2008年10月04日
久しぶりに書きます。最近,私用で忙しく,ロクにフットボールを見れなかった感じで(疲れてしまっていてゲームの途中で寝てしまうことが多かったです),このページの更新も滞っていたわけですが,久しぶりにチャンピオンズの試合をほぼ全て見れました。
★バルサ、またまた崖っぷちの逆転劇(1-2)
★シャフタール・ドネツク戦後のグアルディオラのコメント
★シャフタール・ドネツク戦後の選手達のコメント
アンリ
イニ エトー
ケイタ チャビ
ヤヤ
プジョー アウベス
マルケス ピケ
バルデス
さて,この試合,
「執拗なプレッシング、そして時には反則してでも潰す。そうしたハードなシャフタール・ドネツクのプレーの前に、バルサはボールをキープしながらも、それが自陣で展開されることが多かった。すなわち、なかなか相手のバイタルエリアでの展開に持ち込むことが出来なかった。」
と公式の記事にもある通り,特に前半はロクなプレーができなかったわけですが,その大きな原因はペップの采配にあったように思います。当初は上記のようなフォメだったように思いますが,
「シャフタールは守備面での組織が統率され、なかなかバルサに攻撃の隙を与えなかった。そんな中、バルサはエトーとアンリの2トップ、左にイニエスタ、右にアウベスの3-5-2の陣形に形を変形させて行った。 」
変形させていったというよりは,変形してしまったという感じでしょう。見ていた感じ大体以下のような感じになっていたように思います。3-5-2というよりはバランスの崩れた4-4-2という感じでした。
アンリ エトー
イニ
ケイタ チャビ
ヤヤ
アウベス
プジョー
マルケス ピケ
バルデス
プジョーを左に置いたのは,以前もいっていた通り,アウベスを上がらせようという意図からなのでしょう。しかし,その意図はほぼ実現されることはなく終わりました。
まず,本職デランテーロ・セントロであるエトーさんを右に置いたのが大失敗でした。エトーさんは,右に置かれたところでどうしても本来のポジションである中に寄っていってしまっていました。中に位置するアンリはエトーが中に来たからといって右に流れるという柔軟性は無く真ん中から左よりにポジショニングをとり,イニは左でドリブル大好き少年になってしまっているので右に行こうという発想は無く,ということで真ん中から左は混雑する一方,右サイドのアウベスの前には誰もいなくなり広大なスペースができてしまったわけです。メッシーが中へ行く,という時以上の空き具合だったと思います。で,そこを駆け上がれがいいじゃん,という話にはならないんですよね。フエラということで相手も攻める気があって,人がいないアウベスのサイドを突いてくるわけです。スペースを埋める役割がまわってくるチャビも決して守備が好きな,上手な選手ではないですし,そもそもサイドの選手とは位置づけられていない中で,大胆にポジションを崩すような性格の選手でもないわけで,結局,アウベスは数的不利の中で守備に追われて余り上がれず,上がった時は致命傷になりそうなカウンターを浴びせられる始末で,結局,右サイドは死んでました。
というわけで左からの攻撃一辺倒になったわけですが,これがまた機能しません。イニ,アンリ,エトーはフォメ図をみてわかる通り,4-4-2の関係に近いポジションをとっており,とするなら実は適度な距離感にあって組織として機能しても不思議は無かったわけです。実際,エトーとアンリのコンビネーションがあった場面もありました。しかし,それも散発的で,結局,組織的な連携が生まれず,個々人がバラバラに頑張るだけに終わってしまいました。
さて,前半は散々な出来で,しかも相手の非常に単純ながら効果的なロングボールの放り込みにやられて失点してしまったわけですが,後半,ペップは右のバランスの回復を図りつつ,左から強引に崩してしまおうという「二兎を追う」ような采配をみせました。
まず,右のバランス回復については,エトーさんにとにかく右のスペースを埋めるように指示していたようですが,これはやっぱりうまくいきませんでした。最初は右にいたものの,やはり長くは持ちませんでした。左からの崩しについては,ボールの配給に優れたピケをマルケスのポジションと交換(と同時に,ピケよりはディフェンス能力の高いマルケスをアウベスのフォローにまわしたのだろう)して左の攻撃を支援しようとしていたと思います。これは良かったように思いますが,それでもなかなか崩れる気配が見えないので,
アンリ→メッシー(右サイドよりも真ん中から左でなんとかしよう。個人技に期待)
エトー→ボージャン(やっぱり右サイドに誰もいないのはマズいよなー)
ケイター→グジョンセン(力攻めじゃ,中に飛び込む人間を増やすべし)
というような意図の元にカードを切ったようにみえ,最終的には,ボージャンが今まで誰も使ってなかった右のスペースを使ってのクロス→メッシー,とチャビ→珍しく左に流れていたメッシーのゴラッソ,とその采配が当たることとなりました。
とはいえ,終わりよければ全て良し,とはいいがたいものがあります。
まず,それが適当かどうかはともかくとして,真ん中から左でプレーしたがる選手は多いのですが,右サイドでプレーしたがる選手はいないこと。メッシーのバックアップがいないこと。これはライカー時代にも問題だった点で,それが一向に解消されないままに来ています。ここを何とかしないことには安定した力を発揮できることはないように思います。ピッチを広く使うのがバルサのフィロソフィーだ,なんていわれながら,ここまで全く広く使えてないわけでダメすぎます。正直,今のメンバーだと,ボージャン,ペドロあたりに期待するしかない(ボージャンをもっと使ってはどうだろうか)のですが,デコの代わりといわれたフレブ,しかし中盤では予想外にブスケが使える感じなので,フレブには右エストレーモを務めて貰いたいところです。早く使える状態にならないですかねー。彼が最後の砦のような感じがあり,もしフレブも右で今イチということになるとまた新しい選手を補強すべき,という話になりそうです。シーズン前は左エストレーモがまず問題,という話でしたが,とりあえずイニ起用,バックアップアンリでいきそうな気配です。イニの左エストレーモ起用が適当かどうかは問題ですが,とりあえず左からいなくなることはないのでまあなんとかなるだろうと(低レベルな話だなあ・・・)。
また,アウベスのところも問題です。ペップの采配をみている限り,アウベスを生かすために試行錯誤を繰り返している感じですが,どうもしっくりいっていない感があります。そもそも,しっくりいってればコロコロとフォメを変えてないでしょう。メッシーがいる,いないに関わらず,どうもあってない気がします。頭の中でよぎるのは,ラポルタ/チキ主導で勧めた補強の失敗,「第2のアンリ」という言葉なんですが・・・気のせいだといいんですが。さらに,おそらくは連携を深めるという目的もあってアウベスを出場させ続けていますが,ここのポジションのバックアップはどうするのでしょうか。いくらブラジル代表に呼ばれてなかったのでインターナショナルウィークに休めたとはいえ,このまま全試合に出場,というわけにもいかないでしょう。バックアップといえば,カセレスはさっぱり見ないんですが,何やってるんでしょうか。怪我してるというわけではないっぽいので単に信用されずに使われてないだけなんでしょうけど,1650万ユーロも払ったのにー。ペップの意向でガライを獲らなかったとラポルタは言ってたけど,カセレスはじゃあペップの意向で獲ったのか,というとどうやらそうではないようです。これもまたラポルタ/チキの無駄遣いとなるのか・・・(-_-;)
