2008年06月29日
明日のWOWOWの放送を待っている方も多いと思いますので、試合経過や結果などは下の方に書かせてもらいます。(ずっと下までスクロールして下さい。)
それにしても、予想以上のパッキャオの出来でした。今まで観てきた中で、今日ほど完成度の高い試合は無かったでしょう。まさにマスターピース、パッキャオの技巧が完成された試合と言っても過言ではないように思います。何しろライト級王者のディアスがパッキャオのスピード、攻防のリズムに全くついていくことが出来ず、蛇に見込まれた蛙のごとく、一方的にパッキャオの攻撃を受け続けてしまいました。パッキャオも初戴冠のフライ級から数えて七階級目ということもあってか、パンチングパワーはさほど感じませんでした。パワーよりもスピードとタイミングを重視したためかもしれませんが。サウスポーは苦手と言っていた割に、ばしばし右ジャブ、いきなりの右フックを当てて翻弄し、時に伝家の宝刀左ストレートをぶつけていました。めまぐるしくポジションを変えながら、先手を取って攻め続け、最終回となった9ラウンドには、ついに粘るディアスを左のショートフックのカウンターで前のめりに倒し、アジア人初の四階級制覇を達成しました。
信じられないフィジカル能力があるのでしょうが、それとともに「俺のパンチはどの階級でも通用する!」と信じ、一切の迷いもなく自分のペースで自信を持ってボクシングをしきってしまう強い精神力も大きな武器です。悪い言い方をすれば、脳天気な性格なのかもしれません。普通の選手ならば、階級を一つあげるだけで不安になるところを、彼の場合フライ級王座陥落後一気に3階級アップし、今に続く伝説を築き上げてしまいました。今回のライト級挑戦においても、減量が楽になったためか、非常に動きが軽くコンディションは最高に仕上がったようで、パッキャオのように速い動きを特徴とする選手には、一番体が軽く感じる体重(物理的な体重の軽さでは勿論ない)で試合に臨むことがベストなのかもしれません。我が日本の内藤や長谷川ももしかすると2,3階級上の方が素晴らしく速い動きが出来るのかもしれません。
明日のWOWOWでの放送で、じっくりパックマンの自由自在な攻防を今一度鑑賞してみようと思います。フィリピンのテレビでは、「もうロベルト・デュランを超えたかも?」との声もありました。確かにデュランが階級を上げて執拗なパワー戦法から技巧派へと転身した物に近いものが、今日のパックマンにはありました。ボブ・アラムプロモーターの話では、パッキャオの次戦は、年内に全KO男、エドウィン”雷”バレロとの試合の可能性が高いとのことですが、パッキャオ対バレロが実現すれば、日本のファンにとってはまさにスーパーファイトになります。今後のパッキャオを中心としたライト級の動きにも要注目です。
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2008年06月28日
このブログをお読みの皆さんならご存じかもしれませんが、私は大のパッキャオファンです。一言で言うと分かり易いボクシング。目の前にいる相手を倒すことだけを意識したボクシング。試合中、採点を気にすることもなく、ペース配分にもほとんど気にかけず、ただベストショットを当てることだけを考えているように思います。本来のボクシングの醍醐味であった「倒し倒され」といったスリルをパッキャオの試合からは強烈に感じることが出来ます。だからこそ、本場アメリカでも彼の人気は凄まじいのでしょう。
さて明日は4階級制覇を賭けた大一番、フライ級から数えてなんと7階級目となるライト級での挑戦です。元フライ級世界王者がライト級まで世界戦進出したことが過去あったのでしょうか?ファイティング原田氏ですらフライ級からフェザーまででした。体重増加に関しては、前回(と言っても2週間前の記事)書きましたので、そちらをご覧いただければと思いますが、これだけ増量しながらもぜい肉を付けながら、テクニックで階級の壁を破ってきたのではなく、基本的なスタイル、つまり強打で相手を倒すスタイルを変えずに、ここまで階級を上げてきたことは、前例が無いことです。
