2009年06月30日

どうするどうなるエトー????

先日,ラポルタがシティから「マンモス・オファー」が届いている,ということをいったということは書いたと思いますが,別に伝えられたところによりますと

「エトーは、マンCから“世界で最も高給取りの選手”になれるほどの“天文学的なオファー”を受けている。彼は、この並外れたオファーの意味をはっきりと理解している。エトーは残留を望んでいるが、このようなオファーを断るのはとても難しいことも事実だ」

というような発言だったようです。

ご存じの通り,現在世界最高の高給取りといわれるのは,最近マドリに行ったばかりのCR7でその額1300万ユーロ。

それを上回るとなるといかほどのものか?

Barcelona Star Eto'o Will Not Be World's Best-Paid Player At Manchester City - Report

によれば,それは週給21万1000ユーロ程,年俸にすると約1000万ユーロ程(上記記事だと1400万ユーロになっていますが、引用元を見たところそういう記述は無く計算違いかと)。というわけで世界最高とはちょっと言い過ぎですが,前からいわれていた年俸1000万ユーロというエトーさんの希望を満たすものではあるようで・・・とされていたのですが,ロッカールームでの緊張を避けるため,現在チームの稼ぎ頭であるところのロビーニョ以上の年俸を払うつもりはシティには無いそうで,週給18万7000ユーロ程,年俸900万ユーロ程のオファーであるとシティ関係者は主張しているとか。

Manchester City To Complete €59m Swoop For Samuel Eto'o & Carlos Tevez This Week - Report

もっとも,上記記事によると,週給29万4000ユーロ,年俸1400万ユーロ説(これなら確かに世界最高),週給23万5000ユーロ,年俸1100万ユーロ説などもあるようです。

エトーさんが現在受け取っているといわれているチーム2位の750万ユーロに比べるとアップしている条件を提示されているようなのは確かなよう(でないとラポルタの発言の意味がわからない)です。

1400万ユーロならシティに行くでしょうねえ,普通は。現在の倍近いもんねー。この額はどう転んでもバルサには無理。でもどうやらそうではないよう。

Without A Major U-Turn Eto'o Stays At Barcelona - Agent

彼の代理人が語ったところによれば

「物事が180度変わらない限り,彼はバルセロナに留まることになるだろう。」

このことからすると多分シティのオファーは1400万ユーロ以外ではないかと。

今まで伝えられるところによれば,エトーさんとしては,年俸1000万ユーロ以上の条件での契約延長を目指しており,それがダメならあと残り1年の契約を全うした後,フリーでチームを探す(かバルサと再交渉する)つもりのよう。シティの額が900万~1000万ユーロ前後に留まるなら,わざわざ今シティに行かないでもいいや,というのは理解できることです。

バルサとしては,チームの中心であるメッシー(840万ユーロ)を上回る条件を提示するのはチームのサラリー体系を保つ上で不可能。現状維持か小幅アップで我慢してもらうしかありませんが,エトーさんがそれを受け入れない場合,フリーで出すわけにはいかないので,この夏に意地でも放出せざるをえないというか,考え得る最悪の事態になるというか。


チームから追い出されることを嫌がり,チームのプランに混乱をもたらすためだけに残留を決意したというスポルト説。

もしこれが事実なら,個人的な妄想を交えていうなら,エトーさんは,やっぱり純粋な傭兵じゃないんだなあ,というかお金の問題もあるでしょうけど,信頼とか愛情の問題もあるんじゃないかと思います。

やっぱり基底には例の「戦力外通告」があり,ペップは元々エトーは彼の理想とするデランテーロ像とは違うということで引き留めには余り熱心ではないのは明らかです(例えばモウリーニョのイブラに対する姿勢と比べれば一目瞭然)。ラポルタも,世界最高のデランテーロで引退までいて欲しいというものの,どうしても引き留めたいという姿勢は無いようにも見えるし(高く売りたいがために言っているだけのようにもみえる),メディアやファンも「エトー?いいよいなくなっても。ビジャがいるし」みたいな姿勢の人間が多すぎるわけで。

俺ってバルサにとって大事な存在だろ?

だから不可能とは知りつつ,メッシー以上のサラリーを要求したりするのではないか。メッシーとかイニが出て行くとか言い出したら,間違いなくクラブ周辺はパニックになるでしょう。でもエトーは?

「エトーで3000万ユーロ。そのお金でビジャを買えば何の問題もない」

彼からすれば,そんな意見が大勢を占めつつある状況が一番気に喰わないところじゃないかと。

まあそんなこんなで火曜に開かれるという代理人さんによるオフィシャルな記者会見を待ちましょうか。

El Barça ofrece la renovación a Samuel Eto'o

で嘘か本当か知りませんが,バルサは今頃エトーさんに正式に契約延長オファーを出したらしい。2012年まででサラリーは現状維持。まあ拒否されるんでしょうね。

posted by coladevaca |08:18 | バルサ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2009年06月28日

フィリペ・ルイスは遠のく。/エトー→シティ,ビジャ→バルサ,ケイリソン→バレンシア?