posted by coladevaca |06:54 |
バルサ |
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2008年09月18日
★やっと実った良質のプレー(3-1)
★スポルティング・リスボン戦後のグアルディオラのコメント
★スポルティング・リスボン戦後の選手達のコメント
エトー
(→ヤヤ)
アンリ メッシー
(→ペドロ)
イニ チャビ
ケイタ
プジョー アウベス
(→シルビーニョ)
マルケス ピケ
バルデス
私は,リーグに比べて,チャンピオンズは,構造的な問題から,ある意味楽な戦いだと思っています。スポルティングがそうだったように,相手チームは,ヌマンシアやラシンのように,スペースを消すこと,守備をひたすら固めるという戦術はあまりとってきません。それは,かれらが,「チャンピオン」ではなくとも,各国リーグの上位クラブであり,それはつまり,各国リーグでは比較的優位な地位を保っているであろうクラブだということが予想され,普段のリーグ戦ではひきこもり戦術をとるようなチームではないであろう,したがって,バルサとやる時であってもそういう戦術はひきにくい(ひいたとしても習熟度の点からうまくやれるとは限らない)といえるからです(もっとも1点先制したりした場合には,引きこもることもありうると思いますが)。したがって,この試合,おそらくリーグ戦よりはオープンな展開になるだろうと思ってましたし,実際その通りになってバルサは随分とプレーがしやすそうでした。
スタメンを見て気づくことがあります。ピケを2試合連続で起用してきたこと。それはつまり,彼の働きをペップは評価している,おそらくは,彼のボール出しの技術を評価しているということでしょう。今後,バルサがディフェンスに忙殺されるような相手とやる時はともかく,とにかく攻撃しなければならない時に,彼が起用されることは増えてくるかもしれません。実際のところ,この日の試合では,ケイタよりも,マルケスとピケがボールを配球する場面が目立っていました。プジョーについては後述します。
この試合,前の試合を踏まえてペップが意識させたことがいくつかあったのではないか,と思います。まず,ミドルシュートを積極的に打つこと。スポルティングは引きこもりではなかったのですが,ペップはそう指示したように思えます。で心持ち,ミドルが増えた気がしますが,ケイタにしろ,イニ,チャビにしろ,その精度は悲惨なもので,ほとんど枠にいかなかったと思います。要修行ですね。
また,エトーにあてるプレーがガクンと減ったように思えました。エトーにあてて,相手を中に寄せさせたところを外に開く,というプレーをしたいのでしょうが,前の試合では,そこを狙われて結構な頻度でボールを奪われていたと思うのでとりあえずはやめた辞めた方がいいと判断したのだと思います。
さて,とりあえずバルサは勝利したわけですが,得点シーンをふりかえってみましょう。コーナーキックからのマルケスのヘッドに,疑惑の判定からのエトーさんのPK,イニのサイドからのクロスをチャビがスライディングであわせたシュート。流れの中で点がとれたのは最後の1点だけ,ともいえるだろうと思います。
チャビはこういってます。
「チームは良い状態にあると思うし、両サイドを使って攻めることが出来ている。」
どうですかねー?
まず,右サイドを考えてみましょう。この試合,メッシーとアウベスが最初から揃った久しぶりの試合となりました。それでこの2人がどういう関係を築いていくか,に注目してみていたのですが・・・
メッシーは相変わらずドリブル将軍ですが,見ていると,メッシーが中へ切れ込んでいく場合,右サイドを使うという選択肢はその時点でほぼ消滅します。右サイドを使うには,この前の試合におけるチャビのようにメッシーからボールを受ける選手がいれば,ということになりそうです。おそらく,右サイドが見えてないのでしょう。その理由として,猫背でドリブルし,顔があがっていないから視野が狭いのだ,という説明もありえると思いますが,メッシーは自分の右側をブロックしながらドリブルするため視野が自分の正面から左に限定されがちになるのではないか,という方が適切なのかもしれません。この場合,アウベスはどういう動きをとっているのか,というと,私の印象ではどうせ使われないのだから,といって上がるのを諦めている場面が多かった気がしました。どうせ使われないのだから後ろのスペースを空けないというのは賢い選択かもしれません。
メッシーが外へ流れる場面も少ない数ではありましたが存在しました。その場合どういう動きになるかというと,アウベスがメッシーからパスを受けて中へ切れ込むことになるのですが,それはつまり今度はアウベスがドリブル将軍に変身するということになります。
ザンビーは,アウベスのように自らがドリブル将軍となって中に切れ込むことはありませんでした。この点で,攻撃の幅が広がったとは一応いえると思います。しかし,現時点で明らかなことは,右サイドはどちらにしろ使われることはない,中に切れ込むのがメッシーか,アウベスかの違いがあるのみだ,ということです。
「バルサにおける昨シーズンとの大きな違いといえば、アウベスの圧倒的な存在感だ。まだセビージャ時代のベストな感覚は取り戻してはいないものの、敵陣ではサイドバックからウイングまでこなし、ピッチを縦断する。この日はゴールに直接絡むパスこそ出さなかったものの、昨季までこのポジションにいたザンブロッタとの差は一目瞭然(りょうぜん)だ。メッシとうまく息が合えば、世界ナンバーワンの右サイドを形成することだろう。」
マルカ紙はこのようにおっしゃっているようですが,アウベスとザンブロッタとの差は,現時点では球離れ悪く中央でドリブルを繰り広げるかどうか,というどうでもよい差でしかないように思います。アウベスのドリブルはメッシーほどの威力はないので,メッシーにつっこませた方がマシじゃないの?とさえいえるでしょう。私の意見では,メッシーとアウベスの息が合って華麗なサイド攻撃が出現するためには,2人のプレー(特にメッシー)及びチャビの動きを見直すことが必要ではないか,と思います。
チャビ?なぜここで彼の名前が出てくるのでしょうか?それは,ふとこう思ったからです。これが当たってるかどうかは知りませんが,もしかしたら,このチームがサイドをうまく使えないのは,ペップの言いつけを守っていないからではなく,むしろペップの言ったとおりに選手が動いているからではないか,と。
