2009年02月07日
今晩、テレビ朝日の50周年記念番組の一環としてスポーツの名場面特集が放送されました。その中で、1976年の格闘技世界一決定戦、「猪木vsアリ」戦が取り上げられていました。過去にも、同様の特集があったのですが、フルラウンドをダイジェストで紹介するのは33年ぶりとのことで、ちょっと期待して見たのですが、やはりこの試合(イベント)は、試合そのものよりもボクシングの現役世界チャンピオンをプロレスのリングに上げたという裏の苦労話にもっと焦点を当てるべきだったと思いました。
アントニオ猪木の長いレスラー生活で、たった二試合だけ真剣勝負(リアル・ファイト)があったとよく言われています。一つはパキスタンでのアクラム・ペールワン戦、そしてもう一つがこのモハメド・アリ戦です。ペールワン戦は、勿論アリ戦の後に行われた異種格闘技戦の一つですが、地元の英雄とは言え、見た目はメタボリックな中年のおっさんという感じで、あまり強さを感じさせない相手でした。事実、試合は猪木の圧勝に終わりました。
私は子供の頃、プロレスが大好きで、勿論全ての試合が真剣勝負のスポーツだと思って観ていました。その中でも猪木の試合は、スピード感やガッツ溢れるファイトスタイルから、興奮してみていたものです。恐らく70年代の観客の多くは、私の子供の頃と同じように、プロレスをエンターテイメント的な見せ物としては見ていなかったと思います。そのような時代に、あのような派手な場面が全くない、寝たままの猪木とパンチを出せないアリ(猪木アリ状態)を見て「茶番」「世紀の大凡戦」と酷評したのも当然でしょう。
アリ側の条件を飲まざる得なかったため、まともに試合が出来なかった猪木ですが、何故猪木はこの試合に限って真剣勝負を選んだのか、プロレスファンではない私にはちょっと理解できないところです。普段のプロレスのように予め試合の流れを設定し、お互いの技を存分に見せあうような試合(エキシビション)という選択はなかったのでしょうか?アリ戦の前に行った柔道王ルスカとの一戦は、プロレス的だったにもかかわらず、何故アリ戦ではそれが出来なかったのか。単純にアリと真剣勝負をしたかっただけなのか。アリをリングに上げることだけが目的だったのか。詳しい方が居ましたら、教えて下さい。
それにしてもファイトマネーは610万ドル当時の日本円で20億円以上ですから、スケールも桁違いの超ビッグイベントでした。各方面から借金してまでこの試合を実現させた猪木側の執念には、心底感心させられます。後先考えない行動力が、猪木の魅力なのでしょう。今の時代、日本では格闘技が盛んですが、現役のボクシングヘビー級王者をリングに上げるため、ファイトマネー20億以上用意する興行会社があるでしょうか??
多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
posted by cutepizza |22:24 |
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2009年02月01日
今年ももう一ヶ月が経ちました。年齢のせいか、時が経つのが年々早くなっているような気がします。このページを立ち上げた2006年頃は、ほぼ毎日のようにブログを更新していましたが、それがだんだん二日に一度となり、週に一度、そして今や週に一度のペースさえ守れなくなってきています。ここ10日ほどでもかなりのニュースがありましたが、ここで2,3印象に残ったニュースなどをまとめて触れてみます。
1.ホセ・トーレス死去
ホセ・トーレスと言えば、タイソンの兄弟子として有名な元Lヘビー級チャンピオンですが、心臓発作のため1月19日に72年の人生を終えました。
個人的な面識はありませんが、ニューヨークの田舎町カナストータでのボクシング殿堂式典に、レギュラーゲストとして来られていたので、何度か彼の話を聞いたことがあります。その中で、私が一番感銘を受けた言葉は、「ボクシングは、肉体面だけのスポーツではない。試合に向けた決意の強さ、相手に打ち勝とうとする精神力、試合中に相手の弱点を見つける冷静さ、それらに優れた戦術や技術が高い次元でひとつになってはじめて強いボクサーになれる。」頭のいいホセ・トーレスらしいボクシング論を聞いて、ボクサーには総合的な能力が必要であることを、改めて考えさせられました。(ホセは、暗にタイソンの欠点を指摘しているようでした。)
2.モズリーvs.マルガリート
モズリーが37歳とは思えないスピードとパワーを発揮し、ウェルター最強と思われていたマルガリートを圧倒しました。最近のモズリーは年齢から試合の後半に失速する傾向がありましたが、この試合では初回から上手く自分のペースに持ち込みリズムの良さもあってか、スタミナが落ちる前に倒しきってしまった感じです。マルガリート自身、コット戦でのダメージの蓄積が相当あったのでしょう。またスピード差を埋めるだけのプレスを活かすことも出来ず、右のオーバーハンドを狙われ続けました。それにしても、タフなマルガリートと言えども、あそこまで打たれ続けては今後のボクサー人生にも影響が出そうです。
モズリーにも1999年のボクシング殿堂で会ったことがあります。本当に人の良さそうな感じが滲み出ていて、いつでも笑顔で誰にでも対応していたのが印象に残っています。パレード中でも私の顔を見つけると、笑顔で手を振ってくれました(東洋人がほとんどいない場所なので、覚えやすかったのでしょうが)。
3.亀田家関連
次男大毅が元暫定ミニマム、Lフライ級王者のワンディー・シンワンチャーと対戦します。52キロでの対戦らしいですが、もしワンディーが本気で勝つつもりで戦えば、いくら体格差があっても大毅では歯が立たないように思います。ただ、大毅は以前、32戦無敗の世界ランカーで当時世界4位だったビッキー・タフミルに「爆笑」KO勝ちを収めているだけに、今回もどういう試合になるのか、心配ではあります。
長男興毅のほうは、対戦予定だったアベル・オチョアが試合をキャンセル。相手は未定の状況ですが、この前哨戦に勝てば5月か6月には坂田を破ったデンカオセーンのWBAフライ級に挑戦したいとのこと。以前行ったスパー経験から勝つ自信があるのでしょう。またスピードのないデンカオセーンは比較的得意な相手と思っているのかもしれません。
今後の流れ(勝手な予想)
3月4日、大毅がワンディーにKO勝ち
(何故かWBAフライ級ランク入り)
4月、ワンディー戦の試合内容が良かったからと言って、大毅を先にデンカオセーンに挑戦させることを発表。
6月、大毅vs.デンカオセーン。大毅KO負け。
9月、興毅vs.デンカオセーンに挑戦!?
世界戦をやればある程度の収入が期待できる上、興毅がデンカオセーンと試合をする前に、大毅を通してその実力や癖などを分析できるというメリットもある。このように流れても不思議ではないと思うのは、私だけでしょうか??
4.最後にパッキャオvs.ハットン戦が復活!
前回のブログで中止決定と書いたばかりですが、契約期限を3日すぎで、(試合中止に焦った?)パッキャオ側がハットン側の妥協点であるファイトマネー配分52-48に合意のサインをし、ビッグマッチが無事に復活しました。この試合、ハットンの体のパワーvs.パッキャオの動きの量ということが言えそうです。ハットンの追い足は速くプレス力が凄まじいので、パッキャオも苦戦は必至。楽しみな一戦です。
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posted by cutepizza |08:01 |
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