2008年09月28日
FGR様およびレスをくださった皆様
私のブログが休みがちにもかかわらず、素晴らしく熱くて深い議論をしていただき、有り難うございます。コメント欄にはスペース的に厳しいので、ここで私なりの意見を書いてみたいと思います。
FGRさんの改革案は、非常に斬新で、多くのボクシングファンの方でさえも、ここまでは考えたことはなかったのではないでしょうか?私は、以前からジュニア階級の廃止は唱えていたのですが、さすがにラウンド数減までは考えたことはなかったです。今のスピード化した時代に、ボクシングのラウンド数は長すぎて、間延びして感じる面も多々あるでしょう。ましてボクシングをほとんど観ない一般の人にとっては、時間が掛かりすぎる割にあまり印象的な場面が少ない(アクションが足らない)と思うのは間違いありません。視聴者はそんなに忍耐強くありません。偶然ボクシングの番組にチャンネルを合わせた人が、1ラウンド観ただけで衝撃を受けるほど「これは凄い試合だ!」と思わない限り、ちチャンネルは切り替えられるでしょうね。正直、私はあまりK1は好きではありませんが、ラウンド数も少なく、多くの選手が登場するので、観客を飽きさせないのだと思います。一般の方は、選手の技術や試合のレベルを堪能というよりも、むしろただ派手なアクションを観たいのだと思います。(私がオリンピックで述べたものに通じますが、一般の方は、競技レベルや選手の超人度なんてどうでもいいのです。女子競技の選手層が薄いなんて関係なく、ただ試合を観て熱くなりたいのです。)
これは極論かもしれませんが、一般の視聴者にとっては、日本人が登場する世界戦よりも、むしろ技術のない4回戦の試合の方が、興奮する可能性があります。技術がないため打ち合いの展開になりやすく、しかも時間的にも短いため、K1のように飽きずに集中して観れるかもしれません。またボクシングは、K1とは違い選手が多いため、4回戦デビューから新人王、日本ランキング、日本タイトル、世界タイトルへと徐々にステップアップしていく過程を楽しむことが出来る一面を持っています。亀田家のようにデビュー時からマスコミに登場することは現状ではほぼ不可能ですが、将来の世界王者候補生、キャラが立っている選手、女性に受けそうなルックスのいい選手、など少しでも一般マスコミに露出する機会を増やし、世界戦以外でのボクシングの魅力を伝えることが必要になります。たまに行われる世界戦を、偶々テレビで観た人が、「ボクシングの世界一決定戦って、こんなもん?」って思われるのは最悪です。それなら激しい打ち合いなどアクション満載の4回戦を厳選し録画放送して、逆説的に「日本の4回戦でもこんなに激しいのなら、日本王者、世界王者はどんなに凄いのだろう!」と思わせた方がいいでしょう(現実的には、4回戦だけの放映は無理なので、世界戦放映時にセットで4回戦などの試合をダイジェストで放映すべき。)
あとC級廃止にも一理あります。日本のプロボクサー数はメキシコに次いで世界第2位と聞いたことがあります。日本ではアマチュア・ボクシングの土壌が発達していないため、C級がアマチュアのような役目を果たしているのでしょうが、やはりプロと言うからにはそれなりに選び抜かれた人材でなければ意味がないでしょうね。選手数が多ければ多いほど強くなるのではないです。レベルの高い選手同士がしのぎを削って初めて強い選手が育っていくのです。今では、レベルの低い選手が、より細分化された階級に分かれるため、さらにレベルの低下を招いているのでしょう。これでは、ライバル同士がぶつかることは希です。せめてジュニア階級は廃止するなどすれば、試合のレベルは間違いなく向上し、日本タイトルですらかなりの難関になります。そして、その難関を突破したものだけが、日本代表として初めて世界戦に出場できるように厳格な規則を設けないと、低レベルな世界戦乱発を招くだけでしょう。
