねることによって、より強くなり、僕達を何かしら衝動に突き動かす原動力になるのも、また確かな事実である。
「来季に向けて千葉に勝つことで歴史を作れればと思っていました」(清武)
「今日は千葉に勝って、大分の歴史を変えようとみんなで言っていました」(高橋)
J's GOALより
ジェフからの勝利によって作られ変えられた歴史を途絶えさせるわけにはいかない。
選手達は降格が決まってもなお走り続けることで僕達トリサポに「頑張れ、頑張れ」と言ってくれているような気がする。
いよいよ、12月5日最終節大宮戦。
選手達に残ってほしいという気持ちを持つことは今の僕達に許されることではないのかもしれない。だけど僕達がどれだけ選手達を愛しているかを伝えることに躊躇うことはない。
どんな来季になっても、大分トリニータが選手達のホームチームであることを精一杯の想いと声で伝えよう。
どこに行っても、ここがあなた達の故郷なんだって。僕達がこの故郷を守り続けるって伝えたい。
選手達全員に、斉藤大輔選手のような立派なセレモニーをしてあげられないけれど、ホーム最終戦の全てが僕達のセレモニーになる。
posted by きくりん |07:56 |
2009スカパー観戦 |
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2009年11月28日
残すところ、あと2試合。
まるで卒業式までの日にちを数えるような気持ちになっている。
あと2試合戦うと、きっと多くの選手が大分トリニータを去ることになる。今の僕達にはそれを受け入れることしかできない。
もう嘆いたり、悲しんだりしてもしょうがない。僕達が歩んだ道のりが、現在を招いているのだから、大切なことは現実をしっかりと受け入れたうえで残された時間をいかに過ごすのかなんだろう。
僕達には果たされていない悲願がある。
リーグ戦でジェフに勝つこと。
J1で遣り残したことはいくつもあるかもしれないけれど、今果たせるのはジェフに勝つことだ。
大袈裟かもしれないけれど、僕達にとってジェフからの勝利は、タイトル何かひとつ獲るくらい意義のあるものだ。
J1の舞台でジェフに勝つ。
多くを言うつもりはないけれど、絶対にここで果たさなければならない。
いろんな不安が渦巻く中で、先行きが見えずに暗澹たる気持ちになっているかもしれないけれど、未完のまま終末を迎えることを知りながら、それでもなお完成への距離を縮めようと選手達は走り続ける。ならば、僕達も歌い続けよう。刹那でもかまわないから歓喜のために。
Jリーグ全体から見たら、ジェフvsトリニータなんて17位と18位のちっぽけな戦いかもしれない。でも、僕達にとっては悲願を達成するための本当に大切な試合だ。もう涙はいらない。笑顔で選手達と喜びを分かち合って、このチームの卒業式を迎えよう。
週末だけは、今だけを生きて、トリニータだけを見、今だけを戦おう。そして勝とう、ジェフに。
たぶんそれが、僕達に送ってくれた言葉に応えることになるのだから。
29日の試合終了後、ジェフの斉藤大輔選手の引退セレモニーが行なわれるそうです。
ジェフから初勝利を挙げ、大喜びのアウエーG裏が今から目に浮かんでいますが、「犬の意地」様に
「また、大分戦はホーム最終戦で、「斎藤大輔」というジェフサポーターのほとんどがずっと好きでいた選手の引退セレモニーがあります。
「拍手しろ」なんてことは当然言えませんが、出来るならばセレモニー中は静かに聴いていて貰えると、凄く助かります。」
とのご要望があります。きっと大丈夫だと思いますが、ここに転記させていただきます。
25日に九石ドーム会議室で行なわれたサポーターカンファレンスに出席してきました。
議事録がupされるとのことですので、こちらではそれまで詳細は控えます。
サポクラの方々は本当に大分トリニータのことを考え、またサポーターの気持ちを汲み取り、いかにサポーターの気持ちを形にするか、ひとつにするか、この困難にどのように対していくべきか、熟慮されています。
出席できなかった方、遠方の方、様々な不安、心配があるかとは思います。私もかなり焦りを感じての出席でしたが、サポクラの方々のお話、ご意見を聞き、「なるほど」「そうだよな」と思うことしきりでした。
議事録がupされ次第、こちらでもリンクを貼らせていただく予定ですので、それまでお待ちください。
posted by きくりん |01:12 |
大分トリニータ |
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2009年11月23日
横浜FM戦で快勝した大分トリニータだけど、この1週間、いろんなことがあったから、もしかしたら天皇杯ジェフ戦のような試合になるのではないか。そんな不安を抱えながら九石ドームへ向かった。
川崎戦は「大分合同新聞社サンクスデー」ということでトリニータシートが特別価格で購入できる「ワンコインチケット」だった。昨季8月28日水曜日京都戦もそうだったが、その時の観客が21,245人。不敗街道を走っている真っ最中で夏休みの平日ナイターだった。今回は3連休の真ん中、天気も悪く、寒かった。降格も決定しており、そして何より様々な出来事があり、そんな中20,418人。よく入ったな、と思う。
できることならば、川崎戦が初観戦の人達にこれからもスタジアムに足を運んでほしい、と思う。
僕の不安は杞憂に終わった。
気迫溢れ、素晴らしく楽しくプレイする選手達がピッチを走っていた。
試合終了と同時に頭に包帯を巻いた大海が、スタンドに向かって大きくガッツポーズした。
「俺達が大分トリニータだ」そう言っているように見えた。
残り2試合、今の選手達のプレイを目に焼きつけよう。
2009年の大分トリニータを忘れないように。
posted by きくりん |21:03 |
2009参戦コラム |
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2009年11月22日
サポーターカンファレンスを
11月25日(水曜日)午後7時~午後9時
九州石油ドームの大会議室 (B1-406) にて開催します。
*チーム関係者等は来場しません。
*参加は自由です。(定員120名)
*会場使用料のご協力をお願いいたします。(1人50円前後)
ご意見等ありましたら事前に送って頂けると、当日の時間短縮になりますのでご協力ください。
お問い合わせ・ご意見は(必ずお名前を明記してください)
ots@k-dsn.comまでお願いします。
