2011年11月13日

パックマン-マルケスIII 結果

大方の予想を裏切り、マルケスがまたもやパックマンの前進をくい止め、接戦に持ち込みました。

昨晩の予想にも書きましたが、パッキャオの進化度が試される試合で、実はそれほどパッキャオは進化していなかったのでは?と思わせる試合結果となり、ちょっと驚いています。

タイソンがホリフィールドと対戦したとき、窮屈に感じた、と感想を漏らしましたが、それと同じようにパッキャオにとってもここ最近の大型でテンポの遅い相手と違い、マルケスを相手にしては隙がなく、フェイントにも引っかからず、やりにくさを感じながらの12ラウンドだったと思います。

やはりフェザー級近辺のボクサーのテンポとウェルター級とでは全く違うのでしょうか。パッキャオのフェイントに引っかかりまくり、あらゆるパンチに対応できなかったのは、パッキャオが進化したのではなく、単に重い階級のボクシングとはテンポが違っていただけなのかもしれません。(もちろん、重い階級に上げても、効かせるパンチを放てるパッキャオは超人的ですが)

相手に待たれると持ち味が発揮できないパッキャオではありますが、そがれそのままメイウェザー戦にも当てはまるかは分かりません。メイウェザーはマルケスよりも速く待ちに徹しますが、テンポは決して速くはありません。つまりそれほど慣れてはいないはずです。そのあたりがどうなるのか、パッキャオがメイウェザーに勝には、今回のようにクリーンヒットは稼げずとも、攻勢を続け微妙なラウンドを拾い続ける場合ではないでしょうか?

今日の試合は、正直パッキャオファンにとっては、スッキリしないものになりました。私の採点では、微差のラウンドはパックマンに付けたこともあり、パッキャオのはっきりとした勝ちになったのですが、見方によればドローになってもおかしくはないくらいの接戦だったと思います。

ボブアラム・プロモーターは第4戦をほのめかしているそうですが、個人的にはもう十分です。新鮮な組み合わせ、メイウェザーとの頂上対決など、もっとほかに組むべき試合があるはずです。パッキャオの引退までそれほど時間はないのですから。

それにしても、流石のパックマンの快進撃も、ここにきてペースダウンしたのでしょうか?今までも中だるみはありましたが(WBCのInternational Sフェザー級時代など)、また集中すれば強いパックマンが戻ってくるのでしょうか?たださすがに来月で33歳、成長限界でしょうか??

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2011年11月12日

パックマン-マルケスIII直前予想

近頃買った激安アンドロイド端末で記事を書いている。
キーボードがそれなりに大きく、普通にタイプできる。これはいい買い物をしたな。

おっと、いきなり話が外れてしまった。

明日に迫ったパック対マルケス第3戦。大方の予想は、前回の第2戦以降、大幅な戦力アップをしたパックマンが中盤までにマルケスをストップするだろうというもの。確かに重い階級での適応力をみてみると、明らかにパックマンのほうが上回っている。パックマンはやりたい放題の快進撃を見せ続け、いまだに底が見えない。一方のマルケスもメイウェザー戦こそ完敗に終わったものの、ライト級王座に君臨し、著名な相手を撃破してきているという点で、まだまだ力を残している。

ただ、やはり圧倒的な勝ちっぷりのパックマンと接戦を何とかものにしてきたマルケスとでは、明らかに現時点では力の差が付いているとみるのが妥当だろう。

私も勝敗予想となれば、パックマンの中盤までのKO勝利が一番濃厚と思うが、注目したいのは「パッキャオの進化度」だ。どれだけ進化したのか、重い相手、テンポの遅い相手だからこそ、パックマンの持ち味である軽量級ハイテンポ・ボクシングがうまくハマっただけだったのか?その進化の度合いを確かめるための試合という意味合いが強い。

