2007年05月06日
デラホーヤ惜敗!メイウェザーが無敗を守り、5階級制覇達成!
デラホーヤ対メイウェザー戦、一言で表すとすれば「極限の戦い」でした。お互いの陣営の戦術や駆け引き、ボクシングテクニックなどが全て凝縮された、非常に内容の濃いテクニカルな試合に感動しました。私の予想は、中差判定でデラホーヤだったのですが、途中までは予想以上にデラホーヤが体格差、パワーの違いで攻勢をかけていました。あまりの圧力と、デラホーヤのディフェンス力に、さすがのメイウェザーもいつもの自由自在なボクシングをさせてもらえず、苦しかったはずです。第5ラウンドにメイウェザーが一度ラウンドを支配するも、再びデラホーヤのプレス力がやや上回っていたようにも見えました。デラホーヤ陣営にとってやや誤算だったのは、攻勢を取り続けたわりにディフェンスマスター、メイウェザーに決定的なダメージを与えることが出来なかったことでしょう。そのため、後半9ラウンド以降に自らのスタミナ切れの兆候が見え出し、元気さの残るメイウェザーにポイントを奪われる形になりました。それでも、私の採点では、115-113で僅かにデラホーヤが有利かと思いましたが、小泉氏の解説にもあったようにラスベガスのジャッジは攻勢点よりも当たらなくてもジャブを出している方にポイントを与える場合があるようです。ただ、印象は悪くても、メイウェザーの勝ちでも全くおかしくはありませんでした。 ちなみに私の採点は以下の通り。(8ラウンドと12ラウンドは迷いました。) デラ R メイ 9 1 10 10 2 9 10 3 9 10 4 9 9 5 10 10 6 9 10 7 9 10 8 9 9 9 10 9 10 10 9 11 10 10 12 9 115 計 113 公式ジャッジペーパーデラホーヤにしてみれば、今出来ることは全て出し切ったとは思いますが、約3年間で1試合しかこなしていなかった為か、スタミナが今一歩長続きしませんでした。また、予想したよりも左のジャブがほとんど機能しなかったことも、誤算だったのでしょう。もう少し左で遠距離から試合を支配する時間があると思いました。一方のメイウェザーですが、デラホーヤの失速に助けられた印象が強く、やはりこの階級では自慢のスピードが半減してしまうことが証明されてしまいました。(デラホーヤも以前よりかなり遅かったですが、それよりもメイウェザーのスピード減が目立ちました。)今回のメイウェザーの勝利は、作戦勝ちとは思いません。運が良かった面も大きいと思います。しかし、自己最重量、皮の薄いレイジェス製のグローブというハンデにも関わらず、最後の最後まで自分の能力を信じ、なんとか対処し勝利に結びつけるあたり、ただの身体能力に優れたスピードスターではありません。精神的にも非常にタフで賢い選手であるということが証明されました。 両者の今後ですが、メイウェザーにはこのまま引退してほしくありません。まだまだ若いですし、ウェルター級に戻り、是非モズリーやコット、マルガリートらと拳を交えてもらいたいです。規模は今回の試合とは比べられませんが、試合自体は非常に興味のあるものになりそうです。デラホーヤにしても、本人は負けたとは思っていないでしょうから、メイウェザーに雪辱したい気持ちもあるでしょう。年齢的に時間はありませんが、あと1,2試合ビッグマッチを見てみたいものです。 それにしても、世界の本当のトップ同士の試合らしく、一瞬たりとも目が離せない、これぞ本物のボクシング!というものを観させて頂きました。こういう試合こそ、日本の一般のお茶の間の方にも観てもらいたい。なぜ、ボクシングというスポーツがこれだけ長く、世界中の人々を魅了し続けているのかが、解るはずですから。素晴らしい試合を見せてくれた勇気ある両雄に、心から拍手を送りたいです。 (デラホーヤはスーパースターの割には、ラスベガスで微妙な判定を落すことが多いように思うのは、私だけでしょうか?) 多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
posted by cutepizza |15:43 |
海外ボクシング |
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この記事に対するコメント一覧
Re:デラホーヤ惜敗!メイウェザーが無敗を守り、5階級制覇達成!
管理人さんの採点は理解できます。でもラスベガスの採点だとああなるんでしょう。ちなみに私も”それを考慮して(?)”つけた付けて観た結果は下記です。
デラ R メイ
9 1 10
10 2 9
10 3 9
10 4 9
9 5 10
10 6 9
9 7 10
9 8 10
9 9 10
9 10 10
9 11 10
9 12 10
113 計 116
リマッチはしない方がデラホーヤの為でしょう。彼は研究してやるだけの事はやりました。しかし現在の点取りゲーム化したボクシングでは勝ちは拾えなかったようです。メイウエザーはさしてデラホーヤ対策を練って来たようには思えません。それでこれです。あまり好きなボクサーではありませんが、まさに”現代の”ボクサーなんだと思います。例えば今、全盛期のアルゲリョがいたとしても、この採点基準であれば勝てないだろうな。。
posted by リアル・マッコイ | 2007-05-06 17:52
Re:デラホーヤ惜敗!メイウェザーが無敗を守り、5階級制覇達成!
