2008年09月28日
FGR様およびレスをくださった皆様
私のブログが休みがちにもかかわらず、素晴らしく熱くて深い議論をしていただき、有り難うございます。コメント欄にはスペース的に厳しいので、ここで私なりの意見を書いてみたいと思います。
FGRさんの改革案は、非常に斬新で、多くのボクシングファンの方でさえも、ここまでは考えたことはなかったのではないでしょうか?私は、以前からジュニア階級の廃止は唱えていたのですが、さすがにラウンド数減までは考えたことはなかったです。今のスピード化した時代に、ボクシングのラウンド数は長すぎて、間延びして感じる面も多々あるでしょう。ましてボクシングをほとんど観ない一般の人にとっては、時間が掛かりすぎる割にあまり印象的な場面が少ない(アクションが足らない)と思うのは間違いありません。視聴者はそんなに忍耐強くありません。偶然ボクシングの番組にチャンネルを合わせた人が、1ラウンド観ただけで衝撃を受けるほど「これは凄い試合だ!」と思わない限り、ちチャンネルは切り替えられるでしょうね。正直、私はあまりK1は好きではありませんが、ラウンド数も少なく、多くの選手が登場するので、観客を飽きさせないのだと思います。一般の方は、選手の技術や試合のレベルを堪能というよりも、むしろただ派手なアクションを観たいのだと思います。(私がオリンピックで述べたものに通じますが、一般の方は、競技レベルや選手の超人度なんてどうでもいいのです。女子競技の選手層が薄いなんて関係なく、ただ試合を観て熱くなりたいのです。)
これは極論かもしれませんが、一般の視聴者にとっては、日本人が登場する世界戦よりも、むしろ技術のない4回戦の試合の方が、興奮する可能性があります。技術がないため打ち合いの展開になりやすく、しかも時間的にも短いため、K1のように飽きずに集中して観れるかもしれません。またボクシングは、K1とは違い選手が多いため、4回戦デビューから新人王、日本ランキング、日本タイトル、世界タイトルへと徐々にステップアップしていく過程を楽しむことが出来る一面を持っています。亀田家のようにデビュー時からマスコミに登場することは現状ではほぼ不可能ですが、将来の世界王者候補生、キャラが立っている選手、女性に受けそうなルックスのいい選手、など少しでも一般マスコミに露出する機会を増やし、世界戦以外でのボクシングの魅力を伝えることが必要になります。たまに行われる世界戦を、偶々テレビで観た人が、「ボクシングの世界一決定戦って、こんなもん?」って思われるのは最悪です。それなら激しい打ち合いなどアクション満載の4回戦を厳選し録画放送して、逆説的に「日本の4回戦でもこんなに激しいのなら、日本王者、世界王者はどんなに凄いのだろう!」と思わせた方がいいでしょう(現実的には、4回戦だけの放映は無理なので、世界戦放映時にセットで4回戦などの試合をダイジェストで放映すべき。)
あとC級廃止にも一理あります。日本のプロボクサー数はメキシコに次いで世界第2位と聞いたことがあります。日本ではアマチュア・ボクシングの土壌が発達していないため、C級がアマチュアのような役目を果たしているのでしょうが、やはりプロと言うからにはそれなりに選び抜かれた人材でなければ意味がないでしょうね。選手数が多ければ多いほど強くなるのではないです。レベルの高い選手同士がしのぎを削って初めて強い選手が育っていくのです。今では、レベルの低い選手が、より細分化された階級に分かれるため、さらにレベルの低下を招いているのでしょう。これでは、ライバル同士がぶつかることは希です。せめてジュニア階級は廃止するなどすれば、試合のレベルは間違いなく向上し、日本タイトルですらかなりの難関になります。そして、その難関を突破したものだけが、日本代表として初めて世界戦に出場できるように厳格な規則を設けないと、低レベルな世界戦乱発を招くだけでしょう。
入場料に関しても、やはりボクシングのチケットは他競技と比較してもあまりにも高すぎます。これでは、漫画などを通してボクシングに興味を持った人が大勢いたとしても、気軽に観戦できる額ではありません。一見さんお断りみたいな敷居の高さが、ボクシングという大衆のスポーツをごく僅かなマニアだけが観るスポーツへと変えてしまったことは否めません。(アメリカでは、ビッグマッチがPPV化したことで、同様にボクシングがマニアだけのものになってしまった感があります。この問題は、現在のアメリカ・ボクシングの勢いと無関係ではないでしょう。)
私は業界に無知なため、FGRさんのように多角的に分析することが出来ませんが、ボクシングがここまで落ちたのには、やはり色々と原因があるのでしょう。まずは、皆さんと一緒にまずはボクシング人気の悪化の原因を洗い出し一つ一つ解決案を考えてみたいですね。
