2007年05月07日
メイウェザー最強?????
昨日のデラホーヤとメイウェザーの戦いを観て、あらためてボクシングという競技の変化を考えさせられました。ネット上の書き込みなど見ても、メイウェザーのボクシング技術を素直に支持する人と、チャンスにも積極的に倒しに行かないメイウェザーに批判的な人とに分かれているようでした。 1. メイウェザー支持派 恐らく90年代以降にボクシングを見始め、15回戦などの長丁場の試合を知らず、90年代以降のスピードアップしたポイント重視のボクシングに馴染んでいる方たちではないでしょうか? 2. メイウェザー批判派 ボクシングと言えば相手を打ち倒す、ダメージを与えることを重点にみる80年代以前のボクシングを知っている方たち。 私自身は、80年代から本格的にボクシングを観だした人間ですので、メイウェザーを批判するわけではありませんが、あまり好きなタイプの選手ではありません。メイウェザーのスピードや技巧が素晴らしいことは誰もが認めるところです。しかし、それがいまいち人気に繋がっていないのは、ボクシングの一番の醍醐味であるKOにこだわらない姿勢、つまり安全運転にあるからだと思います。プロならば、ただ勝てばいいというわけではなく、その勝ち方も非常に重要なファクターであるはずです。 80年代前半のヘビー級シーンは、アリの引退後低迷していた時期がありました。アリ系譜のアウトボクシング主体の選手が増えていたことも低迷の要因でした。ボクシングの中でも、ヘビー級と言えば迫力あるKOシーンを期待されます。ところが、この頃は、テクニックはそこそこあるものの迫力が足りないといった選手が数多くいました。当然、ヘビー級の人気は急降下し、いつの間にかボクシング・ファンの興味は中量級へと移ってしまいました。この暗黒のヘビー級を救ったのが、ご存知マイク・タイソンです。85年デビューのタイソンは、毎試合圧倒的なスピードとパワーで豪快なKOを演出し、世界王座に就く前から、ボクシング界の救世主として注目を集めるようになったのは当然のことでした。 人間というものは、普段味わえないような特別なスリルを味わいたい、といった願望が心の奥底にあるとおもうのです。先日、吹田のエキスポランドで事故がありましたが、ジェットコースターのような絶叫マシーンなどが存在するのも、同様の理由でしょう。テーマパーク(遊園地)で、時速5キロ程度しか出ない安全な幼稚園児用の乗り物よりも、絶叫マシーンに人気が集まるのと同じように、ボクシングでも、インパクトのあるダウンやKOシーンを見たいという人が多く、タイソンのような試合開始直後から倒しにかかるような選手には、自然と人気が集まるものです。 しかし、ボクシングというスポーツは、世界戦が12回戦になりより短距離走的なスポーツに変化し、急所にピンポイントで打ち抜きダメージを与えることよりも、速いパンチを数多く(アバウトに)当てることに主眼を置くようになりました。メイウェザーは、こういう「タッチ・ボクシング」時代に一番マッチした選手と言えるのではないでしょうか。ボクシングというスポーツ自体が変化しているのですから、選手の「強さ」の定義自体も変わっているのです。現在の定義では、メイウェザーが最強なのです。しかし、それでも80年代派の私は、ボクシングにはまった頃の情熱が今尚残っているのでしょう、メイウェザーのことを素直に「強い」とは認められずにいるのです。 参考に、私が好きなボクサーを列挙します:ハグラー、ハーンズ、デュラン、タイソン、トリニダード、ホリフィールド、フォアマン、パッキャオ、(以前の)フレイタスなど。 多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
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posted by cutepizza |23:06 |
海外ボクシング |
コメント(17) |
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Re:メイウェザー最強?????
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割とメイウェザー肯定派ではあるんだけど終盤のメイウェザーにはもっと強い攻勢が欲しかった。
レナードvsハーンズの再現になりえたかもしんないのにどうにも煮え切らない攻めだったのは確かか。
15R制復活しないかなあ?