TRINISTA, VakaMax, AVNZARE, Torcida Do Oita, OT Flags, Toricedor para Oita, CERTO OITA,
サポーター有志一同
Oita TRINITA Supporter's site様より転載です。
posted by きくりん |22:42 |
転載・トリサポのみなさんへ |
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2009年11月21日
大分トリニータは明日川崎戦。
いろんなことがあって、いろんなことが不安だけど、明日はこれまでと変わりない応援ができたら、これまで以上に気持ちを込めて応援ができたら、と思う。
11月8日の日産スタジアムでの応援に負けないよう明日は頑張りましょう。
ご協力をお願い致します。
ホームゲームも残すところ2試合となりました。
第6回 3万人動員プロジェクト(仮)ミーティングの際のご意見にありました
「シーズンパス購入者特典 飲食割引券の余りそうな分を有効活用出来ないだろうか?」
シーズンチケット購入者特典ですが、最終的に余ってしまう方もいるようで、使って頂ける方に配布した方がその分「飲食ブースにも貢献出来るのでは?」。
という事で、「飲食割引券」を一般チケット入場の方へ先着で(お1人1枚)進呈しようという事になりました。
賛同頂けるサポーターの方 がいましたら
余っている分の「飲食割引券」のご提供ご協力お願い致します。
11月22日(日)川崎フロンターレ戦にて
「飲食割引券」の回収
各ゲートまで担当者が定型的に回収に参ります。
*優先入場10分前まで
「飲食割引券」の配布
AWAYを除く各ゲート、一般入場待機列にて先着順(ご希望の方)に配布。
数に限りがありますのでご了承下さい。
*優先入場10分前まで(無くなり次第終了)
よろしくお願い致します。
Oita TRINITA Supporter's site様より転載です。
posted by きくりん |23:10 |
大分トリニータ |
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2009年11月20日
たぶん、今回の融資決定、大分トリニータ存続を手放しで喜んでいるトリサポはいないと思います。
大分FCがJリーグから最大で6億円もの巨額融資を受けることに決まったニュースを見た時、ほんの束の間の安堵はすぐに消え去り、時間が経てば経つほど、本当にこれでいいのだろうか、という気持ちが大きくなっています。
Jリーグの公式試合安定開催基金10億円の半分以上が大分FCに投入される事実は、大分トリニータを守りたい、と願うトリサポでさえ、そんなに投入していいのか、と思わずにはいられない数字です。僕は、フォーリーフが胸スポンサーに決まった時よりも、申し訳なく、心は重く、居心地が悪く、ブログを書くことさえ後ろめたさを感じてしまいます。
もし、今後他クラブが公式試合安定開催基金を必要とする時、基金の残高が不足していた場合、基金を申請したそのクラブはどうなるのか。迷惑がかからぬよう、大分FCは融資されたお金を返済していかねばなりません。それも、できるだけ早く。
今後、募金活動等、大分トリニータをどのように支えていくか、様々な動きがあるでしょう。
大分トリニータが存続するためだけに支えるのではなく、融資の返済ができるよう支えなければいけません。
ストレートな言い方をすれば、僕達が出費が増やさないと支えられないということです。
僕は思います。
それぞれの生活をまず頑張るべきだ、と。働くしかない、稼ぐしかない、と。
お給料が上がるよう出世を目指すか、地元企業にお勤めの方はトリニータのスポンサーになってもらえるよう自分の会社に利益をもたらすか、お仕事を探している方は、失業保険があるし、まだいいかではなくお仕事を早く見つけるか、学生さんはアルバイトに入る時間を少し増やすか、学校の成績が上がれば、お小遣いを増やしてもらえる生徒さんは勉強を頑張る。人それぞれでしょうが、まずはこれまで以上に頑張り、収入をアップさせることが必要なのかもしれません。
厳しい経済状況です。働けど働けど収入なんてそんなにアップするわけではありません。ならば節約を心がけたほうが手っ取り早いかもしれません。禁煙する、食後のケーキを、晩酌を少し我慢する、そして浮いたお金を貯金し、トリニータに回す。
募金、寄付といっても、一過性のものでは大分トリニータを支えられません。
この冬だけ何かしても駄目なのです。今後、何年も通して支え続けていかねばなりません。そのためには、自分の自由になるお金を増やさないといけない。
J1クラブには貢献できませんが、アウエー参戦率を増やすことも恩返しのひとつになるかと思います。ソシオ等いろいろご意見があります。いずれにしろ、お金がかかります。
嘆いてばかりもいられません。自分達が怠けそうな時、大分トリニータを思い出し、左胸を拳で叩きましょう。着手小局です。
こんな状況にならなくたって、既に頑張ってるよ、という方はご継続ください。
カートン買いの僕は、今ある煙草3箱を喫い終わったら、もう煙草は買いません。まずはそこから僕は始めようと思います。
posted by きくりん |09:12 |
その他 |
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2009年11月18日
Jリーグ理事会で、大分FCに対し、公式試合安定開催基金から最大で6億円の融資が決定しました。
基金10億円のうち半分以上が融資に回されることになりました。
この決定を受け、大分トリニータの消滅は回避されました。
喜びはもちろんありません。申し訳なさと安堵だけです。
Jリーグに関わる全ての皆様へ感謝致します。そして申し訳ありません。
今日はすみません。以上です。
また、いつか改めてエントリーさせていただきます。
コメントもご勘弁ください。
11月22日(日)J1第32節 川崎フロンターレ戦
の動員呼びかけのチラシ配りを行います。
11月20日(金) 17:30~19:30
(予定数を配布次第、早期終了となる場合があります)
配布場所:大分駅
集合場所: 大分駅構内 トリニータブース前
集合時間:17:25
11月21日(土) 11:00~13:00
(予定数を配布次第、早期終了となる場合があります)
配布場所:大分駅(トキハ本店前も調整中)
集合場所: 大分駅構内 トリニータブース前
集合時間:10:55
*途中参加も大丈夫です!
