2009年03月31日

清武、その才能開花寸前 ◆2009 ナビスコ杯A組第2節 大分トリニータvs大宮アルディージャその2◆

 勝てとか、勝つぞではなくて、トリニータに勝たせてあげたいと思う試合が年に何回かある。ナビスコ杯大宮戦はまさにそんな試合だった。
 森島康仁が、藤田義明が退場になった時、僕は大宮戦よりも、リーグ戦次節浦和戦や2週間後のホーム山形戦を思い、いったいどうなるんだ? というこの先の不安のほうが大きかった。

 だけど、試合が進むにつれ、この先の不安なんて、僕達にはどうでもよくなっていた。とにかくこの試合、今ピッチを駆けている選手達に勝たせてあげたい、そんな気持ちが1週間後、2週間後のことよりも、あるいはこれからの長いシーズンのある種の絶望感よりも上回り、今目の前に広がる興奮に心を奪われていた。

 森島にしても藤田にしてもプロとしての自覚が欠けた行為であり、圧倒的不利な状況を生んだのは紛れもなく自業自得なのだ。
 しかし、小林宏之がのた打ち回るように全身で守備し、あるいは果敢に上がり、上本大海も不利な状況なのにヘンな時間稼ぎはせず、西川周作は1対1のシーン体を張ってゴールを死守し、倒れてもなお脚で守備した。ピンチをしのいだ時に交わした大海と周作の硬いハイタッチの握手は、見ているだけで心が熱くなった。エジミウソンは体調不良にも関わらず、縦横無尽にピッチを駆け、事前にピンチの芽を摘み、鈴木慎吾も高橋大輔も脅威のスタミナで攻めに飛び出し、守備に帰り、走り回った。
 僕はこの試合が大分ローカルのみの放送しかないのが悔やまれてならない。大分のサッカーがつまらないなんて絶対に言わせない。せめてスカパーで多くのJサポに彼らの奮闘を観ていただきたかった。
 
 そして清武弘嗣と金崎夢生である。清武が昨季、清水戦でJ初ゴールを決めた時、僕は「大分の至宝、ベールを脱ぐ」というタイトルをつけたけれど、いよいよその才能が開花寸前である。清武が入ったことによって、トリニータの攻めは格段に良くなった。2人少ないハンディを速さで補い、逆に大宮は速攻を恐れ、束になっての攻めができなかった。ほんとうに勝てるのではないか、何かが起こるのではないか、と思った矢先に飛び出した清武の40mはあったのではないか、と思われるロングシュートはほんとうに美しかった。キーパーの高木選手に阻まれたものの、しっかり枠を捉えていた。FWに入った夢生をともすれば清武が操っているようにさえ見えた。

 試合は結局スコアレスドローに終わった。勝たせてあげたい、という願いは叶わなかったけれど、スタンドからは選手を称える拍手と歓声と、トリニータコールが鳴り響いた。もちろん、不安はある。だけど僕達に、もう絶望感はなかった。新たな胎動が既に始まっている。トリニータは、森島、前俊、家長のスタメン揃い踏みというパンドラの箱を開けてしまった。僕達の中で何かが損なわれ、何かが萎んでいった。そして最後に希望が残った。あの3人もきっと巻き返してくる。あっ、いや前俊はそんなに悪くなかった。調子を上げてくるだろう。

 試合が観られなかった全国のトリサポのみなさんに僕は伝えたい。
 大丈夫、大分トリニータは心配ない。浦和戦を楽しみに待とう。僕は不安よりも期待と希望を抱き、週末を待つ。
G裏


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posted by きくりん |02:02 | 2009参戦コラム | コメント(8) |
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2009年03月30日

愛と幻想の世代 ◆2009 ナビスコ杯A組第2節 大分トリニータvs大宮アルディージャ◆

 ベンチには怪我で欠場している選手だけではなく、ベンチ入りできなかった選手全員のユニフォームが下げられていた。ナビスコ杯への意気込みなのかもしれないけれど、僕には負傷者が相次ぐこの苦境をみんなで乗り切ろう、という想いと解釈した。
連覇へ 大宮戦は、ナビスコ杯連覇に向けての初戦という位置づけよりは、今季のトリニータを占う試金石の1戦だった。森島にしても、前田にしても、そして家長にしても、僕達の彼らに対する期待は、かつてのU-20、ワールド・ユース、北京五輪予選らの幻影に因るところが大きい。その幻影を現在のものにできたら、それは彼ら3人にとっても、トリニータにとっても、大きな価値がある。本当に大切な1戦だった。
今日いつものG裏ではなく、バックスタンドで観戦した。初めてのバクスタ観戦の理由はひとつ。森島康仁、前田俊介、家長昭博、この3人の動きをじっくり観たいと思ったからだ。
ベンチ 試合開始直後、森重のロングボールに森島が頭で合わせ、走り込んだ前俊が中央からペナルティエリア内に入っていくが、大宮のGK高木選手がキャッチ。この試合、トリニータの狙いのひとつが早くも形になりかけた。
 だけど、この形は結局前半30分くらいに少し見せただけで、ほぼ機能しなかった。 
 前半15分には鈴木慎吾が左サイドにいた森島へ縦パス。森島と競った大宮の選手がパスミスし、そのボールをPA内で前俊が奪った。エジが必死にゴール前に駆け上がってくるが、前俊は待ちきれずシュート。GK高木選手が手で弾く惜しいシーンがあった。
 今日の前俊は、悪くなかったと思う。僕達を魅了するプレイはなかったものの、あまりサボることなく走っていた。大宮のマト選手の高さに苦しめられたが、今後、試合を重ねるごとに上向いてくるものと思わせる内容だった。
 
前半20分前後から少しずつ森島が周囲の選手へ要求するジェスチャーが目立ち始めた。大宮のマト選手がとにかく効いていた。森島も、前俊も彼の高さに思うようなプレイができず、かといって足元のボールも奪われる。
 頭をかきむしり、苛立ちも募っていく。森島から笑顔は完全に消えていた。
 森島が一発レッドになった問題のシーンだけど、岡田主審のジャッジ以前に、その時ボールを持った森島のプレイが気になった。まず大宮の選手が1人競りかけてきて、キープし続ける強さを発揮したが、あの時既に森島は平常心を失っていたように思う。ムキになって振り払おうとしているように見えた。そのプレイは、今は俺がトリニータを支えるんだという情熱ではなく、苛立ちを表現しているに過ぎなかった。
 岡田主審のジャッジに関して、僕は元来信用していない。昨季、最終節東京V対川崎の福西選手の一発レッドを僕は忘れていない。ナビスコ準決勝の名古屋戦、慎吾へのイエローも忘れていない。そんな主審なのだ。
 そんな主審とわかっていて、一発レッドをもらう可能性のあるプレイをした森島が悪い。チームの状況、自分の置かれた立場を冷静に考えたら、苛立ちを表現している場合ではなかった。岡田主審は3人の退場者を出し、たしかに試合を壊した。だけど、森島は決して被害者ではない。彼は加害者である。
 
