2006年12月31日
2006年という年は、個人的には非常に大変な年でした。しかし、逆に言えば、来年に希望が持てるというもの。今年より落ちることは、まずないでしょう(希望的観測)。そんな中でこのWSCを立ち上げ、自分なりのメッセージなどを発信できたことは、自分にとってちょっとした進歩だったと言えるかもしれない。人間誰でも前に進みたいと思う。すこしでも知識を増やしたい。すこしでも健康になりたい。私も常にそう思いながら、日々生活して入るものの、やはりどこか甘えが出てしまい、その精進の密度が低くなりがち。WSCによって一時ボクシング熱が冷めかけていた頃があったのですが、またボクシングへの情熱が復活してきました。これは大きな収穫でした。
ところで、日本のボクシング界は、亀田一色という感じで過ぎた一年でした。特に8月2日以降の一連の騒動は、社会現象にまでなり、一般のボクシングに対するイメージが損なわれかねないものでした。2007年は、クリーンかつスマートにボクシングを浸透させて欲しいですね。長谷川と徳山の絡み、そしてミニマム級の3名の世界王者の動きにも注目したいです。一方海外では、いまひとつぱっとしなかった一年に思えます。その一因はヘビー級の旧ソ連勢の独占にあるように、本場アメリカ、しかもヘビー級の低レベルかが挙げられます。昔のアリ、タイソン、レナード、ハグラーらと匹敵するようなビッグネームが存在しない。好選手は数多くいるが、スーパースターと呼べるような若い選手がいない。来年はそういった選手が、彗星のごとく現れるのだろうか?64年のアリ、86年のタイソン、22年周期説(???)が正しいとすれば、2008年ごろにはヘビー級に久しぶりのスターが誕生するのだが、、、、、、、、、、、、2007年の新星に注目したい。
最後に、このWSCサイトを訪れてくださる多くの皆様、心より感謝いたしております。皆様にとって見やすいサイトになるようこれからも努力してまいりますので、来年もこのWSCサイトのご訪問を、お願いいたします。では、皆さんにとって2007年が素晴らしい一年となりますよう、心からお祈りいたします。
多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
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2006年12月30日
いよいよ今年も残すところあと1日となった今日、あのタイソンの逮捕というニュースが伝えられた。毎度のことなので、今回の逮捕にもそれほど驚きはしなかった。しかし、彼のリング外でのスキャンダルを聞くたびに、彼の心の病気を思ってしまう。現役時代から鬱病で、坑欝剤を服用していたこともあった。鬱病に代表される心の病は、なかなか普通の人間には理解できない。外見上、普通の健康な姿であるから、「病気」であることを分かってもらえない。タイソンの一連のスキャンダルが、鬱病からきているとは言えないが、何らかの影響はあったのではないか?どうしようもなく落ち込んだり、生きる気力も失いそうになったかもしれない。自分の心をコントロールできない状態で、今回のような麻薬(コカイン)、酒などにはしったりすることもあるのだろう。
何がきっかけでタイソンがこのような心の病を患うようになったかは知らない。先天性のものなのかもしれないし、少年時代の影響かもしれない。あるいはボクシングで巨万の富を築いてからなのかもしれない。しかし、いづれにせよ、もしタイソンが心身ともに健康な状態であったならば、あれほど早い没落はなかっただろうし、それこそ88年当時多くの人が思っていたように10年以上無敵状態を維持していたかもしれない。
ドン・キングをはじめタイソンの取り巻き連中が良くないということもよく言われる。しかしタイソン自身に問題がなければ、ここまで落ちぶれることもなかったに違いない。鬱病の人に対して、「頑張れ!」と言うのは禁句だ。なぜなら、「頑張れ」という言葉が更なるプレッシャーをかけるからだ。自分自身でも正常に戻りたいと心底願っているが、それが病気のためなかなか進まない。もがき苦しみ既に死ぬほど頑張っている状態だから、「頑張れ!」という言葉は、鬱病患者にとってはショックな言葉になり得るのだ。
