2008年08月31日

パッキャオvsデラホーヤ戦、亀田家戦績詐称について

かなり以前からデラホーヤ対パッキャオ戦が噂されていましたが、ここ数ヶ月の紆余曲折を経て、本当に実現することになってしまいました。パッキャオのトレーナーでありメイウェザー戦を前にしたデラホーヤにも就いていたフレディ・ローチ氏の強い希望もあったようです。両者のボクシング・スタイル、体のサイズをよく知るローチ氏のことですから、周りが言うほどこの試合が無茶苦茶なマッチーメークではないのかもしれません。身長差10cm、リーチ差15cm、何よりフェザーからSフェザーが適正体重と思われるパッキャオとSウェルターのデラホーヤとでは約10キロの差があることになります。

試合はウェルター級リミットで行われる見込みですが、先日ライト級に上げたばかりのパッキャオにとっていきなり5キロアップはさすがに無理があるでしょう。逆にデラホーヤにとってもウェルター級での体重調整は難しいようで、前回のフォーブス戦は結局150ポンドまでしか落としませんでした。両者の体重調整力が、試合の大きな鍵を握ることになります。パッキャオは、試合がない間は相当太っていて、体も大きいようです。ただこの体重で今までの突進力を活かしたパワー戦法は活きるはずもなく、やはりディアス戦と同様にボクシングの巧さで勝負するのでしょう。デラホーヤは、やはり距離も長いですし、体の大きさを活かしたプレス戦法も出来ます。特に左フックには破壊力を秘めており、ディフェンスがやや雑になるときがあるパッキャオに直撃すれば、それで試合は終わってしまいます。パッキャオは、たまに相手のビッグパンチをまともに喰うことがあるので、要注意です。パッキャオが、ジョン・ルイーズを破ったロイ・ジョーンズになるのか、それともトーマス・ハーンズに一方的に打ち込まれたロベルト・デュランのようになるのか、まだこの試合のイメージは湧いてきません。

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今日、メキシコで亀田興毅の再起第2戦が行われ、全く無名戦績5勝4敗のサルバドール・モンテス相手に無難に12回判定勝ちを収めたそうです。試合よりも気になったのは、相手モンテスの戦績です。Boxrecはじめ5勝4敗の選手と報道されていたのが、試合直前になって日刊スポーツに「今回の相手は18勝(15KO)3敗とKO率も高い。前戦よりは歯ごたえのある相手だけに、WBC王者内藤戦に向けて、その内容が注目される。」という記事が載りました。5勝4敗と18勝3敗ではまったく違いすぎます。Boxrecはあくまで戦績の公式サイトではないため、全ての試合を網羅はしていないことがあります(特に東南アジアなどの非アルファベット使用国)。モンテスはメキシコ人なのである程度Boxrecを信頼してもいいと思っていたので、この日刊スポーツの報道にはビックリしました。

話は違いますが、またメキシコで220万円相当盗まれたそうです。前回は100万円相当。海外で特に治安のあまり良くない地域で、ローレックスの時計をして、いかにも「私お金をたくさん持っていますよ。」的な振る舞いをしていたら、一発で狙われるでしょう。それは、ホテルの中でも同じこと。毎日の生活が厳しく、生きていくのに必死な人が多いメキシコで、亀田家はどこか平和ボケしているのか、かなりガードが甘いようです。それにしても、まだ使い切れないほどのお金を持っているのでしょうか?亀田家のインチキな売り込みにも気付かず、ただ面白がって飛びついていたマスコミには呆れますね。




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2008年08月25日

続 超人オリンピック!?

先日書いた記事 超人オリンピック!?に対し、多くのコメントを頂きました。なかなか私が言いたいことが伝わらず、また誤解を招いてしまったことに対し、深くお詫び申し上げます。昨日、無事に北京オリンピックが終了しましたし、今回の記事で私のオリンピック論は終わりにしようと思います。


次回オリンピックで女子ボクシング正式採用??

上記リンクのように、もし次回2012年のロンドン五輪で女子ボクシングが正式種目として認められたとしたら、多くの方(特にボクシングファン)は、ようやく私が言っていたことを少しは分かってくれると思います。一言で言えば、スポーツ観戦の価値観の違いと言うことでしょうか。

どうも誤解されているようなので、はじめに申し上げますが、何も私は選手達の努力やパフォーマンスに対して馬鹿にしていません。ただ競技としてみてオリンピックという世界最高峰の舞台にしては、試合としてのレベルが低く感じると述べたまでです。もし4年後、日本の女子ボクサーが多くのメダルを獲得したら、恐らく今回の女子柔道や女子レスリングと同様に、「男は情けない、女性は凄い!」という論調になるのは目に見えています。またTV視聴者も、普段ボクシングに見慣れていないため、メダル獲得という結果だけを見て、「日本女子ボクサーは、男子よりも遙かに優れている。」と思うことでしょう。

