2011年11月13日
大方の予想を裏切り、マルケスがまたもやパックマンの前進をくい止め、接戦に持ち込みました。
昨晩の予想にも書きましたが、パッキャオの進化度が試される試合で、実はそれほどパッキャオは進化していなかったのでは?と思わせる試合結果となり、ちょっと驚いています。
タイソンがホリフィールドと対戦したとき、窮屈に感じた、と感想を漏らしましたが、それと同じようにパッキャオにとってもここ最近の大型でテンポの遅い相手と違い、マルケスを相手にしては隙がなく、フェイントにも引っかからず、やりにくさを感じながらの12ラウンドだったと思います。
やはりフェザー級近辺のボクサーのテンポとウェルター級とでは全く違うのでしょうか。パッキャオのフェイントに引っかかりまくり、あらゆるパンチに対応できなかったのは、パッキャオが進化したのではなく、単に重い階級のボクシングとはテンポが違っていただけなのかもしれません。(もちろん、重い階級に上げても、効かせるパンチを放てるパッキャオは超人的ですが)
相手に待たれると持ち味が発揮できないパッキャオではありますが、そがれそのままメイウェザー戦にも当てはまるかは分かりません。メイウェザーはマルケスよりも速く待ちに徹しますが、テンポは決して速くはありません。つまりそれほど慣れてはいないはずです。そのあたりがどうなるのか、パッキャオがメイウェザーに勝には、今回のようにクリーンヒットは稼げずとも、攻勢を続け微妙なラウンドを拾い続ける場合ではないでしょうか?
今日の試合は、正直パッキャオファンにとっては、スッキリしないものになりました。私の採点では、微差のラウンドはパックマンに付けたこともあり、パッキャオのはっきりとした勝ちになったのですが、見方によればドローになってもおかしくはないくらいの接戦だったと思います。
ボブアラム・プロモーターは第4戦をほのめかしているそうですが、個人的にはもう十分です。新鮮な組み合わせ、メイウェザーとの頂上対決など、もっとほかに組むべき試合があるはずです。パッキャオの引退までそれほど時間はないのですから。
それにしても、流石のパックマンの快進撃も、ここにきてペースダウンしたのでしょうか?今までも中だるみはありましたが(WBCのInternational Sフェザー級時代など)、また集中すれば強いパックマンが戻ってくるのでしょうか?たださすがに来月で33歳、成長限界でしょうか??
posted by cutepizza |16:36 |
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2011年11月12日
近頃買った激安アンドロイド端末で記事を書いている。
キーボードがそれなりに大きく、普通にタイプできる。これはいい買い物をしたな。
おっと、いきなり話が外れてしまった。
明日に迫ったパック対マルケス第3戦。大方の予想は、前回の第2戦以降、大幅な戦力アップをしたパックマンが中盤までにマルケスをストップするだろうというもの。確かに重い階級での適応力をみてみると、明らかにパックマンのほうが上回っている。パックマンはやりたい放題の快進撃を見せ続け、いまだに底が見えない。一方のマルケスもメイウェザー戦こそ完敗に終わったものの、ライト級王座に君臨し、著名な相手を撃破してきているという点で、まだまだ力を残している。
ただ、やはり圧倒的な勝ちっぷりのパックマンと接戦を何とかものにしてきたマルケスとでは、明らかに現時点では力の差が付いているとみるのが妥当だろう。
私も勝敗予想となれば、パックマンの中盤までのKO勝利が一番濃厚と思うが、注目したいのは「パッキャオの進化度」だ。どれだけ進化したのか、重い相手、テンポの遅い相手だからこそ、パックマンの持ち味である軽量級ハイテンポ・ボクシングがうまくハマっただけだったのか?その進化の度合いを確かめるための試合という意味合いが強い。
マルケス2戦目からわずか3ヶ月後のライト級でのディアズ戦からサイドへの動きが多くなり、前後左右そして上下運動と、死角からのパンチが有効に作用するようになったが、直線的な戦法からより3次元的な攻防が、マルケスのカウンター戦法にも有効であることを証明してくれるに違いない。焦点は、マルケスをKOできるのか、そしてどのようにフィニッシュするのか?ハットン戦のような一発KOか?ダメージを蓄積させてストップまで持ち込むのか?それとも、相性的に今回もマルケスのカウンターがパックマンを大ピンチに陥れるのか?試合前日になると、あれやこれや展開を予想してしまいます。
半年に一度のパックマンを存分に堪能したいものです。前回のモズリー戦は、消化不良だっただけに、ここは久しぶりにパックマンらしい最高のパフォーマンスを期待して、明日の昼間を待つことにしよう。興奮しすぎて、今夜も眠れない!?