Lendoiro rechaza la oferta del Barça por Filipe Luis

フィリペ・ルイスに対するバルサのオファーは拒絶されたそうで。

バルサのオファーは800万ユーロ。向こうの希望は伝えられていた通りリリースクローズ一杯の2000万ユーロ。実に倍以上の1200万ユーロもの差があり,合意にはほど遠い状況だとか。また例の如く御用メディアであるところのTV3が報じたところによれば,バルサは900万ユーロまでしか出す気が無いそう。

相手はタフネゴシエーターで知られるレンドイロ会長であり,そうやすやすと降りてくることは考えられないわけですが,交渉はこれで終わったわけでもないそうで,まだ何かある可能性の方が高いでしょう。おそらく1000万ユーロ以上に提示が上がった段階で向こうがどう考えるかでしょうね。


エトー→シティ,ビジャ→バルサ,ケイリソン→バレンシア

これがカタランメディアが思い描く(輝かしい?)未来だそうですが。

Barcelona President Laporta Elaborates On Transfer Plans

ラポルタが最近しゃべったところによれば,

まず予想外にこの夏の補強第1弾となりそうなK9ことケイリソンについては,獲得が間近に迫っており,

「彼は我々と共にプレシーズンを過ごすことになるだろうね。それからペップが彼がチームに残るか決めることになるよ。」

次にリベリーについては,

「彼は,我々が彼のことを非常に好きなことを知っているね。しかし,バイエルンが彼を売りたくないのであれば,我々はそれを尊重しなければならないね。」

で問題のエトー/ビジャの件については,

「チキ・ベギリスタインが決めるだろうね。」

「もしエトーがマンチェスター・シティのマンモスオファーを受け入れるならば,我々は別のストライカーを捜さなければいけないね。それはともかく,2人とも共にプレーすることができるし,そしてそうなれば非常に競争力の高いチームとなるだろうね。」

で最後にフィリペ・ルイスについて

「我々は彼のために2000万ユーロを支払うつもりは無いよ。」

「我々は適切なオファーを提示したんだ。でも,彼は我々の手が届かない選手だったんだよ。」

まずケイリソンは確かに決まりそうだということ。リベリーはおそらくもう獲るつもりはないということ。フィリペ・ルイスはバイアウトクローズ一杯の2000万ユーロは払うつもりは無く,ラポルタの言葉を素直に受け取るならこれで終わりともとれること。

で問題のエトー/ビジャの件ですが。

エトーが受け入れれば,といってますが,クラブとしては契約が残り1年のエトーに3000万ユーロを払ってくれるといわれるシティに(エトーが高額報酬を望み契約延長に応じようとしない以上?)売ってしまいたいのか。それとも本当に2人並べることを考えているのか。しかし,後者の場合お金がネックになるわけです。ただ,この件に関わることかどうか知りませんが,この不動産不況の中練習場シウター・エスポルティーバがあるサン・ジョアン・デスピの土地の一部を売って2200万ユーロを手にいれようという計画があるとかないとか。

一方,エトーさんは仮に高額年俸が保障されるとしてシティに行く気があるのかは疑問なところで(確かにシティは地味ーに着々と戦力を整え,後何人か加えればトップ4を食いそうなチームになっているようですが,ただそれでも今年はCLに出られない),それよりは契約延長せずに1年居座って,バルサに残るのか,他のクラブに行くのか,それを自分だけで決めることができる立場を手に入れたいと思っていると考える方が妥当じゃないかと。

バルサとしては,この夏の終わりまでこの件を引っ張っても良いとは思ってないはずで(売れなくなるから),おそらくその前にデッドラインを設けているはずですが,それがどのあたりなんでしょうかねー。


で獲得が近づいているケイリソン,その影響を受けてパルメイラスが大変なことになっているようで。

Luxa sobre o K9: ‘Se não acertar com o Barcelona, não joga mais aqui’

元マドリのパルメイラス監督ルシャことヴァンデルレイ・ルシェンブルゴは,ケイリソン移籍話につき穏当なコメントを残したと伝えられていましたが,実際は激怒していたようで,次のような厳しいコメントを出したそうです。

この件について私が知ったのは木曜の夜のことであり,Trafficからもケイリソンからも直接の連絡は無かった,ケイリソンの友人伝えに間接的にこのことを知り,代理人に尋ねたが,私に対する敬意を欠いたふるまいをされて許せない。私は彼を守ってきたのに,彼は仲間に対する敬意を欠いている。ケイリソンとバルサとの契約がうまくいかずに彼がパルメイラスに戻ってくることになったとしても,彼を自分の指揮の下ではプレーさせるつもりは無い,と。

つまり,ルシャとしてはエースのケイリソンを引き留めたかった(当然です)が,クラブもケイリソンの去就の決定権を有するTrafficも邪魔しそうなルシャを外した形でバルサ移籍をまとめるために動いた,というような話のようです。

これに怒り心頭のルシャ。で前述のコメントになるわけですが,今度はそれを聞いたクラブ側が激怒。

Quebra na hierarquia tira Luxemburgo do Palmeiras e põe Muricy em lista
NOTA OFICIAL: Vanderlei Luxemburgo não é mais técnico do Palmeiras

ルシャ解任,ということになりましたとさ。解任の理由として,ルシャ本人の説明の通り,またクラブのオフィシャルにもあげられているとおり,ピッチ上の結果(コパ・リベルタドーレス敗退など)ではなく,クラブのヒエラルキーを壊したから,ということのようです。ようするに,一現場責任者の分際でクラブ上層部の決定や大事なビジネスパートナーであるところのTrafficを公に批判するとは何事か,ということのようです。

というわけで,ビッグマッチであるサントス戦の前にエースとマネージャーが消えるという事態に。ここまで相手のチームをお騒がせしながら,やっぱり獲らないとかになったらある意味申し訳ない状況になってしまいました。

posted by coladevaca |17:39 | バルサ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年06月28日

2009-2010シーズン バルサ移籍候補選手リスト(2009年6月28日更新)

今年もまた。間違いがあったら指摘してください。


[IN]・・・()内は現所属クラブです。

GK
ミゲル・アンヘル・モジャ(マジョルカ)
アシエル・リエスゴ(レアル・ソシエダ)
ホセ・マヌエル・レイナ(リバプール)
ディエゴ・ロペス(ビジャレアル)
ゴルカ・イライソス(アスレチック・ビルバオ)
セルヒオ・アセンホ(バリャドリード)
セバスティアン・フレイ(フィオレンティーナ)

