2009年05月26日

内藤 危機一髪!

中国開催のためだけに選ばれた挑戦者熊との試合は、予想外のクロスゲームとなりました。ボクシング歴の浅い熊を相手に、圧倒的な勝利を予想していただけに、6ラウンドにはダウンを奪われ、11ラウンドにはかなり深刻なダメージを受けた内藤に、ボクシングというスポーツの怖さを思い知らされました。

ボクシング後進国の中国で、まだ数年のキャリアしかない熊でしたが、技術のなさを頑丈な体と旺盛なスタミナで補い、左右フックで内藤の顔面を狙い続けました。技術戦になれば内藤がはるかに上回りましたが、時折内藤の顔面を直撃する大振りのフック攻撃が、試合に緊張感をもたらしました。

もし熊にタイソンのようなスピードとコンビネーションがあれば、内藤は負けていたかもしれません。一発パンチだったため、何とかピンチを脱出できました。効いているときに、足を使って距離をとろうとするのは、やはり怖いですね。

内藤自身の弱点も、この試合ではっきりしたように思います。変則スタイルで、一発一発に力を込めてパンチを打つため、どうしても攻撃のリズム、テンポが遅くなる傾向が見られます。強振したあとにバランスを崩すこともありますが、これは一種のディフェンスに繋がっていると見ることは出来ますが、攻撃のリズムは途切れてしまいます。

無い物ねだりになりますが、前WBAフライ級王者の坂田選手のような、細かい連打、コンビネーションに、内藤独特のビッグパンチを織り交ぜることで、より穴のない安定王者へとまだまだ進化し続けるのではないかと思っています。

次戦は、ポンサクレックとの5度目の対戦が噂されています。世界戦だけで同じ相手と5度も戦うことは、最近ではあまり無いのではないでしょうか?今回の試合では、やや不完全燃焼気味なところもあったので、ポンサクレックとの5度目の試合ではキッチリと倒して、勝ってもらいたいですね。それにしても、内藤の体力、持久力は35歳を間近にするボクサーとは思えません。凄いです。





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2009年05月25日

快挙!WBC王者 スピード・スター西岡!

情報断ちした甲斐がありました。ボクシングの本場メキシコで、強豪ゴンザレスとの指名試合。今まで日本人世界チャンピオンの誰もが成し得なかった、本当の意味での海外進出が、今回西岡によって道が切り拓かれました。24年前に渡辺二郎氏が韓国で力の差のある挑戦者 尹石煥相手に防衛に成功しましたが、今回の快挙に比べれば屁みたいなものです。

決して若くはない西岡ですが、ようやく持って生まれた才能に加え、勝利に対する執念、そして勇気が最高レベルで融合しているように感じます。やはりボクシングは、若さと勢いだけではなく、年齢を重ねても技術、戦術、経験、精神面での上積みによっては、十分に戦力をアップさせることが出来るのだな、と西岡やパッキャオを見て思います。

中・重量級はまだ世界とはかなりの差がありますが、やはり日本の軽量級のレベルは世界でも十分に通用することが改めて示されました。一昔前、アメリカのボクシングシーンは重量級偏重でしたが、史上最悪の低迷を続けるヘビー級の影響もあり、今では軽量級にも十分にスポットライトを当て、多くのボクシング・ファンを取り込んでいるように思います。

今こそが、日本人ボクサー、日本人世界チャンピオン達の本場での活躍が望まれます。内藤も、長谷川も、名城も、世界の著名ボクサーとのビッグマッチを見てみたいものです。西岡は、マルケス弟との試合に向け、これからまだまだ防衛を続けて欲しいですね。