入場料に関しても、やはりボクシングのチケットは他競技と比較してもあまりにも高すぎます。これでは、漫画などを通してボクシングに興味を持った人が大勢いたとしても、気軽に観戦できる額ではありません。一見さんお断りみたいな敷居の高さが、ボクシングという大衆のスポーツをごく僅かなマニアだけが観るスポーツへと変えてしまったことは否めません。(アメリカでは、ビッグマッチがPPV化したことで、同様にボクシングがマニアだけのものになってしまった感があります。この問題は、現在のアメリカ・ボクシングの勢いと無関係ではないでしょう。)
私は業界に無知なため、FGRさんのように多角的に分析することが出来ませんが、ボクシングがここまで落ちたのには、やはり色々と原因があるのでしょう。まずは、皆さんと一緒にまずはボクシング人気の悪化の原因を洗い出し一つ一つ解決案を考えてみたいですね。
多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
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2008年09月15日
テレビ東京系列で放送された「四大世界戦」は3時間という長さを忘れるくらい、中身の濃いものでした。なかでも、天才西岡が32歳にして初めての世界タイトルを獲得したことは、日本ボクシング史に残る偉業の一つだと思います。暫定王座決定戦ということで、正規王者ではありませんが、彼の今までの長い道のりを考えると、今日の結果は本当に嬉しかったです。勝利者インタビューに登場した娘さんが、また良かった。泣けてきました。西岡自身が言っていたように、家族やスタッフら周りの応援があったからこそ、4年間もの間世界戦を待ち続けることが出来たのでしょう。勿論、西岡の才能と努力が、5度目の世界戦を引き寄せたのですが、普通ならばきっと心が折れてしまうところです。
Sライト級の木村は、ダイジェスト放送のためあまり試合内容は分かりませんが、やはりこの階級の壁は高かったようで、いいところ無く完敗したように見受けられました。テクニックの差はいかんともしがたかったようです。
Sフライ級の日本人対決、名城と河野は試合開始からお互いライバル意識むき出しで前に出て手数を多く出し合いました。両者とも決して上手い選手ではなく、気持ちの強さで勝負するタイプのため、気持ちがやや空回りする場面も多く、多くの手数の割にはクリーンヒットは少なくもみ合いが多くなってしまったのは残念でした。中盤、名城が失速したように見えたものの、最後の3ラウンドで右アッパーを効果的に使い、僅差2-1の判定を呼び込みました。
Sバンタム級の西岡は、ほぼ完璧と言える試合運びで、ナパーポンにボクシングをさせませんでした。スピード差とサウスポーの利点を最大限に生かし「打たせずに打つ」という理想のボクシングを展開。中盤になって焦りが見え始めたナパーポンが必死に圧力をかけて前に出てきましたが、ここでも西岡は怯むことなく左ボディーアッパーを中心に反撃をしていました。最後は2点減点の運も味方しましたが、それを差し引いても技術と精神力が見事に融合した最高の試合内容だったと思います。32歳ということで、パンチのキレなどは全盛時には及ばないのかもしれませんが、今日みせた闘志は年齢を重ね、苦労をしてきたからこそのものと言えるかもしれません。総合力では、32歳西岡は24歳西岡よりも強かったのかもしれませんね。
最後に、メインイベント注目のビッグマッチ、8度目の防衛戦新井田対怪物ローマン・ゴンザレスの試合ですが、これぞ世界戦!と言える超ハイレベルな内容でした。試合は4ラウンドで不運なストップ負けでしたが、新井田のあり得ないくらいのスピードとゴンザレスのあり得ないくらいのパワーとプレスを堪能できました。これがミニマム級の試合とは思えませんでした。新井田が負けたことは残念ではありますが、怪物王者の誕生を日本で観られたことは、幸運でした。近年、世界4団体、しかも暫定王座乱発という状況で、日本だけでなく世界戦のレベル低下が著しい中、日本で行われる世界戦としては数年に一度(10年に一度!?)というくらにレベルが高い試合でした。ボクシングを初めて見る人にも一目で分かるくらい、両者の能力の高さが画面を通じてバシバシ伝わってきました。