DF
マックスウェル(インテル・ミラノ)
アシュリー・コール(チェルシー)
ブルーノ・アウベス(ポルト)
ブルーノ・サルトル(アルメリア)
フィリペ・ルイス(デポルティボ・ラ・コルーニャ)
ユーリ・ジルコフ(CSKAモスクワ)
ヨン・アルネ・リーセ(ローマ)
ダリヨ・スルナ(シャフタール・ドネツク)
ドミトロ・チグリンスキー(シャフタール・ドネツク)
マルセル・ヤンセン(ハンブルガーSV)
ネマニャ・ビディッチ(マンチェスター・ユナイテッド)

MF
ダヴィド・シルバ(バレンシア)
セスク・ファブレガス(アーセナル)
ハビエル・マスチェラーノ(リバプール)
ヨッシ・ベナユン(リバプール)
ダニエレ・デ・ロッシ(ASローマ)
エデン・アザール(リールOSC)
フェリペ・メロ(フィオレンティーナ)

FW
ズラタン・イブラヒモビッチ(インテル・ミラノ)
フランク・リベリー(バイエルン・ミュンヘン)
ダヴィド・ビジャ(バレンシア)
ディエゴ・フォルラン(アトレティコ・マドリ)
カリム・ベンゼマ(オリンピック・リヨン)
ルカ・トーニ(バイエルン・ミュンヘン)
ファン・マヌエル・マタ(バレンシア)
フローラン・マルダ(チェルシー)
アシュリー・ヤング(アストン・ヴィラ)
ロビーニョ(マンチェスター・シティ)
ケイリソン(パルメイラス)


[OUT]

GK
アルベルト・ジョルケラ

DF
シルビーニョ → 移籍決定だけど行先は未定。
マルティン・カセレス → ローン?

MF
エイドゥル・グジョンセン

FW



[残留予定選手]

GK
ビクトール・バルデス
ホセ・マヌエル・ピント

DF
ガブリエル・ミリート
カルレス・プジョー
ラファエル・マルケス
エリック・アビダル
ジェラール・ピケ
ダニエウ・アウベス
エンリケ・アドリアーノ

MF
アンドレス・イニエスタ
チャビ・エルナンデス
ヤヤ・トゥーレ
セルジ・ブスケ
セイドゥ・ケイタ

FW
リオネル・メッシー
ボージャン・ケルキック
ティエリ・アンリ
サミュエル・エトー
アレクサンドル・フレブ


[予想フォーメーション]

アンリ        エトー         メッシー
(?)        (ボージャン)      (?)

     イニエスタ      チャビ
      (?)        (ブスケ)    

            ヤヤ
           (ケイタ)

アビダル   ピケ     マルケス     アウベス
 (?)   (ミリート)   (プジョー)     (?)

            バルデス
            (ピント)


[収支]

-収入-

合計 

-支出-

合計 

-総計-

posted by coladevaca |17:38 | バルサ | コメント(6) | トラックバック(1)
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2009年06月27日

ヤヤ契約延長!!/それでもビジャに対するオファーは無い?というか"K9"ことケイリソン獲得(間近)らしい。

Touré renews contract until 2012

公式サイトより。2012年6月30日までの新しい契約にサインしたそうです。良かったのー。というかもうちょっと長くできなかったねー。違約金条項は1億ユーロになったそうです。


Valencia: We Have Received No Offers For David Villa

バレンシアのスポークマンのJordi Bruixolaがマルカにこう語ったそうな。

「私は事を明確にしたい。我々はビジャに対するオファーは受け取っていない。だから,我々はなぜ人々がそういう主張をするのか理解できないよ。」

「我々は彼とミーティングをもって,我々のプロジェクトを説明するつもりだよ。」

「移籍が噂されたここ数日は,彼にとってもクラブにとっても,難しいものだったよ。」

「我々はこのような噂が終息に向かうことを望んでいるよ。競争のあるチームを作るために,クラブに平静が与えられるようにね。」

カタランメディアによればバルサは4300万ユーロ相当のオファーを送っているはずであり,英タブロイドデイリーミラーによれば,マンUも4700万ユーロ程度のオファーを準備していると報じていられるなかで,再びバレンシアはオファーそのものを否定。

これは一体どうなっているんでしょう?ようするにクラブかメディアか,どちらかが嘘をついているはずなんですが・・・信頼すべきなのは経済危機バレンシアか,あるいは,今まで数々の嘘を垂れ流してきたスポーツ紙/タブロイド紙か。一方は当事者で,もう一方は第三者,普通に考えれば・・・とはいえ,この発言を載せたのも「あの」マルカなわけで。

ところで,バレンシアは生え抜きアルビオルをマドリに売ったようですが,アルビオルをサクっと売って,ビジャはあくまで売らないというのは,どうでもいい話ですが個人的にはなんかしっくりきませんでした。バルサでいえばエトーを売らずにピケを売るようなもんじゃないかと思うと。

今年28歳,おそらくキャリアのピークにあり,つまり今後同じように活躍しても値が下がっていく,今が売り時のビジャをあくまで売らないということは,バレンシアはビジャはウチで実質的に引退までと考えていることになるでしょう。ビジャがそれで満足と思ってるかどうかでしょうね。


先日カタランメディアが流した極めて胡散臭く思われたケイリソン獲得ビジャ代替選手説。しかし,これが必ずしも嘘では無かったようで。

Barcelona 'Close' To Signing Keirrison - Reports
Pequenos detalhes separam Keirrison do Barça, e o K9 já nem enfrenta o Santos


ブラジルメディアのGloboesporteが伝えたところによれば,ケイリソンの代理人Marcos Malaquiasと後述のTraffic SportsのJúlio Marizが既にバルセロナでチキと交渉しているらしいです。

