2007年06月30日

注目の試合が続々!坂田、パッキャオ、トリニダード、メイウェザー!

明日、WBAフライ級チャンピオン坂田健史が暫定王者であるロベルト・バスケスとの一戦が行われます。正規王者と暫定王者との試合を「統一戦」と呼ぶことには、いつも違和感を覚えますが、それはそれとして、試合自体は前回と同様、非常に白熱した試合になるのではないでしょうか。

パリでの両者の初戦、前半硬かった坂田が、足の揃ったところにタイミング悪くパンチをもらいダウンするという不運もありましたが、それ以降開き直ったのか、本来の自分のボクシングを展開しました。結果は、1-2という僅差で負けましたが、内容では坂田の勝ちでもおかしくないものでした。

さて、今回の再戦はどうなるのでしょうか?バスケスは2週間も前に来日し、心身とも万全の体調で試合に臨むと見られます。前回の試合よりも強いバスケスが見られるかもしれません。一方の坂田も、地元の利を活かし、試合開始直後から自分のボクシングを貫くことが出来れば、十分に勝機はあります。唯一の心配は、やはりポイントの取り方でしょうか。以前にも書きましたが、攻撃にもメリハリをつけて、明確にラウンドを取れれば、案外大差の判定で勝つことも考えられます。前回のように、手数で押し続けていても、パンチに威力が感じられずダメージを与えることが出来なければ、ジャッジ達へのアピール度は低いものとなってしまいます。バスケス少ないながらも強いパンチでせっかくの攻勢点が引っくり返されない為にも、単調にならないように気をつけてもらいたいです。上手い選手は、ポイントの取り方を知っている選手とも言えます。明日の坂田のポイントの取り方にも注目をしてみたいです。そして坂田が勝利すれば、亀田家との同門対決があるかもしれない???(父史郎氏は、完全否定していましたが。)

話は海外のボクシングに移って、あのフィリピンの英雄、マニー・パッキャオの次戦が、10月6日マルコ・アントニオ・バレラとの再戦がほぼ決定したようです。ボブ・アラムとゴールデン・ボーイ側が譲歩して、この注目の再戦が実現しそうです。2003年の初戦では、誰もパッキャオがバレラをあれほどまでに圧倒するとは思っていませんでした。あの試合で、パッキャオの株が一気に上がり、世界のパッキャオとしてアメリカで多くのビッグマッチに登場してきました。さて、4年ぶりの再戦。一体どうなるのでしょうか?パッキャオが本気でボクシングに集中することが出来れば、前回のような試合が期待できます。しかし、バレラを甘くみていると、試合巧者のバレラに塩漬けされてしまう可能性もあります。バレラはマルケスに敗れはしたものの、まだまだ危険な相手。両者のこの試合に対する気持ちの強さが、勝負の鍵となりそうです。

次に、あのフェリックス・トリニダードがまたまたカムバックを考えているそうです。しかも、その相手としてロイ・ジョーンズJrの名前もあがっています。ブランクが多く元々ウェルター級のトリニダードとすっかり落ちてしまった古豪ジョーンズとの組み合わせは、知名度だけで決して最高の内容は期待できません。それでも、やはりどういう試合になるか、観てみたいファンは多いはず。両者にとっても最後の荒稼ぎになるかもしれません。いくら衰えたジョーンズとはいえ、ライトヘビー級での試合であれば、トリニダードに完勝するような気がします。また、この試合の勝者がホプキンスとの再戦となれば、90年代ボクシングのリバイバルブームが起こるかもしれませんね。(その前にホプキンスは、3週間後のロナルド・ライト戦に勝たなければいけません。この試合も非常に興味深い。老体ホプキンスの肉体的な衰えが気になりますが。)

最後に、デラホーヤとの大一番をなんとか乗り切ったメイウェザーと、先週カスティージョに快勝したハットンとの試合も噂されています。どの階級で戦うのかも全く分かりませんが、ハットンのようなタフなラフファイターにはメイウェザーは苦戦するような気もしますし、逆にスピード差、テクニックの差でメイウェザーが圧倒する可能性もあります。どちらのパターンになるかは、やってみなければ分かりませんね。

毎日世界各国で行われているボクシング。各国からスターが誕生し、素晴らしい試合が行われてきました。ボクシングの長い歴史と世界各国への普及度を考えると、このスポーツが廃れることはないと思います。アリやタイソンといったビッグネームによるブームが無くとも、いつの時代にも必ず大なり小なりのスターが存在し、世界のボクシングを引っ張っているのです。日本からも世界のスターとなるような選手が現れて欲しいですね。




多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。

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2007年06月27日

さすがは逃犬一家!

