2007年09月29日
今週は色々と忙しくなかなかブログを書く時間を見つけることが出来ませんでした。明日で9月も終わり。つい先日まで夏の暑さが残っていたのに、すっかり秋っぽくなってきました。ボクシングのビッグマッチ連発が来週のマニー・パッキャオ対マルコ・アントニオ・バレラ戦から始まります。
私個人としては、パッキャオ-バレラ再戦に注目しています。第一戦目は、バレラにいつもの集中力が感じられなかったことも事実で、パッキャオの力を読み違えていたのかもしれません。4年ぶりの再戦では、自身の進退をもかけて最高の状態でのバレラが見られるように思います。それもここ数年の省エネアウトボクシング・スキルに加え、若い頃の猛烈な攻撃も交えてパッキャオに向かってくるかもしれません。
一方のパッキャオは、バレラとの初戦での予想外の圧勝で、世界のスターになったわけですが、心配なのはやはりボクシングへの情熱です。いつもでしたら、試合前の2,3ヶ月前にはトレーナーのいるアメリカへ渡り、トレーニングに集中しするのですが、今回は一度はアメリカに渡ったものの、アメリカ人トレーナー、フレディー・ローチとともに自国フィリピンに戻りトレーニングをするなど、試合に向けた調整方法の変更などに不安は残ります。
パッキャオのフィリピンでの名声は非常に高く、まさに国民的ヒーローであり、我々日本人では想像が付かないほどのものです。そんなフィリピンで、本当に練習に集中できたのでしょうか?トレーニング期間中に、フィリピン第2のテレビ局であるGMA-7とコメディアンとしての契約を結んだというニュースもありました。フィリピンの政界、芸能界、そして経済界の有名人らとも交友のあるパッキャオが、雑音の多いフィリピンでボクシングのことだけを考えて生活できるはずがありません。
初戦とは全く正反対に、雪辱を誓い最高のコンディションであがるバレラと集中力に欠けるパッキャオというパターンもあり得なくはないと思います。しかし、パッキャオというのは、常人では考えられない精神構造の持ち主であることから、どのような環境でもボクシングとなれば、力を発揮してしまうタイプかもしれません。私の予想では、ここ最近の勢いの差から、やはりパッキャオがやや有利だと思います。パッキャオの嵐に巻き込まれ、打ち合いに応じざる得なくなったバレラが、精力の差で根負けしてしまいそうです。初戦から期間をおいたことで、両者の4年間の歩みを確認できるという意味でも、面白い再戦となりそうです。
多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
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2007年09月24日
先ほど録画を見終えたところです。予想以上に挑戦者相澤が健闘したように見えましたが、私の甘い採点でも相澤に1ラウンド与えられるかどうか、というほど差のある試合でした。スタミナに難があると見られていたチャンピオンのムニョスではありますが、相澤が無意味に距離を取ってチャンピオンの周りをサークリングしているだけでは、スタミナを十分に温存できたことでしょう。ムニョスの重くて長いパンチの恐怖感からか、相澤は全く距離を詰められずに、踏み込んでの強いパンチもほとんど打てませんでした。ムニョスは2ラウンドで、あまりにパンチを打ってこない相澤の力量を読み切り、無防備とも思われる強引なアタックを時折みせ、相澤をコーナーに追い込むステップも披露しました。
5ラウンドあたりから相澤もようやく自分の距離を掴めたのか、打ち合いに応じる場面もありましたが、いかんせんパンチの威力が違う上に、当てる技術も違いすぎました。雑に大きなパンチを振るって出てくるムニョスにカウンター気味にタイミングよく相澤のパンチがヒットする場面もありましたが、やはりあまりのパンチの軽さにムニョスにほとんどダメージすら与えることが出来ませんでした。
ロッキーのテーマ曲で入場し、ロッキーと同じく最終回まで立っていた相澤ですが、チャンピオンの牙城を崩すにはあまりにパワー差がありすぎて、チャンスらしいチャンスもありませんでした。やはりパンチのある選手は、精神的にも優位に試合を運ぶことが出来るのでしょうね。今日の試合でのムニョスは、倒されないという安心感からか、リラックスしてビッグパンチを振り回していました。相澤は、世界挑戦以前に、日本一を目指してもらいたいものです。