やっぱり世界戦と言うからには、信じられないくらいの超人レベルの試合を観たいですね。日本、東洋タイトルとはあきらかに次元の違うという試合です。しかし、日本タイトルも獲らず、日本一強い選手であることの証明すらせずに、世界戦を行えてしまう現在のシステムにはやはり問題が大いにあるように思います。今日の新井田戦を観て、やはり試合の質を高めることが、ボクシング人気の回復、ファイトマネーの増額へと繋がっていくのだと思いました。ただこの正攻法だけでは、あまりにも時間と労力が掛かるので、メディアを巻き込んだ積極的な営業活動は必要になってきます(実力はいまいちながらも、営業活動だけは凄かった一家がいましたが)。
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2008年09月13日
いよいよボクシング・ファン待望の四大世界戦が目前に迫って参りました。本来であれば帝拳と契約を結ぶ日本テレビ系列での放映のはずですが、ボクシング界にとってのビッグイベントも、一般層にはあまりインパクトが無く採算に合わないとみたのか、放映権はテレビ東京に移りました。昔からの困ったときのテレビ東京頼みというパターンは今回も健在のようで、しかも休日のゴールデンタイムに3時間もの放送枠を設けてくれるのは、まずこの局以外には考えられません。(TBSが亀田家の試合というか一家のこれまでの歩みを延々と流し続け3時間もムダな電波を流したことはありましたが。)
四大世界戦と言っても、今の日本のボクシング人気を考えれば当然のことですが、今回登場する日本人ボクサーの名前を知っている一般視聴者は、まずほとんど居ないと考えるのが常識的でしょう。世界戦というだけで一般層を巻き込み注目を集めたかつてのボクシング界とは全く違います。4つもの世界戦(一つはウクライナ開催ですが)を集めても、ほとんど一般にはインパクトのないイベントと化していることは、逆にこれから5年後、10年後の日本のボクシング界の行く末が心配になってしまいます。
さて、試合の方ですが、これはボクシング・ファンなら堪らないほどの好カードの連発です。私の持論ですが、ボクシングの一番の醍醐味は、「どちらが勝つか分からない。ほんの一瞬のチャンスで形勢が逆転するスリリングさ。」だと思っています。そして今回の試合は、そのような魅力がある試合になっています。
1.「名城 vs 河野」日本人Sフライ級頂上決戦的な意味合いもあり、日本人同士のライバル意識をむき出しにした激しい攻防となるのは必至です。元王者の名城の自力か、日本、東洋と奪取した河野の勢いか、やってみないとその実力差がはっきりしない面もあります。名城のコンディションが良ければ、一度は世界の頂点に立った名城の自力がやや上回ると私は見ます。
2.「西岡 vs ナパーポン」西岡と言えば高校時代からその実力が一部に知れ渡っていた天才ボクサーですが、4度のウィラポンとの世界戦を経験後、最後の世界戦の舞台に4年ぶりに帰ってきました。世界初挑戦から数えると実に8年、32歳になった西岡の肉体的な衰えがどうなのか、もし西岡が言うように最高のコンディションが作れたのであれば、奇跡が起きても不思議ではありません。パターンは違いますが、王座陥落後5年ぶりに世界王座に返り咲いた日本フライ級の名王者、故海老原博幸氏のように、最後に大きな花を咲かせて欲しいですね。カミソリの切れ味が西岡にも戻っていることを期待します。最後であることを意識せず、ただチャンスに得意の左ストレートを打ち込む姿勢を見せ続けて欲しいです。ずばり予想は、西岡の判定勝ち!