でこれがどうも嘘じゃないっぽいです。というのは,パルメイラスの公式サイトを見ると,

Barcelona oficializa proposta pelo atacante Keirrison

26日金曜日に,バルサから公式のアプローチがあったみたいなことが書いてあります。同時にまだ交渉は合意に達したわけではないとも。ただブラジルメディアが伝えたとおり,既にチームからは離脱したことも認めているようです。ブラジルメディアによると彼は,既に金曜の午後の練習に出ずに,故郷であるコリチーバに荷造りのために帰ったそうです。

このケイリソン君ですが,彼の契約の権利の80%はTraffic Sportsなるマネジメント会社が持っており(バルサはエンリケ君もここから購入),パルメイラスが持っているのは20%に過ぎないんだそうです。また,彼はパルメイラスとの契約を4年残していますが,契約の中に違約金を払わずに契約を離脱できる条項が含まれているそうです。ようするにパルメイラスは彼の去就について口を出すことはできず,20%の移籍金を受け取ることができる権利のみを持っているのではないかと思われます。

でバルサとしては1000万~1500万ユーロでケイリソン君をGetしたいんだとか。向こうは2000万ユーロが希望だそうですが,代理人さんが語ったところによれば合意に向けて僅かな差が残るのみだとか。

このケイリソン獲得話,果たしてカタランメディアが描く通りにビジャをGetするためのバレンシアとの交渉材料にしようという話なのか,それとも単に若手有望株をGetしようという話なのか,そこら辺は今のところ定かではありません。バレンシアが絶対にビジャを売らないとした場合に,それでもケイリソンを獲得するのか,その場合やはり予想通りローンで出すのか,それとも予想に反しトップチーム要員とするのか。

まあ何にしろこの先注目ですなー。

とここまで書いたところで

El Barça ficha a Keirrison, según TV3

TV3が伝えたところによれば,ケイリソン獲得が決まったと。オフィシャル発表は彼の今後の行方が決まり次第,というなんとも胡散臭い感じですが。移籍金は1300万ユーロ+オプション300万ユーロの合計1600万ユーロだとされていますが,果たして真実なのでしょうか。

posted by coladevaca |07:44 | バルサ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年06月26日

そろそろ移籍話をまとめ始めても良い頃。

ちょっと更新しない間にバルサには続々良いニュースが・・・



ってことはなかったのでした。皆様いかがお過ごしでしょうか。というよりロクなニュースが無いような。

まず,すったもんだ揉めたバルデスの契約延長話は合意に達した,オフィシャルになる,といわれながら全然なっておりません。ラポルタによれば,合意の方向には進んでいるものの,合意にはまだ達していないそうで。で表面的にはここで話がストップ。オフィシャルになった時点でこの件にはまた言及しようかなと思いますが,アセンホに逃げられた時点で足下を見られた可能性が高く,まあメディアに伝えられているようなビックリ契約になっているのかなーと。

ヤヤは今週末にも動きがありそうという話ですが,こちらもどうなることやら。

さてバルサのプレシーズンは

7月20日 集合,メディカルチェック
7月21日~26日 ウェンブリーカップ@ロンドン(24日トッテナム・ホットスパーズ,26日アル・アリ戦。4チーム参加するのに総当たりで無く2試合するというよくわからない大会。)

それで毎年恒例?のどうにもうさんくさい集金アメリカツアー。市場拡大を考えるなら,どうみても4大プロスポーツがあって競争過多なアメリカよりアジア,普通に考えれば中国だと思いますが,まあ確かに最近アメリカがヒスパニック化しているともいわれているわけでそこは空白といえば空白なんですかねー。

8月1日 ロサンゼルス・ギャラクシー戦
8月5日 シアトル・サウンダース戦
8月8日 CDグアダラハラ@サンフランシスコ

でここから一部を除き公式戦が始まり

8月16日 スペインスーパーカップ1stレグ(フエラ,アスレティック・ビルバオ戦)
8月19日 ガンペル杯(対戦相手未定)
8月23日 スペインスーパーカップ2ndレグ(カーサ,アスレティック・ビルバオ戦)
8月28日 UEFAスーパーカップ@モナコ(シャフタール・ドネツク戦)
8月31日 リーガ開幕

スーペルコパ,なぜに1試合にできないのかがよくわからない。というか相変わらずいつトレーニングをすればいいのかわからない酷い日程。

以上を踏まえると,獲得すべき選手はプレシーズンが始まる7月20日までには揃えておきたいところでしょう。新しい選手がチームに慣れるのは当然時間がかかるので合流するのは早ければ早いほど良いわけで。移籍市場は8月の最後まで開いていますが,8月に入ってからの移籍などできれば無い方が良いのです。

というわけで,チームの始動まで残り1ヶ月,そろそろ話をまとめていくべき時期に差し掛かっているのではないかと。

現在メディアに流れているのは,未だ夢みたいな話が大半で,

まずメディアがクレだと持ち上げたリベリーは,彼の代理人によれば偉大なるジダンがおいでおいでしている白組に行きたいそうで。金額的に元々手が届かない,手を出すべきではない選手だったと思うし,個人的に彼の獲得を希望したことは無いのでどうでもいい話といえばそうですが,この経緯で思うことは,カタランメディアがクレ,っていい出した時点でこれは外れのサインだと思うべきだあね,と。この意味で最近昔からバルサが好きだったという発言をしたらしいジルコフはもうないだろうと思います。

で次はビジャ。ビジャの話は相変わらずループしていますが,いままで伝えられるところを総合するにバルサは4000万ユーロ以上払うつもりがあるそうで。予算が3500万ユーロのクラブが彼を獲得するにはエトーさんを売らなければというのが自然であり,そうするとエトーマイナスビジャプラスでどこまで戦力アップになるのか。というか戦力ダウンじゃないと言い切れる人がどれぐらいいるのでしょうか?仮にエトーさんをキープした上で,ビジャに大金を注ぐなら,今度はチーム力は確実にプラスになるでしょうけど,チームの財務バランスは害され,借金増もまた確実になるわけです。


