2009年08月23日

陸上男子100m 人類最速 All time List

世界陸上に関する記事をもう一つ書いておきます。

私自身、陸上短距離選手でしたから、今回のボルト選手の記録がいかにとてつもない大記録であることか、よく理解できます。そして今朝早起きして、過去の偉大なスプリンター達の記録や今までの記録更新の歴史などを調べてみました。

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上の表は、1964年の東京オリンピックから今回のベルリン世界陸上までの間に計られた電子計時による年度別の記録を時系列で表にしたものです。

まず驚いたのは、1964年のボブ・ヘイズの記録でした。(1964年の東京オリンピックの公式計時は、手動によるものですが、非公式にセイコーが電子計時により計測したものが残っています。)決勝の記録が、10.06秒。今の高速トラックとは違い、当時はアンツーカー(つまり土のグランド、テニスの全仏オープンのサーフェースもアンツーカーと呼ぶ)で、しかもヘイズはコンディションの極めて悪い1コースを走った(長・中距離選手が走るので、1コースは荒らされて地面が軟弱になる)。それでいて10.06を出したのは、今日のボルトに匹敵する驚きのタイムだと思います。ちなみに、ヘイズは準決勝では、追い風参考ながら電子計時で9.91を土の上でマークしています。今のトラックで、今のスパイクを履き、トレーニングをしていたら、ボルト並の怪物になっていたような気がします。

1968年のメキシコ五輪では、高地ながらも電子計時でハインズが9.95をマークし、10秒の壁を突破しました。この記録は、1983年のカルビン・スミスの9.93まで破られませんでした。80年代は天才カール・ルイスの時代でした。長い手足でしなやかに走る姿は、芸術的ですらありました。彼の欠点は誰の目にも明らかなように、スタートから加速の遅さにありました。積極的な筋力トレーニングを行わなかった為か、爆発力はかなり不足していました。それでも、60M過ぎたあたりからの伸びは、今回のボルトを除くと歴代トップの速さだったと思います。なにより彼が凄いのは、短距離走者としては異例の10年以上の長きにわたって、世界のトップに君臨したことです。しかも、得意の走り幅跳びでは、1980年のモスクワ五輪代表に始まり、1984年ロス、1988年ソウル、1992年バルセロナ、1996年アトランタと5大会連続の代表、4大会連続の金メダルと前人未踏の大記録を成し遂げています。

90年代に入り、ルイス、バレル、カナダのベイリーらが9秒8台の世界記録を少しずつ更新し、1999年にモーリス・グリーンが1988年にカナダのベン・ジョンソンが筋肉増強剤で出した幻の記録9.79を出し、9秒7台の世界へと踏み出しました。そして2000年代に入り、ジャマイカのアサファ・パウエルが、9.77、9.74、9.72と更新を続け9秒6台が目前に迫ったところで、ウサイン・ボルトが登場しました。昨年の北京五輪では、ラスト15メートルほど手を横に広げながら、しかも体を横に向けながら欽ちゃん走りをみせての9.69という大記録に世界が驚きました。そして今回、ライバルのゲイの頑張りもあり、最後まで真剣に走ってくれたボルトのタイムが、なんと異次元の9.58!9.9台から9.8台には、23年かかりました。9.7台には、それから8年。さらに10年経ち、ボルトが登場していきなり、9.6台、9.5台にタイムが急上昇しました。陸上では、競泳のように大きな大会では必ずと言っていいほど世界記録が生まれるわけではありません。いまだに20年以上破られていない世界記録が数多く存在する中で、このボルトの桁違いのパフォーマンスは考えられません。規格外のアスリートとしか言いようがありません。レース前のパフォーマンスも、余裕を感じさせますが、それ以上に極限までに集中力を高めていることが画面を通じても分かります。集中し、硬くなることなく、自分の持っている力を大舞台になればなるほど発揮できる精神的な強さも、大きな特徴と見ています。勿論、2メートル近い大男が、あれだけの回転力あり、しかもナンバ走りも実践しているかのようなフォームで走られたら、驚愕のタイムが出ても不思議ではありません。ベン・ジョンソンのスタートダッシュ、そしてカール・ルイスの中間からフィニッシュまでの走りを合わせても、今のボルトには勝てないでしょう。