使用するチラシはコチラ です。
配布活動、チラシのご提供など、ご協力いただける方がいましたらよろしくお願いします。
活動時間内であれば「5分」でも参加可能です。
お問い合わせはots@k-dsn.comまで、よろしくお願い致します。
Oita TRINITA Supporter's site様より転載
posted by きくりん |00:13 |
3万人動員プロジェクト(仮) |
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2009年11月16日
「何とかなる」この想いが、大分トリニータをここまで追い詰めてしまった。
僕は前回エントリーでそう締めた。
この週末、下記の記事についてのエントリーを書き始めていた。
「大分の再建請負人に熊地氏が就任」(スポニチ)
「大分トリニータ 大リストラ断行へ 現在29人→来季20~18人 ベテラン勢が筆頭候補」(西スポ)
そこで僕はこんなことを書いていた。
まだスポニチしか報じていない段階なので何とも言えませんが、真実であれば一筋の光明が見えるニュースとも言えるし、熊地さんがアドバイザー的役割でなく社長就任ということは、大分FCが報道されている数字以上に厳しい状況であること、現経営陣ではその状況を解決できないという烙印を押されたことを如実に物語っているとも言えます。
そして、今日こんなニュースが流れた。
「経営難に陥っている大分トリニータは来年1月の決算時に、およそ7億円から8億円の資金不足に陥る恐れがあることを広瀬知事が会見で指摘しました。広瀬知事は「1月の決算期までに7億から8億円の不足が生じる」と述べ大分トリニータが7億円から8億円の資金不足に陥ることを指摘しました。その要因としては・今シーズンの入場料収入がおよそ6000万円減少。・広告料収入については今月11日の溝畑社長の会見で1億円から2億円の不足とされていましたが実際にはおよそ2億9000万円が不足していることが分かりました。・さらに来期以降の予算4億円を今期前倒してチーム運営に使っていたため来年1月の決算までにおよそ7億円から8億円の資金が不足する恐れがあります。トリニータはすでに今月時点で累積赤字を11億円抱えていて、5億6000万円の債務超過となっています。こうした状況からクラブではJリーグに対して2億円を超える融資を要請することにしています。ただ、Jリーグからの融資だけで経営を立て直すことは難しいと考えられ、今後、クラブの体制や経営の改善策などが早急に求められます。トリニータがJ1に復帰するためにはJ2での3位以内というチーム成績に加え「リーグからの融資の返済を終えること」と「債務超過の解消」という経営面での条件も課せられます。1年でのJ1復帰は非常に厳しい状況だといえそうです」
「大分FCは1月決算時、7億余の資金不足に 」(OBSニュースライン)
僕は、これまで「主力の残留」「1年でJ1復帰」なんて軽々しく言わないでほしい、フロントを信じているサポが落胆するのを見たくない、と言い続けてきたけれど、ついにその時が来てしまった。来季の予算にまで手を付けていた事実が明らかになり、僕は「あぁ、やっぱり」と思わざるを得なかった。
僕達は何を恐れていたのだろう。
クラブ存続のためにはJ1クラブの名を絶対に守らなければならない。そう信じていた。J1に残り続ければ、大分トリニータは在り続けることと思っていた。だけど、実際はJ1に居続けるために、クラブの寿命を削り取ってきた。
僕達は降格を恐れていたのではない。消滅を恐れていた。J2に降格することは失敗ではない。長い人生、浮き沈みは必ずある。僕達が守りたいのは、大分トリニータの人生だった。だからこそ、胸が締めつけられ、絶叫し、何度も涙流しながら、最後の最後までトリニータの残留を願い続けた。
「ぼくたちの失敗」で僕はそれが言いたかった。降格の原因を追究することよりも、なぜ経営は危機的状況に追い込まれたのか、僕達は必死で大分トリニータを守ろうとして、少しずつ寿命を縮めさせていたことを言いたかった。
サポクラの人達が、断幕や公開質問状で訴えたかったのは、こういうことだったのだろう。なぜ、断幕を掲げ続けたのか、なぜあの時期に公開質問状を出したのか、背景があるはずだ、と僕は言ったけれど、こういう背景だったのだろう。
大分トリニータを守りたい。その一心だったのだ、と思う。
僕もやっぱり大分トリニータを守りたい。
サポーターにできることは限られている、とよく言われる。サポーターは無力で現実応援するしかない、と諭される。そんなことは言われなくてもわかっている。でも、一人一人にできることが必ずあるはずだから、下を向いている場合ではない。僕達の「堅守」を見せなければならない。僕達がそれぞれ自分自身に問いかけなければならない。大分トリニータのために一体何ができるのか。どこまでできるのか。
僕達の生き残りを賭けた本当の戦いは、これからなのだ。
頑張りましょう。
今日ほど自分の「頑張りましょう」が虚しい日はありません。
「ぼくたちの失敗」は本来であれば、もう少し書くことがあったのですが、あまりにも現実のスピードが速過ぎてついていけません。とりあえず、このタイトルでのエントリーは終了します。カテゴリとして「ぼくたちの失敗」は継続します。
posted by きくりん |22:39 |
ぼくたちの失敗 |
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2009年11月14日
