2008年10月04日

シャフタール・ドネツク(1) vs バルサ(2) 雑感。選手がいない。

久しぶりに書きます。最近,私用で忙しく,ロクにフットボールを見れなかった感じで(疲れてしまっていてゲームの途中で寝てしまうことが多かったです),このページの更新も滞っていたわけですが,久しぶりにチャンピオンズの試合をほぼ全て見れました。

★バルサ、またまた崖っぷちの逆転劇(1-2)
★シャフタール・ドネツク戦後のグアルディオラのコメント
★シャフタール・ドネツク戦後の選手達のコメント


             アンリ  

イニ                        エトー

        ケイタ        チャビ

              ヤヤ

プジョー                     アウベス

       マルケス       ピケ

             バルデス
      

さて,この試合,

「執拗なプレッシング、そして時には反則してでも潰す。そうしたハードなシャフタール・ドネツクのプレーの前に、バルサはボールをキープしながらも、それが自陣で展開されることが多かった。すなわち、なかなか相手のバイタルエリアでの展開に持ち込むことが出来なかった。」

と公式の記事にもある通り,特に前半はロクなプレーができなかったわけですが,その大きな原因はペップの采配にあったように思います。当初は上記のようなフォメだったように思いますが,

「シャフタールは守備面での組織が統率され、なかなかバルサに攻撃の隙を与えなかった。そんな中、バルサはエトーとアンリの2トップ、左にイニエスタ、右にアウベスの3-5-2の陣形に形を変形させて行った。 」

変形させていったというよりは,変形してしまったという感じでしょう。見ていた感じ大体以下のような感じになっていたように思います。3-5-2というよりはバランスの崩れた4-4-2という感じでした。

       アンリ        エトー

イニ
   
      ケイタ          チャビ

             ヤヤ         
                  
                         アウベス

プジョー

       マルケス       ピケ

             バルデス

プジョーを左に置いたのは,以前もいっていた通り,アウベスを上がらせようという意図からなのでしょう。しかし,その意図はほぼ実現されることはなく終わりました。

まず,本職デランテーロ・セントロであるエトーさんを右に置いたのが大失敗でした。エトーさんは,右に置かれたところでどうしても本来のポジションである中に寄っていってしまっていました。中に位置するアンリはエトーが中に来たからといって右に流れるという柔軟性は無く真ん中から左よりにポジショニングをとり,イニは左でドリブル大好き少年になってしまっているので右に行こうという発想は無く,ということで真ん中から左は混雑する一方,右サイドのアウベスの前には誰もいなくなり広大なスペースができてしまったわけです。メッシーが中へ行く,という時以上の空き具合だったと思います。で,そこを駆け上がれがいいじゃん,という話にはならないんですよね。フエラということで相手も攻める気があって,人がいないアウベスのサイドを突いてくるわけです。スペースを埋める役割がまわってくるチャビも決して守備が好きな,上手な選手ではないですし,そもそもサイドの選手とは位置づけられていない中で,大胆にポジションを崩すような性格の選手でもないわけで,結局,アウベスは数的不利の中で守備に追われて余り上がれず,上がった時は致命傷になりそうなカウンターを浴びせられる始末で,結局,右サイドは死んでました。

というわけで左からの攻撃一辺倒になったわけですが,これがまた機能しません。イニ,アンリ,エトーはフォメ図をみてわかる通り,4-4-2の関係に近いポジションをとっており,とするなら実は適度な距離感にあって組織として機能しても不思議は無かったわけです。実際,エトーとアンリのコンビネーションがあった場面もありました。しかし,それも散発的で,結局,組織的な連携が生まれず,個々人がバラバラに頑張るだけに終わってしまいました。

さて,前半は散々な出来で,しかも相手の非常に単純ながら効果的なロングボールの放り込みにやられて失点してしまったわけですが,後半,ペップは右のバランスの回復を図りつつ,左から強引に崩してしまおうという「二兎を追う」ような采配をみせました。

まず,右のバランス回復については,エトーさんにとにかく右のスペースを埋めるように指示していたようですが,これはやっぱりうまくいきませんでした。最初は右にいたものの,やはり長くは持ちませんでした。左からの崩しについては,ボールの配給に優れたピケをマルケスのポジションと交換(と同時に,ピケよりはディフェンス能力の高いマルケスをアウベスのフォローにまわしたのだろう)して左の攻撃を支援しようとしていたと思います。これは良かったように思いますが,それでもなかなか崩れる気配が見えないので,

アンリ→メッシー(右サイドよりも真ん中から左でなんとかしよう。個人技に期待)
エトー→ボージャン(やっぱり右サイドに誰もいないのはマズいよなー)
ケイター→グジョンセン(力攻めじゃ,中に飛び込む人間を増やすべし)

というような意図の元にカードを切ったようにみえ,最終的には,ボージャンが今まで誰も使ってなかった右のスペースを使ってのクロス→メッシー,とチャビ→珍しく左に流れていたメッシーのゴラッソ,とその采配が当たることとなりました。

とはいえ,終わりよければ全て良し,とはいいがたいものがあります。

まず,それが適当かどうかはともかくとして,真ん中から左でプレーしたがる選手は多いのですが,右サイドでプレーしたがる選手はいないこと。メッシーのバックアップがいないこと。これはライカー時代にも問題だった点で,それが一向に解消されないままに来ています。ここを何とかしないことには安定した力を発揮できることはないように思います。ピッチを広く使うのがバルサのフィロソフィーだ,なんていわれながら,ここまで全く広く使えてないわけでダメすぎます。正直,今のメンバーだと,ボージャン,ペドロあたりに期待するしかない(ボージャンをもっと使ってはどうだろうか)のですが,デコの代わりといわれたフレブ,しかし中盤では予想外にブスケが使える感じなので,フレブには右エストレーモを務めて貰いたいところです。早く使える状態にならないですかねー。彼が最後の砦のような感じがあり,もしフレブも右で今イチということになるとまた新しい選手を補強すべき,という話になりそうです。シーズン前は左エストレーモがまず問題,という話でしたが,とりあえずイニ起用,バックアップアンリでいきそうな気配です。イニの左エストレーモ起用が適当かどうかは問題ですが,とりあえず左からいなくなることはないのでまあなんとかなるだろうと(低レベルな話だなあ・・・)。

また,アウベスのところも問題です。ペップの采配をみている限り,アウベスを生かすために試行錯誤を繰り返している感じですが,どうもしっくりいっていない感があります。そもそも,しっくりいってればコロコロとフォメを変えてないでしょう。メッシーがいる,いないに関わらず,どうもあってない気がします。頭の中でよぎるのは,ラポルタ/チキ主導で勧めた補強の失敗,「第2のアンリ」という言葉なんですが・・・気のせいだといいんですが。さらに,おそらくは連携を深めるという目的もあってアウベスを出場させ続けていますが,ここのポジションのバックアップはどうするのでしょうか。いくらブラジル代表に呼ばれてなかったのでインターナショナルウィークに休めたとはいえ,このまま全試合に出場,というわけにもいかないでしょう。バックアップといえば,カセレスはさっぱり見ないんですが,何やってるんでしょうか。怪我してるというわけではないっぽいので単に信用されずに使われてないだけなんでしょうけど,1650万ユーロも払ったのにー。ペップの意向でガライを獲らなかったとラポルタは言ってたけど,カセレスはじゃあペップの意向で獲ったのか,というとどうやらそうではないようです。これもまたラポルタ/チキの無駄遣いとなるのか・・・(-_-;)

posted by coladevaca |06:54 | バルサ | コメント(9) | トラックバック(0)
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