2007年09月14日

アシックス東京

 午前中に取材で銀座のアシックス東京へ。開店前から取材をお願いしていて、開店までには終わると思っていたのですが、大きくずれ込んでしまいました。平日だというのに、開店と同時に何組かのお客さんが入店され、シューズやウエアを選んでいました。

 今日の取材は、ある企画のモニターランナーがウエアを選ぶというもの。澤田店長に対応していただいのですが、流れるような測定と的確なアドバイスはさすがでした。安心していいものが選べるのではないでしょうか。

 仕事柄、いろいろなショップを取材します。なかには、この説明ではお客さんを納得させることはできないのではないかというような応対をするところもないわけではありません。ランナーは、シューズを買いにいくのではなく、「走り」を買いにいくのです。お金を出すのは、ものに対してだけではなく、それに付随する走りに関する様々な情報であったり、イメージであったりします。澤田店長のアドバイスは過不足がありません。商品に対する自信がそうさせているのかもしれません。

 昨日は、別のメーカーの方と食事をご一緒させていただき、ランニングに関することをいろいろ話しました。その中でも出たのですが、本誌が創刊されてからのランニング界は本当に大きく変わったように思います。ランナー人口が増えただけでなく、ランニングに対するイメージが大きく変化しました。もちろん、いい方向にです。本誌を創刊したとき、こうなったらいいなと思っていたことが、ひとつひとつ実現しているのです。

 東京マラソンの実現、ランニングの大衆化、ランニングコーチの充実、女性ランナーの増加、ウエアやシューズへのこだわり、ランニングフォームへの意識…。

 ただし、こういうときに気をつけないといけないのは、ランナーのためのような表情をしながら、この動きをビジネスに利用しようという人たちがいることです。専門誌である私たちも、そういう意味でいえば、ビジネスにしているのですが、そうであるからこそ、ランナーの立場に立った誌面づくりをしていかなければならないと考えています。企業ですから雑誌を「お金儲けのために作っている」ことは否定できませんが、「お金儲けのためだけに作っている」のではありません。

 こういうことを書いている男が一番怪しい! なんて思うのは勝手です。

posted by 樋口 |17:39 | コメント(8) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:アシックス東京

こんばんは 北海道マラソンかろうじて完走しました。 編集長の記述にあるとおりお店の人の対応大事ですね。私自身、ちょっと遠いのですが、決まったお店で靴を選んでいます。また、編集長が原点を忘れないで、クリール自身が成長すること楽しみにしています。

posted by 北の熊 | 2007-09-14 20:19

Re:アシックス東京

原宿のニューバランス東京の店員さんに、箱根駅伝を走った方がいて、練習方法や食事のことなど、なんでも教えてもらえるので、贔屓にしています。
アシックスだと足に合わないので行かないですね。話だけだと悪いですし。

posted by はこ | 2007-09-15 07:37

Re:アシックス東京

北の熊様
北海道マラソンお疲れ様でした。ランナー人口が増えるかどうかは、その人に合ったシューズを見立てられるショップスタッフの数と正比例するのかもしれません。
はこ様
選択肢を自ら狭めないほうがいいと思いますよ。私は仕事柄、いろいろなメーカーのいろいろなシューズを履きますが、先入観が覆されることはよくあります。何がどう合わないのかをメーカーの直営店の人に伝えると、商品開発に生かされることもあります。

posted by 樋口 | 2007-09-16 09:42

Re:アシックス東京

スポンサーと大会との関係は難しいですよね。
それでも東京マラソンが成功した理由の一つは現場のスタッフにぎりぎりまで会社の利益よりも大会の利益を優先した人が多かったことが要因だったと思います。
もちろん、そうでない人もいたことはよくご存じでしょうが。。。

posted by アウトフィルダー | 2007-09-17 10:36

Re:アシックス東京

アウトフィールダー様
確かに東京マラソンのスタッフには、幸運にもそういう人たちが多い組織だったと思います。短期的な会社の利益よりも、東京マラソンが成功することが、長期的な会社の利益につながると考えていたというよりも、東京マラソンを成功させるために自分がここにいるという気持ちだったのではないでしょうか。そういう雰囲気を作り上げたのは一部の核となる人たちだと、外から見て感じていました。

posted by 樋口 | 2007-09-17 22:21

Re:アシックス東京

とても興味深いブログ内容です。引き出しの多いクリール編集長のコメントは、読者を唸らせるロジックがありますね。

この動きに「ビジネス」として考える人は当然いらっしゃると思いますが、長い目で見てそれが短絡的ですし、一過性のもので終わってしまうと思います。
東京マラソンを成功させるためにここにいる・・・沁みるお言葉です。まさにおっしゃる通りだと思います。

2回目は更に発展するよう心から願っております。

posted by goofy | 2007-09-19 00:51

Re:アシックス東京

goofy様
 ロジックをほめられるのは、うれしくもあり、不本意でもあり。「うれしい」のは、伝えたいことを正しく伝えるためには、修辞学的な手法が必要であり、それが成功しているからです。誤解なく、かつ印象深く伝えるためには、使う言葉を選び、文の構成を考えます。いい材料を選んで、美しくデザインするのと同じです。どんなに性能がよくても、見た目の悪い工業製品を好んで買う人はいませんよね。「不本意」というのは、ロジックという言葉は、ややもすると「詭弁」ととらえられかねないからです。内容はないのに、言葉と構成で取りつくろっていると印象があります。私たち表現する立場にある人間が常に気をつけなければならないことです。ただ、本誌の企画でもあるのですが、内容が稚拙であっても、デザインやビジュアルがまとまっていて、人気企画になるものがあります。そうすると、劣っていたと思っていた内容がよく見えてくるのです。もちろん、その逆もあります。
 長くなりました。第2回東京マラソンが、さらにいい大会になるように、たとえ小さな声であってもあげていくことが大切だと思います。回りまわって関係者の耳に届くでしょうから。

posted by 樋口 | 2007-09-19 10:48

Re:アシックス東京

ご返答ありがとうございます。
ロジックはいい意味だけで書いただけですが、詭弁と捉えられると確かにまずいですね。
言いたいのは、内容がわかりやすく、納得感があるということでした。
ですので、言及されているように内容が稚拙であっても、受け手にとってわかりやすく、納得感があれば送り手の目的を達成していると思います。

posted by goofy | 2007-09-19 23:31

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