公式、非公式を含めた人類最速All Timeリスト
Time	Legal	Wind	Date       Name (Country)     
9.58	L	+0.9	08/16/09	Usain Bolt (JAM)
9.68	NL	+4.1	06/29/08	Tyson Gay (USA)
9.69	NL	+5.7	04/13/96	Obadele Thompson (BAR)
9.71	L	+0.9	08/16/09	Tyson Gay (USA)
9.72	L	+0.2	09/02/08	Asafa Powell (JAM)
9.76	NL	+6.1	05/13/06	Churandy Martina (AHO)
9.77	NL	+1.7	05/12/06	Justin Gatlin (USA)
9.78	NL	+2.0	09/14/02	Tim Montgomery (USA)
9.78	NL	+3.7	05/31/04	Maurice Greene (USA)
9.78	NL	+5.2	07/16/88	Carl Lewis (USA)
9.79	L	+0.1	06/16/99	Maurice Greene (USA)
9.79	NL	+1.1	09/24/88	Ben Johnson (CAN)
9.79	NL	+4.5	06/16/93	Andre Cason (USA)
9.80	NL	+4.1	06/29/08	Walter Dix (USA)
9.83	NL	+2.2	06/02/07	Derrick Atkins (BAH)
9.83	NL	+7.1	04/09/99	Leonard Scott (USA)
9.84	L	+0.2	08/22/99	Bruny Surin (CAN)
9.84	L	+0.7	07/27/96	Donovan Bailey (CAN)
9.84	NL	+4.1	06/29/08	Darvis Patton (USA)
9.84	NL	+5.4	06/03/06	Francis Obikwelu (POR)
9.85	L	+0.6	08/22/04	Justin Gatlin (USA)
9.85	L	+1.2	07/06/94	Leroy Burrell (USA)
9.85	L	+1.7	05/12/06	Adekotunbo Olusoji Fasuba (NGR)
9.85	NL	+3.0	05/18/02	Frank Fredericks (NAM)
9.85	NL	+4.0	06/26/09	Mike Rodgers (USA)
9.85	NL	+4.1	06/29/08	Travis Padgett (USA)
9.85	NL	+4.8	06/17/93	Dennis Mitchell (USA)
9.86	L	+0.6	08/22/04	Francis Obikwelu (POR)
9.86	L	+1.2	08/25/91	Carl Lewis (USA)
9.86	L	+1.8	04/19/98	Ato Boldon (TRI)
9.86	L	-0.4	07/03/96	Frank Fredericks (NAM)
9.86	NL	+2.6	05/14/04	Shawn Crawford (USA)
9.87	L	+0.3	08/15/93	Linford Christie (GBR)
9.87	L	-0.2	09/11/98	Obadele Thompson (BAR)
9.87	NL	+11.	04/01/78	William Snoddy (USA)
9.87	NL	+2.0	09/14/02	Dwain Chambers (GBR)
9.87	NL	+2.4	04/20/97	Michael Marsh (USA)
9.87	NL	+4.9	07/16/88	Calvin Smith (USA)
9.88	L	+1.8	06/19/04	Shawn Crawford (USA)
9.88	NL	+2.3	05/03/80	James Sanford (USA)
9.88	NL	+3.0	06/23/07	Darrel Brown (TRI)
9.88	NL	+3.6	02/08/03	Patrick Johnson (AUS)
9.88	NL	+4.5	04/01/00	Coby Miller (USA)
9.88	NL	+4.9	06/20/98	Tim Harden (USA)
9.88	NL	+5.2	07/16/88	Albert Robinson (USA)
9.89	L	+1.6	06/28/08	Darvis Patton (USA)
9.89	L	+1.6	06/28/08	Travis Padgett (USA)
9.89	L	±0.0	08/16/08	Richard Thompson (TRI)
9.89	NL	+4.2	08/09/87	Raymond Stewart (JAM)
9.90	NL	+5.2	07/16/88	Joe DeLoach (USA)
9.90	NL	+7.1	04/09/99	Kenny Brokenburr (USA)
9.90	NL	+7.8	04/11/09	Teddy Williams (USA)
9.91	L	+0.9	09/09/06	Leonard Scott (USA)
9.91	L	+1.5	09/07/96	Dennis Mitchell (USA)
9.91	L	±0.0	08/16/08	Walter Dix (USA)
9.91	L	-0.2	07/17/09	Daniel Bailey (ANT)
9.91	L	-0.5	08/26/07	Derrick Atkins (BAH)
9.91	NL	+3.7	06/22/02	Nicolas Macrozonaris (CAN)
9.91	NL	+3.7	07/28/07	Steve Mullings (JAM)
9.91	NL	+4.2	08/09/87	Mark Witherspoon (USA)
9.91	NL	+5.3	10/15/64	Robert Hayes (USA)
9.92	L	+0.2	06/13/97	Tim Montgomery (USA)
9.92	L	+0.3	08/15/93	Andre Cason (USA)
9.92	L	+0.8	06/12/97	Jon Drummond (USA)
9.92	L	+1.0	07/05/99	Tim Harden (USA)
9.92	L	-0.2	09/11/98	Seun Ogunkoya (NGR)
9.92	NL	+2.8	04/05/03	Kim Collins (SKN)
9.92	NL	+2.8	07/29/95	Olapade Adeniken (NGR)
9.92	NL	+3.7	07/28/07	Clement Campbell (JAM)
9.92	NL	+3.7	07/28/07	Joshua J. Johnson (USA)
9.92	NL	+4.4	08/08/87	Chidi Imoh (NGR)
9.92	NL	+4.8	06/17/93	Jon Drummond (USA)
9.93	L	+1.1	07/20/09	Ivory Williams (USA)