もう一度言いますが、選手達は皆一生懸命に頑張っています。ただその頑張りと試合としてみた完成度は別物だということです。選手層や歴史など関係ない、マイナー競技を馬鹿にするな、と言われそうですが、冷静に客観的に観て、これは事実だと思います。

スポーツ観戦には人によって楽しみ方が違うと思います。
1.選手に感情移入して、特定の選手(またはチーム)だけを応援する人。
2.特定の選手(チーム)の応援はせず、純粋に試合展開、試合内容を楽しむ人。

ボクシングでも同じだと思います。特に日本人が絡む世界戦は、上記の1の観戦方法が多いと思います。一方、外国人同士の試合、2のように試合そのものを楽しむ人が多いのではないでしょうか?そして今回私は上記2の観点から意見を述べたため、上記1の観点からオリンピックを観戦されていた方に、嫌悪感を与えてしまったのでしょう。

それにしても、意外にスムースに運営された今回のオリンピック。中国の底力を世界中に大きくアピールしましたね。ボクシング不毛の国だった中国が、今回大活躍でした。国をあげて強化すれば、結果がついてきます。お金と時間が要りますが、やはり個人、各ジム、大学レベルではレベルアップは難しいのでしょうか。

ボクシング・メダリスト達
 ▽ライトフライ級
(1)鄒 市 明  (中 国)
(2)プレブドルジ(モンゴル)
(3)バーンズ(アイルランド)
(3)エルナンデス(キューバ)

 ▽フライ級
(1)ソムジット      (タ イ)
(2)ラフィタエルナンデス(キューバ)
(3)バラクシン      (ロシア)
(3)ピカルディ     (イタリア)

 ▽バンタム級
(1)バダルウーガン (モンゴル)
(2)レオンアラルコン(キューバ)
(3)ジュリー  (モーリシャス)
(3)ゴ ヤ ン   (モルドバ)

 ▽フェザー級
(1)ロマチェンコ  (ウクライナ)
(2)ジェルキル    (フランス)
(3)キ リ ク     (トルコ)
(3)イムラノフ(アゼルバイジャン)

 ▽ライト級
(1)ティシュチェンコ(ロシア)
(2)ソ   ウ  (フランス)
(3)ヤワキャン (アルメニア)
(3)ウ ガ ス  (キューバ)

 ▽ライトウエルター級
(1)ディアス(ドミニカ共和国)
(2)マ ヌ ト   (タ イ)
(3)ソトロンゴ  (キューバ)
(3)バスティン  (フランス)

 ▽ウエルター級
(1)サルセクバエク(カザフスタン)
(2)バントースアレス (キューバ)
(3)ハナティ      (中 国)
(3)金 貞 柱     (韓 国)

 ▽ミドル級
(1)デゲール     (英 国)
(2)コレアバエアウ (キューバ)
(3)サザーランド(アイルランド)
(3)クマール     (インド)

 ▽ライトヘビー級
(1)張 小 平   (中 国)
(2)イーガン (アイルランド)
(3)ジェフリース  (英 国)
(3)シナリエフ(カザフスタン)

 ▽ヘビー級
(1)チャフケフ     (ロシア)
(2)ル ッ ソ    (イタリア)
(3)アコスタドゥアレテ(キューバ)
(3)ワイルダー     (米 国)

 ▽スーパーヘビー級
(1)カンマレリ (イタリア)
(2)張 志 磊  (中 国)
(3)グラズコワ(ウクライナ)
(3)プライス   (英 国)




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2008年08月20日

超人オリンピック!?

いよいよ終盤に入ってきたオリンピック。北京との時差の少なさもあり、地上波、BSデジタルと多くのチャンネルで生放送される恵まれた今回の大会ですが、なんだか昔私が感じていたオリンピックとは違います。オリンピックとは、スーパーヒューマン(超人的な)アスリートのみに与えられた究極の競技大会、と思っていました。確かに、今大会も流しながら、よそ見しながら100mを9.69秒で走ってしまった超人が誕生しました。水泳でも8冠を達成したマイケル・フェルプス、2大会連続平泳ぎ2冠の我が国の北島など、とてつもない超人が競い合っています。