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2007年09月22日
あの亀田バッシングが本格化した昨年8月2日以降、すっかりヒール役が板についた亀田一家ですが、TBSを中心としたマスゴミが盛り上げてくれたお陰で、知名度だけはいまだに健在。長谷川や新井田といった世界チャンピオンなどよりも遙かに有名。しかし、有名というだけで、それがプラスにはなかなか働かない状況に陥っているのは、ここ数戦の観客動員数を見れば一目瞭然。テレビの視聴率こそ、まだ10%台を維持していますが、それもどちらかというと毎回何らかのハプニングまたは喜劇が起こる亀田劇場を見たいというような、ボクシングとは別の観点からテレビを見ている人も多いように思います。もし彼らのボクシング自体が非常に高度で誰もが熱狂するような試合を毎回みせてくれるのなら、ファンならお金を払ってでもテレビ中継を観たいと思うはずです。実際、アメリカのボクシング・ファンは、好カードには50ドル(日本円で6,000円前後)を支払い、テレビ中継を観ています。それだけのお金を払っても、テレビを観たいと思わせる魅力あるボクサー達が多いのです。
亀田家の場合、アメリカを主戦場にするスーパースター達とは正反対で、お金を払ってまで観たいとは思わない、という人がほとんどでしょう。テレビが無料で放送しているから、裏番組に面白い物がないから、といった非常に消極的な選択により、亀田劇場を見ているのではないでしょうか。今回もチケットの売れ行きが今一歩のようで、宣伝活動の一環として亀田家は明日、お台場のパレットタウンで青空公開スパーリングを実施する予定です。試合会場に近く、若者が多く集まる場所を選んだことは、宣伝効果的には抜群だと思います。ただ物珍しさにスパーリングを見る人は多いでしょうが、試合チケットの売り上げに直結するとは思えません。勿論、何の宣伝活動をしないよりかは、マシでしょうが。
長々と書きましたが、結論はやはりただ一つ。亀田の試合にボクシングとしての魅力に欠ける以上、大金を払ってまで試合を観たいという人は増えることはないということ。地上波放送である程度の数字を残し、スポンサーをなんとか集めることに集中するしか方法はないのでしょう。同じ協栄ジム出身、疑惑判定というキーワードで結びつけられる先輩、鬼塚氏はボクサーとしての魅力が十分にありました。眼疾で思うようなパフォーマンスを披露できなくなった世界チャンピオン時代も、彼の試合はいつも会場が満員だったことからも、本物と紛い物の違いが分かると思います。それにしても、本物の実力がないまま有名になってしまったがために、一時的な人気で終わってしまいそうな亀田家も、逆に言えば日本のマスゴミの犠牲者とも言えるのかもしれませんね。歌手、俳優、お笑い芸人なども同様で、ファン主導でブームが生まれるというよりも、マスコミの異様な盛り上げで、我々視聴者が洗脳されていくパターンが多すぎます。また再来日した「ビリーズブートキャンプ」のビリーも同様です。日本のマスゴミが無理矢理煽りすぎです。にわかファンを作り出しても、長続きなどしないことは猿にでも分かることなのに、なぜか日本のテレビ業界では短期的な人気(利益)ばかり考えているようにしか見えません。
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2007年09月18日
昨晩のあきべぇの試合、今朝録画で観ました。アマ歴も豊富なテクニシャン、ファルカド・バキロフに軽く子供扱いされるのでは?と戦前は思っていたのですが、試合が始まってみると、あきべぇの勢いと気持ちの強さがキャリアとテクニックの差を埋めているように見えました。ボクシングではパンチャーズ・チャンスとよく言われますが、一発当たればどんな劣勢からも挽回し、勝ってしまう可能性が高く、パンチのある選手にはそれだけ勝利へのチャンスも大きくなるのです。
極端な例を挙げると、
ボクサーA
パンチ力10、パンチを当てる技術100