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2009年05月17日

ワールドの休刊について

2006年9月に前身の「ワールド・ボクシング」誌が休刊になった際にも、ボクシング誌存続に関するブログ記事を書きましたが、今回の休刊は限りなく廃刊に近いものであるように思います。前田編集長も編集後記で述べられていましたが、やはりこのインターネット時代、情報の速報性と量に、雑誌業界はどこも苦戦を強いられているのでしょう。24年ほど前、私がボクシングに本格的に興味を持ち始めた頃、当然インターネットなどなく唯一の情報源は専門誌でした。毎月15日の発売日を首を長くして待っていたものです。発売日には本屋に直行し、それこそ全ての記事を何度も何度も穴があくほど読み返していました。それが今では、世界中のニュースが瞬時に、しかも無料で届く時代です。ボクシング好きの私ですら、専門誌は立ち読みで済ませてしまうこともありました。専門誌ならではのコラムは大変読み応えがあり、非常に面白いのですが、雑誌の大半を占める試合結果の記事などは、既に知っていることのため、ほとんど真剣に目を通すことがありませんでした。

ワールドは、再起を目指し、発行元を探すなど努力を続けているようですが、今までと同じスタイルの紙面作りだと、結果は見えています。またネットでの活動にしても、収益面では全く期待できないでしょう(ボランティア活動なら別ですが)。個人的には、読者に情報を発信するだけの専門誌ではなく、落ち込んでいるボクシング業界に活を入れるため様々な活動を報告するようなものになって欲しい気がします(会報に近い)。そのためには読者、ボクシング・ファンと雑誌編集部との連携が必要で、ここでインターネットを活用し業界を良くするための意見をとりまとめ、頭の硬い協会やコミッションを少しでも動かしていければ、少しボクシング人気も回復するかもしれません。昔から業界にいる人間は、実はあまり真剣にこの衰退を危惧していないのではないでしょうか?むしろ一般のボクシング・ファンのほうが、この悲惨な状況を嘆き、どうにかしたいと思っているかもしれません。多くの人間の意見を集め、業界にぶつけることができるのは、業界とファン(読者)とのパイプを持つ雑誌編集部の強みと言えるでしょう。

上記の会報案以外には、以前にも書きましたが、過去の名勝負DVDを雑誌の付録にすることで、昔のファンを取り戻すだけでなく、ボクシング以外のスポーツファンの目も引きつけるきっかけになるのではないかと思っています。このDVD案は、各テレビ局やジム側の権利問題が絡み、実現は難しそうですが、テレビ局、ジム、その試合に登場する選手らに著作権料のようなものが分配されるシステムが構築されれば、最初は大した儲けにはならないと思いますが、10年、20年という長い期間で見ると、意外に上手く働く可能性があるかもしれません。(DVDの場合、雑誌の付録で出すよりも、単体で売るべきものでしょうが。)命がけの試合をした過去のボクサー達を忘れないためにも、また少しでも金銭的な援助が出来るようDVDソフト化を考えて欲しいものです。過去の遺産を埋もれさせたくないと思うのは、私だけでしょうか?

ネット vs. 雑誌
速報性 ネット>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>雑誌
こればかりは、どうあがいてもネットに勝つことが出来ない。ネットならいつでも情報を得ることが出来るが、雑誌の場合、本屋で雑誌を入手するまでは、何の情報も得られない。しかも、月に一度の発刊。

保存性 雑誌>>>>>>>>>ネット
ネットは、基本的に最新ニュースをチェックする感覚があり、過去(数年前)の記事などは保存されないケースがほとんど。情報の垂れ流し、使い捨てがネットの基本スタンスと思う。逆に雑誌は、捨てない限り、物質として残るため大げさな話、数百年後でも読むことが出来る。

携帯性 雑誌>>>>ネット
トイレに持ち込んで読むなど、いつでもどこでも好きなときに読めるのが、雑誌のいいところ。最近はネットブックなど携帯性の良いコンピューターもありますが、やはりここは雑誌が大きく上を行く。

希少性 雑誌>>>>>>>>ネット
雑誌のほうが数が出ないこともあり、あまり多くの人の目にとまらない。しかも、たった一ヶ月で書店から消えるため、雑誌そのものの希少価値は高い。専門家のコラムや美しいカラー写真が雑誌にはあるので、ネットにはない所有する満足感などもある。

