2009年12月31日
もう2009年が終わり、あっという間に2000年代の10年が過ぎてしまいました。当たり前ですが、10年前に小学校5年生の子供は、現在二十歳になっています。世界のボクシング界も大きく様変わりを見せています。ここまでアメリカ・ボクシングが低迷するとは予想外でした。一方で、パッキャオのようなアジア人ボクサーが、スーパースターが世界を席巻するとは、10年前は誰もが予想していないことでした。2010年代には、どのようなスター選手が生まれ、ビッグファイトが行われるのでしょうか?もしかすると、アジア系ボクサーが世界のボクシングを引っ張っているかもしれません。
大掃除中に10年前の「Boxing Digest」誌を見つけました。スーパースター達が目白押し、どの階級にも怪物的なレコードを持つ選手が大勢いることに驚きました。ボクシングの世界的なレベルは、今よりも10年前の方が高かったようにも思えてきます。
ミニマム級では、帝王リカルド・ロペスが君臨(47勝無敗35KO)。
フライ級では、2000年代最高のボクサーとなったパッキャオがWBCチャンピオン(25勝1敗 16KO)。
Sフライ級には、マーク・ジョンソン(37勝1敗 26KO)
バンタム級には、ジョニー・タピア(46勝無敗 25KO)
Sバンタム級には、エリック・モラレス(34勝無敗 28KO)
マルコ・アントニオ・バレラ(48勝2敗 35KO)
フェザー級には、ナジーム・ハメド(32勝無敗 29KO)
ついでに怠け者ノーウッド(35勝無敗 20KO)
Sフェザー級には、高速フロイド・メイウェザー(21勝無敗 16KO)
Sライト級には(実績はないが)シェーン・モズリー(31勝無敗 29KO)
ウェルター級には、デラホーヤ(31勝無敗 25KO)、フェリックス・トリニダード(35勝無敗 29KO)
書き出すのが面倒になってきたので、添付のランキング表をご覧下さい。
もちろんホプキンスもロイ・ジョーンズ、カルザゲらも現役バリバリの最も強い頃でした。
当時無敗だった最強ボクサーらも、多くは敗戦を経験しました。また極一部を除いて、ほとんどは引退してしまいました。2010年代も、世界中でボクシングの層が広がり続け、新たなスターたちが心に残る激闘を繰り広げることでしょう。私は、80年代からのファンですが、この40年代目もずっとボクシングを追い続けたいと思っています。
多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
posted by cutepizza |14:09 |
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2009年12月23日
ボクシング・ファン待望の世紀の一戦、パッキャオ対メイウェザー戦の正式発表が無いまま2週間ほどが経ち、聞こえてきたのがパッキャオ側の薬物検査拒否問題。両陣営の言い分は、以下のリンクに詳しく翻訳されています。(ブログ:Go↑kunの海外ボクシング記♪)
メイウェザー父による、パッキャオのステロイド疑惑に端を発し、オリンピック・スタイルの詳細な薬物検査を行うことを主張しているメイウェザー側と、記者会見後(つまり試合2ヶ月前)と試合直後の検査には合意しているものの、ランダム検査、とりわけ試合直前の採血には強い拒否反応を示しているパッキャオ側とに深い溝があるようです。
私の勝手な解釈
過去にここまで厳密な薬物検査は今までボクシング界では行っていないのに、何故今回に限り行う必要があるのか?