さて,より現実味がありそうなのが左ラテラルのフィリペ・ルイス。

Filipe tiene previsto llegar el lunes

嘘か本当か,月曜か火曜にはフィリペ君はバルセロナにやってきてメディカルチェック後,5年契約にサインすることになるんだとか。本人は来る気満々のようで。

しかし,この記事も認めているように,デポルとは未だ移籍金について合意できておらず,破談になる可能性も無きにしもあらずで。向こうは違約金条項満額の2000万ユーロだ!!といっているらしく,こちらできればは1000万ユーロ程度+ロティーナさんがお気に入りらしい(?)ペドロあたりでまとめたいとのこと。このパターンだと多分1500万ユーロあたりで妥協ということになりそうな気がしますがどうなるでしょうか。

ペドロは,私にはその理由がよくわかりませんが,間違いなくペップのお気に入りだと言ってよい選手。その彼は今年で22歳。もはや3部リーグのBチームといったりきたりするのは本人のキャリアにとっても良いこととは思えない年齢だと思いますし,かといってトップチームに定着するのは今の実力的にいって無理があるので,レンタルになるか,完全移籍になるかはともかく移籍するには適当な時期なんじゃないかと思います。これはV・サンチェスやバスケス,ジェフレンなどにもいえることですが。

posted by coladevaca |07:54 | バルサ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年06月18日

バルサの補強予算は約3500万ユーロ。

バルサの財務担当副会長Joan Boixによれば,この夏にバルサが移籍に使えるのは3000万~3500万ユーロ程度とのこと。

Barcelona Have About €35 Million To Spend This Summer - Financial Vice-Presiden

まず彼はマドリの補強について

「彼らが2人のプレーヤーのためだけにあれだけの金額を支払ったことは私を驚かせたよ。それは,現在の経済状況において間違っているというだけではないよ。誰にとっても良くないことだと思うね。」

「チキとペップは我々がどのようなオプションを持っているか知っているし,我々は地に足をつけてやっていかなければいけない。マドリが抱えるであろう問題というのは,彼らがここ数年のうちに借りたお金を返し始めなければならないということだろう。我々は最近1000万ユーロ,1200万ユーロ,あるいは1500万ユーロの利益をあげたので,それを使うことになるね。それと共に我々が持つであろう5000万ユーロのうち,1000万~1500万ユーロはクラブの投資のために使い,残りは負債を減らすことに使うことになるだろう。結局,我々が使えるお金というのは大体3000万~3500万ユーロ程度だということができるね。」

「沢山のお金を使うことは簡単にできるよ。でも我々は経済的な問題を抱えたくないんだ。我々は長期的な視野で考えているんだよ。」

にもかかわらず,ビジャやリベリ,マスチェラーノなどの獲得は今後可能だといっているようです。

「8月の最後の週は,ほとんどの移籍が起きる時期だよ。その時までに我々はチームを作り上げるつもりだ。沢山お金を使わなくても,我々は最高のチームを持つことができるよ。我々には少しもせき立てられることなく,選手達と契約する時間があるんだ。」

もし彼がいうとおり,3000万~3500万ユーロしか使うつもりが無いのなら,今まででてきたビッグネームというのは全て手が届かないはずです。彼の前半と後半の発言は矛盾しているようにも見えます。ただ,これはおそらく選手の売却資金を除いての話でしょうから,エトーさんの売却がありうるのなら,確かに不可能ではないかも。ただ,そうすると他の補強に影響が出るのは必至で,結局ビッグネームの補強は極力避けるべきだということになるでしょう。

バルサは最低3人は補強しなければならない(左ラテラル,インテリオール,エストレーモ)と思うので,大体1人につき1000万ユーロ強,決して多くはないですが,うまくやればかなり良い選手を手に入れられる金額,お金が無いと言い訳できない金額ではあります。例えば,今やチームの中心選手となったヤヤは900万ユーロ,そしてあの組み立て皇帝マルケスは600万ユーロで手に入れた選手なわけです。チキは今まで時々しか賢さを見てきませんでしたが,この夏は全ての事例にそれが求められることになりそうです。

でまずそれにあたりそうなのがデポルティボのフィリペ・ルイス。伝えられるところによればバルサは1000万ユーロをオファー,向こうは1200万ユーロを求めているとか。レンドイロ会長が戻ってくる金曜以降に話に進展があるかもしれないとされていますが,果たしてどうなりますか。

ちょっと不思議なのはイブラについてですね。モラッティ会長が語ったところによれば,ラポルタはエトーとイブラのトレード話は全く持ち出さなかったそうです。イブラが獲れそうなら別枠で出費するつもりだったのだろうか。

posted by coladevaca |07:42 | バルサ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年06月17日

ビジャに対するオファーは無い?