しかし、そんなスーパーパックマンでさえ、ライト級では階級の壁にぶつかるのではないかと多くの専門家、ファンは見ているようです。チャンピオンのデビット・ディアスは、ライト級の中では穴王者と見られがちですが、豊富なアマチュア経験に裏付けされたテクニックは本物ですし、サンタクルス戦でみせたように、どんな劣勢にあっても諦めない精神力、そして執拗な手数は、体の小さなパッキャオにとって脅威となるはずです。
この試合の鍵はズバリ初回の攻防に掛かってくるでしょう。ディアスがパッキャオのパンチを警戒しやや距離を取った試合をするのか、それとも体格差を活かし、どんどん前に出てプレッシャーをかけてくるのか。パッキャオにしてみれば、あまりに強引に体ごと押し込まれて試合をすると分が悪いため、やはりディアスがある程度距離を置いてくれた方がいいでしょう。その為にも、初回や早い回でパッキャオのパンチ力を知らしめる必要があります。ロイ・ジョーンズが、ヘビー級でジョン・ルイーズをカウンターでぐらつかせたような一撃です。
問題はここからです。パッキャオ自身、あまりサウスポーとの対戦は得意ではありません。今までのように、自由自在に得意の左ストレートを当てることが出来ない可能性も大いにあります。ディアスの右ジャブに対処できるかどうか。そして鋭い踏み込みから体ごとぶつけるような左をヒットさせることが出来るのか。少しの迷いが踏み込みを鈍らせ、パッキャオの主武器である左の威力を失わせてしまいます。パッキャオが階級の壁を破ってこれたのは、この踏み込みの鋭さによるパンチ力なのですから。サウスポーのディアス相手に迷いが生じ、いつもの踏み込みが出来ない、パンチ力が半減、となるとさすがのパッキャオも壁にぶつかることでしょう。
さて私の予想(というより希望)ですが、パッキャオの左強打が前に出てくるディアスの顎に幾度となくジャストミートし、中盤までにディアスを倒しきってしまうパターンです。最近は、パッキャオの左ストレートは読まれがちで、以前ほど当たりませんが、それはバレラやマルケスといった超ハイレベルな対戦相手だったからで、ディアスにはパッキャオのパンチがより多く当たると信じています。スーパーチャンピオン(パッキャオ)と普通のチャンピオン(ディアス)との差が明確に出るのではないでしょうか。
日本ではWOWOWで6月30日(月)夜8時よりタイムリーオンエアーです。パッキャオがライト級でも通用するのか、非常に興味深い一戦となりそうです。
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2008年06月14日
あと2週間に迫ったパッキャオの4階級目ライト級挑戦を前に、パッキャオのデビュー後から現在までの驚異の体重増加をグラフにしてみました。ついでに私が思いついたどんどん階級を上げていった、風船のようにふくらみ続けたボクサー達との比較もしました。ふくらむと言えば、真っ先にミドル級から実質ヘビー級まで制したジェームス・トニーが浮かびました。次に、アジアの怪物マニー・パッキャオ。元ライト級王者でナザロフにタイトルを奪われながら、忘れた頃にいきなりSミドル級を制したディンガン・トベラ。そして最後は偉大なるロベルト・デュランです。
グラフの見方ですが、選手それぞれ階級も違うため、プロデビュー戦時の体重を基準に(つまりデビュー戦を「100%」として)どの程度肥大していったかをパーセンテージで現しています。縦軸は、そのパーセント(ここでは膨張率としています)、横軸は、デビュー後の経過日数となっています。
トニー 黄色
パッキャオ 紺色
デュラン 水色
トベラ ピンク
このように四者を並べてみると、多少の上下動はあるものの似たような増加ペースであることが分かります。(マニー・パッキャオは、再来週の体重を61キロとしています。)階級も選手それぞれの骨格、年齢、体質も違うため、比較は無理なのは承知ですが、10年で20%増がボクサーとしての限界値なのかもしれません。日本のようにデビュー時から頑なに同じ階級で戦い続けることが当たり前の国から見れば、この4名の増加率はあまりにも異常ですが。
ちなみに体重で見てみると、
トニー 最低 70.60kg、最高 107.50kg、増量幅 約37kg
パッキャオ 最低 48.08kg、最高 61kg(予定)、増量幅 約13kg