しかし、日本でのテレビ中継は、やはりメダル獲得の可能性の高い競技を最優先で放送するため(視聴率を取らねばならないから仕方はないが)、女子柔道や女子レスリング、女子サッカー、女子ソフトボールなどにかなりの時間を割いています。私は性差別では断じて違いますが、これらの種目は男女平等という見地からオリンピック採用されたのだと思いますが、やはりちょっとあまりにも選手層の薄い競技のため、私が描いていた「超人オリンピック」のイメージにはほど遠い試合が数多く見受けられました。先ほど終わった女子ソフトボール、日本対豪州の3位決定戦は、シーソーゲームで非常に面白い試合ではありました。エース上野選手の連投、計300球以上を投げきった体力、精神力は、まさに超人でした。それでも、試合全般を観ていると、日本も豪州も超人というよりも草野球的なごく普通の人間を感じさせました。選手達は、必死で勝利に向かって努力していることは間違いありません。もしかすると、超人アスリートよりも頑張っているかもしれません。ただ、オリンピックという究極の舞台で競い合うレベルに達しているかを問われると、ちょっと違うように思います。

女子柔道や女子レスリング、女子重量挙げなどでも果たしてどれだけの競技人口が居るのだろうか?と思わざる得ません。準決勝あたりまであがってくる選手ならいざ知らず、初戦で敗退するような選手には、素人の域を出ていないようなレベルの人も居ました。女子サッカー、なでしこジャパンは、以前に比べ力を付けてきたそうです(男子中学2年生代表に0-7で負けたことがある)が、それでも男子と比べてしまうからか、やはり普通にサッカーが上手い人たちの試合としか観れませんでした。一生懸命やることに意義があるのですが、オリンピックはやはり超人たちの夢の場であって欲しい。学校の運動会の延長では無いのだから。これは出場している選手には何の関係もありませんが、商業主義に走りすぎたオリンピックのマイナス点の一つなのかもしれません。昔のように純粋に凄い選手、凄い試合を観たいものです。

日本では全く放送されていませんが、ボクシングなどにも将来のスター候補生が多く登場しているでしょうし、バスケットボールのアメリカ代表やサッカーのアルゼンチン代表、ブラジル代表(負けましたが)など一流の試合にももっとスポットを当ててもいいのではないでしょうか?超マイナーな女子スポーツで日本がメダルを稼げるのはいいのですが、それによってテレビの放送時間も割かれてしまうため、世界最高レベルの競技を観戦できず残念です。ちょっと辛口批評かもしれません。ただ、日本のメダル獲得ばかり注目している日本のマスコミに、ちょっとうんざりしています。





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2008年08月17日

宇宙人か!?ウサイン・ボルト脅威の世界新!

連日日本人選手を中心とした素晴らしい競技をテレビの前に張り付いて観ているせいで、亀田ジムの話や粟生のラリオス挑戦などのニュースもブログに書くことが出来ませんでした。星野ジャパンが韓国に痛恨のミスで負けてしまったり、卓球男子のあと一歩で決勝進出という大活躍など、本日も色々とドラマがありました。

しかし、ジャマイカのウサイン・ボルト選手の男子100メートル決勝の衝撃を観て、全てが吹っ飛びました。予選から思いっきり流して9秒8台を叩きだしていたことから、もしかすると夢の9秒6台が出るかもしれないとは思っていましたが、まさかそれが本当に実現するとは、しかも最後の20メートルは流しながら、勝利を誇示するかのように両手を広げ、最後の5メートルでは胸を叩きながら重心を後ろに置きブレーキをかけながら走っても9秒69!信じられません。記録よりも金メダル、勝負を意識していたとはいえ、もし本気で走っていたなら、9秒5台も出ていたのではないかと思うと、ちょっと勿体ない気もします。レース後の様子を見ていても、21歳の陽気なジャマイカンらしく、おちゃらけていて憎めないキャラを披露していました。

それにしてもこのボルトの凄いところは、196cmという長身でありながら、身長170cmから180cmくらいの選手と全く同じレベルの動きが出来ることです。体の切れ、足の運び、体全体のバネ、バランスなど身長を全く感じさせません。小柄な選手の武器である俊敏性をこの大柄なボルトが備えていれば、当然足の長い、ストライドの長いボルトのスピードは、身長に比例するかのように伸びていきます。まるで小学生と中学生(ボルト)が駆けっこしたかのような体格差がありました。

私の時代のスプリンターと言えば、カール・ルイスなのですが、ルイスこそ歴代最高のスプリンター、幅跳びの選手と思っていたのですが、時代が違うとはいえこのボルトの100mには勝つのは難しいでしょう。ルイスも大柄な選手で188cmあったのですが、ボルトとは違い筋力は感じさせず、積極的な筋力トレーニングもせず、ナチュラルなしなやかな走りのためか、トップスピードにのるのに時間が掛かりました。ルイスが才能に頼らず、本気で陸上に取り組んでいたなら、100mでも9秒7台は出せたでしょうし(追い風参考では出している)、幅跳びも9mを跳んでいたことでしょう。記録はいつでも出せるからと言って、今日のボルトと同様にがむしゃらに記録を狙いに行くこともなく、淡々と競技をしていたことを思い出します。