 家長はプレイのひとつひとつに華があった。だけど、周囲との連携が今ひとつしっくりいかず、決定的な仕事をするまでには至らなかった。個人技が冴える分、自分で持ち過ぎる傾向が強く、そのためかパスがタイミングひとつ遅れていたような気がする。ここ2試合、家長ではなく、清武が交代で起用された意味を活かすことなく、2人の退場者が出た時点でお役ご免になった。
 気になったのは、交代時、清武と交わることなく、ピッチから出て、ベンチにも戻らず、シャムスカと握手もせず、ロッカールームへ消えたことだ。僕はこの行動の意味を知りたい。

 結局、僕達が期待した3人は試合終了時、誰もピッチにはいなかった。スタンドへの挨拶のために選手が周回する時、サポーターは勝利の時と同じくらい、あるいはそれ以上の声援を送っていた。多くのトリサポは、試合中きっと熱いものがこみ上げていた。あの声援が、あの拍手が3人には聞こえていただろうか。
 3人がスタメンに名を連ねる最初で最後の試合にならないことを僕は祈りたい。

大宮戦は次回へ続く


posted by きくりん |02:24 | 2009参戦コラム | コメント(10) |
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2009年03月27日

『今、そこにある危機』~トリニータ、入場者数減~

 大分トリニータvsアルビレックス新潟の試合前、Jリーグ通算入場者数が1億人を突破したと、九石ドームの大型ヴィジョンに流された。それから約1時間後、後半が始まってしばらく経ってから大分対新潟の入場者数が発表された。
16,708人
 大袈裟でなく愕然としたホーム開幕戦16,841人よりさらに減ってしまった。そもそも開幕当初、観客動員の出足はそれほどよくない大分トリニータだけど、今季はちょっと悪過ぎる。

     開幕戦                        2戦目
2003年  14,783人  千葉(当時市原)戦   17,051人  G大阪戦
2004年  19,730人  F東京戦           17,905人  広島戦
2005年  21,630人  東京V戦           28,847人  浦和戦
2006年  17,043人  広島戦            17,341人  横浜FM戦 祝日火曜日
2007年  20,039人  新潟戦             16,870人  大宮戦
2008年  18,263人  柏戦              17,651人  G大阪戦  平日
2009年  16,841人  京都戦            16,701人  新潟戦

 各年ごとのホーム開幕戦、2戦目の入場者数である。たしか2007年から無料招待券の配布は廃止された(間違っていたらご指摘ください)はずで、一概に比較できないし、「大分、遠すぎ」と言われる九石ドームは、アウエーサポさん達の集客もそれほど期待できない。(それだけに九石に来ていただいている他クラブサポ様にはトリサポはみな感謝しております)

 2008年のガンバ戦は4月2日水曜日、平日にあった試合だけれど、今季の2試合はどちらもそのガンバ戦を下回っている。寒さのせい、3連休の中日のせい、それもあるだろうけれど、やっぱり不況のせい……なのだろう。

 今季は例年とは違う。昨年の躍進があった。トリニータが強くなることが最大の営業だと僕は信じていた。強くなれば、お金を払って試合を観ようと思う人が増える。スポンサーも増える。クラブの経営は安定し、大切な選手が去っていくことも減り、チームを長期的視点で強化できる。そしてまた強くなる。この好循環がナビスコ杯優勝で始まるんだ、と信じていた。
 しかし、米国のリーマン・ショック以来の金融危機は急速な不況をもたらし、1万席を目標に掲げたシーズンパスは販売を延長し、ようやく7,000席に届いたところあたりかと思われる。

 ここまで書いていたところで、サポティスタを観ると、Numberwebで溝畑社長のインタビューがupされていた。本誌でシャムスカの記事も合わせ読んでいたけれど、チケット収入の減少、スポンサー撤退、Jのクラブ経営は今本当に大変な時期を迎えているようだ。
 僕はまだ一人ものだから、相方とは別の財布だし、何とかなったけれど(購入するのがもう少し遅れていたらあきらめていたかもしれない)、これで結婚して子どもができて、となると今の状況ではとてもではないけれど、シーパスは購入できないと思う。

 特に大分は様々なメーカーの工場があり、今回の不況の影響をもろに受け、ニュースにも度々取り上げられた。その結果が、ホーム開幕戦、2戦目の入場者数に直結したのだろう。そうなれば、今後も飛躍的なチケット収入の回復は望めないだろう。

 試合前、選手が入場するゲート付近に溝畑社長の姿がある。その周辺にスーツを着た方々、そしてその家族やあるいは部下と思われる人達がいる。既にスポンサーの方々もいるだろうけれど、FCが営業をかけ、一度ぜひ九石で試合をご覧になられてください、と来てもらったスポンサー候補の社長さんもいらっしゃるのだろう、と思う。17,000人弱のスタンドがあの人達にどんなふうに映ったのか、僕はずっと気になっていた。

 インタビュー記事にもあるけれど、ネットワンシステムズが、今季新たに大分トリニータのユニフォーム袖スポンサーになった。費用対効果ではなく、大分FCの経営方針に感銘を受けたかららしい。
 だからか、と僕は思いあたった。ホーム開幕戦、試合前にネットワンシステムズの代表取締役会長の澤田脩さんが挨拶をされたが、僕達サポーターの心に響くスピーチだった。「これからいっしょに頑張ろう、ACLへ来年いっしょにいこう」という、澤田会長の想いがひしひしと伝わってきた。

 16,841人のスタンドを観て、僕は昨季のあの熱は結局既に終わったのか、と思った。国立に1万人が駆けつけたあの熱、ナビスコ杯優勝を伝える号外を我先に、と群がったあの熱、てっぺんを取るぞと鹿島戦で九石を埋めた3万人の熱……。
 でも、ネットワンシステムズのように、誰かがきっと見てくれている。チームの順位だったり、クラブの経営陣もだろうけれど、サポーターのこともまた見てくれているはずなのだ。そういう意味では、僕達がクラブと歩む姿もまた営業のひとつなのだ、と思う。スポンサーは、費用対効果ではなく、企業の付加価値を高めることを目的とする、といったもとぼうさんのコメントは真を突いていたのだ。

