2008年08月09日
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
今回のメッシーを始めとするオリンピック参加問題に関するCASの仲裁判断についてのプレスリリースが出ています。 報道ではわからなかったことですが,今回のCASの判断は,イスラエルの方1人と,スイスの方2人,合計3人の弁護士で審理した結果であること。FIFAの決定は,なぜか1人で出したものだったわけで,当時からちょっとおかしいなと思っていたのですが,やはり複数人で議論して結論を出す方が公正な感じはしますよね。 さて,8月5日に双方の意見を聞いて検討した結果,以下の結論に達したとしています。 1.北京オリンピックは,コーディネートされたマッチカレンダーには含まれておらず,また,クラブに23歳以下の選手の解放すべき義務を定立するFIFA Executive Committeeの特定の決定は存在しない。 2.慣習法に基づいて北京オリンピックに選手を解放しなければならないとするクラブの法的な義務を正当化する要件は充足されてない。 したがって,クラブには選手を解放すべき法的な義務はないと結論づけるとしています。 但し,なぜそういう判断に至ったのか,という詳細な理由は記述されていません。 あとは,報道にも上がっていたように,この決定は選手の参加資格には影響はないことを述べ,最後にFIFAのいうオリンピック精神を考慮して,合理的な解決策を見つけてくださいね,というコメントがついてます。 報道になかった点として,FIFAがいっていた1988年以来の慣行により慣習法が成立し,それがクラブに選手の解放を義務づけるという主張は明確に否定された,ということがあります。結局,CASは,慣習法は成立していない,ということをいっているのか,ちょっと判断に迷うところがあるのですが,仮に慣習法が成立しているとするなら,それに基づいて選手の解放義務があると考えるのが素直なように思えます。 というわけで,現状においては新たなルールの策定は必須だといえるでしょう。その方向性ですが,考えられるものとしては, A.23歳以下の選手でチームを構成するという現在の枠組みを維持したうえで,選手の提供を義務化する。 B.20歳以下の選手でチームを構成するというように,参加資格を有する年齢を下げた上で選手の提供を義務化する。この場合,下部カテゴリーのワールドカップとの統合がありうる。 C.そもそもオリンピックへの参加をやめる。 一応こういったところだと思います。 ところで,将来のルールを考える上で,今回の代表とクラブを巡る騒動への理解を深めることは有益だと思いますが,私は以下のように整理しています。経済的利益を巡る争いを除外して,思考の上でどういう点が争いになったのか,その特徴は?といえばおそらくこういうことではないでしょうか。 例えば,ワールドカップは,最高の選手達が代表レベルで争う最高レベルの大会だ,という認識が多くのフットボール関係者にはあると思うのですが,オリンピックの場合,その立ち位置が明確ではないように思います。 アルゼンチンは23歳以下+オーバーエイジで「最高のチーム」を構成する,という認識でチームを編成したわけですが,クラブ側からすると,ラポルタの発言にもあったとおり,オリンピックは「最高の選手達の大会ではない」という認識があったようです。つまり,今回の代表とクラブの争いは,オリンピックの持つ「23歳以下」という年齢による区切りは,単に形式的なものなのか,それとも,実質的なものなのか,という争いだったのではないかといえると思います。 アルゼンチンは,形式説をとり,23歳以下で最高の選手をかき集めようとメッシーを招集したわけですが,クラブ側は,実質説,つまり,23歳以下という区切りには,最高の選手達ではない,という意味を含むという立場,したがって,最高の選手であるメッシーを招集されるべきではない,という考えに流れるわけです。 FIFAは,オリンピックを23歳以下の大会と位置づけたましたが,これはワールドカップとの峻別,ワールドカップは最高の選手達が集う最高レベルの大会であり,オリンピックはそれよりレベルの低い,いいかえれば,最高の選手達が集うべき大会ではないのだ,という位置づけを与えたのでしょうか?そうだとするならば,最高の選手であるメッシーが参加すべきでないとするクラブ側の見解は,それと整合的であり,自然だともいいうるでしょう。 そうすると,おそらく議論しなければならないのは,アンダー・カテゴリーってそもそも何なのか,その意義をどう理解するのか,ということだと思います。