日刊ランニングマガジン・クリール

ニュートラルとプロネーション

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 昨日の湘南国際マラソンのゴール地点ですごい人がいたのでつい声をかけてしまいました。すごいというのは、その人の右足には、ミズノウエーブクリエーション(JAPANモデル)。真っ赤な非常に目立つインフィニティウエーブ搭載モデルです。そして、左足にはアディダスのアディゼロテンポ。フォーモーションユニット搭載モデルです。

 どうしてそんなことをしているのか、専門誌の編集者としては聞いておかなければなりません。理由はこうです。

 彼の右足はニュートラルタイプで、左足はオーバープロネーション気味だそうです。ご存知のようにウエーブクリエーションは、アシックスのゲルニンバスと同じく、ニュートラルタイプです。一方、アディゼロテンポは、フォーモーションユニットで、プロネーション(内側に倒れこむ動き)をコントロールする機能を有しています。

 彼の場合、両足にアディゼロテンポを履いた場合には、右脚が痛くなるそうです。42km走っても、両脚が痛くならないのは、左にアディゼロテンポ、右足にウエーブクリエーションという組み合わせだったということです。

 彼の足が特別だとは思いますが、走っていて、片脚の膝だけ痛くなる(私の場合もそうですが)のであれば、片方はオーバープロネーション気味で、片方はニュートラルなのかもしれません。意外に、彼のように工夫すれば、膝が痛くならないのかもしれません。一度、試してみるといいと思います。

 ついでに言えば、常々不満に思っているのが、スポーツショップの店員が、ビギナーランナーにオーバープロネーション予防の機能のシューズをまずすすめる傾向にあることです。今日も、新宿のあるスポーツショップで店員とビギナーランナーの客の会話を聞いていたのですが、「こちらのほうが安定性があります」と、店員がミッドソールの内側に硬い素材の入ったシューズをすすめていました。

 モーションコントロールと安定性(スタビリティ)を混同してしまっているとしか思えません。モーションコントロールは、オーバープロネーションが起こらないように抑制する機能のことで、スタビリティとは異なる機能です。例えば、ウエーブクリエーションやゲルニンバスは、十分な安定性を備えていますが、モーションコントロール系のシューズではありません。

 私自身がモーションコントロール系のシューズが合わないということもありますが、比較的体重が軽い日本人の場合には、極端なプロネーションは起こりにくいのではないでしょうか。ですから、まずはニュートラルタイプをすすめて、それが合わない場合にはモーションコントロール系にしたほうがいいのではないかと思っています。

 どうして店員はビギナーランナーにまずモーションコントロール系のシューズをすすめるのか、調査してみたいものです(と、これも思いつきですから、すぐに企画になると期待しないでくださいね)。



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この記事へのコメントコメント一覧

ニュートラルとプロネーション

凄いですね。私も左右は別のシューズを履いているのですが、プロネーションまでは考えたこと無かったです。私の場合は、右(白色)はフラット走法用でウルトラまで対応するクッション多めの。左足(赤色)は、レース用軽量で、右より若干細身で締め付け多いヤツ。自分の左右の足の使い方が違うので、こうしているのですが、…用法の違いは故障の原因にもなってるとも思うので、良いのか悪いのか判らないけど。あと、紅白シューズだと欲も悪くも目立つし、負けられない!(自分にも他人にも)という精神高揚にも有効ですね

ニュートラルとプロネーション

景虎様
 私もタイトフィットが好きで、つま先にはあまり余裕はいりません。ジャストフィットとは何かは、個人で見つけるしかないのかもしれませんね。

あやママ様
確か私が作ったときのアディダスのmi adidasは、モーションコントロールタイプのミッドソールとニュートラルタイプを選べました。今はどうなっているのかわかりませんが…。

ニュートラルとプロネーション

ではでは、片足ずつシューズが買えるようにならないといけませんね?

ニュートラルとプロネーション

いつも楽しく拝読しています。

面白いアイデアですので是非実現させてシューズショップのレベルを上げてください。
私が不思議に思っているのは必ず大きいシューズを勧める事です。つまるところ甲周りのホールドがしっかりしないと、足が前に進んでしまい大きい靴を買っても爪が当たってトラブルになりやすいと思っていますが判ってくれる店員さんがなかなかいません。

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樋口幸也 1986年、ベースボール・マガジン社に入社。テニスマガジン、陸上競技マガジンなどの編集長を経て、ランニングマガジン・クリール編集長。40歳から走り始め、ベストは5000m19分0秒、10000m39分46秒。フルマラソン3時間10分55秒(ネット3時間8分5秒) 100km11時間55分

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