2007年09月03日

世界陸上 ジェレミー・ウォーリナー

 朝の新幹線で帰京。出発する前は長い出張だと思っていましたが、終わってみるとなんだか短く感じられます。この間にとても貴重な経験をさせていただきました。4×100mリレーの日本記録も見られましたし、土佐さんの銅メダルのゴールも長居競技場で見ることができました。

 ここ数日間のブログであまり触れませんでしたが、男子400mのジェレミー・ウォリナー選手の走りも、今回の大会の見所の1つでした。彼の走りも、アリソン・フェリックス選手と同じように、痩身で力みがなく、しなやかでした。400mの世界記録をもっているマイケル・ジョンソン選手が、後傾する特異なフォームだったのに対して、ウォリナー選手は、とてもナチュラルなフォームで走っていました。あの走りを支えているのは、強靭な筋力なのではないかと思うのです。

 本誌の「宇佐美彰朗のフォーム改造塾」の一般ランナーの写真を見るとよくわかるのですが、スピードが出ていないランナーは、接地した直後に、体が大きく沈み込んでしまいます。大腿部の筋力が不足していることが原因だと思われます。一方、ウォリナー選手やフェリックス選手の体は、沈みこみません。接地した瞬間にすでに足は地面を離れているという印象です。もちろん、スピードが違いますから、接地時間が違うのは当然です。しかし、接地時間を短くしたほうがスピードが出るのは、短距離も長距離も同じです。接地時間を短くするためには、余計な沈み込みを抑制する筋力が必要なのではないかと考えています。バイオメカニクス的には、あたり前のことなのでしょうが、こうして、世界のトップアスリートの走りを目の当たりにすると、そういうことが実感としてよくわかります。

 いろいろなことを考える機会を与えていただき、私にとっては、とても意味のある世界陸上でした。

 久しぶりに会社に戻ると、机の上が資料の山。今日は、それを片付けるのに終始してしまいました。

posted by 樋口 |22:00 | コメント(0) | トラックバック(0)
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