多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
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2008年09月15日
テレビ東京系列で放送された「四大世界戦」は3時間という長さを忘れるくらい、中身の濃いものでした。なかでも、天才西岡が32歳にして初めての世界タイトルを獲得したことは、日本ボクシング史に残る偉業の一つだと思います。暫定王座決定戦ということで、正規王者ではありませんが、彼の今までの長い道のりを考えると、今日の結果は本当に嬉しかったです。勝利者インタビューに登場した娘さんが、また良かった。泣けてきました。西岡自身が言っていたように、家族やスタッフら周りの応援があったからこそ、4年間もの間世界戦を待ち続けることが出来たのでしょう。勿論、西岡の才能と努力が、5度目の世界戦を引き寄せたのですが、普通ならばきっと心が折れてしまうところです。
Sライト級の木村は、ダイジェスト放送のためあまり試合内容は分かりませんが、やはりこの階級の壁は高かったようで、いいところ無く完敗したように見受けられました。テクニックの差はいかんともしがたかったようです。
Sフライ級の日本人対決、名城と河野は試合開始からお互いライバル意識むき出しで前に出て手数を多く出し合いました。両者とも決して上手い選手ではなく、気持ちの強さで勝負するタイプのため、気持ちがやや空回りする場面も多く、多くの手数の割にはクリーンヒットは少なくもみ合いが多くなってしまったのは残念でした。中盤、名城が失速したように見えたものの、最後の3ラウンドで右アッパーを効果的に使い、僅差2-1の判定を呼び込みました。
Sバンタム級の西岡は、ほぼ完璧と言える試合運びで、ナパーポンにボクシングをさせませんでした。スピード差とサウスポーの利点を最大限に生かし「打たせずに打つ」という理想のボクシングを展開。中盤になって焦りが見え始めたナパーポンが必死に圧力をかけて前に出てきましたが、ここでも西岡は怯むことなく左ボディーアッパーを中心に反撃をしていました。最後は2点減点の運も味方しましたが、それを差し引いても技術と精神力が見事に融合した最高の試合内容だったと思います。32歳ということで、パンチのキレなどは全盛時には及ばないのかもしれませんが、今日みせた闘志は年齢を重ね、苦労をしてきたからこそのものと言えるかもしれません。総合力では、32歳西岡は24歳西岡よりも強かったのかもしれませんね。
最後に、メインイベント注目のビッグマッチ、8度目の防衛戦新井田対怪物ローマン・ゴンザレスの試合ですが、これぞ世界戦!と言える超ハイレベルな内容でした。試合は4ラウンドで不運なストップ負けでしたが、新井田のあり得ないくらいのスピードとゴンザレスのあり得ないくらいのパワーとプレスを堪能できました。これがミニマム級の試合とは思えませんでした。新井田が負けたことは残念ではありますが、怪物王者の誕生を日本で観られたことは、幸運でした。近年、世界4団体、しかも暫定王座乱発という状況で、日本だけでなく世界戦のレベル低下が著しい中、日本で行われる世界戦としては数年に一度(10年に一度!?)というくらにレベルが高い試合でした。ボクシングを初めて見る人にも一目で分かるくらい、両者の能力の高さが画面を通じてバシバシ伝わってきました。
やっぱり世界戦と言うからには、信じられないくらいの超人レベルの試合を観たいですね。日本、東洋タイトルとはあきらかに次元の違うという試合です。しかし、日本タイトルも獲らず、日本一強い選手であることの証明すらせずに、世界戦を行えてしまう現在のシステムにはやはり問題が大いにあるように思います。今日の新井田戦を観て、やはり試合の質を高めることが、ボクシング人気の回復、ファイトマネーの増額へと繋がっていくのだと思いました。ただこの正攻法だけでは、あまりにも時間と労力が掛かるので、メディアを巻き込んだ積極的な営業活動は必要になってきます(実力はいまいちながらも、営業活動だけは凄かった一家がいましたが)。
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2008年09月13日
いよいよボクシング・ファン待望の四大世界戦が目前に迫って参りました。本来であれば帝拳と契約を結ぶ日本テレビ系列での放映のはずですが、ボクシング界にとってのビッグイベントも、一般層にはあまりインパクトが無く採算に合わないとみたのか、放映権はテレビ東京に移りました。昔からの困ったときのテレビ東京頼みというパターンは今回も健在のようで、しかも休日のゴールデンタイムに3時間もの放送枠を設けてくれるのは、まずこの局以外には考えられません。(TBSが亀田家の試合というか一家のこれまでの歩みを延々と流し続け3時間もムダな電波を流したことはありましたが。)