3.「新井田 vs ローマン・ゴンザレス」最近、ようやく自分のボクシングを取り戻した感のある長期政権を築いてきた新井田に、驚異的なレコードを持つ20歳と若い恐れを知らないローマン・ゴンザレスが挑戦します。なかなかこのようなスーパーカードは、日本のリングでは開催されません。同じミニマム級の大橋対リカルド・ロペス以来の魅力的な世界戦と言えるかもしれません。新井田の経験を積み重ねた天才ボクシングが、勢いと豪打のゴンザレスの穴を尽ききれるか?それともゴンザレスが勢いで自らの穴も含め全てを吹っ飛ばしてしまうのか?これほど興味深い対戦もありません。心配なのは、やはり新井田のコンディション。ようやくコンディション作りのコツを得たと語っていた新井田が、今回は通常の4倍ものスパーリングをこなした点。年齢のこともありオーバーワークになっていないのか、それだけが気に掛かります。新井田のコンディションが良かったと仮定し、新井田が上手く戦い判定勝利と予想します。
この試合は、試合の放送時間の関係から、新井田対ゴンザレス戦以外は、生放送ではなく時間差放送になる予定です。放送前に、ネットで結果を見てしまわないように、十分に注意してください。尚、地上波でテレビ東京系が入らない地域でも、BSデジタルがある方は、生放送が観れます。地上、BSともゴールデン3時間ぶち抜きとは、さすがテレビ東京です。
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2008年07月30日
久しぶりに生観戦してきました。平日ということもあり客の入りが心配されましたが、世界戦が始まる頃には八割ほど埋まっていたように感じました。私は、ファミリーチケットという超格安の席でしたが、目の悪い私でも結構良く見えました。ファミリーチケットは、12歳以下の子供を同伴しなければならないという規則があって、私も3歳になる息子を連れて行きました。日頃から私と一緒にボクシングのビデオを観ているせいか、結構真剣に試合を観ていました。「内藤、ちょっとダメだね。」「内藤、最後は強かったね。」などとコメントまでしながら最後まで楽しんでいました。ビックリしました。
さて、試合の方ですが、まず坂田対久高戦。パンチの精度、コンビネーション、そしてスタミナなどの基礎体力に大きな差が感じられました。私の席(2階席)からですと、前半は坂田の細かいパンチがあまり見えず、久高の狙ったような大きなパンチが目立って見えていました。しかし、スロースターターの王者は、いつも通り中盤以降にリズムを構築し、一気にペースアップし押し切ってしまいました。さすがです。
メインイベントは、国民の期待を背負い続ける内藤とイケメン清水とのWBCフライ級戦でしたが、やはり生の「ロマンチックは止まらない」は最高でした。知名度の高さも手伝って、内藤の登場で会場は一気に盛り上がった感じがしました。しかし、試合内容は内藤のフェイントを駆使した大きなパンチが空を切り続けました。挑戦者清水がよく内藤を研究していたのでしょう。距離を保ち、内藤が力を発揮する中間距離にはあまり身を置かずに戦えていたように見えました。また、内藤自身の調子、特に彼独特の当て感が大毅戦以降やや鈍っているように感じるのは、私だけでしょうか?大きな外からのパンチを多用し、ヒット率が高くなかったこともあって、ジャッジへのアピールも上手くいきませんでした。内藤を初めて観るジャッジには、「変なボクシングだな。バランス悪いし、パンチも当たらないな。」とマイナスイメージばかり伝わってしまう危険性があります。内藤にとって、試合の経過はいまいちでしたが、最後のフィニッシュシーンは、流石でした。一発のパンチで試合の流れを断ち切れるのも、ハードパンチャーの大きな魅力です。
清水が勝ってしまうと、次は清水対興毅になるのか?とすら思って試合を観ていましたが、これで内藤と坂田の二人の実力派王者が生き残ったことで、興毅のフライ級挑戦の興味も高まってきました。試合後リングに上がって内藤を祝福するあたり、大晦日の内藤対興毅戦路線が既に引かれているのか?とも思ってしまいました。
ところで、本日のテレビ放送の予約録画に失敗してしまいました(泣)。録画DVDをお貸ししていただける方がいらっしゃいましたら、連絡を下さい。会場では大雑把にしか観れていないので、もう一度テレビ画面で詳細を確認したいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。
庶民のチャンピオン内藤が生き残って、本当に良かった。
