2009年05月26日

内藤 危機一髪!

中国開催のためだけに選ばれた挑戦者熊との試合は、予想外のクロスゲームとなりました。ボクシング歴の浅い熊を相手に、圧倒的な勝利を予想していただけに、6ラウンドにはダウンを奪われ、11ラウンドにはかなり深刻なダメージを受けた内藤に、ボクシングというスポーツの怖さを思い知らされました。

ボクシング後進国の中国で、まだ数年のキャリアしかない熊でしたが、技術のなさを頑丈な体と旺盛なスタミナで補い、左右フックで内藤の顔面を狙い続けました。技術戦になれば内藤がはるかに上回りましたが、時折内藤の顔面を直撃する大振りのフック攻撃が、試合に緊張感をもたらしました。

もし熊にタイソンのようなスピードとコンビネーションがあれば、内藤は負けていたかもしれません。一発パンチだったため、何とかピンチを脱出できました。効いているときに、足を使って距離をとろうとするのは、やはり怖いですね。

内藤自身の弱点も、この試合ではっきりしたように思います。変則スタイルで、一発一発に力を込めてパンチを打つため、どうしても攻撃のリズム、テンポが遅くなる傾向が見られます。強振したあとにバランスを崩すこともありますが、これは一種のディフェンスに繋がっていると見ることは出来ますが、攻撃のリズムは途切れてしまいます。

無い物ねだりになりますが、前WBAフライ級王者の坂田選手のような、細かい連打、コンビネーションに、内藤独特のビッグパンチを織り交ぜることで、より穴のない安定王者へとまだまだ進化し続けるのではないかと思っています。

次戦は、ポンサクレックとの5度目の対戦が噂されています。世界戦だけで同じ相手と5度も戦うことは、最近ではあまり無いのではないでしょうか?今回の試合では、やや不完全燃焼気味なところもあったので、ポンサクレックとの5度目の試合ではキッチリと倒して、勝ってもらいたいですね。それにしても、内藤の体力、持久力は35歳を間近にするボクサーとは思えません。凄いです。





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2009年05月25日

快挙!WBC王者 スピード・スター西岡!

情報断ちした甲斐がありました。ボクシングの本場メキシコで、強豪ゴンザレスとの指名試合。今まで日本人世界チャンピオンの誰もが成し得なかった、本当の意味での海外進出が、今回西岡によって道が切り拓かれました。24年前に渡辺二郎氏が韓国で力の差のある挑戦者 尹石煥相手に防衛に成功しましたが、今回の快挙に比べれば屁みたいなものです。

決して若くはない西岡ですが、ようやく持って生まれた才能に加え、勝利に対する執念、そして勇気が最高レベルで融合しているように感じます。やはりボクシングは、若さと勢いだけではなく、年齢を重ねても技術、戦術、経験、精神面での上積みによっては、十分に戦力をアップさせることが出来るのだな、と西岡やパッキャオを見て思います。

中・重量級はまだ世界とはかなりの差がありますが、やはり日本の軽量級のレベルは世界でも十分に通用することが改めて示されました。一昔前、アメリカのボクシングシーンは重量級偏重でしたが、史上最悪の低迷を続けるヘビー級の影響もあり、今では軽量級にも十分にスポットライトを当て、多くのボクシング・ファンを取り込んでいるように思います。

今こそが、日本人ボクサー、日本人世界チャンピオン達の本場での活躍が望まれます。内藤も、長谷川も、名城も、世界の著名ボクサーとのビッグマッチを見てみたいものです。西岡は、マルケス弟との試合に向け、これからまだまだ防衛を続けて欲しいですね。





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2009年05月17日

ワールドの休刊について

2006年9月に前身の「ワールド・ボクシング」誌が休刊になった際にも、ボクシング誌存続に関するブログ記事を書きましたが、今回の休刊は限りなく廃刊に近いものであるように思います。前田編集長も編集後記で述べられていましたが、やはりこのインターネット時代、情報の速報性と量に、雑誌業界はどこも苦戦を強いられているのでしょう。24年ほど前、私がボクシングに本格的に興味を持ち始めた頃、当然インターネットなどなく唯一の情報源は専門誌でした。毎月15日の発売日を首を長くして待っていたものです。発売日には本屋に直行し、それこそ全ての記事を何度も何度も穴があくほど読み返していました。それが今では、世界中のニュースが瞬時に、しかも無料で届く時代です。ボクシング好きの私ですら、専門誌は立ち読みで済ませてしまうこともありました。専門誌ならではのコラムは大変読み応えがあり、非常に面白いのですが、雑誌の大半を占める試合結果の記事などは、既に知っていることのため、ほとんど真剣に目を通すことがありませんでした。