元世界チャンピオン達を鼻くそ扱いにし、あれだけ大々的に日本人世界ランカーとの100万円懸賞エキシビションを公募したのに、結局は大方の予想通り逃亡してしまいました。スポーツ報知の記事には、「忙しなってもうた。メキシコまできたらやってもええで、とやんわりと断った。」とあります。せっかく河野選手がプライドを捨ててまで手を挙げてくれたというのに、これはあまりにも失礼な話ではないでしょうか。父親の史郎氏が「検討する。」という弱気なコメントを出したきり、一ヶ月以上も沈黙をしてきた結果が、逃亡とは呆れます。

メキシコ国内のアマチュア事情はあまり知りませんが、アメリカよりはプロ志向の国柄のため、アマチュアのレベルはプロに比べれば、さほど高くは無いように思います。それよりも、試合結果云々以前に、日本人初出場!と大げさにTBSが煽り立てる予感がします。もし試合に負けても、「初めての世界最高峰の大会に出場した天才!」と売り出すのでしょうか??亀田一家は、自分達の実力が明らかにされることを恐れ、隠すことに必死です。これだけ人気が低迷し、注目度が低くなった今でさえも、同じ手法にこだわります。すなわち、彼らのニックネームである「逃犬」作戦です。自分達を実際以上に見せかけるため、世界チャンピオンや日本人ライバルボクサーらを罵倒する。何も知らない人たちに「強い亀田」のイメージを先ず植えつける。しかし、実際には彼らとの試合は絶対に実現させないことで、本当の実力を晒すことなく強い亀田というイメージを維持できると亀田家は考えている。

しかし、もう化けの皮ははがれているのだから、これからは路線変更し、逃げずに、実物大の亀田で試合をしてもらいたい。勝ったり負けたりを繰り返し苦労を重ねることで、ボクサーとしてだけでなく一人の人間としても成長するだろうし、むしろ飾らないほうが、純粋な亀田ファンが生まれるような気がします。

このまま逃げ続けることは出来ない。いつ、彼らは変わるのだろうか?まさか、ある程度お金が貯まったら、兄弟全員で突然引退という究極の逃犬はないでしょうね。彼らならやりかねない。




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posted by cutepizza |23:52 | 亀田一家 | コメント(131) | トラックバック(0)
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2007年06月27日

K1、HERO'Sと協栄

日刊スポーツの記事によると、協栄ジムの関連会社である協栄ワールドのロシア支部代表になるユーリ氏、キルギス支部代表予定のナザロフ氏が、日本のK1やHERO'Sに選手を派遣する業務提携を結んだそうです。元々ユーリもナザロフもプロレスラーのアントニオ猪木を通して日本に来たという事実があるので、このような異種格闘技間での協力体制自体に、特に問題があるとは思いません。むしろ、ボクシングとその他の格闘技との垣根が取り払えば、大橋秀行東日本協会長が提案したように、他競技の選手のボクシング参加にも繋がるかもしれません。また、ボクシングの素晴らしさをより多くの人に伝導するには、やはり格闘技好きの下地を持った人達から当たることが一番の早道でしょう。

ただ何度も言っていますが、「最強」ボクサーをK1や総合格闘技のリングに上げて欲しくはありません。ユーリやナザロフには、その点に注意をしてキックボクサーなり総合格闘家を発掘して欲しいです。協栄ワールドが一体どのような組織なのか、皆目見当がつきませんが、協栄ジムがユーリとナザロフとの絆を忘れていなかったことは、素晴らしいことです。ロシアの美女ボクサーなど亀田家以外の話題も提供し、ますます勢いを見せる協栄ジム。先代会長が亡くなられて一時低迷していたのが嘘のようです。