ロケットスタートのベン・ジョンソンに大敗を喫した87年のローマ世界陸上、そして88年のソウル五輪(ジョンソンはステロイドで失格したが)。年齢を重ね、若い頃のように余裕で勝つことが出来なくなっていた91年の東京世界陸上、30歳という高齢で当時の世界記録9秒86を出し優勝。これには本当に感動しました。幅跳びのマイク・パウエルとの歴史的名勝負も忘れられません。この頃の年齢による衰えと向かい合って、必死に競技を続けていたカール・ルイスは、才能に頼り余裕の勝利を重ねていた若い頃よりも、私はずっと好きでした。より人間的に見えたからでしょうか。

ついついルイスの話が長くなりましたが、今回のボルトもこれで世界一有名なスプリンターとなり、お金もどんどん転がり込んでくるでしょうし、今までとは全く違う世界に住むことになります。ボルトがどのような選手であるのかは、ほとんど知らないのですが、ルイスと同様自己の才能で軽く勝ち続ける状態が1,2年続いたあとが心配になります。厳しいトレーニングを積むことが出来るのか、ハングリー精神を保ち続けられるのか?これからがボルトの真のスプリンターとしての真価が問われる日々が始まります。

1996年のアトランタ五輪の200m、マイケル・ジョンソンがあと50年は破られないだろうと(私が勝手に)思っていた大記録19秒32も、もしかするとこのボルトが肉薄してくるかもしれません。あのスピードをあの大きなストライドで維持できれば、決して不可能ではありません。(今思うと、短足だったマイケル・ジョンソンのピッチ走法は、努力家の代表と言えるのではないでしょうか?)才能と努力を高いレベルで融合することは、どの世界でも難しいようです。





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2008年08月09日

北京オリンピック開幕!

開会式をずっと観ています。選手入場前のセレモニーも良かったですが、やはり各国選手団の入場を観ているだけで、嬉しい気持ちになってきます。様々な国から、人種民族、宗教の違う人々が一堂に会してのスポーツの祭典。選手達の無邪気な笑顔を見ていると、本当に世界中の人々が争いごともなく、平和に暮らしていけるときが来るのではないか?と想像してしまいます。スポーツは、世界中の人々を結びつける有効な手段なかもしれませんね。私も、幼い頃からあらゆるスポーツを観戦してきましたが、人種や宗教の違いなど全く無関係に、素晴らしい選手なら誰でもヒーローでした。ただ純粋に、「凄い!」と感動し、好きになってしまいました。

それにしても204の国と地域が出場するとは、世界は本当に広いです。初めて聞くような国もいくつかありました。オリンピックは平和の祭典でもあるため、競技レベルの低い国でも特別枠で出場させてもらえます。確かにスポーツですから、勝負に勝つために試合をするのですが、そのようなスポーツがあまり浸透していない国、スポーツをする余裕がない国の選手にとっては、勝負そのものよりも、参加するだけで今後の自国でのスポーツ振興に役立つのではないでしょうか。

ところで、私が日本国内でオリンピックを迎えるのは、1992年のバルセロナ以来16年ぶりなんですね。ずっと海外に出ていた関係で、オリンピックと言っても日本選手の応援を出来ずにいました。アメリカ滞在時には、当然アメリカでの人気種目、陸上や水泳、バスケットが中心でしたし、フィリピンでは、ボクシングばかり放送していました。上で述べたことにやや反しますが、オリンピックではやはりナショナリズムが強く押し出されます。当たり前ですが、どの国の人々も、自国の選手に勝って欲しいと願っています。競争ですから仕方ありませんが、度が過ぎた国家主義に基づく観戦マナーだけは止めてもらいたいです。中国人観客のマナー向上の教育がされているそうですが、日本人選手対中国人選手といった場面では、やはり心配です。20年前のソウル五輪では、ボクシングで荒れましたね。地元韓国の選手を勝たせたいが為、役員を含めて不正行為がありました(ロイ・ジョーンズの決勝戦)。元WBCバンタム級王者辺丁一の場合、判定負けにされたことでリング上に座り込みの抗議を続け、会場の電気を消すなどの情けない妨害活動もありました。今回は、クリーンな運営が行われるのかも、注目しています。

さて、明日からの日本選手の奮闘に期待しましょう。





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