 ただ、それだけでいいのだろうか。僕は今かなりの危機感をもっている。このまま不況を原因にして、景気が持ち直すのを待ち続けるだけでいいのだろうか。それまで持ちこたえられるのだろうか。チームに勝利を求めてばかりでいいのだろうか。クラブに何ができるだろうか。今年初めの自問を、シーズンが開幕し、再び繰り返す僕である。

posted by きくりん |01:32 | 大分FC | コメント(6) |
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2009年03月24日

『暗雲から雨が……』~高松、骨折~

 先日、立ち込めた暗雲から雨が降り始めた。それも土砂降りで。
 大分トリニータのFW高松大樹とウェズレイの負傷について診断結果がオフィシャルで発表された。

高松大樹……右踵骨疲労骨折(みぎしょうこつひろうこっせつ) 全治2ヶ月
ウェズレイ…左腓腹筋肉離れ(ひだりひふくきんにくばなれ)  全治3週間

 覚悟はできていたけれど、こうして改めて現実のものとなると、なかなかポジティブにはなれない。昨季、リーグ戦得点ゼロに終わった高松の心中察するに余りある。シーズンオフに手術し、今季に賭ける想いは並々ならぬものであったことは容易に想像できる。

 高松は、僕達トリサポにとって西川周作と並び、特別な存在なのだ。それはFWとしてゴールを挙げている挙げていないとか、そんな問題ではない。彼のことを僕は何度か書こうとしたけれど、いまだなかなか書けずにいる。「高松大樹」というファイルが昨秋から残ったままになっている。神々しささえ感じる高松を、僕はいつか書ける時が来るのだろうか。

 疲労骨折の疲労という文字が重く突き刺さる。昨季のように無理はせずに、しっかり完治してほしい。
 
 両選手の1日も早い快復をお祈り申し上げます。

 ここは堅守でピンチをしのぎ……そういえば、大海は? 無事なのだろうか? 森重は……無理してないだろうか?

OBSの夕方のニュースは高松だけ告げ、ウェズレイは言わなかった……。そこまで重症ではないようです。

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posted by きくりん |19:13 | 大分トリニータ | コメント(4) |
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2009年03月22日

暗雲立ち込める ◆2009 J1第3節 大分トリニータvsアルビレックス新潟◆

 暗雲立ち込める。大分トリニータがアルビレックス新潟との試合を終えたあと、スタンドに挨拶する選手の中に、高松、ウェズレイ、そして大海の姿はなかった。その光景をG裏から見ながら、僕はそんな気持ちだった。
 もし、新潟戦に勝利していたならG裏で、前日に誕生日を迎えた鈴木慎吾を祝っていたはずなのに、その慎吾は挨拶を済ませいつもより足早に通り過ぎていく。その姿を見て、これからへの不安が重くのしかかってきた。その不安に試合そのものの感情は消されてしまった。
 だから、冒頭の言葉は大分トリニータの第3節アルビレックス新潟戦そのものではない。

 高松とウェズレイが後半10分、19分と立て続けに退いた。高松とウェズレイの負傷は、九石ドームのあの芝と無関係なのだろうか。余りにもひどい状況で、負傷者がこうも相次ぐと芝との関連を疑ってしまう。しっかりと根付いてなく、すぐに捲れ、スタンドから見る以上に凸凹しているだろうあの芝は、天候との兼ね合いもあるので、致し方ない面もあるとは思うけど、どうにかならなかったのか。他会場の試合をTVで観るにつけ、改めて九石の芝の酷さを思わずにいられない。前節の京都、今節の新潟の選手にも本当に申し訳ないと思う。開幕前、あんなにホームの試合が待ち遠しかったのに、今は早くアウエーの試合になってほしい、と思っている。
 高松は長引くかもしれず、絶好調だったウェズレイも肉離れの一歩手前。それでなくても得点力不足のトリニータにとって、2人の負傷は勝ち点2を失った以上に痛い。
 
 だけど、もし高松、ウェズレイが退いたあと、森島がゴールを決めていたら、あるいは予感させるプレイを見せていたら、僕達の不安はもう少し和らいでいたかもしれない。後半20分以降、攻める場面はあっても慎吾のFK以外は得点の匂いは感じられなかった。
「途中から入った選手にも、(FW2人と)同じものを求めてしまった」
 慎吾はそうコメントしたけれど、読み取り方はふたつある、と僕は思う。
 プレイスタイルの違う選手に同じものを求めてしまった。
 レベルの違う選手に同じレベルを求めてしまった。
 森島はどちらと解釈するだろうか。

 森島は何がしたかったのだろう。何を求めていたのだろう。僕にはさっぱり理解できなかった。昨夏、C大阪からレンタル移籍してきた当初、彼が途中出場した時は、ゲーム全体の流れを変える動きが随所に見られた。雑なプレイさえ、そのがむしゃらな姿勢のおかげで魅力に見えた当時の森島を僕はまた見たいと思う。
 G裏では森島に対する野次が少なからずあった。得点力不足のフラストレーションが彼に向かったこともあり、同情できる面もあるけれど、G前に突っ立っている(ように見えた)だけが彼の仕事ではない。ウェズレイが動かないと言われながらも、なぜ信頼されているのかを今いちど考えてほしい。

 満身創痍のトリニータ。これまで大分トリニータは暗雲が立ち込めるたびに誰かが台頭してきた。新潟戦に立ち込めた暗雲は誰かのブレイクの予兆かもしれない。北京世代の3人は後進にその道を譲るのか、復活の狼煙を上げるのか、見守りたい。


  告知です。入場開始前にG裏ミーティングというのがあって、それはサポータークラブに属していなくても、G裏にいる人なら誰でも参加できるもので、僕もサポ友と行ってみました。その中で、コールリーダーをされている方からお話があり、スカパー加入者にスカパーからダイレクトメールか電話があるとのこと。どこのサポーターか訊かれるらしく、そこで「大分トリニータです」と答えると1人当たり2,000円がスカパーから大分トリニータに分配されるらしい。僕のところにはまだDMもTELもないけど、トリサポでスカパーのJリーグのセットに加入している方はお忘れなく。ぜひお願いします。

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posted by きくりん |18:48 | 2009参戦コラム | コメント(2) |
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2009年03月20日