ボクサーB
パンチ力100、パンチを当てる技術10
という両極端なボクサー2名が戦うとします。ダメージ100(パンチ力100点分)でKO負けすると仮定します。ボクサーAは、パンチは軽いが、出すパンチ全てがヒットします。逆にボクサーBは、10発撃てば1発しかヒットしませんが、その一発が当たれば相手をKOするだけのパンチがあります。
AはBをKOするのに10発のクリーンヒットが必要ですが、BはAをKOするのにたったの1発でいいわけです。その一発が、Aが地道にコツコツよパンチを当て続けている間に、多くの空振りをしながらもついには相手をとらえればBのKO勝ちになってしまいます。
本当の試合は、こんな単純なものでは当然無く、ボクサーそれぞれ打たれ強さも技術力もパワーもそして戦略などの頭脳面でも違いがあるため、余程力の差がはっきりしていない限り、どちらが勝つかはなかなか読めません。
昨晩のあきべぇは、上の例ではボクサーBにあたる試合ぶりでした。当たらなくても迷わずに距離を詰め、力のこもったパンチを振るい続けました。バキロフが老かいにスウェーバックでかわしながらも、あきべぇのパンチがあごやテンプルにヒットすれば、チャンスがあるかも!と観ている者を思わせました。それがまさにパンチャーズ・チャンスだと思います。レベル的にはまだまだ比べられませんが、同じく15連続KO勝利の浜田剛史氏が、レネ・アルレドンドを1回KOで破ったときも、相手の距離やテクニックの差を埋めたのが、徹底した接近と思い切りのいいパンチ力だったように思います。
デビューしてわずか3年であること、そして日本人には難しいとされる重量級での世界ランカー相手にしての堂々とした勝利は、本当に凄いことだと思います。勿論、世界レベルで見ると、あきべぇはまだまだテクニック面を中心に穴だらけです。パンチの強い相手とやれば、あの防御力では簡単にKOされてしまいます。まだまだ本当の世界ランカーまで道は長いですが、昨晩のようにどんな相手にも恐れることなくぶつかっていく気持ちがある限り、まだまだ成長するのではないでしょうか。
最後に連続KO記録は、以前書いたとおり、ほとんど意味がありません。対戦相手次第でいくらでも記録を伸ばせてしまいますし、ボクサーそれぞれ対戦相手が違うため、比較など出来ません。あくまでも参考記録扱いです。日本タイ記録にかませではなく世界ランカーを迎え、それを堂々と破ったことは立派の一言に尽きます。
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2007年09月14日
先日の亀田和毅が負けにされた試合の動画がYoutubeにアップされていますね。
1ラウンド http://jp.youtube.com/watch?v=fFZjfpcxSjU
3ラウンド http://jp.youtube.com/watch?v=m0ho27SHDPE
これでは、メキシコに逃げた意味がなかったですね。一部マスコミを利用した扇動作戦も通じません。和毅が相手を終始圧倒し一方的な試合展開だったかのような報道をしていた一部マスゴミのジャーナリズム精神を疑います。ろくに試合を観ずに、亀田サイドに近い情報筋からの話を鵜呑みにしたのでしょう。
アマチュアのリングであることと、メキシコという敵地を考慮すると、特にまずい判定だったようには思えません。和毅は手数が少ない上に、たまに出す大きなパンチも空を切ることが多かった。相手の選手にしても、まだ子供でしっかりとしたパンチを打てていないようでしたが、クリーンヒットの数はやや多かったと思います。メキシコの年齢別ローカル大会ですらこの程度ですから、来年の北京オリンピックで金メダルなんてやはりただのハッタリだったのですね。日本でアマデビューしなかったのも納得です。
それにしても、この程度の採点が問題にされ、試合結果を取り消し再試合になるとは、前代未聞ではないでしょうか?アマチュアなんだから、負けても商品価値が下がるということはない。和毅は、今のままメキシコやアメリカなどでアマチュアの経験を積めばいい。負けたり苦戦しながら相手との駆け引きやちょっとしたフェイントの使い方、リズム感などボクサーとしてもっとも大切な経験を積むことが出来るのだから。今回の「敗戦」ビデオを観る限りでは、駆け引きなどを全く知らないように見えました。やはり自由に打たせてくれる練習ではなく、必死に向かってくる相手と対峙しはじめて、練習では身につかない何かを得ることが出来るのだと、私は信じています。