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2008年07月21日
ボクシング・ファンの多くは、「なぜボクシングのビデオ(DVD)の発売が少ないのだろう?」と思っているはずです。ライバル(?)であるプロレスや総合格闘技系が多数のタイトルを定期的に発売しているのに対し、ボクシングではVHSビデオの時代からその数は非常に少なく、DVDに移行してからは更に減ったように思えます。
ボクシングにはプロレス、総合のような連続したストーリー性(遺恨試合、ライバル設定など)が無かったり、選手数が非常に多い上試合数が少ないため、ある特定の選手に注目が集まることは希ということもあるでしょう。勿論、各テレビ局、興行主催者らの権利も絡んでいるのでしょう。しかし根底にあるのはやはりボクシング自体の人気低迷が一番の要因であることは、誰もが承知です。
90年代は、まだ70年代ボクシング熱が残っていたのか、企画・制作側が70年代ボクシングの魅力を覚えていたからか、今に比べれば時折ではあるものの市販されていました。しかし、ボクシング低迷期が80年代から約30年近く経とうとする今では、ボクシング自体のステータスが我々ボクシング・ファンが想像する以上に、落ち込んでいるのでしょう。先月のマニー・パッキャオが4階級制覇達成した偉業なども、新聞一般紙では一切報道がなかったと思います。80年代では、日本の世界戦だけでなく海外のビッグマッチは、一般紙でさえも写真付きで大きくページを割くことがよくありましたし、ビッグマッチでなくとも結果は紙面の片隅に載っていました。
ボクシングというスポーツが、面白さが無く、魅力を一切感じさせないものであれば、現在のような状況に陥っていても、仕方はないと諦めます。しかし、実際は全く逆で、肉体と精神を競い合う素晴らしいスポーツなのです。初めてボクシングを観る方にでも、熱くさせてしまうものを持っていると信じています。だからこそ、今の情けない状況がたまらなく我慢できないのです。
趣味の多様化で、スポーツだけでなく、音楽やテレビ、映画などもある特定のものに人気が集中することは、昔に比べて無くなっているのでしょう。これからの時代、ますますボクシング人気が落ち込んでいくことは目に見えています。これ以上の人気下落を食い止めるためにも、ボクシング業界は起死回生のアイデアで勝負しなければならないと思います。以前輪島氏が提案していたような、協会主導のビッグイベントの開催もその一つですが、やはり一番手っ取り早いのは、素晴らしい過去の遺産(名勝負、名選手)を露出することで、年配の方にはボクシングの魅力を思い出してもらい、若い方にはボクシングの素晴らしさを知ってもらえるのではないでしょうか。
媒体はDVDだけでなく、ネット上の動画配信(有料、無料)を利用し、とにかく視聴機会を増やして欲しいです。有料動画の場合でも、1試合100円程度に抑えれば、スポーツが好きな方ならば、一度は観てみようと思うはずです。各テレビ局も、深夜の定期放送の価値を上げるには、宣伝の意味も含めファン獲得のため新しい手法を取り入れて行動する必要があります。手間は掛かりますし、版権問題などクリアするべき項目も多いとは思うのですが、これ(露出)をしなければ、未来が来ないことは確かです。ボクシング協会が各テレビ局の協力を得て、ボクシング動画配信プロジェクトを始められないものでしょうか。ボクシング人気を盛り上げることは協会の大きな仕事の一つだと思います。他のスポーツでも、協会主導で動画配信など行っていないと思うので、他に先駆けて行えばかなり注目度が高いのではないでしょうか?CSなどでは過去の名勝負が放送されることはありますが、そうそう手軽にいつでも誰でも観られるわけではないので、あまり効果はないと思います。WOWOWでの世界のタイトルマッチ放送にも同様のことが言えます。
今日の動画紹介
http://jp.youtube.com/watch?v=pfUFYtXNN0A&fmt=6
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2008年06月12日
長らく日本ボクシング界のエースと呼ばれている長谷川が、その名にふさわしい見事なKO勝利を収めてくれました。ウルグアイからの挑戦者ファッシオとの力量差があったとは言え、あの最初にダウンを奪った左のショートカウンターなど芸術的とも言えるほどの冴えでした。今回のテーマは、力まずにリラックスしスピードを重視するというものでしたが、それが功を奏したようで、KOを意識するあまり強いパンチを打とうと力み、反ってパンチの切れや精度が落ちていたここ数戦の出来を払拭しました。