9.93	L	+1.4	07/03/83	Calvin Smith (USA)
9.93	L	+1.8	05/05/03	Patrick Johnson (AUS)
9.93	L	±0.0	08/16/08	Churandy Martina (AHO)
9.93	L	-0.2	07/17/09	Yohan Blake (JAM)
9.93	L	-0.6	04/18/92	Michael Marsh (USA)
9.93	NL	+5.3	05/10/03	Erick Wilson (USA)
9.93	NL	+7.5	03/01/70	Pablo Montes (CUB)
9.94	L	+0.2	07/04/94	Davidson Ezinwa (NGR)
9.94	L	+1.7	06/07/09	Mike Rodgers (USA)
9.94	L	-0.2	08/05/01	Bernard Williams (USA)
9.94	NL	+2.5	04/09/94	Daniel Effiong (NGR)
9.94	NL	+2.7	06/22/92	Vitaliy Savin (KAZ)
9.94	NL	+2.8	04/16/00	Bryan Howard (USA)
9.94	NL	+3.9	08/29/97	Vincent Henderson (USA)
9.94	NL	+5.2	09/04/96	Osmond Ezinwa (NGR)
9.94	NL	+7.0	07/13/96	Ousmane Diarra (MLI)
9.95	L	+0.3	10/14/68	Jim Hines (USA)
9.95	L	+0.6	10/12/03	Deji Aliu (NGR)
9.95	L	+0.8	08/09/98	Vincent Henderson (USA)
9.95	L	+1.6	06/28/08	Rodney Martin (USA)
9.95	L	+1.8	06/19/04	John Capel (USA)
9.95	L	+1.8	04/21/02	Joshua J. Johnson (USA)
9.95	L	+1.9	04/16/94	Olapade Adeniken (NGR)
9.95	NL	+2.4	05/07/83	Mel Lattany (USA)
9.95	NL	+3.7	07/28/07	Michael Frater (JAM)
9.95	NL	+4.2	05/14/04	Marcus Brunson (USA)
9.95	NL	+7.1	04/09/99	Anthony Jones (USA)
9.95	NL	+8.9	04/02/83	Willie Gault (USA)
9.96	L	+0.1	05/05/84	Mel Lattany (USA)
9.96	L	+0.8	06/12/97	Kareem Streete-Thompson (USA)
9.96	L	+1.0	06/25/05	Marc Burns (TRI)
9.96	L	+1.2	08/25/91	Raymond Stewart (JAM)
9.96	L	±0.0	09/28/07	Wallace Spearmon (USA)
9.96	NL	+2.9	05/26/06	Demi Omole (USA)
9.96	NL	+3.2	05/02/98	Percival Spencer (JAM)
9.96	NL	+3.4	04/29/00	Brian Lewis (USA)
9.96	NL	+5.2	05/03/03	Olan Coleman (USA)
9.96	NL	+7.7	04/11/08	Rubin Williams (USA)
9.96	NL	+8.5	04/01/95	Anthony Barnes (USA)
9.97	L	+0.2	08/22/99	Dwain Chambers (GBR)
9.97	L	+0.6	10/12/03	Uchenna Emedolu (NGR)
9.97	L	±0.0	08/16/08	Michael Frater (JAM)
9.97	NL	+2.6	05/10/08	Carlos Moore (USA)
9.97	NL	+2.7	06/30/02	Mark Lewis-Francis (GBR)
9.97	NL	+3.4	05/18/86	Roy Martin (USA)
9.97	NL	+7.7	08/30/85	Andrés Simón (CUB)
9.97	NL	+8.5	04/01/95	Terrance Bowen (USA)
9.97	L	+0.2	07/27/02	Kim Collins (SKN)
9.97	L	+0.3	08/15/93	Daniel Effiong (NGR)
9.97	L	+0.4	06/02/00	Coby Miller (USA)
9.97	L	+0.4	07/02/99	Jason Gardener (GBR)
9.97	L	+0.6	08/11/77	Silvio Leonard (CUB)
9.97	L	+1.0	07/22/08	Nesta Carter (JAM)
9.97	L	+1.4	06/20/97	Percival Spencer (JAM)
9.97	L	+1.6	06/05/99	Leonard Myles-Mills (GHA)
9.97	NL	+11.	04/01/78	Cole Doty (CAN)
9.97	NL	+2.9	07/12/02	Freddy Mayola (CUB)
9.97	NL	+3.4	06/25/09	Rae Edwards (USA)
9.97	NL	+3.5	04/04/03	Abdul Aziz Zakari (GHA)
9.97	NL	+3.7	06/22/02	Pierre Browne (CAN)
9.97	NL	+4.0	06/12/96	Peter Karlsson (SWE)
9.97	NL	+4.3	06/25/09	Trindon Holliday (USA)
9.97	NL	+5.2	06/15/89	Daron Council (USA)
9.97	NL	+5.2	07/16/88	Emmit King (USA)
9.99	L	+0.5	05/04/02	Brian Lewis (USA)
9.99	L	+0.9	07/26/07	Samuel Francis (QAT)
9.99	L	+1.0	06/25/05	Darrel Brown (TRI)
9.99	L	+1.0	08/18/06	Marcus Brunson (USA)
9.99	L	+1.5	08/15/03	Mickey Grimes (USA)
9.99	L	+1.6	06/14/05	Abdul Aziz Zakari (GHA)
9.99	L	+1.6	06/28/08	Mark Jelks (USA)
9.99	L	+1.8	07/05/05	Ronald Pognon (FRA)
9.99	NL	+4.1	06/29/08	Leroy Dixon (USA)
9.99	NL	+6.6	05/10/01	Christie van Wyk (NAM)
9.99	NL	+7.2	09/13/78	Pietro Mennea (ITA)