トベラ 最低 57.15kg、最高 82.20kg、増量幅 約25kg
デュラン 最低54kg、最高 79.80kg、増量幅 約26kg
階級が違うとはいえ、やはりトニーの増加は異常です。しかも、彼が凄いところは、最重量時でも世界戦を行っているところです。ふくらみ続けながらも、どの体重においても素晴らしい能力を発揮し続けました。生まれつき頑丈な体と言うこともありますが、やはり彼の類い希な反射神経とディフェンスの勘が、この偉業を陰で支えていたのでしょう。私は、以前からこのトニーと石の拳ことロベルト・デュランのボクシングに多くの共通点を見いだしていました。何も太る体質というだけでなく、練習では決して身につけられないナチュラルな動きで、相手のパンチを外し、自らのパンチはコツコツ当てることが出来るからです。まさに自然な流れの中でパンチをかわしてしまうのですから、階級を上げても通用するはずです。
一方のパッキャオは、あと一歩で膨張率130%に達するところですが、彼が最も偉大なのは、これだけ階級を上げながらも、いまだにパワーを武器に戦っている点です。当然Sバンタム級時代ほど相対的に一発のパンチ力はありません。しかし、それでも一発で相手を倒してしまうパンチは持っています。それに加え、肉体的精神的スタミナの持続も武器となっています。体つきを見ても、他の3名と違いぜい肉を付けながら階級を上げたのではなく、筋肉量の増加が伴っているからこそ成し得た、まさにフィジカル面での偉業達成と言えるでしょう。
パッキャオやデュランなどは10代でデビューし子供の体からの成長過程にあったため、プロ入り5年後の膨張率115%程度で全盛期を迎えています。トベラの全盛は、106%程度のライト級時代。トニーはいつが全盛期か定めにくいですが、強いて言えば約105%のSミドル級時代でしょうか。
日本の選手の多くは、海外の選手に比べ体重に関しても神経質で、1階級の重み(壁)をあまりに意識する傾向があるのではないでしょうか。そのため、体の成長を妨げてまで無理な減量を行い、同じ階級で戦い続けてしまうのでしょう。過酷な減量から思うようなパフォーマンスを発揮できず試合に敗れるだけでなく、毎回の減量の影響で選手生命自体も縮めてしまっているようにも感じます。デビュー時から体が出来上がっているような選手ならまだしも、体が出来ていない選手は、トレーニングとともに体も作られていくわけですから、体の成長に合わせて階級を上げていって欲しいものです。日本にはまだまだ「体格差を活かすために、出来るだけ下のクラスで戦ったほうが良い。」とする考えが多いようですが、過酷な減量によりコンディション作りに失敗する可能性を完全に無視しているようで馬鹿げています。今回取り上げた4名は、あまりにも普通ではない選手のため参考には一切なりませんが、体重を上げることにあまり神経質にならないで欲しいと思っています。現バンタム級王者の長谷川選手も減量に苦しんでいますが、アメリカ進出ではSバンタムやフェザー級で挑戦すれば、さらに速くて強い長谷川が見られるかもしれませんね。
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2008年06月12日
長らく日本ボクシング界のエースと呼ばれている長谷川が、その名にふさわしい見事なKO勝利を収めてくれました。ウルグアイからの挑戦者ファッシオとの力量差があったとは言え、あの最初にダウンを奪った左のショートカウンターなど芸術的とも言えるほどの冴えでした。今回のテーマは、力まずにリラックスしスピードを重視するというものでしたが、それが功を奏したようで、KOを意識するあまり強いパンチを打とうと力み、反ってパンチの切れや精度が落ちていたここ数戦の出来を払拭しました。
以前にもこのブログ上で述べたことがありますが、どのスポーツにおいてもリラックスした状態こそ、最大の運動能力を発揮できる必要条件のように思います。陸上の短距離走などはそのちょっとした緊張度が即タイムに現れてしまいます。ボクサーのパンチの伸び、当て勘、そしてディフェンスの反応などにも、同様のことが言えると思います。ただ殴り合いが行われるリング上で、平静を保ちリラックスした筋肉を作り出すことは、なかなか難しいことでしょう。ただ強い選手、名選手は、そのような恐怖の中においても自分をコントロールする術を持っているようです。相手の癖を読み取り、冷静に試合を組み立て、そして的確にパンチを当てます。