解釈
A.パッキャオの超人的な活躍の裏には、何かしらの薬物(通常の検査では引っかからない、許容範囲のもの)を使用している疑惑があるため。
B.メイウェザーがパッキャオに打ち負かされた場合の口実になるから。
C.メイウェザー側は危険な相手から逃げたいため。
D.メイウェザー側が、試合前の心理戦を優位に戦いたいため。
思いついたままに書いたのですが、ただ単純に試合前の採血が嫌っているだけのようにも思います。確かに、減量などコンディション作りが繊細な時期に、血液を抜き取られ調子が崩れることも考えられなくもありません。また、血が少なくなるとパワーが減少するといった迷信をパッキャオが強く信じている可能性もあります(フィリピンには、日本では考えられないような迷信がいっぱいあるので)。
上記Aは、もしかするとパッキャオ側が嫌っている理由に当たるかもしれませんね。通常では問題にはならない栄養捕縄食品などをパッキャオがキャンプ中に使用していて、これがオリンピックレベルの検査では引っかかってしまう恐れがある。そうなると、今までのようなフィジカル強化が出来ずに、「俺のパンチは、この階級でも強いんだ!」と信じるこめず心理的にもマイナス思考で試合に臨むことにもなるかもしれません。(パッキャオの強さ一つは、精神面での異常なほどの脳天気さだと思っています。)
メイウェザー側にしてみれば、金銭的に必ず実現させたい試合でしょうし、打倒パッキャオのために復帰してきた経緯もあります。世界中の多くのボクシングファンも待ち望んでいる試合ですから、このまま試合が無くなるとは思っていません。恐らく、オリンピックレベルではない、通常レベルの検査に落ち着くのではないでしょうか?(どちらかと言えば、興行面ではパッキャオ側の力が強いと思うので)
ハットン戦も一時は決裂したものの、一転話はまとまりましたから、今回も何とかなるのではないでしょうか?(パッキャオ戦に限り楽観的に考えてしまいます。)'
posted by cutepizza |21:47 |
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2009年12月18日
試合開始直後、グローブ・タッチもせずに大振りのパンチを振るってきたペレスにラフファイトが予想されました。長谷川は落ち着いていましたが、強打を決めようと意識すすぎで、珍しく力み、パンチにもいつものシャープさがありませんでした。しかし、2ラウンドになると、パンチこそまだまだ力んでいたものの、タイミングを掴んできたようで、要所に左ストレート顔面、ボディ、そして右フックをヒットさせます。3ラウンドからは、掴んだタイミングを確かめるように、より一層効果的なパンチを狙うようになってきました。そして迎えた4ラウンド、ペレスは相変わらず怖いパンチを振り回すものの、長谷川は完全にコントロールし、距離が詰まったところで左ショートの2連打!でペレスを前のめりに倒しました。これで、レフリーがカウント10を数える前にストップし、30年ぶりの二桁防衛が達成されました。
具志堅の防衛戦は、私も幼少でしたが記憶に残っています。あれから30年、多くのスターボクサーが登場しましたが、誰一人(渡辺二郎はWBAからWBCへ鞍替えしたため、連続防衛記録はない)成し得なかった記録です。現在の4団体、17階級、暫定、スーパーなど王座乱立で、世界戦の質が以前よりも落ちていることは否めません。しかし、それでも、これだけの圧倒的な内容で防衛を続けた長谷川の力量は、たとえ70年代、80年代の質の高かった世界戦でも、十分に通用したことは明白でしょう。(昔の感覚だと、10度の防衛は極々わずかで、歴史上に残る名ボクサーしか成し得ない、偉業という感じでした。それが、最近は10度以上が激増、中には20度前後まで防衛する選手も出てきました。)
さて、これからの長谷川はどこへ向かうのでしょう?フェザー級進出?アメリカ進出?それとも具志堅の13連続防衛の更新??私は、以前から言っていますが、一日も早くアメリカ進出してもらい、ビッグネームとの行き詰まる戦いを見てみたいと思っています。その為には、名前を売るつもりで、大興行の前座で長谷川を登場させてみたい。ちょうどパッキャオが、デラホーヤの前座で衝撃デビューを果たし、HBOと契約を結ぶきっかけになったように、パッキャオvs.メイウェザーの前座に長谷川が登場すれば、世界のボクシングファンにその存在をアピール出来ます。時間的に、これは難しいですが、帝拳のコネを利用し、無理矢理カードに押し込むくらいの積極性が欲しいところです。
それにしても、毎回圧倒的な力量差を見せつける長谷川は、確実に日本のボクシング史上、最高のボクサーの一人と言えるのではないでしょうか?(個人的には、ファイティング原田、具志堅、渡辺二郎らとのトップ争い)
最後に、また宣伝になってしまいますが、あのパッキャオのコット戦タイプのトランクスをヤフーオークションで売りに出しています。興味がある方は、是非一度覗いてみて下さい。http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d100102408
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posted by cutepizza |22:08 |
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2009年12月05日
現在漏れてきている情報では、以下の通り
1. ファイトマネーの取り分は、半々(両者共に約50億円弱か?)