経済性 ネット>>>>>>>>>>>>>>>>>>雑誌
経済性という言葉が正しいかはともかく、やはりタダで有益な情報が得られるネットの魅力には、太刀打ちできない。しかも印刷という工程がネットにはないため、編集側にとっても非常に手軽に(安く)記事が発信できる。

てきとうに思いついた項目でネット対雑誌の12回戦を行ってみました。確かに雑誌には雑誌の良いところがありますが、速報性や経済性でネットに大きく水をあけられてしまっていると思います。そこでネット上で雑誌のような紙面作りをすれば、いいのでは?と誰もが思いますが、ネットで収益を上げることはたとえワールドのサイトと言えども、難しいと思います。ボランティアで記事を書いてくれる人間は多くいるとは思いますが、それではただのブログ記事と変わりません。浜田剛史氏やジョー小泉氏、などのプロのコラムには原稿料が必要でしょうし、取材には当然各経費が掛かります。スポンサーからの広告料がいくらになるかは不明ですが、あまり期待は出来ないでしょう。そこで会員制にして各会員から月300円程度を集めるなどして、有料サイトにしてもどれほどの会員が集まるかは、全く予想できません。今までの雑誌と同じ内容のものがネットで見られるならば、月200円や300円程度は非常に安いと個人的には思いますが、どうでしょうか?300円×5,000人=1,500,000円になります。一昔前、テレビは無料が当たり前の時代でした。それが、アメリカの場合PPVで5000円以上を払わないとビッグマッチを見ることが出来ません。そう考えると、ネットにおけるPPV形式を雑誌にも当てはめることは決して不可能ではないかもしれません。ただし、言うまでもなく「お金を払ってでも見たい、読みたい!」と思わせるサイトであることが絶対条件になります。

個人的にお金を払っても良いと思うコンテンツ
1.	今までの雑誌にあった専門家によるコラム続投。
2.	試合などの高画質写真を自由にダウンロード。
3.	上記DVD案にも被るが、高画質名勝負動画のダウンロード。
4.	元世界チャンピオン、現役ボクサー達との集い(イベント参加料は別途)。
5.	試合チケットの優先(割引)購入権。
6.	ボクシング・グッズの割引購入権。

また勝手なことを思いつくままに書き出しましたが、このくらいあればお金を払いたいと思うのではないでしょうか?コラムだけなら月300円、写真のダウンロードは月700円、などとメニューごとに別料金制にするのもいいかもしれません。すべてにアクセスしたい場合は、セット割引で月1,200円などとしてもいいかも??書きたい放題書いていますが、酔ってはいません。ただ、今までと同じでは決して上手くはいかないことは、誰の目にも分かると思います。再起の道は険しいですが、きっとワールドなら奇跡の復活が可能であると思っています。今回の休刊は、2度目のダウンにすぎません。勝負はまだついていません。再び起き上がり、一発逆転を狙い前へ前へと出続けて欲しいです。




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2009年05月03日

超人!パックマン!

約2ヶ月間ブログの更新が出来なかったのですが、さすがに今日の試合の衝撃に、何か書かねばならぬ、と思い筆(キーボード)をとり過去最長文を書いていたのですが、間違えて消してしまいました!!!今までかけなかった鬱憤を晴らそうと、キーボードを叩きまくっていたら、間違えてブラウザーを消してしまいました。やはり記事はワードなどに一度書いてから、ブログにアップした方が安全ですね。今までも何度かそのようなミスを犯してきましたが、今回ほどの長文の後では、ショックも大きすぎて、もう書けません。

それにしても、パッキャオという選手には、今までのボクシングの常識が全く通用しません。元フライ級の世界チャンピオンが、あれほど鮮やかにタフなSライトの選手を倒せると誰が思いますか?フライから数えると実に8階級目。レナード、ハーンズがウェルターから8階級上と言えば、ヘビー級を超してしまう。デラホーヤ、メイウェザーの8階級上は、Lヘビー。その8階級上で、あれほど芸術的なワンパンチKOをするパッキャオって一体何者でしょうか?若さの勢いと、強烈な飛び込んで打つ左ストレートばかりの粗いボクサーが、階級を上げるたびにかつてのデュランと同様に巧さを身につけてきました。デュランと違うのは、階級を上げてテクニシャンになっただけでなく強打も維持している点です。あり得ません。過去に多くの偉大なチャンピオン達が誕生しましたが、信じられない度、あり得ない度では、このパッキャオは歴代No1ではないでしょうか?