四大世界戦と言っても、今の日本のボクシング人気を考えれば当然のことですが、今回登場する日本人ボクサーの名前を知っている一般視聴者は、まずほとんど居ないと考えるのが常識的でしょう。世界戦というだけで一般層を巻き込み注目を集めたかつてのボクシング界とは全く違います。4つもの世界戦(一つはウクライナ開催ですが)を集めても、ほとんど一般にはインパクトのないイベントと化していることは、逆にこれから5年後、10年後の日本のボクシング界の行く末が心配になってしまいます。
さて、試合の方ですが、これはボクシング・ファンなら堪らないほどの好カードの連発です。私の持論ですが、ボクシングの一番の醍醐味は、「どちらが勝つか分からない。ほんの一瞬のチャンスで形勢が逆転するスリリングさ。」だと思っています。そして今回の試合は、そのような魅力がある試合になっています。
1.「名城 vs 河野」日本人Sフライ級頂上決戦的な意味合いもあり、日本人同士のライバル意識をむき出しにした激しい攻防となるのは必至です。元王者の名城の自力か、日本、東洋と奪取した河野の勢いか、やってみないとその実力差がはっきりしない面もあります。名城のコンディションが良ければ、一度は世界の頂点に立った名城の自力がやや上回ると私は見ます。
2.「西岡 vs ナパーポン」西岡と言えば高校時代からその実力が一部に知れ渡っていた天才ボクサーですが、4度のウィラポンとの世界戦を経験後、最後の世界戦の舞台に4年ぶりに帰ってきました。世界初挑戦から数えると実に8年、32歳になった西岡の肉体的な衰えがどうなのか、もし西岡が言うように最高のコンディションが作れたのであれば、奇跡が起きても不思議ではありません。パターンは違いますが、王座陥落後5年ぶりに世界王座に返り咲いた日本フライ級の名王者、故海老原博幸氏のように、最後に大きな花を咲かせて欲しいですね。カミソリの切れ味が西岡にも戻っていることを期待します。最後であることを意識せず、ただチャンスに得意の左ストレートを打ち込む姿勢を見せ続けて欲しいです。ずばり予想は、西岡の判定勝ち!
3.「新井田 vs ローマン・ゴンザレス」最近、ようやく自分のボクシングを取り戻した感のある長期政権を築いてきた新井田に、驚異的なレコードを持つ20歳と若い恐れを知らないローマン・ゴンザレスが挑戦します。なかなかこのようなスーパーカードは、日本のリングでは開催されません。同じミニマム級の大橋対リカルド・ロペス以来の魅力的な世界戦と言えるかもしれません。新井田の経験を積み重ねた天才ボクシングが、勢いと豪打のゴンザレスの穴を尽ききれるか?それともゴンザレスが勢いで自らの穴も含め全てを吹っ飛ばしてしまうのか?これほど興味深い対戦もありません。心配なのは、やはり新井田のコンディション。ようやくコンディション作りのコツを得たと語っていた新井田が、今回は通常の4倍ものスパーリングをこなした点。年齢のこともありオーバーワークになっていないのか、それだけが気に掛かります。新井田のコンディションが良かったと仮定し、新井田が上手く戦い判定勝利と予想します。
この試合は、試合の放送時間の関係から、新井田対ゴンザレス戦以外は、生放送ではなく時間差放送になる予定です。放送前に、ネットで結果を見てしまわないように、十分に注意してください。尚、地上波でテレビ東京系が入らない地域でも、BSデジタルがある方は、生放送が観れます。地上、BSともゴールデン3時間ぶち抜きとは、さすがテレビ東京です。
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2008年08月31日
かなり以前からデラホーヤ対パッキャオ戦が噂されていましたが、ここ数ヶ月の紆余曲折を経て、本当に実現することになってしまいました。パッキャオのトレーナーでありメイウェザー戦を前にしたデラホーヤにも就いていたフレディ・ローチ氏の強い希望もあったようです。両者のボクシング・スタイル、体のサイズをよく知るローチ氏のことですから、周りが言うほどこの試合が無茶苦茶なマッチーメークではないのかもしれません。身長差10cm、リーチ差15cm、何よりフェザーからSフェザーが適正体重と思われるパッキャオとSウェルターのデラホーヤとでは約10キロの差があることになります。