あと3Rあったらもっとエキサイトした試合になったように思えてならない。
posted by う○こ | 2007-05-08 00:49
Re:メイウェザー最強?????
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私は幼い頃に80年代の中量級を見てボクシング好きになりましたが、やはりメイウェザーのファイトには何か物足りない感じがしました。
メイウェザーは戦前のマイクパフォーマンスではかなり挑発していたみたいですが、実際の試合では闘志剥き出しで野獣のごとく襲い掛かるような迫力はなく、上手いボクシングできっちりポイントアウトした印象です。
80年代の中量級ウォーズではお互いがライバル心を持ち、憎しみにも近い感情を持って相手と闘っていました。
あの冷静なハグラーがハーンズ戦で見せた殺気に満ちたKO劇は忘れられません。
敗れたハーンズもまたデトロイトスタイルから繰り出される強打で相手をなぎ倒す、正に“ヒットマン”でした。
メイウェザーの強さは誰もが認めるところですが、格闘技というよりもスポーツに特化したスタイルだと思います。
posted by 大阪男 | 2007-05-08 01:37
Re:メイウェザー最強?????
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15Rなんかにしたらただでさえ冗長な試合がますます退屈になる
それよりむしろR数を半分にしてみては?
ついでにKOボーナスを増やせば倒し合いも多少は増えるはず
マラソンマッチは見てて眠くなる
posted by な | 2007-05-08 02:13
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
63%VS71%これ、メイとデラのKO率の数字です(ちなみにレナードは65%)。おそらくメイウェザーが彼の体格からS・ライト以下でボクシングを続けていればこの差はもっと接近していたであろうと思慮されます。メイウェザーは卓越したディフェンス・スピードを持っていることからタッチ・ボクシング風に見えてしまいがちですが、コーリー・スピンクスとは全然違うと私は認識しています。
両者ともコットのように重いパンチを打つタイプじゃないので、ガマン出来ずに沈み込むようなダウンはないでしょう。ただ、明らかにメイウェザーのパンチングスピードがデラ・ホーヤに勝っていた事(芯食ったカウンターが合わせられない)と、試合当日の両者のウエイト差(5~7Kぐらいあったのでは?)がダウンシーンを生まなかったと理解しています。もし、ウエイトを上げた事によりメイウェザーのスピードがあとほんのわずか、アイク・クォーティー並に鈍っていれば、体格差からデラ・ホーヤがKOで勝利していたと思います。
最後に、私は音声をミュートして試合を見直しましたが、どちらかといえばデラ・ホーヤの方が体格で押し込み、ハンドスピードだけに頼ったボディブローを多数放ち、メイウェザーの方が力を込めた右ストレート・左アッパーを放っていたように見えました。メイウェザーは15R戦ならおそらく12R終了間際の無謀な打ち合いを行わなかったでしょう。しかし、デラ・ホーヤは13・14・15Rと進むにつれ更にダメージを負い、ブランクから来るガス欠が進んでたでしょうし、KO決着になっていたかもわかりません。ただ、ともに頂点を極めた二人ですが選手としての旬な時期の違いが今回の判定結果に至ってしまったと考えております。
posted by マンモス西 | 2007-05-08 02:22
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
80年代から倒すことより勝つことを重視する選手はいっぱいいましたよ。
後期レナードなんてその典型でしょう。むしろ足を使ってるときのレナードより打ち合ってます。
昔よりポイントアウト主体の選手が増えたとは思えません。時代が変わったわけではなく、単にメイが安全運転しすぎなだけでしょう。
posted by nao | 2007-05-08 11:06
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
まあタッチボクシングというほどメイウェザーのパンチが軽いとも思わんしね。
音で分かるようにメイウェザーなりにいつもよりかなり強く打ち返してたのも確かだし(そうしないとパワーで押し込まれてしまう)
互いに精一杯やりあったのは確かなんだろう。
posted by う○こ | 2007-05-08 18:28
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
メイウェザーだって、あのタイプの選手にしては
KO率は高いほうじゃないでしょうか。
決して逃げ一辺倒のボクサーではないし、
軽打ばかりのボクサーでもありません。
そもそもウェルターですら微妙なのに、
Sウェルターでデラ・ホーヤをそこまで