今季、大分トリニータには慢心があった、とよく言われる。昨年の躍進によって生まれた慢心が低迷を招いた、との論調を春から夏にかけての連敗中も、J2降格が決まってからの総括でもよく目にする。
躍進した翌年、低迷した例は他のJクラブでもあったことは充分に理解していたはずだった。だけど、にも関わらず、トリニータはぬかるみに嵌まり、身動きが取れず、あれほど避けようとしていた泥沼にどっぷりと浸かってしまった。
J2降格の危機を乗り越えても、選手は流出し、そのたびに危機が訪れた。今季2009年は主力の殆どがトリニータに残った。これまでできなかったことが実現した。のちのち、これが低迷の要因のひとつになるのだが、少なくともシーズンオフ、主力がほぼ残ったことは、僕達にとって喜ばしいニュースだった。
たぶん、そこにあったのは慢心というより安心だったかもしれない。
ACLだ、リーグ制覇だ、と口には出しつつ、僕達は「これで残留争いに巻き込まれることはないだろう」と安心してしまったのかもしれない。いや、それが慢心なんだよ、と言われれば認めざるを得ないのだが。
主力の残留で今季を乗り切れると思ったのが慢心だと言われ、サポーターカンファレンスでは原強化部長が主力の残留に手間取り補強する時間がなかったと言い訳した。安心したのはもちろん、既にそこで人件費予算は使い果たしていたのだ。
安心(慢心)は、修正、改善を思考する能力を奪い、こんなはずじゃないという逃避しかできず、後手に回った。
特に九石ドームの芝問題は、どうしてもう少し早く判断できなかったのか、と悔やまれてならない。Jからの改善命令があり、クラブは九石ドームの指定管理業者に要望している、とサポーターカンファレンスで説明があったが、大分県を含め、どこまで芝問題を深刻に捉えていたのか、疑問が残る。対戦クラブにも迷惑をかける問題だった。選手もサポも、対戦クラブの選手達も芝の改善を事あるごとに訴えていた。
5月23日広島戦でリーグ戦は中断に入ったが、再開は6月28日鹿島戦、その間にナビスコ杯予選が1試合広島戦しかなかった。他のイベント、大会等が行なわれたか把握してないのでその点は何とも言えないが、既に雨期に入り、日照時間も望めず、芝が寝付くとはどうしても思えず、できることならばあの時期に決断すべきだった。それでも遅すぎるくらいだ。あの芝は多数の怪我人を出したことに大きく影響しただろうし、興行的にも響いただろう。
結局、芝の入替が行なわれたのはシャムスカが解任されたあと、8月に入ってからだった。
たしか8月1日の名古屋戦ではホームG裏から見て、右部分のみ入れ替え、8月5日のスルガ銀行CSで中央と左部分を、8月24日に全面的に張り替えられていたから1ヶ月あればできたはずだった。一向に改善されない様を見て堪忍袋の緒が切れたJ幹部が代表戦のために視察することになり、大慌てで作業したようだが、ならば何故中断期間に動けなかったのか。
僕は昨年の躍進による慢心とは違う、別の慢心があったような気がする。
それはこれまで残留争いを生き残ってきたことによって生まれた慢心である。
大分トリニータはJ1昇格後、2003年、2005年、2007年と奇数年に降格危機に立たされてきた。2003年は最終節で仙台との直接対決に辛くも引分け、2005年はシャムスカマジックで、2007年はシーズン途中に復帰、補強した選手達の活躍で、なんとか残留を果たしてきた。
何度もあった降格のピンチを、乗り越えて生き残ってきた大分トリニータ。
今季もきっと生き残れる、大丈夫、きっと、きっと……。底知れぬ不安を抱えながらも、心のどこかでこれまでのようにきっと「何かが起きる」と信じていたのではないだろうか。
僕達は過去見てきた。もう、だめかもしれないという状況から這い上がっていくトリニータを何度も見てきた。「何かが起きる」は「何とかなる」という現実逃避の楽天的思考ともいえた。
今季、僕達はずっと2007年に振り回されたような気がする。
2006年それまでの最高の成績を収め、更なる高みを目指し、心臓部分のボランチ、外国人選手の入替を行なった2007年、新外国人が不発、守備は崩壊し、あの時も前半戦を折り返したところで17位だった。前半戦最後の試合G裏は2時間以上居残りを行ない、フロントを糾弾した。その後サポーターカンファレンスを開催、鈴木慎吾、エジミウソン、ホベルトを獲得し、リベンジ3戦士と銘打ち、反攻の狼煙を上げ、見事残留を果たした。
2007年の影に怯え継続にこだわり、主力残留に全力を傾け、シーズンが始まり低迷すると、今度は逆に2007年の再現を夢見た。サバイバル21と後半戦を名づけ、当初こそ九石ドームの場内DJも口にしていたが、いつの頃からか大型ヴィジョンに小さく映るだけになった。
何も起きなかった。何とかならなかった。
浦和戦、1試合挟んでの名古屋戦、あの時あるいはと、もしかしたらと、僕達は一瞬だけ奇跡を信じた。イケるんじゃないか、と思った。でも続かなかった。事は起きたがネガティブなことばかりで、僕達はそちらに振り回された。
シャムスカの解任が14連敗を重ねてからになったのは慢心でも何でもない。
ここからは、いろんなところで言われてきたことで、僕もそう思う推測である。