マルケス2戦目からわずか3ヶ月後のライト級でのディアズ戦からサイドへの動きが多くなり、前後左右そして上下運動と、死角からのパンチが有効に作用するようになったが、直線的な戦法からより3次元的な攻防が、マルケスのカウンター戦法にも有効であることを証明してくれるに違いない。焦点は、マルケスをKOできるのか、そしてどのようにフィニッシュするのか?ハットン戦のような一発KOか?ダメージを蓄積させてストップまで持ち込むのか?それとも、相性的に今回もマルケスのカウンターがパックマンを大ピンチに陥れるのか?試合前日になると、あれやこれや展開を予想してしまいます。

半年に一度のパックマンを存分に堪能したいものです。前回のモズリー戦は、消化不良だっただけに、ここは久しぶりにパックマンらしい最高のパフォーマンスを期待して、明日の昼間を待つことにしよう。興奮しすぎて、今夜も眠れない!?

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2011年10月27日

WOWOWからの誕生日プレゼント

昨日は私の誕生日だったのですが、WOWOWからサプライズプレゼントが届きました。WOWOWが試験放送を始めた1990年11月からエキサイトマッチは放送され、勿論その時から観ています。(高柳アナはまだまだ出ていませんでした)エキサイトマッチ歴21年。初めて勝敗予想クイズに当選しました。

ホプキンス対ドーソン戦の当選だったのですが、わたしはホプキンスがごまかしながら、どちらともいえない微妙なラウンドの連続で、引き分け防衛を予想しました。結果は、ご存知の通り、ドーソンに投げられ負傷したホプキンスのTKO負けだったのが、一週間以上経って負傷ドローに裁定が変わりました。その結果、初めて賞品ゲット!につながったわけです。

黒の野球帽ですが、なかなかしっかりした作りで、良い物でした。年甲斐もなく、こんなことで喜んでしまいました。生ホプキンスに会ってから10年も経ち、その時ですら爺王者だったのに、いまだに現役バリバリというのは、本当に驚きです。ただし、個人的には、ホプキンスはあまり好きな選手ではありません。確かに上手くて強くて引き出しいっぱいで負けない選手ですが、私にはどうもダーティーな面が強すぎて、好きになれません。今回の負傷も、ちょっとかっこ悪かった。大げさな演技が入っているように見えてしまった。以前にもアレン戦でグダグダな展開の中リング外に落ち、ノーコンテストになったりもしたし。

強いのだけれど、正統派ではない、あくまでもヒール王者のイメージ。汚くても勝てばいい。そんな感じ。私のアイドル、マービン・ハグラーとは品格が違うと思います。




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2011年10月24日

これぞボクシング!八重樫が新チャンピオン!

久しぶりに熱い試合を観させて頂きました。これがボクシングの醍醐味とでも言える、魂と魂のぶつかり合う素晴らしい試合でした。

新王者となった八重樫も、序盤は縦横無尽にフットワークを刻み、左フックやオーバーハンドライトを随所に決め、ペースを掴みました。しかし、ポンサワンの強引なプレスと距離を詰めてからの力のこもったパンチに、八重樫の足は止まり、試合は大打撃戦へと変わっていきました。

八重樫も非常に危険なパンチをもらいながらも、パンチの的確性で上回り、さすがにタフなポンサワンもダメージがありありで、いつ倒れてもおかしくない状況になりました。しかし、八重樫の猛攻のなか、強烈な右カウンターが炸裂し、八重樫がダウン寸前のダメージを被ります。

どちらが倒れてもおかしくない、激しい試合でしたが、最後は心の折れなかった八重樫の粘りが上回ったのか、左フックから右ストレートをもろに喰ったポンサワンをレフリーが救う形で試合は終わりました。

今日の試合を見て、何故自分がボクシングの虜になったのかを思い出したような気がします。テクニック云々より、熱い魂のぶつかり合いに、魅了されたのが、ボクシング好きになった始まりでした。とにかく凄いものをみせてもらいました。八重樫にも前王者となったポンサワンにも、ありがとうと言いたいです。This is Boxing!





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2011年10月02日

西岡、歴史的快挙!ラスベガスで大物相手に完勝!