以前にもこのブログ上で述べたことがありますが、どのスポーツにおいてもリラックスした状態こそ、最大の運動能力を発揮できる必要条件のように思います。陸上の短距離走などはそのちょっとした緊張度が即タイムに現れてしまいます。ボクサーのパンチの伸び、当て勘、そしてディフェンスの反応などにも、同様のことが言えると思います。ただ殴り合いが行われるリング上で、平静を保ちリラックスした筋肉を作り出すことは、なかなか難しいことでしょう。ただ強い選手、名選手は、そのような恐怖の中においても自分をコントロールする術を持っているようです。相手の癖を読み取り、冷静に試合を組み立て、そして的確にパンチを当てます。
今日のセミ、KO男エドウィン・バレロは、長谷川とは違い、力みすぎていました。36歳の挑戦者嶋田をなめていたのかは知りませんが、力づくで倒そうとするあまりパンチが大きくなり、相手に読まれるケースが多かったです。それでも最後は圧倒的な体力差、パンチ力の差で嶋田を押し切りましたが、今日のような出来だと世界のスター選手との大一番では勝てないでしょう。
強く打とうと力んだパンチよりも、狙わずに自然と出したパンチのほうが効く場合が多いのですから、ボクシングでは昔から言われているように「スピードとタイミング」の重要度が極めて高いのでしょう。マイク・タイソンのように力んでも倒せる選手はいますが、これはスピードが伴っているからなのでしょう。
エース長谷川が試合後語っていましたが、次戦は間隔を開けずに試合をして欲しいですね。3ヶ月後くらいの試合を期待したいです。場所もラスベガスであれば尚良いです。長谷川は、世界中のどんな強豪とやっても勝てる可能性があります。スーパーファイトに登場する日本人第一号になって欲しいです。
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2008年05月29日
まだ正式発表はなされていませんが、7月30日(水)にWBCとWBAの世界フライ級タイトルマッチが開催される見通しのようです。勿論、この両王座は日本人王者、内藤と坂田が君臨しているのですが、挑戦者もまた両試合とも日本人という初のダブル日本人同士の世界戦となります。
私自身は、日本人同士の世界戦にはあまり好意的ではなく、日本人対決は日本タイトルマッチなどで日本最強を争い、その勝者だけが世界戦へと進むことが出来る、とするべきだと常々思っています。しかし、JBC公認の世界王座WBAとWBCの両王者が日本人であるため、日本人対決が多くなることも致し方ない面もあります。
今回のW世界戦は、今後内藤対坂田というフライ級統一戦路線を一般視聴者に強くアピールする上でも非常に有効ですし、一度に4名もの日本人フライ級ボクサーがお茶の間に露出するというだけでも、日本のボクシング界も面白さをアピールする絶好の機会と言えるのではないでしょうか。ここは、両王者、両挑戦者ともにハッスルした最高の戦いをみせて欲しいです。薬師寺対辰吉、畑山対坂本のような激しいぶつかり合いを期待します。
ところで、先日たまたま鬼塚対松村戦のビデオを見ていたら、「7年ぶり7度目の世界戦日本人対決」とアナウンサーが言っているのを聞いて、早速いや~んを調べてみました。抜けているかもしれませんが、以下が過去行われた日本人同士による世界戦です。
67年 沼田 義明 対 小林 弘
71年 大場 政夫 対 花形 進
72年 輪島 功一 対 龍 反町
82年 渡嘉敷 勝男 対 伊波 政春
82年 渡辺 二郎 対 大熊 正二
85年 渡辺 二郎 対 勝間 和雄
92年 鬼塚 勝也 対 松村 謙一
94年 薬師寺 保栄 対 辰吉 丈一郎
98年 飯田 覚士 対 井岡 弘樹
99年 戸髙 秀樹 対 名護 明彦
00年 畑山 隆則 対 坂本 博之
00年 徳山 昌守 対 名護 明彦
02年 徳山 昌守 対 柳光 和博
03年 徳山 昌守 対 川嶋 勝重
04年 徳山 昌守 対 川嶋 勝重
05年 川嶋 勝重 対 徳山 昌守
07年 新井田 豊 対 高山 勝成
07年 内藤 大助 対 亀田 大毅
08年 坂田 健史 対 山口 真吾
08年 坂田 健史 対 久高 寛之
08年 内藤 大助 対 清水 智信