2. 体重は、ウェルター級147ポンドでパッキャオのWBOウェルター級タイトルが賭けられる。(メイウェザーは154ポンドを希望していたらしいが)
3. グローブは8オンス。ただし各々が好きなメーカーのグローブを選択できる(メイウェザーは、ウィニングか?メイウェザーは10オンスを希望していたらしい)
4. 試合まで時間的な余裕がないことから、ビッグイベントではつきものの宣伝ツアーは行わず、1月第2週目のニューヨークでの記者会見だけになる模様。
5. パッキャオは、今回のトレーニングキャンプでも、前半一ヶ月を地元フィリピンのバギオ市(フィリピンの避暑地、高地にあり涼しいところ)、後半一ヶ月をローチ氏のハリウッドにあるワイルド・カード・ジムで行う予定(フィリピンでのトレーニングはマイナスだと思うのだが)。
6. 開催地は未定。ダラス・カウボーイズの新スタジアム、いつものMGMグランド、ラスベガスに建設中の3万席の新施設が候補に挙がっているらしい。
パッキャオが来年5月の選挙出馬の影響もあって、5月の試合開催は不可能、9月の試合も選挙運動、議員活動などトレーニングに支障を来す可能性もあり、意外にも早い(ローチ氏もあまり望まない)3月開催に落ち着いた模様。
パッキャオは現在休暇中で、耳の負傷やダメージもありトレーニングは1月中旬、ニューヨークでの記者会見後に始めるものと思われます(NYへ行ったら、そのままローチ氏のワイルド・カード・ジムでキャンプをすればいいと思うのですが、どうなることでしょう?)
全世界のボクシングファン待望のビッグマッチですが、試合内容は決して一般向けの激しい打撃戦にはならないでしょう。今までとは違うスタイルでメイウェザー戦に臨むと、ローチ氏も明言していることから、パッキャオ側のいつもの相手を打ち負かすというような積極的な試合にはならないのでしょう。お互いが相手の一瞬の隙を突くカウンター狙いの手数の少ない試合になるかもしれません。もともと打ち合いを好むパッキャオが、じっくり構えてカウンター狙いという戦法に馴染むとは思えないので、Sフェザーまでの突進力、ライト級以降の打たせずに打つ攻防一体のボクシング、そして今回新たな戦法としてカウンター狙いというものが加わるのでしょうか?(勝手な想像です)
ジュダーがメイウェザーから実質ダウンを奪ったように、メイウェザーの長いジャブを放ちにステップインした際に、このところ進歩を見せている右フックをあわせることが出来るのかが、試合の鍵を握る大きなポイントだと思います。メイウェザーが守りに入ったらなかなかあの固いL字ブロックと超絶スウェー、ショルダーブロックを崩せません。ただがむしゃらに突進しても効果は上がらないことでしょう。そのため、メイウェザーが手を出したときのわずかの隙に、どのような仕掛けで崩すのかが見物です。ローチは、デラホーヤに付いてメイウェザーと戦った経験があるので、それなりに攻略方法を持っているのでしょう。デラホーヤにはメイウェザーをロープに押し込み、体力差で勝ちきろうとしましたが、デラホーヤの失速があり僅差の判定を落としました。この戦略は今回も使ってくる可能性はあります。体の小さなパッキャオが、ロープにメイウェザーを押し込み連打で押しきる方法です。
メイウェザーの目が良いこと、特にディフェンス面での異常なまでの反応力は誰もが認めることですが、実はパッキャオも相当目が良いと私は思っています。パッキャオの目の良さは、メイウェザーとは違いオフェンスに使われていますが、あれだけ激しい打ち合いの中、相手の頭の位置、顎の位置を正確に把握しているのは、凄いことです。パッキャオも打つ気にはやらなければ、メイウェザーの高速ジャブにも反応し、パンチを合わせることができるのではと思っています。今回のキャンプでも、英国のアミール・カーンを主なスパーリング・パートナーとして雇いそうです。これはずばり速さ対策ですね。
実現間近!ということを書くだけのつもりが、ついつい試合のことまで妄想してしまいました。パッキャオにとって準備期間も少ないことが心配ですが、マルケスとの第2戦の激闘の後、わずか3ヶ月半であれだけの変身ぶり、完璧パフォーマンスを魅せたのですから、今回の試合間隔が意外にもパッキャオに向いている可能性も否定できません。世間の注目度とは対照的に、試合内容は決して派手なものにはならないとは思いますが、どういう駆け引きがあるのか、興味深い一戦であることは確かです。(注目度と試合内容が一致しないという点では、内藤vs.亀田興毅戦に通じるものがあります。内藤は今までのスタイルのまま愚直に前に出続けましたが、パッキャオはどうするのでしょうか。)
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