今のタイソンがどういう状態なのかは全く知らない。もしかすると鬱病は完治しているのかもしれない。しかし、彼のスキャンダルを聞くたびに、あの全盛期の豪快なファイトスタイルとのコントラストと相まって、こちらまで悲しくなる。どうにかして普通の状態に戻って欲しい。治療が必要かもしれないし、時間も掛かるだろう。それでも、何事もなく普通の生活を送れる日が来ることを願ってやまない。
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2006年12月25日
今日12月25日はクリスマス。独身の若い方なら、きっとロマンチックなデートになるのでしょうが、私にはただの月曜日。子供の頃は、本当にサンタさんがいると信じていて、クリスマス・イブの夜など、本当にワクワクしてなかなか寝付けなかったものです。
さて、クリスマスと言えばサンタさん。サンタといえば、ボクシング界では、東京三太を思い出す。一度その名を聞けば、2度と忘れることのない、強烈なネーミング。こんなへんてこなリングネームを付けられた東京三太ことミゲル・アンヘル・ゴンザレスは、当時雑誌のインタビューに、「自分はサンタさんが好きだから、このリングネームを気に入っている。」というようなコメントを残していた。
この三太さんは、若くて男前。しかもテクニック抜群の選手でした。せっかく協栄ジムに所属していたのに、日本では5戦しただけで帰国してしまった。この当時、協栄ジムにはペレストロイカ軍団ことユーリ、ナザロフ、ヤノフスキーらも所属していた。三太を含め、全員世界でも屈指の名選手。こんなにも素晴らしい駒を持ちながら、海外進出までは出来ませんでしたね。本当に勿体ない。日本では、外人だからといって興行が成り立たないとの理由で、協栄側も苦労していました。もし日本が駄目なのなら、なぜ本場アメリカで本格的に勝負しなかったのだろう?特にユーリ以外の3名は、ライト級周辺で、アメリカでも非常に層が厚く、人気のある階級。チャべスやウィテカ、デラホーヤらとの対戦も見応えのあるものになったに違いない。海外でスターになるには、大物プロモーターと契約が必要だが、売り込みはしなかったのだろうか?亀田選手を売り込んだように、過剰なまでの宣伝を海外プロモーターに向けて行っていれば、なんとかなったように思うのだが。本当に残念。
三太さんは、後にライト級王座を10度も防衛するチャンピオンになりましたが、その三太さんですらヤノフスキーには子ども扱いされたというから、世界チャンピオンになれなかった不運の強豪というのもきっと各国に存在しているのだろう。このヤノフスキーは、私が大好きな選手の一人でした。あまりテクニシャンやボクサータイプは好きではないのですが、彼の場合は別格でした。あの細かいフットワークと距離感、そしてジャブの連射。彼にパンチを当てることは至難の業でした。あのリック吉村ですら、一発もパンチを当てることなく、完全シャットアウトされてましたからね。あの超絶テクニックが、世界レベルでどう通用するのかが、見たかった。
三太さんを思い出すと、どうしても悲運のおっさんボクサー、ヤノフスキーのことを思ってしまう。あの当時既におっさんだったから、今は50歳くらいかな?何をしているのだろうか?そういえば、もう少し太っていれば、サンタさんに見えなくもない風貌だったな。
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2006年12月21日
昨日亀田興毅が披露した新スタイルは、彼らが以前から公言していたように、予定通りの行動だったのだと、昨晩、寝ながら確信した。
「世界戦までは、けんかスタイル。」「亀田とKOはセット。」などと言い続けていた意味が、ようやく分かった。つまり、
「世界戦までは、売り込みが必要なんや。一種の営業活動や。だから、一般の人にも強さが分かりやすいKOにこだわったんや。」ということだろう。
そうでないといくら天才といえども、あれだけスタイルの違うボクシングをこなすことは、なかなか出来ない。どのボクサーにも自分にあった得意なスタイルを持っている。亀田の場合、以前のガードを固めて、ベタ足でじわりじわり前進というのは、彼には一番不得手なスタイルだったのかもしれない。名前も売れて、とりあえず世界王者にもなれて、ようやく自分に合わないボクシングをする必要がなくなったのだ。