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2009年08月23日

第12回世界陸上ベルリン大会

ボルトの脅威の世界記録に驚きました。これぞ世紀の大記録というべき数字です。ちょうど一年前の北京五輪時にも書きましたが、まさに超人そのものです。足の速さでは、誰もが納得の全世界68億人の頂点に立つ男です。

混沌としているプロボクシング界と比較するべきではないかもしれませんが、本来「世界チャンピオン」というのは、世界で一番強い男の称号であるべきです。勿論、階級制を敷いているので、その階級別で世界でただ1人の最強の男が、チャンピオンを名乗ることが出来るわけです。それが、私欲に走った世界認定団体のせいで、階級は細分化され17階級になるは、4団体に分裂するは、挙げ句の果て暫定王者の乱発、スーパー王者、レギュラー王者、休養王者なるものまで出てくる始末。これでは、世界タイトルの価値など無いにも等しいと言えるかもしれません。今後は、世界タイトル云々よりも、金になるノンタイトルのビッグマッチ路線中心になるのでしょう。

もう現存の4団体を完全に一掃するような新たな統括組織を作るしか、世界の権威を維持することは出来ません。この際、他のスポーツにあるような純粋に実力主義で世界ランクを作り、真の世界一決定戦としてタイトルマッチを行えるようなシステムを構築しないと、また分裂などを繰り返すだけでしょう。ボクシングという競技の性質上、試合数も限られ、世界中の選手と試合をするわけでもないので、本当の世界ランク作りは難しいとは思いますが、少なくとも今現在のような実力不釣り合いな世界ランカーは一掃できるのではないかと思います。