徳山は、北朝鮮籍なので厳密には日本人として数えるべきではないかもしれませんが、日本で生まれ育ち日本名を持つということで、ここに加えました。それにしても、60年代1試合、70年代2試合、80年代3試合、90年代4試合、2000年代11試合目(内徳山5試合)というのは、さすがに日本人対決を乱発しすぎではないでしょうか?何が世界タイトルなのか何が日本タイトルなのか、一般のファンには総合格闘技系選手がよく分からない世界王者を名乗っているように、ボクシングというスポーツにおいても「世界は、意外と近くにあるもの。」「世界とは名だけ。」などと思われないか心配です。
今回は、亀田家に汚された日本ボクシング界のイメージを完全に払拭するという意味合いも含めて、4名の日本人ボクサーによる世界戦を楽しみたいと思います。放送はTBSなのでしょうが、変な煽りは止めて、一般視聴者が楽しめる爽やかで気品のある番組作りを目指してもらいたいです。大げさな演出、うるさすぎるアナウンスは要りません。ちょうどあと2ヶ月。今から7月30日(水)が楽しみです。
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2008年05月24日
信じられない事件です。試合を翌日に控え、出場選手の計量まで終えたあとでの興行中止。この興行主催者のグローバル協栄ジムの金銭的トラブルが原因と言われていますが、どのような事情であれ試合の前日に中止を発表するとは、どのような神経をしているのでしょうか。元々十分な資金もなく、今回の興行開催にあたり当てにしていたお金が入ってこなかったのでしょうか(最後の最後まで資金集めに奔走していたのでしょうが)。いづれにせよ、出場する予定だった選手らが可哀想です。この日のためにトレーニングをし調整をしてきた全ての努力が水の泡です。
このような非常事態にこそ、日本プロボクシング協会(JPBA)が救済できないものでしょうか?グローバル協栄ジムに代わり、JPBAのもとで興行を行う。勿論、掛かった費用などは、後日グローバル協栄ジムに返済してもらう(回収できるかどうか問題でしょうが)。亀田兄弟の一時預かりなど議論するのではなく、今回のように広く起こり得る非常事態対策なども普段から準備するべきでしょう。またコミッションも、試合や選手の管轄管理だけでなく、興行主(特に資金面)の管理を徹底する必要があるのかもしれません。
それにしても、この興行を目指して頑張っていた選手達そしてファンの皆さんが可哀想です。話は大きくずれますが、私がフィリピンに滞在していたときには、もっと可哀想なことが起こりました。パッキャオのホームタウンにも近い街でのローカル興行だったのですが、メインイベントの地区タイトル戦の中盤、王者がダウンを奪い攻勢をかけていてほぼ試合の流れが決まりかけた矢先、突然の停電がありました。この興行は、地元の資本家が入場無料で行っていたこともあり、かなりの観客(5000人以上か?)が集まっていました。発電機が故障したのか、全く復旧しません。たしか第7ラウンドくらいだったのですが、30分経っても暗闇のまま。試合をしている時間よりもながい中断の間、ダウンした方の選手は試合再開に向けアップをするなど元気を取り戻していました。しかし、1時間経っても復旧せず、さすがにほとんどの観客は帰途についてしまいました。私もさすがに待ちきれず、リング上に選手を残したまま帰りました。結局試合は停電のためノーコンテストになったそうですが、死闘を演じた両者をリング上に残したまま帰途についた私たちは、私のせいではないにしてもちょっと罪悪感が残りました。
話が大幅にそれましたが、我が日本で興行のドタキャンが起きようとは、本当に今でも信じられません。停電や自然災害などで中止になるのならともかく、試合前の資金難で中止になるなんて、どれだけどんぶり勘定のジム経営なんだ?と思います。それか博打精神で、一か八かの大勝負、興行収入を見込んでいたのでしょうか?このようなことが2度と起こらないよう、JPBAでも次回理事会時に十分時間を取って対策を練ってもらいたいですね。
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2008年05月19日
テレビ観戦も出来ず、勿論会場にも行けず、某掲示板での実況を覗いていただけですが、小堀の左フックが面白いようにチャンピオンを捉えていたようですね。第2ラウンドにはダウンを奪われるも、その後の小堀の反撃の左フックがまたしても炸裂!これで、チャンピオンがかなりのダメージを被ったそうですね。そして3回、打ち合いの中から左フックのカウンターで王者からダウンを奪い、再開後に連打で押し切りTKO勝ちしました。