シャムスカが14連敗を重ねながらも解任されず、解任に反対していた僕は、フロントもまたシャムスカがきっと何とかしてくれる、と信じているからこそ解任しないのだ、と当時は考えていたが、今いろんな現実を突きつけられて振り返ってみると、フロントはシャムスカが辞任するのを待っていたのではないだろうか。解任すれば違約金を払い、また次の監督に払う新たなサラリーが発生する。資金に余裕のない大分FCは、シャムスカが音を上げるのを待っていたのではないか、自ら辞任を申しださせることによって違約金を支払わなくて済む。だから14連敗まで動かなかったのではないか。
解任されたのが7月14日、その後一時期は大分にまだいるのか、もういないのかさえわからないこともあった。何の情報もない日々からシャムスカのサポーターへのメッセージがオフィシャルに発表されたのが7月27日、そして8月4日に翌日帰国が発表された。解任後の沈黙は何だったのか、その後の慌しさは何だったのか、腑に落ちない面が多々残った。
そんな推測をしたら、あの時、僕達がまるで内ゲバのように解任派と留任派に分かれ傷つけあったのは、いったい何だったのだろう、と虚しくなった。
解任すべきと主張していた人達が言っていたようにサッカーの世界で14連敗もして、解任されないなんて有り得ない反面、「情で悪いか」と僕は言った。だけど、既に当時から大分FCの資金は逼迫していたことだろう。残留のためにとか情だとかそんなことではなく、資金的問題であの日々が続いていたのではないか。いよいよ背に腹は変えられぬと解任に至ったのではないか。
リーグ戦がここ8試合負けなしということもあり、もう少し早く監督交代をフロントが決断していたら、という意見がある。そんなたらればは無意味なのだ。
何度あの日々を繰り返しても、大分FCにはお金がなかったのだから、もし僕の推測が正しければ、結果は同じだったのではないだろうか。事の真偽はわからない。
(ウェズレイの引退もまた僕は疑念を抱いている。本当に自らの意志でウェズレイは引退したのだろうか)
シャムスカが強化部に要請し続けた補強は、7月7日にフェルナンジーニョ獲得が決定、10日来日でようやく実現したが、その4日後シャムスカは解任された。
「何とかなる」その想いが、大分トリニータをJ1に留まらせ続け、ここまで追い詰めてしまった。
こちらのエントリーでいただくコメントは公開いたしません。
「ぼくたちの失敗」が終了した時、ご感想、ご意見をいただければ、と思います。どうしても今、言っておきたいことがある方は公開しないことを踏まえてコメントしていただければ幸いです。その分言いたいことをおっしゃっていただいてもかまいません。
posted by きくりん |02:54 |
ぼくたちの失敗 |
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2009年11月12日
トリサポのみなさん、お元気でしょうか?
僕は元気ないです。ちょっと熱っぽくなり会社からレッドカードが出され強制退社させられました。インフルエンザじゃないと思うんだけど、自宅で様子見です。こういう時、うわっインフルエンザやんっ!と、すぐ病院に行っちゃダメなんです。
部屋に一人でこもっていると、いろんなことを考えてしまって、嫌になります。営業に出て「壺買いませんか?」「百科事典、いかがですか?」と言っていたほうが気が紛れていいのですが、お客様に移ってもいかんわけで、部屋でじっとしてます。
知恵熱が出てもいかんので、いつもと少々趣きが違う文体で書いております。
元気のないトリサポのみなさんはこちらをご覧ください。
バーレーンの実況が日本語にしか聞こえない件(YouTube)
きっと少しは笑顔が戻ってくるはずです。僕は原を抱えて割りました。いや、腹を抱えて笑いました。
前回に引き続き、大分FCがJリーグに公式試合安定開催基金を申請した件ですが、仮に2億円を融資していただいても目先をしのぐだけで根本的な解決にはならないのは、みなさんご承知のとおりです。
内部自浄では今後の改善は望めないと思いますし、何らかの勧告をしてほしいと望んでいます。
1 Jが現経営陣の退陣を勧告する。どんな役職であれクラブに留まることはできない。
2 新社長は内部昇格ではなく外部から招聘する。
3 Jから経理・会計のエキスパートをご紹介いただくか、出向していただく。
こんな感じでしょうか。
行き着くところ名古屋の久米GMがおっしゃっているように、GMにもライセンス制度を導入し、できることなら社長、代表職も何らかの資格が必要ではないでしょうか。
「ぼくたちの失敗 1」でいただいたコメントに現場の監督だけではなく、フロントにも外国人のプロを雇うべきというご意見がありました。溝畑社長の手法は赤字国債を乱発する国のやり方と変わらないとのご意見もありました。ひとつひとつ、大変興味あるご意見でした。
フロントにもプロが必要である、ということなんだと思います。
このまま融資だけで話を終わらせてはいかん、と批判ではなく提言して終わりたいと思います。
posted by きくりん |19:51 |
その他 |
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2009年11月12日
大分FCが正式にJリーグの公式試合安定開催基金からの融資を申請する、と発表した。
今季、大分は他のJクラブ、Jサポのみなさんに様々なご迷惑をおかけしてきた。
ホーム九石ドームの芝問題、新胸スポンサー問題、選手獲得問題、そして今回の申請……