試合はウェルター級リミットで行われる見込みですが、先日ライト級に上げたばかりのパッキャオにとっていきなり5キロアップはさすがに無理があるでしょう。逆にデラホーヤにとってもウェルター級での体重調整は難しいようで、前回のフォーブス戦は結局150ポンドまでしか落としませんでした。両者の体重調整力が、試合の大きな鍵を握ることになります。パッキャオは、試合がない間は相当太っていて、体も大きいようです。ただこの体重で今までの突進力を活かしたパワー戦法は活きるはずもなく、やはりディアス戦と同様にボクシングの巧さで勝負するのでしょう。デラホーヤは、やはり距離も長いですし、体の大きさを活かしたプレス戦法も出来ます。特に左フックには破壊力を秘めており、ディフェンスがやや雑になるときがあるパッキャオに直撃すれば、それで試合は終わってしまいます。パッキャオは、たまに相手のビッグパンチをまともに喰うことがあるので、要注意です。パッキャオが、ジョン・ルイーズを破ったロイ・ジョーンズになるのか、それともトーマス・ハーンズに一方的に打ち込まれたロベルト・デュランのようになるのか、まだこの試合のイメージは湧いてきません。
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今日、メキシコで亀田興毅の再起第2戦が行われ、全く無名戦績5勝4敗のサルバドール・モンテス相手に無難に12回判定勝ちを収めたそうです。試合よりも気になったのは、相手モンテスの戦績です。Boxrecはじめ5勝4敗の選手と報道されていたのが、試合直前になって日刊スポーツに「今回の相手は18勝(15KO)3敗とKO率も高い。前戦よりは歯ごたえのある相手だけに、WBC王者内藤戦に向けて、その内容が注目される。」という記事が載りました。5勝4敗と18勝3敗ではまったく違いすぎます。Boxrecはあくまで戦績の公式サイトではないため、全ての試合を網羅はしていないことがあります(特に東南アジアなどの非アルファベット使用国)。モンテスはメキシコ人なのである程度Boxrecを信頼してもいいと思っていたので、この日刊スポーツの報道にはビックリしました。
話は違いますが、またメキシコで220万円相当盗まれたそうです。前回は100万円相当。海外で特に治安のあまり良くない地域で、ローレックスの時計をして、いかにも「私お金をたくさん持っていますよ。」的な振る舞いをしていたら、一発で狙われるでしょう。それは、ホテルの中でも同じこと。毎日の生活が厳しく、生きていくのに必死な人が多いメキシコで、亀田家はどこか平和ボケしているのか、かなりガードが甘いようです。それにしても、まだ使い切れないほどのお金を持っているのでしょうか?亀田家のインチキな売り込みにも気付かず、ただ面白がって飛びついていたマスコミには呆れますね。
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2008年08月25日
先日書いた記事 超人オリンピック!?に対し、多くのコメントを頂きました。なかなか私が言いたいことが伝わらず、また誤解を招いてしまったことに対し、深くお詫び申し上げます。昨日、無事に北京オリンピックが終了しましたし、今回の記事で私のオリンピック論は終わりにしようと思います。
次回オリンピックで女子ボクシング正式採用??
上記リンクのように、もし次回2012年のロンドン五輪で女子ボクシングが正式種目として認められたとしたら、多くの方(特にボクシングファン)は、ようやく私が言っていたことを少しは分かってくれると思います。一言で言えば、スポーツ観戦の価値観の違いと言うことでしょうか。
どうも誤解されているようなので、はじめに申し上げますが、何も私は選手達の努力やパフォーマンスに対して馬鹿にしていません。ただ競技としてみてオリンピックという世界最高峰の舞台にしては、試合としてのレベルが低く感じると述べたまでです。もし4年後、日本の女子ボクサーが多くのメダルを獲得したら、恐らく今回の女子柔道や女子レスリングと同様に、「男は情けない、女性は凄い!」という論調になるのは目に見えています。またTV視聴者も、普段ボクシングに見慣れていないため、メダル獲得という結果だけを見て、「日本女子ボクサーは、男子よりも遙かに優れている。」と思うことでしょう。
もう一度言いますが、選手達は皆一生懸命に頑張っています。ただその頑張りと試合としてみた完成度は別物だということです。選手層や歴史など関係ない、マイナー競技を馬鹿にするな、と言われそうですが、冷静に客観的に観て、これは事実だと思います。
スポーツ観戦には人によって楽しみ方が違うと思います。
1.選手に感情移入して、特定の選手(またはチーム)だけを応援する人。
2.特定の選手(チーム)の応援はせず、純粋に試合展開、試合内容を楽しむ人。
ボクシングでも同じだと思います。特に日本人が絡む世界戦は、上記の1の観戦方法が多いと思います。一方、外国人同士の試合、2のように試合そのものを楽しむ人が多いのではないでしょうか?そして今回私は上記2の観点から意見を述べたため、上記1の観点からオリンピックを観戦されていた方に、嫌悪感を与えてしまったのでしょう。