パッキャオの強さの秘密なども書いていたのですが、消えてしまったので、また次の対メイウェザーJr戦までとっておくことにします。

それにしても、ボクシングって本当に素晴らしいですね。




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2009年03月12日

W勝利!

昨日、久しぶりにブログを書き、本日の試合予想までしましたが、思いっきり外しました。

まず粟生対ラリオスですが、予想以上にラリオスの衰えばかりが目立ちました。以前はタフでならしたラリオスが、粟生の軽いパンチを受けただけで、よろめきダメージを蓄積させていったのが、印象に残りました。ラリオスの衰えはあったものの、粟生も前回の反省を活かし、初回から前に出続けラリオスにプレッシャーをかけ続けました。自ら試合をコントロールしていたこともあって、相手のパンチをよく見切っていました。6回からラリオスが前に出て乱戦に持ち込みかけましたが、ここでも下がることなくうまく応戦できました。ややパンチのヒット率が落ちた後半も、主導権は譲らず最後までペースを守りました。10回最後にラリオスに右を合わされ、ヒヤリとさせられた場面もありました。チャンスに軽い連打で追い打ちできないという欠点も出ました。それでも、大差判定勝ちは、賞賛に値するでしょう。ただ、層の厚いフェザー級です。これからの防衛ロードはかなり厳しいでしょう。世界のトップと互角に渡り合えるような選手に成長して欲しいですね。

長谷川対マリンガですが、予想外の長谷川の圧勝でした。マリンガが小さく貧弱に見えました。最強の挑戦者という触れ込みでしたが、進化し続ける安定チャンピオンの前では、まさに赤子同然でした。長谷川を見るたびに、スピード差というのはボクシングにおいては、最大の武器になるのだなと再認識させられます。スピードが速いため、相手のパンチをよく見えるのでしょう。最初のダウンはきれいな左ストレートがマリンガの細い顎を捉えました。連打で2度目のダウンを追加。最後も左をかぶせて倒しきりました。マリンガはバンタム級リミットよりも1.2キロも軽かったということも関係したのか、いかにも体が軽くすぐにも倒れそうに見えたのは私だけでしょうか?4度目の指名挑戦者を退けた長谷川は今が一番強い時期ではないでしょうか?階級を上げて米国のリングに進出してもらいたいです。どんな強豪とも互角以上に戦えるはずです。今年の長谷川の動向には注目です。




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2009年03月11日

明日!WBCバンタム、フェザーダブル世界戦!

一ヶ月以上もブログを放置してしまいました。本当に申し訳ございませんでした。書くネタは色々(亀田兄弟、辰吉、K-1)などあったのですが、どうも一度ペースを崩したら、なかなか立ち直れずに一ヶ月が経ってしまったという感じです。普段の生活も、ボクシングと同様にやはり規則正しいリズムにのって動いていると疲れにくく調子が持続しやすいのでしょう。一度書くペースを崩したら、やはり怠け癖がついてしまい元に戻れませんね。

さて、重い腰を上げてようやくブログを書こうと思ったのは、明日世界戦が開催されるからです。

まずは粟生対ラリオスの再戦ですが、ズバリ試合の鍵はラリオスの衰え具合に因るのではないでしょうか。ここ2年ほど確実に下降線をたどっているラリオスですが、その落ち方のカーブが粟生の力量を下回っているかどうか。前回は、粟生が序盤にダウンを奪ったものの、後半の消極性がわざわいし惜しい星を落としました。百戦錬磨のラリオスのことですから、粟生の力量を読み切った上で、明日の戦いに臨むことでしょう。待ちのカウンターばかり狙っていると手数で誤魔化されてしまう可能性もあります。かといって無理な打ち合いをしても馬力負けしてしまうので、粟生としては常に先手をとって攻撃を仕掛けたいですね。強振することなくシャープな攻撃を期待します。私の予想は、ラリオスがアウトボクシングをして中差の判定勝ち。