今日のセミ、KO男エドウィン・バレロは、長谷川とは違い、力みすぎていました。36歳の挑戦者嶋田をなめていたのかは知りませんが、力づくで倒そうとするあまりパンチが大きくなり、相手に読まれるケースが多かったです。それでも最後は圧倒的な体力差、パンチ力の差で嶋田を押し切りましたが、今日のような出来だと世界のスター選手との大一番では勝てないでしょう。
強く打とうと力んだパンチよりも、狙わずに自然と出したパンチのほうが効く場合が多いのですから、ボクシングでは昔から言われているように「スピードとタイミング」の重要度が極めて高いのでしょう。マイク・タイソンのように力んでも倒せる選手はいますが、これはスピードが伴っているからなのでしょう。
エース長谷川が試合後語っていましたが、次戦は間隔を開けずに試合をして欲しいですね。3ヶ月後くらいの試合を期待したいです。場所もラスベガスであれば尚良いです。長谷川は、世界中のどんな強豪とやっても勝てる可能性があります。スーパーファイトに登場する日本人第一号になって欲しいです。
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2008年05月29日
まだ正式発表はなされていませんが、7月30日(水)にWBCとWBAの世界フライ級タイトルマッチが開催される見通しのようです。勿論、この両王座は日本人王者、内藤と坂田が君臨しているのですが、挑戦者もまた両試合とも日本人という初のダブル日本人同士の世界戦となります。
私自身は、日本人同士の世界戦にはあまり好意的ではなく、日本人対決は日本タイトルマッチなどで日本最強を争い、その勝者だけが世界戦へと進むことが出来る、とするべきだと常々思っています。しかし、JBC公認の世界王座WBAとWBCの両王者が日本人であるため、日本人対決が多くなることも致し方ない面もあります。
今回のW世界戦は、今後内藤対坂田というフライ級統一戦路線を一般視聴者に強くアピールする上でも非常に有効ですし、一度に4名もの日本人フライ級ボクサーがお茶の間に露出するというだけでも、日本のボクシング界も面白さをアピールする絶好の機会と言えるのではないでしょうか。ここは、両王者、両挑戦者ともにハッスルした最高の戦いをみせて欲しいです。薬師寺対辰吉、畑山対坂本のような激しいぶつかり合いを期待します。
ところで、先日たまたま鬼塚対松村戦のビデオを見ていたら、「7年ぶり7度目の世界戦日本人対決」とアナウンサーが言っているのを聞いて、早速いや~んを調べてみました。抜けているかもしれませんが、以下が過去行われた日本人同士による世界戦です。
67年 沼田 義明 対 小林 弘
71年 大場 政夫 対 花形 進
72年 輪島 功一 対 龍 反町
82年 渡嘉敷 勝男 対 伊波 政春
82年 渡辺 二郎 対 大熊 正二
85年 渡辺 二郎 対 勝間 和雄
92年 鬼塚 勝也 対 松村 謙一
94年 薬師寺 保栄 対 辰吉 丈一郎
98年 飯田 覚士 対 井岡 弘樹
99年 戸髙 秀樹 対 名護 明彦
00年 畑山 隆則 対 坂本 博之
00年 徳山 昌守 対 名護 明彦
02年 徳山 昌守 対 柳光 和博
03年 徳山 昌守 対 川嶋 勝重
04年 徳山 昌守 対 川嶋 勝重
05年 川嶋 勝重 対 徳山 昌守
07年 新井田 豊 対 高山 勝成
07年 内藤 大助 対 亀田 大毅
08年 坂田 健史 対 山口 真吾
08年 坂田 健史 対 久高 寛之
08年 内藤 大助 対 清水 智信
徳山は、北朝鮮籍なので厳密には日本人として数えるべきではないかもしれませんが、日本で生まれ育ち日本名を持つということで、ここに加えました。それにしても、60年代1試合、70年代2試合、80年代3試合、90年代4試合、2000年代11試合目(内徳山5試合)というのは、さすがに日本人対決を乱発しすぎではないでしょうか?何が世界タイトルなのか何が日本タイトルなのか、一般のファンには総合格闘技系選手がよく分からない世界王者を名乗っているように、ボクシングというスポーツにおいても「世界は、意外と近くにあるもの。」「世界とは名だけ。」などと思われないか心配です。