ワールドは、再起を目指し、発行元を探すなど努力を続けているようですが、今までと同じスタイルの紙面作りだと、結果は見えています。またネットでの活動にしても、収益面では全く期待できないでしょう(ボランティア活動なら別ですが)。個人的には、読者に情報を発信するだけの専門誌ではなく、落ち込んでいるボクシング業界に活を入れるため様々な活動を報告するようなものになって欲しい気がします(会報に近い)。そのためには読者、ボクシング・ファンと雑誌編集部との連携が必要で、ここでインターネットを活用し業界を良くするための意見をとりまとめ、頭の硬い協会やコミッションを少しでも動かしていければ、少しボクシング人気も回復するかもしれません。昔から業界にいる人間は、実はあまり真剣にこの衰退を危惧していないのではないでしょうか?むしろ一般のボクシング・ファンのほうが、この悲惨な状況を嘆き、どうにかしたいと思っているかもしれません。多くの人間の意見を集め、業界にぶつけることができるのは、業界とファン(読者)とのパイプを持つ雑誌編集部の強みと言えるでしょう。

上記の会報案以外には、以前にも書きましたが、過去の名勝負DVDを雑誌の付録にすることで、昔のファンを取り戻すだけでなく、ボクシング以外のスポーツファンの目も引きつけるきっかけになるのではないかと思っています。このDVD案は、各テレビ局やジム側の権利問題が絡み、実現は難しそうですが、テレビ局、ジム、その試合に登場する選手らに著作権料のようなものが分配されるシステムが構築されれば、最初は大した儲けにはならないと思いますが、10年、20年という長い期間で見ると、意外に上手く働く可能性があるかもしれません。(DVDの場合、雑誌の付録で出すよりも、単体で売るべきものでしょうが。)命がけの試合をした過去のボクサー達を忘れないためにも、また少しでも金銭的な援助が出来るようDVDソフト化を考えて欲しいものです。過去の遺産を埋もれさせたくないと思うのは、私だけでしょうか?

ネット vs. 雑誌
速報性 ネット>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>雑誌
こればかりは、どうあがいてもネットに勝つことが出来ない。ネットならいつでも情報を得ることが出来るが、雑誌の場合、本屋で雑誌を入手するまでは、何の情報も得られない。しかも、月に一度の発刊。

保存性 雑誌>>>>>>>>>ネット
ネットは、基本的に最新ニュースをチェックする感覚があり、過去(数年前)の記事などは保存されないケースがほとんど。情報の垂れ流し、使い捨てがネットの基本スタンスと思う。逆に雑誌は、捨てない限り、物質として残るため大げさな話、数百年後でも読むことが出来る。

携帯性 雑誌>>>>ネット
トイレに持ち込んで読むなど、いつでもどこでも好きなときに読めるのが、雑誌のいいところ。最近はネットブックなど携帯性の良いコンピューターもありますが、やはりここは雑誌が大きく上を行く。

希少性 雑誌>>>>>>>>ネット
雑誌のほうが数が出ないこともあり、あまり多くの人の目にとまらない。しかも、たった一ヶ月で書店から消えるため、雑誌そのものの希少価値は高い。専門家のコラムや美しいカラー写真が雑誌にはあるので、ネットにはない所有する満足感などもある。

経済性 ネット>>>>>>>>>>>>>>>>>>雑誌
経済性という言葉が正しいかはともかく、やはりタダで有益な情報が得られるネットの魅力には、太刀打ちできない。しかも印刷という工程がネットにはないため、編集側にとっても非常に手軽に(安く)記事が発信できる。