長谷川対指名挑戦者のマリンガですが、サウスポーかつ20センチ以上というリーチ差が、安定王者長谷川を苦しめそうです。自分の距離に入るためには、マリンガの強打をかいくぐり勇気を持って飛び込む必要が出てきます。スピードのある長谷川と言えども、序盤は警戒しながら戦うことが必要です。相手の攻撃を読み、自分の距離で戦えることが出来れば、長谷川の高速連打で圧倒する場面も増えてくるでしょう。ただやはり一発パンチが怖いですね。私の予想は、希望も込めて、長谷川の僅差判定勝ち。

野球のWBCは一時中断中ですが、本家WBCの素晴らしさをこの機会に多くの一般視聴者にアピール出来れば良いですね。WBCという文字を見て野球と間違えて、チャンネルを回す人が日本中で1万人くらい居るかもしれません。





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2009年02月07日

猪木vsアリ戦

今晩、テレビ朝日の50周年記念番組の一環としてスポーツの名場面特集が放送されました。その中で、1976年の格闘技世界一決定戦、「猪木vsアリ」戦が取り上げられていました。過去にも、同様の特集があったのですが、フルラウンドをダイジェストで紹介するのは33年ぶりとのことで、ちょっと期待して見たのですが、やはりこの試合(イベント)は、試合そのものよりもボクシングの現役世界チャンピオンをプロレスのリングに上げたという裏の苦労話にもっと焦点を当てるべきだったと思いました。

アントニオ猪木の長いレスラー生活で、たった二試合だけ真剣勝負(リアル・ファイト)があったとよく言われています。一つはパキスタンでのアクラム・ペールワン戦、そしてもう一つがこのモハメド・アリ戦です。ペールワン戦は、勿論アリ戦の後に行われた異種格闘技戦の一つですが、地元の英雄とは言え、見た目はメタボリックな中年のおっさんという感じで、あまり強さを感じさせない相手でした。事実、試合は猪木の圧勝に終わりました。

私は子供の頃、プロレスが大好きで、勿論全ての試合が真剣勝負のスポーツだと思って観ていました。その中でも猪木の試合は、スピード感やガッツ溢れるファイトスタイルから、興奮してみていたものです。恐らく70年代の観客の多くは、私の子供の頃と同じように、プロレスをエンターテイメント的な見せ物としては見ていなかったと思います。そのような時代に、あのような派手な場面が全くない、寝たままの猪木とパンチを出せないアリ(猪木アリ状態)を見て「茶番」「世紀の大凡戦」と酷評したのも当然でしょう。

アリ側の条件を飲まざる得なかったため、まともに試合が出来なかった猪木ですが、何故猪木はこの試合に限って真剣勝負を選んだのか、プロレスファンではない私にはちょっと理解できないところです。普段のプロレスのように予め試合の流れを設定し、お互いの技を存分に見せあうような試合(エキシビション)という選択はなかったのでしょうか?アリ戦の前に行った柔道王ルスカとの一戦は、プロレス的だったにもかかわらず、何故アリ戦ではそれが出来なかったのか。単純にアリと真剣勝負をしたかっただけなのか。アリをリングに上げることだけが目的だったのか。詳しい方が居ましたら、教えて下さい。

それにしてもファイトマネーは610万ドル当時の日本円で20億円以上ですから、スケールも桁違いの超ビッグイベントでした。各方面から借金してまでこの試合を実現させた猪木側の執念には、心底感心させられます。後先考えない行動力が、猪木の魅力なのでしょう。今の時代、日本では格闘技が盛んですが、現役のボクシングヘビー級王者をリングに上げるため、ファイトマネー20億以上用意する興行会社があるでしょうか??