まさに日本ボクシング史にとって大きな一ページが書き加えられた一日となりました。

一昔前まで、日本人はおろかアジア人がアメリカで世界戦を行い、勝利することすらほとんど考えられない時代がありました。思い出すのは、WOWOWが試験放送をしていた21年前、世界1位で29勝1敗アジア無敵の韓国の安京徳が、フリオ・セサール・チャベスを相手に、「蛇に睨まれた蛙」状態に陥り、チャベスが大して強い攻撃を見せていないにも関わらず、何もせずに倒された試合です。

アジア無敵と言っても、本場では6回戦程度じゃないか、とアメリカのファンは思ったに違いありません。それほど、アジア人と本場とのレベルの差が激しく、勝つことはおろか、善戦するだけでも奇跡的と言われるような状況でした。

今では、フィリピンからパッキャオが今までのアジア人コンプレックスを一気に吹き飛ばし、多くのフィリピン人ボクサーらを中心に、アジアのボクサーがアメリカで堂々と戦えるようになってきました。しかし、わが日本は、相変わらず「居の中の蛙」で世界チャンピオンになっても、自国で防衛戦をこなすことが当然で、世界のボクシングファンにほとんど知られない存在の選手がほとんどでした。

バンタムで無敵を誇った長谷川選手が、一時海外進出を口にしていたことがありましたが、それも諸事情で実現しませんでした。そうこうしている間に、一時はすっかり過去の人となっていた西岡が蘇り、高齢で世界を奪取すると、メキシコでこれまたビッグネームのジョニー・ゴンザレスを一発で失神KOするなど、世界的に名の売れたボクサーを相手に、見事な勝ちっぷりで防衛を続け、本日の歴史的一戦へとつながったのでした。

私がボクシングにはまったのは、80年代の中量級黄金時代からで、ビッグマッチのほとんどがラスベガスで行われ始めた時代でした。私の頭の中では、「ラスベガス=ボクシングのスーパーファイト」というイメージしかありません(勿論興行自体、大小色々あるのですが)。

ボクサー、ボクシングファン憧れの本場ラスベガスに、日本人の世界チャンピオンが乗り込むなんて、今まででは考えられないこと。しかも、その相手が、これまた世界中のボクシングファンの誰もが知っている歴戦の勇士ラファエル・マルケスというのだから、最高の舞台に最高の役者が揃った最高のイベントと言って過言ではありません。

歴史的な一戦ということで、前置きが長くなりましたが、試合自体もこれぞ世界のボクシングというレベルの高いものとなりました。

西岡、マルケス両者とも相手のビッグパンチに警戒を払い、慎重な立ち上がりの中、マルケスの伸びのあるジャブがやや有効なラウンドがありました。流れが変わり始めたのは5回から。西岡の最大の武器である左ストレートが当たり、タイミング、間合いを掴んだようでした。続く6回からは更にペースが上がり、必殺の左のヒットも確実に増えていきました。終盤になると、一方的な展開に。10回にはあわやダウンという状況まで追い込みましたが、マルケスもなんとか踏ん張り、最終回まで生き延びたという感じで試合終了。

公式採点では、117-111,116-112,115-113の3-0で西岡が7度目の防衛に本場ラスベガスで堂々と成功しました。(私の採点では、118-110と西岡に甘かったかもしれません。)

それにしても、冷静に時には勇気を持ってマルケスに対していた西岡は、35歳にしていまだに進化を続ける天才だと改めて感じた試合でした。ラスベガスということで気負うこともなく、自分を知り相手の出方をよく観察し、徐々に攻略方法を見出し、それを実行に移す意思と、技量。まさに心技体バランスの取れた最高レベルのボクサーになりました。

本田会長によると、次戦が最後の試合。相手は、現在のボクシング界でも超エリートフィリピンのドネアが有力とのこと。次が最後というのは、現在の充実度から言うと勿体ない気がしますが、ドネアとの試合はどのような内容になるのか、一瞬で勝負が決まってしまうスリリングな試合になることは間違いないでしょう。私としては、ドネアの前にアルセと一試合やって知名度をワンランク上げてから、ドネア戦というのが良い様に思うのですが、どうでしょう?