しかし、世間の目は厳しそうで、今までの亀田のビッグマウスぶりと、昨日の無理をしない、危険を冒さないボクシングスタイルとに違和感があり、試合をあまり楽しめなかった人が多かったようだ。確かに試合としては、盛り上がりのない、淡々とした試合で、あっという間に12回が過ぎ去った感じだった。疑惑の判定ではあったが、一般の方には、至近距離でパンチを交換する場面の多かった初戦のほうが、亀田のダウンなどもあり、楽しめたのだろう。
それにしても、世界王者は、ただ勝つだけでは駄目だということ。観客に喜んでもらえる試合をしながら、そして確実に勝たないと最大の評価は得られない。あえて名王者徳山の名前を出すが、私自身は、彼の距離感、相手のボクシングを殺してしまう絶妙なアウトボクシングは好きで、試合を十分に楽しむことが出来る。しかし、一般の方には、受けが悪い。やはり「ボクシングとKOはセット。」と思う方も多いのだろう。K1のように技術があまり発達していない者同士の試合では、KOが多い。そこに、一般の方は、格闘技の醍醐味を感じている。ボクシングというのは、本気で観ないと、その奥の深さを理解することが出来ない。そういう意味で、一般のファンにアピールするには、少々難しいスポーツになっていることは確かだろう。
今回は勝ちにこだわったスタイルでも、OKだったが、これからは「明白な勝利」だけではなく、やはり「明白な強さ」も見せつける様な試合でないとファンは納得しない。まだまだ、ボクサーとしてもファイターとしても、未完成状態の亀田であるので、これからも強くなっていく可能性が十分ある。私個人の望みとしては、一発のパンチの強さ、キレを磨いて欲しい。今のままでは、世界レベルではなかなかKO決着は無理だろう。パッキャオとまではいかなくてもいいから、相手が吹っ飛ぶくらいのパンチを持って欲しい。
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2006年12月20日
こんなに亀田が楽勝するとは、思ってもみなかった。なんせ、私の予想では、亀田の中盤までのKO負けでしたから(予想大ハズレでちょっと恥ずかしい)。正直、足を使い距離をとるボクサースタイルの新亀田スタイルが、ここまで通用するとは思っていなかった。今まで、私は、亀田のことを過小評価し過ぎていたのかもしれない。弱冠二十歳で、ここまでの試合ぶりを見せられると、彼がボクサーとしてどのように成長していくのか、本当に彼が言うように、3階級制覇を成し遂げるような選手に成長するのか、本当に楽しみな存在になってきました。
私の採点は、公平に見たつもりだが、最終回の減点と一度10-10を付け、115-113で亀田の勝ち。確かに前半、採点が非常に難しいラウンドが多かったものの、中盤から亀田の攻勢が目立つようになり、ここで点差がついた。技術的には、ジャブもまだ使いきれていないし、コンビネーションが打てないなどの大きな欠点があるが、距離をとり、右フックや左ストレートなどでカウンターを狙うようなスタイルに、彼の才能の非凡さを感じた。しかし、今回の一番の勝因は、亀田のコンディションだと思う。試合開始直後から、前回とは大きく違っていた。前回は、開始30秒で、スピードやパワーのなさを感じたので、1ラウンドを注目して観ていたのだが、今日はやはりスピードとパワーがあった。しかも、フットワークも軽く、前後左右に自由自在に動き、ランダエタも打ち込みチャンスがなかなか掴めなかった。
それにしても、亀田という選手は、凄いとしかいいようがない。あのガードを固めた亀スタイルを切り捨て、僅か4ヶ月で新しいスタイルを披露するとは、やはり並大抵の練習をしていないのだろう。彼の努力と精神力には、ただただ脱帽だ。私の心の中で、やっと彼を本当のチャンピオンとして尊敬できるような気がしています。