『いつかの少年』~小雨のある日と伊集院静氏のコラム~

 いつだったか、随分前といっても1年半か2年くらい前、小雨の降る午後、仕事途中の僕はぽっかりと時間が空いてしまった。何をするにも中途半端な時間だった。大分市米良という九石ドームの近くにいた僕は、その日の練習時間を確認もせず、トリニータの練習場があるスポーツ公園へ行ってみた。練習前だったのか練習後だったのか、見学者は誰もいなくて、練習している選手も殆どいなかった。その時、高校生くらいの少年が1人、僕に向かって「こんにちは」と挨拶をし、通り過ぎた。彼の声に合わせるように僕も少し高い声で挨拶した。急に挨拶された戸惑いのせいでその時は気づかなかったけれど、車に乗り込んだあと、もしかして……、と思い、帰宅後確認するとそれは間違いなく彼だった。

 3月17日付の日本経済新聞朝刊に作家、伊集院静さんのコラムが載っていた。「敗者ではなく再生を」というタイトルのついたそのコラムは、怪我をしたり、限界を感じたりし、若いプロスポーツ選手が社会で新たな出発をしようとする時、みんなで励まし見守ってほしい、という内容だった。

 そのコラムを読んだ時、僕は彼のことを思い出した。思えば、大分トリニータにも多くの若者が入団する。そして二十歳を少し過ぎたばかりの選手達が、ある者はレンタルで、ある者は解雇されトライアウトへ、それぞれ形こそ違え、トリニータからいなくなる。戦力ダウンに繋がる移籍を僕達が嘆く影で、ひっそりと彼らは去っていった。
 僕達はことさら愛するクラブの存続を第一に考える。資金的に余裕のないクラブは戦力外と判断した選手を情だけで保有することなどできるわけがない。厳しい競争原理の働く世界なのだから淘汰はあるべき姿だとは思う。でも、僕はクラブの存続と同じくらいに選手の人生を考えてしまう。あの選手は今どこで何をしているのだろう、サッカー選手になったことを悔やんだりしてないだろうか、と。

 一般社会であれば、就職したり、仕事の面白さをようやく理解したりする年頃に解雇される彼らが、大分を離れたい、大分にいたくない、と思ってほしくない。サッカー選手を断念した彼らが、僕達のような一般市民の生活を送っても、あの時の練習場のような挨拶が交わせるような、トリニータで過ごした時間を誇りに思って生活できるような、大分がそんな環境であることを、僕は願っている。
 街にクラブがあって、試合が観られるだけでサッカーが文化になるのではない、と思う。挫折に寛容で再生が可能な環境も文化として必要な要素ではないだろうか。きっとそれはシステムだけで全てが解決する問題ではなく、挫折を受け入れる側の僕達にも問われることだ。

 あの時、挨拶してくれた彼は、今トリニータで一生懸命頑張っている。日経のコラムで彼のことを思い出すのは、失礼な話かもしれない。彼は、今はベンチ入りさえおぼつかない状況ではある。これからどんなサッカー人生が歩むのだろうか。僕達サポーターはどうしても新人選手に目移りし、注目してしまいがちだけれど、2年目、あるいは3年目の選手達の台頭にももちろん期待している。彼らの夢が叶いますように。少なくとも怪我をせず、挑み続けられますように。できるだけ長い間、サッカーができますように。いつか引退する時、悔いのない気持ちで辞められますように。
 僕達はサッカー選手としてのきみたちはもちろん、それぞれの人生も応援しています。

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posted by きくりん |01:10 | トリコラム | コメント(2) |
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2009年03月18日

章太♪走ってゆけ♪章太♪どこまでも♪ 【松橋章太、神戸移籍後初ゴール】

 ヴィッセル神戸の松橋章太が第2節川崎戦で、移籍後初ゴールを決めた。
 現在、大分トリニータの背番号8は金崎夢生がつけているが、2006、7年と章太がつけていた背番号である。今でも九石ドームでは「MATSUHASHI」のネームが入った背番号8がスタンドには数多く見える。
 
 2007年夏の中断期間、僕は練習、練習試合をよく観に通っていた。その時、章太はいつも苛立っているように見えた。プレイも、表情も、チームメイトへの要求も、どこか刺々しさを、実際にはそんなことはなかったのかもしれないけど、僕はそう感じていた。そんな頃、時を前後して章太の札幌へのレンタル移籍が報道されてもいた。寸前のところでその移籍は破談した。

 僕は、大分トリニータの日本人FWベストコンビは高松と章太の二人だ、と今でも信じている。でもそれは2006年の章太であって、2007年の彼ではない。泥臭さと爽快感、ともすれば矛盾するふたつの要素を兼ね揃えた章太が好きだった。でも、2007年の章太からは泥臭さも爽快感も感じられなかった。感情を表に出す選手は好きだけれど、僕が感じていた章太の苛立ちと刺々しさに共感はできなかった。

 そんな気持ちを僕が抱いたまま、章太は大分は去った。まるで喧嘩した友だちが仲直りする前に転校していったような気分だった。昨年、ゴール0で終わった章太が川崎戦でゴールを決めた、と知った時、正直何とも言えない気まずさがあった。
 でも、このチャンスを逃さないでほしい。きっと僕の気まずさは今後章太のゴールを見続けることによって氷解するのだろう、と思う。

「章太♪走ってゆけ♪章太どこまでも♪」
2007年、章太大分最後の年、ホーム大宮戦に行かなかった僕は、章太のゴールでは歌えなかった。このまま走り続けてほしい、どこまでも、どこまでも。前を向いた章太には既に僕達は見えていないかもしれない。それでも、僕達は大分から歌い続けている。
「章太♪走ってゆけ♪章太どこまでも♪」

posted by きくりん |00:56 | 元トリ戦士コラム | コメント(2) |
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2009年03月16日

家長は負けている状況でしか出番はないのか ◆2009 J1第2節 大分トリニータvs京都サンガ◆

 大分トリニータは1-0で京都サンガを下し、ホーム開幕戦で今季初勝利を手にした。ホームで強いトリニータと言われつつも昨季は最後の3戦を△●△、全て無得点だった。流れからの得点、開幕戦での勝利、京都を零封、結果が出せたことで「やっぱり我々はホームで強い」という自信を取り戻せた、非常に大きな勝利だった。