日本の野球界では、トップの選手がメジャー挑戦するのが当たり前になりましたが、ボクシング界でも、世界王者クラスは本場で試合をするのが当たり前、という状況になっていけば最高ですね。勿論、本場に出て試合をするだけでは、認められません。アメリカは、本物であれば、国籍を問わず受け入れる国ですが、そうではない選手は相手にもしてくれません。お客が呼べない選手がアメリカで試合など組めないからです。

西岡は、キャリア最後でのラスベガス進出でしたが、今後の日本の才能ある若手には、早い段階でどんどん挑戦していってもらいたい。パッキャオにしても、はじめは無名のアジア人ボクサーの一人に過ぎなかったのが、今では一試合20億円以上も稼ぐ世界一のリッチボクサーになったのですから、夢を大きく持ち、世界タイトルという名前だけではなく、本当の意味での世界で戦うボクサーになってもらいたいものです。



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2011年05月08日

逃げ腰モズリーを捕まえられず、大差判定勝ち!

一年前のモズリー対メイウェザー戦でもそうでしたが、モズリーは極端にビビッてしまう傾向があります。自分の目に見えないパンチを持っている相手だと、いつ打たれるかと恐怖心で体が動かなくなってしまうようです。これが年齢による動体視力の衰えのためなのかは、分かりません。少なくとも若い頃のモズリーは、自分のスピードに自信があったこともあり今回のような情けないほどビビる選手ではなく、勇敢なボクサーでした。

モズリーのような一流選手が、逃げ一辺倒にまわった場合、しかも12cmほどのリーチ差を考えると、さすがのパッキャオといえども強烈な一撃を加えることは至難の業でしょう。第3ラウンドに奪った踏み込んでの左ショートは、パッキャオならではのパンチでした。モズリーの視界の外からのパンチだった為、余計に恐怖感が強まったのかもしれません。

パッキャオと言えば、当たり外れのない、毎試合エキサイティングな試合でファンに大うけするのですが、今回は久しぶりにつまらない試合になりました。選手のスタイルが試合を決める、とよく言いますが、まさかモズリーがこれほど逃げまくるとは思いもしませんでした。

殿堂入りが確実と言われていたモズリーですが、今回の負けっぷりで殿堂入りも危うくなったかもしれません。それほどまでに、今まで築いてきた栄光に泥を塗るような負け方でした。パッキャオにも、もう少し工夫が欲しかったのは事実です。もう少し早い段階で、バックステップモードのモズリーに、執拗に攻勢をかけても良かったように思います。モズリーの逃げ足が止まるまで追い掛け回せば、いつもの高速回転のコンビが決まる場面も作れたことでしょう。

マイク・タイソンの全盛期にも、大柄な選手に逃げられ判定まで持ち込まれることは多くありました。過去の歴史上に残る名選手でも、パッとしない試合をいくらでも経験しています。今まで、毎試合面白すぎたパッキャオが異常だったのでしょう。

次の試合は11月と噂されています。対戦候補は、マルケス兄が有力のようですが、ザブ・ジュダーとのサウスポー対決も有り得るかもしれません。メイウェザー戦は、いつ実現するのかは、メイウェザーにしか分からないでしょう。実現しても、今回の試合のようにパッキャオとは噛み合わない試合になるでしょう。パッキャオらしさを引き出せる相手は残っているのでしょうか??

期待が大きかっただけに、今回の試合にはガッカリした方も多かったのではないでしょうか?(昨日の亀田興毅のような期待していない試合なら、ショックはないのですが)

posted by cutepizza |16:07 | 海外ボクシング | コメント(1) | トラックバック(1)
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2011年05月07日

危険な試合!パッキャオ vs モズリー 直前予想!!