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2007年06月23日

ファイトマネーと夢

いつも読ませていただいている素晴らしいブログ「BOXING MASTER」に、先日具志堅用高のファイトマネーに関する記事が出ていました(記事クリック!)。やはり70年代、日本のボクシングが熱かった頃、大きなお金が動いていたんだなと、改めて思いました。プロスポーツの代表格である野球と張り合っていた時代があったことが、今となっては信じられないです(いまや野球人気も急速に落ちていますが)。

前回のブログで、ビジネスか名声かという内容を書きましたが、後から読み直してみると、ビジネスか名声かという2点だけで語ることは非常に無理がありました。両者は密接に関わりがあり、名声が上がればビジネス(金銭面)でのアップも見込まれるわけですから、例えが悪かったと思います。ビジネスか名声かではなく、ボクサーとして確実に勝つ安定性を求めるタイプか、一か八かの博打を打てる勝負師タイプか、というべきだったかもしれません。

話が飛びましたが、それにしても具志堅選手の現役時代のファイトマネーの高さには、驚きです。今から30年近く前の話です。私が野球を始めるきっかけとなった王選手の最高年俸が8,600万円くらいでしたから、1試合で7,000万円ほど稼いでいたとは信じられない額です。今とは物価も違いますから、正確には比較できませんが、今に換算すると5億円程度の価値があったのかもしれません。60年代や70年代、ボクシングで稼ぐ!という夢を持ちこの過酷な世界に飛び込んだ若者も多かったと思います。もし、今の時代に、世界王者として1試合で億単位のファイトマネーを稼ぐことが出来たとしたら、やはり状況は変わっていたでしょうか?昔に比べ豊かな時代になったとはいえ、やはり一攫千金を目指し、より多くの優れた人材がボクシングに集まったように思います。中南米や東南アジアから優れたボクサーが生まれる背景は、まさにそのような昔の日本に似た状況があるからでしょう。

高山選手のファイトマネー350万円(しかも未払い)、グリーンツダジムの経営難など暗いニュースが目立つ昨今、多くのハングリー精神をもった若者ですら惹きつけることは極めて難しい状況になっています。また、多くの世界チャンピオンが居るにもかかわらず、全くと言っていいほど世間に名が知られていない状況は、日本ボクシング界の最大の危機に直面していると言えます。あまりに夢が無い状況で、どうして素晴らしい選手が生まれるのでしょうか?どうすれば、またあの熱かった時代に戻せるのでしょうか?日本ボクシング界以外にも低迷させる要因となったものは多いとは思いますが、やはり一番の問題は、日本のボクシング界の危機意識の低さや超保守的な姿勢にあるのではないでしょうか?

具志堅選手のファイトマネーが凄い!という話だけのつもりが、またまた脱線してしまいました。やはり大きなことを成し遂げるには、夢が必要です。

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posted by cutepizza |22:05 | 国内ボクシング | コメント(54) | トラックバック(0)
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2007年06月20日

ビジネスか名声か

あるソースによると、ダルチニアン側のプロモーターが25万ドルで米国内でポンサクレックとの対戦をオファーした模様。ただ、現時点で、ポンサクレック側は、年末までに内藤を含め3名の挑戦者が待ち状態であることから、この統一戦の実現の可能性は極めて低いようです。他のフライ級王者もダルチニアンとの試合に興味を示さない為、ダルチニアンのSフライ級への進出が濃厚となっています。

年末までに20度の防衛を目指すようですが、あまりにも作られた記録であり、タイ国民は別にしても、多くの人々に賞賛されることはないでしょう。同国のヒーローカオサイ・ギャラクシーの19回の防衛戦と一概に比べることは出来ません。以前にも書きましたが、世界4団体と17階級(つまり単純計算で68名の世界一)では、本当の意味での世界戦を観ることができません。ポンサクレックのような実力のある選手であれば、マッチメーク次第で防衛記録を簡単に伸ばせてしまうことが証明されたと言えます。