例えば,ボージャンのように17歳でU-17,U-21,フル代表と招集されそうになるのをみて,仮にアンダー・カテゴリーが形式的な区切りにすぎないのだとすれば,その招集もわからないではないことになりますが,それが実質的な区切り,つまり,選手の能力による区切りを含意するなら,少なくともU-17での招集は明らかに不相応ということになるでしょう。 一般に,年齢による区切りは,抽象的には能力による区切りを含意し,したがって,実際の例でみてもしばしばそれは一致することにはなるのですが,メッシーやボージャンなどのケースで明らかなように,その不一致は起こりうるのであり,アーセナルなんかを見れば明らかな通り選手の若年化が進んでいる今はそれがそれなりの確率で起きるようになっているのだ,ということがいえそうです。 色々とりとめなく書いてきましたが,まとめると,個人的には,代表のカテゴリーは,形式的には年齢別となっているもの,本来は,個々人の能力に応じてチームに振り分けられるべきだという立場から,大体以下のように将来的にルールを規整すべきではないか,と考えます。 まず,オリンピックの地位の明確化が何よりも必要であり,ルールはそこから導かれるべきでしょう。 最高の選手達が集う最高レベルの大会だと位置づけるなら,資格制限は撤廃すべきです。この場合,ワールドカップの有する権威が相対的に低下することは甘受すべきこととなるでしょう。 そうではない,低レベルの選手が集う低レベルの大会だと位置づけるなら,それに応じて資格制限をかけます。その際,どういう資格制限をかけるか,議論をしていいと思いますが,仮に年齢で制限をかけるならば,他の大会との関係をどう捉えるかにより,23歳以下でも,20歳以下でもかまわないと思いますが,最高の選手達が集められることのないよう,フル代表など上のカテゴリーの(一定数の)キャップを持つ選手は年齢にかかっても資格を与えないようにすべきです。この不可逆的ステップ・アップともいうべきルールは,オリンピックにかかわらず,できれば全カテゴリーに統一的に導入されるのが望ましいと考えます。当然のことながら,大会の地位を不明確にする,オーバーエイジのルールは撤廃すべきです。 なお,不可逆的ステップ・アップ的なルールを推すのは,若くて特別の才能を有する選手が年齢が低いことを理由にあらゆるカテゴリーの代表で使い回されるということが回避できるためで,他にそれを達成できるルールが考えられるなら,別にこのルールでなくてもかまいません。 IOCが,低レベルの選手が集う低レベルの大会だと位置づけるのに抵抗し,フットボール界としてワールドカップが唯一の最高レベルの大会だ,という立場を崩したくないなら,オリンピックからは撤退すべきでしょう。 また,現状の8月〜翌年5月までというシーズンで,間に代表戦を挟む,というフットボール界一般のスケジュールと,8月開催というオリンピックのスケジュールは明らかにあっていないので,もし今後もオリンピックに参加を続けるなら,これには何らかの調整が必要でしょう。
★メッシ、バルサへ感謝 とあくまで感謝の心を忘れないレオ・メッシー。ムンドの記事をみると,他にも色々いってますが,とくにバルサとの不仲説を一蹴してるところがファンとしては思わず頬が緩んでしまいますね。 僕は,バルサの人達を知っている,僕に全てを与えてくれた人達だ。僕の家族のようなものであり,僕がハッピーになることを願ってくれる。みんなチームにとってベストなことを望んでいるから,僕もオリンピックの金メダルと共にバルサに帰ってきて,次のシーズンは,大きなトロフィーを勝ち取って偉大なシーズンにしたい。 というようなことをいっています。
Marc Valiente, traspasado al Sevilla ‘B' バリエンテ君のセビージャ・アトレティコ行きが正式に決まったようです。3年契約みたいですね。バルサは,バリエンテ君のファースト・チームでの試合数に応じて2008-2009シーズンの終了時に呼び戻しオプションを有するそうです。また,将来の移籍金の25%がバルサに支払われるそうです。 スエルテ!!マルク!!
posted by coladevaca |01:23 |
スポーツ文化 |
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オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
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「23歳以下という区切りには,最高の選手達ではない,という意味を含む」
なぜそんな受けとり方が実質だと思うんですか??
23歳以下の最高の選手たちを原則とし、各協会のセレクションに委ねる。
これに加え、好きなようにオーバー・エイジ枠を使ってよろしい。
単純で明解です。
オーバー・エイジの改廃論議は、別にあっていいでしょう。
しかしなぜ、こうなります?