てきとうに思いついた項目でネット対雑誌の12回戦を行ってみました。確かに雑誌には雑誌の良いところがありますが、速報性や経済性でネットに大きく水をあけられてしまっていると思います。そこでネット上で雑誌のような紙面作りをすれば、いいのでは?と誰もが思いますが、ネットで収益を上げることはたとえワールドのサイトと言えども、難しいと思います。ボランティアで記事を書いてくれる人間は多くいるとは思いますが、それではただのブログ記事と変わりません。浜田剛史氏やジョー小泉氏、などのプロのコラムには原稿料が必要でしょうし、取材には当然各経費が掛かります。スポンサーからの広告料がいくらになるかは不明ですが、あまり期待は出来ないでしょう。そこで会員制にして各会員から月300円程度を集めるなどして、有料サイトにしてもどれほどの会員が集まるかは、全く予想できません。今までの雑誌と同じ内容のものがネットで見られるならば、月200円や300円程度は非常に安いと個人的には思いますが、どうでしょうか?300円×5,000人=1,500,000円になります。一昔前、テレビは無料が当たり前の時代でした。それが、アメリカの場合PPVで5000円以上を払わないとビッグマッチを見ることが出来ません。そう考えると、ネットにおけるPPV形式を雑誌にも当てはめることは決して不可能ではないかもしれません。ただし、言うまでもなく「お金を払ってでも見たい、読みたい!」と思わせるサイトであることが絶対条件になります。

個人的にお金を払っても良いと思うコンテンツ
1.	今までの雑誌にあった専門家によるコラム続投。
2.	試合などの高画質写真を自由にダウンロード。
3.	上記DVD案にも被るが、高画質名勝負動画のダウンロード。
4.	元世界チャンピオン、現役ボクサー達との集い(イベント参加料は別途)。
5.	試合チケットの優先(割引)購入権。
6.	ボクシング・グッズの割引購入権。

また勝手なことを思いつくままに書き出しましたが、このくらいあればお金を払いたいと思うのではないでしょうか?コラムだけなら月300円、写真のダウンロードは月700円、などとメニューごとに別料金制にするのもいいかもしれません。すべてにアクセスしたい場合は、セット割引で月1,200円などとしてもいいかも??書きたい放題書いていますが、酔ってはいません。ただ、今までと同じでは決して上手くはいかないことは、誰の目にも分かると思います。再起の道は険しいですが、きっとワールドなら奇跡の復活が可能であると思っています。今回の休刊は、2度目のダウンにすぎません。勝負はまだついていません。再び起き上がり、一発逆転を狙い前へ前へと出続けて欲しいです。




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2009年05月03日

超人!パックマン!

約2ヶ月間ブログの更新が出来なかったのですが、さすがに今日の試合の衝撃に、何か書かねばならぬ、と思い筆(キーボード)をとり過去最長文を書いていたのですが、間違えて消してしまいました!!!今までかけなかった鬱憤を晴らそうと、キーボードを叩きまくっていたら、間違えてブラウザーを消してしまいました。やはり記事はワードなどに一度書いてから、ブログにアップした方が安全ですね。今までも何度かそのようなミスを犯してきましたが、今回ほどの長文の後では、ショックも大きすぎて、もう書けません。

それにしても、パッキャオという選手には、今までのボクシングの常識が全く通用しません。元フライ級の世界チャンピオンが、あれほど鮮やかにタフなSライトの選手を倒せると誰が思いますか?フライから数えると実に8階級目。レナード、ハーンズがウェルターから8階級上と言えば、ヘビー級を超してしまう。デラホーヤ、メイウェザーの8階級上は、Lヘビー。その8階級上で、あれほど芸術的なワンパンチKOをするパッキャオって一体何者でしょうか?若さの勢いと、強烈な飛び込んで打つ左ストレートばかりの粗いボクサーが、階級を上げるたびにかつてのデュランと同様に巧さを身につけてきました。デュランと違うのは、階級を上げてテクニシャンになっただけでなく強打も維持している点です。あり得ません。過去に多くの偉大なチャンピオン達が誕生しましたが、信じられない度、あり得ない度では、このパッキャオは歴代No1ではないでしょうか?

パッキャオの強さの秘密なども書いていたのですが、消えてしまったので、また次の対メイウェザーJr戦までとっておくことにします。

それにしても、ボクシングって本当に素晴らしいですね。




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