いよいよ明日、注目のパッキャオ対モズリー戦が挙行されます。一部には、ロートル扱いされているモズリーですが、歳は食っても一発の怖さは健在。軽量級上がりのパッキャオが、これを不用意に喰うと、たったの一発でKO負けも十分に考えられます。

何が起こるか分からないのがボクシングですが、色々な展開を予想した結果、以下のような結果を予想しました。

試合結果予想:
パッキャオの判定勝利: 60%
パッキャオのTKO(レフリーストップ)勝利: 20%
モズリーのKO勝利: 15%
パッキャオのKO勝利: 5%

パッキャオにとって理想的な試合展開は、対ディアズ戦で見せたようなサイドヘの動きを多用し、相手の正面に立たない位置からのパンチを打ち込みペースを握ることでしょう。コット戦以降、ウェルター級のパワーに慣れたのか、以前のようなやや強引な攻めがしばしば見られましたが、モズリー相手にそれをやるのはあまりにも危険です。あのディフェンス重視のメイウェザーでさえ喰ってしまったモズリーの一発のパンチは、打ち合いを好むパッキャオにとっては更に危険度が増します。

とにかく打たせずに打つこと。とりわけ最初の3ラウンドに最大限の注意を払い、これを実行できれば、試合の中盤からはパッキャオの変幻自在な動きからの高速コンビが火を噴くことになるでしょう。岩のような顎を持つモズリーですから、倒しきることは容易ではありません。よって、パッキャオの大差の判定勝利または後半のレフリーストップというシナリオが一番考えられると思います。

モズリーが勝つケースとしては、パッキャオのパンチに恐れずに、体格リーチ差を活かし、少々強引にプレスをかけパッキャオをロープ際に追い込み、パンチを集めた場合でしょう。ちょうどデラホーヤがメイウェザーをロープに押し込んだように、体力勝負で潰せるかが鍵です。その中で一発でもビッグパンチがヒットすれば、パッキャオがKOされるケースも十分あります。特に、最近無意味にロープを背負う癖があるので、パッキャオとしては、これだけは避けなければいけません。コットやマルガリートのようなドスン系のパンチは耐えられても、モズリーのようなスピード&パワーパンチを喰っては、一発で意識が吹っ飛んでしまうでしょう。


戦力比較:パッキャオ vs. モズリー
1.	一発のハンドスピード: 9 vs. 10
2.	コンビネーション回転力: 10 vs. 7
3.	フットワークスピード: 10 vs. 6
4.	パンチ力: 7 vs. 10
5.	パンチの正確性: 10 vs. 7
6.	体格、リーチ: 6 vs. 10
7.	スタミナ: 10 vs. 4
8.	ディフェンス力: 7 vs. 9
9.	打たれ強さ: 7 vs. 10
10.	精神力: 10 vs. 8
11.	コーナーを含めた頭脳: 10 vs. 9
計:       パッキャオ 96 vs. モズリー 90

数字上は結構競っていますが、どちらがより自分の武器を有利に使うか、又は弱点をさらけ出さない戦いが出来るか、それによって試合展開は大きく変わるでしょう。モズリーのスタミナは一番の不安材料ですが、最初から4回戦のつもりで全力を出し、ペースを握ってしまえば、このスタミナの問題は解決するかもしれません。パッキャオの弱点は、毎回のように体格差になるのですが、今回の相手はハンドスピードがあり、リーチもかなり長い為、今までよりも対処が難しくなるかもしれません。

明日の試合展開を考えるだけで、もう興奮してしまいます。両者とも非常にいい人間なので、どちらも好きなのですが、やはりここはパッキャオに勝ってもらわないと、ボクシング界の夢が途絶えてしまいます。

頑張れ!パックマン!




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2011年04月08日

長谷川が、ジョニー・ゴンザレスのモンスターライトに一発KO負け!

