ホースレース・ロマネスク

2017 阪神カップ・中山大障害 レース回顧

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★阪神カップ

 絶好の良馬場開催となった阪神カップは、引退レースのイスラボニータが最後の最後で先に抜け出したダンスディレクターを捉え、有終の美を自らの脚で飾ってみせました。レースを振り返りましょう。

 馬場は想定通りか、下手するとそれ以上に軽かったかもしれません。  未勝利のマイル戦が47,2-47,5で1,34,7とそこそこの時計、他のレースはかなりスローばかりでしたが、上がりのラップが11秒そこそこを連続して刻めるような条件でしたので、ここまで流れてしまえば、かのサクラバクシンオーのレコードを破る快時計決着となったのも頷ける所ではあると思います。

 レース展開は、外からアポロノシンザンが好スタートを決めてスッと内に切れ込んでの逃げを打ち、そしてそのすぐ隣から絶好のスタートを決めたダンスディレクターが内の動きを見ながらすっと2列目に入っていく果敢なレースを披露します。  その外のトウショウピストはやや出足が悪く、それでも押して押して番手外まで上げていき、その外からシャイニングレイも早めについていった事で、前半は前の3頭が団子でかなり激しい流れを作っていく事になります。

 内からはムーンクレストが好スタートで2列目のイン、レーヌミノルもスタートは良かったのですが、外からダンスディレクターが来た時に抵抗せずスッと下げて先団後ろを選択し、そしてイスラボニータはスタートはイマイチだったものの、流石にこの枠で前に壁を作れる担保があるからか積極的なリカバー、結果的にダンスディレクターの後ろといういい位置を確保しました。  モズアスコット、ビップライブリーあたりもその先団の後ろくらいにつけて、中団にオールザゴー、エポワス、キャンベルジュニア、後方外目にミスエルテ、そしてサングレーザーは後方4番手の追走となり、その後ろに初芝のモーニンとサンライズメジャー、シュウジは綺麗なポツン最後方で虎視眈々、という構えでした。

 ラップは33,6(11,2)-11,2-34,7(11,57)=1,19,5(11,36)という推移でした。  もう少し落ち着くかな、と踏んでいたのですが、トウショウピストが出負けのリカバーから積極的につつく形を選択した事で、先団3頭に関しては序盤・中盤と全く緩みのないタフな流れを刻む事になります。  ただ、かなり馬場が良かったのでこれだけ絶対的に流れてもレース全体では1秒のハイで、上がり時計から見てもその後ろのダンスディレクター・ムーンクレストあたりの位置で丁度平均ペースだったろうと思います。

 なので、ラスト3Fは11,5-11,7-11,5とややトリッキーで、前が潰れるタイミングと2列目以降が加速するタイミングが被ったイメージですね。大体ダンスディレクターで11,5-11,2-11,5と、後続の本仕掛けそのものは少し遅れており、その分ラストの減速幅も狭かったと解釈できるでしょう。  ただ、サングレーザーあたりの位置でも46,2-33,5くらい、ややスロー程度のバランスですので、どの位置にいても高い追走力は問われたと思いますし、その上で2列目以降は総合力勝負になっているイメージです。  コーナーでも極端に緩んでいるわけではないですし、やはりある程度タイトに内を回って、直線坂手前まで一番の脚を残す立ち回りが出来た馬の方が優位だったのは確かだと思います。

 勝ったイスラボニータは、内枠ならこういうレースが出来るんだよなぁ、というところで、その積極的なリカバーと同じくらい前走も前に出していってよ、とは思うのですが。。。  結果的にかなり流れたので中団やや前という位置まで下げていく事にはなりましたが、それでも内々をタイトに回りつつ、ある程度当てに出来るダンスディレクターマークにきっちり切り替えて、真後ろをスパッと抜けてくるあたりは実にルメールJらしい戦略性ではありました。

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レース回顧・中央競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 阪神カップ・中山大障害 レース回顧

>behind様

 いつもコメントありがとうございますー。

 その現地観戦でのライブ感は素敵ですね。
 特に今年みたいに前との距離が大きく離れて、という状況の臨場感と緊迫感は画面で見ている比ではなかったでしょうし、あんな素晴らしいレースに立ち会えたのは僥倖でしたね。

 本当にオジュウチョウサンが負けるとしたらあれしかない、という完璧なレースメイクをアップトゥデイトの林Jは敢然とやってのけて見せましたし、どちらもチャンピオン、と呼んでも差し支えないほどの強さを感じさせてくれました。

 いま有馬が終わって、こちらは有終の美という点てはともかくレース内容と直線のごちゃつきなど、去年ほどスッキリ喝采を上げにくい事にはなってしまいましたが、それでも名馬が無事に引退の花道を飾るシーンはいつ見ても胸に来るものはありますねー。

2017 阪神カップ・中山大障害 レース回顧

今年は大障害の横で見ていました。
場内実況音声もあまり聞こえないのでラジオを聴きながら各馬がくるのを待機、
無事に飛越を見届けたら中継モニターへ急いで移動も現地の風物詩でした。
しかし、アップトゥデイトが1頭離れて先にきたのは驚きました。

私もオジュウチョウサンは持ち時計に不安があったので負けるとしたら
昨日のようにスピードで押し切りだと思っていたのですが、
最後の最後で差し切り勝ちされてはお手上げです。
大竹柵障害を飛んだ後は躓きかけて少し危なかったですが。

例年大障害飛越後やゴール後には恒例の拍手がありますが、
今回は3コーナーから大歓声の歓声量の大きさと
拍手が鳴りやまなかったのはとても印象的でした。
とてもいいレースを見ることができて本当によかったです。

有馬記念はキタサンブラック、東京大賞典はコパノリッキーを始めとした馬が
引退を予定していますが、残りのレースもいい締めくくりになればいいですね。

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