それにしても、意外にスムースに運営された今回のオリンピック。中国の底力を世界中に大きくアピールしましたね。ボクシング不毛の国だった中国が、今回大活躍でした。国をあげて強化すれば、結果がついてきます。お金と時間が要りますが、やはり個人、各ジム、大学レベルではレベルアップは難しいのでしょうか。
ボクシング・メダリスト達
▽ライトフライ級
(1)鄒 市 明 (中 国)
(2)プレブドルジ(モンゴル)
(3)バーンズ(アイルランド)
(3)エルナンデス(キューバ)
▽フライ級
(1)ソムジット (タ イ)
(2)ラフィタエルナンデス(キューバ)
(3)バラクシン (ロシア)
(3)ピカルディ (イタリア)
▽バンタム級
(1)バダルウーガン (モンゴル)
(2)レオンアラルコン(キューバ)
(3)ジュリー (モーリシャス)
(3)ゴ ヤ ン (モルドバ)
▽フェザー級
(1)ロマチェンコ (ウクライナ)
(2)ジェルキル (フランス)
(3)キ リ ク (トルコ)
(3)イムラノフ(アゼルバイジャン)
▽ライト級
(1)ティシュチェンコ(ロシア)
(2)ソ ウ (フランス)
(3)ヤワキャン (アルメニア)
(3)ウ ガ ス (キューバ)
▽ライトウエルター級
(1)ディアス(ドミニカ共和国)
(2)マ ヌ ト (タ イ)
(3)ソトロンゴ (キューバ)
(3)バスティン (フランス)
▽ウエルター級
(1)サルセクバエク(カザフスタン)
(2)バントースアレス (キューバ)
(3)ハナティ (中 国)
(3)金 貞 柱 (韓 国)
▽ミドル級
(1)デゲール (英 国)
(2)コレアバエアウ (キューバ)
(3)サザーランド(アイルランド)
(3)クマール (インド)
▽ライトヘビー級
(1)張 小 平 (中 国)
(2)イーガン (アイルランド)
(3)ジェフリース (英 国)
(3)シナリエフ(カザフスタン)
▽ヘビー級
(1)チャフケフ (ロシア)
(2)ル ッ ソ (イタリア)
(3)アコスタドゥアレテ(キューバ)
(3)ワイルダー (米 国)
▽スーパーヘビー級
(1)カンマレリ (イタリア)
(2)張 志 磊 (中 国)
(3)グラズコワ(ウクライナ)
(3)プライス (英 国)
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2008年08月20日
いよいよ終盤に入ってきたオリンピック。北京との時差の少なさもあり、地上波、BSデジタルと多くのチャンネルで生放送される恵まれた今回の大会ですが、なんだか昔私が感じていたオリンピックとは違います。オリンピックとは、スーパーヒューマン(超人的な)アスリートのみに与えられた究極の競技大会、と思っていました。確かに、今大会も流しながら、よそ見しながら100mを9.69秒で走ってしまった超人が誕生しました。水泳でも8冠を達成したマイケル・フェルプス、2大会連続平泳ぎ2冠の我が国の北島など、とてつもない超人が競い合っています。
しかし、日本でのテレビ中継は、やはりメダル獲得の可能性の高い競技を最優先で放送するため(視聴率を取らねばならないから仕方はないが)、女子柔道や女子レスリング、女子サッカー、女子ソフトボールなどにかなりの時間を割いています。私は性差別では断じて違いますが、これらの種目は男女平等という見地からオリンピック採用されたのだと思いますが、やはりちょっとあまりにも選手層の薄い競技のため、私が描いていた「超人オリンピック」のイメージにはほど遠い試合が数多く見受けられました。先ほど終わった女子ソフトボール、日本対豪州の3位決定戦は、シーソーゲームで非常に面白い試合ではありました。エース上野選手の連投、計300球以上を投げきった体力、精神力は、まさに超人でした。それでも、試合全般を観ていると、日本も豪州も超人というよりも草野球的なごく普通の人間を感じさせました。選手達は、必死で勝利に向かって努力していることは間違いありません。もしかすると、超人アスリートよりも頑張っているかもしれません。ただ、オリンピックという究極の舞台で競い合うレベルに達しているかを問われると、ちょっと違うように思います。
女子柔道や女子レスリング、女子重量挙げなどでも果たしてどれだけの競技人口が居るのだろうか?と思わざる得ません。準決勝あたりまであがってくる選手ならいざ知らず、初戦で敗退するような選手には、素人の域を出ていないようなレベルの人も居ました。女子サッカー、なでしこジャパンは、以前に比べ力を付けてきたそうです(男子中学2年生代表に0-7で負けたことがある)が、それでも男子と比べてしまうからか、やはり普通にサッカーが上手い人たちの試合としか観れませんでした。一生懸命やることに意義があるのですが、オリンピックはやはり超人たちの夢の場であって欲しい。学校の運動会の延長では無いのだから。これは出場している選手には何の関係もありませんが、商業主義に走りすぎたオリンピックのマイナス点の一つなのかもしれません。昔のように純粋に凄い選手、凄い試合を観たいものです。