ライト級は、長い間ガッツ石松氏しか王座にたどり着けない、世界的に見てかなり層の厚い、難関クラスですが、まさか小堀がこれほどまでに劇的な勝ち方でタイトル奪取するとは思っても見ませんでした。チャンピオンのアルファロの出来が悪かったとか、超穴王者だったとか言われていますが、それでもライト級での世界奪取は快挙と言っていいでしょう。
来月末、あのマニー・パッキャオがWBCのライト級王座に挑戦します。もしパッキャオがWBC王者に就けば、WBAの小堀との統一戦の実現もあるかもしれません。アジア人同士ということで、舞台が東京ということも十分考えられますね。このクラスで勝ち続けることは至難の業ではありますが、小堀には海外のビッグネームとビッグマッチを挑んで欲しいですね。
今日は、本当に神風が吹いたようでした。
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2008年04月05日
日本ボクシング界久しぶりのビッグマッチとして注目を浴びた今晩の榎対粟生の試合。東洋太平洋チャンピオンの榎が強引に距離を詰めて試合をするようなタイプではないため、ある程度予想はされていたとはいえ、見た目には地味な戦いとなりました。
採点は、115-115が一人、114-114が二人の3者ともにドローという(結構珍しい)結果でした。ちなみに私の採点では、一つのラウンドに10-10を付けましたが、115-114で粟生の勝ちに付けました。いずれにせよ、両者が相手の持ち味を出させない戦い方をしたため、アクション的には静かな試合でした。
粟生は、非常に集中していて、動きもよかったようですが、榎のジャブだけは外すことが出来ませんでした。一方の榎にしても、ジャブまでは良いのですが、その先の攻撃に結びつけることが全く出来ませんでした。粟生の左のカウンターに注意していたこともあるでしょうが、それ以上に粟生の長い距離に苦しんでいたように思います。
両者ともに自分らしさを見せた試合ではありますが、世界とはまだまだ差があるように思えます。
粟生の課題
フットワーク、距離感、センスはさすがに非凡なものを感じさせるが、得意のカウンターに頼りすぎているため、自分からペースを作ることがなかなか出来ない。つまり、相手が思ったほど出てこないときなど、待ちのボクシングばかりでなく、自分からステップインして試合の流れを強引に変える(またはテンポアップする)ようなことをしないと、今日のような微妙な採点になるケースが増えると思う。また、パンチを当てるだけでなく、ダメージを与えるようなパンチ(あと拳一つ分ほど深く)が欲しい。
榎の課題
サウスポーが苦手ということもあるのだろうが、左ジャブだけで詰めていくのでは限界がある。フェイントをもっと多用し相手の打ち終わりに瞬間的に距離を詰めるなど工夫が欲しい。世界を目指すのであれば、相手は思ったようには動いてくれません。自分の不得意な状況になっても、それを打破するだけの策が必要ではないでしょうか。最終12ラウンドのような動きを中盤あたりに出ていたなら、今日の試合は勝っていたでしょう。
今日の試合では、お互いの力を警戒しすぎたこともありますが、私が感じたのは、両者ともにもう少し一か八かの捨て身の攻撃が出来なかったのだろうか?ということです。勿論、ただ闇雲に特攻するのではなく、技術に裏付けされた効率のよい(つまり安全性をある程度確保した)特攻です。世界チャンピオンらとの差は、ボクシングの基礎技術そのものよりも、むしろその特攻技術の差が大きいのでは無いでしょうか?(何を特攻とするのか、定義付けは難しいですが)打たれることを覚悟し飛び込む勇気と、その打たれる危険性を最小限に食い止める技術の融合が世界レベルでは必要不可欠のように思います。
今日の解説の浜田剛史氏は、頭を振りながらやや強引に距離を詰めて世界を取りました。ファイティング原田氏も、ただがむしゃらに手を出していただけではなく、相手のパンチを外しながら常に飛び込むタイミングを計っていました。内藤もそうです。どの世界チャンピオンにも勇気とそれを実行させるだけの策がありました。今日の両者には、世界にはあともう一歩足りないように思いましたが、今後のためには非常に良い勉強になったことは確かでしょう。
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posted by cutepizza |22:16 |
国内ボクシング |
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