4000万ユーロのオファーだ,バレンシアは5000万ユーロを要求し残り1000万ユーロ,ボージャンがキーだ,などとメディアはいってきましたが,それを一蹴する発言が当事者から出てきました。

Llorente admite el interés del Barça por Villa

バレンシアのManuel Llorente会長によれば,ビジャに関する現在交渉中のオファーは存在しないとのこと。マドリとの交渉が土曜日に終わり,それからはバルサのようなビジャの状況を尋ねてきたクラブが存在するだけ,だそうです。

つまり,ビジャについてバルサは興味あり,の段階で留まっているってことです。多分向こうの希望額を聞いて尻込みしたんでしょう。ビジャはとても良い選手ですが,4000万ユーロ以上という大金をかけるべきかという判断はまた別のはずであり,もしそうだとするならそれは正しいことです。1人の選手に4000万ユーロ以上かけるべきかどうか,そういう問いが頭に浮かんだ時にほとんどの場合Noと答えるべきです。本当にその選手以外に代えが効かないのか?そう考えればほとんどの場合,代えが効くはずですし,一見代えが効きそうになくても,そこで代わりの答えを見つけ出してくるのがナントカディレクターといわれる人達の仕事のはずです。


バルデスとの契約延長交渉は相変わらず難航中で,代役の議論でフレイという名前も新たに出てきたようですが,一方,ヤヤの方は少し明かりが見えてきたようです。早くサインにまで至ると良いですね。

とりあえず,エトーさんの去就に左右されそうな前線の話の前に,現有戦力の維持と,どんなに時間が経とうが状況が改善されることはない左ラテラルのバックアップ(あるいはレギュラー候補)の獲得の方に力を割いて欲しいものです。

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2009年06月15日

ビジャかマタか。/フィーゴ,マドリの金使いを非難。

Barcelona Admit Holding 'Open Discussions' With Valencia Ace David Villa

バルサはビジャについてバレンシアと交渉をもっている,とは必ずしも言ってない気がするんだけど,まあそう伝えられています。

副会長のRafael Yusteが

「バルセロナでプレーしたがっている多くの選手がいる。そして私は人々がそれを知るべきだと思っているよ。バルセロナとバレンシア間の交渉は本当にあるよ。」

とコメント。

しかし,伝えられるところによればバレンシアはマドリの4200万ユーロのオファーを蹴って,5000万ユーロあるいは3000万ユーロ+ネグレドだったらいいよー,と言ってるそうです。明らかにふっかけているわけですが,フロレンティーノはこの話には乗れないとみて3600万ユーロの違約金条項をもつフォルランにも手を伸ばし始めたらそうで(しかし,ネグレドって2000万ユーロの価値があるのでしょうか?どうもこの話は胡散臭い気がします)。

もしこれが事実だとするなら,当然バルサは4200万ユーロ以上払わなければならないわけですが,エトーさんの去就も決まっていないのにそれだけ払う用意があるというのはちょっと考えがたい気がします。

多分バルサがビジャに行くなら,それはおそらくペレスのオファーが言われているより低かった時ではないかと。


もしバルサがバレンシアと交渉をもっているのであれば、こっちの可能性も無きにしもあらずなのかも。

Barcelona Approach Valencia For Juan Mata - Report

ファン・マタ。

個人的にはこっちがうまくいく方が遙かにうれしい。

彼には色々良い点がありますが,最近の流れでいくとマドリのカンテラ出身というのが良いですね。マドリでチャンスを与えられず外に出ざるを得なかった若い選手を,マドリが出来合いのスター選手を買い集めている状況において(それはつまり出戻りの機会がドンドン減っているということでもある)バルサが獲得する。ラポルタがいう,マドリは出来合いのスターを買い,バルサは未来のスターを育てる。バレンシアでスターとなるべき基礎を築き,バルサで真のスターへと飛躍する。もしうまくいけばこれはとても愉快なことではないかと。フィロソフィーの違いを明確に世界に示す良い機会になります。

その他は,左利きの左サイドというのが良いです。バルサに足りない縦への突破→クロスが期待できますから。右サイドのアウベスに頼りっぱなしというのはいかにもバランスが悪い。確かに,現時点で個人技で状況を打開する力はリベリなどに比べると劣りますが,彼はとてもスマートで周りを使うのがうまい。イニエスタと良い関係を築ける感じがするんですよね。また21歳と若いし,移籍金も6000万ユーロとも1億ユーロともいわれるリベリはもちろんのことビジャと比べても間違いなく安い(違約金条項は4000万ユーロだそうですが,2000万ユーロ前後でいけるんでは?)ですし。スペイン人でリーガ経験もあり外れる可能性も低いと思われますし。


ビジャではなく,マタに行ってるならチキを見直すなー。


Luis Figo Slams Real Madrid's 'Shameful' Summer Spending

「世界的な経済危機の状況において,レアル・マドリがあれだけの額のお金を移籍に費やしているのは恥ずべきことだよ。」

「カカもクリスチアーノも2人とも偉大なプレーヤーさ。でもマドリは彼らにお金を使いすぎたね。」

とフィーゴ。

なんというか不思議だ・・・

なお,マドリの現役選手であるメッツェルダーも「1人の選手に9300万ユーロものお金を費やすことが正しいことだとは思えない。」とペレスのやり方を批判するコメントを残しているよう。自分は放出されるだろうと思ってるんでしょうね。

posted by coladevaca |08:01 | バルサ | コメント(15) | トラックバック(1)
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2009年06月14日

イブラはやはり来ないようで。/カカー・ロナウド移籍でマドリは年間1億2400万ユーロの収入増?

Inter Will Keep Ibrahimovic, Barcelona Will Keep Eto'o - Massimo Moratti

モラッティ会長は,例の会談で確かにイブラとエトーについて話したが,結局交換はしないという結論に達したとしています。

「我々はディナーを共にしたね。そして,イブラヒモビッチがバルサに行きたがっているという話を聞いたから,それについて話しあったよ。我々は,この件についての我々の関心とバルサ側の関心とを見てみたかったのだが,結局,私とラポルタ,両方共現在保持しているプレーヤーを保持しつづけることができたらベストだね,ということをお互いに認め合うことになったんだ。」

「我々はお互いの選手達について,彼らがどんなに良くチームに貢献してきたかを話し合って,そして私はそのようにするのがベストだろうと思ったんだ。ラポルタはとても感じのいい人だったし,ディナーは無事終わったよ。こんな感じで,この議論はもう終わったものだと思うよ。イブラヒモビッチに関する話はいつも存在するけど,私は彼はインテルに残ることになると思うね。」