さて、今後の亀田だが、ランダエタに勝ったとはいえ、正直世界には数倍強い選手が大勢存在する。今日見せたようなボクサー的なスタイルは、スタミナのない相手の出方をゆっくりと窺うランダエタだからこそ通用したわけで、毎回このスタイルで勝てるとは思えない。パンチがあって、旺盛な突進力のある選手と対峙した場合、彼の打たれ脆さを考慮すると、安心して観ていられない。一番期待するのは、やはりパンチのキレ。確かに瞬間で出すパンチは速いものが多いが、手打ち気味で体の力が拳に伝わりきれていない。ステップインを鋭くし、相手にダメージを与えるようなパンチにする必要がある。あとは、ジャブとコンビネーションの向上が必要不可欠。
今回の試合では、バッシングは一切ないはずだ。明白な判定勝利を収めた亀田興毅とその陣営に、心から祝福いたします。今日の試合を見て、やはりいい試合を続けていけば、いずれは認められるものだと、確信した。今後の亀田の成長とともに、アンチ亀田ファン、マスコミ共に、変化が見られることだろう。
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2006年12月19日
いよいよ明日、大注目の亀田-ランダエタの再戦が行われます。純粋なボクシングファンの目からすると、カード的にはそれほどビッグイベントではない。深夜放送やローカル限定で放送されるような世界戦と何ら変わりがない。亀田という圧倒的な知名度があれば、このようなビッグイベントへと変貌してしまうのだなと、改めて感じる。K1やPRIDEなどの格闘技が浸透したのも、同じ理屈。過剰な前宣伝と出場選手のキャラ作りが上手くいった結果、何度でも繰り返し見てみたくなるような、一種のドラマ仕立てのストーリーに、ファンが集まったのだろう。話が飛んだが、要は選手の個性を売り出さなければ、ボクシングの興行の拡大はあまり見込めないというのが現状だ。昔は、ボクシングやプロレスくらいしか見る格闘技がなかったこともあるが、選手自身も個性派揃いだった。亀田のようにパフォーマンス無しでも十分キャラが濃い選手が多かった。
さて、本題の明日の試合についてだが、亀田、ランダエタともに一発でリミットの48.9キロをパス。しかし、亀田の体は、やはり減量が厳しそうで、体が薄く見える。明日までにパワーが回復するのだろうか?落した筋肉が短期間に回復することはないので、やはり体力、馬力で圧倒することは難しそうだ。
最後に、ジャッジ3名の内訳だが、アジア、中南米が外されたことにより、もう少し公平な判定が下されるのではないかと期待する。何よりもあの騒動の後での再戦なので、よりフェアな判定になることは間違いない。むしろ、ジャッジ達が意識しすぎるあまりに、逆ホームタウン・ディシジョンになる可能性もある。採点自体も、明日注目したい。
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2006年12月16日
世間を騒がしたあの疑惑判定から4ヶ月。ついに再戦の時がやってきました。ボクシングファンならずとも、注目する世紀の再戦と言っても過言ではないでしょう。注目度だけで言うと、辰吉対薬師寺戦以上かもしれません。再戦がこれほどまでに注目が集まったのには、この両者の試合そのものだけではなく、あの8月2日の疑惑の判定以降の様々なトラブルが拍車をかけているように思います。
さて、今回の試合予想ですが、私はずばり「ランダエタのKO勝利」を支持します。前回のデータがあるとはいえ、今回も予想は極めて難しいことには違いない。むしろ両者とも相手を知り尽くしているからこそ、今回どのような対応を練ってくるのかが、読みにくい面がある。
亀田の場合、決して彼自身が豪語するようなスーパーボクサーではない。どちらかと言えば努力型に入る。一つ一つ地道に時間を掛けて技術を習得していくタイプだと思う。その彼が、今回はフットワークとジャブを織り交ぜ新亀田スタイルを披露することを宣言している。幼い頃からボクサースタイルの練習はしてきたとは思うが、実戦での経験がない。しかも世界レベルでその足とジャブが機能するかは全く分からない。常識的に考えれば、まず今回の試合でそのスタイルが使えるとは思えない。前回も書いたが、ランダエタのスタミナ消耗を待つための時間稼ぎ的な戦法の一環として足やジャブで打ち合う時間を出来るだけ減らすのではないか?そしてランダエタがスタミナが切れてきた頃を見計らって、一気に旧亀田スタイルでプレッシャーを掛け、追いまくる作戦ではないだろうか?