西岡がジョニー・ゴンザレスを一発でKOした時と正反対のことが起きてしまいました。フェザー級2試合目、出だしは前回よりも滑らかにスピードも乗っているように見えた長谷川でしたが、ゴンザレスのほうも冷静に長谷川の動きにあわせて左フックを顔面に狙ってきました。以前から言っていますが、長谷川のボクシングは、瞬間のボクシング。いわば居合い抜きのような一瞬の隙を突いてパンチを打ち込むスタイルです。瞬間的にパンチを打つと決めたら、しっかりとキャンバスに足をつけ、体を硬直させて思い切りパンチを打ち込むため、当たれば相手に大きなダメージを与えることが出来ますが、逆に打たれた場合は非常に危険です。

もともと強打者ではない長谷川ですが、バンタム級時代にKOの味を覚えたせいか、非常に危険なタイミングでパンチの交換をする癖がついてしまったように思います。ジャブもタイミングを計るだけで、相手の隙を探るのにはほとんど使えていないようにも見えました。勝負を急いだのか、いいパンチを貰い冷静さを失ったのか、戦前言っていたような「打たせずに打つ。」安心して見ていられるような安定感のある試合ではありませんでした。

ボクシングという競技の特性上、先に当てた者勝ちというギャンブル的な要素が多いのですが、そういう一か八かという博打ではなく、いかに危険を冒さずに試合を進められるかが強い王者にはより求められます。長谷川は、肉体的にはまだまだ力を持っていることは確かですが、試合の進め方を考え直す時期に来ていると思います。今日の敗戦を糧に、もう一度世界の舞台で戦う長谷川の勇姿を期待しています。

セミの西岡は、挑戦者ムニョスの積極的でラフな攻撃にやや手を焼きながらも、落ち着いた試合運びでした。まさにベテラン王者の真骨頂を見た気がします。相手の出方を見ながらも、ボディ攻撃、顎へのアッパー、必殺の左ストレートと的確に当ててダメージを与えていきました。ムニョスも心が強く、打たれても打たれても前に出てきましたが、最後はその強い心を打ち砕いた西岡の充実度はこの試合でも素晴らしかった。一時、過去の人になりかかっていたのが嘘のように、34歳という高齢が信じられないほど心技体全てがハイレベルの安定王者になりました。

粟生も強打のグチェレスに怯まずに自分から攻め、試合をコントロールしていた姿が印象的でした。先にパンチを出し、相手が打ち返してきたところにパンチを入れる。以前なら、相手に先にパンチを打たせてから、待ちに待ってのカウンターという消極的なスタイルでしたから、見事にスタイルを変化させることに成功しました。Sフェザーでは、まだまだ厳しい試合が続きますが、行けるところまで行って欲しいですね。体に厚みが出てパンチ自体は以前より重くなったように思いますが、切れが不足しているようにも見えます。長谷川や西岡のような瞬発力が加われば、パンチを当てることが上手いので、効果が段違いにアップすることでしょう。

大震災後ということで試合開催も急遽会場変更になるなど、興行側にも勿論選手側にも大変だったことと思います。それでも、初のトリプル世界戦の興行を成功させた帝拳には拍手を送りたいです。これぞReal、本物のボクシングです。

posted by cutepizza |23:35 | 国内ボクシング | コメント(3) | トラックバック(2)
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2011年02月21日

ノニト・ドネア バンタム級頂上対決を制す!

ネット絶ちした甲斐がありました。たった今WOWOWの放送を見終えたところですが、ドネアの衝撃の一発は、ボクシング史にも残るのではないでしょうか?

日本が誇った名王者、長谷川に4回TKO勝ちでWBCとWBOバンタム級タイトルを統一したモンティエルとフィリピンが誇る天才ボクサードネアの一戦は、軽量級では10年に一度あるかどうかという程のビッグマッチでした。

現在の勢い、若さ、スピード差などから、ドネアがやや有利と予想はしていましたが、その予想を遥かに上回る圧勝に、度肝を抜かれました。ドネアには、ニックネームのフラッシュに恥じない、目にも留まらぬ速くて鋭いパンチは階級を超えた威力を感じさせました。試合巧者のモンティエルは、じっくりと組み立てていこうと思ったのでしょうが、ドネアのスピード、距離感、そしてパンチ力は遥かに上回るものでした。前回のシドレンコ戦でも見せましたが、相手が軽く右を伸ばした瞬間に、ハンマーを振り回したように、左フックを大きくそして速く振りぬき、倒してきりました。