ポンサクレック側が年末までの3名の挑戦者に誰を予定しているかは分かりませんが、もし噂が本当なら20度目の防衛戦に亀田興毅がくるのかもしれません。もしそうであれば、ファイトマネーもダルチニアン戦の25万ドルよりも高く、しかも安全に稼ぐことが出来ると考えているでしょうから、常識的に考えれば、亀田戦に向うでしょう。防衛戦の中身が無いと非難されることの多いポンサクレックですが、彼らは出来るだけ長く確実に稼ぐことを優先させた結果なのでしょう。

彼らの価値観を否定するわけではありませんが、これほど強い王者であっても、まだ名声よりもお金を優先するのだろうか?と凡人の私は思ってしまいます。お金(ビジネス)と名声、どちらを優先させるかで、その選手の戦い方にも表れて来そうです。

'私個人の勝手なイメージ
1.ビジネス優先
地道に防衛戦を重ねる長持ちタイプ。決して冒険はしない。
アウトボクサーが多い(ような気がする)。
観客を無視し、クリンチなどもフル動員して、勝ち逃げる。

2.名声優先
一発勝負に賭けるタイプ。
負けるかもしれない強い相手との試合を望む。
観客を意識した攻撃的なボクシングスタイル。'


色々勝手なことを書きましたが、ボクシング・スタイルは、選手自身の身体特徴にも大きく左右されるので、一概には言えません。しかし、私の好きだったトーマス・ハーンズは、名声を第一に考えていたように思います。彼ほどのリーチとスピードがあれば、ポンサクレックのような相手を選んでいれば、それこそ誰もハーンズには勝てなかったと思います。ただ、安全運転の塩ハーンズでは、ファンの心には残らなかったでしょう。

もしあなたが世界チャンピオンだとすれば、どちらのタイプになりたいですか??私なら、お金は残らずともファンの心に残るような選手になりたいです。今書きながら思ったのですが、まさにマイク・タイソンですね。




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2007年06月19日

一年

このWSCサイトを開いたのが、昨年の5月27日前後(詳しい日時は忘れました)ですから、当初データバックアップのミスにより一時一ヶ月ほどサイトを閉じていましたので、その期間を差し引いてももう丸一年になります。3日坊主の私が、ここまで継続してこれたのも、全てはボクシングを愛する力とサイトを訪ねてくださる皆様のお陰だと思っています。

週に最低3度はブログを書くようにノルマを課しているのですが、時間がなかなか取れずにこのブログのサブタイトルでもある「とっさのひとこと日記」状態に陥っています。その日のボクシング・ニュースから、自分の意見を絡ませて書くだけというパターンが多くなっているのも、そういった時間的な制約のせいでもあります。

それにしても、僅か一年ではありますが、世界、日本のボクシングとも、確実に変化しています。これからどういった変化があるのでしょうか?低迷を続けるヘビー級に新たな新星が現れるかもしれません。日本に再び熱いボクシングブームが巻き起こるかもしれません。日々の小さな出来事を追いながら、大きな流れを見届けたいと思っています。これからも、宜しくお願いいたします。




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2007年06月16日

女子ボクシング認可へ!?

日本プロボクシング協会が、女子部の設立を決定したそうです(毎日新聞)。日本ボクシングコミッション(JBC)が認可すると、正式に日本国内でも女子のプロボクシングがスタートすることになります。

ご存知の方も多いと思いますが、日本国内での女子ボクシングは既に行われており、シュガーみゆきに始まり八島有美やライカなど格闘技ファンにも名前が浸透するほど有名な選手も生まれてきました。今回の動きで、ようやく公式な試合として認められることになります。JBCに認可されるかされないかだけの違いかもしれませんが、やはり何らかの影響は出てくるのではないかと思います。プロボクシングの世界に挑戦してみようと思う女性も、正式認可を受けて増えるかもしれません。10年以上前、アメリカでは炭鉱夫の娘ことクリスティー・マーチンが、タイソンの試合の前座に登場し、その男勝りの本格的なボクシングで、観衆を熱狂させていた時期がありました(同じ前座に出ていた名王者リカルド・ロペスよりも、彼女のファイトマネーのほうが高かったくらいです。)。