今回は、亀田家に汚された日本ボクシング界のイメージを完全に払拭するという意味合いも含めて、4名の日本人ボクサーによる世界戦を楽しみたいと思います。放送はTBSなのでしょうが、変な煽りは止めて、一般視聴者が楽しめる爽やかで気品のある番組作りを目指してもらいたいです。大げさな演出、うるさすぎるアナウンスは要りません。ちょうどあと2ヶ月。今から7月30日(水)が楽しみです。
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2008年05月24日
信じられない事件です。試合を翌日に控え、出場選手の計量まで終えたあとでの興行中止。この興行主催者のグローバル協栄ジムの金銭的トラブルが原因と言われていますが、どのような事情であれ試合の前日に中止を発表するとは、どのような神経をしているのでしょうか。元々十分な資金もなく、今回の興行開催にあたり当てにしていたお金が入ってこなかったのでしょうか(最後の最後まで資金集めに奔走していたのでしょうが)。いづれにせよ、出場する予定だった選手らが可哀想です。この日のためにトレーニングをし調整をしてきた全ての努力が水の泡です。
このような非常事態にこそ、日本プロボクシング協会(JPBA)が救済できないものでしょうか?グローバル協栄ジムに代わり、JPBAのもとで興行を行う。勿論、掛かった費用などは、後日グローバル協栄ジムに返済してもらう(回収できるかどうか問題でしょうが)。亀田兄弟の一時預かりなど議論するのではなく、今回のように広く起こり得る非常事態対策なども普段から準備するべきでしょう。またコミッションも、試合や選手の管轄管理だけでなく、興行主(特に資金面)の管理を徹底する必要があるのかもしれません。
それにしても、この興行を目指して頑張っていた選手達そしてファンの皆さんが可哀想です。話は大きくずれますが、私がフィリピンに滞在していたときには、もっと可哀想なことが起こりました。パッキャオのホームタウンにも近い街でのローカル興行だったのですが、メインイベントの地区タイトル戦の中盤、王者がダウンを奪い攻勢をかけていてほぼ試合の流れが決まりかけた矢先、突然の停電がありました。この興行は、地元の資本家が入場無料で行っていたこともあり、かなりの観客(5000人以上か?)が集まっていました。発電機が故障したのか、全く復旧しません。たしか第7ラウンドくらいだったのですが、30分経っても暗闇のまま。試合をしている時間よりもながい中断の間、ダウンした方の選手は試合再開に向けアップをするなど元気を取り戻していました。しかし、1時間経っても復旧せず、さすがにほとんどの観客は帰途についてしまいました。私もさすがに待ちきれず、リング上に選手を残したまま帰りました。結局試合は停電のためノーコンテストになったそうですが、死闘を演じた両者をリング上に残したまま帰途についた私たちは、私のせいではないにしてもちょっと罪悪感が残りました。
話が大幅にそれましたが、我が日本で興行のドタキャンが起きようとは、本当に今でも信じられません。停電や自然災害などで中止になるのならともかく、試合前の資金難で中止になるなんて、どれだけどんぶり勘定のジム経営なんだ?と思います。それか博打精神で、一か八かの大勝負、興行収入を見込んでいたのでしょうか?このようなことが2度と起こらないよう、JPBAでも次回理事会時に十分時間を取って対策を練ってもらいたいですね。
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2008年05月19日
テレビ観戦も出来ず、勿論会場にも行けず、某掲示板での実況を覗いていただけですが、小堀の左フックが面白いようにチャンピオンを捉えていたようですね。第2ラウンドにはダウンを奪われるも、その後の小堀の反撃の左フックがまたしても炸裂!これで、チャンピオンがかなりのダメージを被ったそうですね。そして3回、打ち合いの中から左フックのカウンターで王者からダウンを奪い、再開後に連打で押し切りTKO勝ちしました。
