ホースレース・ロマネスク

2017 浦和記念 レース回顧

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 予想以上の雨量により、不良馬場での決戦となった浦和記念は、地方初見参のマイネルバサラが向こう正面から一気に捲ってそのまま押し切る圧巻の競馬で重症初勝利を飾りました。レースを振り返りましょう。

 不良まで悪化した事で昨日よりは時計がかかった印象は強く、水の浮く馬場になっていましたのでそういう条件での巧拙も結構問われたのではないか、と思います。

 展開は内からタマモホルンが一気の逃げを打ちますが、それを追いかけていくはずだったクリノスターオーが出遅れ、オールブラッシュも最初から逃げる気はなかった立ち回りで中団からになり、結果的にヒガシウィルウィンが番手、その外にマイネルバサラ、内にナムラアラシと予想外のメンバーが集って、結果的にレース序盤からペースが上がっていかないレースになりました。  クリノスターオーはリカバーして中団のインにつけるもこの時点でもう戦意喪失気味、オールブラッシュは終始馬群の外目を追走して、それをマークするような位置にグランディオーソがいましたね。この馬の競走中止は、中々手応えが良く見えただけに非常に残念でしたし、もう一頭のポイント共々人馬ともに無事であってくれるといいのですが。

 ラップは37,8(12,60)-51,8(12,95)-38,6(12,87)=2,08,2(12,82)という推移でした。  全体のバランスとしてはややハイペース、くらいでこのレースにしてはかなり序盤が落ち着いているのですが、それでも馬場の重さを考えればそこそこタフなペースであり、実際にこのバランスで走破出来ているのはぶっちぎった勝ち馬だけです。  その点でコーナーでの器用な機動力や、馬場に対する適性が勝ち馬だけ図抜けて高かったとも言えますし、それが後半のレースラップ、13,7-12,5-13,7-12,4という非常にちぐはぐな数字にも顕著に現れていると思えます。

 コーナー出口で二番手集団の馬達が揃って拙いところを見せた分、勝ち馬は捲った後一度息を入れる余裕すらあり、直線でまた再加速出来ている感じで、強かったのは間違いないですが色々と特殊な面も多く評価としては難しいところです。  ただそれでも、スムーズに先手を取ってやや厳しい流れでも緩い地点から一気に動けたのは力のある証拠ですし、コーナリングの上手さもこのメンバーの中では突出していたようで、このあたりは素直に見誤っていたなと反省です。  今までステイヤーコースに出走歴がない馬でしたが、この感じですと距離が長い方が味が出る感もありますし、今後渋めの交流重賞で活躍出来る素地はありそうですね。

 2着のヒガシウィルウィンは、この馬ってやっぱりあまり器用ではないんだよなぁ、というのが出てしまった感はあります。  羽田杯なんかでも勝ち馬の加速ラップに置いていかれる部分があったりと、一気の加速が頓に苦手なイメージで、かつコーナリングも今日の3コーナーの入りを見ていると今一歩、ではありますね。  ただそれでも最後までしぶとく伸びている持久力面は中々ですし、今日は全体的に厳しい流れだったのかわかりにくいラップですので、もう一度一貫消耗戦や、フラットで波の少ないそこぢから勝負でどこまでやれるか見てみたいなと感じます。  馬体もかなり成長させてきましたし、今日は勝ち馬の器用さに完敗ではありますが、今後に向けて一定の目途はつけてきた内容と言っていいと思います。

 3着オールブラッシュは、少なくとも逃げて速い流れになったら厳しいとは思っていたので、この枠であの位置、という選択自体はそんなに間違いではないと思います。  ただ終始外々でロスも多く、こういう湿った馬場も合わないのかバサラの仕掛けに呼応していくもコーナーで一杯一杯、最後はなんとかナムラアラシは捻じ伏せたものの、この馬のラップ推移で言えばかなりのハイ、にはなってしまった中で、良さは引き出せなかったなと感じます。  余力があれば直線の加速ラップの中でもう少し味があってもいいですし、好走できるスポットが本当に狭いタイプなんだろうなぁと感じさせましたね。

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レース回顧・海外競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 浦和記念 レース回顧

>nankanking様

 いつもコメントありがとうございますー。

 思った以上に雨で重くなってましたよね。
 バサラは前走も不良のタフな展開で強かった馬ですし、良馬場でどこまで戦えるかが試金石にはなると思いますが、この強さは想定外でびっくりしました。

 ヒガシは確かにサウスの仔ではありますからね、マイルの消耗戦とか強そうな感じもあります。
 現状ハッピースプリントくらいはやれるかな、とは思うのですが、その上を狙うとなると色々噛み合ってこないと、って雰囲気ですね。
 ただ浦和のコーナーはとことん苦手そうだったので、そこも含めてまだ読み切れない部分が多いなと感じました。

「2017 浦和記念 レース回顧」へのコメント

 いつも拝見してます。
時計は相当かかる馬場でした。勝ち時計としては前年のケイティと同レベルだと思います。勝馬はまだ四歳ですし、中距離路線は今だ七歳世代が中心でさすがに来年は?と思えるので、G1レベルまで行くのではと思います。
注目のヒガシですが、馬体も成長してました。この結果は微妙なところです。今年のJDDの上位馬のその後をみると、距離適正が無かったのが明らかなので、血統的にも南関東同士のマイル辺りを使ってみて欲しいです。

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