日本でも女子ボクシングを興行に入れることで、新たなファン層が生まれるでしょう。ただ、私は、女子ボクシングをただの客寄せ的なアトラクションに終わらしてはいけないと思っています。女性同士が殴り合うという超非日常的な光景が観たいという軽い好奇心だけでは、ブームが起きたとしても一時的なものにしかなりません。テニスやゴルフ、バレーボールなど他の女子スポーツのように、性別に関係なく、競技の内容で観客を満足させるようなレベルになってはじめて、プロスポーツとして一般に認知されるものだと思います。

女子柔道や女子レスリングなどにも言えることですが、あまりに競技人口が少ない為、男子に比べ簡単に世界に手が届くと言う事態も発生するかもしれません(ただボクシングに関しては、レスリングや柔道よりも海外のレベルは高い。)。しかし、そのような事態に浮かれることなく、もっと長い目で女子ボクシングを育てるべきだと思います。裾野を広げ、技術的には男子と変わらないレベルの訓練をもっと広げてもらいたいです。

個人的には、ニューヨーク時代のジムメイトでもある中村チカさんに期待したいです。彼女は、体が大きく、階級的に世界は易しくはありませんが、ボクシングは、本物です。

現在の女子ボクシングの頂点は、レイラ・アリでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=M4J7WHiWRKM




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2007年06月13日

グリーンツダジム倒産か?

高山選手への世界戦のファイトマネーの未払いが発覚したことで、グリーンツダジムが4,000万円以上の負債を抱えていることが明らかになりました(スポーツ報知)。グリーンツダジムと言えば、赤井から始まり、井岡や山口、最近では亀田兄弟などを輩出した関西の大手ジムです。そのグリーンツダが、ここまで厳しい状況であった事実に驚くとともに、これは日本のボクシング界全体の問題として、関係者は真剣に考える時が来たと言えるでしょう。

今回のグリーンツダジムの状況は知りませんが、積極的な興行を行っていたことから察するに、戸塚貴信社長に金銭的な面でアドバイスをしてあげられるようなある意味抑え役的な人間が居なかったのかもしれません。大手ジムとしてのプライドがあり、興行を打っていたのかもしれません。

ボクシングジムの経営の難しさを改めて知らされました。特に現在の日本では、ボクシングで金を稼ぐこと自体、非常に厳しい状況です。唯一の例外は、亀田一家ですが、もしその亀田一家を移籍金3,000万円で放出せずに、協栄ジムやTBSと同等の手法で亀田兄弟を引き続き売り出していたら、このような財政状況には陥っていなかったかもしれません。本物のボクシングを目指したばかりに、財政難に陥ってしまうとは、なんとも皮肉な話です。

この際、日本的な「ジム=プロモーター」という方式を崩し、業界外にもプロモーター権を与えるなどの自由化をすれば、もしかするとドン・キングのような優秀なプロモーターが現れ、ジム間の垣根を取り払い、より魅力的なカードが生まれ、より多くのファンがつき、より大きなお金が動くスポーツになるかもしれません。話が飛躍しすぎましたが、もしグリーンツダジムが本来の収入源(練習生の月謝など)のみで、経営を管理していれば、潰れるようなことはなかったでしょう。

それにしても、世界戦のファイトマネー350万円のうちたった20万円しか渡せなかったというのも、なんとも哀しい話です。




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2007年06月11日

激闘!コットがジュダーを11回TKOに下す!