これでもかこれでもか、と訪れる困難に僕達トリニータサポーターはもがき苦しんできた。成績はもちろん「Jとは? クラブとは? サポーターとは?」存在理由さえ自問自答したこともあった。だけど、僕達は決して被害者面してはいけない。Jリーグ全体に迷惑をかけていることを忘れてはいけないのだ、と思う。
また、大分FCフロントを批判ばかりしてもいられない。
大分FCが融資を受ける=僕達トリニータサポーターが融資を受ける、ことと考えるべきだ。
僕達トリサポ一人一人が、真摯にこの現実を受け止めて、見つめ直さないといけない面もあるし、考えていかねばならないこともある。
クラブに何をどこまで望むのか。サポは経営に口出しすべきではないという人がいる。たしかに一理ある。でも経営状況を知ることは必要だし、これまでのように成績が振るわないと補強しろ、と声高に叫び続けたり、闇雲に主力の残留を望むだけではいけないとも思う。
それぞれがそれぞれの生活の中で、クラブにいったい何ができるのか、行動できるのか。言葉だけでは何も進まない、提案、要望だけでは何も解決しない。大きなことでなくていいから、できることから、小さなことをひとつひとつ積み重ねていかなければならない。大切なことは体を動かすこと、行動することなのだ。
スポンサーのこともあるが、まずはFCに頼らず、任せっきりにせず、僕達の手で大分トリニータを守るために何ができるのかをみんなで考えていく、そんなサポーターであれたら、と切実に願うし、今有志の方々が頑張っているチラシ配り等できるだけ僕も参加したい、と思う。
こんなに迷惑をかけてきた大分に、Jサポのみなさんがエールを送ってくれた。
「ありがとう」の言葉だけではなく、トリニータのために行動することによって感謝の気持ちを表現していくことになる。
オフィシャルに今回の申請について、溝畑社長のコメントがupされている。
「サポーターをはじめとする県民の皆様はもとより、株主、スポンサー企業、行政、各関係団体など大分トリニータを応援・支援していただいている多くの方々にご心配をおかけしたことを、ここにお詫び申し上げます」(大分トリニータ公式サイトより)
大分トリニータに関わる人達への言葉しかない。ちょっといかがなものか、と思う。
たかが一人のサポーターがJサポのみなさんにお詫びしたところで何がどうなるわけでもないけれど、いちトリニータサポーターとして今季、Jサポのみなさんにご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びします。本当に申し訳ありません。
今回の申請が17日の理事会でどのような結論が出るのか、知る由もありませんが、Jリーグに、Jクラブに、そしてJサポのみなさんにご迷惑をおかけすることは間違いありません。
勝手なお願いではありますが、今後とも大分トリニータを、僕達トリサポを仲間として見守っていただたら幸いです。
既にコメントをいただいていますけれども、「ぼくたちの失敗」とタイトルにあるときはコメントの公開はいたしません。
公開している3つのコメントは上記を書く前にいただきましたので、公開させていただきました。ご了承ください。
posted by きくりん |00:51 |
ぼくたちの失敗 |
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2009年11月09日
「やあ、そっちはどうだい?」そんなふうに気軽に声をかけあえたら、どんなに良かっただろう。声をかけたかったけど結局タイミングをつかめぬまま来てしまった。
こんな心の狭い僕を、きみの仲間は励ましてくれた。どんなに勇気づけられたことか、前を向こうと何度立ち直れたことか、その気持ちを伝えたくて伝えたくて、だけどできなかった。
いつどんな言葉を使っても嘘になってしまいそうだった。薄っぺらな奇麗事に取られそうで、言葉が見つからなかった。
だから、伝えたいことが本当はたくさんあったけど、僕は黙っていた。正直なところ、僕は僕で自分達が生き残ることで精一杯の部分もあった。
僕の仲間が時折きみの躓きを笑顔で教えてくれた。生き残りを賭けている者同士だから、仲間が笑顔なのは仕方ないけれど、僕はいつも複雑だった。
きみの笑顔を見ることが自分達の生き残りを遠ざけることになると理解していても、僕はきみの笑顔を願っていた。
自分達が生き残れないと決まったあと、声をかけようかとも思ったけど、考えてみると僕達はまだ会うことになっていたから、自重した。僕が叶わなかった願いを、きみは叶えてほしかったけど、こちらも「さあ、行けよ」と譲るわけにはいかないから、だからやっぱり声をかけられなかった。
きみが生き残ることを願いながら、心のどこかで少しだけ安堵している気持ちもある。きみが僅かながらでも希望を残したまま、会うことになっていたら、僕はどんなふうに向き合えばいいのか、わからなかった。そんな気持ちを持ってしまったことを申し訳なく思う。
できることならば、共に生き残り、明日を語り合いたかったけれど、それも叶わぬ願いに終わってしまった。
慰めもしないし、同情もしない。たぶん、きみがそんなことを望んでないことはわかっているから。
11月29日、全力で勝利を奪いに行く。
どんな背景も関係ない。たぶん、僕達はきっとそこで語り合える。
ここで語り合う必要はない。
戦おう、思いっきり。これからも、どこででも。
きみには絶対負けたくないから。
今回は非常に抽象的かつ情緒的で申し訳ありません。