posted by cutepizza |23:00 |
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2011年10月02日
まさに日本ボクシング史にとって大きな一ページが書き加えられた一日となりました。
一昔前まで、日本人はおろかアジア人がアメリカで世界戦を行い、勝利することすらほとんど考えられない時代がありました。思い出すのは、WOWOWが試験放送をしていた21年前、世界1位で29勝1敗アジア無敵の韓国の安京徳が、フリオ・セサール・チャベスを相手に、「蛇に睨まれた蛙」状態に陥り、チャベスが大して強い攻撃を見せていないにも関わらず、何もせずに倒された試合です。
アジア無敵と言っても、本場では6回戦程度じゃないか、とアメリカのファンは思ったに違いありません。それほど、アジア人と本場とのレベルの差が激しく、勝つことはおろか、善戦するだけでも奇跡的と言われるような状況でした。
今では、フィリピンからパッキャオが今までのアジア人コンプレックスを一気に吹き飛ばし、多くのフィリピン人ボクサーらを中心に、アジアのボクサーがアメリカで堂々と戦えるようになってきました。しかし、わが日本は、相変わらず「居の中の蛙」で世界チャンピオンになっても、自国で防衛戦をこなすことが当然で、世界のボクシングファンにほとんど知られない存在の選手がほとんどでした。
バンタムで無敵を誇った長谷川選手が、一時海外進出を口にしていたことがありましたが、それも諸事情で実現しませんでした。そうこうしている間に、一時はすっかり過去の人となっていた西岡が蘇り、高齢で世界を奪取すると、メキシコでこれまたビッグネームのジョニー・ゴンザレスを一発で失神KOするなど、世界的に名の売れたボクサーを相手に、見事な勝ちっぷりで防衛を続け、本日の歴史的一戦へとつながったのでした。
私がボクシングにはまったのは、80年代の中量級黄金時代からで、ビッグマッチのほとんどがラスベガスで行われ始めた時代でした。私の頭の中では、「ラスベガス=ボクシングのスーパーファイト」というイメージしかありません(勿論興行自体、大小色々あるのですが)。
ボクサー、ボクシングファン憧れの本場ラスベガスに、日本人の世界チャンピオンが乗り込むなんて、今まででは考えられないこと。しかも、その相手が、これまた世界中のボクシングファンの誰もが知っている歴戦の勇士ラファエル・マルケスというのだから、最高の舞台に最高の役者が揃った最高のイベントと言って過言ではありません。
歴史的な一戦ということで、前置きが長くなりましたが、試合自体もこれぞ世界のボクシングというレベルの高いものとなりました。
西岡、マルケス両者とも相手のビッグパンチに警戒を払い、慎重な立ち上がりの中、マルケスの伸びのあるジャブがやや有効なラウンドがありました。流れが変わり始めたのは5回から。西岡の最大の武器である左ストレートが当たり、タイミング、間合いを掴んだようでした。続く6回からは更にペースが上がり、必殺の左のヒットも確実に増えていきました。終盤になると、一方的な展開に。10回にはあわやダウンという状況まで追い込みましたが、マルケスもなんとか踏ん張り、最終回まで生き延びたという感じで試合終了。
公式採点では、117-111,116-112,115-113の3-0で西岡が7度目の防衛に本場ラスベガスで堂々と成功しました。(私の採点では、118-110と西岡に甘かったかもしれません。)
それにしても、冷静に時には勇気を持ってマルケスに対していた西岡は、35歳にしていまだに進化を続ける天才だと改めて感じた試合でした。ラスベガスということで気負うこともなく、自分を知り相手の出方をよく観察し、徐々に攻略方法を見出し、それを実行に移す意思と、技量。まさに心技体バランスの取れた最高レベルのボクサーになりました。
本田会長によると、次戦が最後の試合。相手は、現在のボクシング界でも超エリートフィリピンのドネアが有力とのこと。次が最後というのは、現在の充実度から言うと勿体ない気がしますが、ドネアとの試合はどのような内容になるのか、一瞬で勝負が決まってしまうスリリングな試合になることは間違いないでしょう。私としては、ドネアの前にアルセと一試合やって知名度をワンランク上げてから、ドネア戦というのが良い様に思うのですが、どうでしょう?