メッシーの動きがダメでもチャビの動きが効果的なら,サイドが使えることがありうることをこの前の試合でみることができました。そうするとどうも気にすべきは,インテリオールの動きではないか,と思うようになりました。
今度は左サイドを例に考えてみましょう。この試合,ペップはプジョーを左ラテラルで起用しました。その意図についてこういっています。
「プジョルを左サイドバックに置いたのは、右サイドが攻撃的に出て行き易くする為だった。」
つまり,プジョーは,アウベスを攻撃参加させるためにアビダル以上に守備専従要員として起用されたということになります。実際,プジョーはアビダル以上に攻撃に参加することはありませんでした。さて,そうなると左サイドは「専らアンリ」に任せられることになります。そう,「専らアンリ」なんです。最初からプジョーが上がってこないことがチームの決まり事として決まっているならば,左サイドをアンリに任せっきりにしていいのか,という話が出てきてもおかしくないのではないでしょうか。その場合,左のインテリオールのイニとの関係が焦点になってもいいはずですが,どうもイニのプレーを見ている限り,そういう感じは希薄なんですよね。イニは,ゴール前に飛び出すというか張り付くようなプレーが多く,アンリと共にサイドを攻略しようというプレーは余り見られなかった気がします。じゃあ,1人サイドに放り出されたアンリはというと,しょうがないから個人技で縦に出るか,それともイニとの連携を求めて中に入っていくか,という2つの選択肢で揺れている気がします。なお,私はここで第3の選択肢として単純に放り込む,というのも場合によってはあってもいいと思いますが,そういう選択肢はバルサでは選んではいけないようです。
そうすると,バルサの攻撃がなぜ中央に偏るのか,といえば,少なくとも左サイドの場合は,単純にサイドに人がいないから,といえそうな気がします。左サイドのアンリは,サイドに人がいないから,サポートを求めて中に入っていく,だから中央に攻撃が偏るのではないか,と。アンリにボールが渡った場合,アビダルがアンリを外から追い越すか,あるいは,アビダルが来ない(この試合のようにそもそもいない)ならば,イニがアンリに寄っていって積極的にサポートする,追い越していく,ポジションチェンジをする,などでサイド攻撃が機能しやすくなると思うんですが,どうもイニにそういう動きは乏しい感じがします。そしてそれはどうも,ペップにゴール前に飛び込めといわれていることに起因しているように思えます。なぜそう思うのか,といえば,チャビも反対サイドでそういう動きをしているからで,どうもイニ個人の判断でそういう動きをしているのではないような気がします。
ゴール前に飛び込めという指示が間違ってるのか,といわれると一概にそうだとは思いませんが,ただ,それが有効なのは,アンリがクロスを上げる場面ではないでしょうか。現状,アンリはクロスを上げるより,中に入ることを好んでいるように見えますが,それがサポートを求めてのことであり,そのサポートをすべきイニがクロスに対応する準備を整えて中にいるからだとするなら,なんだかなー,という感じがします。
仮に私の推論が正しいとするなら,イニないしチャビの動きが,結局サイドをアンリやメッシーの個人技任せにしているのではないか,だからサイド攻撃は生まれないのだ,ということになるように思えます。
ところで,チキートさんの記事によれば,この日のカンプノウの観客はわずか5万8千人,と寂しいものだったようです。映像からも観客席の寂しさは伺えました。その理由について
「それは今シーズンのバルサに、多くのソシオが希望を抱いていないことだ。いや、もっと正確に言えば、ここ2年間のダメバルサがソシオに与え続けたきた、きついボディーブローがかなりのダメージとしていまだに残っていること、そしてラポルタ一味に対する不満が不信任案事件終了後も収まっていないことだ。」
とおっしゃっています。この勝利で皆さんは希望を抱くことができたでしょうか?
posted by coladevaca |07:07 |
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2008年09月15日
★バルサ、勝てず(1-1)
★ラシン・サンタンデール戦後のグアルディオラのコメント
★ラシン・サンタンデール戦後の選手達のコメント
エトー
フレブ ペドロ
ケイタ チャビ
ブスケ
アビダル アウベス
プジョー ピケ
バルデス
ヌマンシアほどは,ラシンは守りを固める意図はなかったと思います。ヌマンシアの場合,ペナルティーエリアの前にタイトに2ラインを築いてきたイメージがありましたが,ラシンはそれほどでもなく,自陣にバルサの選手が入ってきたらプレスをかけて(チャビ,ケイタが目標)ボールを奪い,アウベスが空けるスペースを使ってカウンターをかけようという攻撃的な意図があったようにみえました。しかし,プレスがかかるようになったバルサはボールを奪い返すので,結果としてゴール前に張りっぱなしになったというところでしょう。
というわけでひたすらボールをキープしつつ,相手ゴール前をこじあけなければならなかったバルサですが,この前の試合をふまえてペップは2つの手を打ってきました。代表戦によるコンディション低下ということもあったのでしょうが,ブスケとペドロというアトレティックの選手を使ってきたことです。まずペドロを起用した意図については,
「ペドロを先発に起用したのは、ラシンが引いて守備を固めて来ることが分かっていたので、相手ディフェンスをサイドに引っ張る為にもペドロのようなウイングが必要だった。」
とペップはいっております。で,これが成功したか,というとどうだったでしょうか。ゲームが開始してからしばらくは,フレブが右サイドにおり,その時,アウベスとの連携が期待できる雰囲気が漂うプレーがあったのですが,フレブが定位置である左サイドによせてからは,そういう雰囲気が消えたんですよね。つまりは,ペドロとアウベスとの関係はイマイチで,2人のコンビネーションで崩すようなプレーは見えなかったということです。一方,ペドロの良さが出たプレーもありました。それはブスケなどから裏へのパスが出て,裏に走る意識があるペドロが反応してチャンスを作りかけることがあったということです。運動量もあり,闘志もあり,裏へ走る意識もある,アンリに欠けているものをもっている,では彼に欠けているものはといえばそれはテクニック。キックもトラップも精度がイマイチ。シュートは枠にいくんですが。総じてみれば,リーガのディフェンスがひっぱられる程の選手ではなく,相手の脅威とはなっていなかったように思います。相手が疲れた時に途中出場して運動量でかきまわす,という使い方が一番良い気がします。運動量が減らざるをえない後半は存在感がガクンと希薄になってましたね。