というわけで,イブラさんは,少なくともバルサには来ないだろうということになりそうですね。大金が出来たマンUとかに札束でインテルが張り倒されてしまう可能性は無いとはいえないでしょうが。あとはマドリか。


でまたそのマドリについて。最近我が会長と同じくマドリのお話をしすぎている気がしますが,マドリのお金について前にゴチャゴチャと書いた以上一応フォローしていこうかと思いまして。

Real Madrid Stand To Make €124m Off Kaka & Cristiano Ronaldo - Report

Weber Shandwickというコンサルタント会社のスポーツマーケティング部門は,マーチャンダイジングとシャツのセールスにおいて,カカー単体で年間7000万ユーロの収入の増加が見込まれると主張していたそうですが,さらにC・ロナウドが加われば,それが年間1億2400万ユーロまで上昇すると現在では主張しているそうです。

つまりはペレス氏がいうように現在マドリに4億ユーロの収入があるとしたら,それが5億2400万ユーロまで一気に上昇するということです。

でこの記事は他にGerard Costaさんという専門家の見解を紹介しているのですが,原文を見ると,他にも色々書いてあるので,そちらを中心に紹介したいと思います。

原文では,ロナウドの移籍は非常に高い買い物であるにもかかわらず,多くの利益をもたらすことになることを複数の専門家が認めた,としたうえで肯定的,どちらかといえば肯定的,否定的と専門家による3つの意見を紹介する構成になっています。

肯定的なのは上記に紹介したコンサルティング会社とGerard Costa氏。ESADEというビジネススクールのマーケティングマネージメント部の準教授さんです。彼は,ロナウドと契約したことはビジネス的にとても良いオペレーションだったとし,過去に機能することが証明されたビジネスサイクルを作り出すだろう,としています。おもしろいのが,この人がここで参照するのが,マドリのデータじゃなくて,ラポルタ政権の一期目のデータだということです(笑)。つまりはロナウジーニョが加入した時にバルサの収入がどうなったか,というのを参考にしているようです。で彼によれば,その時の計算を踏まえると,一線級のクラックがクラブに加わるとシーズンあたり5000万ユーロ~9000万ユーロの収入増が期待できる,ということになるそうです。資金調達の点については,マドリやバルサの社会的影響力を考えれば,それは難しいことではない,としています。

goal.comの記事は,彼がバルサに言及している点を完全に省いてしまっているのですが,それはおそらく文脈的になぜそこでバルサの名前が出てくるのかという感じがするからでしょう・・・そもそもなぜバルセロナ在住の彼へのインタビューなのか?私が推測するに,おそらくこの記事を書いた記者は,バルセロニスタと思しき人物からペレス肯定発言をとりたかったのではないでしょうか。そう思う理由は後述します。

どちらかといえば肯定的なのは,Sandalio Gómez氏。IESEというこれもビジネススクールの教授,スポーツビジネスマネジメントセンターの所長さんのようです。彼は,ロナウドとカカーとの組み合わせから得られる利益は,チャンピオンズに勝つことから得られる利益でさえほとんど副次的なものにしてしまうだろうといっています。しかし,他方で,これらの移籍とタイトル獲得とは補完的な関係にあり,タイトル獲得は副次的なものではない,とより慎重な見方も示し,この投資はクラブの権威を回復するためにクラブがせざるをえなかったものであり,世間の関心をマドリに集めるためには毎年同じことをする必要があるだろう,非常に高い買い物だったが,少なくとも今は親善試合やグッズなどで大きな収入を得られるだろう,としています。

ようするに,現時点では良い投資だったといえるが,将来的にはタイトル獲得に左右されるので,この先も良い投資だったといえるかどうかはまだ先を見てみなければわからない,という感じだと思います。

否定的なのは,José María Gay de Liébana氏です。Universitat de Barcelonaの会計学の教授さんです。彼は,この移籍は新しいバブルであり,マドリのように5億6400万ユーロもの負債を抱えるクラブにとっては法外に高い買い物である,といっています。さらに,この移籍につぎ込むをお金を一体どの銀行が融資するのか,この投資が一体どれだけタイトル獲得に結びつくのか,どのような契約を結んだのか,将来異なる事態が生ずるのか,などを今後見ていく必要があり,そしてそもそもマドリの収入は既にトップの位置にあるので,さらにこれ以上収入を伸ばすのは難しいだろう,としています。そして,このような投資は,経済の安定性を追求するアメリカン・スタイルの真にプロフェッショナルなリーグ組織が無いために生じるものだ,と警告しています。で最後に,バルサにはこのケースを真似ることなく,異なるビジネス戦略はとるように勧めるとしています。

コンサルタント会社のいう通りなら,まず今シーズン,4000万ユーロほどの赤字が生まれますが,来シーズンには,移籍金を回収し,さらに8000万ユーロほどの黒字に転換,さらにその後数年で今ある負債を一掃できるほどの収入をマドリは得られることになります。マドリの未来はバラ色ですね。

この記事を掲載したCinco Díasという経済紙,これを見ればわかる通り,あのアス紙ととても深い関係にあるようです。機関紙は必ずしもスポーツ紙に限られるわけではなく,提灯記事はどこにでもあるということです。

余談ですが,同じ新聞のある記者が,この移籍の最大の成果は,雇用が作られること,つまりカカーやロナウドをお守りするためのガードマンの職が生まれることだ,ロナウドがパリス・ヒルトンと馬鹿騒ぎをしていたというニュースに比べればこれは疑いもなく良いニュースだ,また,個人商店やグッチやドルチェ&ガッバーナとかの店員にとってもこの移籍は良いことだ,なぜならロナウドがショッピングでお金を沢山使ってくれるだろうからだ,というなかなかに冷めた意見を自分のブログで表明していておもしろかったです。

posted by coladevaca |07:55 | バルサ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2009年06月13日