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2009年02月01日

最近のニュース

今年ももう一ヶ月が経ちました。年齢のせいか、時が経つのが年々早くなっているような気がします。このページを立ち上げた2006年頃は、ほぼ毎日のようにブログを更新していましたが、それがだんだん二日に一度となり、週に一度、そして今や週に一度のペースさえ守れなくなってきています。ここ10日ほどでもかなりのニュースがありましたが、ここで2,3印象に残ったニュースなどをまとめて触れてみます。

1.ホセ・トーレス死去
ホセ・トーレスと言えば、タイソンの兄弟子として有名な元Lヘビー級チャンピオンですが、心臓発作のため1月19日に72年の人生を終えました。

個人的な面識はありませんが、ニューヨークの田舎町カナストータでのボクシング殿堂式典に、レギュラーゲストとして来られていたので、何度か彼の話を聞いたことがあります。その中で、私が一番感銘を受けた言葉は、「ボクシングは、肉体面だけのスポーツではない。試合に向けた決意の強さ、相手に打ち勝とうとする精神力、試合中に相手の弱点を見つける冷静さ、それらに優れた戦術や技術が高い次元でひとつになってはじめて強いボクサーになれる。」頭のいいホセ・トーレスらしいボクシング論を聞いて、ボクサーには総合的な能力が必要であることを、改めて考えさせられました。(ホセは、暗にタイソンの欠点を指摘しているようでした。)

2.モズリーvs.マルガリート
モズリーが37歳とは思えないスピードとパワーを発揮し、ウェルター最強と思われていたマルガリートを圧倒しました。最近のモズリーは年齢から試合の後半に失速する傾向がありましたが、この試合では初回から上手く自分のペースに持ち込みリズムの良さもあってか、スタミナが落ちる前に倒しきってしまった感じです。マルガリート自身、コット戦でのダメージの蓄積が相当あったのでしょう。またスピード差を埋めるだけのプレスを活かすことも出来ず、右のオーバーハンドを狙われ続けました。それにしても、タフなマルガリートと言えども、あそこまで打たれ続けては今後のボクサー人生にも影響が出そうです。

モズリーにも1999年のボクシング殿堂で会ったことがあります。本当に人の良さそうな感じが滲み出ていて、いつでも笑顔で誰にでも対応していたのが印象に残っています。パレード中でも私の顔を見つけると、笑顔で手を振ってくれました(東洋人がほとんどいない場所なので、覚えやすかったのでしょうが)。

3.亀田家関連
次男大毅が元暫定ミニマム、Lフライ級王者のワンディー・シンワンチャーと対戦します。52キロでの対戦らしいですが、もしワンディーが本気で勝つつもりで戦えば、いくら体格差があっても大毅では歯が立たないように思います。ただ、大毅は以前、32戦無敗の世界ランカーで当時世界4位だったビッキー・タフミルに「爆笑」KO勝ちを収めているだけに、今回もどういう試合になるのか、心配ではあります。

長男興毅のほうは、対戦予定だったアベル・オチョアが試合をキャンセル。相手は未定の状況ですが、この前哨戦に勝てば5月か6月には坂田を破ったデンカオセーンのWBAフライ級に挑戦したいとのこと。以前行ったスパー経験から勝つ自信があるのでしょう。またスピードのないデンカオセーンは比較的得意な相手と思っているのかもしれません。

今後の流れ(勝手な予想)
3月4日、大毅がワンディーにKO勝ち
(何故かWBAフライ級ランク入り)
4月、ワンディー戦の試合内容が良かったからと言って、大毅を先にデンカオセーンに挑戦させることを発表。
6月、大毅vs.デンカオセーン。大毅KO負け。
9月、興毅vs.デンカオセーンに挑戦!?

世界戦をやればある程度の収入が期待できる上、興毅がデンカオセーンと試合をする前に、大毅を通してその実力や癖などを分析できるというメリットもある。このように流れても不思議ではないと思うのは、私だけでしょうか??