前の試合,ヤヤのボールさばきが問題だったことは明らかで,ここでペップは,プレシーズンで良いボールさばきをみせていたブスケを起用します。で,これはある程度あたりました。ワンタッチで小気味良くさばくブスケのプレーで前の試合よりもボールまわしはうまくいくことになります。さらには,ペドロに向けての裏へのパスも効果的でした。彼の良くなかった点は,未だフィジカルができていない感じだからか,ディフェンス面に不安がみえること,さらにこの試合では無駄に魅せるプレーに走って,相手にボールをさらわれかけたことがあったということです。前者はすぐに改善することはないでしょうが,後者は意識次第ですぐに改善するかもしれません。今後継続して起用されることはないでしょうが,少しずつ出場機会は増えていくかもしれない選手だと思います。なお,ボールさばきを改善するという点では,ピケも起用されており,それも良かったですね。
さて,前半は,ボールを圧倒的に支配し,ブスケやピケの働きもあってボールも良くまわったのですが,いわゆるバイタルエリアのところで効果的な崩しが生まれず,ただボールをもってまわしてるだけの時間がほとんどということになります。前述のようにペドロの裏への動きがあったり,あるいはフレブが個人で頑張ったり,とそれなりにチャンスはあったものの,全体的には散発的な攻撃だったといわざるをえませんでした。その理由は,連携ができてない,とか色々ありそうですが,前述のようにフレブを右ではなく,左に置いたのが1つの失敗だった気がします。アウベスがとにかく高い位置に位置するのとのバランスでどうしてもアビダルは後ろに位置しがちになり,そうするとフレブはアビダルとのコンビネーションはあまり期待できそうにないということになります。それよりは,右サイドでアウベスと組ませた方が相手にとって脅威になった気がします。ペドロを左に置いた場合,フレブ・アウベスコンビで右の方に相手の注意がいけば,左のスペースは増えるはずですから,運動量の多いペドロもより動きようがあったのではないか,と思います。
前半の決定機といえば,確かフレブが左から崩して,ケイタがホームランを打ち上げたシーンぐらいだったと思いますが,そのフレブが相手の悪質なタックルで負傷退場(なお,フレブは4週間離脱の可能性もあるそうです)。代わりにイニが入ってきましたが,前半はそのまま終了。
後半は,というと,フレブの代わりに入ったイニがもう連携とかは諦めた,個人技で崩すしかないっしょ,とばかりにドリブルで仕掛けます。果敢に個人で突破を図るイニをみて,ライカーチームを思い出しました。もちろん良くない思い出としてですが。で,他にもアウベスのクロスの蹴り損ない(ループシュート?)がバーにあたったり,アウベス→ケイタ→イニ→クロスでペドロ,シュートとか前半に比べてチャンスは作りましたが,相手のGKが神がかっており,ゴールには至らず。
このままじゃ埒があかないとばかりにさらに個人技に長けたメッシーを投入。これで随分サイドが崩せるようになります。というのは,メッシーにはやっぱり相手が引っ張られるんですよね。メッシーがボールを持って中へいく→相手も一緒にひっぱられる→中にいるチャビへパス→チャビはメッシーが作ったスペースへ走り込むアウベスへパス→アウベスがクロスというパターンで崩す場面を何度かつくりました。これはこれでいいんですが,メッシーには,自分でボールを持ちつつ,外にいるアウベスを適宜使えるようにもなって欲しいものです。チャビのプレーが時間的/プロセス的には余計な場合もあるわけですから。
さて,サイドを崩す攻撃が,相手のハンドという形で実って1点とることになりますが,それでラシンも前に出ざるをえなくなり,バルサのゴール前にせまったところで,プジョーがファールをとられ,そこからのFKで失点してしまいます。唯一のシュートだったらしいのですが,なぜかバルサが最後に契約をやめてしまったらしいガライのFKにラシンの選手があわせての失点。
1点とってからはまた守備的になったラシンに,プジョーに代えてボージャンと3デフェンサにしてまで攻めにかかりますが,明らかにあせりが出たバルサはちぐはぐな動きを披露し,パワープレイも成果なく終了。ラポルタの顔がメッシーのゴール→笑顔から,試合終了の笛→青ざめた表情に変わってたのが笑えました。
1敗1分,勝ち点1。既に5ポイントをロスト。まるで降格争いをするチームみたいですね,今のところ。ペップは悪いゲームではなかった,といっているようですが,本気でそうは思っていないことを望んでおります。
さて,下がってる相手をどう崩すか,で今シーズンは苦しむことになりそうですが,こういう場合どうすればいいでしょうか。
抽象的には相手を引き出す工夫が必要だよね,ということですが,具体的には,例えば,ミドルシュートを打つ,キーパーとディフェンスラインの間にとにかくクロスを放り込む,などがまず考えられそうです。クロスを放り込みまくり,ミドルシュートを打ちまくれば,さすがに相手としてもパスの出所やシュートの出所を抑えにくるでしょう。つまりは,ディフェンスラインからはがれる選手が出てくるはずですし,そうすれば使えるスペースが生まれるはずです。
また,この試合,ブスケもボールをさばいていたのですが,ピケがボールをさばいてる場面が目立ちました。なんでそうなるのか,というとバルサがラインを高く保ち,チャビもケイタもブスケも戻ってこないで高いポジションを保っていたからなのですが,これって自分たちでスペースを潰している,といえるとも思いました。相手としてもチャビやケイタが目の前でボールをもたずに佇んでいても全然怖くないのではないでしょうか。もっとラインを下げる工夫(それは相手がラインを上げる工夫でもある),チャビやケイタなどが相手を引き連れて戻ってくる工夫,スペースを作る工夫が必要ではないか,と。先シーズンは相手さんにプレスを回避するためにラインを引いていたことも多かったわけですが,今シーズンは攻撃のためのスペースを作るために自らラインを引く工夫が必要ではないか,と。まあ,そういうことを言うと,リアクションサッカーをやれというの?とかバルサらしくないよ,そんなの,とかいわれそうですが,でも,押してるばかりのチームって単調で怖くないと思うんですよね。押したり引いたりして,変化をつけないとなかなか相手は崩れないのではないか,したがって,ラインを高く保ってりゃいいというものではない,ラインを下げるのも時には必要だよ,と思いました。
posted by coladevaca |07:04 |
バルサ |
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2008年09月03日
Resuelve las dudas de Pep
という企画をムンドがやっておりますが,そのパクリで。私の意見は大体以前に書いた通りですし,皆様から色々レスも頂いたのですが,次の試合まで時間もありますし,このブログでも皆様の意見を同じような質問形式で気長に募集してみたいと思います。
1.ヌマンシア戦において,どの失敗が最も致命的だったと考えるか?