日本の野球界では、トップの選手がメジャー挑戦するのが当たり前になりましたが、ボクシング界でも、世界王者クラスは本場で試合をするのが当たり前、という状況になっていけば最高ですね。勿論、本場に出て試合をするだけでは、認められません。アメリカは、本物であれば、国籍を問わず受け入れる国ですが、そうではない選手は相手にもしてくれません。お客が呼べない選手がアメリカで試合など組めないからです。
西岡は、キャリア最後でのラスベガス進出でしたが、今後の日本の才能ある若手には、早い段階でどんどん挑戦していってもらいたい。パッキャオにしても、はじめは無名のアジア人ボクサーの一人に過ぎなかったのが、今では一試合20億円以上も稼ぐ世界一のリッチボクサーになったのですから、夢を大きく持ち、世界タイトルという名前だけではなく、本当の意味での世界で戦うボクサーになってもらいたいものです。
''多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)%color(blue){。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています
posted by cutepizza |21:06 |
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2011年05月08日
一年前のモズリー対メイウェザー戦でもそうでしたが、モズリーは極端にビビッてしまう傾向があります。自分の目に見えないパンチを持っている相手だと、いつ打たれるかと恐怖心で体が動かなくなってしまうようです。これが年齢による動体視力の衰えのためなのかは、分かりません。少なくとも若い頃のモズリーは、自分のスピードに自信があったこともあり今回のような情けないほどビビる選手ではなく、勇敢なボクサーでした。
モズリーのような一流選手が、逃げ一辺倒にまわった場合、しかも12cmほどのリーチ差を考えると、さすがのパッキャオといえども強烈な一撃を加えることは至難の業でしょう。第3ラウンドに奪った踏み込んでの左ショートは、パッキャオならではのパンチでした。モズリーの視界の外からのパンチだった為、余計に恐怖感が強まったのかもしれません。
パッキャオと言えば、当たり外れのない、毎試合エキサイティングな試合でファンに大うけするのですが、今回は久しぶりにつまらない試合になりました。選手のスタイルが試合を決める、とよく言いますが、まさかモズリーがこれほど逃げまくるとは思いもしませんでした。
殿堂入りが確実と言われていたモズリーですが、今回の負けっぷりで殿堂入りも危うくなったかもしれません。それほどまでに、今まで築いてきた栄光に泥を塗るような負け方でした。パッキャオにも、もう少し工夫が欲しかったのは事実です。もう少し早い段階で、バックステップモードのモズリーに、執拗に攻勢をかけても良かったように思います。モズリーの逃げ足が止まるまで追い掛け回せば、いつもの高速回転のコンビが決まる場面も作れたことでしょう。
マイク・タイソンの全盛期にも、大柄な選手に逃げられ判定まで持ち込まれることは多くありました。過去の歴史上に残る名選手でも、パッとしない試合をいくらでも経験しています。今まで、毎試合面白すぎたパッキャオが異常だったのでしょう。
次の試合は11月と噂されています。対戦候補は、マルケス兄が有力のようですが、ザブ・ジュダーとのサウスポー対決も有り得るかもしれません。メイウェザー戦は、いつ実現するのかは、メイウェザーにしか分からないでしょう。実現しても、今回の試合のようにパッキャオとは噛み合わない試合になるでしょう。パッキャオらしさを引き出せる相手は残っているのでしょうか??