 
 後半30分、もう1点取りに行くのか守備に徹するのか、判断の難しい時間帯、高松に代わって出場したのは家長ではなく清武だった。哲平でも梅田でもないということは、守備的に行くけれど、チャンスがあれば追加点を取りに行け、僕にはシャムスカのそんな意思を表示した交代と解釈した。清武は中盤を走り回り、隙あらば狙いますよ、と意志を発し続けた。与えられたミッションを見事に完遂したように思う。
 シャムスカが家長ではなく清武を選択した。数少ないチャンスをモノにして先取点を取り、堅守で逃げ切る。良い意味でも悪い意味でもトリニータらしい展開は、もちろん今後も多くなる。多くなってもらわねばならない。持って来いの展開に守備意識の高くない家長の出番はやはり今後も少ないのだろうか。
 単にコンディションの問題だけであったのかもしれないけれど、少なくとも現時点で、シャムスカは1-0というリードしているスコアでは、清武>家長と判断しているようだ。家長はハマる時の華やかさと消えてしまう時の落差が感じられる。その不安定さが時に僕達に幻想を生む。
 しかし、現在のトリニータに求められているのは、やっぱり勝利というエンターテイメントなのだ、と思う。そこに幻想の入る隙間はない。
 家長を観られるのは、あるいはトリニータが負けている状況に限られるのかもしれない。そして清武が夢生と家長の間に割って入るのは、そんなに遅くないのかもしれない。
 家長をもっと観たいと願う気持ちと、トリニータの将来を託したい清武の成長が楽しみな気持ちが揺れ動く。あなたはどちらを観たいですか。僕には、はっきりと答えることは、今はできない。
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posted by きくりん |00:44 | 2009参戦コラム | コメント(6) |
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2009年03月15日

ニータンに甘えるな ◆2009 J1第2節 大分トリニータvs京都サンガ試合前◆

 昨季最終戦に続き、お腹を下した僕は我慢できずに試合中にも関わらず、トイレに駆け込んだ。寒いとダメなんです、僕……。なんとかウェズレイの得点シーンを見逃さずに済んだんだけど、「ふうっ~」とトイレからスタンドに戻る途中、屋台を見ると開幕戦から初お目見えのニータン焼き、周作焼き(回転焼き)に並んでる人が大勢いた。試合中、スタンド裏にこんなに試合を観ていない人がいるなんて、ちょっとショッキングだった。
 
 昨日のエントリーで心配した観客数は、16,841人。試合途中、大型ヴィジョンに観客数が発表された時は、ため息がG裏に漏れた。この数字、ちょっと重く受け止めたほうが良いんじゃないだろうか。
 
 ニータン焼き、周作焼き販売の不手際は、あまりにもお粗末過ぎる、ほんとうに。オフィシャルには西口レストランドリーム前飲食ブースって告知してるから行ってみたら販売してないし、FCスタッフに訊いても「わからない」って言うし、その後屋台村に僕が並んだ時、約50人が前にいた。僕が買えたのは並んで1時間以上が経っていた。販売員は明らかに練習不足、経験不足。でも、販売していた女性達の責任でもない。「大変お待たせしました」と申し訳なく謝るあの人達もまた被害者。問題は、管理している人達の甘さ。誰も買わない鯛焼きの器具を置くくらいなら、回転焼き器具をもうひとつ用意するとか、保温機を準備し、あらかじめある程度の個数作っておく等、対策はあったはず。FCと業者は打ち合わせをしっかりやっていたんだろうか? リスクマネージメントなんて大袈裟にいうことではない、それ以前の問題だと思う。

 何が言いたいのかというと、以前から感じているのだけれど、僕はどうも運営側に甘えがあるような気がしてならない。観客動員を増やすのに起爆剤はない。観戦に来たお客様にいかに九石ドームでお金を落としてもらえるか、満足度を上げていくか、地道な日々の積み重ねしかない。経済的に厳しい状況が続いているのだから、いかに稼ぐかが本当に大切なわけで、それはアイデアだけポンポン出せばいいというものでもない。今日だって回転焼きが早く掃けていたら、他のお店の食べ物ももっと売れたかもしれない。グッズを買う時間もあったかもしれない。回転焼きに並んだ多くの人が試合前、回転焼きを買うだけで終わったはずだ。
 衝動買いの機会をいかに多くの人に提供するか、少なくとも大分トリニータには、改善の余地はまだまだあると思うし、スポンサーを探すことと同様に大切なことではないかな、と感じている。
 もし、16,841人で良かったね、あれで25,000人入っていたら大変だったよ~なんて思っている運営の人がいたら……。たぶん、いないだろうけど。
 ちょっと厳しい言いかただけど、ニータンに甘えるな、である。
 選手に何も触れずに終わっちゃった。本題はまた次回に。
ニータン焼き
周作焼き


posted by きくりん |02:27 | 大分FC | コメント(0) |
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2009年03月14日

ホーム九石開幕前の雑記

 いよいよ大分トリニータ、ホーム開幕戦。強風が窓を叩き、前夜の興奮もあり、ちょっと眠れそうもない。
 でも、どうなんだろう? もしかしてホーム開幕にワクワクしているのは、限られた者達でしかないのかもしれない。Jリーグオフィシャルのチケット販売状況を見ると、大分vs京都のチケットはそれほど売れていないみたい。
 昨年あれだけ大躍進したのに、ナビスコ杯決勝には国立に1万人が大分から駆けつけたのに、期待も余韻もないのだろうか。世の中、不況でトリニータどころではないのが実情かもしれない。おまけに明日はかなり寒いらしい。2万人は入ると思うけど、2万5千人は難しそう。2万人、大丈夫かな? シーパスの特典だった招待券や割引券を知人友人にばら撒いたけど、明日使ってくれるだろうか。ちょっと心配である。

 明日は藤田に期待する。センタリングの精度に関しては大輔より藤田のほうが上だと僕は思っている。藤田には11番目以内のレギュラーを目指してほしい。右サイド、ボランチ、DFと何でもござれの藤田だけど、僕は前のほうが藤田は生きると踏んでいる。天然と家電だけじゃないところを見せてほしい。思えば、FC東京戦、慎吾の美しき絆ゴール以来、九石でゴールがないわけで、そりゃ惜しいシーンで地団駄踏んだり、頭抱えるのもサッカーの醍醐味のひとつではあるんだけど、久々にみんなと喜びたい。
「情熱!大分トリニータ!!」の管理人keicalcioさんも参戦するらしいし、コメントをいただく方々の中にも参戦する人達もいらっしゃるだろう。明日はみんなで頑張りましょう。

 あとは「生温かい眼」の鳥脳さん、あなたをどう見つければいいのか……。
 A席アウエー側でニータン・タオマフを巻いて、ニータン焼きを食べる中年太りのおっさんて……。そんな手がかりでどう探せばいいのか、人見知りする僕には、そんなおっさん一人一人に声をかける勇気はございません。
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posted by きくりん |01:29 | その他 | コメント(0) |
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2009年03月12日