2.バルサは今後どのようなシステムで戦うべきか?
3.メッシーはどのポジションでプレーすべきか?
4.今後さらに選手を獲得すべきかどうか?獲得すべきとするならそれは誰か?
5.今いる選手の中で,どの選手がデランテーロ・セントロにふさわしいか?
6.今のバルサに欠けているモノは何か?
7.今いる選手の中で,どの選手が左エストレーモにふさわしいか?
ある程度意見が出そろったらマトメ記事を書きたいと思います。一見してわかる程度しかレスを頂けなかった場合には,それは無しという感じで。
posted by coladevaca |08:31 |
バルサ |
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2008年09月02日
★バルサ、黒星スタート(1-0)
★ヌマンシア戦後の選手達のコメント
★ヌマンシア戦後のグアルディオラのコメント
2部から昇格してきたチームに負けてしまいました。相手のディフェンスが見事だったとはいえ,これで連敗,クライシスだといってもいいかもしれません。
エトー
アンリ メッシー
イニ チャビ
ヤヤ
アビダル アウベス
プジョー マルケス
バルデス
相手さんは,ボールポゼッションを完全に放棄し,ペナルティエリアの前に1人を除いて9人の壁を作り,カウンターにかける作戦。見事にプレスをかけてこず,特にヤヤなどは完璧にフリーでボールを回せる状況でした。完全に舐められてますねー。ところがそのヤヤは,パスがあさっての方向にいってしまうなど,相変わらずボールの散らし役としてはイマイチです。結局,我慢できなかったチャビが戻ってくることになりましたが,どうもそれでもうまくいきません。相手の壁に選手が埋もれてしまい,パスを出すコースが無いからでしょうか。無駄にドリブルをする場面が目立ちました。ヤヤもチャビが散らしてるのに上がっていかないしねー。
こういう状況においては,バルサらしくピッチを広く使い,サイドアタックを有効に使いたいところなんですが,これがまた見事に機能しません。メッシー,アウベスの名前だけなら世界一の右サイドは完全に崩壊しました。まずメッシー。そもそも右サイドにいません・・・(-_-;) ペップの指示なのか,本人の判断なのか,よくわかりませんがメディアプンタみたいなところにいました。右サイドから中に切れ込むのが今までのメッシーだったのですが,この試合ではそもそも右サイドにいる時間が極端に少なかったですね。では,広大なスペースを任されたアウベスはどうか,というと,まず前半の最初に上がったところでボールを獲られ,自らの空けたスペースを使われてカウンターでクロスをあげられ,なぜかフリーの相手に渡って(アビダルは何をやっていたのか!?),失点します。これでアウベスは動揺したのか,プレーが明らかにおかしくなって,特にキックの精度が悲惨なものになりました。クロスなどスタンドインとかラインを割ること多数。ミドルシュートもホームラン状態。これに呆れたか,チャビもメッシーもアウベスにボールを回すことは無くなりました。それでも律儀に上がるアウベス。哀れアウベスは,相手にカウンターのためのスペースをあげるだけの存在となってしまいました。この試合だけかもしれませんが,もしかしたらアウベスはまだチームメイトから信頼が得られてないのかもしれません。下手すればザンビーの二の舞の予感さえします。なお,この試合でキックの精度が悪かったのはアウベスだけじゃありません。全体的にラストパスの精度も,ミドルシュートの精度もイマイチでした。あれだけボールをもって攻めていたのに,枠内シュートはかなり少なかったはずです。
左サイドはといえば,アビダルは,多分ボールがいかないのにアウベスが上がってるから上がらなかったんでしょう。アンリは,まあ,1人頑張ってたと思いますよ。でも効果的じゃありませんでした。
結局のところ,両サイドの翼をもがれ,中央に攻撃が偏ったバルサは,ヌマンシアの厚い壁を突破できずに墜落することになりました。
ペップが打った手は,まずヤヤに換えてフレブを投入,選手が消えた右サイドに張らせます。これは正しかったと思います。これで少しはサイドからの攻撃が出てきました。しかし,アンリ→ボージャン,イニ→ケイタ,という采配はよくわかりません。全般的にそうだったのですが,最後の方は壁を前にして,選手達は壁に張り付いて立ちつくすだけだったのでどんなフォーメーションだったのかもよくわからなかったのですが,そういう状況になったらサイドからクロスを放り込みまくるのがいいのではないでしょうか。長身のピケとかカセレスを前線において,サイドからクロスをあげまくったらどうだったでしょうか。バルサらしくないといえばそうですが,そもそもサイドを放棄し,真ん中をドリブルで突っ込んで自滅する姿はもはやバルサらしくないわけで,どっちがどうということも無い気がします。無様な姿をさらして負けるより,泥臭い姿でも勝ち点1を拾う方がマシではないでしょうか。
さて,今後どうすべきでしょうか。
1.まずすぐできることとしては4-3-3の再検討。メッシーが真ん中でプレーしたいというならそれを前提にフォーメーションを考えるべきでしょう。このまま,右サイドをポッカリ空けたまま,アウベスにまかせっきりにするのは危険です。
エトー
メッシー
イニ フレブ
ケイタ チャビ
シルビーニョ アウベス
プジョー マルケス
バルデス
次の試合はこのフォーメーションで戦うこと希望。
2.もう移籍市場は閉まってしまいますから,不本意ながら冬に補強するしかありません。ターゲットは,まずアウベスの代役捜し。この試合のようにアウベスがダメダメな時に代わりに出す選手がいない,というのでは話になりません。プジョーは代わりにはなりえないでしょう。プジョーのクロスの精度は高くないし,個人技もイマイチ,そして何よりセントラルをピケ(カセレス)とマルケスに任せるというのは恐ろしすぎるからです。
それとやはり,エストレーモというかサイドプレーヤー。とにかく中に切れ込むタイプではなく,きちんとサイドを縦に使えるタイプが必要です。インテリジェンスのあるフレブがその役割を果たしてくれるかもしれませんが,そうだとしても後1枚は必要です。
そして,ポストプレーヤー。何もアデバヨールのようにあらゆる面で洗練された選手を獲る必要はありません。いわゆる「電柱」タイプ,技術はなくても,空中戦だけは強いタイプの選手で十分です。今回の試合のように放り込まざるをえない状況になったら交代で出てきて放り込むターゲットになれる役割がこなせるだけで十分です。