ネット断ちした甲斐がありました。今、WOWOWを見終えたところですが、予想通りの素晴らしい試合となりました。危険なジュダーを相手にしても防御的にならずに、攻撃的な姿勢を貫いたコットのタフネス(精神的、肉体的)が勝利を呼び込んだと言っても過言ではないでしょう。

それにしても、ジュダーの左のカウンターの切れ味は素晴らしいですね。いつあの爆弾が飛んでくるかと思うと、対戦相手のコットは勿論のこと、観ている我々のほうもハラハラしてしまいます。ジュダーにとっては、1ラウンドのローブローによる中断が痛かったですね。もし、あの中断が無ければ、一気にラッシュしてコットを沈めてしまっていたかもしれません。それほど、スタミナがあり元気がある時のジュダーは、手がつけられないほど強いですから。コットは故意にローブローを打ったのではないと思いますが、命拾いしました。

前半のジュダーが強いのは、昔からですが、今回は長期間のブランクのせいか、いつもより早く4ラウンド目には失速していたことが残念でした。それでも、時折爆発するカウンターで、コットの膝を再三揺らしました。非常にスリリングな試合でした。スタミナが切れてきた中盤以降、コットのプレスに後手に回り、最後は体力、スタミナの差で、押し切られてしまいました。

ジュダーの親父さんが、コーナーで「コンビネーション、1,2,3,4と出しまくれ!」と叱咤激励をしていましたが、スタミナは練習で十分に鍛えていないと、試合では出ません。ジュダーは誰もが認める天才ボクサーですが、持って生まれた身体能力に依存しすぎたのか、地道な努力がやや足りない印象を受けます。もし、ジュダーに、驚異的なスタミナがあったなら、どれほど強いのだろう、とよく思います。逆に、コットのほうは、真面目にトレーニングを重ね、現在のボクシングスタイルを築き上げたと言えるでしょう。やはり、身体能力だけでは、勝ち進めません。努力する才能の違いが、両者の決定的な差ではないでしょうか。

久しぶりにいい試合を観れました。こういう試合があるから、ボクシング・ファンを止めれないのです。毎回、このような素晴らしい試合になるとは限りませんが、リング上の筋書きの無いドラマが見たくて、20数年間ファンを続けています。やっぱりボクシングっていいですね。




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2007年06月09日

明日WBAウェルター級戦、コット対ジュダー!

いよいよ明日、磐石王者コットにニューヨークの悪童ジュダーが挑戦するWBAウェルター級タイトルマッチが行われます。コットは、WOWOWエキサイトマッチ推奨の攻防ともにバランスの取れた戦うチャンピオン。一方のジュダーは、切れのあるパンチが売り物のスピードスター。しかし、ここ数年、好不調の波が激しく、今一歩生まれ持った才能を活かしきれていない感があります。

このジュダーは、私がニューヨークに滞在していた時のジムメートでもあります。仕事の帰りにジムへ行くと、ジュダーがちょうど練習を始めるということがよくありました。ジムは、私のような一般人とアマやプロのボクサーが一緒に汗を流しているようなところなのですが、ジュダーが自慢げにIBFのベルトを肩にかけていても、皆無関心を装っていました。確かにジュダーや父親を含め、ちょっと近寄りがたい雰囲気はありました。ジュダーの練習といっても基本的なものばかりでしたが、さすがにスパーリングは凄かったです。速くて重そうなパンチを色々な角度から自由に打ち込んでいくのです。他の練習生とは明らかに次元の違うパンチでした。世界チャンピオンですから当たり前といえば当たり前なのですが、小さな体のどこからあれほどのパワーが生まれるのかと、本当に驚きました。

さて、明日の試合ですが、ブランクもありやや落ち目のジュダーではありますが、まだまだ怖い選手であることは間違いありません。一発のパンチで試合を終わらせることが出来る選手ですので、コットとしても不用意に飛び込んでいけないでしょうから、序盤は今までに無いくらい丁寧に安全重視の試合運びをするように思います。そして、いつものようにジュダーのスタミナと集中力が切れる中盤以降に、プレスを強め、攻勢を取り続けるのではないでしょうか。

私の試合予想
1.コットの中差判定勝ち:50%
2.コットの中盤以降のKO勝ち(ジュダーを滅多打ち)30%
3.ジュダーの中盤までのKO勝ち(ジュダー絶好調時)20%

普通に考えれば、コットの勝ちになるでしょうが、久しぶりに悪童ジュダーの暴れっぷりを見てみたい気もします。可能性は低いとは思いますが、私はジュダーのKO勝利に期待しながら、あさって月曜日夜8時のWOWOWエキサイトマッチを観戦したいと思います。




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