日本では全く放送されていませんが、ボクシングなどにも将来のスター候補生が多く登場しているでしょうし、バスケットボールのアメリカ代表やサッカーのアルゼンチン代表、ブラジル代表(負けましたが)など一流の試合にももっとスポットを当ててもいいのではないでしょうか?超マイナーな女子スポーツで日本がメダルを稼げるのはいいのですが、それによってテレビの放送時間も割かれてしまうため、世界最高レベルの競技を観戦できず残念です。ちょっと辛口批評かもしれません。ただ、日本のメダル獲得ばかり注目している日本のマスコミに、ちょっとうんざりしています。
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2008年08月17日
連日日本人選手を中心とした素晴らしい競技をテレビの前に張り付いて観ているせいで、亀田ジムの話や粟生のラリオス挑戦などのニュースもブログに書くことが出来ませんでした。星野ジャパンが韓国に痛恨のミスで負けてしまったり、卓球男子のあと一歩で決勝進出という大活躍など、本日も色々とドラマがありました。
しかし、ジャマイカのウサイン・ボルト選手の男子100メートル決勝の衝撃を観て、全てが吹っ飛びました。予選から思いっきり流して9秒8台を叩きだしていたことから、もしかすると夢の9秒6台が出るかもしれないとは思っていましたが、まさかそれが本当に実現するとは、しかも最後の20メートルは流しながら、勝利を誇示するかのように両手を広げ、最後の5メートルでは胸を叩きながら重心を後ろに置きブレーキをかけながら走っても9秒69!信じられません。記録よりも金メダル、勝負を意識していたとはいえ、もし本気で走っていたなら、9秒5台も出ていたのではないかと思うと、ちょっと勿体ない気もします。レース後の様子を見ていても、21歳の陽気なジャマイカンらしく、おちゃらけていて憎めないキャラを披露していました。
それにしてもこのボルトの凄いところは、196cmという長身でありながら、身長170cmから180cmくらいの選手と全く同じレベルの動きが出来ることです。体の切れ、足の運び、体全体のバネ、バランスなど身長を全く感じさせません。小柄な選手の武器である俊敏性をこの大柄なボルトが備えていれば、当然足の長い、ストライドの長いボルトのスピードは、身長に比例するかのように伸びていきます。まるで小学生と中学生(ボルト)が駆けっこしたかのような体格差がありました。
私の時代のスプリンターと言えば、カール・ルイスなのですが、ルイスこそ歴代最高のスプリンター、幅跳びの選手と思っていたのですが、時代が違うとはいえこのボルトの100mには勝つのは難しいでしょう。ルイスも大柄な選手で188cmあったのですが、ボルトとは違い筋力は感じさせず、積極的な筋力トレーニングもせず、ナチュラルなしなやかな走りのためか、トップスピードにのるのに時間が掛かりました。ルイスが才能に頼らず、本気で陸上に取り組んでいたなら、100mでも9秒7台は出せたでしょうし(追い風参考では出している)、幅跳びも9mを跳んでいたことでしょう。記録はいつでも出せるからと言って、今日のボルトと同様にがむしゃらに記録を狙いに行くこともなく、淡々と競技をしていたことを思い出します。
ロケットスタートのベン・ジョンソンに大敗を喫した87年のローマ世界陸上、そして88年のソウル五輪(ジョンソンはステロイドで失格したが)。年齢を重ね、若い頃のように余裕で勝つことが出来なくなっていた91年の東京世界陸上、30歳という高齢で当時の世界記録9秒86を出し優勝。これには本当に感動しました。幅跳びのマイク・パウエルとの歴史的名勝負も忘れられません。この頃の年齢による衰えと向かい合って、必死に競技を続けていたカール・ルイスは、才能に頼り余裕の勝利を重ねていた若い頃よりも、私はずっと好きでした。より人間的に見えたからでしょうか。
ついついルイスの話が長くなりましたが、今回のボルトもこれで世界一有名なスプリンターとなり、お金もどんどん転がり込んでくるでしょうし、今までとは全く違う世界に住むことになります。ボルトがどのような選手であるのかは、ほとんど知らないのですが、ルイスと同様自己の才能で軽く勝ち続ける状態が1,2年続いたあとが心配になります。厳しいトレーニングを積むことが出来るのか、ハングリー精神を保ち続けられるのか?これからがボルトの真のスプリンターとしての真価が問われる日々が始まります。