期待が大きかっただけに、今回の試合にはガッカリした方も多かったのではないでしょうか?(昨日の亀田興毅のような期待していない試合なら、ショックはないのですが)
posted by cutepizza |16:07 |
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2011年05月07日
いよいよ明日、注目のパッキャオ対モズリー戦が挙行されます。一部には、ロートル扱いされているモズリーですが、歳は食っても一発の怖さは健在。軽量級上がりのパッキャオが、これを不用意に喰うと、たったの一発でKO負けも十分に考えられます。
何が起こるか分からないのがボクシングですが、色々な展開を予想した結果、以下のような結果を予想しました。
試合結果予想:
パッキャオの判定勝利: 60%
パッキャオのTKO(レフリーストップ)勝利: 20%
モズリーのKO勝利: 15%
パッキャオのKO勝利: 5%
パッキャオにとって理想的な試合展開は、対ディアズ戦で見せたようなサイドヘの動きを多用し、相手の正面に立たない位置からのパンチを打ち込みペースを握ることでしょう。コット戦以降、ウェルター級のパワーに慣れたのか、以前のようなやや強引な攻めがしばしば見られましたが、モズリー相手にそれをやるのはあまりにも危険です。あのディフェンス重視のメイウェザーでさえ喰ってしまったモズリーの一発のパンチは、打ち合いを好むパッキャオにとっては更に危険度が増します。
とにかく打たせずに打つこと。とりわけ最初の3ラウンドに最大限の注意を払い、これを実行できれば、試合の中盤からはパッキャオの変幻自在な動きからの高速コンビが火を噴くことになるでしょう。岩のような顎を持つモズリーですから、倒しきることは容易ではありません。よって、パッキャオの大差の判定勝利または後半のレフリーストップというシナリオが一番考えられると思います。
モズリーが勝つケースとしては、パッキャオのパンチに恐れずに、体格リーチ差を活かし、少々強引にプレスをかけパッキャオをロープ際に追い込み、パンチを集めた場合でしょう。ちょうどデラホーヤがメイウェザーをロープに押し込んだように、体力勝負で潰せるかが鍵です。その中で一発でもビッグパンチがヒットすれば、パッキャオがKOされるケースも十分あります。特に、最近無意味にロープを背負う癖があるので、パッキャオとしては、これだけは避けなければいけません。コットやマルガリートのようなドスン系のパンチは耐えられても、モズリーのようなスピード&パワーパンチを喰っては、一発で意識が吹っ飛んでしまうでしょう。
戦力比較:パッキャオ vs. モズリー
1. 一発のハンドスピード: 9 vs. 10
2. コンビネーション回転力: 10 vs. 7
3. フットワークスピード: 10 vs. 6
4. パンチ力: 7 vs. 10
5. パンチの正確性: 10 vs. 7
6. 体格、リーチ: 6 vs. 10
7. スタミナ: 10 vs. 4
8. ディフェンス力: 7 vs. 9
9. 打たれ強さ: 7 vs. 10
10. 精神力: 10 vs. 8
11. コーナーを含めた頭脳: 10 vs. 9
計: パッキャオ 96 vs. モズリー 90
数字上は結構競っていますが、どちらがより自分の武器を有利に使うか、又は弱点をさらけ出さない戦いが出来るか、それによって試合展開は大きく変わるでしょう。モズリーのスタミナは一番の不安材料ですが、最初から4回戦のつもりで全力を出し、ペースを握ってしまえば、このスタミナの問題は解決するかもしれません。パッキャオの弱点は、毎回のように体格差になるのですが、今回の相手はハンドスピードがあり、リーチもかなり長い為、今までよりも対処が難しくなるかもしれません。
明日の試合展開を考えるだけで、もう興奮してしまいます。両者とも非常にいい人間なので、どちらも好きなのですが、やはりここはパッキャオに勝ってもらわないと、ボクシング界の夢が途絶えてしまいます。
頑張れ!パックマン!
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posted by cutepizza |17:17 |
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2011年02月21日
ネット絶ちした甲斐がありました。たった今WOWOWの放送を見終えたところですが、ドネアの衝撃の一発は、ボクシング史にも残るのではないでしょうか?