「大会の地位を不明確にする,オーバーエイジのルールは撤廃すべきです」
23歳以下選手権に、別枠が三人加わって、内容を盛り上げるという狙い、単にそれでいいはず。
「最高の選手達が集う最高レベルの大会」と「低レベルの選手が集う低レベルの大会」の間に、いくらでもカテゴライズできる段階はあります。
なにか意図があって、極論を展開なさってるんでしょうか?
posted by 腑に落ちない | 2008-08-09 14:02
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
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一案ですが
20歳以下+アマチュア(年齢制限なし、元選手も可)
というのはどうでしょう?
WCの権威を維持しつつオリンピックを盛り上げたいという(IOCの)人達にも受け入れやすいのではないかなと。
セルジーニョとか、もっといえばジダンとか
チャリティーマッチなどにも良く出てる元選手がいると
それはそれで見どころもあるんじゃないでしょうか。
どうせ商業面での成功に走るならこれでも。
posted by 通りすがり | 2008-08-09 17:59
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
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私は、多少残酷ですが、オリンピック限定ですが、本来の五輪精神にのっとり、他の種目との不公平感をなくす事も含めて、「クラブが、合宿を含むすべての給料を放棄できる」、または、せめて「怪我した場合の保険の肩代わりを各協会が行う」、が一番の落としどころじゃないかと。
主催はIOCでプロサッカーを総括するFIFAじゃありませんから。
FIFAの主催試合の場合はまた別ですが。
FIFAがワールドカップの権威を落としたくないのであれば、オリンピックの場合、プロ現役ならば資格所持年齢でもA代表のキャップなし(または一定数以下)に限るとする考えに賛成ですね。
この場合でも、日本や南米のように代表やオリンピック重視の国の場合、選手がA代表に召集辞退し続けることで、
いくらかはワールドカップの権威・競技レベルは落ちるでしょうが、それは選手の選択次第にできます。
コメントにある、プロ引退した選手可でオリンピック代表構成というのはおもしろそうですね!
これでもだいぶ集客力はあるんじゃないでしょうか(笑)
しかしメッシは礼儀正しい選手ですね。
ジエゴにはハッピーというコメントしかなく、ファンとクラブに感謝しているようなコメントとか全然ない上、条件の保険代や給料に対してノーコメントで条件を踏み倒す気を感じますから、よけいにホロリと来ました。
posted by Kr!<かーる> | 2008-08-09 19:03
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
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>主催はIOCで
FIFAはプロサッカーではなく、サッカーの統括機関ですから、一番かんたんなのは、FIFAがIOCから委譲されればいいんですよ。そうすれば本質が見えてくる。
>ワールドカップの権威を落としたくないのであれば
アマチュア精神を中途から捨てていったのは、オリンピック・ゲームの方なんですよね。問題は、IOCにあった。
オリンピックからサッカーを除外して、ラグビーにわたすのも名案かもしれません。
しかしなぜ、23歳以下プラスオーバー・エイジという枠組みでの、世界最高峰タイトルでいけませんか?
posted by いけないの | 2008-08-09 19:13
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
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>なぜ、23歳以下プラスオーバー・エイジではいけないのか?