1996年のアトランタ五輪の200m、マイケル・ジョンソンがあと50年は破られないだろうと(私が勝手に)思っていた大記録19秒32も、もしかするとこのボルトが肉薄してくるかもしれません。あのスピードをあの大きなストライドで維持できれば、決して不可能ではありません。(今思うと、短足だったマイケル・ジョンソンのピッチ走法は、努力家の代表と言えるのではないでしょうか?)才能と努力を高いレベルで融合することは、どの世界でも難しいようです。
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2008年08月09日
開会式をずっと観ています。選手入場前のセレモニーも良かったですが、やはり各国選手団の入場を観ているだけで、嬉しい気持ちになってきます。様々な国から、人種民族、宗教の違う人々が一堂に会してのスポーツの祭典。選手達の無邪気な笑顔を見ていると、本当に世界中の人々が争いごともなく、平和に暮らしていけるときが来るのではないか?と想像してしまいます。スポーツは、世界中の人々を結びつける有効な手段なかもしれませんね。私も、幼い頃からあらゆるスポーツを観戦してきましたが、人種や宗教の違いなど全く無関係に、素晴らしい選手なら誰でもヒーローでした。ただ純粋に、「凄い!」と感動し、好きになってしまいました。
それにしても204の国と地域が出場するとは、世界は本当に広いです。初めて聞くような国もいくつかありました。オリンピックは平和の祭典でもあるため、競技レベルの低い国でも特別枠で出場させてもらえます。確かにスポーツですから、勝負に勝つために試合をするのですが、そのようなスポーツがあまり浸透していない国、スポーツをする余裕がない国の選手にとっては、勝負そのものよりも、参加するだけで今後の自国でのスポーツ振興に役立つのではないでしょうか。
ところで、私が日本国内でオリンピックを迎えるのは、1992年のバルセロナ以来16年ぶりなんですね。ずっと海外に出ていた関係で、オリンピックと言っても日本選手の応援を出来ずにいました。アメリカ滞在時には、当然アメリカでの人気種目、陸上や水泳、バスケットが中心でしたし、フィリピンでは、ボクシングばかり放送していました。上で述べたことにやや反しますが、オリンピックではやはりナショナリズムが強く押し出されます。当たり前ですが、どの国の人々も、自国の選手に勝って欲しいと願っています。競争ですから仕方ありませんが、度が過ぎた国家主義に基づく観戦マナーだけは止めてもらいたいです。中国人観客のマナー向上の教育がされているそうですが、日本人選手対中国人選手といった場面では、やはり心配です。20年前のソウル五輪では、ボクシングで荒れましたね。地元韓国の選手を勝たせたいが為、役員を含めて不正行為がありました(ロイ・ジョーンズの決勝戦)。元WBCバンタム級王者辺丁一の場合、判定負けにされたことでリング上に座り込みの抗議を続け、会場の電気を消すなどの情けない妨害活動もありました。今回は、クリーンな運営が行われるのかも、注目しています。
さて、明日からの日本選手の奮闘に期待しましょう。
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2008年07月30日
久しぶりに生観戦してきました。平日ということもあり客の入りが心配されましたが、世界戦が始まる頃には八割ほど埋まっていたように感じました。私は、ファミリーチケットという超格安の席でしたが、目の悪い私でも結構良く見えました。ファミリーチケットは、12歳以下の子供を同伴しなければならないという規則があって、私も3歳になる息子を連れて行きました。日頃から私と一緒にボクシングのビデオを観ているせいか、結構真剣に試合を観ていました。「内藤、ちょっとダメだね。」「内藤、最後は強かったね。」などとコメントまでしながら最後まで楽しんでいました。ビックリしました。
さて、試合の方ですが、まず坂田対久高戦。パンチの精度、コンビネーション、そしてスタミナなどの基礎体力に大きな差が感じられました。私の席(2階席)からですと、前半は坂田の細かいパンチがあまり見えず、久高の狙ったような大きなパンチが目立って見えていました。しかし、スロースターターの王者は、いつも通り中盤以降にリズムを構築し、一気にペースアップし押し切ってしまいました。さすがです。