一方ランダエタ側だが、こちらはもうスタイル的には変わり様がない。変わるとすれば、戦術面だけだろう。基本的にランダエタには猛烈なスタミナがあるわけではない。その為、ペース配分を気にしながらの戦いとなる。今回もそれは同じ。違いがあるとすれば、前半の出方か?前回は、ダウンを奪った初回を含め、それほど積極的に倒そうとする姿勢が見られなかった。特に2ラウンド、もっと詰めるかと思われたにも関わらず、ペースは上げなかった。今回は、序盤の3ラウンド位までは、前回よりもパワーパンチの占める割合が多くなると思う。そしていいパンチがヒットすれば、倒しに来るかもしれない。
亀田の弱点は、ランダエタが言うように打たれ脆さにあると思う。ランダエタのパンチが活きている前半に、中途半端な新亀田スタイルを披露すると、逆にランダエタに付入る隙を与えかねない。私の妄想では、亀田が一発で沈む姿が浮かんでしまう。亀田は悪くは無い選手だが、まだまだ経験不足、技術不足。隙がありすぎる。今回の試合では、前回ほどの粘りは見せられずに、中盤までにランダエタのKO勝利と見る。
私の頭の中でありえる予想順位
1.ランダエタの中盤までのKO勝利(50%)
2.前回と同じように前半の劣勢を耐えた亀田が、今度は判定負け。(35%)
3.亀田が前回と全く同じような試合で同じような疑惑判定勝利。(15%)
皆さんの予想も自由にお書き下さい。
投票はこちらから。
http://worldsportsclub.org/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=11
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2006年12月13日
ついにラン様が来日しました。しかも、大勢の中年女性のお出迎えをうけ、上機嫌だったとか(実際は韓国の俳優ソン様の出迎えだったのだが)。いづれにせよ、ランダエタは、今や日本で最も有名なボクサー。その知名度は、アリやタイソンに匹敵するかもしれない。もともとは亀田にとっておいしい相手に過ぎないと思われていたのが、あの疑惑の判定で悲劇のヒーローになってしまった。それだけでなく、ランダエタ人気は、あの人の良さ、根っからのベイビーフェイス(善玉キャラ)というのも大きい。本来であれば、外国人選手は、日本人には応援されない、ただの敵役でしかないのだが、今回の再戦では、常識を覆し、ランダエタのほうが亀田の人気を上回るかもしれない。亀田家のマナーの悪さとは正反対の紳士であるランダエタ。このキャラの対比もこの試合を盛り上げるのに一役買っていると思う。それにしても、亀田一家がこれほどまでに嫌われてしまうとは、ある意味日本のマスコミそして我々日本人の変わり身の早さを象徴している。
ところでランダエタはKOでの勝利を意識した発言をしているらしい。亀田の打たれ脆さを考えると、そして判定勝負に持ち込みたくないランダエタにとっては、当然のことだろう。ランダエタは亀田の力みまくるスタイルとは正反対に肩の力を抜き、スナッピーなパンチをヒットさせるように軽めに打つ選手。(リラックスして打っているが、見た目以上に威力はあるはず。)彼ほどの経験があれば、前回の試合での亀田の弱点を知り尽くしているはずだから、今回は倒す自信が大いにあるに違いない。前半から、ややオーバーペースでパンチを出し、本当に亀田を倒しきってしまう可能性は高い。ただ、もし亀田が予想外に打たれずに後半戦に持ち込んだ場合は、やはり前回同様の微妙な判定試合になる。詳しい展望は、また後日書きますが、試合まであと1週間。来週の今頃は、手に汗を握ってTV観戦をしている頃なのでしょう。試合内容も結果も気になる試合ですね。
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2006年12月11日
ロシア初の世界ヘビー級戦に、日本のジムから初めて世界ヘビー級に挑戦という、歴史的試合といえたオケロ・ピーターの試合。たったいま、WOWOWの放送を見終えました。
まず感想ですが、もう少しピーターに精神的な強さが欲しかったというのが、第一印象でした。これほど大きな舞台は初めてですし、やはり相当緊張していたのでしょう。入場シーンを見ても、明らかに表情は硬かったですね。試合も、手数が少なく、後手に回り、終始マスカエフに攻勢を取られ続けました。一生に一度あるかないかのビッグチャンス。多くのボクサーが夢見る、世界の檜舞台。しかも、世界ヘビー級のタイトルマッチ。あれだけ採点に差があるのだから、せめて後半のラウンドはKO負け覚悟で、思いっきりぶつかって欲しかったです。ヘビー級ですから、一発で試合を、そしてピーターの人生をもひっくり返すこともあり得たのですから。
確かに、OPBF(東洋太平洋)タイトルを防衛してきたとはいえ、世界レベルでの試合はほぼ皆無。日本のジム所属で、日本では練習相手もいないというハンディは考慮しないといけませんが、それでももう少し、思い切りの良さ、積極的な攻撃を見たかったと思います。試合の結果よりも、自分の力を120%出し切れなかったように思い、それがピーター陣営にしても残念だったのではないでしょうか?マスカエフは、決して強い王者ではありません。だからこそ、余計にピーターの消極性が残念でした。