(エジ+ホベ)×九石ドーム=12勝1敗3分

 J開幕の1週間前に行なわれたアビスパ福岡との練習試合、僕はホベルトが前アビスパ所属ということを、その日何故かすっかり忘れていて、ホベルトがアビスパのスタッフと仲良く談笑する姿を見て、「あぁ、そうだった」と思い出した。今日はホベルトにとって古巣との試合だったんだ、と。

 以前もリンクを貼ったけれど、ホベルトがアビスパを去る際は、開幕前のキャンプ中に退団という非常に唐突なものだった。移籍することになった、とオフィシャルは伝えたけれど、移籍先の決まっていない事実上の解雇であり、夏にトリニータの入団が決まるまで無所属だった。アビスパとトリニータのクラブの差を語ろうとは思わない。現にトリニータもエジを二度切っているのだから。

 その時、失意の出来事であっても振り返れば、幸せの入り口に立っていることだってある。ホベルトがアビスパを退団していなかったら、トリニータはどうなっていただろう。J最少失点記録も、ナビスコ杯優勝もなかったかもしれない。僕はなかった、と思う。

 エジホベが一昨年夏大分に来て以来、九石では22試合があった。彼ら2人が揃って出場した試合は16試合(うちホベルト途中出場1試合)ある。成績は12勝1敗3分。敗れたのは昨年のガンバ戦のみだ。どちらか欠いた試合は6試合、成績は2勝3敗1分。大分の心臓と呼ばれるのは伊達ではない。

 昔々、数年前に別れた女の子が他の男の人と街を歩いているのを見かけたことがある。もちろん、もう想いはなかったけれど、なんとなく切なくなったのを覚えている。もしかしたらあの日、アビスパサポさんの中には、同じような想いでホベルトを見ていた人がいたかもしれない。

 この世界、なかなか幸せな結末はない。クラブか選手かどちらかがクールな決断をし、どちらかがその決断を受け入れる、サポとしてはつらく悲しい結末が多い。でも、僕は思う。できることならば、エジとホベに結末が訪れる時、どうかクラブも、僕達も、そしてエジもホベも、みんなが幸せを感じられる結末でありますように。

 エジミウソンの怪我も癒え、3月14日ホーム九石ドームで、エジホベが揃い踏みするのは、昨年11月9日ジェフ戦以来になる。まだ結末なんて考えている場合ではない。2009年ホーム開幕戦、ホベルトを愛した人達の想いもいっしょに、エジホベに熱い想いをG裏から伝えたい。

posted by きくりん |23:23 | トリ戦士コラム | コメント(0) |
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2009年03月09日

夢生の咆哮 ◆2009 J1第1節 名古屋グランパスvs大分トリニータ◆

名古屋グランパスから先制ゴールを挙げた金崎夢生の咆哮は、昨年の4ゴールでは見られなかった
感情の爆発があった。
この1年間の経験、成長による夢生の置かれた立場の違いだろうか。
それともずっとゴールがないことにストレスがあったのだろうか。
あるいは今季に賭ける意気込みの表れだったのだろうか。
あの時、夢生が握りしめた拳の中にどんな想いがあっただろう。

この場面、大分には今後のキーとなる重要な要素が含まれていたように思う。
中盤でウェズレイがボールを持っていた時、夢生はその前、中央よりやや左寄りにいた。ウェズレ
イはセンターサークル付近までドリブルする間に夢生が画面から消えた。ウェズレイは逆サイドでフ
リーだった高橋大輔にロングパスを送る。駆け上がって大輔が足元にボールを落とした時、夢生がペ
ナルティエリア内で高松大樹よりも前、二アサイドに現れた。ウェズレイもペナルティエリア内に進
入する。
右サイドからの攻撃でよく見られるのが、大輔が持って上がり、夢生やFWの2人どちらかがパスを受け、
センタリング、その時ペナルティエリア内には1人、あるいは2人しかいないケースが多々ある。
ペナルティエリア内にいかに3人を揃えられるかが大分の得点upに繋がるのではないだろうか。

例えば追加点のチャンスが先取点から7分後の前半17分に訪れた。
右サイドにいた大輔から中央のウェズレイへ。大輔の横から飛び出した夢生へウェズレイからパス。
そのままペナルティエリア内へ夢生が入るとき、遅れて高松がペナルティエリア中央に入ってくる
が、左にも誰も入ってこなかった。夢生のシュートはダフったものとなり、楢崎選手が手で弾き、
ゴールは阻まれたけれど、もし左から誰かが入ってきていれば、追加点は入っていたかもしれない。

何度も録画で確認したが、その時鈴木慎吾がどこまで上がってきていたのかわからなかった。画面の
左下を駆け上げる頭が少しだけ見えたが、それが高松なのか慎吾なのか確認はできない。

鹿島対浦和もTV観戦したけれど、得点時の鹿島選手の上がりを観て、なおさら大分の攻めの薄さを
感じてしまったし、大切なことは「1点あれば勝てる」という気持ちは捨てたほうが良いということだ。
あの時間帯、流れは大分にあった。その流れを無駄に費やす必要はない、と思う。
「1点あれば勝てる」は昨季であって、今季ではない。僕は3失点に関して、過敏に反応する必要はない、
と思う。長いシーズン、3失点することもある。それがたまたま開幕戦であっただけのことだ。

悲観する必要は全くない。追加点を奪えなかった攻撃も、後半3失点した守備も、修正できる
課題だし、名古屋グランパスに敗れ、開幕戦を落としてしまったけれど、夢生のゴール時TVの前で、
拳を大きく掲げ「イケるっ」と感じた僕の手ごたえは、何ら変わることはない。

今は夢生の咆哮にあった手ごたえがこの先、僕達にどんな形を見せてくれるのか、楽しみでならない。

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posted by きくりん |01:10 | 2009スカパー観戦 | コメント(2) |
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2009年03月06日

Jの勝利のために【Jクラブサポのみなさんへ】

退屈な週末がやっと終わる。どこにいても誰といても、あの日々に優るものはない。
いよいよ、という言葉が今ほどしっくり来る時もそうそうありはしない、と毎年思う開戦前夜。
アウエーに参戦するサポーターのみなさんの中には既にバスの中、あるいはもうアウエーの街を
楽しんでいる方々もいるだろう。

理想を掲げることも、夢を描くことも今夜は全クラブサポ、平等である。
僕達Jクラブサポ全員がハッピーなのは、もしかしたら1年のうち、今日から試合開始のホイッスルが
なる寸前までなのかもしれない。