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2007年09月12日
ファイトニュースによる未確認情報によると、エドウィン・バレロとホルヘ・リナレスの帝拳所属の世界チャンピオンコンビが、メキシコの保養地であるカンクンで防衛戦を行うとのことです。噂される対戦相手は、以下の通り。
リナレスの相手は、ガマリエル・ディアズで、7月に挑戦者決定戦に勝ったばかり。バレロの方は、フェルナンド・トレホという選手が有力候補とのこと。ただしトレホ選手は、今週末のファン・ラモン・クルズ戦に勝利することが条件。試合予定日は11月12日になる可能性があるようです。やはり外国人選手ということで、日本での興行は難しい面が多いのでしょうか?この二人こそ、日本のボクシング界の救世主的な存在と見ている私には、海外興行は非常に残念です。いきなりはじめから人気沸騰ということを考えずに、営業努力も交え少しずつ世の中にバレロとリナレスという超一流のボクサーを紹介して欲しい。彼らの試合を観れば、誰もが直ぐにその段違いな実力を知ることになるはずです。あのスピードと迫力のあるパンチ力、ボクシングを観たことのない人にでもその頭抜けた能力を感じることが出来ます。一般の方は、ボクシングにおける駆け引きやテクニックなどよりも、人間離れした能力を観てはじめて「凄い!」と思うものです。ボクシングの魅力を分かり易く魅せてくれる二人の主戦場が、どうか日本になることを希望します。日本とアメリカを往き来するのもいいでしょう。本田会長、日本での試合も宜しくお願いします。
この秋、世界のリングが熱い!毎週のようにビッグマッチが開催予定です。注目の試合をピックアップしてみました。
10月6日(土)
ニューヨーク
オレグ・マスカエフ対サミュエル・ピーター(WBCヘビー級)
ラスベガス
マニー・パッキャオ対マルコ・アントニオ・バレラ(Sフェザー級)
10月13日(土)
シカゴ
ファン・ディアズ対フリオ・ディアズ(WBA,WBO,IBFライト級)
モスクワ
スルタン・イブラギモフ対イベンダー・ホリフィールド(WBOヘビー級)
11月3日(土)
ウェールズ
ジョー・カルザゲ対ミッケル・ケスラー(WBC,WBA,WBOスーパーミドル級)
11月10日(土)
ニューヨーク
ミゲル・コット対シェーン・ モズリー(WBAウェルター級)
11月23日(金)
カリフォルニア
フェルナンド・バルガス対リカルド・マヨルガ(Sウェルター級)
12月8日(土)
ラスベガス
フロイド・メイウェザー対リッキー・ハットン(WBCウェルター級)
このような試合を連発できるアメリカってやっぱり凄い。ボクシングファンにとっては最高でしょう。個人的には、パッキャオ、ホリフィールド、モズリー、そしてメイウェザー戦に注目したい。パッキャオは、ボクシングにかける情熱が心配。ホリフィールドは、年齢とスピードの衰えをいかに克服するかが鍵を握っています。モズリー最後の大一番でコットとは噛み合うでしょう。最後のメイウェザー対ハットン戦は、試合展開が気になります。ハットンのちょっとダーティーなパワー戦法がメイウェザーに通用するのでしょうか?WOWOWには、毎週「怒濤のタイムリー・オンエア」を期待したいですね。
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2007年09月10日
試合を観ていないので何も言えませんが、アマ3戦目で早々と黒星が付いてしまったのは事実。しかも同年齢の選手しか出ない大会での黒星というのは、あれだけプロの世界チャンピオンを馬鹿にした「天才」ボクサーにしては、情けない結果ではなかろうか。本当の天才ならば、いくら地元判定があるにせよこのレベルの大会で星を落とすことはまずあり得ない。さらに和毅の場合、アマキャリアがなく実戦経験に乏しいため、試合の運び方ポイントの取り方など、未熟な点が多いのだろうと思う。