という質問複数があったのですが,じゃあ逆にお聞きします。
「どういう趣旨目的で,23歳以下+オーバーエイジというルールを設けるんですか?」
私は,あるルールを設けるときには必ず趣旨目的があると思います。何の趣旨目的もなく,ただ漠然とルールを作るということは普通ありえないでしょう。なぜだめなのか?ではなく,なぜそうなのか?がまず問われるべきです。
私は,年齢で区切るルール一般に以下の趣旨目的があるとおもってます。
年齢で区切るルールには,U-17,U-19,U-21,など色々ありますが,それらの年齢の数字自体に意味はないものの,全てに「抽象的には,年齢と能力は比例するという前提に立つ。そこで,年齢で区切ることにより,およそ同一の能力を持つ選手達を集め,それで競わせよう,その方が選手達の育成にとってよい」という趣旨目的があるのだと思ってます。そう考えると,なぜU-17やU-19の枠組みにオーバーエイジが無いのかも説明できます。年齢が上=能力が上の選手を排除して競争させる方がその選手達の育成にとって良い,という理由があるのだと考えることができます。年齢が低い=能力が低い選手も,そういう枠組みなら出場機会を得ることができますよね。17歳の選手は,U-21では代表になれなくても,U-17なら代表になれるかもしれない。
そうだとするなら,U-23という年齢で区切るルールを設けた時,オーバーエイジが無いのが原則形態だといえると思います。U-17やU-19と同じように。だから,オリンピックに,U-23であるかにかかわらず,年齢で区切るルールを導入するなら(それは,年齢で区切ることにより低レベルの選手が集う低レベルの大会にすることも同時に含意する。年齢と能力は比例するという前提に立つから。)オーバーエイジは撤廃すべきだ,という答えになるわけです。また,そうだとするなら,年齢と能力は比例し,年齢が同一=およそ能力が同一という年齢で区切るルールの前提を打ち破る,メッシーのような若くても最高の選手を年齢で区切るルールの枠外に置くことも,そのルールの趣旨目的に適ったことだといえます。
posted by coladevaca | 2008-08-09 23:02
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
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coladevacaさん
破綻してませんか?今後議論されるであろう参加ルールを考えるなら、まず、バルセロナがメッシーを参加させたくないという問題を、枠外に置いた方がいいでしょう。
年齢が同一=およそ能力が同一という年齢で区切るルールの前提を打ち破る,メッシーのような選手は、本来、該当する年齢制限大会に、どんどん出場するべきです。出場して、その年代での飛び抜けた力を何度でも見せるべきです。
そうした選手を枠外に置くのかどうか、それは、選抜する協会の思想に委ねるものです。
オーバー・エイジは、年齢枠以上の力を期待して、人数限定で選出させるものです。単なる年齢制限大会では、オリンピックの名が廃るとしたIOCの意向が、そもそもの出発点。FIFAが、なにか変なことを始めたがったわけではありませんよ。
オーバー・エイジの当否は、論議あってしかるべきです。
オリンピックからサッカーがしめだされるのも、それでいいなら、それでいいでしょう。
それと、年齢制限大会で、メッシーのような若くても最高の選手を年齢で区切るルールの枠外に置くことは、まったく別ですよ。
posted by いけないの | 2008-08-09 23:58
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
コメント投稿者ID :
U-21とかU-17とかは目的が育成だとほぼ言い切れると思います。
でもオリンピックはそうじゃなくて、(IOCが)本当は参加制限なしの最高の大会にしたいけど、ワールドカップとの兼ね合いでそれは出来ないから年齢制限+オーバーエイジっていう落としどころにした
と思ってたんですけど、上の方がコメントでそう書いてらっしゃいますので、やっぱりそういうことだったんですね。
ということは、オーバーエイジが理屈に合ってない、とは言えないことになりますよね。目的はきちんとあると。
まあ個人的には、僕は世代に対してまとめて愛着を持つ人なんでオーバーエイジ反対ですが。笑
不可逆ルールは賛成です。ボージャンを知ったときからそうした方がいいと思ってきました。
選抜する協会の思想に委ねられるのは確かに筋ですけど、なにか国際大会すべてに共通する1人の選手の参加量を制限するルールをつくらないと、若く最高の選手が死んじゃうし、選手は行きたいから行ってるからまだしも、クラブにとって理不尽すぎですよね。
posted by ロナウジニョ | 2008-08-10 04:09
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
コメント投稿者ID :
最近のバルセロナはどんな選手の派遣にもいちいち抵抗してます。それはいつも大事な時期に大事な選手が不在でタイトルを逃してるからです。
確かに欧州クラブの代表選手派遣問題と五輪参加問題は別にしたほうがいいでしょう。
私は五輪サッカーにトップレベルの選手が出場する必要性を感じません。何故ならFIFAの大会でワールドカップ欧州選手権、南米選手権があり、それぞれ予選もあるから。それで十分でしょう。
五輪に出るべき選手は、ブラジルやアルヘンなどの選手層の分厚い強豪国ではまだA代表のチャンスがないが、今後ブレイク期待の活躍の場であるべきです。
そういう意味ではロナウジーニョやメッシはすでにクラックとして全世界に認知されているので、高給をもらっている所属クラブの大事な公式戦(CLやUEFAカップ)を休んでまでわざわざ五輪に出る必要性が全くわかりません。
だからクラブの主張は当然だと思います。
また上の人が仰るように、1人の選手のトータル試合数・出場時間の制限を作るべきです。
選手は試合に出たい、監督も勝つために使いたい、試合数は物凄く多い。今の状況では、誰もブレーキが踏めずチームで一番優秀な選手が怪我ばかりで肝心な時期にいないということになるから。
ロナウジーニョもメッシも事実そうだったので。
posted by ゴリ | 2008-08-10 09:30
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
コメント投稿者ID :
>いけないのさん
>破綻してませんか?