日本が誇った名王者、長谷川に4回TKO勝ちでWBCとWBOバンタム級タイトルを統一したモンティエルとフィリピンが誇る天才ボクサードネアの一戦は、軽量級では10年に一度あるかどうかという程のビッグマッチでした。
現在の勢い、若さ、スピード差などから、ドネアがやや有利と予想はしていましたが、その予想を遥かに上回る圧勝に、度肝を抜かれました。ドネアには、ニックネームのフラッシュに恥じない、目にも留まらぬ速くて鋭いパンチは階級を超えた威力を感じさせました。試合巧者のモンティエルは、じっくりと組み立てていこうと思ったのでしょうが、ドネアのスピード、距離感、そしてパンチ力は遥かに上回るものでした。前回のシドレンコ戦でも見せましたが、相手が軽く右を伸ばした瞬間に、ハンマーを振り回したように、左フックを大きくそして速く振りぬき、倒してきりました。
3階級目のバンタム級で、これだけのスピードとパワーを見せたドネアは、今まさに全盛期と言えるでしょう。本人は、バンタム級統一後、先輩パッキャオのようにどんどん階級アップを目指しているようですが、私はこのバンタム級がドネアの適正階級のように思います。パッキャオの場合、正直フェザー級時代までは、技術的にはさほど優れていませんでした。つまり、まだまだ伸び代がありました。このドネアの場合は、パッキャオよりも洗練された技巧の持ち主で、既に完成されたスタイルを持っています。また、相手の隙を狙い一発で仕留めるパンチャーのため、階級アップに伴い体力差が問題になってきそうです。
有り得ないでしょうが、WBAバンタム正王者である亀田興毅との一戦を日本で観てみたいですね。世界王者を名乗りながらもどれだけ実力差があるのか、世の中の人に知ってもらうにはいい機会になります。ついでにWBAのバンタム級には、3名の世界王者がいると言うとんでもない状況も、問題視されるべきです。
それにしても、パッキャオとドネア、二人のフィリピン人ボクサーの本場アメリカのボクシングを引っ張っているといっても過言ではないでしょう。アジア人ボクサーがアメリカで行われる世界戦で勝つことすらほとんどなかった時代がありました。それが今では、世界のボクシングを引っ張っているのですから、時代は変わったものです。いつの日か、日本人ボクサーからも、パッキャオやドネア並みの選手が出てくるでしょうか?
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2010年11月14日
先日、パッキャオの完勝の予想を書いたものの、やはり試合が始まるまでは不安でした。当日計量でマルガリートが165ポンド、パッキャオが148ポンド程度だったようですが、これだけの体重差もマルガリートには有利に作用しませんでした。パッキャオのパンチが、ミドル級クラスの選手にも十分通用するという事実が、試合を観終わった今でも、信じられないほどです。
パッキャオの細かい動き、ポンポンと右から左から次から次へと飛び出してくるパンチに、鈍重なマルガリートは後手にまわり、体格差を活かしたプレスをかけるまでには至りませんでした。
勝負を決めたのは、第4ラウンドのパッキャオの攻勢でしょう。左アッパー一発でマルガリートの右目下を出血させ、大きく腫れ上がる原因にもなりました。そして、左のレバー打ちがマルガリートに直撃し、タフなマルガリートが今にも崩れ落ちそうになりました。ナザロフやカオサイを思い起こすような踏み込んでの左ボディーは凄かった。
しかし中盤、パッキャオにも危ない場面は何度かありました。とりわけ6ラウンドにマルガリートの左フックが、パッキャオのボディー(やや体の後ろ)にヒットし、体をくの字に折り、そこへまたいい左ボディーを一発食いました。続く7,8ラウンドはそのボディーの影響か、足を使えなくなったのか、正面から打ち合う場面が増えました。ロープ際、体格差で押されヒヤリとするアッパーも喰ったりしました。
パッキャオがペースダウンし、体力に優るマルガリートの後半勝負作戦が始まるかと思われたものの、9ラウンドからは無理な打ち合いを避け、基本に戻り左右への動きを多用し、軽いパンチでマルガリートを翻弄しだしました。そして、10ラウンド、私が予想したパッキャオのKOラウンドですが、それまで狙っていた相手をひきつけてからの右フックがものの見事にマルガリートのこめかみを捕らえ、あと一歩でダウンというところまで行きました。11ラウンドは、目がほとんど見えないマルガリートを一方的に攻め立て、最終12ラウンドも、無理をせずに冷静に倒す機会を狙っていたようですが、結局は倒せずに終了のゴングを聞いてしまいました。
私の素人採点では、120-108でしたが、公式では118-110、119-109、120-108の3-0でパッキャオが8階級制覇の偉業を達成しました(日本では6階級制覇と言われていますが、私自身は、価値の堕落している団体もある主要4団体にこだわる必要はあまりないと思っています。実質フェザー級統一王者だったハメドを破ったバレラの保持していたリング誌ベルトやSライト級でのハットンのリング誌ベルトのほうが、明らかに当時の4団体王者よりも格が上だと思うからです。)
それにしても、またしても有り得ない奇跡的な偉業を達成してしまったパッキャオ。今後の目標はどこに置くのでしょうか?もはやボクシングよりも、政治の世界に生きているパッキャオにとって、メイウェザー戦しかモチベーションを保てないのかもしれません。
アジア人が本場アメリカで世界戦を勝利することすら奇跡と言われていた時代がありました。アジア圏で驚異的な戦績をもってアメリカにわたっても圧倒的な大敗を喫する選手が多かったものです。それがパッキャオという一種の突然変異によって打ち砕かれたのが、約10年前の話です。パッキャオは、それ以来本場アメリカで幾多のビッグマッチを勝ち抜いて、いまや世界ボクシングの顔にまで登りつめました。歴史的にもても、パッキャオの偉業に匹敵する選手は、二度と出てこないでしょう。本当に凄いとしかいいようがありません。まさか!と思われるような驚きのパフォーマンスを常に提供し続けたパッキャオは、ボクシング史始まって以来の超人だと思います。
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2010年11月11日
いよいよ待ちに待ったパックマンことマニー・パッキャオの試合が日本時間、11/14日曜日正午に行われます。今まで、常識では考えられないほど有り得ない快挙を成し遂げてきたパックマンですが、今回はどうなるのでしょうか?