今回の失敗は,補強戦略が間違っていたということが露わになったという面があると思います。セントラルを何人も獲ったが,必要なポジションの補強はできなかった,アンバランスな補強の結果がこの試合に現れたと考えるべきです。運が無かった,という選手のコメントが多くありましたが,負けてしまったのはある種の必然だったとペップ達には考えて欲しいものです。
次は,9/14のカンプノウにおけるラシン戦です。ここで無様な姿をみせるようでは,またも白いハンカチがカンプノウに舞うことでしょう。ペップチームは,ライカーチームとは違う,と思っていた矢先,期待値が高かった時に,同じような姿を見せられたのですから,失望の程度もおそらく大きいはずだからです。
Iago, a punto de firmar
Report: Juventus Sign Young Barcelona Starlet
ヤゴは,チェルシー,マンU,リバプール,アヤックスなど錚々たるヨーロッパのビッグクラブが獲得に乗り出す中で,結局ユベントスへ行くことになるようです。今までもセスク,ピケ,メリダ,パチェコなどの流出がありましたが,今回は我がクラブ唯一のU-19スペイン代表選手を自主的にタダであげますよー,というのですから多くのビッグクラブの関心を引くのも当たり前ですよね。これでクラブからクリエイティブな才能をもった将来有望な若手選手が1人消えることになりました。それも申し訳ばかりの育成費というのと引き替えにタダで。本来ならばBチームを4部に叩き落とした時点で責任者としてすぐに辞めていなければならなかったアレサンコが実績ではなく,名前で指導歴ゼロの指揮官を連れてきた一つの結末がこれ。ドリームチームのメンバーだからといって特別視する必要がどこにあるのでしょう?彼はクライフではないのにね。
posted by coladevaca |02:00 |
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2008年08月29日
★バルサ、敗れるもCL本戦へ(1-0)
★ビスワ戦後の選手達のコメン
★ビスワ戦後のグアルディオラのコメント
久しぶりに更新します。
この試合は,余りにも前半が退屈だったのでうつらうつら眠りながら見て,ハーフタイムに入ったところで完全に寝てしまい,全部は見ませんでした。
というわけで,前半だけ見た感想なのですが,
ほとんど勝ち抜けが決まっているからか,全体的にモチベーション不足,運動量不足が目立った試合だと思います。ビスワはやる気満々でかなり厳しいプレスをかけてきてました。ケイタやチャビを潰し,そこから,シンプルに長身のピケを避け,背が低いプジョーと競らせる形でデランテーロにボールを放り込む攻撃。アビダルもアウベスも簡単にクロスを上げられすぎですし,おまけにバルデスは不安定なプレーを披露してピケからのバックパスを相手にパスしてしまう始末。プレスも消えて,ディフェンスは悲惨でしたね。
攻撃面では,ピボーテの位置にはヤヤが入ったのですが,インテリオールのケイタとチャビとの距離が遠く,パスがつながらないので当然ながら機能しません。ヤヤは余り散らすのがうまいタイプでないだけに,ケイタやチャビはもっと戻ってきてボールを貰うべきだったのですが,どうも前の方に留まっていることが多く,そこにボールが入っても囲まれて奪われるか,後ろに戻すか,とダメダメ。
右のエストレーモに入ったイニは,1on1で勝てずに存在感は希薄で,アンリは1on1には勝つものの,決定的なシュートはやはり見事に外す,と好調になりきれない様子。中盤がダメならピケのロングボールはどうか,攻め上がりはどうか,というと結局,前の方が停滞してるのでスペースが見つけられず,攻め上がっても,パスが出せずに後ろに戻してしまう始末。ドリブルでなんとかしろ,といわれても困るだろうなー。
というわけで前半は悲惨でした。後半は一応盛り返したようなんですが・・・
さて,リーガ開幕に向けての不安要素を挙げていくと,
まず,今の所バルデスがロクなプレーをみせていないこと。ポルテーロはバルデス以外には事実上いない,という状況のバルサにおいて彼が不安定なプレーしか披露していないというのは大いなる不安要素です。
それとあわせてか,何となく安定しない守備。チャンスは作ってる,点は獲っている,というものの,毎試合のように失点しているのも確かです。攻撃はある種水ものであり,したがって,タイトルを獲るチームは大抵,強固なディフェンスを築いている場合が多いと思いますが,そうだとすると,ディフェンスの脆さは,やはり気になるところだといえるでしょう。
また,采配という点では,どうもペップは4-3-3に固執している感じがあるのが気になるところです。この試合でイニを右のエストレーモにおいての4-3-3でしたが,イニが右で輝いたことはあんまり無かった気がするわけで,アンリとエトーをトップにおいて,イニを中盤の左で4-4-2とか違う戦い方があったのではないかと。先シーズンは,馬鹿の一つ覚えのように4-3-3で戦っているとライカーは批判されたと思いますが,今のところお遊びの3-4-3以外,何のオプションも試していないところが気になりますね。
で,おまけに結局,ロニーの代わりは見つからず,誰もこないようであり,つまり以前からいっていたように層が薄いまま,ということになりそうです。ということは,怪我に対する対応力は決して高いとは言えないわけで,怪我が不安要素ということになりますし,今シーズンの成功は,主力からいかに怪我人を出さないか,ということにかかっているともいえましょう。
ペップ就任でチームのムードが好転し,プレシーズンは良い感じで来て,ファンの期待も高まったところで,この試合で一気に水をかけられた感じというのでしょうか。新指揮官就任によるカンフル効果はもうそろそろ切れる頃という感じなのかもしれません。それはつまり,ペップの指揮官としての能力がいよいよ素の状態で問われることになるということでしょう。以前に彼が言ったいたとおり,まずはこの2ヶ月が勝負でしょうね。
Madrid Are The Favourites - Puyol
我々のカピタンは,マドリーがタイトル獲得の本命だといっております。
「我々のプレシーズンは良いものだったよ。たとえ最後のゲームに負けたとしてもね。」
「でも,我々のプレーは悪くなかったと思うよ。なぜなら,チャンスは作っていたからね。それはプレシーズン全体を通してもそうだったよ。我々は非常に高い得点率を誇り,それを楽しんでいたんだ。」
「悪いゲームというのは常にあるものだよ。それはただ,簡単なゲームなど無く,我々のどのライバルも我々にいつでも打ち勝つ力があることを我々に思い出させる役割を果たしているんだ。」