全くそう思わないですね。なぜなら,私は自分の推すルールを私の想定するルールの趣旨目的から導いているからで,その論理の流れに対する反論がなければ破綻しようがないからです。
>本来、該当する年齢制限大会に、どんどん出場するべきです。出場して、その年代での飛び抜けた力を何度でも見せるべきです。
そうした選手を枠外に置くのかどうか、それは、選抜する協会の思想に委ねるものです。
そういう意見もありうるでしょう。しかし,「本来」そうである,ということはないですね。1つの見解に過ぎません。また,どんどん出場することの弊害はどうなのか。他の方のコメントをみても,私のいう不可逆的ステップアップルールには賛同する声もあるようです。その点での議論が欠けていますね。また,なぜ選抜する協会の思想に委ねるべきものなのか。理由はどこにも示されていませんね。現在のルールがそうだということ自体は,そういうルールであるべきだということの理由にはなりません。
posted by coladevaca | 2008-08-10 23:26
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
コメント投稿者ID :
>(IOCが)本当は参加制限なしの最高の大会にしたいけど、ワールドカップとの兼ね合いでそれは出来ないから年齢制限+オーバーエイジっていう落としどころにした
オーバーエイジが理屈に合ってない、とは言えないことになりますよね。目的はきちんとあると。
さらにロナウジニョさんの意見とまとめてお答えすると,オーバーエイジというルール自体に何らかの趣旨目的があるのは事実でしょう。しかし,オーバーエイジを起用しても起用しなくてもいいように,それは今イチはっきりしないように思います。IOCとFIFAの政治的妥協の産物だ,という説明は,ルール制定過程の説明としては適当だとしても,ルールの趣旨目的の説明としては適当だとは思えません。フットボールのルールを,フットボール外の理由で説明しようとしているからです。また,オーバーエイジと年齢別ルールの趣旨目的が重なるものだとはいい難いとするなら,両者を組み合わせたことにより大会自体の性格が曖昧なものになるのは当然で,その曖昧さが,協会とクラブの対立を思想上生み出したように思える。ならば,それを今後すっきりさせた方がよいのではないか,といったわけです。
posted by coladevaca | 2008-08-10 23:29
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
コメント投稿者ID :
coladevacaさん、ごていねいにありがとう。
年齢区切り大会は、育成目的が主眼です。しかし、世界タイトルがかかっているとなると、優勝を目指す協会が当然あり得ます。
すでにフル代表だったマラドーナも、ユース代表のキャプテンとして、東京のワールド・ユースで優勝しています。
アルゼンチンが、フル代表の主力を使って優勝を目指すのは勝手です。一方、一時のイタリアなどヨーロッパ諸国には、タイトル自体を目的にしていないムードがかなりありました。それも自由です。
その勝負重視の度合い選択は、各協会次第です。
それに反対するクラブがあるのは当然ですが、そのことは、直接論理的に「協会規制」につながりませんよ。
なぜ選抜する協会の思想に委ねるべき、ではないのです??
不可逆的ステップアップルールに賛同する協会は、そうすればいいだけです。すべての協会が横並びであらねばならない理由は、なにかありますか?
繰り返さずとも自明だとは思うが、現在のルールがそうだからということではない。
どの年代の代表チームであれ、当該協会次第であることが当然。代表チームとは、協会が選んだチームということですから。
逆に、Jリーグのような「ベスト・メンバー規定」を押しつけるのも、もちろん話にならない。
稚拙に論旨をすり替えないで欲しい。破綻の隠蔽?
>そういうルールであるべきだということの理由にはなりません
それは単純に、各代表チームへの規制から、さらには否定につながる。そう展開するなら、それをはっきりさせたらどうでしょうか。また別の意義はあるでしょう。
一番前のコメントに、すでに破綻のご指摘がありました。
「最高の選手達が集う最高レベルの大会」なのか、「低レベルの選手が集う低レベルの大会」なのか、そのどちらかに収斂させる必要はありませんよ。そう、中間がある。
オーバー・エイジ枠の話、それはまた別です。なくすのもいいでしょう。
>ルール制定過程の説明としては適当だとしても,ルールの趣旨目的の説明としては適当だとは思えません
どういうことですか?