メインイベントは、国民の期待を背負い続ける内藤とイケメン清水とのWBCフライ級戦でしたが、やはり生の「ロマンチックは止まらない」は最高でした。知名度の高さも手伝って、内藤の登場で会場は一気に盛り上がった感じがしました。しかし、試合内容は内藤のフェイントを駆使した大きなパンチが空を切り続けました。挑戦者清水がよく内藤を研究していたのでしょう。距離を保ち、内藤が力を発揮する中間距離にはあまり身を置かずに戦えていたように見えました。また、内藤自身の調子、特に彼独特の当て感が大毅戦以降やや鈍っているように感じるのは、私だけでしょうか?大きな外からのパンチを多用し、ヒット率が高くなかったこともあって、ジャッジへのアピールも上手くいきませんでした。内藤を初めて観るジャッジには、「変なボクシングだな。バランス悪いし、パンチも当たらないな。」とマイナスイメージばかり伝わってしまう危険性があります。内藤にとって、試合の経過はいまいちでしたが、最後のフィニッシュシーンは、流石でした。一発のパンチで試合の流れを断ち切れるのも、ハードパンチャーの大きな魅力です。
清水が勝ってしまうと、次は清水対興毅になるのか?とすら思って試合を観ていましたが、これで内藤と坂田の二人の実力派王者が生き残ったことで、興毅のフライ級挑戦の興味も高まってきました。試合後リングに上がって内藤を祝福するあたり、大晦日の内藤対興毅戦路線が既に引かれているのか?とも思ってしまいました。
ところで、本日のテレビ放送の予約録画に失敗してしまいました(泣)。録画DVDをお貸ししていただける方がいらっしゃいましたら、連絡を下さい。会場では大雑把にしか観れていないので、もう一度テレビ画面で詳細を確認したいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。
庶民のチャンピオン内藤が生き残って、本当に良かった。
多くの方に、この「ボクシング・ジャーナル」にアクセスしていただいています。有難うございます。もっとボクシングのことについて語りたいという方は、私のサイトであるWSCまで一度お越し下さい(http://worldsportsclub.org/)。掲示板、各最新ブログ記事の紹介、フリーマーケットなどを開催しています。
posted by cutepizza |23:47 |
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2008年07月28日
戦前の大方の予想通り、激しい試合でした。コットもマルガリートの出端を捉えクリーンヒットを多く奪いながらも、常に前進を続けるマルガリートの馬力に押し切られ、最後は根負けした形でした。解説の浜田氏が言われていたように、あの10回はマルガリートも動きが鈍り、ダメージを感じさせていました。そこに最後の力を振り絞ってコットが動きながらクリーンヒットを奪い、逃げ切りパターンを構築しようとしていた矢先、ついにマルガリートの下から突き上げる左のショートアッパーを喰って、効いてしまいました。このパンチのダメージが抜けきらず、11回はじまってからはコットはほとんど動くことが出来ず、人間風車マルガリートの餌食となってしまいました。
両者ともギリギリの極限での戦いでしたが、その我慢比べにマルガリートが勝ちました。決して巧さはなくとも、実戦で鍛えた打撃と生まれ持った体格と打たれ強さで、常勝コットを打ち倒してしまったのですから、大したものです。まさに雑草的な強さを感じさせました。それにしても、両者が同じ147ポンドとは思えないほど、体格差、パワー差がありましたね。試合展開は違うものの、イベンダー・ホリフィールド対リディック・ボウ第一戦を思い起こしました。ホリフィールドのパンチが何発もヒットしても、あまりボウにはダメージが無く、逆にボウの重いパンチでホリフィールドが何度もピンチに陥っていました。体格差やパワー差を克服することは、やはりコットと言えども難しかったのでしょうか。
コットは、マルガリートが危険な相手であることを百も承知だったのでしょう。足を使ってポイントを取る作戦だったようですが、打たれても打たれても前に出続けたマルガリートに得体の知れぬ怖さを感じていったのかもしれません。自分のパンチがヒットしても何事もないかのように、前に出続け逆に力を込めたパンチを返してくるのですから、まるでモンスターです。
メイウェザーがマルガリートとの対戦を拒んでいた時期がありましたが、タフで手数が出てどんどん前に出る馬力がある選手は、相性的には良くないからなのでしょう。メイウェザーにしても、ロープに押し込まれて体力負けしてしまうかもしれません。
それにしても、90年代以降主流となったタッチボクシングとは違い、迫力、スリルが味わえました。いよいよ明後日は、日本人フライ級王者、内藤と坂田のダブルタイトルマッチです。コット対マルガリート戦に劣らない、激しい戦いが予想されます。今から楽しみです。
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posted by cutepizza |22:25 |
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