あるニュースによると、ソウル五輪のLミドル級決勝、ロイ・ジョーンズ対朴時憲の試合のように、有効打で圧倒したにも関わらず負けにされたときと今回は違うようです。お互いに有効打に欠いたと伝えられています。不運な判定に泣いたジョーンズは、このとき19歳。これが本当の天才。プロの世界でも、ウィルフレッド・ベニテスは、17歳で難攻不落といわれたアントニオ・セルバンテスを攻略し世界チャンピオンになりました。本当の天才と口だけの「天才」は、当たり前ですが輝きが全然違います。
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2007年09月08日
最近の私は運動らしい運動を一切しない不健康な生活を続けています。酒はほとんど飲まず、タバコにいたっては人生で一度もすったことがないのですが、やはり年齢とともにエネルギーが失われていくのか、つねにオーバーワークにならないようペース配分をしている自分に気づくことが多いです。土日の休みなども、日曜日など特に、月曜日に響かないよう完全休養を心がけたり、暑い日などは出来るだけ睡眠時間を取るなどして、仕事に支障がないよう体調管理をついついしています。
ボクサーでも、やはり年とともに若いときと同じようなトレーニングを積めなくなり、いかに疲労を抜くかがコンディション作りの鍵を握る場合が多いと思います。試合中でも同様で、ベテラン選手は、若いボクサーと対峙するとき、省エネで効率的なボクシングで勝負するケースが多いですね。私の好きなジョージ・フォアマンなどがその典型でした。若い頃のペース配分を考えない猛烈なアタックから、カムバック後の左ジャブを丁寧につきながら、ゆったりとしたペースでプレッシャーをかける方法へと変わりました。
ベテランの渋い技巧や試合巧者ぶりもいいですが、やはり若いボクサーの恐れを知らない勢いのボクシングほど魅力的なものはないように思います。人々が熱狂するのは、ペース配分といったせこさ(?)ではなく、一瞬の爆発力のようなエネルギー量ではないでしょうか?80年代のマイク・タイソンのような爆発力です。最近だと一時のフレイタスやパッキャオなどでしょうか。後半のスタミナなどまるで考えていないかのような、積極果敢な攻撃は観ているこちらにスリルを与えてくれます。
やはり若さって最高だ!と週末に体力回復を計りながら思う、30代後半の管理人でした。しかし30代はまだまだ若いと言えるのではないか?競技者としては歳ですが、まだまだ体は鍛えられる年齢。昨年、私の体重の変化について書いたことがありましたが、あの後2ヶ月で食生活と運動を意識したお陰で自然に77キロから72キロまでは落ちましたが、また最近Sミドル級に突入しています。先週世界陸上を観ていて、自分も若い頃のように鍛えたくなったので、今が良いときかもしれません。まずは脂肪を減らし十分に運動が出来るような体調にしたいですね。今の体重と筋力でいきなり激しい運動では、筋肉を痛めてしまうのは必至ですから。軽いジョギングから再開してみようと思います。
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2007年09月06日
内藤対大毅戦まで約1ヶ月と迫ってきました。内藤側のパートナー募集の声に、元世界王者の名城や川嶋らが「被害者の会」を結成するという話題が出たり、試合の中立性を保つためにJBCを介入させるというニュースも今日流れました。日本人同士の試合ということで、マスコミに対して提供される情報が単純に2倍になっている感じです。今までなら、亀田家が発信する情報ばかりだったのが、今回は内藤側からの提供もあり、弥が上にも盛り上がってきます。
ボクシングがより多くの人の注目を集めるようになればいいのですが、今回の試合の場合はボクシングそのものよりも亀田家の没落ストーリーを楽しみにしているといった趣なのが、気にかかります。このような興味本位の試合は一過性の楽しみにしかならず、本物のファンを作り出すことは難しいでしょう。大毅が負けて、敵討ちに長男の興毅が登場!といった安いストーリー物にしかなりえません。ボクシングの本質を知らしめるような試合が、多くの一般の方の目に留まるようなことがあれば、ボクシングはまた復活します。ファンの多くは、「凄い試合を観たい!」という単純な気持ちではないでしょうか。