決して恵まれた環境下ではない。順風満帆ではない。逆風といってもいい。でも、危機感は必要
だけど、悲壮感はもたず、声を枯らして、拳を突きあげ、それぞれの場所で、愛するクラブをサポート
しよう。罵りあわず、傷つけあわず、称えあい、敬意を持って、全力でぶつかりあおう。

僕達は勝利しなければならない。試合の勝敗ではなく、Jの勝利のために。
そのために僕達サポーターもまた頑張らなければならない。
全国には、まだ多くの未来の仲間達がいる。
2009年、共に戦おう。Jの勝利のために。


モンテディオ山形サポ様
ようこそ、J1へ。何かと因縁めいたものを感じています。亮はお元気ですか?
小林監督に成長したトリニータをお見せしたい、と我々トリサポも対戦を楽しみにしています。

鹿島アントラーズサポ様
今年も優勝候補筆頭ですね。昨年11月23日がまだ忘れられません。今年はシーズン終盤での対戦
ではありませんが、あの時感じた力の差を埋めた戦いができれば、と思っています。
ACL頑張ってください。

浦和レッズサポ様
今年は2回、九石でお会いできるのを楽しみにしています。昨年の九石では司の登場と大輔の登場が
重なり、愛のこもったブーイングができませんでした。今年こそは、と思っています。リーグ戦は
今年も土曜日です。大分経済活性化にご協力いただけたら、と思います。

大宮アルディージャサポ様
こちらのプレイが原因のひとつなのですが、常に熱い主税選手がいつも気になっています。
生で阿波踊りを見たい気持ちがある半面、それは勘弁と思う気持ちと拮抗しています。
勝手ながら、主税選手の先制ゴールでトリニータ逆転が良いのですが……。

ジェフ千葉サポ様
約束の日は7月4日です。今年こそはジェフから初勝利を、と思っています。我が友にして、ライバル
である(と勝手に思い込んでいますが)ジェフとジェフサポのみなさんと再会できる日を僕は本当に
楽しみにしています。第33節の対戦がお互い優勝やACL出場をかけた試合になることを願います。

柏レイソルサポ様
今年は誰がスピーチをしようとクラブ名を間違えないよう大分県民一同心しております。
石さんがホーム日立台最後の試合が大分との対戦だったのも何かの縁かと思います。
そちらのピッチとスタンドの距離がいつも羨ましくあります。北嶋選手のご活躍期待しています。

FC東京サポ様
昨年はリーグ戦順位を競い合った仲ですが、そちらだけ上に行かないでくださいね。いっしょに上位を
食ってACLを目指しましょう。個人的には大竹選手が好きなので彼を中心に
FC東京に注目していきます。北斗選手も楽しみです。

川崎フロンターレサポ様
昨年の等々力では、完膚なきまでに打ちのめされてしまったトリニータです。今年は一矢報いたいと
思っています。関塚監督は僕の好きな監督さんの1人です。昨年はたしか九石に来られなかった
と思いますので今年は非常に楽しみにしています。
憲剛選手の代表スタメンを常に願っている僕です。ACL、頑張って
ください。

横浜Fマリノスサポ様
思えば無敗記録が途絶えたのは、マリノス戦でした。昨年はシャムスカがペットボトルを蹴って申し訳
ありませんでした。トリコロールがクルクル回る光景は僕のトラウマになっています。見たくないもの
ですね、あれは。狩野選手の美しいFK、今でも目に焼きついています。

アルビレックス新潟サポ様
とかく比較されがちな我々ですが、我々が頑張ってこそJが盛り上がるというもの。共に頑張りましょう。
福岡にいたということもあり、千代反田選手がお気に入りです。僕の記憶違いでなければ、九石での
試合は昨年外国人選手を欠いていたのではないでしょうか。今年はお互いベストメンバーで戦いましょう。

清水エスパルスサポ様
昨年のナビスコ杯、サポーターのみなさんの応援は本当に素晴らしかったです。アウエーに
行ったことのない僕はコレオグラフィに見とれてました。
思えばJ発足時、地元クラブのない九州人の僕は清水をこっそり応援していました。

ジュビロ磐田サポ様
昨年の九石の試合では、不快なお気持ちになられたことと思います。いろいろと物議をかもした試合でした。
今年は気持ちの良い試合になれば、と思っています。入れ替え戦のサポのみなさんの
心意気に心震えた僕です。松浦選手に期待しています。

名古屋グランパスサポ様
昨年はこれでもか、というくらい節目節目で対戦しましたね。そして今年は開幕戦。
我々が対戦すると何かと両監督が取り上げられてしまいますが、
監督がかすむくらいに開幕戦ベストゲームを目指しましょう。
ACLでの勇姿、期待しています。

京都サンガFCサポ様
今年もかなり良い補強をされましたね。羨ましい限りです。どんなサッカーを魅せてくれるか、
非常に楽しみにしています。柳沢選手、昔はどうも……なのでしたが、昨年の姿を見て
好きになりました。スカパーで月間ゴールに選ばれたようなあの美しいシーンを
今年も期待しています。

ガンバ大阪サポ様
昨年はACL、CWCとガンバのサッカーを堪能させていただきました。
天皇杯ではACLへ行くんだ、という確固たる意志を感じました。
我々トリニータもあの意志を持ちえるクラブになれるよう頑張ります。昨年はガンバに
1勝しましたが遠藤選手不在の中でした。今年はベストメンバーのガンバに勝利したいと
思っています。

ヴィッセル神戸サポ様
昨年とは全く違うチームと解釈したほうがよろしいのでしょうか。振り返ってみるとホムスタ神戸戦の
一敗がいろんな意味できつかったな、と思う次第です。
宮本選手が統率する神戸DF陣からぜひ勝利のゴールをこじ開けたいと願っています。

サンフレッチェ広島サポ様
おかえりなさい。一昨年、2敗した悔しさを忘れていません。一昨年より強い、そんな印象を
持っています。以前も書きましたが、現在のトリニータがあるのはサンフレッチェの
存在があればこそと思っています。我々も強くなりました。
サンフレッチェの攻撃陣と我がカメナチオの対決に今からワクワクしています。

J2のクラブサポ様
僕の勉強不足でスカパーではなかなかTV観戦できていないのが、
実情です。伝えられる言葉があるクラブとないクラブとがどうしても
できてしまうので、こういう形にさせていただきます。
トリニータもギリギリの状況で何とかやっているようです。
経済的に厳しい状況下ではありますが、クラブの付加価値を高めるのは
僕達サポです。(もとぼうさんからの受売りですが……)
クラブと共に、選手と共に、僕達も頑張りましょう。

posted by きくりん |23:35 | Jリーグ | コメント(6) |
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2009年03月02日