ライト級は、長い間ガッツ石松氏しか王座にたどり着けない、世界的に見てかなり層の厚い、難関クラスですが、まさか小堀がこれほどまでに劇的な勝ち方でタイトル奪取するとは思っても見ませんでした。チャンピオンのアルファロの出来が悪かったとか、超穴王者だったとか言われていますが、それでもライト級での世界奪取は快挙と言っていいでしょう。
来月末、あのマニー・パッキャオがWBCのライト級王座に挑戦します。もしパッキャオがWBC王者に就けば、WBAの小堀との統一戦の実現もあるかもしれません。アジア人同士ということで、舞台が東京ということも十分考えられますね。このクラスで勝ち続けることは至難の業ではありますが、小堀には海外のビッグネームとビッグマッチを挑んで欲しいですね。
今日は、本当に神風が吹いたようでした。
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2008年05月11日
私はまだWindows XPを使用しているのですが、先日5/7にリリースされた久しぶりの大型アップデートXP SP3を早速適用しました。一部不具合も報告されていますが、私の環境ではスムースに移行できました。私は、普段よりコンピュータの最適化、安定化を行っていますが、SP3にしたついでに更なるクリーンアップを施しました。特に不要レジストリは、今までとは別のプログラムを併用したお陰で大幅に削除することが出来ました。コンピューターがより快適に動くようになった気がします。
この作業中、なんとなく不要ファイルや不要レジストリが、ボクシング界における亀田家の存在とダブって見えてしまいました。彼らの数々の悪行については今更ここでは書きませんが、日本ボクシング界に大きなマイナスイメージを植え付けた彼らのことを、多くのボクシング関係者、ファン、そしてボクサー達も毛嫌いしていたことでしょう。私は一ファンとして、彼ら(TBSを含めた)の誇大宣伝、そして不自然きわまりないマッチメーク、そして有言不実行の逃犬ぶりに、怒りを覚えていました。スポーツとしてのボクシングを個人的な利益(金銭的)のために、彼らは利用していたように思います。彼ら(TBSを含む)のせいで、ボクシングがプロレスや新興格闘技と同じような純粋なスポーツではなく、見せ物に近いものであると、多くの一般視聴者に誤解を与えてしまったことも痛かったです。(その後、内藤の活躍で、一時のダメージから幾分回復しつつあるが)
彼らの今後は、日本国内でのジム移籍、独立、あるいは海外進出が考えられるといいますが、どの道を行ってもTBSが亀田家と組んでいる限り、状況は全く変わりません。TBSのような勘違いテレビ局にとって、何がスポーツで何が見せ物なのかは関係ありません。視聴者を無理矢理煽り、強引に視聴率を操作し、金を集めることしか考えていないようですから。私には、日本国内での活動には色々と障害が大きいため、メキシコに活動の基盤を移し(史郎氏もボクシング活動に復帰できるし)、「ボクシングの本場メキシコに進出!」「地元メキシコのスター選手を撃破!」などと言ってTBSが亀田家を当分バックアップし続けるのではないか?とすら思っています。ただ、現在世界ランク1位の興毅がどのような形で、元ジムメート、協栄ジムのWBAチャンピオン坂田やWBCの内藤に挑戦するのかが問題です。彼らのことだから、「日本のルールでは、日本国内のリングにもう上がれへん。仕方ないからWBFに挑戦することにしたわ。」とか言い出しそうです。TBSも、WBFが何なのかを視聴者には絶対に知らせず、単に世界戦扱いで放送してしまいそうです。
せっかく協栄ジムが亀田家を解雇したのですから、協会には今までのことも含めてきっちりと掃除(クリーンアップ)を行ってもらいたい。そして有名ボクサーとしてではなく、一から出直してもらいたい。普通に日本人選手と試合をしたり、普通に同階級の世界ランカーと試合をしたり、普通に同階級の世界チャンピオンに挑戦する。実力があれば、過去のことは関係なくいずれはファンがついてきます。亀田史郎氏がこだわるお金についても、実力があり世界の檜舞台(スーパーファイト)で活躍できるような選手になれば、今まで以上に稼げます。さて、史郎氏の頭の中では、どのようなシナリオが作られているのでしょうか?