追い込むパワーを望むのは無茶です。
効かせる場面も作ったし、僕はあれで
充分だと思うんですけどね・・・
posted by たかお | 2007-05-08 21:17
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
ゴールデン(ウイーク)ボーイならぬ、メイ(5月)ウェザーな判定でした。ジェネラルシップではゴールデンの方が上回ってたはず。両選手ともあまり好きではないけど、腰がひけてるスピード重視のボクサー(メイとかモズリー)は見ていてあんまり面白く無いですね。速きゃいいってもんじゃない!もっとお互い腰いれて当てっこしてもらわんとねぇ。
全然関係ないけど、バレロとパッキャオ観たい…。
posted by カポネ | 2007-05-08 21:25
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
デラホーヤは確かにスーパースターですが、最も強かったのはSライト級時代だと思います。
それに、現在の力量ではコットやマルガリートのほうが上ではないでしょうか。
メイウェザーはこの二人と戦って最強を証明して欲しいのですが・・・やらんでしょうね。
リスク高い割にリターンはあまりないですから。
ここらへんが、強い挑戦者から逃げなかったチャベスやハグラーと違っていまいちのれないところなんですよね。
まあ、メイウェザーだけでなく、デラホーヤもそうなんですけど。
posted by chavez | 2007-05-08 22:12
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
先日の試合はちゃんと観たのですが、当方の気持ちを熱くさせてくれる内容ではなかったので、コメントを書きませんでした。
naoさんの意見に賛成します。
ボクシングが変わったというより、メイウェザーの戦い方がイマイチなだけだと思います。
全てにおいて無理をしないというスタイルですから・・・・・。
それが間違っているなどとは決して思いませんが、もう少し観戦している側の気持ちとシンクロしてほしいですね。
デラホーヤはここで倒しにいってほしいという時に倒しにいってくれましたから。
青井輝彦さんがデラホーヤの単なる応援団長になってしまう気持ちはよく分かります。ちょっとうるさかったけど(笑)
12Rは短いです。1R増やして13Rにするだけでもかなり違うでしょうね。
僕の記憶に刻まれている最初の試合は、具志堅さんの13度目の防衛戦です。
両者ともフラフラになって、スピードのなくなったパンチを出し合う。
童心に焼きついた試合です。
posted by ゴロー | 2007-05-08 23:37
Re:メイウェザー最強?????
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実質2階級近く上の相手との対戦でKO狙う選手はいないでしょう
デラホーヤがRミドルまで落としたロイ・ジョーンズとやることになったとして
倒しにいくとは思えない
posted by W | 2007-05-09 03:18
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
皆様、多くのコメント有り難うございます。
基本的に皆様の意見にも同意します。若干説明不足だった点があるので、もう一度整理します。
1.15回戦が12回戦より優れていると言うわけではないのですが、短縮によってボクシングの質に変化はあったと思うのです。もし、世界戦も6回戦までとすると、よりアマチュア化が進み、それこそタッチ&アウェイ的な選手が増えると思います。少々不器用で頑丈さが取り柄で、被弾しながらもチャンスを待つタイプの選手では、勝つチャンスがないでしょう。
2.上記1のラウンド減よりも、むしろ採点基準の再考を願いたい。アマチュアの採点基準により近づいていることが問題。やはり与えたダメージの度合いをもっと重要視すべきだと思います。
3.メイウェザーの人気のなさは、今回の試合に限らず、今までの彼のスタイルに起因すると思います。拳が弱いせいもあると思いますが、明らかに効かそうとするパンチではなく、打たれないことを意識し当てることを最優先するパンチのため、観客の心を捉えきれない。(相手との力量が明らかな場合は、安全運転パンチでもKO、TKOしてきたが。)
4.メイウェザーとレナードはよく比較されますが、レナードのほうが勇敢で、より攻撃的であると思います。レナードがディフェンスをより意識すれば、メイウェザーのようなスタイルになるでしょう。しかし、打たれるのを覚悟で、攻め込む勇気がレナードにはあった。そこが人気の違いだと思います。
posted by cutepizza@管理人 | 2007-05-09 07:12
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
ダメージの度合いを重視、という意味で考えるとやっぱりメイウェザーの勝ちになんない?