3階級目のバンタム級で、これだけのスピードとパワーを見せたドネアは、今まさに全盛期と言えるでしょう。本人は、バンタム級統一後、先輩パッキャオのようにどんどん階級アップを目指しているようですが、私はこのバンタム級がドネアの適正階級のように思います。パッキャオの場合、正直フェザー級時代までは、技術的にはさほど優れていませんでした。つまり、まだまだ伸び代がありました。このドネアの場合は、パッキャオよりも洗練された技巧の持ち主で、既に完成されたスタイルを持っています。また、相手の隙を狙い一発で仕留めるパンチャーのため、階級アップに伴い体力差が問題になってきそうです。

有り得ないでしょうが、WBAバンタム正王者である亀田興毅との一戦を日本で観てみたいですね。世界王者を名乗りながらもどれだけ実力差があるのか、世の中の人に知ってもらうにはいい機会になります。ついでにWBAのバンタム級には、3名の世界王者がいると言うとんでもない状況も、問題視されるべきです。

それにしても、パッキャオとドネア、二人のフィリピン人ボクサーの本場アメリカのボクシングを引っ張っているといっても過言ではないでしょう。アジア人ボクサーがアメリカで行われる世界戦で勝つことすらほとんどなかった時代がありました。それが今では、世界のボクシングを引っ張っているのですから、時代は変わったものです。いつの日か、日本人ボクサーからも、パッキャオやドネア並みの選手が出てくるでしょうか?




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2011年02月11日

井岡、僅か7戦目での世界一!見事なワンパンチKO奪取!

日本人最短世界王座奪取という記録は、正直選手を育てる側から見れば、ほとんど意味がないとは思いますが、最短記録ということで名前をアピールする上では、非常に有効な宣伝材料になるのでしょう。

それにしても、41戦目の王者が、僅かプロ7戦の若造に、左ボディーアッパー一発で沈められるとは思ってもいませんでした。第2ラウンドにも、ダメージはほとんどない王者オーレドンの足が揃ったところへ、上手く左フックが顔面を捕らえてダウンを奪いました。その後も、両者とも手数こそは少なかったものの、距離の取り合い、フェイントの掛け合いを続けていました。

やや井岡のプレスが強めで、ヒット数もやや上かな?という微妙なラウンドが3,4ラウンドと続きましたが、徐々に井岡の軽く伸ばすようなパンチが当たり始めたと思った瞬間、ロープ際での打ち合いの際に、ドンピシャのタイミングで、これまた肝臓直撃の左ボディーが突き刺さり、一瞬間をおいて40戦無敗を誇った王者が悶絶してしまいました。ミニマム級でのボディー一発KOと言えば、現協会長の大橋の力強い左ボディーを思い起こしますが、今回の井岡の場合、決して強振したわけではないのですが、タイミングと当たった場所がこれ以上にない最高のポイントだったのでしょう。

オーレドンは、全くボディーを意識していなかった上に、恐らく息を吐き出して腹筋が緩んでいた瞬間に、心身ともに無防備だったボディーに一発喰ってしまったのでしょう。ラッキーな一面もありますが、プロキャリアで遥かに上回るチャンピオンに技術面でも引けをとらずに、堂々と戦い抜いたあたりは、さすがに確かなアマキャリアの裏づけを感じました。

本人は早速4階級制覇を口にしましたが、望むことはパンチ力を含めた体全体のパワーアップでしょうか。今回は無理にミニマムに落したせいもあってか、スピードをやや欠いたように見えました。一番動ける階級、力がみなぎる階級で多くの経験を積んでもらいたいので、ミニマムやLフライでは、それほど防衛に固執することはないと個人的には思います。

それにしても、叔父の弘樹氏が戴冠してからもう23年も経ったのですね。嘘ではなく、本当に数年前のような錯覚さえしてしまいます。





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