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亀田一家 |
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2008年05月04日
デラホーヤが1年ぶりの復帰戦を判定勝利で飾りました。相手のフォーブスが元Sフェザー級の世界王者(最近はウェルター級リミット内ではあるが)ということもあり、デラホーヤよりも一回り小さく、巷では9月に予定されるメイウェザーJrとのリベンジマッチに向けた単なる調整試合としか捉えられていませんでした。実際、試合そのものも危なげなく、ほぼ完封試合という内容でした。ガッティ戦以来7年ぶりの軽い体重(150ポンド)での試合のため、私個人はデラホーヤの技術面や試合勘よりも、運動能力面を心配したのですが、パンチのスピードや体の切れなどは、当然全盛期には及ばないものの、意外に出来は良かったように思いました。これならば、ウェルター級での試合にも同等のフィジカルコンディションで臨めることでしょう。一時は、リングから完全に離れプロモート業に専念していたこともあり、かなり太った時期がありましたが、久々に運動選手らしいスッキリとした体と表情になっていました。今年は3試合を行い引退をするプランを持っており、彼の幼少時代から続いたボクシング生活の集大成の意味もあり、ボクサーとして集中したいのでしょう。
今日の試合では、前戦のメイウェザー戦の強引過ぎるくらいにプレスし続けた戦法を反省し、本来の武器である左ジャブ(および左フック)をテーマに戦っていたようです。スピードがあり防御勘もいいフォーブスを相手に、自由自在にジャブをヒットさせたことは、十分に評価できます。しかし、あのSライト級時代、東京三太戦でみせたキレキレのジャブと比べると、やはりまだまだ左を磨けるのではないかと思ってしまいます。たとえメイウェザーがディフェンスマスターであろうとも、デラホーヤのジャブが全盛期に近いものになれば、距離や体格の差もあり、メイウェザーには相当難しい試合になります。昨年のファイター戦法のデラホーヤよりも数段やっかいになるでしょう。
全般的にデラホーヤの体の動きは悪くはなかったと思いますが、以前に比べ不用意にパンチを喰うシーンが増えました。今回の試合だけでなく、2年前のマヨルガ戦からそのような傾向は見えていました。やはり一年に一試合というブランクの影響なのか、動体視力が衰えてきているのか、何かしらの問題がありそうです。今回のフォーブスにパンチが無かった為、多少打たれても試合の大勢に影響はありませんでしたが、メイウェザー戦でもこの防御レベルが修正されていないと、試合にならないかもしれません。
さて、9月の再戦は実現するのでしょうか?デラホーヤは、個人的な理由で再戦を望んでいます。前戦は見方によれば、十分デラホーヤの勝ちでもおかしくなかっただけに、今度こそはきっちりと差をつけて憎きメイウェザーを叩きたいに違いありません。そして、ウェルター級王座に返り咲き、コットやハットン、はたまたパッキャオらと年末に最後の大一番を迎えるというのが、彼の描く最高のシナリオなのでしょう。92年のバルセロナ五輪からすでに16年。引退まであと2試合。最後の戦いぶりに注目していきたいものです。
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