「レアル・マドリーは偉大なチームで,彼らはチャンピオンであり,我々のリスペクトを受けるに全く値するよ。今後さらに新しい選手を獲得しようとしまいと,彼らは依然としてタイトル獲得の本命だよ。」
最後に18歳になったボージャンについて素晴らしい未来が待っていると信じているとかいってます。
おだてるのもいいけど,クラシコの負けは許しませんぜ,カピタン。
Rijkaard Made Me Play When I Was Unfit - Henry
先シーズン,ダメだったのはライカーのせい,といいたげなアンリ。
「先シーズン,フィットしないうちにプレーしたのは間違いだった。でも,コーチが僕にそうするように頼んだんだよ。」
「僕はプレーできない,彼にそういえたと思うかい?今,僕は走り始めることができるし,ディフェンダーに向かいあう強さも身につけたんだ。以前にはそれはとても困難なことで,そうすることはできなかったんだ。」
ということは,今シーズンは期待していいんですよねぇええええー,アンリさん。
posted by coladevaca |01:23 |
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2008年08月18日
★バルサ、劇的勝利でボカを破る(2-1)
★ボカ・ジュニアーズ戦後の選手達のコメント
★ボカ・ジュニアーズ戦後のグアルディオラのコメント
<前半>
ボージャン
アンリ フレブ
グジョンセン ブスケ
ヤヤ
シルビーニョ コルコレス
ピケ マルケス
ピント
<後半>
ボージャン
ペドロ ジェフレン
フレブ
グジョンセン ブスケ
ヤヤ
アビダル プジョー
ピケ
ピント
<後半の後半>
エトー
ペドロ ジェフレン
V・バスケス
イニエスタ チャビ
ヤヤ
(ケイタ)
アビダル プジョー
ピケ
ピント
普段ならシーズン開始を告げるイベントであるところのガンペル杯。相手は,南米の強豪クラブながらアルゼンチンから来たばかりということでバルサペースで試合が進むのかと思いきや,前半は全然そんなことは無く。退屈で眠気を催す前半でした。
相手のプレスが結構激しい上に,こちらの動きが乏しく,全然パスがつながりません。目立つのは個人の奮闘だけ。まるで後期のライカーチームのようでした。
とくに酷かったのが右サイド。その理由としては,フレブが運動量も少なく個人として出来がイマイチだったこと。今日のフレブは,反対側のアンリのように,組織が機能しないなら個人で,という感じではなかったですね。さらに,ブスケとコルコレスが球際の戦いで負ける場面が目立ったこと,及びフレブとブスケの距離感/ポジショニング,連携が良くなかったこと,おまけにコルコレスが全くといっていい程攻撃に参加しなかったこと,あたりだと思います。ブスケは,相手のプレスが緩い後ろにおいた方が素早く散らせるという彼の特徴が生きる気がしますが,次のチャンスが巡ってくるかどうか。
左サイドは,シルビーニョの出来がイマイチで,上がったときでもクロスがあさっての方向に飛んでいって観客からブーイングを受ける程。グジョンセンも,ところどころ良いプレー,ゴールに向かうプレーをみせるものの,連携が良くなく,運動量も少なく,存在感が希薄でした。またも控え人生を歩みそうです。
個人で良かったのが,アンリとヤヤ。アンリは,おそらく今までで一番の出来だったと思います。彼だけが,前の試合と続けて先発で出ていたのですが,にもかかわらずフィジカルの状態がよさそうでした。珍しく,個人技で相手をふりまわしてましたね。ヤヤは,おそらくケイタのプレーぶりに刺激を受けたんでしょうね。デフェンサの前に鎮座して動ぜず,という感じではなく,ドリブルで相手陣内に積極的に切り込んでいってました。まあ,周りの動きがイマイチで,誰もそれに絡むことができずに,相手への脅威とはなっているとは言い難い感じでしたが。
ボージャンもまた消えてました。そもそも,ボールがつながらないので彼のところまでボールが来ないし,ボールが来ないので降りてくるかと思いきや,この試合では前線に張ってることが多く,結局孤立したまま終わってしまいましたね。
というわけで前半は0-0でしたが,散々な出来でした。
後半,ダメだった両ラテラルを換えて,おそらくテストできるのはこれが最後ということで,3-4-3というノスタルジックなフォーメーションを試してきたペップ。結論からいえば,やはりダメだね,ということを改めてみんなで確認したということになったと思います。
さて,後半のバルサは息を吹き返します。その理由は,おそらく3-4-3にフォーメーションを変えたから,というより,ペドロ,ジェフレンという若者達が精力的に前線で動き回り,それにひっぱられるように周囲も守備に攻撃に動きだしたからだと思います。ペップの一喝もあったのかもしれません。
ということで運動量を増して攻め寄せるバルサ。さらに,しばらくして囲まれてもボールをキープ出来,ドリブルもパスも出せるイニエスタとチャビが入ってきたことにより,ボールの流れも良くなりとにかく攻め立てるバルサ。一方,ボカとしてもせっかくサイドのスペースが空いてるのにただ守ってるだけではつまらないよね,とばかりに攻撃への比重が高まっていきます。カウンターでサイドをかけあがる選手続出。という感じで双方が攻め手を繰り出して,試合は盛り上がりましたが,まずボカがサイドからの崩しを継続して先制点を挙げます。失点シーンは,おそらくプジョーが隣にカバーする選手がいないのを一瞬忘れていつもの感じでチャレンジにいってしまい,ジェフレンが頑張って戻ってきたけど遅かったよねー,みたいな形での失点じゃないかと思いました。バルサは,結局,ボカのディフェンスを組織で攻略することはできず,ロスタイムにコーナーからのプジョーのヘッドと,チャビ→エトーの二人の関係で点を獲って何とか勝ちましたが,その前には超決定機だったキーパーとの1on1をピントのファインプレー(初めて見た気がする)で命拾いするなど,ゲーム的にはボカの勝ちだったのではないかと思います。
エトーさんは,ボージャンとの交代で出てきましたが,ファンの大歓声を受けてました。点も獲りまくりですし,今チームでチャビと並び最もファンの支持を受ける選手になっているようです。放り出さなくて良かったね,本当に。
Txiki: More Signings May Come
まだ選手が来る可能性はあるとチキ。
「チームが完成しているといえるかは定かではないんだ。」
「チームを強化できるチャンスが訪れるなら,それを掴みたいね。」
といいつつ,今のチームに不満があるわけではない,非常に満足しているといいます。
「我々は皆,今のチームに非常に満足しているよ。」