4.最後にパッキャオvs.ハットン戦が復活!
前回のブログで中止決定と書いたばかりですが、契約期限を3日すぎで、(試合中止に焦った?)パッキャオ側がハットン側の妥協点であるファイトマネー配分52-48に合意のサインをし、ビッグマッチが無事に復活しました。この試合、ハットンの体のパワーvs.パッキャオの動きの量ということが言えそうです。ハットンの追い足は速くプレス力が凄まじいので、パッキャオも苦戦は必至。楽しみな一戦です。




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2009年01月22日

パッキャオvsハットン戦中止決定!

ここ2週間ほどもめていたパッキャオのファイトマネーの取り分に関して、ついに契約の期限切れまでにパッキャオの合意を得られなかった模様。GBP側もパッキャオのプロモーターも、ファイトマネー50-50(半々)での契約を進めていたものの、デラホーヤを倒しボクシング界の顔となったパッキャオは、取り分を最低でも6割は欲しかったそうです。

今回の試合中止が、パッキャオの今後のキャリアにどう響くのでしょうか?ボブ・アラムに干されるようなことはないでしょうか?ハットン戦となれば10億近いファイトマネーも期待できただけに、これに匹敵するようなビッグマッチがない限り、冷遇されるかもしれません。今までコンスタントに試合をこなし、脅威の勢いを保ってきただけに、ここでブランクができるとパッキャオのボクシング自体に狂いが生じてしまいそうです。(あのマイク・タイソンは、88年6月のマイケル・スピンクス戦後、約8ヶ月ブランクを作っただけで狂いが生じてしまいました。)試合だけは途切れることなく続けて欲しいです。

ハットンは、パッキャオ戦以上のビッグマッチを望んでいるそうですが、相手は誰になるのでしょうか?フロイド・メイウェザーとの再戦でしょうか?




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2009年01月17日

ライト級周辺のビッグマッチ!

年末年始と海外リングでは大きな試合もありませんでしたが、いよいよ来週と迫った「マルガリートvsモズリー」戦を皮切りに、今年も続々とファン待望のビッグマッチが組まれそうな気配です。

1.「パッキャオvsハットン」5/2にラスベガスでの試合がほぼ決まっていますが、金銭面での交渉がまだ続いている模様。パッキャオのプロモーターであるボブ・アラム氏が提示する、ファイトマネー半々という条件にパッキャオ側が猛反発。パッキャオにしてみれば、「なぜ自分をもっと評価してくれないのか?」という気持ちもあるようで、最低でもファイトマネー6対4を譲らないと伝えられていました。ただ、ボブ・アラム氏の粘り強い説得により、パッキャオ側もアラム氏の提示する条件にある程度の理解は示しているとのこと。(ハットンの英国内での絶大なる人気を考えると、相当なPPV売り上げが期待できるため。)交渉は難航するものの、試合は無事に行われるのではないでしょうか?

2.「カーンvsバレラ」3/14にイギリスのマンチェスターにあるMEN Arenaでの開催がほぼ決定となったようです。昨年9月に同会場で初黒星を喫したカーンにとっては、メキシコの英雄バレラを倒し、復活をアピールしたいところ。半引退状態だったバレラにとっても、ここでカーンに勝てばさらなる目標、ライト級制覇が視野に入るでしょう。年齢、そしてライト級での戦いということで、現在のオッズはややカーンが有利と出ているようです。

3.「バレロvsピタルア」パッキャオ返上(?)による決定戦の入札が行われ、Promociones Deportivasという興行会社が落札しました。試合日、会場は未定。ピタルアと言えば、稲田を圧倒したサンタクルスを軽く倒した強打の老ボクサー。46勝のうち実に40回がKO勝ち。24戦全KO勝ちのバレロとの対決は、KO決着必至。ピタルアは年齢に見合わない”若さ”と勢いがあり、バレロ相手でも豪打をふるって前に出てくるでしょう。先に当てた者勝ちという試合になるかもしれません。

いよいよライト級周辺が動き出します。




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