一方のマスカエフは、さすがにアメリカで強豪たちに揉まれてきたけはあって、精神的にも肉体的にも強さを感じました。やはり、経験は最大の武器になりえるのだと、この試合を見て感じました。日本の選手たちも、強い選手たちと試合をし、レベルアップを図って欲しいです。勝てる相手(つまりかませ犬)と試合をしても、得るものは少ない。実力日本一になれなくて世界一になれるはずがない。そういう意味でも、亀田家の日本人との試合を一切しないマッチメークというのは、前代未聞の異常さだと言える。日本最強を自他共に認めさせてから、世界戦という当たり前の道を歩んで欲しい。
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2006年12月09日
このごろ忙しくてなかなかブログを書く時間がありませんでした。ここ数日間のニュースを私なりの視点でコメントしてみたいと思います。
1. 長谷川は拒否「来年は絶対やらない」 徳山の“挑戦状”に
世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオンの長谷川穂積(千里馬神戸)は6日、スーパーフライ級からバンタム級に転向して長谷川との対戦を望んでいる徳山昌守(金沢)について「(徳山が)ランキング1位になればやる機会はある」としながらも「来年は絶対やらない」と話し、対戦する考えがないことを強調した。(SANSPO.COMより抜粋)
長谷川がここまで言い切るとは、きっと何か裏事情があるに違いない。ただ、最強を目指す人間が、事情を知らぬ者が見て、「逃げている」と取れるような発言をするのは、格闘家としてはイメージダウンになってしまうのでは?実際、徳山との相性の悪さがあり、夢のアメリカ進出前に徳山と対戦すると、全てが台無しになることを危惧しているように、事情の分からない私は捉えてしまう。徳山戦の実現が難しいことと、長谷川の発言の2点で、ちょっと残念なニュースでした。
2.徳山が王座返上…長谷川戦に絞った
ボクシングWBC世界Sフライ級王者、徳山昌守(32)=金沢=が同級王座を返上することが5日、決まった。この日、徳山側が口頭で日本ボクシングコミッション(JBC)に返上の意向を伝えたもの。6日に書類を提出し、近日中にWBCに報告される。徳山陣営はWBC世界バンタム級王者、長谷川穂積(25)=千里馬神戸=との対戦実現を目指しており、バンタム級への階級変更も同時に申請する。また長谷川戦が実現しなければ、徳山は引退することが濃厚となった。(デリースポーツ)
徳山が長谷川との対戦だけに固執するのは何故だろう?Sフライ級の返上は遅すぎたが、PRIDE参戦の噂があったように、ボクシング自体にもう興味が薄れているのだろうか。長谷川との試合を何が何でも実現させたいのであれば、長谷川の言うように指名挑戦の形まで持っていくことも出来る。しかし、それにはバンタム級で少なくとも数試合の実績を積む必要が出てくる。そういう長谷川との前哨戦を数試合こなす気力が沸いてこないというのが、徳山の本音なのかもしれない。私のような凡人では分からないが、彼ほど長い間世界のトップにいれば、やるべきことは全てやりつくした感もあるし、燃え尽きてしまうことも、やはり起こり得るのだろうと思う。やはり、この徳山のニュースも残念だった。
3.【BOX】亀から野獣に大変身!興毅が初防衛へスタイル改造
初防衛戦を控える王者・亀田興毅(20)=協栄=が8日、都内の協栄ジムで練習を公開した。実戦練習を封印して5ラウンドのミット打ちなどにとどめたが、前戦までの闘拳スタイルから、足を使う『グリズリー+チーター』スタイルに大変身。生まれ変わった亀田は、世界戦直前の恒例行事である公開スパーリングを行わない“亀かくし”戦法で、宿敵フアン・ランダエタ(28)=ベネズエラ=を倒す。(サンケイスポーツ)
テレビのニュースでちらっと公開練習の様子を見た。今現在の体調は良さそうには見えた。しかし、彼らが言う、新スタイルがそう簡単に実戦で機能するとは思えない。もし機能するのであれば、亀田は辰吉に劣らず天才肌のボクサーと言える。どのようなスパーをしているかは知らないが、亀田陣営に好かれたいがために、亀田興毅のやりやすいことを考えて、スパーのパートナーを務めているとすれば、初防衛戦で新スタイルが全く通用せずに、焦りが出そうだ。恐らくパートナーにフィリピン人を使っていると思うのだが、フィリピン人は、基本的に従順で、特にお金が絡んでくると、その傾向は一層強くなる。この辺りが、亀田の練習にも影響してきそうで、心配だ。いづれにせよ、試合まであと10日。さかんに宣伝している新スタイルのお手並みを拝見と行きましょうか。
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