ボクシングに判定基準があるかぎり、今日の
メイウェザーの勝ちは理解できます。しかし
危険を冒さず倒しにいかない点が、彼がイマイチ
スーパースターになりきれない点だと思います。
私も含めて一般ボクシングファンにアピール
できるのはデラホーヤのようなアグレッシブさ
だと感じます。
posted by ボクシンング・ファン | 2007-05-06 21:50
Re:デラホーヤ惜敗!メイウェザーが無敗を守り、5階級制覇達成!
試合後のメイウェザーのコメントでは余裕の勝利だったようです
一方デラホーヤもジャッジに敬意を払うことはするけど、自分としては納得はいかないとコメント
お互いのボクシング感の違いもあるでしょうが、やることはやりきったということなので
試合内容には満足しているのではないでしょうか
―AP通信は、481発を出して207のパンチを当てた新王者に対し、デラホーヤは手数が587でヒット数は122と判定。メイウェザーの抜群の防御勘を物語る数字だ。有効打でも138-82と大きく上回った。―
とあるようにテレビではわかりにくい差があったのかもしれません
2人とも引退が濃厚ですが、その後に続くスターの不在が業界全体の問題であると思います
posted by ミント | 2007-05-06 22:35
Re:デラホーヤ惜敗!メイウェザーが無敗を守り、5階級制覇達成!
中盤のメイウェザーの手数をポイントとするかどうかで勝敗が分かれる気がする。
前半5Rは管理人さんと一緒かなあ。
ラストラウンドはメイウェザーに振ったけど。
posted by う○こ | 2007-05-07 00:27
Re:デラホーヤ惜敗!メイウェザーが無敗を守り、5階級制覇達成!
非常に難しい判定ですね。
私の素人判定では113-115で、メイウェザーの勝利となりました。
各Rごとでは管理人さんが迷われたという8,12Rをともにメイウェザーを支持し、結果としてメイウェザーの2ポイント差となりました。
私の場合は3,6,8,12Rと4Rも迷ったので、どちらの勝利、またはドローでも不思議はありませんでした。
ただヒット数、有効打でメイウェザーが上回っている数値通り、メイウェザーはロープを背負いながらもことごとくデラホーヤのパンチをかわしていたように思います。
結果的にディフェンス能力の差で勝ったような気がします。
しかしながら、常にアグレッシブに前へ出続けたデラホーヤの姿勢も勝者に値するボクシングだったと思います。
体格差もありヒットアンドアウェーに徹したメイウェザーですが、もう少しまとめたパンチを打つシーンが欲しかったのも事実です。
その辺りがやはり往年の名ボクサー、シュガー・レイ・レナードとの差だと思います。
posted by 大阪男 | 2007-05-07 17:02

デラホーヤにしてみれば、今出来ることは全て出し切ったとは思いますが、約3年間で1試合しかこなしていなかった為か、スタミナが今一歩長続きしませんでした。また、予想したよりも左のジャブがほとんど機能しなかったことも、誤算だったのでしょう。もう少し左で遠距離から試合を支配する時間があると思いました。一方のメイウェザーですが、デラホーヤの失速に助けられた印象が強く、やはりこの階級では自慢のスピードが半減してしまうことが証明されてしまいました。(デラホーヤも以前よりかなり遅かったですが、それよりもメイウェザーのスピード減が目立ちました。)今回のメイウェザーの勝利は、作戦勝ちとは思いません。運が良かった面も大きいと思います。しかし、自己最重量、皮の薄いレイジェス製のグローブというハンデにも関わらず、最後の最後まで自分の能力を信じ、なんとか対処し勝利に結びつけるあたり、ただの身体能力に優れたスピードスターではありません。精神的にも非常にタフで賢い選手であるということが証明されました。
両者の今後ですが、メイウェザーにはこのまま引退してほしくありません。まだまだ若いですし、ウェルター級に戻り、是非モズリーやコット、マルガリートらと拳を交えてもらいたいです。規模は今回の試合とは比べられませんが、試合自体は非常に興味のあるものになりそうです。デラホーヤにしても、本人は負けたとは思っていないでしょうから、メイウェザーに雪辱したい気持ちもあるでしょう。年齢的に時間はありませんが、あと1,2試合ビッグマッチを見てみたいものです。
それにしても、世界の本当のトップ同士の試合らしく、一瞬たりとも目が離せない、これぞ本物のボクシング!というものを観させて頂きました。こういう試合こそ、日本の一般のお茶の間の方にも観てもらいたい。なぜ、ボクシングというスポーツがこれだけ長く、世界中の人々を魅了し続けているのかが、解るはずですから。素晴らしい試合を見せてくれた勇気ある両雄に、心から拍手を送りたいです。
(デラホーヤはスーパースターの割には、ラスベガスで微妙な判定を落すことが多いように思うのは、私だけでしょうか?)