パッキャオ側のキャンプから聞こえてくるのは、調整不足の声ばかり。ボクシングよりも政治家としての活動に重点を置いているようで、トレーニングそのものに集中していない。しかも、踵を痛めているせいで、十分な走りこみが出来ておらず、フィジカル面での調整自体も遅れているらしい。トレーナーのローチは、過去最低のキャンプと言い切る始末。
一方のマルガリートは、汚名返上に燃えているようで、パッキャオとは正反対に過去最高の仕上がりを見せているそうです。実際のトレーニング映像を見ても、体はバリバリに出来上がっていますし、パワーを前面に押し出した力のボクシングを見せてくれそうです。
現在のオッズは、5-1でパッキャオ有利と出ていますが、専門家達からは、パッキャオ危うし!という声が多く聞かれています。
ずばり予想!
常識的に考えると、身長で11cm、リーチで16cm、当日体重で7~8kgパッキャオを上回るマルガリートを、フライ級上がりの骨格の小さなパッキャオが圧倒することは考えられません。マルガリートが大柄な体とタフネスを武器に、多少の被弾を覚悟の上、体力勝負で圧力をかけ続けると、いくらすばしっこいパッキャオといえども捕まってしまうのでは?と思われるでしょう。
しかし、私は、超人変人のパッキャオの奇跡をもう一度信じたいと思います。勿論、今回は調整が遅れていることは確かでしょうし、体格の壁は今までにないほど高いものです。それでも、小さなパッキャオのパワーを過小評価している(と思われる)マルガリートが度肝を抜かれるくらい、強烈なパンチをパッキャオはマルガリートに浴びせ続けると思います。
パッキャオ自身が言うように、基本はデラホーヤ戦やコット戦と同様に、相手のパワーを十分に警戒しながらの戦いになるとは思いますが、動きが鈍く、前に前に出てくるマルガリートには、容易にパンチを当てることが出来るのではないでしょうか?また、マルガリートがタフとはいえ、コット戦やモズリー戦で限界を見せているだけに、打たれ脆さ(あるいはパンチに対する怖さ)が残っているかもしれません。特にパッキャオの予測不能な角度、スピードでパンチ打たれると、意外にコロッと倒れてしまうかもしれません。
1,2ラウンドは静かな立ち上がり、3ラウンドあたりからパッキャオがテンポを上げて前後左右に動きながら、軽いパンチをヒットさせていきます。中盤になると、マルガリートが必死にパンチを振るい前に出るも、簡単にかわされ面白いようにカウンターをパッキャオに取られ続けます。そして、第10ラウンド、ほぼ一方的にパンチを受け続けたマルガリートがついにリングに沈み、パッキャオが夢の8階級制覇!を達成すると私は見ます。
パッキャオのスタミナ、特にスピード持続力が鍵になります。コット戦のようにロープ際に立ち止まるようなことがあると、それこそ強烈なボディーブローと体力差で圧殺されてしまいます。軽いパンチでもいいので、ライト級のディアズ戦のような打たれずに打ちまくることが出来れば、パッキャオの勝ちは固いと思います。
皆さんの予想はどうでしょうか?
