ホースレース・ロマネスク

2017 兵庫ジュニアグランプリ レース回顧

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 良馬場で行われた兵庫ジュニアグランプリは、新馬から影も踏ませぬ2連勝で圧倒的な支持を集めたハヤブサマカオーが、最後アスターソードに追い詰められながらもギリギリ凌ぎ切って無傷の3連勝となりました。レースを振り返りましょう。

 馬場はかなり乾いていたようで、ひとつ前のB1クラスでも、圧勝した勝ち馬がやっとこ1,29,8と30秒を切っただけでした。  正直過去にこのレース開催時の、他レースとの時計比較をちゃんとした事はないのではっきりは言えませんが、少なくとも良馬場でかなり時計が掛かるコンディションだったとは感じますし、そこでの1,27,8はかなり優秀ではないかと思います。  過去の当レースでも、重馬場で26秒台が2度ほど出ていますが、稍重くらいでは28秒を切ってくることはほとんどないですし、ここをこのくらいの時計で勝った馬はその後も比較的しっかり結果を出していますので、上位3頭は素直に先が楽しみ、と言えるでしょう。

 展開は、好スタートを決めたハヤブサマカオーがすんなりとほぼ持ったままでハナに立ち、それを外から好発を決めた北海道のモリノラスボスが追いかけていきます。  アスターソードもいいスタートでしたが、モリノに前に入られてしまって一列後ろからじわっと外目を通して追走、内からはレナータが岩田Jらしく2列目ポケットに潜り込み、ソイカウボーイはまずまずのスタートから序盤は中団、徐々に外に出して前を追撃していきます。

 ラップは上がりから推定して、48,8(12,2)-39,0(13,0)=1,27,8(12,54)という推移になります。  見てわかる通りのかなりの前傾戦で、ハヤブサマカオーはしっかり前走同様に自分の形、スピード勝負の消耗戦に持ち込んだと言えますが、流石にこの重い馬場で持ち前の素軽さが削がれた面もあったか、或いは2着のアスターソードがよりこの舞台に適性があったか、最後は際どい争いで中々に白熱しましたね。

 ハヤブサマカオーに関しては特に言う事なく、素晴らしいスピードの持ち主だなぁと感心しますね。  スタートも安定して速いですし、他馬を篩にかけて押し切れる稀有な逃げ馬ですので、このまま持ち味をしっかり伸ばしていって欲しいなと思います。  ただ今日は重い馬場で結構肉薄されましたし、距離が1600mに伸び、かつどうしてもコーナーでペースを落とさざるを得ない川崎のマイル戦が条件として噛み合うか、というと微妙かもしれなくて、付け入る隙はあるかもなぁ、とは思わせる内容でした。それでもまず大崩れはないでしょうが。

 前走にしても芝スタートでややスピードに乗り切れていない感はあり、これが良馬場の芝だとより疑問符はつくところなので、府中マイル適性があるかはまた考え所でもあります。  今のところは中央でのダートスタート1400mが一番良さそうですが、地味にそれって府中しかないですし、今後どれくらいそういう細かい課題をクリアしてこられるかが、本当のトップクラスになれるか否かの焦点になりそうですね。

 2着アスターソードは、やはり距離が伸びてタフな競馬の中で良さが出た感はあります。  この馬場なら相対的にテンのスピードも36秒半ばで済むので楽についていけましたし、強いて言えばモリノラスボスにスッと前に入られてしまったのが誤算で、この馬が出たなりに番手外を取れていたら勝ったのはこっちだったかも、とは感じましたね。  距離は1400m~1600mが良さそうですし、地方のきついコーナーも今日の3~4コーナーの感じですとかなり上手にこなせていましたので、全日本2歳優駿でも、外からじわっと入れてマカオーをマークできる形なら逆転のチャンスはあるかも、と見ています。

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レース回顧・地方競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 兵庫ジュニアグランプリ レース回顧

>nankanking様

 いつもコメントありがとうございますー。補足調査もありがとうございます!

 ハヤブサマカオーは、少なくともここ2戦は一貫消耗戦っぽい流れで勝ち切りましたけれど、函館の新馬戦はややハイくらいから再加速する余力を持てていましたし、高いレベルですとコントロールしていく競馬の方が噛み合う可能性はありますね。
 アスター共々馬格がないのも確かに気になりますし、色々な面で今後の成長に期待、って感じでしょうかね。

「2017 兵庫ジュニアグランプリ レース回顧」へのコメント

いつも拝見してます。
隠れた出世レースなので注目してましたが、ハヤブサが苦戦したなというのが最初の印象でした。
時計は指摘の通り抜群です。調べるとラブミーチャン、ニシケンは同日のC2と比較して2秒〜3秒速く、その他の勝馬だと1秒〜1.5秒の速さになってます。今回の時計は3秒程速いので、後のG1馬クラスと言えます。ハヤブサ苦戦というよりアスターも強いのでしょう。
ただ気になるのがラブミーチャンと比べて勝ち時計はほぼ同じでも、上がりが1.5秒もかかっている点です。この点が今後どう出るかがポイントのような気がします。
馬体のない馬が一戦毎に減っている点も。

2017 兵庫ジュニアグランプリ レース回顧

>dive in future様

 いつもコメントありがとうございますー。

 アスターはそれまでのレース内容的に明らかに1200mの馬ではなかったですし、外から勝ち馬目標で入れる並びも良かったですよね。ソイカウはやっぱり序盤の位置取りでちょっと苦労してましたし。

 ラスボスはこういう器用さが問われない一貫減速戦向きなのかな、とは思います。
 鎌倉記念あたりは川崎特有のコーナー減速&向こう正面からの加速で常に後手後手に回っていた印象がありますし、その点で単純に着差だけを当て嵌めるのはどうか、とは感じますが、それでもこの鎌倉記念上位組やハイセイコー記念のハセノパイロあたりはいい馬ですよね。

 中央勢も今のところハヤブサマカオーとドンフォルティスは出るみたいですけれど、他にも強い馬はかなりいてその動向もありますし、全日本は難解な一戦になりそうです。

「2017 兵庫ジュニアグランプリ レース回顧」へのコメント

こんばんは。

アスターソードは、思ったより強かったですね。正直、ソイカウに先着する中央馬は、ハヤブサくらいかなと思っていたので。

モリノラスボスも4着に来て、今年は南関勢も結構強いかなと思いました。

全日が凄く楽しみになるような結果でした。全日の予想楽しみにしています。

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