あなたはつぶれてなんかいない ~柏レイソル 北嶋選手~

『「僕はつぶれた」北嶋、大迫に自虐的エール』(スポニチ)
自虐的という表現にスポニチの感性を疑うけれど、僕はこの「僕はつぶれた」という言葉に
心をえぐられる。

平山選手から抜かれるまでは歴代1位だった高校選手権通算16ゴールの
記録を持つ柏レイソルの北嶋選手。
僕もこうして北嶋選手を語るまず始めに、高校時代のことを持ち出してしまったけれど、やはり
好むと好まざるとに関わらず、高校時代を抜きにして北嶋選手を話すことはできない。
本人は、ある時期までそれがストレスであり、ネガティブになったりもしたという。
北嶋選手自身はプロ入り後、高校とプロのレベル差、特にフィジカルの違いを感じている中、
周囲は過度な期待を彼に注いだ。

その期待は、きっと日本を代表するFWへの成長だった。1997年Jデビューを飾った彼は、1999年に
U-22代表、2000年にはA代表デビュー、リーグ戦得点王争い2位となった。
数字的に見れば、今のところ2000年がピークではあるし、代表に定着できなかった。

でも、僕は思う。つぶれたなんて考えないでください、と。
周囲の期待の中、柏に入団した北嶋選手は「プロで10年やれたらいいなぁ」と考えていた。
その10年を超え、今年5月には31歳になる。

1993年、Jリーグ開幕戦「ヴェルディ川崎 対 横浜マリノス」を国立で観戦し、「Jリーガーに
なりたい」と夢見た中学生の少年がその夢を叶え、13年目のシーズンを迎える。
少年の頃の夢を叶えられず、忘れてしまったり、挫折したりする者が多い中、立派な勝利だ、と思う。

僕は、北嶋選手のファンではない。今回のスポニチの見出しに、えぐられた気持ちを伝えたかった。
「僕はつぶれた」多く語った言葉のひとつを切り抜いての記事だろうけど、
そう語った時の北嶋選手の気持ちを考えると、胸が締めつけられそうになる。

毎年、僕達の夢を託す多くの若者がJリーガーになる。たしかに代表入りし、W杯で日本の
勝利のためにプレイする彼らを夢想しないわけではない。
だけど、僕達は代表入りしてもらうためだけに彼らを応援するのではない。

鳴り物入りで入団した選手が、期待した数字を挙げられない時、人はすぐに「終わった」というけれど、
所属するクラブに貢献し、サポーターに愛される選手であり続ける限り、終わっていないのである。
鹿島の大迫選手も目の前にある目標のみを今は考えて頑張ってもらいたい。
期待との距離を計って、焦らなくていいから。

今は、周囲の期待よりも家族のために頑張っている北嶋選手。
昨季挙げた1ゴールを僕はスカパーで観られなかった。今季はぜひ北嶋選手のゴールを逃さぬよう
柏レイソルの試合にも注目していきたい。

Jリーガー、北嶋秀朗はつぶれていない。

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posted by きくりん |01:47 | Jリーガーコラム | コメント(8) |
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2009年03月01日

大きな蒼は今季、東慶悟に注目する 【練習試合 大分トリニータvsアビスパ福岡】

多くのJサポは今日2月28日はFUJI XEROX SUPER CUPに注目したのだろうけど、
僕達トリサポの注目は、
2002FIFAワールドカップTM記念事業 大分スポーツ公園サッカーフェスティバル
親善試合 大分トリニータvsアビスパ福岡
でした。

サポ友のお誘いを受け、入場も無料ということで行ってまいりました。
試合開始は14時、開場は12時半。スポーツ公園には12時着。既に200人くらいの人が
並んでいました。
開場してびっくりしたのはニータンがすぐそこにいたことでした。。
昨年、九石に参戦した際は、ニータンに接近遭遇できなかったので、思わず「おぉっ、ニータン」
と声を上げ、思わず僕の目尻も下がります。思えば昨年の今頃、開幕前は「失敗したなぁ、大分FC」と
嘆いていたものです。まさか、ここまで僕達が心奪われるなんて……。

入場が少し落ち着いたあたりで、ニータンの元へ駆け寄り、「写真、いいですか?」と
ニータンに声をかけました。さすが宣伝部長ニータン、サービス精神旺盛でVサインしたり、
いろんなポーズを取ってくれた。
「ありがとうございました」と礼を言うと、大きな頭を縦に振る。どうやら、お辞儀らしいです。

観客は3,000~4,000人くらいでしょうか。
いつもはG裏で立っての観戦なので、メインスタンドの座席に座っての観戦はロイヤルシート気分でした。
(九石ドームではなく、大分スポーツ公園のサッカー・ラグビー場Aコートですが……)

さて試合内容ですが……。
45分ハーフを3本、1、2本目がほぼスタメンメンバーで、3本目はサブ、若手でした。
僕にとって今日の収穫はトリニータU-18から昇格入団した東くんでした。
とにかく速い。アビスパの選手をドリブルで置き去りにしたシーンにはスタンドから「おぉっ!」
とどよめきも起きました。守りに回った時のポジショニングなどまだまだ課題はあるようですが、
攻めにアクセントをつけたい時には充分武器になるのではないでしょうか。
今日で東くんと呼ぶのはやめます。東と呼ぶことにします。

住田くんも頑張っていましたが、U-18代表候補合宿もパンパシのあと参加したようですし、
遠征疲れもあるのかもしれません。

清武、東、小手川くん、住田くんの4人がレギュラー陣を脅かす存在となってくれることを
トリサポ一同楽しみにしています。

スタメンメンバーですが、個人的にはDFは藤田よりコバヒロのほうが良いように感じました。
ウェズレイはやっぱり上手かった。森島、前俊は芹沢・ウェズレイ・鴨をなかなか斬れそうにありません。
森島にはもう少し丁寧なプレイを望みます。
家長がボールを持つと、スタンドの散漫な空気が一変し、全ての視線が彼に集中される、そんな感じでした。

大分トリニータには決定力とか得点力とかそんな曖昧なことが足りないのではなく、攻め手が足りない。
そんなふうに思いました。

新しい通訳の沢田・マルコス・自然さんは、矢野さんとは違う魅力の持ち主のようです。
ヒヤヒヤ、ドキドキしながら、僕達は沢田さんを応援します。

観戦できなかったトリサポのみなさんに写真で少しでも雰囲気が伝えられたら、と
思います。


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posted by きくりん |00:33 | 2009参戦コラム | コメント(6) |
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