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2010年08月29日
ジェームス・トニーの本来の体格はミドルからSミドル級程度、それが脂肪をたっぷりつけながら、絶妙な当て勘とパンチの見切りでヘビー級でも長い間トップ10をキープしていた実力者でした。
実は、トニーの体格や体力には問題を感じていましたが、インサイドからパンチを当てることに関しては天才的なトニーに期待をしていた面もありました。相手のクートゥア選手のことはよく知らないのですが、殿堂入りの名選手ということで47歳とは思えない体とパワーを感じさせました。
試合開始直後のファーストコンタクトがどのようなものになるのか、注意してみていたのですが、やはりクートゥア選手は最初からパンチで勝負する気はなかったのでしょう、トニーの足に軽くタックルをかまし簡単にテークダウンを取りました。トニーは学生時代にアメフトの選手をしていたこともあり、寝かされても体幹のパワーや頑丈さも普通のボクサーよりはあるかも?とも思いましたが、駄目でしたね。それでも決定打を避けるように頭の位置を変え、絞められてもボクサーにしては粘ったと思います。最後は肩を固められてタップして終わりました。
ボクサーはパンチが決まらなければ、話にならないのですが、西島洋介もそうでしたが、本気で総合に臨むのであれば、その名の通り総合力を高めないと勝ち目はありません。ボクサーとしてのプライドが邪魔するのか、パンチさえ当たれば何とかなると思っているのでしょうか?
ただ最後に言わせてもらうと、ボクサーで総合格闘技に挑戦する選手は、皆ボクサーとしては峠を過ぎた選手ばかりで、最強を証明するという目的で戦っている選手はほぼ皆無ということです。言い方は悪いですが、最後の小遣い稼ぎといったところでしょうか。
ボクサーが総合である程度通用するには、若くて、体力があり、とんでもなく強いパンチを持った選手というのが最低条件でしょうね。
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posted by cutepizza |20:36 |
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2010年06月30日
ワールドカップ・サッカー、日本代表は惜しい星を落してしまいました。決勝トーナメントで十分に勝機のある相手というのは、普通はなかなか望めません。それだけに、昨日の敗戦は、勿体なかったですね。少ないながらも日本にも十分得点のチャンスはありました。そこで決め切れなかったのは、今の日本サッカーの実力ということなんでしょう。
世界という舞台では、技術、戦術で劣るなら、猛烈なスタミナ、運動量で補って勝つしか方法は無いようにも思えます(日韓大会の韓国チームのように)。それは、まるで今までよく見てきた、多くの日本人ボクサーの世界戦ともダブります。
一般的な日本人といえば、体は小さく体力に劣る反面、手先が器用で、非常に精密な物づくりに長けたテクニシャンという印象があります。ところが、スポーツ全般では、体力も海外の選手に負け、テクニックでも劣る、というケースが非常に多いように感じられます。
何故でしょう?
単純に選手層、競技の歴史が違うのかもしれません。指導者の質、量ともに大きな隔たりがあることも理由でしょう。また、スポーツというよりも武道に近い、精神性を求める練習方法や、「根性>技術」を過信する指導も多く行われているのかもしれません。根性がなければ、相手に打ち勝てませんが、それも技術が備わっていなければ、根性を活かすことすら出来ません。
日本の場合、技術の前に精神論を持ってくるために、世界との差が出てしまうケースがあるのではないでしょうか?よく心技体と言いますが、これらを均等にバランスよくレベルアップすることの大切さを、世界の舞台は教えてくれます。
それにしても、サッカーには、4年に一度全世界の人間が注目する祭典(イベント)があり、羨ましい限りです。イベントの規模では、ボクシングは到底及びません。極一部のボクシングマニアだけが、盛り上がるだけで、世間一般を巻き込むことは今では有り得ません(白井やファイティング原田の時代は良かった)。
ボクシング自体の魅力がサッカーに大幅に劣っているとは思いません。ただ、個人対個人の戦いという側面が強いため、サッカーのような国対国のようなスケールの大きさがありません。ボクシングでも国別対抗戦と銘打って興行が行われることもありますが、国で一番のボクサー同士が対戦することは、ほとんどありません。
ボクシングが昔のように大衆にアピールするには、質の良い試合を、安く多くの人に提供しなければなりません。今のアメリカのように、良い試合を作っても、PPV放送を観るのはマニアだけという状況では、ますますボクシングは斜陽の一途を辿るだけです。
打開策はあるのでしょうか?
↓サイト復旧しました
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posted by cutepizza |22:49 |
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