オリンピックや世界陸上のような世界一を決定する試合を観ていて、いかに今のボクシング界がハチャメチャなことをしているかを考えずにはいられませんでした。

今のボクシング界風に男子100mの選手を評価すると
スーパー王者 ウサイン・ボルト
レギュラー王者 アサファ・パウエル
暫定王者 ダニエル・ベイリー
休養王者 タイソン・ゲイ
となるのだろうか?

ボクシング界なら、4団体それぞれにさらに王者が存在し、しかも身長別にも王座を設けるかもしれない。ボルトは、190cm級のスーパー王者にして、ゲイは180cm級のスーパー王者などなど。いかに多くの世界王者を作るかに関してのアイデアの豊富さ(馬鹿さ加減)は、プロボクシング界の右に出るスポーツは無いでしょうね。

(ところで、世間一般では、プロボクシングのことをスポーツとして観てくれているのだろうか?それともプロレスのような見世物的なものと捉えられているのだろうか?)





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2009年08月09日

久しぶりの亀田話題

弁慶こと大毅に2度目の世界戦、WBAフライ級のデンカオセーンへの挑戦が決まりました。相変わらずの亀田流ボクシングビジネスですね。以前の内藤挑戦時にも書いたのですが、大毅はもともと才能がないことで売り込んでいたので、たとえ負けても亀田側には何のダメージもない。むしろ大毅の実力で2度も世界戦をこなせることだけで、もうビジネス的に大満足といったところでしょう。(今回の世界戦でどれほどの儲けが出るのかは微妙ですが。)

一方で興毅が内藤への挑戦を視野に入れているということですが、これも毎回のことで挑戦をちらつかせているだけで、本音は見えてきません。WBAで大毅が負けた後に敵討ちとして出る可能性も高いですし、内藤の下降具合(特に熊戦の拙戦)を注意深く見ながら、吠えているようにも見えます。国民の期待となった内藤との試合なら、かなりの注目が集まるでしょうし、勝敗よりも金銭的にもおいしいと踏んでいるのでしょう。

それにしてもこの素人亀田父は、やたら階級差を意識したマッチメークをしますね。内藤戦後、フライ級リミットでの試合はこなしてない大毅がフライに落とすことで、体格差、パワー差を活かすことが出来ると思っているのでしょうか。興毅のランダエタとのLフライ戦も同様に、下に落とせば少しでもチャンスが増えると考えるようです。ノンタイトル戦では、そのような無茶をせずとも契約ウェイトで本来下の階級の選手と試合が出来ますが。

成長期で若い大毅にとってフライ級は相当きついのではないでしょうか?興毅にとってもフライ級はもう調整が難しいかもしれませんね。私はボクシングは練習程度しかかじったことはないですが、やはりスポーツとして見れば、過度の減量でコンディションを崩してはまともに力を発揮できないと信じています。当たり前ですが、一番動きが良く体がキレる体重で試合をすることが最高のパフォーマンスを見せるための大前提だと思います。

海外では、亀田家のようなインチキマッチメークだけで、世界戦には漕ぎ着けません。国内でのライバル戦に生き残ったものだけが、その数少ないチャンスを手に入れることが出来るのですから。なんちゃって世界ランカーを連れてきて、契約体重で試合をしただけで世界戦へ行けるのはやはり異常です。野球で言えば、日本のプロ野球界には入らず(ま、実力的に入れない)、草野球で試合をこなしながら突然メジャーに挑戦するようなものに感じます。いい加減質の低い名前だけの世界戦は止めて欲しい。ボクシング人気の陰りは、ここにも大きな原因があると思います。

昔、ボクシングの世界戦と言えば、それこそ一大イベントでした。日本国民の多くが注目を集める、本当の世界一決定戦でした(今で言うと、オリンピック的な見方)。それが今では、世界??と思うような試合が多く、世界戦の希少価値などはとっくに失われてしまいました。日本国内だけの問題ではないにせよ、もう取り返しの付かないところまで来ているのかもしれません。




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