攻勢を取っていたのはデラホーヤだったけど隙間をちょこちょこカウンター取ってたのはメイウェザーだったし。
posted by う○こ | 2007-05-10 02:39
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
別のトピで書いたけど、メイウエザーはこの絶頂期で引退などせず、モズリーとやって欲しい。メイウエザー×モズリーの勝者が現在のウェルター階級で最強でしょう。コットやマグリガードも弱くはないけど、彼らは今まで誰か強敵とやったかな。コットは今度の相手ジュダーとの試合が真価を問われるでしょう。
上のレスでレナードの話が出たが、時代が違うとはいえ、80年代の中量級スターはすごかった。ミドル級のハグラーは別にして、ウェルター級で戦ったレナード×ハーンズⅠは文句なく中量級史上最高の試合でしょう。デラホーヤがレナードやハーンズと同じ世代だったら、今のようなステイタスを築くことができなかったと思う。
posted by Nobunaga | 2007-05-13 01:45
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
ここ最近のデラ・ホーヤはボクサーというよりビジネスマン。負けても「笑顔」なんてありえない。真剣勝負に欠けるからUFCやK-1に人気を奪われてしまう。ハングリーな精神がボクシングを支えて来たのでは?メイウェザーにしてもボクシングと言うよりは「点取りゲーム」の上手な選手と言う感じ。元オリンピック選手はああいう傾向になりがちなのか?口ほどの試合内容では無い。「判定でも勝ちは勝ち」?
プロなら内容が大事でしょ。ましてやチャンピオンともなれば。大金も、名声も得た、怪我しないうちに引退しよッ。て感じ。アリやタイソン、レナードやハーンズには到底及ばない。ボクシングには、戦績以上に大切な物が物があって、それを伝える事が出来て初めて本当のチャンピオンになれるのだと思う。
この試合は現在のショービジネス化したボクシング業界の象徴だったと思う。今後に期待したい。
posted by befor b | 2007-05-14 05:46
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
私は90年代の終わりごろからボクシングを観始めましたが、メイウェザーは素直に好きとは言えない選手です。確かに技術は素晴らしいし、スピードも早い。努力もしているんでしょう。でも私は技術で唸る試合より、ファイトで熱くなる試合が観たいのです。昨日、コラレス対カスティーヨの初戦を改めて観たのですが、何度観ても鳥肌が立つんですよね。やっぱりボクシングの醍醐味はこういう試合にこそあると思います。メイウェザーには後半もっと攻勢に転じて欲しかった。例え打ち合って倒されてもメイウェザーの価値は下がるとは思わないし、むしろ勇気を称えられたと思う。まぁ勝負が全てだといえばあの戦い方で正解なんだろうけど、この試合は超がつくビッグファイト。ドラマが観たかった。
posted by キヨ太郎 | 2007-05-14 12:18
Re:メイウェザー最強?????
コメント投稿者ID :
メイウェザーはタッチボクサー!
これ以上でもこれ以下でもない。
キャリアをスタートしたSフェザーから今回のSウェルターまで基本的にスタイルは何も変わってないと思う。階級上げるごとに相手がタフになるのでKO率は減る、だからKOできなくても仕方ない、という話ではない。
メイウェザーのスタイルはキャリア初期からKOなど狙ってないタッチボクシング。その時点で既に見ている側としては物足りない。ユーリ海老原からボクシングを見始め、WOWOWに移行し、同時に70年代、80年代のボクシングをビデオで見まくったが、メイウェザーのボクシングにはやはり何か足りない。メイウェザーにとってはKO勝利も判定勝ちも同価値なんだろう・・・価値観が違う、賛同できない。
posted by 禿げ同 | 2007-08-18 06:49
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