おわかりいただける方だけにわかっていただければ、それで結構です。そんな独りよがりの内容です。
わけわからん、と思われる方はどうかスルーしてください。
posted by きくりん |22:17 |
Jリーグ |
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2009年11月08日
大分トリニータが横浜FM戦でアウエー初勝利を飾った。
降格決定後の最初の試合、天皇杯千葉戦から気持ちを立派に立て直して、本当に良い試合だった。(最後はちょっとだけヒヤヒヤしたけど)
リーグ戦アウエーで試合終了後に初めて歌われた「大分よりの使者」
TVから聞こえた「大分よりの使者」
よかった、本当に。アウエーに参戦し続けたトリサポのみなさんが「大分よりの使者」を歌えて本当によかった。
みんなが笑顔で、みんなで喜んで、これが僕らの大分トリニータなんだって、J2降格が決まっているチームだけど、最高で最愛の大分トリニータなんだって、いろんな難しいことを抜きにして、そう思えることが幸せなんだって感じられた試合だった。
もうそれで充分です。言うことないです。
トリサポの僕が言うのも何だけれど、参戦されたトリサポのみなさん、おめでとう。
今日はそんな気分です。
posted by きくりん |22:26 |
2009スカパー観戦 |
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2009年11月05日
昨年、大分トリニータが初めてナビスコ杯の決勝トーナメント進出を決めた時、僕が「よしっ!」と思ったのは、その勝利よりもクラブの収入が増えることのほうだった。
シーズンパスはリーグ戦17試合、ナビスコ杯予選3試合計20試合分のパスであって、決勝トーナメントの試合はもちろん含まれていなかった。
G裏はトリニータシートと呼ばれる席で、シーズンパス購入者のナビスコ杯準々決勝、準決勝の入場券は1,000円だったと記憶している。観客の全てが新たに入場料を払う。お金のないクラブには非常に大きな臨時収入だった。
僕が、国立へ行くまでのナビスコ杯で純粋に勝利を願ったのは準決勝第2戦ホーム名古屋戦だけだったような気がする。
その後、僕達トリサポは国立狂想曲を奏で、入場券の入手、東京までの交通手段の確保に奔走した。
大分FCは10月18日から、例年より早く(J1残留がほぼ確定的だったこともあり)来季のシーズンパス発売を開始した。2008年シーズンパスの売上は261,460千円で、前年2007年の278,826千円を下回っていたが、2009年の目標を1万席と掲げた。
継続割引を抜きに考えると、シーズンパスが仮に全て最も安価なトリニータシート3万円で販売したとして3億円だから、1万席がどれだけ強気な数字かがわかる。
記者会見では溝畑社長が「来季の選手獲得の見通しを立てる試金石」とアピール。シャムスカ監督(当時)と鈴木慎吾、深谷友基、高橋大輔の3選手も同席していた。
ナビスコ杯決勝に行けば、多くのことが好転すると信じていた。スポンサーもこれまでよりは獲得しやすくなる、観客動員も増える、経営は安定し、収入が増えれば選手の流出も減る。チームは強化され、より強くなる。好循環を生むきっかけになるのがナビスコ杯なんだ、と信じていた。実際、国立には1万人のトリサポが駆けつけ、大分市では花火が上がり、号外まで配られた。日頃トリニータに興味のない人達の多くが祝福した。
だけど、僕達がナビスコ杯決勝に向けて無邪気に騒いでいた頃、あの準決勝の10日後、米国ではリーマン・ショックが起きていた。
派遣切りがニュースを賑わせ、各メーカーの工場を多く持つ大分県は大打撃を受けた。かねてからのウォン安で温泉の街別府を何とか支えていた韓国からの観光客も激減していた。県内全体の景気が世界の不況に合わせ急速に冷え込んでいった。
大分トリニータが現在の状況に置かれたのは、背伸びした目標設定が原因だと人は言うけれど、僕は実はそうは思わない。別に溝畑社長の肩を持ちたいわけではない。以前から言っているように僕は彼のことが嫌いだし、情の貯金も既に尽きている(ついでに申し上げると溝畑氏の評価は、どちらかというとトリサポ以外の方々のほうが高いような気がします)。
「地方から日本一になるんだ」「ACLに出るんだ」と掲げるのは、いわば営業である。大企業の本社がない大分をホームにするクラブが、大口スポンサーを獲得するには夢を語らなくてはならない。夢を持ち、才能を感じさせる芸術家にパトロンは出資するのであって、だから溝畑社長が夢を語り続けねばならなかったのは、僕には理解できる。もうひとつ弁護すれば、昨季の躍進で天狗になって急に「世界」なんて口にし出したのでもない。溝畑社長は以前からそのようなことを口にしていた。
例えば、2007年に「大分がセリエCクラブを買収へ」(ニッカン)という記事がある。
債務超過なのに、この人何言ってるんだろう? まずは借金減らそうよ、と当時は開いた口がふさがらなかったが、恐らく彼自身もうこんなことは口にしたことさえ忘れているだろう。
彼はそんなふうに夢を語り続けた。そしてその夢の一端がナビスコ杯で叶った。2009年はシャムスカの契約が切れる年でもあった。ここで一気呵成に攻めずにいつ攻めるのか、攻めることが大分FCの債務を減らす近道だ、そう考えたのかもしれない。
だけど、現実にはシーズンパスは目標に遠く及ばず、年内申込にだけ付くはずだったシーパス購入特典は年明け申込にも付き、締め切りは何度も引き延ばされ、シーズン開幕後も販売を続けていた。