「そのうえ,もし誰も来ないなら,リザーブチームの少年達がステップアップする良いチャンスを掴むことができるね。それも良いことだと思うよ。」
オリンピックで準決勝に進んでいるメッシーについて,
「最も重要なのは,レオが良い状態,そして,可能な限り良い健康状態で,トーナメントを終えることだよ。」
「もし彼が首にゴールドメダルをかけて戻ってくるなら,よりベターだね。それは素晴らしいシーズンの夢を完成させるものになるだろうね。」
FIFAウィルスならぬオリンピックウィルス。ウスタリなんか全治8ヶ月でシーズンが始まる前に早くも今シーズンを終えてしまったらしいですから。メッシーがウィルスにかかることなく健康体で帰ってくることを切に願います。
この前,頭数から選手層が薄いのでは,という話をしましたけど,ガンペル杯を見る限り,クオリティの面でも足りない面があるようです。エトー,チャビ,イニあたりが抜けた時にはどうも質が低下してしまうようですから,それをできるだけ低減したいものです。彼らも試合に出続けられるわけじゃないですからね。というわけで,後1人,攻撃的な選手を補強をすべきでしょう。
なお,ペドロをローンしたいとマラガが言ってるらしいのですが,ペップは多分出さないだろうなーと思います。個人的には,やはり攻撃能力がバルサの選手に要求されるレベルに到達しているとは思わなかったんですが,それでも精力的な動きでチームの雰囲気を変えられる,貴重なオプションとなりうることをガンペル杯でも証明しましたからね。
posted by coladevaca |07:24 |
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2008年08月16日
Arshavin Just One Option - Guardiola
「マーケットには,バルサが契約するチャンスがある,多くの興味深い選手達がいるね。アルシャビンはそのうちの1人だけど,でも何か具体的な話があるというわけじゃないよ。」
とペップ。
「今後何が起ころうとも,競争的なチームを作ることができるだろう。私は,それについては疑いを抱いてはいないんだ。」
カンプノウで快勝を収めたバルサですが,相手方が弱いためにバルサのフォームが良いものなのかまだ判断できないと考えているか?と質問されたペップは,ビスワの評価が不当に低いと思っているようです。
「チャンピオンズリーグの予選というのは,複雑で,多くを要求されるものなんだ。私がそう評価するのは,それがいかに難しいものであるかを知っているからだし,我々だってまだ予選を突破したわけではないじゃないか。我々にはまだポーランドにおける戦いが残っているんだよ。」
今週末のガンペル杯については,ミッドウィークにでなかった選手のテストをしたいといいます。
「私はテストをしたいし,人々の反応を見るのを続けていきたいんだ。プライオリティは,チャンピオンズリーグのセカンドレグの準備をすること,その後は,シーズンの最初のゲームの準備をすることにあるんだ。」
バルサは選手層が薄い!?
バルサの選手層が薄いかどうか。
オレゲール
テュラム
ザンブロッタ
エジミルソン
デコ
ロニー
エスケーロ
ジョバニ
これは今期のトップチームの放出リストですが,これを今期の加入選手とリプレイスメントという観点から見比べてみましょう。
オレゲール → ピケ(カセレス)
テュラム → カセレス(ピケ)
ザンブロッタ → アウベス
エジミルソン → ケイタ
デコ → フレブ
ロニー
エスケーロ
ジョバニ
8人放出して,5人加入ですから,まず頭数からいって「補強」できていないんですよね。クオリティの比較を脇に置いておけば,頭数からして明らかに選手層が薄くなっています。つまりは今期の今までのマーケットを総括すればチームが「補強」できたのではなく,「選手が流出し,弱体化した」と評価できるでしょう。グループとして機能することにより今までのチームを上回ることはありうる(今までの出来からその希望が見える)としてもです。怪我人が出ることも考えなければいけませんし,選手の頭数は,10*2+キーパー程度は確保したいところです。
ほとんど戦力とはいえなかったエスケーロを置いておくとして,まずジョバニの代わりは,今のところペドロを下から引き上げて埋めるということになりそうです。なお,「ペドロにはフレブ以上の守備センスがあるのか?」というレスを頂いたのですが,私見ではペドロは攻撃にしろ守備にしろセンスが良いという感じの選手ではないように思います。もちろんトップチームで起用されるからには,良い特徴も当然あり,若者らしい思い切りとシュートの精度,そして何よりチームへの献身を怠らず精力的に動く選手であるということです。フレブがあの手の選手としては運動量が多いとしても,それを遙かにしのぐレベルで動く選手だと思います。攻撃的守備のトリガーとして良いというか,ペップの好みになったのはそういう点ではないかと思ってます。タレントとしては,私はジョバニの方に未来を感じますけど。
さて,そうすると残るはロニーの代わりです。メッシーは今,ロニーの代わりにならんと多大な期待をかけられていますが,それはメッシーに今までのメッシー+ロニーの役割を期待することを意味し,そもそも怪我がちで1シーズンを全うすることがまず第一の目標となりそうな1人の若者への負担としては大きすぎるといえます。
そこで,どうしても「ロニーの代わり」はとる必要があると思います。あるいは,「デコの代わり」となるフレブを「ロニーの代わり」とみなすなら,「デコの代わり」をとればいいのかもしれません。
ロニーにしろデコにしろ下から若手を引き上げたからといって直ぐにその穴が埋まるような選手ではありません。したがって,最低でも後1人,エストレーモかセントロカンピスタ,将来クラックとなることが有力な有望な若手か,計算できるベテランか,とにかく両者に匹敵するような戦力となる選手を補強すべきだといえるでしょう。もちろん財布の具合というのもありますから,そう簡単にはいかないでしょうが。
カペル,アルシャビン,パラシオ,ネーベス,ムンドで挙がってるのはこの4人ですが,パラシオはガンペル杯まで限定な気がします。カペルも無いとすれば,アルシャビンかネーベスということになるんですかね。
Caceres Suffers Injury Blow
カセレスが怪我したっぽいです。治療がいつまでかかるかは不明。バスケスも未だ帰ってこないそうで。
posted by coladevaca |07:25 |
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