V・バルデスは放出か。/マドリの負債はやはり拡大しそう。

Valdés tensa mucho la cuerda

昨日の話でバルデスの契約延長交渉が難航しているという話がありましたが,その原因として明らかになったのは,バルデスサイドはなんと900万ユーロのサラリーを要求しているんだそうで。

この記事だとメッシーの次のサラリーを要求したとありますが,メッシーのサラリーの上をいっているという可能性もあります。メッシーのサラリーはこの夏に上がるでしょうが,現時点では840万ユーロだといわれていますので。900万ユーロというのは,移籍前のカカーやイブラと同程度です。クラブ側は600万ユーロ(これはカシージャスと同程度)を払う用意があるそうですが,これでもクラブとしては随分思い切っていると思います。それでも確かにバルデスの要求からは「ほど遠い」といえばそうですが。

もしこれが事実で(本人がテレビに向かってそうしゃべったそうなので事実である可能性が高いです),かつ,今後もあくまで900万ユーロを要求するなら,出て行ってもらうしかないと思います。今までのサラリーが安かったのは事実でしょうけど,この要求はムチャな話だという他ないです。他のクラブもそんなサラリーを払うとはとても思えません。というかこの話を聞いて多くのクレは呆れたはず。カンテラ勢でサラリーで揉めてファンの支持を失う選手とは珍しい。

Reina, Diego López y Gorka, Plan B

というわけで現実味を帯びてきたプランB。レイナとかはありえないだろうし,ディエゴ・ロペスかイライソスかあるいはアセンホか。現在の力でいえばディエゴ・ロペスだろうなあ。バルサに来たいかどうかは知らないけど。おまけに高そうだし。


まだペレス話。

ペレス:「すべてクラブのお金によるもの」
Florentino Perez defends Real Madrid's spending spree on Kaka and Cristiano Ronaldo

全文引用。

/*ミランからMFカカーを獲得し、マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドの加入も確実となったレアル・マドリー。両選手あわせて移籍金は1億6000万ユーロにものぼり、市場価値の破綻を危惧する声があがる一方で、どこからこれだけの資金が生まれているかを疑問視する向きもある。

ラモン・カルデロン前会長が自らの貢献を強調するなか(関連ニュース参照)、フロレンティーノ・ペレス会長はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに対し、世間の注目を浴びている高額な補強資金の出所について説明し、負債に押しつぶされることはないと明言した。

-どこからこれだけのお金を見つけているのですか?
「すべて完全にクラブのお金だよ。私のものではない。レアル・マドリーは毎年、約4億ユーロの収入を得ている。その財源は3つだ。1つはチケット売り上げ、次にテレビ放映権、そしてグッズなどの売り上げだ」

-スタジアムを所有していることの効果は?
「まったくない。我々の収入がスタジアムと関係していないことは確かだよ」

―イタリアに比べ、スペインは税制面で有利ですよね。
「外国人に対する税率は24%だが、スペイン人は43%の税金を払っている。我々はスペイン人選手たちも欲しいと思っているよ」

-レアル・マドリーが負債に押しつぶされる恐れはないのでしょうか?
「その反対だよ。我々は3つの目標を目指しつつ、財政を改善できると考えている。チケット売り上げと銀行からの融資、そしてクラブの価値をそれぞれ高めることでね」*/

彼は(やはり)C・ロナウドやカカーは「安い」とさえ考えているようです。ジダン、フィーゴやベッカムなどと契約した2000-2006年の経験から

「私が確信していることは,高価そうにみえるものが,実は最も安いということです。」

という先週ペレスが話した言葉をタイムズ紙の方は紹介しています。

ペレスが掲げる3つの目標,チケット売り上げ増加,銀行からの融資の増加,クラブの経済的価値の増加。

そして,彼のいう極めて常識的な3つの収入源,チケット売り上げ,テレビ放映権料,マーチャンダイジング収入。

このうち移籍金を直接回収できそうなのは,チケット売り上げ増加とマーチャンダイジング収入増加でしょう。テレビ放映権料は長期契約なので変動しようがないですから。しかし,チケットの売り上げなんてそう劇的に変わるものではないと思います。バルサがトリカンペオンになってもカンプノウのお客さんの数が劇的に増えることはありえないように。あるいはあったとしても移籍効果は一時的,成績次第では簡単に元通りになるでしょう。ということでシャツを売らなければならない。しかし,それで回収が無理そうなのは以前の記事の通り。

個人的な意見としては,やはり数字上「安い」ということはありえないと思います。ペレス氏が以前に会長に就任した当時,旧練習場を売却して負債を一掃したといわれています。しかし,ペレス氏が「銀河系軍団」を作っていった結果,彼が退任した時にはマドリは少なくとも4億ユーロを超える負債を抱えていたといわれています。つまり,前の「銀河系軍団」の時も数字上は移籍金を回収できなかったわけで,その時代と異なる,あるいは,現在の通常の方法とは異なる革命的な収入獲得方法を考えない限り,今回も同じ結果を辿るとみるのが妥当でしょう。

以前に,肖像権をクラブがもってそこから収益をあげているのでは?というコメントを頂きました。確かにそういうことはあるのでしょうけど,それでは大した違いは生まないと思います。というのは他のクラブも肖像権を全てクラブが持つかは別にして多かれ少なかれ折半することは行われているからです。

今回の移籍の目的は,やはり負債拡大と引き替えに,メガクラックを獲得することによりヨーロッパで失墜したクラブのステータスを回復することであり,さらにそれでクラブの経済的価値を増加させ,銀行からのローンをしやすくする,そんなところにあるのではないかと思います。

posted by coladevaca |07:36 | バルサ | コメント(9) | トラックバック(0)
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