来季の選手獲得の見通しを立てるどころか、現有戦力の保持に資金を使い果たしてしまった。
選手との契約交渉が始まった時点で、シーズンパスの売上が伸びていなかったことは当然把握していたはずで、何らかの軌道修正が必要だったが、掲げた夢を降ろすことはなかった。「身の丈経営なんて自ら限界を作るようなもの」と豪語したが、リスクマネージメントなき経営は夢を語る資格はない。
営業のための夢語りに陶酔しきっているうちに経営は限界に近づきつつあった。
僕達トリサポもまた有頂天になり、無邪気にACLを本気で目指していた。今季ホーム開幕戦ではニータンが「リーグせいは」の鉢巻をしていた。
昨季後半失速していたにも関わらず、シーズンパスが売れていないことを知っていたのに、夏から続いた狂想曲を誰も止められずにいた。その狂想曲に踊り狂った宴のあとのように荒れた九石ドームの芝が混迷に拍車をかけた。
個人経営の溝畑商店はリーマンショックの荒波の中を操舵できるほどの能力を持ち合わせていなかった。
もちろん、全ては積み重ねである。2008年から2009年に起きた出来事が、今回の資金難を生んだ原因の全てではない。でも、歯車が大きく狂ったのはリーマンショックだった、と思う。楽観的過ぎたのか、軽視し過ぎたのか、恐らくその両方だと思う。入場者数減も予想以上だったに違いない。ホーム2戦目にして、僕は「今、そこにある危機~トリニータ、入場者数減~」と書いていた。チームが連敗を続けたこともあり、観客動員は下降の一途を辿った。
リーマンショックが1年どちらかに前後していたら……結果はいっしょだったかもしれない。でももう少し対処のしようがあったのではないか。もし今年にリーマンショックがあっていたなら、観客動員は開幕当初あれほど落ちずに済んだかもしれない、余裕は生まれないにしても資金難に陥らずに済んだかもしれない、そう思わずにはいられない。
背伸びし過ぎた夢が原因ではなく、リーマンショックを発端にした不景気に対処しなかったことが経営危機を招いた要因だ、と僕は考えている。
溝畑商店にできることは、ある時は「シャムスカが主張したから」ある時は「サポーターが望んだから」と言い続けることだけだった。
テレビで紙面で「僕のせいじゃない」と原強化部長が言い続けているように、僕には見えた。
つづく(不定期)
こちらのエントリーについてはコメントをいただきましても、公開いたしません。
posted by きくりん |08:08 |
ぼくたちの失敗 |
コメント(1) |
2009年11月02日
実は1年でJ1復帰はしなくていい、という内容のエントリーを書きかけていた。1年という短期間でJ1復帰を目指すには、財政的にかなり無理が生じる。そこで復帰を失敗しようものなら、クラブは消滅しかねない。だから、以前も述べたようにここは経営規模を縮小し、長いスパンで経営再建に取り組み、チームの建て直しを図るべきだし、フロントも簡単にそんな目標を口にしないでほしい、という内容だった。
大分資金難…Jに借金2億円申し込みへ(ニッカン)
事の真偽はまだわからない。だからこの件については触れない。触れないけれど、危機的状況であることは間違いない。
その危機的状況である中、つい先日、大分合同新聞で原強化部長が「予算規模は縮小されるだろうが、可能な限り主力は残す」とのコメントがあり、僕はまた同じ過ちを繰り返すのか、と閉口した。この文面だと、みんなが期待する。周作も夢生も森重も、本人達が望めば大分に残れるような印象を与えかねない。
もう、その場しのぎの発言をしている場合ではない。サポーターに、大分県民に、(全てを赤裸々にとまでは言わないが)できる限り、正直に現状を説明しなければならないところまで来てしまっていることに、なぜ気づかないのか、と憤りを感じた。
フロントがやるべきことは、情に訴え選手に残留を懇願することではなく、「選手は大分を愛してくれているが、今の我々にその器はない。彼らが大分を去るのは我々の責任である」というメッセージを伝えることだ。大分への愛がないから、あいつは出て行ったという流れだけは作らないでほしい。
はっきりという。
僕達は失敗したのだ。
地方クラブの星に、一瞬はなったかもしれない。だけど失敗したのだ。
映画のように幸福の絶頂で物語が終わるわけではなく、絶頂を迎えたらその後が上手くいくと約束されてもいない。
現時点では、僕達大分トリニータは失敗したのだ。
将来は、まだわからない。消滅せず、僕達が再び小さな成功を積み重ねていくために、今しなければならないことがあるはずだ。
失敗を失敗と認めることから全てが始まるのではないか。
僕のようにひねくれたトリサポはまだいい。「FCの言うことなんて信じちゃいないよ」としたり顔で言える。だけど、1年でJ1へ帰るんだ、という大分FCの言葉を疑いもなく信じているみなさんが数多くいる。これまでのように、あとから実はああでした、こうでした、とフロントを信じているサポーターの失望を買うようなことは、どうかしないでほしい。
とりとめもなく書いてしまったけれど、どうして僕達は失敗したのか。
今後、不定期で取り組んでいこう、と思う。その前に仕事に戻ります。
posted by きくりん |14:29 |
大分FC |
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