あれは、単に、ルール制定過程の一端を略述したにすぎない。もともと現行ルールの趣旨を述べたものではありませんよ。
オーバー・エイジの趣旨目的は、なにか?
年齢区切り大会に、それ以上のレベルの選手を混ぜて、大会のレベルを上げようとするだけのもの。そんなことは、誰でもわかる。説明、あらためて必要でしょうか?
オーバー・エイジ枠が、本来の年齢区切り大会とは異なるものにしてしまった。それは、事実です。
しかし、その曖昧さが,協会とクラブの対立を思想上生み出したように思えるとは、いったいなにごとですか?
まったく論旨がつながらない。破綻しています。メッシーさんはオーバー・エイジではありませんね。その問題でも、今後議論される問題に対してでも、五輪のオーバー・エイジは、別の課題です。
1人の優れた選手が、アンダー17からフル代表まで、すべてに選出されてしまい、過労である。では、その問題には別途対処するべきでしょう。
過労の多くは、大金を支払っているというクラブでの試合の方が、大きな要因ですけど。
>なぜなら,私は自分の推すルールを私の想定するルールの趣旨目的から導いているから
だから、「あなた」の想定するルールの趣旨目的も、破綻していますよというわけなんですがね。
posted by いけないのさん | 2008-08-11 22:52
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
コメント投稿者ID :
ああ、うっかりコピペのまま、さんづけで失礼しました。ごめんなさい
posted by いけないの | 2008-08-11 22:54
オリンピック参加問題から,今後議論されるであろう参加ルールを考える。
コメント投稿者ID :
>なぜ選抜する協会の思想に委ねるべき、ではないのです??
すべての協会が横並びであらねばならない理由は、なにかありますか?
既述の通り,不可逆的なステップアップルールを提案したくなる弊害があるからです。その弊害は,協会の自主性に任せていては安定的な解決できません。なぜなら,彼らにはあなたのいう通りタイトルを獲るというインセンティブがある場合もあるから,したがって,それは例えばボージャンを使い回すという選択をしたくなるインセンティブがある場合もあるからです。
>繰り返さずとも自明だとは思うが、現在のルールがそうだからということではない。
どの年代の代表チームであれ、当該協会次第であることが当然。代表チームとは、協会が選んだチームということですから。
いくら繰り返そうと全く自明のことでも,当然でもないですよ。どの代表チームもルールに従って選ばれているわけで,どんな代表を選ぶのか,協会の全くの裁量に委ねられているわけではありません。仮に不可逆的ステップアップルールが制定されるならば,彼らはそれに従って代表を選ばなければなりません。どんな代表チームを選ぶか,その裁量が各協会にあるのは確かですが,その裁量には予めルールという枠がはめられているわけです。例えば,アルゼンチンがメッシーを選出できたのは,現在のルールがそうなっているからで,不可逆的ステップアップルールが制定されていたならば,アルゼンチンはメッシーを選出できなかったでしょう。
>「最高の選手達が集う最高レベルの大会」なのか、「低レベルの選手が集う低レベルの大会」なのか、そのどちらかに収斂させる必要はありませんよ。そう、中間がある。
「低レベルの選手が集う低レベルの大会」といったのは「最高の選手達が集う最高レベルの大会」でない大会という意味で,です。それでなぜ「中間」が必要なんですか?他のアンダーカテゴリーという「中間」はわかるんですよ。なぜオーバーエイジを加えた年齢別という「中間」を作らなければならないのか?ということです。
>しかし、その曖昧さが,協会とクラブの対立を思想上生み出したように思えるとは、いったいなにごとですか?
オーバーエイジを加えることによって,年齢別カテゴリーの大会の趣旨と思われるおよそ同一の能力の選手を集めて競わせ,選手育成に役立てようという位置づけが曖昧になってしまったため,既にそのレベルの大会の経験が必要とは思われない選手も動員されることになったということですよ。
正直,ここまで説明しても私の「稚拙な論旨」がおわかりにならないなら,これ以上議論するのは無駄だと思いますよ。私個人としては,あなたの素晴らしく成熟した論旨はもう十分伺った気分でお腹一杯です。
posted by coladevaca | 2008-08-12 01:06
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