私が本格的にボクシングにはまりだした80年代半ば、日本では渡辺二郎が事実上の統一を果たしたり、浜田剛史が1ラウンドKOで王座に就いたりと華々しい成果もありましたが、既に70年代の勢いは失せ日本ボクシング界の低迷が始まっていました。私自身、スポーツ好きですから、放送があればボクシングは観ていたのですがそれほど積極的ではありませんでした。そんな私をボクシングの虜にしたのがハグラーの試合でした。迫力があるだけでなく上手くて強い、まさに超人的な選手にめぐり合い、そのハグラーを通してボクシングの世界の広さを初めて知りました。「世界にはとてつもなく強い男がいるんだな、このボクシングというスポーツは奥が深そうだ。」と瞬時に思いました。ハグラー絡みのスーパーファイトに加えあのマイク・タイソンも登場してきたという最高のタイミングに加え、自分自身が思春期の多感な時期だったことも一気にのめり込むきっかけになったのでしょう。
話が長くなりましたが、「ボクシングって凄い!」「ボクサーってカッコいい!」といった単純な魅力を引き出せるような試合を、多くの人に観てもらえれば、まだまだ変われるかも知れません。亀田家のようなただ五月蝿いだけのキャラクターでは、それこそテレビなどマスコミの使い捨てになるだけです。素晴らしい試合をいかに作り出し、より多くの人に観てもらうか、簡単なようで非常に難しい問題はいつ解決されるのでしょうか?
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2007年09月02日
昨晩、WBAミニマム級チャンピオンの新井田が、見事なボクシングで、一度負傷判定の2-1で辛くも勝ったフィリピンのゲホンに完勝しました。興行的には、大盛況とはいかなかったようですが、新井田のボクシングは冴えていました。ゲホンとの完全決着を目指すということもあったのでしょうが、過去5度の防衛戦全てが判定決着、しかもそのうち3度が2-1のスプリットという写真判定という接戦ばかりだったこともあり、KOで王者らしい強さを見せつけたいという思いがあったのでしょう。
前戦の暫定王者高山との試合でも、不利な状況からクールな新井田らしくない熱い盛り返しを見せましたが、今回も気持ちが前面に出た素晴らしい内容だったと思います。もともと運動神経、センスなど抜群のものを持ちながら、世界戦ではなかなか実力を出し切れないように映りましたが、28歳になって精神力も付き、自分の能力を出し切る術を会得したのでしょう。ゲホンの長い距離を問題とせず、長短の距離を自在に操り空間の主導権を取っていました。フェイントも巧みで、相手のゲホンにしてみれば、パンチを放つタイミングを掴めなかったのではないでしょうか。
テニスでは、「手ニス」ではなく「足ニス」だ、という言葉があります。つまり、手でするスポーツではなく、足でするスポーツだという意味合いです。自分が一番強く、安定したポジションでハードヒットするには、ボールの位置に正確に早く到達していなければなりません。手に持ったラケットで勝負するスポーツですが、テニスでも前後左右の素早いフットワークが鍵を握ります。これが、ボクシングにも、そのまま当てはまるのだと改めて新井田の試合を見て感じました。相手の射程距離を外すだけでなく、相手の打ちにくいポジションに的確に動き、また相手との間合いを瞬時に読みとり自分の距離に移動しコンビネーションを打つ。80年代の偉大なボクサー、あのシュガー・レイ・レナードのボクシングにも似た足の巧さを感じました。
試合後、WBC王者のイーグルもリング上にあがっていましたが、もし統一戦が行われるなら、ミニマム級の歴史に残るハイレベルな攻防が見られそうです。気持ちのスタミナではイーグルに分があるようにも思いますが、今回の調子であれば勝敗の予想は難しいですね。新井田もこれで6連続防衛と日本屈指の名王者の域に達しましたが、まだまだ底を見せていません。これからもっと強い新井田が見られるような気がします。
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